JP3653129B2 - 電解水生成装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム等を主要成分として含有し、殺菌作用、消毒作用を有するpH3〜7の範囲の酸性〜中性の電解水を製造するための電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム等を主要成分として含有し、殺菌作用、消毒作用を有する電解水を製造するための電解水生成装置の一形式として、特公平4−42077号公報に示されているように、電解槽内をイオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室にそれぞれ電極を配置して陽極室と陰極室とを構成し、これら両電極室に供給される希薄食塩水を両電極間で電解する電解水生成装置がある。当該電解水生成装置においては、陽極室内で生成される電解水が主として次亜塩素酸を含む酸性水であり、また陰極室内で生成される電解水がアルカリ性水である。
【0003】
当該電解水生成装置において、陽極室側生成水はpHが2〜3という強い酸性となる。次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム等を主要成分として含む水溶液ではpHが低い程殺菌力は高く、殺菌力の点からすれば低いpH程好ましいが、処理すべき食品等の特性の点から最適なpHは異なる。例えば、野菜類では、水溶液が低pHである場合には褐色に変色し易く、その最適pHは6〜7である。
【0004】
このため、当該電解水生成装置においては、陽極室側生成水のpHを調整して酸性〜中性にする手段が採られている。すなわち、当該電解水生成装置では、陽極室側生成水のpHを調整する手段として、酸性である陽極室側生成水と、アルカリ性である陰極室側生成水と、原水とを、規定された量だけ互いに混合する手段が採られている。しかしながら、かかる混合手段を採用するには、これらの陽極室側生成水、陰極室側生成水、および原水を規定量だけ混合するための各制御バルブが必要であるとともに、これらの各水の混合量を正確に制御するための制御装置、および面倒な制御が必要となる。
【0005】
本出願人は、このような各種の制御バルブ、制御装置、および面倒な制御を要することなく、運転条件によりpHが3〜7の酸性〜中性の範囲の任意の値の電解水を生成するための電解水生成装置を、本出願の先願である特願平6−245602号出願にて提案している。
【0006】
当該電解水生成装置は、イオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室を有する電解槽と、同電解槽の一方の隔室に互いに対向して配設されて同隔室を第1の電極室に構成する第1の電極および第2の電極と、前記電解槽の他方の隔室に配設されて同隔室を第2の電極室に構成する第3の電極を備え、前記第1の電極室内で食塩水の無隔膜電解を行うとともに、前記第1および第2の電極室間で電気透析を行うように構成されている。
【0007】
当該電解水生成装置においては、第1の電極室内で生成された弱アルカリ性の電解水中のナトリウムイオン等の陽イオン成分が第2の電極室内へ移動し、陽イオン成分の移動量に応じて第1の電極室内の電解水のpHが低下する。このため、陽イオン成分の移動量を調整することにより、第1の電極室内の電解水のpHが3〜7の範囲の任意の値に調整できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、当該電解水生成装置においては、第1の電極室の第1,第2の電極間で無隔膜電解を行うものであることから、両電極のうちに陽極側で生成される酸性水が水塊の状態で対流して陰極側の電極の近傍へ移動する。この場合、陰極側の電極が一般に採用される白金イリジウム等の貴金属を被覆してなる貴金属被覆電極であると、貴金属の被覆膜に水素が吸入されて同被覆膜が劣化しまた剥離を引き起こす。この劣化および剥離する傾向は、特にチタニウムを素材とする焼成被覆電極において顕著である。
【0009】
また、第1の電極室では、第1,第2の両電極が互いに対向して配設されるために接近し、また両電極は電解効率を考慮してできるかぎり接近させることことから、電解時に両電極では電流が局部的に集中することある。このため、両電極の貴金属の被覆膜が電流の局部的な集中により、局部的に劣化しまた剥離を引き起こす。この劣化および剥離する傾向も、特にチタニウムを素材とする焼成被覆電極において顕著である。
【0010】
従って、本発明の目的は、食塩水の電解と電気透析とを同時に行って、pH3〜7の酸性〜中性の電解水を生成する電解水生成装置において、各電極を保護してそれらの寿命を向上させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は電解水生成装置に関するもので、当該電解水生成装置は、イオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室を有する電解槽と、同電解槽の一方の隔室に互いに対向して配設されて同隔室を第1の電極室に構成する第1の電極および第2の電極と、前記電解槽の他方の隔室に配設されて同隔室を第2の電極室に構成する第3の電極を備え、前記第1の電極室内で食塩水の電解を行うとともに、前記第1および第2の電極室間で電気透析を行う電解水生成装置である。
【0012】
しかして、本発明に係る電解水生成装置は、前記第1の電極室に前記第1の電極と第2の電極を隔離する第2の隔膜を配設して、同第1の電極室内に前記第1の電極を収容する第1の収容室と、前記第2の電極を収容する第2の収容室と、これら両収容室の下流側にて両収容室が一体となる共通領域を形成したことを特徴とするものである。
【0013】
当該電解水生成装置においては、前記第1の電極を直流電源の一方の極側に接続するとともに、前記第2,第3の電極を前記直流電源の他方の極側に接続し、かつ前記第3の電極の前記直流電源に対する接続回路に可変抵抗器を介装することが好ましい。この場合、前記第1の電極を直流電源の正極側に接続するとともに、前記第2,第3の電極を前記直流電源の負極側に接続し、前記第1の電極室内で希薄食塩水の電解を行うように構成することができ、また前記第1の電極を直流電源の負極側に接続するとともに、前記第2,第3の電極を前記直流電源の正極側に接続し、前記第1の電極室内で高濃度食塩水の電解を行うように構成することができる。
【0014】
これらの電解水生成装置のうち、前者の電解水装置においては、前記第1の電極室内に希薄食塩水を供給するとともに、前記第2の電極室内に希薄食塩水または水を供給するように構成することができ、また後者の電解水生成装置においては、前記第1の電極室内に高濃度食塩水を供給するとともに、前記第2の電極室内に水を供給するように構成し、かつ高濃度食塩水を前記第1の電極室内に所定時間滞留させるとともに、この間水を前記第2の電極室内を流通させるように構成することができる。
【0015】
【発明の作用・効果】
このように構成した電解水生成装置においては、直流電源から各電極に電流が付与されて第1の電極室内で電解が行われるとともに、第1の電極室および第2の電極室間で電気透析が行われる。第1の電極室内での電解は、第2の隔膜を介在させた有隔膜電解であって、各収容室の一方では酸性水が生成されるとともに、各収容室の他方ではアルカリ性水が生成されるが、これらの生成水は両収容室が一体となる共通領域にて混合して弱アルカリ性の電解水となる。
【0016】
当該電解水生成装置において、第1の電極が陽極で、第2,第3の電極が陰極である場合には、第1の電極室内のナトリウムイオン等の陽イオン成分が第2の電極室内へ移動し、第1の電極室内の共通領域の電解水は、陽イオン成分の移動量に応じてpHが漸次低くなって中性〜酸性水となる。これに対して、第2の電極室では、陽イオン成分の移動量に応じてアルカリ性が漸次高くなり、アルカリ性水が生成される。
【0017】
従って、陽イオン成分の移動量を調整することにより、第1の電極室の共通連通領域内の電解水のpHを3〜7の範囲の任意の値に調整することができる。この電解時においては、第1の電極室内へは希薄食塩水を供給し、かつ第2の電極室内へは希薄食塩水または水を供給することが好ましい。
【0018】
また、当該電解水生成装置において、第1の電極が陰極で、第2,第3の電極が陽極である場合には、第1の電極室内の塩素イオン、塩素酸イオン等の陰イオン成分が第2の電極室内へ移動し、第1の電極室内の共通領域での電解水は、陰イオン成分の移動量に応じてpHが漸次高くなってアルカリ性水となる。これに対して、第2の電極室では、陰イオン成分の移動量に応じて酸性が漸次高くなって、酸性水が生成される。
【0019】
従って、陰イオン成分の移動量を調整することにより、第2の電極室内にてpH3〜7の範囲の任意の値pHの電解水を生成することができる。この電解時においては、第1の電極室内へは高濃度食塩水を供給して、所定時間同電極室内に滞留させた状態で電解および電気透析を行えば、電解時に生成されるアルカリ性水の排出量を低減し得て、使用する食塩に対する電解効率を著しく向上させることができる。
【0020】
なお、当該電解水生成装置において、第3の電極と直流電源との接続回路に可変抵抗器を介装するように構成すれば、可変抵抗器による抵抗の変更により、第1の電極室内での電解水の生成量、第1の電極室内から第2の電極室内へ移動する陽イオン成分、陰イオン成分の移動量を調整することができるため、可変抵抗器の操作により第1の電極室内または第2の電極室内で生成される電解水のpHを任意の範囲に調整することができる。
【0021】
ところで、電解水生成装置においては、第1の電極室の陽極側では強酸性の電解水が生成されるとともに、陰極側では強アルカリ性の電解水が生成される。この場合、強酸性の電解水が陰極側である電極に接触すると、同電解水中の水素が陰極側の電極に吸入されて、被覆膜の下でガスとなって同被覆膜を剥離させ、かつ水素の一部は同電極の基材と反応して被覆膜を劣化させるとともに剥離させる。しかしながら、当該電解水生成装置においては、第1,第2の電極は第2の隔膜にて形成された各収容室に配設されていて、陰極側の電極は強酸性の電解水から隔離されているため、同電極は強酸性の電解水と接触することがなく、同電解水との接触に起因する被覆膜の剥離および劣化が防止される。
【0022】
また、第1の電極室では、第1,第2の両電極が互いに対向して配設されるために接近ており、また電解効率を考慮して両電極をできるかぎり接近させたとしても、両電極は第2の隔膜を挟んで互いに対向しているため、電解時に両電極で電流が局部的に集中することはない。このため、両電極の被覆膜が電流の局部的な集中により、局部的に劣化しまた剥離することが防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に基づいて説明するに、図1には本発明に係る電解水生成装置の一例が示されている。当該電解水生成装置は、電解槽11、2枚の隔膜12a,12b、および3枚の電極13a,13b,13cを備えている。各隔膜12a,12bはイオン透過能を有するものであって、第1隔膜12aは電解槽11内の略中央部に配設されて電解槽11内を2つの隔室に区画しており、これらの隔室の一方には第1電極13aと第2電極13bが配設され、かつこれらの隔室の他方には第3電極13cが配設されている。
【0024】
第1電極13aは第1隔膜12aから離れて配設されているとともに、第2電極13bは第1隔膜12aに近接して、第1電極13aとは所定の間隔を保持して対向して配設されている。また、第3電極13cは第1隔膜12aから離れて配設されている。これにより、一方の隔室は第1電極室14aに構成され、かつ他方の隔室は第2電極室14bに構成されている。
【0025】
第1電極室14aにおいては、その略中央部に第2隔膜12bが配設されていて、第1電極室14a内を第1電極13aを収容する第1収容室14a1と、第2電極13bを収容する第2収容室14a2とに区画しているとともに、これら両収容室14a1,14a2の下流側に両収容室14a1,14a2を一体とする共通領域14a3を形成している。
【0026】
第1収容室14a1内の第1電極13aは直流電源15aの正極側に接続されているとともに、第2収容室14a2内の第2電極13bは直流電源15aの負極側に接続されており、かつ第2電極室14b内の第3電極13cは直流電源15aの負極側に接続されている。また、第3電極13cと直流電源15aの接続回路には可変抵抗器15bが介装されている。なお、各電極においては、第1,第3電極13a,13cとして平板状の電極が採用され、第2電極としてラスメタルの電極が採用されている。
【0027】
電解槽11においては、第1電極室14aおよび第2電極室14bに希薄食塩水を供給するための供給管路16a,16bと、各電極室14a,14bの生成水を流出させるための流出管路17a,17bが接続されている。各供給管路16a,16bは供給ポンプ16cを介して希薄食塩水の貯溜タンク18に接続されている。また、貯溜タンク18は水道水の供給源に接続されていて、貯溜タンク18内にて所望濃度の希薄食塩水が調製し得るようになっている。なお、符号16d,16eは流量調整バルブを示す。
【0028】
このように構成した電解水生成装置においては、希薄食塩水が貯溜タンク18から各供給管路16a,16bを通して電解槽11の各電極室14a,14bへ供給されるとともに、直流電源15aから各電極13a,13b,13cに所定値の電流が付与されて電解処理が行われ、各電極室14a,14b内で生成された電解水は各流出管路17a,17bを通して外部へ流出する。この場合、第1電極室14a内では希薄食塩水の電解が行われ、かつ第1電極室14aと第2電極室14b間で電気透析が行われる。
【0029】
第1電極室14a内での電解は、第2隔膜12bを介在させた有隔膜電解であって、第1収容室14a1内では強酸性水が生成されるとともに、第2収容室14a2内では強アルカリ性水が生成されるが、これらの生成水は両収容室14a1,14a2が一体となる共通領域14a3にて混合して弱アルカリ性の電解水となる。また、電気透析により、第1電極室14a内の生成水中のナトリウムイオン等の陽イオン成分が第2電極室14b内へ移動し、第1電極室14aの共通領域14a3内の電解水は、陽イオン成分の移動量に応じてpHが漸次低くなって中性〜酸性水となり、流出管路17aを通して外部へ流出する。これに対して、第2電極室14bでは、陽イオン成分の移動量に応じてアルカリ性が漸次高くなり、アルカリ性水が生成される。第2電極室14b内のアルカリ性水は、流出管路17bを通して外部へ流出する。
【0030】
従って、陽イオン成分の移動量を調整することにより、第1電極室14aの共通領域14a3内の電解水のpHを3〜7の範囲の任意の値に調整することができる。この場合、第3電極13cと直流電源15aとの接続回路に介装した可変抵抗器15bを操作して抵抗を適宜調整することにより、第1電極室14a内での電解水の生成量、第1電極室14a内から第2電極室14b内へ移動する陽イオン成分の移動量を調整することができて、第1電極室14aの共通領域14a3内で生成される電解水のpHを任意の範囲に調整することができる。
【0031】
ところで、電解水生成装置においては、第1電極室14aの第1収容室14a1側では強酸性の電解水が生成されるとともに、第2収容室14a2側では強アルカリ性の電解水が生成される。しかしながら、各電極13a,13bは第2隔膜12bにて形成された各収容室14a1,14a2に配設されているため、第2電極13bは強酸性の電解水から隔離されていて同電解水とは接触することがなく、同電解水との接触に起因して電極の被覆膜が剥離したり、劣化するようなおそれはない。
【0032】
また、当該電解水生成装置においては、第1電極室14aでは、第1,第2両電極13a,13bが互いに対向して配設されるために接近しており、また電解効率を考慮して両電極13a,13bはできるかぎり接近させたとしても、両電極13a,13bは第2隔膜12bを挟んで互いに対向しているため、電解時に両電極13a,13bで電流が局部的に集中することはない。このため、両電極13a,13bの被覆膜が電流の局部的な集中により、局部的に劣化しまた剥離するようなことがない。
【0033】
図2には、本発明に係る電解水生成装置の他の一例が示されている。当該電解水生成装置は上記した電解水生成装置と同様に、電解槽11、各隔膜12a,12b、各電極13a〜13c、各電極室14a,14b、直流電源15a、可変抵抗器15bにより構成されている。しかしながら、当該電解水生成装置においては上記した電解水生成装置とは、各電極13a〜13cの直流電源15aに対する接続関係、および採用する被電解水を異にしている。
【0034】
当該電解水生成装置において、第1電極13aは直流電源15aの負極側に接続され、かつ第2電極13bと第3電極13cとは直流電源15aの正極側に接続されていて、第3電極13cと直流電源15aの接続回路には可変抵抗器15bが介装されている。
【0035】
電解槽11においては、第1電極室14aに供給管路16aおよび流出管路17aが接続され、かつ第2電極室14bに供給管路16bおよび流出管路17bが接続されているが、第1電極室14a内には貯溜タンク18から高濃度食塩水(10重量%〜20重量%)が供給管路16aを通して供給される。供給された高濃度食塩水は、第1電極室14a内に所定時間滞留してこの間電解と電気透析を受け、所定時間経過後に流出管路17aを通して排出される。また、第2電極室14b内へは供給管路16bを通して水道水が供給され、第2電極室14b内で生成された電解水は流出管路17bを通して順次流出される。
【0036】
このように構成した電解水生成装置においては、第1電極室14a内では滞留している高濃度の食塩水が電解されるとともに、同電極室14a内で生成された塩素イオン、塩素酸イオン等の陰イオン成分が第2電極室14b内へ移動し、第1電極室14a内の電解水は陰イオン成分の移動量に応じてpHが漸次高くなる。これに対して、第2電極室14b内に供給された水道水は陰イオン成分の移入量に応じて酸性側に移行する。これにより、第2電極室14b内では酸性水が生成される。
【0037】
従って、当該電解水生成装置においては、第1電極室14a内から第2電極室14b内への陰イオン成分の移動量を調整することにより、第2電極室14b内においてpH3〜7の範囲の任意の値の電解水を生成することができる。
【0038】
このように、当該電解水生成装置においては、第1電極室14a内へは高濃度の食塩水を供給して、所定時間第1電極室14a内に滞留させた状態で電解および電気透析を行うものであるから、食塩を最大限電解に利用することができるとともに、生成されるアルカリ性水の排出量を低減し得て、使用する食塩に対する電解効率を著しく向上させることができる。
【0039】
なお、当該電解水生成装置における各電極の保護、およびその他の作用効果については、上記した第1の例における電解水生成装置と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る電解水生成装置の概略構成図である。
【図2】本発明の他の一例に係る電解水生成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
11…電解槽、12a,12b…隔膜、13a,13b,13c…電極、14a,14b…電極室、14a1,14a2…収容室、14a3…共通領域、15a…直流電源、15b…可変抵抗器、16a,16b…供給管路、17a,17b…流出管路。
【発明の属する技術分野】
本発明は、次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム等を主要成分として含有し、殺菌作用、消毒作用を有するpH3〜7の範囲の酸性〜中性の電解水を製造するための電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム等を主要成分として含有し、殺菌作用、消毒作用を有する電解水を製造するための電解水生成装置の一形式として、特公平4−42077号公報に示されているように、電解槽内をイオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室にそれぞれ電極を配置して陽極室と陰極室とを構成し、これら両電極室に供給される希薄食塩水を両電極間で電解する電解水生成装置がある。当該電解水生成装置においては、陽極室内で生成される電解水が主として次亜塩素酸を含む酸性水であり、また陰極室内で生成される電解水がアルカリ性水である。
【0003】
当該電解水生成装置において、陽極室側生成水はpHが2〜3という強い酸性となる。次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム等を主要成分として含む水溶液ではpHが低い程殺菌力は高く、殺菌力の点からすれば低いpH程好ましいが、処理すべき食品等の特性の点から最適なpHは異なる。例えば、野菜類では、水溶液が低pHである場合には褐色に変色し易く、その最適pHは6〜7である。
【0004】
このため、当該電解水生成装置においては、陽極室側生成水のpHを調整して酸性〜中性にする手段が採られている。すなわち、当該電解水生成装置では、陽極室側生成水のpHを調整する手段として、酸性である陽極室側生成水と、アルカリ性である陰極室側生成水と、原水とを、規定された量だけ互いに混合する手段が採られている。しかしながら、かかる混合手段を採用するには、これらの陽極室側生成水、陰極室側生成水、および原水を規定量だけ混合するための各制御バルブが必要であるとともに、これらの各水の混合量を正確に制御するための制御装置、および面倒な制御が必要となる。
【0005】
本出願人は、このような各種の制御バルブ、制御装置、および面倒な制御を要することなく、運転条件によりpHが3〜7の酸性〜中性の範囲の任意の値の電解水を生成するための電解水生成装置を、本出願の先願である特願平6−245602号出願にて提案している。
【0006】
当該電解水生成装置は、イオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室を有する電解槽と、同電解槽の一方の隔室に互いに対向して配設されて同隔室を第1の電極室に構成する第1の電極および第2の電極と、前記電解槽の他方の隔室に配設されて同隔室を第2の電極室に構成する第3の電極を備え、前記第1の電極室内で食塩水の無隔膜電解を行うとともに、前記第1および第2の電極室間で電気透析を行うように構成されている。
【0007】
当該電解水生成装置においては、第1の電極室内で生成された弱アルカリ性の電解水中のナトリウムイオン等の陽イオン成分が第2の電極室内へ移動し、陽イオン成分の移動量に応じて第1の電極室内の電解水のpHが低下する。このため、陽イオン成分の移動量を調整することにより、第1の電極室内の電解水のpHが3〜7の範囲の任意の値に調整できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、当該電解水生成装置においては、第1の電極室の第1,第2の電極間で無隔膜電解を行うものであることから、両電極のうちに陽極側で生成される酸性水が水塊の状態で対流して陰極側の電極の近傍へ移動する。この場合、陰極側の電極が一般に採用される白金イリジウム等の貴金属を被覆してなる貴金属被覆電極であると、貴金属の被覆膜に水素が吸入されて同被覆膜が劣化しまた剥離を引き起こす。この劣化および剥離する傾向は、特にチタニウムを素材とする焼成被覆電極において顕著である。
【0009】
また、第1の電極室では、第1,第2の両電極が互いに対向して配設されるために接近し、また両電極は電解効率を考慮してできるかぎり接近させることことから、電解時に両電極では電流が局部的に集中することある。このため、両電極の貴金属の被覆膜が電流の局部的な集中により、局部的に劣化しまた剥離を引き起こす。この劣化および剥離する傾向も、特にチタニウムを素材とする焼成被覆電極において顕著である。
【0010】
従って、本発明の目的は、食塩水の電解と電気透析とを同時に行って、pH3〜7の酸性〜中性の電解水を生成する電解水生成装置において、各電極を保護してそれらの寿命を向上させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は電解水生成装置に関するもので、当該電解水生成装置は、イオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室を有する電解槽と、同電解槽の一方の隔室に互いに対向して配設されて同隔室を第1の電極室に構成する第1の電極および第2の電極と、前記電解槽の他方の隔室に配設されて同隔室を第2の電極室に構成する第3の電極を備え、前記第1の電極室内で食塩水の電解を行うとともに、前記第1および第2の電極室間で電気透析を行う電解水生成装置である。
【0012】
しかして、本発明に係る電解水生成装置は、前記第1の電極室に前記第1の電極と第2の電極を隔離する第2の隔膜を配設して、同第1の電極室内に前記第1の電極を収容する第1の収容室と、前記第2の電極を収容する第2の収容室と、これら両収容室の下流側にて両収容室が一体となる共通領域を形成したことを特徴とするものである。
【0013】
当該電解水生成装置においては、前記第1の電極を直流電源の一方の極側に接続するとともに、前記第2,第3の電極を前記直流電源の他方の極側に接続し、かつ前記第3の電極の前記直流電源に対する接続回路に可変抵抗器を介装することが好ましい。この場合、前記第1の電極を直流電源の正極側に接続するとともに、前記第2,第3の電極を前記直流電源の負極側に接続し、前記第1の電極室内で希薄食塩水の電解を行うように構成することができ、また前記第1の電極を直流電源の負極側に接続するとともに、前記第2,第3の電極を前記直流電源の正極側に接続し、前記第1の電極室内で高濃度食塩水の電解を行うように構成することができる。
【0014】
これらの電解水生成装置のうち、前者の電解水装置においては、前記第1の電極室内に希薄食塩水を供給するとともに、前記第2の電極室内に希薄食塩水または水を供給するように構成することができ、また後者の電解水生成装置においては、前記第1の電極室内に高濃度食塩水を供給するとともに、前記第2の電極室内に水を供給するように構成し、かつ高濃度食塩水を前記第1の電極室内に所定時間滞留させるとともに、この間水を前記第2の電極室内を流通させるように構成することができる。
【0015】
【発明の作用・効果】
このように構成した電解水生成装置においては、直流電源から各電極に電流が付与されて第1の電極室内で電解が行われるとともに、第1の電極室および第2の電極室間で電気透析が行われる。第1の電極室内での電解は、第2の隔膜を介在させた有隔膜電解であって、各収容室の一方では酸性水が生成されるとともに、各収容室の他方ではアルカリ性水が生成されるが、これらの生成水は両収容室が一体となる共通領域にて混合して弱アルカリ性の電解水となる。
【0016】
当該電解水生成装置において、第1の電極が陽極で、第2,第3の電極が陰極である場合には、第1の電極室内のナトリウムイオン等の陽イオン成分が第2の電極室内へ移動し、第1の電極室内の共通領域の電解水は、陽イオン成分の移動量に応じてpHが漸次低くなって中性〜酸性水となる。これに対して、第2の電極室では、陽イオン成分の移動量に応じてアルカリ性が漸次高くなり、アルカリ性水が生成される。
【0017】
従って、陽イオン成分の移動量を調整することにより、第1の電極室の共通連通領域内の電解水のpHを3〜7の範囲の任意の値に調整することができる。この電解時においては、第1の電極室内へは希薄食塩水を供給し、かつ第2の電極室内へは希薄食塩水または水を供給することが好ましい。
【0018】
また、当該電解水生成装置において、第1の電極が陰極で、第2,第3の電極が陽極である場合には、第1の電極室内の塩素イオン、塩素酸イオン等の陰イオン成分が第2の電極室内へ移動し、第1の電極室内の共通領域での電解水は、陰イオン成分の移動量に応じてpHが漸次高くなってアルカリ性水となる。これに対して、第2の電極室では、陰イオン成分の移動量に応じて酸性が漸次高くなって、酸性水が生成される。
【0019】
従って、陰イオン成分の移動量を調整することにより、第2の電極室内にてpH3〜7の範囲の任意の値pHの電解水を生成することができる。この電解時においては、第1の電極室内へは高濃度食塩水を供給して、所定時間同電極室内に滞留させた状態で電解および電気透析を行えば、電解時に生成されるアルカリ性水の排出量を低減し得て、使用する食塩に対する電解効率を著しく向上させることができる。
【0020】
なお、当該電解水生成装置において、第3の電極と直流電源との接続回路に可変抵抗器を介装するように構成すれば、可変抵抗器による抵抗の変更により、第1の電極室内での電解水の生成量、第1の電極室内から第2の電極室内へ移動する陽イオン成分、陰イオン成分の移動量を調整することができるため、可変抵抗器の操作により第1の電極室内または第2の電極室内で生成される電解水のpHを任意の範囲に調整することができる。
【0021】
ところで、電解水生成装置においては、第1の電極室の陽極側では強酸性の電解水が生成されるとともに、陰極側では強アルカリ性の電解水が生成される。この場合、強酸性の電解水が陰極側である電極に接触すると、同電解水中の水素が陰極側の電極に吸入されて、被覆膜の下でガスとなって同被覆膜を剥離させ、かつ水素の一部は同電極の基材と反応して被覆膜を劣化させるとともに剥離させる。しかしながら、当該電解水生成装置においては、第1,第2の電極は第2の隔膜にて形成された各収容室に配設されていて、陰極側の電極は強酸性の電解水から隔離されているため、同電極は強酸性の電解水と接触することがなく、同電解水との接触に起因する被覆膜の剥離および劣化が防止される。
【0022】
また、第1の電極室では、第1,第2の両電極が互いに対向して配設されるために接近ており、また電解効率を考慮して両電極をできるかぎり接近させたとしても、両電極は第2の隔膜を挟んで互いに対向しているため、電解時に両電極で電流が局部的に集中することはない。このため、両電極の被覆膜が電流の局部的な集中により、局部的に劣化しまた剥離することが防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に基づいて説明するに、図1には本発明に係る電解水生成装置の一例が示されている。当該電解水生成装置は、電解槽11、2枚の隔膜12a,12b、および3枚の電極13a,13b,13cを備えている。各隔膜12a,12bはイオン透過能を有するものであって、第1隔膜12aは電解槽11内の略中央部に配設されて電解槽11内を2つの隔室に区画しており、これらの隔室の一方には第1電極13aと第2電極13bが配設され、かつこれらの隔室の他方には第3電極13cが配設されている。
【0024】
第1電極13aは第1隔膜12aから離れて配設されているとともに、第2電極13bは第1隔膜12aに近接して、第1電極13aとは所定の間隔を保持して対向して配設されている。また、第3電極13cは第1隔膜12aから離れて配設されている。これにより、一方の隔室は第1電極室14aに構成され、かつ他方の隔室は第2電極室14bに構成されている。
【0025】
第1電極室14aにおいては、その略中央部に第2隔膜12bが配設されていて、第1電極室14a内を第1電極13aを収容する第1収容室14a1と、第2電極13bを収容する第2収容室14a2とに区画しているとともに、これら両収容室14a1,14a2の下流側に両収容室14a1,14a2を一体とする共通領域14a3を形成している。
【0026】
第1収容室14a1内の第1電極13aは直流電源15aの正極側に接続されているとともに、第2収容室14a2内の第2電極13bは直流電源15aの負極側に接続されており、かつ第2電極室14b内の第3電極13cは直流電源15aの負極側に接続されている。また、第3電極13cと直流電源15aの接続回路には可変抵抗器15bが介装されている。なお、各電極においては、第1,第3電極13a,13cとして平板状の電極が採用され、第2電極としてラスメタルの電極が採用されている。
【0027】
電解槽11においては、第1電極室14aおよび第2電極室14bに希薄食塩水を供給するための供給管路16a,16bと、各電極室14a,14bの生成水を流出させるための流出管路17a,17bが接続されている。各供給管路16a,16bは供給ポンプ16cを介して希薄食塩水の貯溜タンク18に接続されている。また、貯溜タンク18は水道水の供給源に接続されていて、貯溜タンク18内にて所望濃度の希薄食塩水が調製し得るようになっている。なお、符号16d,16eは流量調整バルブを示す。
【0028】
このように構成した電解水生成装置においては、希薄食塩水が貯溜タンク18から各供給管路16a,16bを通して電解槽11の各電極室14a,14bへ供給されるとともに、直流電源15aから各電極13a,13b,13cに所定値の電流が付与されて電解処理が行われ、各電極室14a,14b内で生成された電解水は各流出管路17a,17bを通して外部へ流出する。この場合、第1電極室14a内では希薄食塩水の電解が行われ、かつ第1電極室14aと第2電極室14b間で電気透析が行われる。
【0029】
第1電極室14a内での電解は、第2隔膜12bを介在させた有隔膜電解であって、第1収容室14a1内では強酸性水が生成されるとともに、第2収容室14a2内では強アルカリ性水が生成されるが、これらの生成水は両収容室14a1,14a2が一体となる共通領域14a3にて混合して弱アルカリ性の電解水となる。また、電気透析により、第1電極室14a内の生成水中のナトリウムイオン等の陽イオン成分が第2電極室14b内へ移動し、第1電極室14aの共通領域14a3内の電解水は、陽イオン成分の移動量に応じてpHが漸次低くなって中性〜酸性水となり、流出管路17aを通して外部へ流出する。これに対して、第2電極室14bでは、陽イオン成分の移動量に応じてアルカリ性が漸次高くなり、アルカリ性水が生成される。第2電極室14b内のアルカリ性水は、流出管路17bを通して外部へ流出する。
【0030】
従って、陽イオン成分の移動量を調整することにより、第1電極室14aの共通領域14a3内の電解水のpHを3〜7の範囲の任意の値に調整することができる。この場合、第3電極13cと直流電源15aとの接続回路に介装した可変抵抗器15bを操作して抵抗を適宜調整することにより、第1電極室14a内での電解水の生成量、第1電極室14a内から第2電極室14b内へ移動する陽イオン成分の移動量を調整することができて、第1電極室14aの共通領域14a3内で生成される電解水のpHを任意の範囲に調整することができる。
【0031】
ところで、電解水生成装置においては、第1電極室14aの第1収容室14a1側では強酸性の電解水が生成されるとともに、第2収容室14a2側では強アルカリ性の電解水が生成される。しかしながら、各電極13a,13bは第2隔膜12bにて形成された各収容室14a1,14a2に配設されているため、第2電極13bは強酸性の電解水から隔離されていて同電解水とは接触することがなく、同電解水との接触に起因して電極の被覆膜が剥離したり、劣化するようなおそれはない。
【0032】
また、当該電解水生成装置においては、第1電極室14aでは、第1,第2両電極13a,13bが互いに対向して配設されるために接近しており、また電解効率を考慮して両電極13a,13bはできるかぎり接近させたとしても、両電極13a,13bは第2隔膜12bを挟んで互いに対向しているため、電解時に両電極13a,13bで電流が局部的に集中することはない。このため、両電極13a,13bの被覆膜が電流の局部的な集中により、局部的に劣化しまた剥離するようなことがない。
【0033】
図2には、本発明に係る電解水生成装置の他の一例が示されている。当該電解水生成装置は上記した電解水生成装置と同様に、電解槽11、各隔膜12a,12b、各電極13a〜13c、各電極室14a,14b、直流電源15a、可変抵抗器15bにより構成されている。しかしながら、当該電解水生成装置においては上記した電解水生成装置とは、各電極13a〜13cの直流電源15aに対する接続関係、および採用する被電解水を異にしている。
【0034】
当該電解水生成装置において、第1電極13aは直流電源15aの負極側に接続され、かつ第2電極13bと第3電極13cとは直流電源15aの正極側に接続されていて、第3電極13cと直流電源15aの接続回路には可変抵抗器15bが介装されている。
【0035】
電解槽11においては、第1電極室14aに供給管路16aおよび流出管路17aが接続され、かつ第2電極室14bに供給管路16bおよび流出管路17bが接続されているが、第1電極室14a内には貯溜タンク18から高濃度食塩水(10重量%〜20重量%)が供給管路16aを通して供給される。供給された高濃度食塩水は、第1電極室14a内に所定時間滞留してこの間電解と電気透析を受け、所定時間経過後に流出管路17aを通して排出される。また、第2電極室14b内へは供給管路16bを通して水道水が供給され、第2電極室14b内で生成された電解水は流出管路17bを通して順次流出される。
【0036】
このように構成した電解水生成装置においては、第1電極室14a内では滞留している高濃度の食塩水が電解されるとともに、同電極室14a内で生成された塩素イオン、塩素酸イオン等の陰イオン成分が第2電極室14b内へ移動し、第1電極室14a内の電解水は陰イオン成分の移動量に応じてpHが漸次高くなる。これに対して、第2電極室14b内に供給された水道水は陰イオン成分の移入量に応じて酸性側に移行する。これにより、第2電極室14b内では酸性水が生成される。
【0037】
従って、当該電解水生成装置においては、第1電極室14a内から第2電極室14b内への陰イオン成分の移動量を調整することにより、第2電極室14b内においてpH3〜7の範囲の任意の値の電解水を生成することができる。
【0038】
このように、当該電解水生成装置においては、第1電極室14a内へは高濃度の食塩水を供給して、所定時間第1電極室14a内に滞留させた状態で電解および電気透析を行うものであるから、食塩を最大限電解に利用することができるとともに、生成されるアルカリ性水の排出量を低減し得て、使用する食塩に対する電解効率を著しく向上させることができる。
【0039】
なお、当該電解水生成装置における各電極の保護、およびその他の作用効果については、上記した第1の例における電解水生成装置と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る電解水生成装置の概略構成図である。
【図2】本発明の他の一例に係る電解水生成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
11…電解槽、12a,12b…隔膜、13a,13b,13c…電極、14a,14b…電極室、14a1,14a2…収容室、14a3…共通領域、15a…直流電源、15b…可変抵抗器、16a,16b…供給管路、17a,17b…流出管路。
Claims (7)
- イオン透過能を有する隔膜にて区画して形成された一対の隔室を有する電解槽と、同電解槽の一方の隔室に互いに対向して配設されて同隔室を第1の電極室に構成する第1の電極および第2の電極と、前記電解槽の他方の隔室に配設されて同隔室を第2の電極室に構成する第3の電極を備え、前記第1の電極室内で食塩水の電解を行うとともに、前記第1および第2の電極室間で電気透析を行う電解水生成装置であり、前記第1の電極室に前記第1の電極と第2の電極を隔離する第2の隔膜を配設して、同第1の電極室内に前記第1の電極を収容する第1の収容室と、前記第2の電極を収容する第2の収容室と、これら両収容室の下流側にて両収容室が一体となる共通領域を形成したことを特徴とする電解水生成装置。
- 請求項1に記載の電解水生成装置において、前記第1の電極を直流電源の一方の極側に接続するとともに、前記第2,第3の電極を前記直流電源の他方の極側に接続し、かつ前記第3の電極の前記直流電源に対する接続回路に可変抵抗器を介装したことを特徴とする電解水生成装置。
- 請求項2に記載の電解水生成装置において、前記第1の電極を直流電源の正極側に接続するとともに、前記第2,第3の電極を前記直流電源の負極側に接続し、前記第1の電極室内で希薄食塩水の電解を行うように構成したことを特徴とする電解水生成装置。
- 請求項3に記載の電解水生成装置において、前記第1の電極室内に希薄食塩水を供給するとともに、前記第2の電極室内に希薄食塩水または水を供給するように構成したことを特徴とする電解水生成装置。
- 請求項2に記載の電解水生成装置において、前記第1の電極を直流電源の負極側に接続するとともに、前記第2,第3の電極を前記直流電源の正極側に接続し、前記第1の電極室内で高濃度食塩水の電解を行うように構成したことを特徴とする電解水生成装置。
- 請求項5に記載の電解水生成装置において、前記第1の電極室内に高濃度食塩水を供給するとともに、前記第2の電極室内に水を供給するように構成したことを特徴とする電解水生成装置。
- 請求項6に記載の電解水生成装置において、高濃度食塩水を前記第1の電極室内に所定時間滞留させるとともに、この間水を前記第2の電極室内を流通させるように構成したことを特徴とする電解水生成装置。
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