JP3518900B2 - 電解生成水の製造方法 - Google Patents

電解生成水の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生鮮食料品の殺菌処
理、洗浄処理、冷凍食料品の解凍処理、布巾等布類、手
等の殺菌洗浄に使用される電解生成水の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる処理に使用される電解生成水の製
造方法の一例として、例えば特開平4−42077号公
報に示されているように、イオン透過能を有する隔膜に
て区画されたアノード室およびカソード室を備えた電解
槽を使用し、これら両室に食塩水を供給して電解してこ
れら両室にて電解生成水を製造する製造方法がある。当
該製造方法においては、アノード室では殺菌力を有する
酸性水(アノード室側生成水)が生成され、またカソー
ド室では酸化還元電位の低いアルカリ性水(カソード室
側生成水)が得られる。これらの酸性水およびアルカリ
性水は各種の用途に適宜使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電解生成水の製造方法においては、電解槽を長時間運転
すると、アノード室側生成水の有効塩素量、pH、カソ
ード室側生成水の酸化還元電位等電解生成水の特性が漸
次低下してくる。この電解生成水の特性の低下の一原因
としては、電解槽の各室に配設される電極における表面
の貴金属被膜の消耗、劣化現象をあげることができ、こ
の劣化現象はイリジウムを含有する白金−イリジウム系
の焼成被膜を有する電極において特に顕著である。当該
電極は有効塩素の生成に極めて有利であるという利点が
ある反面、電解中に電極に付着するスケールを除去する
ためになされる両電極に対する印加電圧の正負の切り替
えにより消耗、劣化する。電極の印化電圧の極性の切り
替えにより、酸化イリジウムがイリジウムを経てイオン
化する反応が発生し、この反応が各電極の被膜を消耗、
劣化することになる。従って、電極被膜の消耗、劣化は
印加電圧の極性の切り替え回数に関係し、また極性の切
り替えが定期的になされる場合には電解槽の運転時間に
関係する。
【0004】電解生成水の特性を制御して常に一定範囲
の特性に維持する手段としては、上記した公報にも示さ
れているように、電解生成水の残留塩素濃度およびpH
をそれぞれ測定して、予め設定しておいた残留塩素濃度
値、pH値と比較し、残留塩素濃度については直流電源
を制御して印加電圧を調整し、またpHについては希釈
用原水の流量調整弁を制御して希釈用原水の流量を調整
する手段が採られている。しかしながら、かかる制御手
段を採用するには、制御装置が多数必要であって装置の
設置に大きなスペースを必要とするとともにコストが増
大し、しかもかならずしも一定量の電解生成水が得られ
ないという問題がある。従って、本発明の目的は、電解
生成水の特性を一定の範囲に維持するために、簡便な手
段を採用して、これらの問題を解決することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、イオン透過能
を有する隔膜にて区画されたアノード室およびカソード
室を備えた電解槽を使用し、これら両室に食塩水を供給
して電解してこれら両室にて電解生成水を製造する製造
方法であり、前記電解槽における一定の運転積算時間毎
に前記両室に供給する食塩水の濃度を増大して、電解生
成水の特性を一定の範囲内に維持することを特徴とする
ものである。
【0006】また、本発明は、イオン透過能を有する隔
膜にて区画されたアノード室およびカソード室を備えた
電解槽を使用し、これら両室に食塩水を供給して電解し
てこれら両室にて電解生成水を製造する製造方法であ
り、前記電解槽における一定の運転積算時間毎に前記両
室に供給する電力を増大して、電解生成水の特性を一定
の範囲内に維持することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の作用・効果】本発明を採用するに当たっては、
予じめ電解生成水の特性の経時的変化を把握するととも
に、電解生成水の特性と食塩水の濃度、電極に供給する
電力との関係を把握しておく。これにより、本発明にお
いては、電解槽の運転時間の積算時間が一定の時間にな
った時点でその都度、電解槽に供給する食塩水の濃度を
増大させ、および/または両電極に供給する電力(電流
値、電圧値を変更)を増大させれば、電解槽での電解効
率を一定の範囲に維持し得て、電解生成水の特性を一定
の範囲の値に維持することができる。この場合、運転時
間を積算するとともに、一定の積算時間毎に電力を増大
させ、および/または供給する食塩水の濃度を増大させ
る制御装置があればよく、制御装置の低減と、装置の設
置スペースおよびコストの低減を図ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
するに、図1には本発明の製造方法を実施例するのに適
した製造装置が示されている。当該製造装置は、電解槽
10a、希薄食塩水の第1貯留タンク10b、食塩水の
濃度可変手段10c、および電力可変手段10dを備え
た構成となっている。
【0009】電解槽10aは槽本体11内に隔膜12が
配設されていて、槽本体11内を2つ隔室11a,11
bに区画しており、各隔室の一方の隔室11aには陽極
13aが配設されてアノード室に構成され、かつ他方の
隔室11bには陰極13bが配設されてカソード室に構
成されている。各電極13a,13bには所定時間毎に
正負の電圧が短時間切り替えられて印加され、両電極1
3a,13bの極性が切り替えられる。第1貯留タンク
10bは電解槽10aの各隔室11a,11bに供給す
る所定濃度の希薄食塩水を貯留するもので、各隔室11
a,11bとは供給管14aを介して接続されている。
各隔室11a,11bには電解生成水を流出するための
流出管14b,14cがそれぞ接続されている。第1流
出管14bからはアノード室側生成水である酸性水が流
出し、また第2流出管14cからはカソード室側生成水
であるアルカリ性水が流出する。
【0010】濃度可変手段10cは飽和食塩水を貯留す
る第2貯留タンク15a、濃度制御装置15b、濃度セ
ンサ15c、および制御バルブ15d,15eを備えて
いる。第2貯留タンク15aには飽和食塩水が貯溜され
ており、貯溜されている飽和食塩水は撹拌ポンプ15f
により撹拌される。濃度センサ15cは第1貯留タンク
10b内に配設されており、また制御バルブ15dは第
2貯留タンク15aと第1貯留タンク10bを連結して
いる連結管の途中に介装され、かつ制御バルブ15eは
水供給管の途中に介装されている。濃度制御装置15b
は、第1貯留タンク10b内に配設された濃度センサ1
5cおよび制御バルブ15d,15eに接続されてい
て、濃度センサ15cからの濃度検出信号に基づき第1
貯留タンク10b内の食塩水の濃度を入力された設定濃
度の値に制御するもので、検出された濃度と設定濃度を
比較してこれらの濃度が同一値になるように制御バルブ
15d,15eの開度を制御する。濃度制御装置15b
に入力する設定濃度の値は変更可能であって、電解槽1
0aの運転時間が予め定められた一定の積算時間になる
と、その一定の積算時間毎に第1貯留タンク10b内の
希薄食塩水の濃度を予め定められた一定濃度だけ漸次増
大するように設定されている。
【0011】電力可変手段10dは可変電圧電源16a
と電圧制御装置16bを備え、各電極13a,13bに
供給する直流電力を電圧制御装置16bに入力された設
定値に制御するもので、一定の直流電力を各電極13
a,13bに供給する。電力制御装置16bに入力する
設定電圧は変更可能であって、電解槽10aの運転時間
が予め定められた一定の積算時間になると、その一定の
積算時間毎に両電極13a,13bに供給する電力値を
予め定められた一定量だけ漸次増大するように設定され
てる。
【0012】かかる構成の製造装置を使用して電解生成
水を製造するには、一定濃度に保持されている第1貯留
タンク10b内の希薄食塩水を循環ポンプ14dを駆動
させて電解槽10aの各隔室11a,11bに供給し、
この状態で各電極13a,13bに所定量の電力を供給
する。これにより、希薄食塩水は各室11a,11b内
で電解され、一方の隔室11aでは酸性水が生成されて
アノード室側生成水として流出され、他方の隔室11b
ではアルカリ性水が生成されてカソード室側生成水とし
て流出される。この電解状態では、所定時間の間希薄食
塩水の濃度が一定濃度に維持されるとともに、両電極1
3a,13bに対する印加電圧が一定に維持される。
【0013】ところで、当該製造装置においては、濃度
可変手段10cを構成する濃度制御装置15b、および
電力可変手段10dを構成する電圧制御装置16bは電
解槽10aの運転時間を積算するタイマーを備えてい
て、運転時間の積算時間が定められた所定時間になると
その所定の積算時間毎に、濃度可変手段10cにおいて
は、第1貯留タンク14b内に貯留される希薄食塩水の
濃度を予め設定された濃度に増大させ、また電力可変手
段10dにおいては、両電極13a,13bに対する印
加電圧を高くして供給する電力を予め設定された電力量
に増大させる。
【0014】従って、当該製造方法によれば、供給する
希薄食塩水の濃度、および/または電力量を電解槽10
aの運転時間の所定積算時間毎にその都度増大させるこ
とにより、電解生成水の特性を補正することができて、
電解生成水の特性を常に一定の範囲の特性に維持するこ
とができる。図2には、電解生成水の特性のうち最も重
要な有効塩素量を補正する例が示されている。本例で
は、希薄食塩水の濃度および/または電力量の増大タイ
ミングを、電解槽10aの運転初期においては運転積算
時間を長くし、漸次その積算時間を短くしている。この
状態では、有効塩素量の変化量も漸次小さくなってい
る。
【0015】なお、本発明の製造方法においては、電解
生成水の希薄食塩水の濃度、電力量のいずれか一方を増
大してもよく、また両方を同時に増大させてもよい。ま
た、電力量を増大させる場合には、電圧を一定にして電
流を増大させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を実施例するのに適した製造
装置を示す概略構成図である。
【図2】電解生成水中の有効塩素濃度の制御状態を示す
運転時間に対応するグラフである。
【符号の説明】
10a…電解槽、10b…第1貯留タンク、10c…濃
度可変手段、10d…電力可変手段、11…槽本体、1
2…隔膜、13a,13b…電極、15a…第2貯留タ
ンク、15b…濃度制御装置、15c…濃度センサ、1
5d,15e…制御バルブ、16a…可変電圧装置、1
6b…電圧制御装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン透過能を有する隔膜にて区画された
    アノード室およびカソード室を備えた電解槽を使用し、
    これら両室に食塩水を供給して電解してこれら両室にて
    電解生成水を製造する製造方法であり、前記電解槽にお
    ける所定の運転積算時間毎に前記両室に供給する食塩水
    の濃度を増大して、電解生成水の特性を一定の範囲内に
    維持することを特徴とする電解生成水の製造方法。
  2. 【請求項2】イオン透過能を有する隔膜にて区画された
    アノード室およびカソード室を備えた電解槽を使用し、
    これら両室に食塩水を供給して電解してこれら両室にて
    電解生成水を製造する製造方法であり、前記電解槽にお
    ける所定の運転積算時間毎に前記両室に供給する電力を
    増大して、電解生成水の特性を一定の範囲内に維持する
    ことを特徴とする電解生成水の製造方法。
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JP4604664B2 (ja) * 2004-11-08 2011-01-05 富士電機リテイルシステムズ株式会社 塩素発生装置
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