JP3767976B2 - 電解水生成装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被電解水を電解して酸性水を生成する電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置は、例えば特開平7−155764号公報に示されていて、この公報に示されている電解水生成装置は、内部に被電解水が供給される電解槽と、同電解槽内に設けられた電極と、同電極間に直流電圧を印加する電源装置を備え、連続的に電解生成運転される電解水生成装置において、両電極間の電流を一定に調整し、電極間の電圧値と予め定めた基準値とを比較し、その比較値に基づいて被電解水の流量をフィードバック制御し、電極間の電圧値を基準値と等しくするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電解水生成装置の電極として一般的に採用される白金イリジウム系電極を採用した場合には、例えば、被電解水の流量と被電解水の塩濃度と電極間の電流量等を一定に調整して電解生成すると、当該装置の長時間の使用によって電極からイリジウムが溶出し、その溶出度合いと溶出に伴う電極表面積の増大(すなわち、電極の経時的消耗度合い)との関係において、図6に示すように有効塩素濃度が変化することが実験により判明した。なお、これは、白金イリジウム系電極に限らず、その他の電極に関しても言えることである。
【0004】
このため、上記した公報に示されている電解水生成装置において、電極として白金イリジウム系電極を採用した場合には、上記した電極の経時的消耗度合いを考慮していないため、生成される酸性水の水質、特に有効塩素濃度を一定に維持することはできない。
【0005】
なお、電解槽の出口で酸性水の有効塩素濃度を検出して、その検出値に基づくフィードバック制御をすることも可能であるが、この場合には、有効塩素濃度を検出するための高価なセンサが必要となるため、コストが高くなるという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した問題に対処すべくなされたものであり、内部に被電解水が供給される電解槽と、同電解槽内に設けられた電極と、同電極間に直流電圧を印加する電源装置を備え、連続的に電解生成運転される電解水生成装置において、前記被電解水の流量と前記被電解水の塩濃度と前記電極間の電流量のうち2つを略一定とするとともに他の1つを前記電極の経時的消耗度合い(予め実験により求められている)に応じてシーケンス制御するようにした(被電解水の流量と塩濃度を略一定とし電極間の電流量を制御する場合、被電解水の流量と電極間の電流量を略一定とし被電解水の塩濃度を制御する場合、被電解水の塩濃度と電極間の電流量を略一定とし被電解水の流量を制御する場合)ことに特徴がある。
【0007】
この場合において、前記電極として白金イリジウム系電極を採用し、前記シーケンス制御として所定時間までは前記電極間の電流量を初期設定値から漸次減少させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させるシーケンス制御を採用すること、前記電極として白金イリジウム系電極を採用し、前記シーケンス制御として所定時間までは前記被電解水の塩濃度を初期設定値から漸次減少させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させるシーケンス制御を採用すること、前記電極として白金イリジウム系電極を採用し、前記シーケンス制御として所定時間までは前記被電解水の流量を初期設定値から漸次増大させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次減少させるシーケンス制御を採用することが好ましい。
【0008】
【発明の作用効果】
本発明による電解水生成装置においては、当該装置の長時間の使用による電極の経時的消耗に伴う電解能力の変化を補うべく、被電解水の流量と被電解水の塩濃度と電極間の電流量のうち2つを略一定とするとともに他の1つを電極の経時的消耗度合いに応じてシーケンス制御するようにしたため、高価なセンサを用いてフィードバック制御することなく、生成される酸性水の有効塩素濃度を略一定に維持することができ、安価に実施することができる。
【0009】
また、本発明による電解水生成装置において、電極として白金イリジウム系電極を採用し、上記したシーケンス制御をする対象物を電極間の電流量として、所定時間までは電流量を初期設定値から漸次減少させ所定時間後に初期設定値に向けて漸次増大させる制御とした場合には、白金イリジウム系電極の電解能力が所定時間までは漸次増大し所定時間経過後に漸次減少するという現象と相まって、有効塩素濃度を略一定に維持することができることは勿論のこと、電極間の電流量を初期設定値のままで連続運転する場合(シーケンス制御をする対象物として被電解水の流量または塩濃度とする場合)に比して、電極の累積総負荷量を減らすことができて、電極の寿命を延ばすことができる。
【0010】
また、本発明による電解水生成装置において、電極として白金イリジウム系電極を採用し、上記したシーケンス制御をする対象物を被電解水の塩濃度として、所定時間までは塩濃度を初期設定値から漸次減少させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させる制御とした場合には、電極の電解能力が所定時間までは漸次増大し所定時間経過後に漸次減少するという現象と相まって、有効塩素濃度を略一定に維持することができることは勿論のこと、被電解水の塩濃度を初期設定値のままで連続運転する場合(シーケンス制御をする対象物として被電解水の流量または電極間の電流量とする場合)に比して、塩の累積総消費量を減らすことができて、ランニングコストを抑えることができる。
【0011】
また、本発明による電解水生成装置において、電極として白金イリジウム系電極を採用し、上記したシーケンス制御をする対象物を被電解水の流量として、所定時間までは流量を初期設定値から漸次増大させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次減少させる制御とした場合には、電極の電解能力が所定時間までは漸次増大し所定時間経過後に漸次減少するという現象と相まって、有効塩素濃度を略一定に維持することができることは勿論のこと、被電解水の流量を初期設定値のままで連続運転する場合(シーケンス制御をする対象物として被電解水の塩濃度または電極間の電流量とする場合)に比して、一定時間内で多量の酸性水を生成することができて、生産効率を上げることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明による電解水生成装置の第1実施形態を概略的に示すもので、ここに示した電解水生成装置は、電解槽10と、この電解槽10に接続した電解水の導出管21,22及び被電解水である希塩水の供給管23と、この供給管23に接続した水道水の供給管24及び飽和食塩水の供給管25を備えている。
【0013】
電解槽10は、希塩水を電気分解して電解水を生成するそれ自体周知のものであり、槽本体11の内部は隔膜12によって2つの電解室13,14に区画されていて、各電解室13,14には直流電源装置30に接続された電極15,16がそれぞれ配設されている。電極15,16は、チタン基材の表面に白金イリジウムを焼成してなるもので、電極15,16への直流電圧の印加・停止及び正負電極切換は直流電源装置30によって制御されるようになっている。直流電源装置30は、その作動(電極15,16への直流電圧の印加・停止及び正負電極切換)を制御装置A1によって制御されるようになっていて、電極15,16への直流電圧の印加時における電流量は、図2に示したように、スタートスイッチ(図示省略)ON操作後の経過時間(制御装置A1に内蔵された積算タイマによって積算される)、すなわち電極15,16の経時的消耗度合いに応じて、所定時間までは電極15,16間の電流量を初期設定値(15アンペア)から漸次減少させ(電解能力を下げ)、所定時間後に初期設定値に向けて漸次増大させる(電解能力を上げる)というシーケンス制御をされるようになっている。
【0014】
電解水の導出管21,22は、一端が各電解室13,14にそれぞれ連通接続されていて、他端が流路切換弁Vを介して排出管26,27に接続されており、各電解室13,14にて生成される電解水(酸性水とアルカリ性水)を導出するようになっている。流路切換弁Vは、酸・アルカリに耐える4ポート2位置切換バルブであって、電動モータ(図示省略)によって切換駆動されるものであり、図1の仮想線で示した逆状態(導出管21が排出管27に接続され導出管22が排出管26に接続されている状態)にて制御装置A1から正信号を受けたとき図1の実線で示した正状態(導出管21が排出管26に接続され導出管22が排出管27に接続されている状態)に切り替わり、また図1の実線で示した正状態にて制御装置A1から逆信号を受けたとき図1の仮想線で示した逆状態に切り替わるようになっており、図1の仮想線で示した逆状態にあるか実線で示した正状態にあるかはセンサ(図示省略)によって検出されるようになっている。
【0015】
希塩水の供給管23は、中間部にて分岐管23a,23bに分岐され、各分岐管23a,23bにて各電解室13,14にそれぞれ連通接続されていて、この供給管23には、流量調整弁41が介装されている。流量調整弁41は、手動で可変可能な流量を設定された値に維持する流量制御弁であって、電解槽10に供給される希塩水の流量を略一定に維持するようになっている。
【0016】
水道水の供給管24は、一端が水道管(図示省略)に接続され、他端が希塩水の供給管23に接続されており、この供給管24には給水弁51が介装されている。給水弁51は、常閉型の電磁開閉弁であって、その開閉作動は制御装置A1によって制御されるようになっている。
【0017】
飽和食塩水の供給管25は、一端が濃塩水タンク60に接続され、他端が水道水の供給管24に接続されており、この供給管25には電動ポンプ71が介装されている。電動ポンプ71は、水道水の供給管24を通して供給される水道水に飽和食塩水を圧送混合するためのものであり、定量ポンプ(一回あたりの吐出量が一定であるポンプ)が採用されており、その吐出量は制御装置A1によって制御されて略一定とされている。なお、濃塩水タンク60には食塩と水道水(適宜供給されて余剰分はオーバーフロー管(図示省略)を通して排出される)が収容されていて、食塩の上方にできる飽和食塩水が供給管25に導かれるようになっている。
【0018】
上記のように構成した第1実施形態においては、スタートスイッチ(図示省略)をON操作すると、積算タイマが積算を開始し、給水弁51が開くとともに電動ポンプ71が駆動を開始し、流路切換弁Vの状態に応じて電極15,16間に電圧が印加される(流路切換弁Vが正状態であれば、電極15が正電極とされ電極16が負電極とされる正電圧が印加され、流路切換弁Vが逆状態であれば、電極15が負電極とされ電極16が正電極とされる逆電圧が印加される)。
【0019】
このため、水道水の供給管24を通して供給される水道水に、飽和食塩水の供給管25を通して供給される所定量の飽和食塩水が圧送混合されて所定濃度の希塩水が生成され、この希塩水が希塩水の供給管23を通して電解槽10に供給される。電解槽10においては、流路切換弁Vが正状態であれば、電極15,16間に正電圧が印加されて電解がなされ、電解室13にて生成された酸性水が導出管21、流路切換弁V及び排出管26を通して導出され、電解室14にて生成されたアルカリ性水が導出管22、流路切換弁V及び排出管27を通して導出される。また、流路切換弁Vが逆状態であれば、電極15,16間に逆電圧が印加されて電解がなされ、電解室13にて生成されたアルカリ性水が導出管21、流路切換弁V及び排出管27を通して導出され、電解室14にて生成された酸性水が導出管22、流路切換弁V及び排出管26を通して導出される。
【0020】
その後、積算タイマが12時間を積算すると積算を中断し、電極15,16間への電圧印加が停止され、所定時間後に給水弁51が閉じるとともに電動ポンプ71が駆動を停止し、その後、流路切換弁Vが切り換る。流路切換弁Vが切り換ると、積算タイマが積算を再開し、給水弁51が開くとともに電動ポンプ71が駆動を開始し、流路切換弁Vの状態に応じて電極15,16間に電圧が印加されて、上記した作動が12時間毎に繰り返し行われる。
【0021】
上記した説明から明らかなように、この第1実施形態においては、電極15,16として白金イリジウム系電極を採用し、希塩水の濃度及び流量を略一定とするとともに、電極15,16間の電流量を電極15,16の経時的消耗度合いに応じて、所定時間までは電流量を初期設定値(15アンペア)から漸次減少させ所定時間後に初期設定値に向けて漸次増大させるシーケンス制御としたため、電極15,16の電解能力が所定時間までは漸次増大し所定時間経過後に漸次減少するという現象と相まって、高価なセンサを用いてフィードバック制御することなく、生成される酸性水の有効塩素濃度を略一定に維持することができ、安価に実施することができることは勿論のこと、電極15,16間の電流量を初期設定値のままで連続運転する場合(シーケンス制御をする対象物として希塩水の流量または濃度とする場合)に比して、電極15,16の累積総負荷量を減らすことができて、電極15,16の寿命を延ばすことができる。
【0022】
上記した第1実施形態においては、希塩水の濃度及び流量を略一定とするとともに電極15,16間の電流量を図2に示したように、所定時間までは初期設定値(15アンペア)から漸次減少させ(電解能力を下げ)、所定時間後に初期設定値に向けて漸次増大させる(電解能力を上げる)シーケンス制御をするように実施したが、電極15,16間の電流量及び希塩水の流量を略一定とするとともに希塩水の濃度を図3に示したように、所定時間までは初期設定値(0.10%)から漸次減少させ(電解能力を下げ)所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させる(電解能力を上げる)シーケンス制御をするように実施するこも可能である。
【0023】
この場合にも、電極15,16の電解能力が所定時間までは漸次増大し所定時間経過後に漸次減少するという現象と相まって、高価なセンサを用いてフィードバック制御することなく、生成される酸性水の有効塩素濃度を略一定に維持することができ、安価に実施することができることは勿論のこと、希塩水の濃度を初期設定値のままで連続運転する場合(シーケンス制御をする対象物として希塩水の流量または電極15,16間の電流量とする場合)に比して、食塩の累積総消費量を減らすことができて、ランニングコストを抑えることができる。
【0024】
図4は本発明による電解水生成装置の第2実施形態を概略的に示すもので、ここに示した電解水生成装置は、図1に示した第1実施形態とは、希塩水タンク180内にて生成される希塩水(濃塩水タンク160から供給される飽和食塩水と水道水の供給管120から供給される水道水によって生成される)が電動ポンプ140によって電解槽10に供給される構成において異なり、その他の構成は第1実施形態と同じであるため、同一符号を付して説明は省略する。
【0025】
濃塩水タンク160は、内部に収容された食塩を給水管(図示省略)を介して供給される水道水で溶解して生成した飽和食塩水を貯溜するためのもので、底部には同飽和食塩水を希塩水タンク180へ供給するための飽和食塩水の供給管125(供給バルブ170が介装されている)が接続されている。
【0026】
希塩水タンク180は、濃塩水タンク160から供給される飽和食塩水を給水管120(給水バルブ50が介装されている)を介して供給される水道水により所定濃度に希釈した希塩水を貯溜するためのもので、底部には同希塩水を電解槽10へ供給するための希塩水の供給管23(電動ポンプ140が介装されている)が接続されている。なお、希塩水タンク180内には塩濃度を検出する濃度センサ(図示省略)及び上限水位と下限水位を検出する水位センサ(図示省略)が収容されており、これらのセンサの検出値に基づいて、供給バルブ170及び給水バルブ50の作動が制御されて、希塩水タンク180内の希塩水の濃度が所定値に、水位が所定範囲に維持されるようになっている。
【0027】
電動ポンプ140は、希塩水タンク180内の希塩水を電解槽10へ供給するためのものであり、定量ポンプ(一回転あたりの吐出量が一定であるポンプ)が採用されており、その回転数は制御装置A2により制御されるようになっている。ところで、電動ポンプ140によって吐出される希塩水の流量は、図5に示したように、スタートスイッチ(図示省略)ON操作後の経過時間(制御装置A2に内蔵された積算タイマによって積算される)、すなわち電極15,16の経時的消耗度合いに応じて、所定時間までは各電解室13,14へ供給される希塩水の流量を初期設定値(2.5リットル/分)から漸次増大させ所定時間後に初期設定値に向けて漸次減少させるというシーケンス制御をされるようになっている。
【0028】
上記のように構成した構成した第2実施形態においては、電動ポンプ140がシーケンス制御されて、電解槽10に供給される希塩水の流量が経時的に変化すること、及び直流電源装置30から電極15,16間への直流電圧の印加時における電流値及び希塩水の濃度が経時的に変化せず一定に維持されることを除いて、上記第1実施形態と実質的に同じ作動が得られる。
【0029】
したがって、この第2実施形態においても、電極15,16の電解能力が所定時間までは漸次増大し所定時間経過後に漸次減少するという現象と相まって、高価なセンサを用いてフィードバック制御することなく、生成される酸性水の有効塩素濃度を略一定に維持することができ、安価に実施することができることは勿論のこと、希塩水の流量を初期設定値のままで連続運転する場合(シーケンス制御をする対象物として希塩水の濃度または電極15,16間の電流量とする場合)に比して、一定時間内で多量の酸性水を生成することができて、生産効率を上げることができる。
【0030】
上記した第2実施形態においては、希塩水の濃度及び電極15,16間の電流量を略一定とするとともに、希塩水の流量を図5に示したように、所定時間までは初期設定値(2.5リットル/分)から漸次増大させ(電解能力を下げ)、所定時間後に初期設定値に向けて漸次減少させる(電解能力を上げる)シーケンス制御をするように実施したが、希塩水の流量及び電極15,16間の電流量を略一定とするとともに、希塩水の濃度を図3に示したように、所定時間までは初期設定値(0.10%)から漸次減少させ(電解能力を下げ)所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させる(電解能力を上げる)シーケンス制御をするように実施することも可能であり、希塩水の濃度及び流量を略一定とするとともに、電極15,16間の電流量を図2に示したように、所定時間までは初期設定値(15アンペア)から漸次減少させ(電解能力を下げ)所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させる(電解能力を上げる)シーケンス制御をするように実施することも可能である。
【0031】
また、上記した各実施形態においては、流路切換弁Vを採用することによって、各排出管26,27から常に同じ性質の電解水を排出するようにして実施したが、本発明は流路切換弁Vを採用しないで実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電解水生成装置の第1実施形態を概略的に示す全体構成図である。
【図2】 図1に示した電解水生成装置の経過時間と電極間の電流量との関係を示す図である。
【図3】 図1に示した電解水生成装置の変形実施形態における経過時間と希塩水の濃度との関係を示す図である。
【図4】 本発明による電解水生成装置の第2実施形態を概略的に示す全体構成図である。
【図5】 図4に示した電解水生成装置の経過時間と希塩水の流量との関係を示す図である。
【図6】 白金イリジウム系電極を採用して希塩水の流量と希塩水の濃度と電極間の流量を一定に調整して電解生成したときの経過時間と酸性水中の有効塩素濃度との関係を示す図である。
【符号の説明】
10…電解槽、15,16…電極、30…直流電源装置、41…流量調整弁、51…給水弁、71…電動ポンプ、A1,A2…制御装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、被電解水を電解して酸性水を生成する電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置は、例えば特開平7−155764号公報に示されていて、この公報に示されている電解水生成装置は、内部に被電解水が供給される電解槽と、同電解槽内に設けられた電極と、同電極間に直流電圧を印加する電源装置を備え、連続的に電解生成運転される電解水生成装置において、両電極間の電流を一定に調整し、電極間の電圧値と予め定めた基準値とを比較し、その比較値に基づいて被電解水の流量をフィードバック制御し、電極間の電圧値を基準値と等しくするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電解水生成装置の電極として一般的に採用される白金イリジウム系電極を採用した場合には、例えば、被電解水の流量と被電解水の塩濃度と電極間の電流量等を一定に調整して電解生成すると、当該装置の長時間の使用によって電極からイリジウムが溶出し、その溶出度合いと溶出に伴う電極表面積の増大(すなわち、電極の経時的消耗度合い)との関係において、図6に示すように有効塩素濃度が変化することが実験により判明した。なお、これは、白金イリジウム系電極に限らず、その他の電極に関しても言えることである。
【0004】
このため、上記した公報に示されている電解水生成装置において、電極として白金イリジウム系電極を採用した場合には、上記した電極の経時的消耗度合いを考慮していないため、生成される酸性水の水質、特に有効塩素濃度を一定に維持することはできない。
【0005】
なお、電解槽の出口で酸性水の有効塩素濃度を検出して、その検出値に基づくフィードバック制御をすることも可能であるが、この場合には、有効塩素濃度を検出するための高価なセンサが必要となるため、コストが高くなるという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した問題に対処すべくなされたものであり、内部に被電解水が供給される電解槽と、同電解槽内に設けられた電極と、同電極間に直流電圧を印加する電源装置を備え、連続的に電解生成運転される電解水生成装置において、前記被電解水の流量と前記被電解水の塩濃度と前記電極間の電流量のうち2つを略一定とするとともに他の1つを前記電極の経時的消耗度合い(予め実験により求められている)に応じてシーケンス制御するようにした(被電解水の流量と塩濃度を略一定とし電極間の電流量を制御する場合、被電解水の流量と電極間の電流量を略一定とし被電解水の塩濃度を制御する場合、被電解水の塩濃度と電極間の電流量を略一定とし被電解水の流量を制御する場合)ことに特徴がある。
【0007】
この場合において、前記電極として白金イリジウム系電極を採用し、前記シーケンス制御として所定時間までは前記電極間の電流量を初期設定値から漸次減少させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させるシーケンス制御を採用すること、前記電極として白金イリジウム系電極を採用し、前記シーケンス制御として所定時間までは前記被電解水の塩濃度を初期設定値から漸次減少させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させるシーケンス制御を採用すること、前記電極として白金イリジウム系電極を採用し、前記シーケンス制御として所定時間までは前記被電解水の流量を初期設定値から漸次増大させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次減少させるシーケンス制御を採用することが好ましい。
【0008】
【発明の作用効果】
本発明による電解水生成装置においては、当該装置の長時間の使用による電極の経時的消耗に伴う電解能力の変化を補うべく、被電解水の流量と被電解水の塩濃度と電極間の電流量のうち2つを略一定とするとともに他の1つを電極の経時的消耗度合いに応じてシーケンス制御するようにしたため、高価なセンサを用いてフィードバック制御することなく、生成される酸性水の有効塩素濃度を略一定に維持することができ、安価に実施することができる。
【0009】
また、本発明による電解水生成装置において、電極として白金イリジウム系電極を採用し、上記したシーケンス制御をする対象物を電極間の電流量として、所定時間までは電流量を初期設定値から漸次減少させ所定時間後に初期設定値に向けて漸次増大させる制御とした場合には、白金イリジウム系電極の電解能力が所定時間までは漸次増大し所定時間経過後に漸次減少するという現象と相まって、有効塩素濃度を略一定に維持することができることは勿論のこと、電極間の電流量を初期設定値のままで連続運転する場合(シーケンス制御をする対象物として被電解水の流量または塩濃度とする場合)に比して、電極の累積総負荷量を減らすことができて、電極の寿命を延ばすことができる。
【0010】
また、本発明による電解水生成装置において、電極として白金イリジウム系電極を採用し、上記したシーケンス制御をする対象物を被電解水の塩濃度として、所定時間までは塩濃度を初期設定値から漸次減少させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させる制御とした場合には、電極の電解能力が所定時間までは漸次増大し所定時間経過後に漸次減少するという現象と相まって、有効塩素濃度を略一定に維持することができることは勿論のこと、被電解水の塩濃度を初期設定値のままで連続運転する場合(シーケンス制御をする対象物として被電解水の流量または電極間の電流量とする場合)に比して、塩の累積総消費量を減らすことができて、ランニングコストを抑えることができる。
【0011】
また、本発明による電解水生成装置において、電極として白金イリジウム系電極を採用し、上記したシーケンス制御をする対象物を被電解水の流量として、所定時間までは流量を初期設定値から漸次増大させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次減少させる制御とした場合には、電極の電解能力が所定時間までは漸次増大し所定時間経過後に漸次減少するという現象と相まって、有効塩素濃度を略一定に維持することができることは勿論のこと、被電解水の流量を初期設定値のままで連続運転する場合(シーケンス制御をする対象物として被電解水の塩濃度または電極間の電流量とする場合)に比して、一定時間内で多量の酸性水を生成することができて、生産効率を上げることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明による電解水生成装置の第1実施形態を概略的に示すもので、ここに示した電解水生成装置は、電解槽10と、この電解槽10に接続した電解水の導出管21,22及び被電解水である希塩水の供給管23と、この供給管23に接続した水道水の供給管24及び飽和食塩水の供給管25を備えている。
【0013】
電解槽10は、希塩水を電気分解して電解水を生成するそれ自体周知のものであり、槽本体11の内部は隔膜12によって2つの電解室13,14に区画されていて、各電解室13,14には直流電源装置30に接続された電極15,16がそれぞれ配設されている。電極15,16は、チタン基材の表面に白金イリジウムを焼成してなるもので、電極15,16への直流電圧の印加・停止及び正負電極切換は直流電源装置30によって制御されるようになっている。直流電源装置30は、その作動(電極15,16への直流電圧の印加・停止及び正負電極切換)を制御装置A1によって制御されるようになっていて、電極15,16への直流電圧の印加時における電流量は、図2に示したように、スタートスイッチ(図示省略)ON操作後の経過時間(制御装置A1に内蔵された積算タイマによって積算される)、すなわち電極15,16の経時的消耗度合いに応じて、所定時間までは電極15,16間の電流量を初期設定値(15アンペア)から漸次減少させ(電解能力を下げ)、所定時間後に初期設定値に向けて漸次増大させる(電解能力を上げる)というシーケンス制御をされるようになっている。
【0014】
電解水の導出管21,22は、一端が各電解室13,14にそれぞれ連通接続されていて、他端が流路切換弁Vを介して排出管26,27に接続されており、各電解室13,14にて生成される電解水(酸性水とアルカリ性水)を導出するようになっている。流路切換弁Vは、酸・アルカリに耐える4ポート2位置切換バルブであって、電動モータ(図示省略)によって切換駆動されるものであり、図1の仮想線で示した逆状態(導出管21が排出管27に接続され導出管22が排出管26に接続されている状態)にて制御装置A1から正信号を受けたとき図1の実線で示した正状態(導出管21が排出管26に接続され導出管22が排出管27に接続されている状態)に切り替わり、また図1の実線で示した正状態にて制御装置A1から逆信号を受けたとき図1の仮想線で示した逆状態に切り替わるようになっており、図1の仮想線で示した逆状態にあるか実線で示した正状態にあるかはセンサ(図示省略)によって検出されるようになっている。
【0015】
希塩水の供給管23は、中間部にて分岐管23a,23bに分岐され、各分岐管23a,23bにて各電解室13,14にそれぞれ連通接続されていて、この供給管23には、流量調整弁41が介装されている。流量調整弁41は、手動で可変可能な流量を設定された値に維持する流量制御弁であって、電解槽10に供給される希塩水の流量を略一定に維持するようになっている。
【0016】
水道水の供給管24は、一端が水道管(図示省略)に接続され、他端が希塩水の供給管23に接続されており、この供給管24には給水弁51が介装されている。給水弁51は、常閉型の電磁開閉弁であって、その開閉作動は制御装置A1によって制御されるようになっている。
【0017】
飽和食塩水の供給管25は、一端が濃塩水タンク60に接続され、他端が水道水の供給管24に接続されており、この供給管25には電動ポンプ71が介装されている。電動ポンプ71は、水道水の供給管24を通して供給される水道水に飽和食塩水を圧送混合するためのものであり、定量ポンプ(一回あたりの吐出量が一定であるポンプ)が採用されており、その吐出量は制御装置A1によって制御されて略一定とされている。なお、濃塩水タンク60には食塩と水道水(適宜供給されて余剰分はオーバーフロー管(図示省略)を通して排出される)が収容されていて、食塩の上方にできる飽和食塩水が供給管25に導かれるようになっている。
【0018】
上記のように構成した第1実施形態においては、スタートスイッチ(図示省略)をON操作すると、積算タイマが積算を開始し、給水弁51が開くとともに電動ポンプ71が駆動を開始し、流路切換弁Vの状態に応じて電極15,16間に電圧が印加される(流路切換弁Vが正状態であれば、電極15が正電極とされ電極16が負電極とされる正電圧が印加され、流路切換弁Vが逆状態であれば、電極15が負電極とされ電極16が正電極とされる逆電圧が印加される)。
【0019】
このため、水道水の供給管24を通して供給される水道水に、飽和食塩水の供給管25を通して供給される所定量の飽和食塩水が圧送混合されて所定濃度の希塩水が生成され、この希塩水が希塩水の供給管23を通して電解槽10に供給される。電解槽10においては、流路切換弁Vが正状態であれば、電極15,16間に正電圧が印加されて電解がなされ、電解室13にて生成された酸性水が導出管21、流路切換弁V及び排出管26を通して導出され、電解室14にて生成されたアルカリ性水が導出管22、流路切換弁V及び排出管27を通して導出される。また、流路切換弁Vが逆状態であれば、電極15,16間に逆電圧が印加されて電解がなされ、電解室13にて生成されたアルカリ性水が導出管21、流路切換弁V及び排出管27を通して導出され、電解室14にて生成された酸性水が導出管22、流路切換弁V及び排出管26を通して導出される。
【0020】
その後、積算タイマが12時間を積算すると積算を中断し、電極15,16間への電圧印加が停止され、所定時間後に給水弁51が閉じるとともに電動ポンプ71が駆動を停止し、その後、流路切換弁Vが切り換る。流路切換弁Vが切り換ると、積算タイマが積算を再開し、給水弁51が開くとともに電動ポンプ71が駆動を開始し、流路切換弁Vの状態に応じて電極15,16間に電圧が印加されて、上記した作動が12時間毎に繰り返し行われる。
【0021】
上記した説明から明らかなように、この第1実施形態においては、電極15,16として白金イリジウム系電極を採用し、希塩水の濃度及び流量を略一定とするとともに、電極15,16間の電流量を電極15,16の経時的消耗度合いに応じて、所定時間までは電流量を初期設定値(15アンペア)から漸次減少させ所定時間後に初期設定値に向けて漸次増大させるシーケンス制御としたため、電極15,16の電解能力が所定時間までは漸次増大し所定時間経過後に漸次減少するという現象と相まって、高価なセンサを用いてフィードバック制御することなく、生成される酸性水の有効塩素濃度を略一定に維持することができ、安価に実施することができることは勿論のこと、電極15,16間の電流量を初期設定値のままで連続運転する場合(シーケンス制御をする対象物として希塩水の流量または濃度とする場合)に比して、電極15,16の累積総負荷量を減らすことができて、電極15,16の寿命を延ばすことができる。
【0022】
上記した第1実施形態においては、希塩水の濃度及び流量を略一定とするとともに電極15,16間の電流量を図2に示したように、所定時間までは初期設定値(15アンペア)から漸次減少させ(電解能力を下げ)、所定時間後に初期設定値に向けて漸次増大させる(電解能力を上げる)シーケンス制御をするように実施したが、電極15,16間の電流量及び希塩水の流量を略一定とするとともに希塩水の濃度を図3に示したように、所定時間までは初期設定値(0.10%)から漸次減少させ(電解能力を下げ)所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させる(電解能力を上げる)シーケンス制御をするように実施するこも可能である。
【0023】
この場合にも、電極15,16の電解能力が所定時間までは漸次増大し所定時間経過後に漸次減少するという現象と相まって、高価なセンサを用いてフィードバック制御することなく、生成される酸性水の有効塩素濃度を略一定に維持することができ、安価に実施することができることは勿論のこと、希塩水の濃度を初期設定値のままで連続運転する場合(シーケンス制御をする対象物として希塩水の流量または電極15,16間の電流量とする場合)に比して、食塩の累積総消費量を減らすことができて、ランニングコストを抑えることができる。
【0024】
図4は本発明による電解水生成装置の第2実施形態を概略的に示すもので、ここに示した電解水生成装置は、図1に示した第1実施形態とは、希塩水タンク180内にて生成される希塩水(濃塩水タンク160から供給される飽和食塩水と水道水の供給管120から供給される水道水によって生成される)が電動ポンプ140によって電解槽10に供給される構成において異なり、その他の構成は第1実施形態と同じであるため、同一符号を付して説明は省略する。
【0025】
濃塩水タンク160は、内部に収容された食塩を給水管(図示省略)を介して供給される水道水で溶解して生成した飽和食塩水を貯溜するためのもので、底部には同飽和食塩水を希塩水タンク180へ供給するための飽和食塩水の供給管125(供給バルブ170が介装されている)が接続されている。
【0026】
希塩水タンク180は、濃塩水タンク160から供給される飽和食塩水を給水管120(給水バルブ50が介装されている)を介して供給される水道水により所定濃度に希釈した希塩水を貯溜するためのもので、底部には同希塩水を電解槽10へ供給するための希塩水の供給管23(電動ポンプ140が介装されている)が接続されている。なお、希塩水タンク180内には塩濃度を検出する濃度センサ(図示省略)及び上限水位と下限水位を検出する水位センサ(図示省略)が収容されており、これらのセンサの検出値に基づいて、供給バルブ170及び給水バルブ50の作動が制御されて、希塩水タンク180内の希塩水の濃度が所定値に、水位が所定範囲に維持されるようになっている。
【0027】
電動ポンプ140は、希塩水タンク180内の希塩水を電解槽10へ供給するためのものであり、定量ポンプ(一回転あたりの吐出量が一定であるポンプ)が採用されており、その回転数は制御装置A2により制御されるようになっている。ところで、電動ポンプ140によって吐出される希塩水の流量は、図5に示したように、スタートスイッチ(図示省略)ON操作後の経過時間(制御装置A2に内蔵された積算タイマによって積算される)、すなわち電極15,16の経時的消耗度合いに応じて、所定時間までは各電解室13,14へ供給される希塩水の流量を初期設定値(2.5リットル/分)から漸次増大させ所定時間後に初期設定値に向けて漸次減少させるというシーケンス制御をされるようになっている。
【0028】
上記のように構成した構成した第2実施形態においては、電動ポンプ140がシーケンス制御されて、電解槽10に供給される希塩水の流量が経時的に変化すること、及び直流電源装置30から電極15,16間への直流電圧の印加時における電流値及び希塩水の濃度が経時的に変化せず一定に維持されることを除いて、上記第1実施形態と実質的に同じ作動が得られる。
【0029】
したがって、この第2実施形態においても、電極15,16の電解能力が所定時間までは漸次増大し所定時間経過後に漸次減少するという現象と相まって、高価なセンサを用いてフィードバック制御することなく、生成される酸性水の有効塩素濃度を略一定に維持することができ、安価に実施することができることは勿論のこと、希塩水の流量を初期設定値のままで連続運転する場合(シーケンス制御をする対象物として希塩水の濃度または電極15,16間の電流量とする場合)に比して、一定時間内で多量の酸性水を生成することができて、生産効率を上げることができる。
【0030】
上記した第2実施形態においては、希塩水の濃度及び電極15,16間の電流量を略一定とするとともに、希塩水の流量を図5に示したように、所定時間までは初期設定値(2.5リットル/分)から漸次増大させ(電解能力を下げ)、所定時間後に初期設定値に向けて漸次減少させる(電解能力を上げる)シーケンス制御をするように実施したが、希塩水の流量及び電極15,16間の電流量を略一定とするとともに、希塩水の濃度を図3に示したように、所定時間までは初期設定値(0.10%)から漸次減少させ(電解能力を下げ)所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させる(電解能力を上げる)シーケンス制御をするように実施することも可能であり、希塩水の濃度及び流量を略一定とするとともに、電極15,16間の電流量を図2に示したように、所定時間までは初期設定値(15アンペア)から漸次減少させ(電解能力を下げ)所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させる(電解能力を上げる)シーケンス制御をするように実施することも可能である。
【0031】
また、上記した各実施形態においては、流路切換弁Vを採用することによって、各排出管26,27から常に同じ性質の電解水を排出するようにして実施したが、本発明は流路切換弁Vを採用しないで実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電解水生成装置の第1実施形態を概略的に示す全体構成図である。
【図2】 図1に示した電解水生成装置の経過時間と電極間の電流量との関係を示す図である。
【図3】 図1に示した電解水生成装置の変形実施形態における経過時間と希塩水の濃度との関係を示す図である。
【図4】 本発明による電解水生成装置の第2実施形態を概略的に示す全体構成図である。
【図5】 図4に示した電解水生成装置の経過時間と希塩水の流量との関係を示す図である。
【図6】 白金イリジウム系電極を採用して希塩水の流量と希塩水の濃度と電極間の流量を一定に調整して電解生成したときの経過時間と酸性水中の有効塩素濃度との関係を示す図である。
【符号の説明】
10…電解槽、15,16…電極、30…直流電源装置、41…流量調整弁、51…給水弁、71…電動ポンプ、A1,A2…制御装置。
Claims (4)
- 内部に被電解水が供給される電解槽と、同電解槽内に設けられた電極と、同電極間に直流電圧を印加する電源装置を備え、連続的に電解生成運転される電解水生成装置において、前記被電解水の流量と前記被電解水の塩濃度と前記電極間の電流量のうち2つを略一定とするとともに他の1つを前記電極の経時的消耗度合いに応じてシーケンス制御するようにしたことを特徴とする電解水生成装置。
- 前記電極として白金イリジウム系電極を採用し、前記シーケンス制御として所定時間までは前記電極間の電流量を初期設定値から漸次減少させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させるシーケンス制御を採用したことを特徴とする請求項1記載の電解水生成装置。
- 前記電極として白金イリジウム系電極を採用し、前記シーケンス制御として所定時間までは前記被電解水の塩濃度を初期設定値から漸次減少させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次増大させるシーケンス制御を採用したことを特徴とする請求項1記載の電解水生成装置。
- 前記電極として白金イリジウム系電極を採用し、前記シーケンス制御として所定時間までは前記被電解水の流量を初期設定値から漸次増大させ所定時間経過後に初期設定値に向けて漸次減少させるシーケンス制御を採用したことを特徴とする請求項1記載の電解水生成装置。
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