JPH08309353A - イオン水生成装置 - Google Patents

イオン水生成装置

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JPH08309353A
JPH08309353A JP11990995A JP11990995A JPH08309353A JP H08309353 A JPH08309353 A JP H08309353A JP 11990995 A JP11990995 A JP 11990995A JP 11990995 A JP11990995 A JP 11990995A JP H08309353 A JPH08309353 A JP H08309353A
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JP
Japan
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ionized water
water
electrolytic cell
acidic
alkaline
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Application number
JP11990995A
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English (en)
Inventor
Akihisa Suzuki
昭央 鈴木
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発生するガスの滞留や蓄積がなく高効率に水
の電気分解が行え、非通水時に残留水の無い電解槽を有
するイオン水生成装置を提供すること。 【構成】 電解槽30内のアルカリイオン水が生成され
る側では、第二アルカリイオン水出口45bからアルカ
リイオン水及び水素ガス等の気体を取り込み、アルカリ
排出管45cを介して第一アルカリイオン水出口45a
から電解槽30外部に排出し、電解槽30内の酸性イオ
ン水が生成される側では、第二酸性イオン水出口46b
から酸性イオン水及び酸素ガス等の気体を取り込み、酸
性排出管46cを介して第一酸性イオン水出口46aか
ら電解槽30外部に排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水を電気分解すること
によりアルカリイオン水及び酸性イオン水を生成するイ
オン水生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のイオン水生成装置として、例え
ば、図7に示すような構造のものが知られている。この
イオン水生成装置の本体1内には、水浄化用部材である
浄水カートリッジ2と、一対の電極3及び4を有する電
解槽5とが並設されている。そして、水道6の先端の水
出口6aに分岐栓7を取付けており、この分岐栓7の切
替レバー7aをイオン水側へ切替えることにより水道水
を第1のホース8aを介して前記浄水カートリッジ2へ
供給するように構成されている。浄水カートリッジ2に
供給された水は、活性炭フィルタ2a及び中空糸膜フィ
ルタ2bを通過することにより浄化された後、電解槽5
内へ送られる。電解槽5内に送られた水は、一対の電極
3及び4により電気分解され、負極の電極3側にアルカ
リイオン水が生成され、正極の電極4側に酸性イオン水
が生成されるようになっている。
【0003】そして、アルカリイオン水は、第2のホー
ス8bを介して前記分岐栓7側へ送られて分岐栓7の水
出口7bから放水される。一方、酸性イオン水は、第3
のホース8cを介して本体1の外へ放水されるように構
成されている。尚、前記電解槽5内において、電極3と
電極4との間には、隔膜9が配設されている。また、分
岐栓7の切替レバー7aを原水側へ切替えると、水道水
は、第1のホース8a側へ送られることなく、分岐栓7
の水出口7bから原水としてそのまま放水される構成と
なっている。
【0004】しかし、このような構成では、浄水カート
リッジ2と電解槽5とを本体1内に並設する構成である
ため、本体1の構成が大型化する問題点があった。この
ため、本体1を設置するために必要とする設置スペース
が大きくなり、設置し難い構成であった。また、水道6
の先端に取付けた分岐栓7と本体1との間に、2本のホ
ース8a、8bを配管する必要があると共に、更に、本
体1から酸性イオン水用の1本のホース8cを導出させ
る必要があるため、ホースの配管が面倒であり、かつ配
管構成が複雑になることから、設置性が悪かった。
【0005】これに対して、イオン水生成装置の構成を
小型化することができ、かつ設置性を大幅に向上できる
イオン水生成装置として、着脱自在に設けられた浄水カ
ートリッジを内蔵する電解槽部と、通水路、流路切り替
え弁、流量計及びカルシウム添加筒を格納した蛇口取り
付け部とが1つのユニットとして構成された蛇口取り付
け型のイオン水生成装置がある。これにより、イオン水
生成装置の構成をコンパクトにでき、その設置性も高く
なった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のイオン水生成装置において、特に、電解槽部を横置
き状に設置する場合、水の電気分解により酸素ガスや水
素ガスが発生し、これらのガスが適切に電解槽外に排出
されずに残留し、蓄積していた。
【0007】このために、電極の一部分が水に浸されな
い状況が発生し、水の電気分解を行なう電極部分が狭く
なり、電解槽の総合的な効率が低くなってしまう欠点が
あった。例えば、定電流駆動された電解槽の場合には、
ガスの蓄積や滞留により実効的な電極面積が小さくなる
と、電解電圧が高くなり、投入電力の増加につながっ
た。このとき、電源負荷が高くなり、同時に、生成する
イオン水の強度が不必要に高くなってしまう。一方、定
電圧駆動された電解槽の場合、電解槽を通過する水量は
変わらないが、電解電流が減少するため、生成されるイ
オン水の強度が低くなってしまう。そのため、所望の強
度を有したイオン水をこの状態で得ようとすると、印加
電圧を高くする必要があり、電源に対する負荷の増加に
もなる。
【0008】また、非通水時には、電解層内に浄水カー
トリッジで浄化された浄水が残留してしまう問題があっ
た。
【0009】この場合、残留している浄水は浄水カート
リッジを通過するときに、殺菌剤である塩素分が除去さ
れてしまっているので、放置状態や放置時間によっては
雑菌が発生する心配があった。
【0010】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、電解槽内の気体を排出することに
よって高効率に水の電気分解が行え、かつ非通水時に残
留水の無い電解槽を有するイオン水生成装置を提供する
ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、電解槽内に設けられた一対の電極に電圧を印加し、
水の電解処理を行なうことによりアルカリイオン水や酸
性イオン水を生成し、各イオン水を電解槽外部に排出す
るアルカリイオン水排出路、酸性イオン水排出路を備え
たイオン水生成装置であって、蛇口より導入した水を水
平方向に流通させるように前記電解槽を横向きに配置
し、前記電解槽に、その電解槽内側上部の気体を電解槽
外部に排出する排出手段を備えている。
【0012】また、前記排出手段は、前記アルカリイオ
ン水排出路より上方、かつ前記電解槽の上部に配置さ
れ、前記アルカリイオン水及び前記気体を取り込む第一
吸入孔と、前記第一吸入孔より取り込まれた前記アルカ
リイオン水及び前記気体を前記アルカリイオン水排出路
に導入する第一導入路と、前記酸性イオン水排出路より
上方、かつ前記電解槽の上部に配置され、前記酸性イオ
ン水及び前記気体を取り込む第二吸入孔と、前記第二吸
入孔より取り込まれた前記酸性イオン水及び前記気体を
前記酸性イオン水排出路に導入する第二導入路とで構成
することが望ましい。
【0013】更に、前記第一導入路の少なくとも前記ア
ルカリイオン水排出路接続部分の開口面積が前記アルカ
リイオン水排出路の開口面積より小さく、かつ前記第二
導入路の少なくとも前記酸性イオン水排出路接続部分の
開口面積が前記酸性イオン水排出路の開口面積より小さ
くすることが望ましい。
【0014】また、前記第一吸入孔と、前記第二吸入孔
と、前記アルカリイオン水排出路と、前記酸性イオン水
排出路とを前記電解槽の横方向の一側部に配置すること
が望ましい。
【0015】また、前記第一吸入孔及び前記第二吸入孔
をそれぞれ前記電解槽の最上部近傍に配置し、前記アル
カリイオン水排出路及び前記酸性イオン水排出路をそれ
ぞれ前記電解槽の最下部近傍に配置することが望まし
い。
【0016】
【作用】上記の構成を有するイオン水生成装置によれ
ば、横向きに配置された電解槽の内側上部の気体を排出
手段により電解槽外部に排出する。
【0017】また、前記電解槽内のアルカリイオン水が
生成される側では、第一吸入孔からアルカリイオン水及
び前記気体を取り込み、前記第一導入路を介して前記ア
ルカリイオン水排出路から電解槽外部に排出し、前記電
解槽内の酸性イオン水が生成される側では、第二吸入孔
から酸性イオン水及び前記気体を取り込み、前記第二導
入路を介して前記酸性イオン水排出路から前記電解槽外
部に排出する。
【0018】更に、前記第一導入路の少なくとも前記ア
ルカリイオン水排出路接続部分の開口面積が前記アルカ
リイオン水排出路の開口面積より小さいと、前記接続部
分において吸引力が発生し、前記電解槽内の前記アルカ
リイオン水及び前記気体が一層盛んに前記電解槽外部に
排出される。同様に、前記第二導入路の少なくとも前記
酸性イオン水排出路接続部分の開口面積が前記酸性イオ
ン水排出路の開口面積より小さいと、前記電解槽内の前
記酸性イオン水及び前記気体が一層盛んに前記電解槽外
部に排出される。
【0019】また、前記第一吸入孔と、前記第二吸入孔
と、前記アルカリイオン水排出路と、前記酸性イオン水
排出路とを前記電解槽の横方向の一側部に配置すること
によって、イオン水生成装置本体を小型化することがで
きる。
【0020】更に、前記電解槽の最上部近傍に配置され
た前記第一吸入孔及び前記第二吸入孔よって前記電解槽
内側上部の気体を容易に取り込み、前記電解槽の最下部
近傍に配置された前記アルカリイオン水排出路及び前記
酸性イオン水排出路によって、通水停止時に、電解槽内
の水を確実に排出することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を具体化したイオン水生成装置
の一実施例について図面を参照しながら説明する。
【0022】まず、イオン水生成装置を台所に設置した
形態を図1に示す。イオン水生成装置11は、装置本体
12と、この装置本体12へ電力を接続ケーブル13を
介して供給する電源装置部14とから構成されている。
この電源装置部14は、台所の壁15の流し台16の上
方部位に設置されている。前記電源装置部14から導出
された電源線17の先端のプラグ17aは、電源コンセ
ント18に差し込み接続されている。また、装置本体1
2は、水源である、例えば、水道19の先端部に設けら
れた水道栓(いわゆる蛇口)20の放水パイプ21の先
端に取付けられている。
【0023】また、前記装置本体12を図1中の矢印X
の方向から見た状態を図3に、装置本体12の水平断面
図を図2にそれぞれ示す。更に、図2におけるA−A線
に沿う拡大縦断正面図を図4に示し、図4におけるB−
B線に沿う断面図を図5に示し、図4におけるC−C線
に沿う断面図を図6に示す。
【0024】図2及び図3に示すように、装置本体12
のケース22は、全体としてほぼ矩形状をなすケース基
部23と、図2において、このケース基部23の左端側
後面部に後方へ向けて突設されたほぼ円筒状をなすケー
ス突出部24とから構成されている。このケース突出部
24の後端部は開口しており、この開口部は蓋25によ
って閉塞されるように構成されている。
【0025】図2において、前記ケース基部23内の右
端部には、分岐栓26が配設されている。この分岐栓2
6は、前記水道栓20の放水パイプ21からの水道水を
受ける図示しない水流入路と、前記水道水を横(図4に
おいて左)方向へ向けて流す水流出路26aと、前記水
道水又はアルカリイオン水を下方向へ向けて放水する放
水口26bと、前記水流入路から入った水道水を前記水
流出路26a側へ流すか、放水口26b側へ流すかを切
替える図示しない切替弁部と、回動可能に設けられ前記
切替弁部を切替操作する切替レバー27とを有して構成
されている。この構成の場合、図3に示すように、前記
切替レバー27を原水位置A(水平位置)に回動操作し
たとき、前記水流入路から入った水道水が前記放水口2
6b側へそのまま流される。また、前記切替レバー27
を浄水位置B(斜め位置)または、イオン水位置C(垂
直位置)に回動操作したとき、前記水流入路から入った
水道水が前記水流出路26a側へ流されるように構成さ
れている。
【0026】ここで、前記分岐栓26は、その上部(前
記水流入路部分)が前記水道栓20の前記放水パイプ2
1の先端に連結部材及び締め付けリング29を介して締
め付け固定されている。これにより、前記ケース22、
即ち前記装置本体12が前記放水パイプ21の先端に取
付固定されている。
【0027】一方、図2に示すように、前記ケース突出
部24の内部には、全体として二重円筒状をなす電解槽
30が設けられている。この電解槽30は、ケース突出
部24の内周面に嵌合された外側筒状壁部31と、この
外側筒状壁部31の内側に予め決められた所要間隔を介
して配設された内側筒状壁部32と、前記外側筒状壁部
31の内周面に沿って配設された第一筒状電極33と、
前記内側筒状壁部32の外周面に沿って配設された第二
筒状電極34とから構成されている。前記二つの筒状電
極33及び34から一対の電極が構成されている。そし
て、第一筒状電極33と第二筒状電極34との間には、
例えば、ポリエステル製の不織布からなる隔膜35が配
設されており、この隔膜35により前記電解槽30の内
部が二つの部屋、具体的には、外側のアルカリイオン室
36と内側の酸性イオン室37とに仕切られている。
【0028】また、前記内側筒状壁部32の内側には、
カートリッジ室38が形成されており、このカートリッ
ジ室38内に水浄化用部材である浄水カートリッジ39
が収容されている。この浄水カートリッジ39は、前記
ケース突出部24の前記蓋25を開放した状態で、前記
カートリッジ室38に対して出し入れ可能に構成されて
いる。これにより、前記電解槽30と、前記浄水カート
リッジ39と、前記分岐栓26とを前記ケース22内に
収容することにより、一つのユニット(具体的には、装
置本体12)が構成されている。また、前記浄水カート
リッジ39は、カートリッジケース39aの内部に、例
えば、活性炭フィルタ39b及び中空糸膜フィルタ39
cを収容して構成されている。尚、前記蓋25は、前記
外側筒状壁部31の上端外周部に螺合することにより締
め付け固定される構成となっている。
【0029】そして、前記分岐栓26の前記水流出路2
6aから導入された水道水は、前記電解促進剤添加通路
40を介して、前記カートリッジ室38内の前記浄水カ
ートリッジ39へ供給される構成となっている。前記電
解促進剤添加通路40内には、前記電解促進剤添加筒4
1が出し入れ可能に収容されている。この場合、前記電
解促進剤添加筒41内には、電解促進剤として、例え
ば、粒状のグリセロリン酸カルシウムが収容されてい
る。
【0030】また、前記浄水カートリッジ39内を通過
して浄化された浄水は、図2中矢印で示すように流れて
前記電解槽30内に供給される。即ち、前記蓋25と前
記浄水カートリッジ39の上部外周部との間の空間が通
水路42となっており、この通水路42により前記浄水
カートリッジ39と前記電解槽30とが連通されてい
る。前記電解槽30内に供給された浄水は、外側の第一
筒状電極33を負極とし、内側の第二筒状電極34を正
極として直流電圧を印加することにより電気分解される
ようになっている。尚、この場合、前記接続ケーブル1
3内には、図2に示すように、2本のリード線13a及
び13bが収容されており、これら2本のリード線13
a及び13bの各先端部が、図4に示す接続端子43及
び44を介して第一筒状電極33及び第二筒状電極34
にそれぞれ接続されており、もって、両筒状電極33、
34に必要な直流電圧を印加可能になっている。
【0031】ところで、本実施例のイオン水生成装置で
は、図4乃至図6に示すように前記電解槽30の横方向
の一側部である前記ケース基部23側(以降、電解槽手
前部と呼ぶ)に、前記アルカリイオン室36と連通し、
前記電解槽30外部にアルカリイオン水を排出するアル
カリイオン水排出路としての第一アルカリイオン水出口
45aと、前記酸性イオン室37と連通し、前記電解槽
30外部に酸性イオン水を排出する酸性イオン水排出路
としての第一酸性イオン水出口46aとが設けられてい
る。
【0032】また、前記電解槽手前部の最上部近傍に
は、前記アルカリイオン室36に開口し、かつアルカリ
イオン水及び前記電解槽内側上部の気体を取り込むため
の第一吸入孔としての第二アルカリイオン水出口45b
と、前記酸性イオン室37に開口し、かつ酸性イオン水
及び前記気体を取り込むための第二吸入孔としての第二
酸性イオン水出口46bとが設けられている。
【0033】更に、前記電解槽手前部には、前記アルカ
リイオン室36に沿うように略半円弧状の第一導入路と
してのアルカリ排出管45cが設けられている。そのア
ルカリ排出管45cは、前記第一アルカリイオン水出口
45aと前記第二アルカリイオン水出口45bとを接続
している。同様に、前記電解槽手前部には、前記酸性イ
オン室37に沿うように略半円弧状の第二導入路として
の酸性排出管46cが設けられており、その酸性排出管
46cは、前記第一酸性イオン水出口46aと前記第二
酸性イオン水出口46bとを接続している。
【0034】前記アルカリ排出管45cの前記第一アル
カリイオン水出口45a接続部分の開口面積は、その第
一アルカリイオン水出口45aの開口面積より小さく構
成されている。前記酸性排出管46cの前記第一酸性イ
オン水出口46a接続部分の開口面積は、その第一酸性
イオン水出口46aの開口面積より小さく構成されてい
る。このように構成することによって、アルカリ排出管
45cと第一アルカリイオン水出口45aとの接続部分
及び酸性排出管46cと第一酸性イオン水出口46aと
の接続部分において、各排出管45cと46c中に存在
する水や空気やガス等を吸い出す力を働かせるエゼクタ
効果を確実に発生することができる。
【0035】前記電解槽30内では、前記電気分解によ
り、アルカリイオン室36側にアルカリイオン水と水素
ガスが生成されると共に、酸性イオン室37側に酸性イ
オン水と酸素ガスが生成される。前記電解槽30内で生
成されるガスは、横向きに設置された電解槽30内の上
部方向に集まりながら移動する傾向があるため、アルカ
リイオン室36側で生成された大部分の水素ガスと一部
のアルカリイオン水は、アルカリ排出管45cと第一ア
ルカリイオン水出口45aとの接続部分で発生するエゼ
クタ効果により第二アルカリイオン水出口45bから吸
い出され、大部分のアルカリイオン水と共に第一アルカ
リイオン水出口45aより電解槽30外に排出された
後、アルカリイオン水通路45を通って、分岐線26の
水放出路を介して放水口26bから下方へ放出されるよ
うに構成されている。
【0036】一方、酸性イオン室37内の大部分の酸素
ガスと一部の酸性イオン水は、酸性排出管46cと第一
酸性イオン水出口46aとの接続部分で発生するエゼク
タ効果により第二酸性イオン水出口46bから吸い出さ
れ、大部分の酸性イオン水と共に第一酸性イオン水出口
46aより電解槽30外に排出された後、酸性イオン水
通路46から下方へ放出されるように構成されている。
【0037】次に、本実施例のイオン水生成装置の作用
について説明する。
【0038】まず、水道水をそのまま使用する場合に
は、図3に示すように、分岐栓26の切替レバー27を
実線で示す原水位置Aにセットしておく。この状態で、
水道栓を開放すると、水道水は、水道栓の放水パイプ2
1から分岐栓26の水流入路内へ入った後、切替弁部を
通って放水口26bから下方へ放出される。
【0039】さて、アルカリイオン水を使用したい場合
には、切替レバー27をイオン水位置Cに回動操作する
(図3中の点線参照)。この操作により、分岐栓26の
水流入路から入った水道水が水流出路26a側へ流れる
ように、切替弁部が切り替わる。また、同時に、電解槽
30の各筒状電極33、34に直流電圧を印加するため
の通電スイッチがオンされる。この状態で、水道栓を開
放すると、水道水は、分岐栓26の水流入路内へ入った
後、切替弁部を通って水流出路26a側へ流され、図2
に示すように、電解促進剤添加通路40を通ってカルシ
ウムが添加された後、浄水カートリッジ39内へ供給さ
れる。
【0040】続いて、浄水カートリッジ39内へ供給さ
れ水道水は、浄水カートリッジ39内を通過することに
より、活性炭フィルタ39b及び中空糸膜フィルタ39
cにより浄化される。そして、浄化された浄水は、図2
中矢印で示すように流れて電解槽30内に供給される。
前記電解槽30内に供給された浄水は、第一筒状電極3
3を負極とすると共に第二筒状電極34を正極として、
直流電圧が印加されることにより電気分解される。この
電気分解により、アルカリイオン室36側にアルカリイ
オン水と水素ガスが生成されると共に、酸性イオン室3
7側に酸性イオン水と酸素ガスが生成される。
【0041】続いて、アルカリイオン室36内のアルカ
リイオン水と水素ガスは、アルカリ排出管45cと第一
アルカリイオン水出口45aとの接続部分で発生するエ
ゼクタ効果により第二アルカリイオン水出口45bから
吸い出され、大部分のアルカリイオン水と共に第一アル
カリイオン水出口45aから吐出した後、アルカリイオ
ン水通路45を通って、分岐栓26の放水口26bから
下方へ放出される。一方、酸性イオン室37内の酸性イ
オン水と酸素ガスは、酸性排出管46cと第一酸性イオ
ン水出口46aとの接続部分で発生するエゼクタ効果に
より第二酸性イオン水出口46bから吸い出され、大部
分の酸性イオン水と共に第一酸性イオン水出口46aか
ら吐出され、酸性イオン水通路46を通った後、ケース
基部23の酸性イオン水通路46の端部から下方へ放出
される。
【0042】尚、装置本体12内には、電解槽30内へ
の通水量を検知する通水量センサ(図示しない)が設け
られており、この通水量センサによる検知結果に基づい
て所定量(例えば、90リットル)通水する毎に各筒状
電極33、34の自動洗浄が行なわれるようになってい
る。この場合、各筒状電極33、34を洗浄するに際し
ては、通電方向を通常とは逆にして(具体的には、第一
筒状電極33を正極とすると共に、第二筒状電極34を
負極として)直流電圧を印加することにより行なわれ
る。
【0043】次に、浄水を使用したい場合には、切替レ
バー27を浄水位置Bに回動操作する(図3中の点線参
照)。この操作により、分岐栓26の水流入路から入っ
た水道水(原水)が水流出路26a側へ流れるように、
切替弁部が切り替わる。そして、この場合は、電解槽3
0の各筒状電極33、34に直流電圧を印加するための
通電スイッチは、オフのままである。この状態で、水道
栓を開放すると、水道水(原水)は、分岐栓26の水流
入路内へ入った後、切替弁部を通って水流出路26a側
へ流され、図2に示すように、電解促進剤添加通路40
を通ってカルシウムが添加された後、浄水カートリッジ
39内へ供給される。
【0044】続いて、浄水カートリッジ39内へ供給さ
れ水道水は、浄水カートリッジ39内を通過することに
より、活性炭フィルタ39b及び中空糸膜フィルタ39
cにより浄化される。そして、浄化された浄水は、図2
中矢印で示すように流れて電解槽30内に供給される。
この場合、前記電解槽30内に供給された浄水は、各筒
状電極33、34に直流電圧が印加されていないので、
電気分解されることはない。この後、前記電解槽30内
に供給された浄水は、アルカリイオン室36側の第一ア
ルカリイオン水出口45a及び第二アルカリイオン水出
口45bから吐出し、アルカリイオン水通路45を通っ
て、分岐栓26の放水口26bから下方へ放出される。
この場合、酸性イオン室37側の酸性イオン水通路46
には、常開形の電磁弁(図示しない)が設けられてお
り、この電磁弁が通電されることにより閉塞されてい
る。このため、前記電解槽30内に供給された浄水は、
酸性イオン室37側の酸性イオン水通路46を通って排
出されることはない。尚、前記電磁弁は、切替レバー2
7が浄水位置Bに回動操作されたときに、通電されて閉
塞されるように構成されている。
【0045】また、この場合も、アルカリ排出管45c
と第一アルカリイオン水出口45aとの接続部分では、
上述のエゼクタ効果が発生するので、電解槽30内の上
部に残留する空気の大部分は適切に排出され、浄水カー
トリッジ39内に収納されている活性炭フィルタ39b
や中空糸フィルタ39cのような浄化材の利用効率を高
い状態で維持することができる。
【0046】尚、本実施例では、第二アルカリイオン水
出口45bと、アルカリ排出管45cと、第二酸性イオ
ン水出口46bと、酸性排出管46cとが電解槽30内
側上部の気体を電解槽30外部に排出する排出手段とし
て機能する。
【0047】以上説明したことから明らかなように本実
施例のイオン水生成装置によれば、電解槽30内のアル
カリイオン水が生成される側では、第二アルカリイオン
水出口45bからアルカリイオン水及び水素ガス等の気
体が取り込まれ、アルカリ排出管45cを介して第一ア
ルカリイオン水出口45aからアルカリイオン水及び水
素ガス等の気体が電解槽30外部に排出され、電解槽3
0内の酸性イオン水が生成される側では、第二酸性イオ
ン水出口46bから酸性イオン水及び酸素ガス等の気体
が取り込まれ、酸性排出管46cを介して第一酸性イオ
ン水出口46aから酸性イオン水及び酸素ガス等の気体
が電解槽30外部に排出されるため、簡単な構成で電解
槽30における水の電気分解の効率を低下させることな
く、所望の強度のイオン水を生成することができる。
【0048】尚、本発明は、以上詳述した実施例に限定
されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の変更を加えることが可能である。例えば、本
実施例では、イオン水生成装置を蛇口に直接接続するよ
うに構成されているが、水流出路26a及びアルカリイ
オン水通路45をホースで構成し、電解槽30及び浄水
カートリッジ39を蛇口から遠方に設置できるように構
成してもよい。
【0049】また、本実施例では、排出手段として第二
アルカリイオン水出口45bと、アルカリ排出管45c
と、第二酸性イオン水出口46bと、酸性排出管46c
とで構成しているが、電解槽30内の気体を排出するこ
とができればよく、例えば、電解槽30の上部に開口部
を設け、電解槽30内に、その開口部を塞ぐことが可能
な浮きを収納させるようにしてもよい。このように構成
することによって電解槽30内に気体が発生すると電解
槽30内の水位が下降し、それに伴って浮きが下降し、
電解槽30上部の開口部が開けられ、そこから気体が電
解槽30外部に排出される。この状態で、電解槽30内
に水が導入されると、電解槽30内の水位が上昇し、そ
れに伴って浮きが上昇して前記開口部を塞ぎ、電解槽3
0内から水が漏れることがない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のイオン水生成装置によれば、横向きに配置された
電解槽の内側上部の気体を排出手段により電解槽外部に
排出するため、電解槽における水の電気分解の効率を低
下させることなく、所望の強度のイオン水を生成するこ
とができる。
【0051】また、前記電解槽内のアルカリイオン水が
生成される側では、第一吸入孔からアルカリイオン水及
び前記気体が取り込まれ、前記第一導入路を介して前記
アルカリイオン水排出路から前記アルカリイオン水及び
前記気体が電解槽外部に排出され、前記電解槽内の酸性
イオン水が生成される側では、第二吸入孔から酸性イオ
ン水及び前記気体が取り込まれ、前記第二導入路を介し
て前記酸性イオン水排出路から前記酸性イオン水及び前
記気体が前記電解槽外部に排出されるため、簡単な構成
で電解槽における水の電気分解の効率を低下させること
なく、所望の強度のイオン水を生成することができる。
【0052】更に、前記第一導入路の少なくとも前記ア
ルカリイオン水排出路接続部分の開口面積が前記アルカ
リイオン水排出路の開口面積より小さいため、前記接続
部分において吸引力が発生し、前記電解槽内の前記アル
カリイオン水及び前記気体が一層盛んに前記電解槽外部
に排出でき、前記第二導入路の少なくとも前記酸性イオ
ン水排出路接続部分の開口面積が前記酸性イオン水排出
路の開口面積より小さいため、前記電解槽内の前記酸性
イオン水及び前記気体が一層盛んに前記電解槽外部に排
出することができる。
【0053】また、前記第一吸入孔と、前記第二吸入孔
と、前記アルカリイオン水排出路と、前記酸性イオン水
排出路とを前記電解槽の横方向の一側部に配置したた
め、イオン水生成装置本体を小型化することができる。
【0054】更に、前記第一吸入孔及び前記第二吸入孔
を前記電解槽の最上部近傍に配置したため前記電解槽内
側上部の気体を容易に取り込み、前記アルカリイオン水
排出路及び前記酸性イオン水排出路を前記電解槽の最下
部近傍に配置したため、通水停止時には、電解槽内の水
を確実に排出できる等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】台所に本実施例のイオン水生成装置を設置した
状態を示す斜視図である。
【図2】本実施例のイオン水生成装置の水平断面図であ
る。
【図3】装置本体の側面図である。
【図4】図2におけるA−A線に沿う拡大縦断正面図で
ある。
【図5】図4におけるB−B線に沿う断面図である。
【図6】図4におけるC−C線に沿う断面図である。
【図7】従来構成を示すイオン水生成装置の概略縦断面
図である。
【符号の説明】
12 装置本体 30 電解槽 36 アルカリイオン室 37 酸性イオン室 39 浄水カートリッジ 45 アルカリイオン水通路 45a 第一アルカリイオン水出口 45b 第二アルカリイオン水出口 45c アルカリ水排出管 46 酸性イオン水通路 46a 第一酸性イオン水出口 46b 第二酸性イオン水出口 46c 酸性水排出口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解槽内に設けられた一対の電極に電圧
    を印加し、水の電解処理を行なうことによりアルカリイ
    オン水や酸性イオン水を生成し、各イオン水を電解槽外
    部に排出するアルカリイオン水排出路、酸性イオン水排
    出路を備えたイオン水生成装置において、 蛇口より導入した水を水平方向に流通させるように前記
    電解槽を横向きに配置し、 前記電解槽に、その電解槽内側上部の気体を電解槽外部
    に排出する排出手段を備えたことを特徴とするイオン水
    生成装置。
  2. 【請求項2】 前記排出手段は、前記アルカリイオン水
    排出路より上方、かつ前記電解槽の上部に配置され、前
    記アルカリイオン水及び前記気体を取り込む第一吸入孔
    と、 前記第一吸入孔より取り込まれた前記アルカリイオン水
    及び前記気体を前記アルカリイオン水排出路に導入する
    第一導入路と、 前記酸性イオン水排出路より上方、かつ前記電解槽の上
    部に配置され、前記酸性イオン水及び前記気体を取り込
    む第二吸入孔と、 前記第二吸入孔より取り込まれた前記酸性イオン水及び
    前記気体を前記酸性イオン水排出路に導入する第二導入
    路とで構成したことを特徴とする請求項1に記載のイオ
    ン水生成装置。
  3. 【請求項3】 前記第一導入路の少なくとも前記アルカ
    リイオン水排出路接続部分の開口面積が前記アルカリイ
    オン水排出路の開口面積より小さく、かつ前記第二導入
    路の少なくとも前記酸性イオン水排出路接続部分の開口
    面積が前記酸性イオン水排出路の開口面積より小さくし
    たことを特徴とする請求項2に記載のイオン水生成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第一吸入孔と、前記第二吸入孔と、
    前記アルカリイオン水排出路と、前記酸性イオン水排出
    路とを前記電解槽の横方向の一側部に配置したことを特
    徴とする請求項2に記載のイオン水生成装置。
  5. 【請求項5】 前記第一吸入孔及び前記第二吸入孔をそ
    れぞれ前記電解槽の最上部近傍に配置し、前記アルカリ
    イオン水排出路及び前記酸性イオン水排出路をそれぞれ
    前記電解槽の最下部近傍に配置したことを特徴とする請
    求項2に記載のイオン水生成装置。
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