JPH07263870A - 配線板の製造方法 - Google Patents

配線板の製造方法

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JPH07263870A
JPH07263870A JP5242394A JP5242394A JPH07263870A JP H07263870 A JPH07263870 A JP H07263870A JP 5242394 A JP5242394 A JP 5242394A JP 5242394 A JP5242394 A JP 5242394A JP H07263870 A JPH07263870 A JP H07263870A
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circuit
photosensitive material
material layer
cured
forming
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JP5242394A
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Inventor
Hiroyuki Fukai
弘之 深井
Shin Takanezawa
伸 高根沢
Kenichi Tomioka
健一 富岡
Tomoko Kawamoto
倫子 河本
義之 ▲つる▼
Yoshiyuki Tsuru
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光性材料を層間の絶縁に用いる多層配線板
の製造法において、層間絶縁層の、未露光部分の除去と
露光部分の粗化を有機溶媒を用いないでしかも同時に行
う。 【構成】 A.絶縁基板1表面に第1の回路2を形成す
る工程、B.第1の回路2を形成した上に、光の照射に
より硬化する感光性材料及び主鎖に化1で表される構造
を有するオリゴマーを必須成分とする感光材層3を形成
する工程、 【化1】 C.第1の回路を露出させる部分の形状に遮蔽部5を形
成したフォトマスク4を介して前記感光材層を露光する
工程、D.酸化剤水溶液によって、露光しなかった感光
材を除去するとともに、露光して硬化した感光材層表面
に存在する、主鎖に化1で表される構造を有するオリゴ
マーを除去して硬化した感光材層表面を粗化する工程、
E.その表面に第2の回路を形成する工程を含み、前記
工程B〜Eを必要な回路層数に応じて繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2層以上の回路層を有
し、回路層間の絶縁層を感光性材料で形成する配線板の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在多くの配線板は、ガラス布にエポキ
シ樹脂を含浸し、銅はくを重ねて積層一体化した銅張り
積層板を使用し、穴をあけ、穴内壁に無電解めっきを行
って、必要な場合には更に電解めっきを行って穴の上下
の銅はくを電気的に接続した後、不要な銅をエッチング
で除去して、配線板を製造している。また、多層配線板
についても、内層回路を形成した絶縁基板の上にプリプ
レグと呼ばれるガラス布にエポキシ樹脂を含浸し、半硬
化させた材料と、銅はくを重ねて積層一体化した後は、
穴をあけ、穴内壁に無電解めっきを行って、必要な場合
には更に電解めっきを行って穴の上下の銅はく層を電気
的に接続した後、不要な銅をエッチングで除去して、配
線板を製造している。
【0003】ところで、このような多層配線板において
内層と外層の信号層を接続する穴は、一般にドリルによ
ってあけられている。このドリルによる穴あけ加工で
は、穴は1つ1つ順次あけられているために、工程の効
率を低下させている。また、最近さらに穴径が小さくな
る傾向にあり、使用されるドリルが細く、従って折れや
すくなるために、ドリルの穴あけスピードが遅くなり、
工程の効率を悪化させる要因となってきている。
【0004】さらにまた、多層配線板の回路層が増加し
た場合に、プリプレグは、ガラス布を使用しているため
に、厚さを0.08mm以下にすることが困難なことか
ら、多層配線板として仕上がった状態で、厚さが厚く、
また重量がかさむという課題がある。
【0005】このような課題を解決するものとして、
A.絶縁基板表面に第1の回路を形成する工程、B.第
1の回路を形成した上に、光の照射により硬化する感光
材層を形成する工程、C.第1の回路を露出させる部分
の形状に遮蔽部を形成したフォトマスクを介して前記感
光材層を露光し、露光しなかった箇所を選択的に除去す
る工程、D.硬化した感光材層表面を粗化する工程、
E.その表面に第2の回路を形成する工程を含み、前記
工程B〜Eを必要な回路層数に応じて繰り返すことによ
り、第1の回路と第2の回路とを接続するバイアホール
を有する配線板の製造方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
方法では、工程Cにおいて選択的に除去するために用い
るいわゆる現像液は、トリクロロエタン、塩化メチレ
ン、N−メチルピロリドン、エチレングリコール等の有
機溶剤である。有機溶剤を現像液として用いる場合、現
像用の独自の設備が必要となり、また現像液が有機溶剤
であるためにその設備は防爆仕様となり、多大な設備投
資を要する。また、現像した後の有機溶剤は、その廃棄
処理が困難なことが多く、通常は、回収して再生しなけ
ればならず、装置や設備がおおがかりとなるものであ
る。また、第2の回路を形成するためには、硬化した感
光材層表面を粗化する工程が必要であった。本発明は、
このような光の照射により硬化する感光性材料を層間の
絶縁に用いる多層配線板の製造方法について、回路層間
の絶縁層の、回路形成前の処理の効率に優れ、かつ安全
性や作業性に優れた配線板の製造方法を提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、A.絶縁基板
表面に第1の回路を形成する工程、B.第1の回路を形
成した上に、光の照射により硬化する感光性材料及び主
鎖に化2で表される構造を有するオリゴマーを必須成分
とする感光材層を形成する工程、
【化2】 C.第1の回路を露出させる部分の形状に遮蔽部を形成
したフォトマスクを介して前記感光材層を露光する工
程、D.酸化剤水溶液によって、露光しなかった感光材
を除去するとともに、露光して硬化した感光材層表面に
存在する、主鎖に化2で表される構造を有するオリゴマ
ーを除去して硬化した感光材層表面を粗化する工程、
E.その表面に第2の回路を形成する工程を含み、前記
工程B〜Eを必要な回路層数に応じて繰り返すことを特
徴とする。
【0008】また、主鎖に化2で表される構造を有する
オリゴマーに代えて、酸化剤水溶液に可溶な無機充填剤
を用いることによっても本発明の目的を達成することが
できる。ただし、この場合は、感光材層を露光した後、
感光材層の表面を研磨する工程が必要となる。
【0009】以下、図面により、本発明の配線板の製造
方法を、3層回路配線板を例にして説明する。
【0010】まず、絶縁基板1の表面に、第1の回路2
を形成する(図1(a)参照)。回路形成法は、サブト
ラクティブ法又はアディティブ法いずれでもよい。次
に、その上に、感光材層3を形成する(図1(b)参
照)。
【0011】その次に、第1の回路2を露出させる部
分、例えばビアホール6、の形状に遮蔽部5を形成した
フォトマスク4を介して前記感光材層3を露光する(図
1(c)参照)。
【0012】さらに、その次に、感光材層3の表面に酸
化剤水溶液をスプレーする。この工程によって、露光し
なかった感光材が除去され、露光して硬化した感光材層
表面に存在する、主鎖に化2で表される構造を有するオ
リゴマーが分解されて酸化剤水溶液に溶解して、硬化し
た感光材層3の表面が粗化される(図1(d)参照)。
【0013】その後、表面に、めっき触媒を付与し、全
面にめっき導体層8を形成する(図1(e)参照)。そ
してこのめっき導体層8にパターンエッチングを施し
て、第2の回路9を形成する(図1(f)参照)。
【0014】以下、第2の回路9の上に第2の感光材層
10を形成し(図1(g)参照)、露光及び酸化剤水溶
液処理を施し(図1(h)参照)、第3の回路となるめ
っき導体層81を形成し(図1(i)参照)、パターン
エッチングを施して、第3の回路91を形成する(図1
(j)参照)。
【0015】最後に、永久マスクを表面に形成して、3
層の回路がビアホールで接続された配線板が得られる。
【0016】なお、主鎖に化2で表される構造を有する
オリゴマーに代えて、酸化剤水溶液に可溶な無機充填剤
を用いるときには、図1(c)と図1(d)との間に、
感光材層3の表面を研磨する工程を追加すればよい。
【0017】配合の際に無機充填剤が感光性材料に覆わ
れ、露出していないので、酸化剤水溶液と接触しないた
めである。研磨方法については、機械的に研磨するとい
うこと以外特に限定するものではなく、数μm研磨でき
ればよい。
【0018】本発明に用いる酸化剤としては、6価のク
ロム化合物と、硫酸、リン酸、フッ化ナトリウム及びホ
ウフッ化水素酸からなる群の1種以上とからなるもの、
又は7価のマンガン化合物と、水酸化カリウム及び水酸
化ナトリウムからなる群の1種以上との混合物が挙げら
れる。
【0019】本発明に用いる感光性材料としては、エポ
キシ樹脂とエポキシ化合物をカチオン重合型光開始剤で
硬化させる組成物、またはアクリレート変性エポキシ樹
脂とアクリレート化合物をラジカル重合型光開始剤で硬
化させる組成物、重量平均分子量が1500以下のエポ
キシ化合物などを使用できる。
【0020】粗化成分として添加する主鎖に化2で表さ
れる構造を有するオリゴマー、又は、酸化剤水溶液に可
溶な無機充填剤の他に、熱硬化成分として、フェノール
樹脂、クレゾール樹脂、マレイミド樹脂を少量配合して
もよい。
【0021】主鎖に化2で表される構造を有するオリゴ
マーとしては、分子末端にカルボキシル基やアクリレー
ト基、シアノ基、アミノ基等の官能基を付加させたもの
が使用でき、酸化剤水溶液に溶解可能なものであれば特
に限定されるものではない。その配合量は、粗化工程の
際に感光材層上に形成される海島構造と、その後の銅と
感光材層との接着性の関係から、感光性材料固形分のう
ち10〜30重量%が好ましい。
【0022】これらは、感光材全体としてみたとき、酸
価が15〜50になるように調整するのが好ましい。酸
価が15未満では、酸化剤水溶液による溶解性が劣り、
精度よく未露光部分を除去できない。また、酸価が50
を超えると、極性が大きくなり、耐アルカリ性や吸湿
性、耐熱性が悪くなる。
【0023】酸化性の水溶液に可溶な無機充填剤として
は、水酸化アルミニウムやシリカ、アルミノケイ酸塩等
の無機充填剤があげられる。その粒径は、粗化工程の際
に感光性樹脂層上に形成される海島構造と、その後の銅
と感光性樹脂層との接着性の関係から、0.5〜10μ
mが好ましく、また、感光性樹脂固形分のうち、好まし
くは10〜40重量%配合する。
【0024】絶縁基板には、ガラス布−エポキシ樹脂、
紙−フェノール樹脂、紙−エポキシ樹脂、ガラス布・ガ
ラス紙−エポキシ樹脂等、通常の配線板に用いる絶縁材
料を用いることができるが、特に限定されるものではな
い。
【0025】本発明の方法を用いて配線をより多層化す
る場合には、以上の方法を繰り返して行うが、感光材層
を形成した後に、露光に先だって、積層プレス装置やロ
ールプレス装置を用いて圧力を加え、平坦にすることが
好ましく、配線の高密度化を容易にする。また、次の感
光材層を形成する前に、その下になる回路導体表面を粗
化したり、従来の多層配線板の製造方法に用いられるよ
うに、酸化して凹凸を形成したり、酸化して形成した凹
凸を水素化ホウ素ナトリウムやジメチルアミンボラン等
のアルカリ性還元剤を用いて還元して、層間の接着性を
高めることもできる。
【0026】
【作用】感光性材料は、露光により硬化し、酸化剤水溶
液に不溶となるが、未露光部分の感光性材料は酸化剤水
溶液ににより溶解する。一方硬化した感光材層表面に存
在する主鎖に化2で表される構造を有するオリゴマー
は、二重結合の部分で分解し溶解して、硬化した感光材
表面を粗面にする。酸化性の水溶液に可溶な無機充填剤
についても同様に硬化した感光材表面を粗面にする。こ
れにより、未露光部の除去と、露光部の粗化を同時に行
うことができる。
【0027】
【実施例】
実施例1 厚さ35μmの両面粗化銅はくを両面にはり合わせた銅
張りガラス布−エポキシ樹脂積層板(日立化成工業株式
会社、商品名MCL−E−67を使用)を用い、パター
ンエッチングして第1の回路を形成した。次に、ビスフ
ェノールA型エポキシアクリレート(昭和高分子株式会
社、商品名VR−60を使用)27重量%、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート(新中村化学株式会社、商
品名A−200を使用)15重量%、エポキシ樹脂(油
化シェルエポキシ株式会社、商品名エピコート1001
を使用)10重量%、ジシアンジアミド1重量%、カル
ボキシル基末端ブタジエンアクリロニトリルオリゴマー
(宇部興産株式会社、商品名Hycar CTBN13
00を使用)20重量%、ベンジルジメチルケタール
(チバガイギー株式会社、商品名I−651を使用)1
重量%及び微粒シリカ(日本エアロジル株式会社、商品
名エアロジル200を使用)1重量%をメチルエチルケ
トン25重量%に溶解した。なお、ジシアンジアミドは
熱硬化剤として、ベンジルジメチルケタールはラジカル
重合型光開始剤として、微粒シリカは流動調整剤として
作用する。上記組成の感光材を離型フィルムに塗布し、
130℃で15分間乾燥してドライフィルム化した。こ
のフィルムを、前記第1の回路の表面に、120℃で圧
力276kPa、送り速度0.3m/分の条件でラミネ
ートして、第1の感光材層を形成した。その表面に所定
箇所に遮蔽部を設けたフォトマスクを重ね、露光条件を
1J/cm2 とし、紫外線を照射した。 KMnO4 :40g/l、NaOH:26g/lの水溶
液を50℃に加温し、0.16MPaのスプレー圧で4
分間処理した後、SnCl2 :30g/l、HCl:3
00ml/lの水溶液に、常温で5分間浸漬し、水洗し
た。その表面に、塩化パラジウムを含む無電解めっき用
触媒液(日立化成工業株式会社、商品名HS−202B
を使用)に常温で10分間浸漬し、水洗し、無電解銅め
っき液(日立化成工業株式会社、商品名CUST201
を使用)に常温で25分間浸漬し、水洗し、硫酸銅の電
解めっきを行って厚さ20μmの導体層を形成した。次
に、めっき導体の不要な箇所をエッチング除去するため
に、エッチングレジストを形成し、エッチングし、その
後エッチングレジストを除去して、第2の回路を形成し
た。 亜塩素酸ナトリウム:40g/l、NaOH:20g/
l、リン酸三ナトリウム:10g/lの水溶液に、85
℃で2分間浸漬し、水洗して、80℃で20分間乾燥
し、第2の回路9の表面に酸化銅の凹凸を形成した。以
下、第2の感光材層形成、露光、酸化剤水溶液処理等の
工程を繰り返し、その表面に第3の回路を形成し、第2
の回路と第3の回路を接続するビアホールを有する、導
体層を形成し、エッチングして第3の回路を形成した。
【0028】実施例2 厚さ35μmの両面粗化銅はくを両面にはり合わせた銅
張りガラス布−エポキシ樹脂積層板(日立化成工業株式
会社、商品名MCL−E−67を使用)を用い、パター
ンエッチングして第1の回路を形成した。次に、ビスフ
ェノールA型エポキシアクリレート(昭和高分子株式会
社、商品名VR−60を使用)27重量%、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート(新中村化学株式会社、商
品名A−200を使用)15重量%、エポキシ樹脂(油
化シェルエポキシ株式会社、商品名エピコート1001
を使用)10重量%、ジシアンジアミド1重量%、水酸
化アルミニウム(昭和電工株式会社、商品名H−42を
使用)25重量%、ベンジルジメチルケタール(チバガ
イギー株式会社、商品名I−651)1重量%及び微粒
シリカ(日本エアロジル株式会社、商品名エアロジル2
00を使用)1重量%をメチルエチルケトン20重量%
に溶解した。以下、酸化剤水溶液処理の前にサンドペー
パーにより感光材層表面を研磨するこうていを加えた他
は、実施例1と同様にして3層の回路を有する配線板を
得た。
【0029】実施例3 厚さ35μmの両面粗化銅はくを両面にはり合わせた銅
張りガラス布−エポキシ樹脂積層板(日立化成工業株式
会社、商品名MCL−E−67を使用)を用い、パター
ンエッチングして第1の回路を形成した。次に、脂環式
エポキシ樹脂(ユニオンカーバイド社、商品名UVR−
6110を使用)30重量%、エポキシ樹脂(油化シェ
ルエポキシ株式会社、商品名エピコート1001を使
用)10重量%、ジシアンジアミド2重量%、水酸化ア
ルミニウム(昭和電工株式会社、商品名H−42を使
用)25重量%、カチオン十号型光開始剤(ユニオンカ
ーバイド社、商品名UVI−6970を使用)2重量%
及び微粒シリカ(日本エアロジル株式会社、商品名エア
ロジル200を使用)1重量%をメチルエチルケトン3
0重量%に溶解した。以下、実施例2と同様にして、3
層の回路を有する配線板を得た。
【0030】比較例 厚さ35μmの両面粗化銅はくを両面にはり合わせた銅
張りガラス布−エポキシ樹脂積層板(日立化成工業株式
会社、商品名MCL−E−67を使用)を用い、パター
ンエッチングして第1の回路を形成した。次に、ビスフ
ェノールA型エポキシアクリレート(昭和高分子株式会
社、商品名VR−60を使用)27重量%、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート(新中村化学株式会社、商
品名A−200を使用)14重量%、エポキシ樹脂(油
化シェルエポキシ株式会社、商品名エピコート1001
を使用)25重量%、ジシアンジアミド1.5重量%、
ベンジルジメチルケタール(チバガイギー株式会社、商
品名I−651を使用)1.5重量%及び微粒シリカ
(日本エアロジル株式会社、商品名エアロジル200を
使用)1重量%をメチルエチルケトン25重量%に溶解
した。上記組成の感光材を離型フィルムに塗布し、80
℃で5分間乾燥してドライフィルム化した。このフィル
ムを、前記第1の回路の表面に、120℃で圧力276
kPa、送り速度0.3m/分の条件でラミネートし
て、第1の感光材層を形成した。その後実施例1の工程
と同様の方法で、第2の回路となる形状に遮蔽部を形成
したフォトマスクを介して露光し、現像液としてトルク
ロロエタンを用い、18℃で0.16MPaのスプレー
圧で4分間処理した後、150℃で30分間乾燥し、実
施例1の現像・粗化条件と同一の方法で表面を粗化し
た。その後、実施例1と同様の方法により第2の回路お
よび第1の回路と第2の回路を接続するビアホールを形
成し、積層前処理を行い、以上の方法を繰り返すことに
よって、3層の回路を有する配線板を得た。
【0031】以上のようにして得られた配線板につい
て、次のようにして試験した。 (引き剥がし強度)JIS−C−6481に基づいて試
験した。 (はんだ耐熱性)85℃85%RHの条件で24時間放
置し、取り出したサンプルを260℃のはんだ槽に浮か
べて、回路が剥離するまでの時間を求めた。 (絶縁抵抗)85℃85%RHの条件で、導体間に直流
100V/0.1mmのバイアス電圧を印加し、100
0時間後の絶縁抵抗を測定した。これらの試験結果を表
1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明の方法により、感光性材料を層間
の絶縁に用い、絶縁層をはさむ回路間を接続するビアホ
ールを有する配線板を製造するとき、感光材層の未露光
部の除去と、露光部の粗化を同時に行うことができ、配
線板としたときに銅と感光材層との間に高い密着性が得
られる。また、この際使用する設備は、従来の配線板の
製造工程中のデスミア処理装置をそのまま使用すること
ができ、特別な装置は要しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、
(f)、(g)、(h)、(i)及び(j)はそれぞ
れ、本発明の実施例に関する工程における状態を説明す
るための断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 第1の回路 3 感光材層 4 フォトマスク 5 遮蔽部 6 ビアホール 8 めっき導体層 9 第2の回路 10 第2の感光材層 81 第3の回路となるめっき導体層 91 第3の回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河本 倫子 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内 (72)発明者 ▲つる▼ 義之 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.絶縁基板表面に第1の回路を形成す
    る工程、B.第1の回路を形成した上に、光の照射によ
    り硬化する感光性材料及び主鎖に化1で表される構造を
    有するオリゴマーを必須成分とする感光材層を形成する
    工程、 【化1】 C.第1の回路を露出させる部分の形状に遮蔽部を形成
    したフォトマスクを介して前記感光材層を露光する工
    程、D.酸化剤水溶液によって、露光しなかった感光材
    を除去するとともに、露光して硬化した感光材層表面に
    存在する、主鎖に化1で表される構造を有するオリゴマ
    ーを除去して硬化した感光材層表面を粗化する工程、
    E.その表面に第2の回路を形成する工程を含み、前記
    工程B〜Eを必要な回路層数に応じて繰り返すことを特
    徴とする配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 A.絶縁基板表面に第1の回路を形成す
    る工程、B.第1の回路を形成した上に、光の照射によ
    り硬化する感光性材料及び酸化剤水溶液に可溶な無機充
    填剤を必須成分とする感光材層を形成する工程、C.第
    1の回路を露出させる部分の形状に遮蔽部を形成したフ
    ォトマスクを介して前記感光材層を露光する工程、D.
    前記感光材層の表面を研磨した後、酸化剤水溶液によっ
    て、露光しなかった感光材を除去するとともに、露光し
    て硬化した感光材層表面に存在する酸化剤水溶液に可溶
    な無機充填剤を除去して硬化した感光材層表面を粗化す
    る工程、E.その表面に第2の回路を形成する工程を含
    み、前記工程B〜Eを必要な回路層数に応じて繰り返す
    ことを特徴とする配線板の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007059439A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Shindo Denshi Kogyo Kk フレキシブル配線板用の導体積層フィルムおよびフレキシブル配線板、ならびにそれらの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007059439A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Shindo Denshi Kogyo Kk フレキシブル配線板用の導体積層フィルムおよびフレキシブル配線板、ならびにそれらの製造方法

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