JPH07265208A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JPH07265208A
JPH07265208A JP5948194A JP5948194A JPH07265208A JP H07265208 A JPH07265208 A JP H07265208A JP 5948194 A JP5948194 A JP 5948194A JP 5948194 A JP5948194 A JP 5948194A JP H07265208 A JPH07265208 A JP H07265208A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気貯湯容器において、特別なセンサ類を用
いないで、しかも下限水量を正確に検出して、使用の安
全を確保できるようにする。 【構成】 内溶液を加熱するヒータ6Bを、内溶液の保
温上限温度で通電遮断、保温下限温度で通電することに
より、内溶液を所定温度範囲に保温するようにし、ヒー
タ6Bの所定時間における通電、通電遮断の繰り返し回
数Nないしは繰り返し間隔Sを検出する検出手段34
と、この検出結果に応じて水量を判定する水量判定手段
35とを備え、水量判定手段35は例えば給水の必要な
下限水量を判定し、この判定があると警告手段33、3
6を働かせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気貯湯容器に関し、詳
しくは内溶液を加熱するヒータを、内溶液の保温上限温
度で通電遮断し、保温下限温度で通電することにより、
内溶液を所定温度範囲に保温する電気貯湯容器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電気貯湯容器は、例えば、湯沸した後所
定の温度の保温を行う電気ポットとして、家庭等に広く
普及している。これに伴い、人が、お茶や紅茶、コーヒ
ーをたて、あるいは、その他の飲食に利用するのに、電
気貯湯容器への依存度が益々増大し、長時間継続して使
用状態に置かれることが普通となっている。この間の利
用も違った人がそれぞれ勝手に使用する状態となるの
で、今の内溶液についての判断や、これに応じた内溶液
の補給等の必要な作業がときとして見過ごされ勝ちにな
る。
【0003】そこで、思わぬ事故を招かないように、空
炊き防止等の使用の安全を図ることがいよいよ重要にな
っている。
【0004】空炊きを防止するのに従来、内溶液の残量
に応じて検出される静電容量の変化で残量を検出し、こ
れが下限液位であると給水を促すようにしたものがあ
る。また、器体に外部から接続されて、器体内の内溶液
が器体内と同一液位に流入する注出路や液量検出専用の
管路を設け、この管路内の内溶液の残量が下限水量にな
ったかどうかを、フォトカプラによって直接検出する
か、あるいは内溶液上に浮かせたフロートの位置を、フ
ォトセンサによって検出するか、あるいはマグネットと
リードスイッチの組合わせによって検出するかしてい
る。いずれにしても何らかの水量検出用のセンサ類を特
別に設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように残
量検出のための特別なセンサ類を利用するのでは、構造
が複雑になり高価につく。
【0006】一方、電動ポンプ等を用いて内溶液を電動
で自動的に注出するようにした電気貯湯容器では、各種
機能を制御するマイクロコンピュータを利用するなどし
て、内溶液の注出回数や注出時間から、特別なセンサ類
を用いることなしに、内溶液の消費量を自動的に検出す
ることは考えられている。
【0007】しかし、電気貯湯容器に入れられた初期水
量が判明しないので、初期水量にバラツキがあると、前
記消費量の検出によっても、残量は分からない。したが
って、下限水量を検出したとき給水を促せるような制御
を行おうとすると、前記消費量の検出によっては満足な
結果は得られない。初期水量が満水量よりも少ない場合
は、この少ない分だけ下限水量の検出が遅れて空炊き状
態を招き易くなる。本発明はこのような問題を解消する
ことを課題とし、特別なセンサ類を用いないで、しかも
下限水量を正確に検出して、使用の安全を確保すること
ができる電気貯湯容器を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、内溶液を加熱するヒータを、内溶液の保温
上限温度で通電遮断、保温下限温度で通電することによ
り、内溶液を所定温度範囲に保温する電気貯湯容器であ
って、ヒータの所定時間における通電、通電遮断の繰り
返し回数ないしは繰り返し間隔を検出する検出手段と、
この検出手段の検出結果に応じて水量を判定する水量判
定手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】水量判定手段は給水の必要な下限水量を判
定するものとすることができ、この場合、下限水量が判
定されたとき、給水を促すように警告を行う警告手段を
備えるのが好適である。
【0010】また、警告手段が働いてから、所定時間以
上水量が増量しないとき、ヒータを通電遮断するのが好
適である。
【0011】さらに上記の各場合において、電気貯湯容
器は温度制御のための室温センサを備えたものとし、室
温センサからの室温情報を基に、検出手段による検出結
果または、これに基づいた水量の判定を補正する補正手
段を設けるのが好適である。
【0012】
【作用】本発明の電気貯湯容器の上記構成によれば、内
溶液が保温上限温度に達するまでヒータを通電して内溶
液を加熱し、保温上限温度に達した後、内溶液が保温下
限温度になるまでヒータを通電遮断して内溶液の加熱を
停止するようにして、内溶液を保温下限温度からの昇温
と保温上限温度からの降温とを繰り返しながら、所定の
温度範囲で保温することができる。この保温状態におい
て、内溶液が少なくなるにつれ内溶液の熱容量が少なく
なるので、内溶液の前記昇温速度、および降温速度は速
くなる。従って内溶液が少なくなるほどヒータが通電、
通電遮断を繰り返す間隔が小さくなり、所定時間の間の
通電、通電遮断の繰り返し回数が多くなる。このヒータ
の所定時間における通電、通電遮断の繰り返し回数ない
しは間隔は、検出手段によって検出され、この検出され
るヒータの通電、通電遮断の繰り返しの回数ないし間隔
と水量との関係を利用して水量判定手段が現水量を判定
するので、温度制御用の既設センサがあれば足り、特別
なセンサを用いる必要なく、しかも初期水量のバラツキ
の影響なしに、必要時点の実際の残量を正確に検出する
ことができる。
【0013】したがって、この水量判定手段が給水の必
要な下限水量を判定するものであると、初期水量の如何
にかかわらず、内溶液の残量が所定の下限水量になる
と、水量判定手段は前記原理からこれを正確に判定する
ことができる。
【0014】水量判定手段が給水の必要な下限水量を判
定したとき、警告手段が働き給水を促す警告を行うよう
にすると、前記正確な下限水量の判定のもとに、現残量
が実際に給水の必要な下限水量になったことに対応した
給水時期を正確に使用者等に告知することができる。ま
た、この警告が電気貯湯容器の電源を通電にしたときに
発せられると、初期水量が少なすぎる旨の警告ともな
り、この警告のための水量は給水を促す場合の下限水量
よりも多く設定するようにもできる。
【0015】さらにこの場合、警告手段が働いてから、
所定時間以上水量が増量しないとき、ヒータを通電遮断
するようにすると、警告があっても使用者等がこれに気
づく場所に居なかったり、状態でない場合に、給水され
ずに放置されることがあっても、それ以上のヒータによ
る加熱が行われないようにするので、空炊きに至ってし
まうような危険を防止することができる。
【0016】上記の各場合において、電気貯湯容器が温
度制御のために、室温を検出室温センサを有する場合
に、補正手段が前記検出手段による検出結果に基づい
て、残量を検出するのに、補正手段が、前記室温センサ
からの室温情報に基づいて、前記検出結果ないしは判定
結果を補正することにより、室温によって保温時のヒー
タの通電、通電遮断の繰り返し回数や繰り返し間隔が変
動する場合の影響をなくし、残量をさらに正確に判定す
ることができる。
【0017】
【実施例】以下本発明の電気貯湯容器につき、図1〜図
5に示す一実施例に基づいて説明する。本実施例の電気
貯湯容器Aは、内溶液を湯沸しした後、所定の温度範囲
に保温できるようにし、また、保温中に内溶液を再度湯
沸ししたり、内溶液が補給されて内溶液温度が所定の保
温温度以下になったような場合に湯沸しを行うようにし
たものを示している。しかし、保温機能のある電気貯湯
容器であれば他の機能や構造にかかわらず全て本発明の
範疇に属する。
【0018】電気貯湯容器Aは、図1に示すように容器
本体1と、この容器本体1の上部に開閉自在に軸2aに
より枢支された蓋2とで構成されている。
【0019】容器本体1は外周面を形成する円筒状の金
属製である外装ケース3と、内周面を形成する金属製で
ある内容器4とを備え、外装ケース3の下端には合成樹
脂製の底部材5が装着されている。
【0020】内容器4の底部には上面に凸の円盤状の膨
らみを形成する下向きの凹部8が形成され、この凹部8
内に内容器4内の内溶液を加熱し、前記湯沸しや保温を
行う円盤状のヒータ6が収容され、内容器4の底部にね
じ止めした遮熱板10を利用してヒータ6を凹部8の下
面に圧接させるようにしてある。
【0021】ヒータ6は中央に穴を有した環状のものと
され、この穴を通じて凹部8の下面中央に圧接する温度
センサ7が設けられている。この温度センサ7は底部材
5に一体成形した回路ボックス9の上部に一端をねじ止
めした金属製の支持板11の他端に支持されて、この支
持板11の弾性によって凹部8の下面中央に圧接させら
れ、内容器4内の内溶液の温度が応答性よく伝達される
ようにしてある。また、温度センサ7のまわりには、温
度センサ7をヒータ6から遮熱する筒状の遮熱壁12が
設けられ、温度センサ7が内溶液の温度を検出するの
に、ヒータ6からの熱によって影響されないようにして
ある。これによって、内溶液の温度を温度センサ7によ
って正確に検出することができ、前記湯沸しや保温のた
めの正確な温度情報が得られる。
【0022】内容器4の底部の凹部8の外周に近い位置
に、内溶液を容器本体1外に注出するための注出路13
が下方より接続され、図示しない吐出口側が内容器4と
外装ケース3との間を立上がって、外装ケース3の上端
に装着された合成樹脂製の肩部材15が前部に形成する
パイプカバー15a内に吐出口が位置し、パイプカバー
15aに設けられる注液口16に対向している。一方図
示しないエアポンプは蓋2内に設けられ、蓋2の上面に
露出する押圧板17により押圧操作される。
【0023】このエアポンプの押圧操作で、内容器4内
に加圧空気を送り込み、内溶液を加圧して注出路13に
送り出し、注出路13の吐出口から吐出させ、注液口1
6を通じ注液されるようにしてある。注出路13の内容
器4底部への接続口18には、浄水器19が着脱自在に
装着されて、内溶液中への浸漬状態に置かれ、内溶液が
対流時等に通過することによりこれを活性炭等の浄化
材、ないしは濾過材にて浄水処理する。
【0024】回路ボックス9は下向きに開口するように
形成されていて、天井壁の下面に取り付けた回路基板2
1を上方からの水漏れ等から保護する。また回路ボック
ス9には下方から合成樹脂製の下カバー9Aが施してあ
り、容器本体1が溜り水にジャブ漬けされたような場合
に下方から侵入する水からも保護できるようにしてあ
る。回路基板21には図2に示す制御回路22のマイク
ロコンピュータ23等の電子部品、その他が装備されて
いる。
【0025】制御回路22は電気貯湯容器Aに必要な各
種の動作を制御するものであり、環状のヒータ6は、図
2に示すような湯沸しヒータ6Aと保温ヒータ6Bとを
内蔵したものとしてある。湯沸しヒータ6Aにはリレー
スイッチRSを介して、また保温ヒータ6Bにはトライ
アック24を介して、それぞれAC電源25から電力供
給を受ける。
【0026】リレースイッチRSは、リレー駆動回路3
1によって励磁されるリレーコイルRLにより通電、通
電遮断され、湯沸しヒータ6Aへの通電状態を制御する
ようになっており、トライアック24はトライアック駆
動回路32によって点弧角が制御されて、保温ヒータ6
Bへの供給電力量を自在に制御することができ、通電遮
断状態にすることもできるようになっている。
【0027】マイクロコンピュータ23は、温度センサ
7により検出した内溶液の温度TWや、再沸騰/カルキ
除去キー等の操作キーの信号を入力して、給水が必要な
給水状態、再沸騰/カルキ除去、時間経過等を判定し、
この判定結果に応じて、前記リレー駆動回路31、トラ
イアック駆動回路32を働かせて、それぞれによる前記
制御を行い、また、表示素子33を駆動して必要な表
示、例えば必要段階に設定される各設定時間に対応した
タイマーランプの点灯、湯沸し状態や保温状態、カルキ
除去状態、各水量に対応するランプの点灯等の各種表示
を行う。また、前記湯沸しや保温における温度制御が室
温の変動によって一定しないのを回避するのに、室温セ
ンサ42が設けられ、これの出力もマイクロコンピュー
タ23に入力されることにより、湯沸しや保温の上で室
温による補正を行い、湯沸し動作や保温動作が室温の変
動の影響なしに適正に達成されるようにしてある。な
お、室温センサ42は、パイプカバー15aの上面に設
けられる操作パネル43の内側に設けられた操作基板4
0の上に、各種の操作スイッチ44やLEDランプ45
等と共に装備されている。もっとも、これに限らずどの
位置にもうけてもよいのは勿論である。
【0028】特に本実施例は、保温機能のある電気貯湯
容器Aでの保温状態において、内溶液を加熱する保温ヒ
ータ6Bを、内溶液の保温上限温度で通電遮断、保温下
限温度で通電することにより、内溶液を所定温度範囲に
保温する際は、保温ヒータ6Bの所定時間における通
電、通電遮断の繰り返し回数Nないしは繰り返し間隔S
を検出する検出手段として、マイクロコンピュータ23
の内部カウンタ34等を利用して検出し、この検出手段
としての内部カウンタ34の検出結果に応じて、マイク
ロコンピュータ23の判定部35により水量を判定する
ようにするが、この点を本発明の基本的な特徴とするも
のである。さらに、電気貯湯容器Aは前記室温センサ4
2を有したものであることから、室温センサ42からの
室温情報に基づき、前記内部カウンタ34のカウントを
補正し、室温の変動に影響されないで残量を正確に判定
できるようにしてある。この補正にもマイクロコンピュ
ータ23の内部機能としての補正制御部46を利用して
いる。この補正制御部46は内部カウンタ34のカウン
トを補正する代わりに、判定部35での判定結果を補正
するようにしてもよい。また、判定結果を補正する場
合、判定部35自体に補正機能を持つようにすることも
できる。
【0029】なお、マイクロコンピュータ23は、周波
数同期信号入力回路41が電源周波数を検出して得る周
波数同期信号をも受け、この周波数同期信号と前記温度
センサ7の検出出力とを同期させて入力させ、前記水量
の判定等各種の動作を制御する。図2の制御回路におい
て各符号37はトランス、38は全波整流回路、F1、
F2は温度ヒューズのそれぞれに付されている。
【0030】回数Nの検出は、保温ヒータ6Bが通電、
通電遮断を行う都度、あるいは通電、通電遮断のいずれ
かを行う都度カウント数を1つずつアップするようにし
て行えるし、間隔Sは保温ヒータ6Bの通電と通電との
間の時間経過や、これに代替できる通電と通電遮断との
間、あるいは通電している間、または通電遮断している
間の時間経過をカウントすることにより行える。回数N
または間隔Sの検出は、通電、通電遮断の2回以上の繰
り返し状態にて検出するのがよく、繰り返し回数が多く
なるほど何等からの理由による急激な変化の影響を避け
やすい。この場合、間隔Sについては所定の回数での平
均を取ることになる。また、保温状態での保温ヒータ6
Bの上記通電、通電遮断の繰り返し回数Nや繰り返し間
隔Sは、室温の変動によっても変化するが、前記湯沸し
制御や保温制御のために設けられている室温センサ42
からの室温情報をもとに、制御手段が前記カウントを補
正するようにすることにより、前記室温によるカウント
変動を回避することができる。
【0031】ここで、前記保温状態において、内溶液が
少なくなるにつれ内溶液の熱容量が少なくなるので、内
溶液の前記昇温速度、および降温速度は速くなる。従っ
て図3の(a)に示す内溶液が多い場合から、図3の
(b)に示す内溶液が少なくなる場合保温ヒータ6Bが
通電、通電遮断を繰り返す間隔Sが小さくなり、所定時
間tの間の通電、通電遮断の繰り返し回数Nが多くな
る。
【0032】前記基本的特徴の構成では、この保温ヒー
タ6Bの所定時間tにおける通電、通電遮断の繰り返し
回数Nないしは間隔Sは、検出手段である内部カウンタ
34によって検出され、この検出される保温ヒータ6B
の通電、通電遮断の繰り返しの回数Nないし間隔Sと水
量との関係を利用して水量判定手段である判定部35が
現水量を判定するので、温度制御用のための既設の温度
センサ7、ないしは温度センサおよび室温センサ42が
あれば足り、残量検出のための特別なセンサを必要とす
ることなく、しかも、初期水量のバラツキの影響なし
に、必要時点の実際の残量を正確に検出するので、水量
表示や水量に応じた各種判定を適正に行える。また、構
造が簡単で安価なものとなる。
【0033】また、本実施例では、水量判定手段である
判定部35は、前記水量の表示とともに、給水の必要な
下限水量を判定するようにしてあるので、初期水量の如
何にかかわらず、内溶液の残量が所定の下限水量になる
と、判定部35は前記原理からこれを正確に判定するこ
とができ、これを表示して給水をタイミングよく行える
ようにしたり、保温ヒータ6Bを通電遮断してそのまま
の使用ができないようにしたりするような安全使用のた
めの対処が的確にできる。
【0034】さらに本実施例の場合、下限水量が判定さ
れたとき、給水を促すようにマイクロコンピュータ23
に接続された警告手段としてのアラーム36等を動作さ
せて警告を行うようにしてある。
【0035】これにより、判定部35が給水の必要な下
限水量を判定したとき、警告手段としてのアラーム36
等が働き給水を促す警告を行うので、前記正確な下限水
量の判定のもとに、現残量が実際に給水の必要な下限水
量になったことに対応した給水時期を正確に使用者等に
告知することができ、放置により、あるいは処置のタイ
ミングを逸して空炊き状態に至る危険を回避することが
できる。前記警告手段としてはアラーム36の警告内容
が何であるかを明確にするメッセージ表示をも合わせ行
うと使用者にさらに気づかせやすい。もっとも、アラー
ム36の代わりにメッセージ表示だけを用いても警告機
能は達成できる。
【0036】この警告が電気貯湯容器Aの電源を通電に
したときに発せられると、初期水量が少なすぎる旨の警
告ともなり、内溶液が不自然に少ない状態での使用を防
止することができ、この警告のための水量は給水を促す
場合の下限水量よりも多く設定して、使用開始後直ぐに
給水の必要な状態になってしまうようなことを回避する
ことができる。
【0037】また、アラーム36等の警告手段が働いて
から、所定時間以上水量が増量しないとき、保温ヒータ
6Bを通電遮断するようにすると、警告があるのに、使
用者等がこれに気づく場所に居なかったり、状態でない
場合に、給水されずに放置されることがあっても、それ
以上の保温ヒータ6Bによる加熱が行われないようにす
るので、空炊きに至ってしまうような危険を防止するこ
とができる。
【0038】図4はマイクロコンピュータ23による保
温モード処理サブルーチンの動作制御例を示すフローチ
ャートであり、内溶液を所定温度に保ちながら、内溶液
の液量を判定してこれの表示を行い、判定が給水の必要
な下限水量であるとき、前記表示とともにアラーム36
を働かせるようにしてある。
【0039】具体的に説明すると、本サブルーチンは保
温モードの際に実行される。まずブロック1で、温度セ
ンサ7からの検出温度TWの入力を行い、これが保温上
限温度以下かどうか、あるいは保温下限温度以上かどう
かによって、保温ヒータ9Bを通電したり、通電遮断し
たりして、内溶液を所定の温度範囲に保つように保温制
御する。
【0040】次のブロック2では、前記保温制御での保
温ヒータ6Bの通電立ち上がりを検出する都度カウンタ
を+1し、このカウント値が2に達したときから、タイ
マをスタートさせ、このタイマが終了する所定時間の
間、前記ブロック1の保温処理およびブロック2のカウ
ントを行う。
【0041】ここで、内溶液の温度が、内溶液の補給に
より大きく下がって、保温下限温度を下回るようなと
き、図示しない湯沸しモード処理サブルーチンにて湯沸
しモードに切り替わり、前記温度低下によって立ち上げ
時間が長くなるにしても、保温モードでなくカウンタが
0にクリアされるので、このような場合の保温ヒータ6
Bの通電、通電遮断動作が、保温モード処理での前記カ
ウントに悪影響することはない。
【0042】続くブロック3では、まず、室温センサ4
2からの室温TRが入力されるとともに、この入力に応
じてカウンタ34によるカウント数Nを補正した後、こ
の所定時間の間の保温制御でカウントした補正後の保温
ヒータ6Bの通電立ち上がり回数、つまり通電、通電遮
断の繰り返し回数Nが、容器本体1内の内溶液が満量状
態に当たるか、3/4程度の残量状態に当たるか、2/
4程度の残量状態に当たるか、1/4程度の残量状態に
当たるか、給水の必要な下限水量に当たるかを、予め両
者の関係を設定してメモリ内に記憶しておいたテーブル
等から判定し、これら判定に応じた表示1〜5の処理を
行う一方、給水が必要な下限水量の場合は、アラーム3
6を働かせて警告を行う。
【0043】最後のブロック4では、前記表示や警告が
終了したとき、および保温モードでなかった場合に、カ
ウンタを0にクリアし、次の保温モード処理に備える。
【0044】
【発明の効果】本発明の電気貯湯容器によれば、上記の
構成から、温度制御用の既設センサがあれば足り、特別
なセンサを必要とすることなく、しかも、初期水量のバ
ラツキの影響なしに、必要時点の実際の残量を正確に検
出するので、水量表示や水量に応じた各種判定を適正に
行うことができ、構造が簡単で安価なものとなる。
【0045】したがって、この水量判定手段が給水の必
要な下限水量を判定する構成では、初期水量の如何にか
かわらず、内溶液の残量が所定の下限水量を正確に判定
し、これを表示して給水をタイミングよく行えるように
したり、保温ヒータ6Bを通電遮断してそのままの使用
ができないようにしたりするような安全使用のための対
処が、的確に行える。
【0046】また、下限水量が判定されたとき、給水を
促す警告手段を動作させて警告を行うようにした構成で
は、現残量が実際に給水の必要な下限水量になったこと
に対応した給水時期を正確に使用者等に告知することが
でき、放置により、また処置のタイミングを逸して空炊
き状態に至る危険を回避することができる。
【0047】この警告が電気貯湯容器の電源を通電にし
たときに発せられると、内溶液が不自然に少ない状態で
の使用を防止することができ、この警告のための水量は
給水を促す場合の下限水量よりも多く設定して、使用開
始後直ぐに給水の必要な状態になってしまうようなこと
を回避することができる。
【0048】さらにこの場合、警告手段が働いてから、
所定時間以上水量が増量しないとき、ヒータを通電遮断
する構成では、警告があっても使用者等がこれに気づく
場所に居なかったり、状態でない場合に、給水されずに
放置されることがあっても、空炊きに至ってしまうよう
な危険を防止することができる。
【0049】上記の各場合において、温度制御のため
に、室温を検出室温センサを有する場合、補正手段が前
記検出手段による検出結果に基づいて、残量を検出する
のに、補正手段が、前記室温センサからの室温情報に基
づいて、前記検出結果ないしは判定結果を補正する構成
では、室温によって保温時のヒータの通電、通電遮断の
繰り返し回数や繰り返し間隔が変動する場合の影響をな
くし、残量をさらに正確に判定して使用の安全を十分に
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての電気貯湯容器の下半
分を断面して見た側面図である。
【図2】図1の電気貯湯容器の制御回路図である。
【図3】図1の電気貯湯容器の保温モードでの内溶液の
温度変化と保温ヒータの通電、通電遮断状態を示すグラ
フである。
【図4】図2の制御回路による保温モード処理の動作制
御例を示すサブルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
A 電気貯湯容器 1 容器本体 6B 保温ヒータ 7 温度センサ 22 制御回路 23 マイクロコンピュータ 33 表示素子 34 内部カウンタ 35 判定部 36 アラーム 42 室温センサ N 回数 S 間隔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内溶液を加熱するヒータを、内溶液の保
    温上限温度で通電遮断、保温下限温度で通電することに
    より、内溶液を所定温度範囲に保温する電気貯湯容器で
    あって、ヒータの所定時間における通電、通電遮断の繰
    り返し回数ないしは繰り返し間隔を検出する検出手段
    と、この検出結果に応じて水量を判定する水量判定手段
    とを備えたことを特徴とする電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 水量判定手段は給水の必要な下限水量を
    判定するものである請求項1に記載の電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 下限水量が判定されたとき、給水を促す
    ように警告を行う警告手段を備える請求項2に記載の電
    気貯湯容器。
  4. 【請求項4】 警告手段が働いてから、所定時間以上水
    量が増量しないとき、ヒータを通電遮断する請求項3に
    記載の電気貯湯容器。
  5. 【請求項5】 電気貯湯容器は温度制御のための室温セ
    ンサを備え、室温センサからの室温情報を基に、検出手
    段による検出結果ないしは、これに基づいた水量の判定
    を補正する補正手段を設けた請求項1〜4のいずれかに
    記載の電気貯湯容器。
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CN113729508A (zh) * 2021-09-01 2021-12-03 珠海格力电器股份有限公司 烹饪设备控制方法、装置、计算机设备和存储介质

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