JPH0726305B2 - 成型ブラジャーカップ用基材 - Google Patents
成型ブラジャーカップ用基材Info
- Publication number
- JPH0726305B2 JPH0726305B2 JP62332835A JP33283587A JPH0726305B2 JP H0726305 B2 JPH0726305 B2 JP H0726305B2 JP 62332835 A JP62332835 A JP 62332835A JP 33283587 A JP33283587 A JP 33283587A JP H0726305 B2 JPH0726305 B2 JP H0726305B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- fiber
- brassiere cup
- molded brassiere
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Corsets Or Brassieres (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ファンデーション、特にブラジャーカップに
用いる成型用基材の構成に関するものである。
用いる成型用基材の構成に関するものである。
従来、成型ブラジャーカップ用基材としてはウレタンフ
ォームや乾式不織布が一般に用いられている。然るにウ
レタンフォームを基材とする成型ブラジャーカップ基材
は、保型性,耐洗濯性に優れるが、吸湿性に乏しく、耐
候性が悪いという問題がある。また、乾式不織布は吸湿
性,耐候性に優れているが、保型性,耐洗濯性の点で型
くずれ、毛羽の発生等の問題があり、あらゆる面にすぐ
れた基材の開発が要望されているのが現状である。
ォームや乾式不織布が一般に用いられている。然るにウ
レタンフォームを基材とする成型ブラジャーカップ基材
は、保型性,耐洗濯性に優れるが、吸湿性に乏しく、耐
候性が悪いという問題がある。また、乾式不織布は吸湿
性,耐候性に優れているが、保型性,耐洗濯性の点で型
くずれ、毛羽の発生等の問題があり、あらゆる面にすぐ
れた基材の開発が要望されているのが現状である。
本発明は、上記欠点を解決する為、収縮開始温度170℃
の潜在巻縮性繊維を少なくとも40〜50%(重量比)を含
むウエブを上層とし、該潜在巻縮性繊維5〜10%、それ
よりも融点の高い熱融着性繊維20〜40%を含むウエブを
下層とする積層ウエブの上層側よりニードルパンチ加工
を施して形成した交絡繊維マットに、樹脂結合剤を表面
に散布固着せしめてなり、かかるブラジャーカップ基材
を用いて、成型加工時に潜在巻縮性繊維の収縮と熱融着
繊維の溶融を発現させて、成型性,保型性を向上させる
成型ブラジャーカップ用基材を提供するものである。
の潜在巻縮性繊維を少なくとも40〜50%(重量比)を含
むウエブを上層とし、該潜在巻縮性繊維5〜10%、それ
よりも融点の高い熱融着性繊維20〜40%を含むウエブを
下層とする積層ウエブの上層側よりニードルパンチ加工
を施して形成した交絡繊維マットに、樹脂結合剤を表面
に散布固着せしめてなり、かかるブラジャーカップ基材
を用いて、成型加工時に潜在巻縮性繊維の収縮と熱融着
繊維の溶融を発現させて、成型性,保型性を向上させる
成型ブラジャーカップ用基材を提供するものである。
本発明は積層繊維マットの上層,下層の構成繊維にカッ
プ成型時に熱収縮を発現する潜在巻縮繊維の配合比率を
変え、更に下層側に熱融着繊維配合し、且、マットの表
面に樹脂結合剤を散布固着せしめて構成することによっ
て、 (1) 収縮繊維と熱融着繊維を含んでいる為、不織布
表面の強度が向上し耐洗濯性に優れる。
プ成型時に熱収縮を発現する潜在巻縮繊維の配合比率を
変え、更に下層側に熱融着繊維配合し、且、マットの表
面に樹脂結合剤を散布固着せしめて構成することによっ
て、 (1) 収縮繊維と熱融着繊維を含んでいる為、不織布
表面の強度が向上し耐洗濯性に優れる。
(2) 成型加工時に、熱融着性繊維の表面が溶融する
ことにより繊維間相互を接着,固定させる為、保型性に
優れる。
ことにより繊維間相互を接着,固定させる為、保型性に
優れる。
(3) 成型加工時に、基材上層側より下層側の収縮率
が大きい為、カップ形状への成型が容易となり、成型性
に優れ、洗濯後に発生する内層側のたるみ,しわの発生
も起こらない。
が大きい為、カップ形状への成型が容易となり、成型性
に優れ、洗濯後に発生する内層側のたるみ,しわの発生
も起こらない。
(4) 成型加工時に、潜在巻縮性繊維の収縮により適
度なストレッチバック性が得られ、バストの線によく追
従する。
度なストレッチバック性が得られ、バストの線によく追
従する。
等の成型性,保型性,耐洗濯性,バスト追従性に優れた
作用を発揮する。
作用を発揮する。
以下本発明の1実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第1図に示す様に潜在巻縮性繊維として、収縮開始温度
170℃の特殊成分ポリマーと融点255℃〜260℃のレギュ
ラーポリマーのサイドバイサイド1:1比率のポリエステ
ル特殊コンジュゲート繊維、太さ2.5デニール,長さ51m
/m繊維40〜50%(重量比)と、レギュラーポリエステル
繊維2d×51mm60〜50%で構成したクロスウエブを上層
(1)とし、前記潜在巻縮性繊維を5〜10%と、熱融着
性繊維として溶融温度200℃の特殊ポリマー成分と融点2
55℃〜260℃であるレギュラーポリマーとより形成した
芯さや型ポリエステル繊維、太さ4デニール,長さ51m/
m繊維20〜40%と、レギュラーポリエステル75%〜50%
とで構成したクロスウエブを下層(2)として積層し、
上層側よりニードリング処理(3)を施し、2層を交絡
させた繊維マット(4)の両面に樹脂結合剤(4)とし
て、例えばポリアクリル酸エステルエマルジョンをスプ
レーにより散布し、上記潜在巻縮性繊維の巻縮と熱融着
繊維の溶融を発現させない温度110〜120℃で乾燥した構
造の成型ブラジャーカップ基材を形成した。
170℃の特殊成分ポリマーと融点255℃〜260℃のレギュ
ラーポリマーのサイドバイサイド1:1比率のポリエステ
ル特殊コンジュゲート繊維、太さ2.5デニール,長さ51m
/m繊維40〜50%(重量比)と、レギュラーポリエステル
繊維2d×51mm60〜50%で構成したクロスウエブを上層
(1)とし、前記潜在巻縮性繊維を5〜10%と、熱融着
性繊維として溶融温度200℃の特殊ポリマー成分と融点2
55℃〜260℃であるレギュラーポリマーとより形成した
芯さや型ポリエステル繊維、太さ4デニール,長さ51m/
m繊維20〜40%と、レギュラーポリエステル75%〜50%
とで構成したクロスウエブを下層(2)として積層し、
上層側よりニードリング処理(3)を施し、2層を交絡
させた繊維マット(4)の両面に樹脂結合剤(4)とし
て、例えばポリアクリル酸エステルエマルジョンをスプ
レーにより散布し、上記潜在巻縮性繊維の巻縮と熱融着
繊維の溶融を発現させない温度110〜120℃で乾燥した構
造の成型ブラジャーカップ基材を形成した。
比較例1 実施例と同様に該潜在巻縮性繊維40〜50%と該レギュラ
ーポリエステル60〜50%で構成したクロスウエブと該潜
在巻縮性繊維5〜10%と該レギュラーポリエステル95〜
90%で構成したクロスウエブを積層し実施例と同一の加
工を行ない、成型ブラジャーカップ基材を得た。
ーポリエステル60〜50%で構成したクロスウエブと該潜
在巻縮性繊維5〜10%と該レギュラーポリエステル95〜
90%で構成したクロスウエブを積層し実施例と同一の加
工を行ない、成型ブラジャーカップ基材を得た。
比較例2 実施例で用いた熱融着性繊維20〜40%とレギュラーポリ
エステル80〜60%で構成したクロスウエブを中間層と
し、その上下にレギュラーポリエステル100%で構成し
たクロスウエブを積層し、実施例と同一の加工を行ない
成型ブラジャーカップ基材を得た。
エステル80〜60%で構成したクロスウエブを中間層と
し、その上下にレギュラーポリエステル100%で構成し
たクロスウエブを積層し、実施例と同一の加工を行ない
成型ブラジャーカップ基材を得た。
次に上記実施例及び比較例で得られた基材をブラジャー
カップの成型機の型により、それぞれ200℃×0.5Kg/cm2
×10秒の条件で成型した後の成型性,保型性,耐洗濯
性,風合いを比較テストを行った。その結果、比較例1
は、成型性,耐洗濯性,ストレッチバック性があり、バ
ストに良くフィットするが保型性が好ましくなく、型く
ずれのし易いものであった。
カップの成型機の型により、それぞれ200℃×0.5Kg/cm2
×10秒の条件で成型した後の成型性,保型性,耐洗濯
性,風合いを比較テストを行った。その結果、比較例1
は、成型性,耐洗濯性,ストレッチバック性があり、バ
ストに良くフィットするが保型性が好ましくなく、型く
ずれのし易いものであった。
比較例2は成型性,保型性,耐洗濯性は良いが繊維間の
伸びがなくバストに良くフィットせず感触の固いものと
なった。実施例は、成型性,保型性,耐洗濯性良好で、
ストレッチバック性があり、バストに良くフィットする
ものが得られた。
伸びがなくバストに良くフィットせず感触の固いものと
なった。実施例は、成型性,保型性,耐洗濯性良好で、
ストレッチバック性があり、バストに良くフィットする
ものが得られた。
本発明は上記の如く構成したから、成型ブラジャーカッ
プ用基材として、カップ形状の成型が容易となり、しわ
の発生が起らず成型性にすぐれ、成型加工時に下層に配
合した熱融着繊維の溶融に伴う繊維間相互の接着固定に
より保型性が良好となる。また基材に配合した潜在巻縮
性繊維の収縮により適度のストレッチバック性が得ら
れ、バストの形状によく追従する。洗濯時に毛羽立ちの
発生が起らない等の優れた効果を有する発明である。
プ用基材として、カップ形状の成型が容易となり、しわ
の発生が起らず成型性にすぐれ、成型加工時に下層に配
合した熱融着繊維の溶融に伴う繊維間相互の接着固定に
より保型性が良好となる。また基材に配合した潜在巻縮
性繊維の収縮により適度のストレッチバック性が得ら
れ、バストの形状によく追従する。洗濯時に毛羽立ちの
発生が起らない等の優れた効果を有する発明である。
第1図は本発明の1実施例を示す成型ブラジャーカップ
用基材の概略構成断面図、第2図は同成型により得られ
たブラジャーカップの断面図である。 (1)……上層、(2)……下層、(3)……ニードリ
ング処理、(4)……樹脂結合剤
用基材の概略構成断面図、第2図は同成型により得られ
たブラジャーカップの断面図である。 (1)……上層、(2)……下層、(3)……ニードリ
ング処理、(4)……樹脂結合剤
Claims (1)
- 【請求項1】潜在巻縮性繊維を少なくとも40〜50%(重
量比)含有してなるウエブを上層となし、該潜在巻縮性
繊維5〜10%及びそれよりも融点の高い熱融着性繊維を
20〜40%含有するウエブを下層とする積層ウエブの上層
側よりニードルパンチ加工が施され、形成された交絡繊
維マットの両表面に樹脂結合剤を散布固着せしめてなる
ことを特徴とする成型ブラジャーカップ用基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62332835A JPH0726305B2 (ja) | 1987-12-29 | 1987-12-29 | 成型ブラジャーカップ用基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62332835A JPH0726305B2 (ja) | 1987-12-29 | 1987-12-29 | 成型ブラジャーカップ用基材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01174659A JPH01174659A (ja) | 1989-07-11 |
JPH0726305B2 true JPH0726305B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=18259335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62332835A Expired - Fee Related JPH0726305B2 (ja) | 1987-12-29 | 1987-12-29 | 成型ブラジャーカップ用基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726305B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2500529Y2 (ja) * | 1991-10-01 | 1996-06-05 | 株式会社ワコール | 不織布積層体 |
CN1289014C (zh) * | 2001-08-01 | 2006-12-13 | 帝人株式会社 | 由复合纤维结构物构成的罩杯及其制造方法 |
KR20030039878A (ko) * | 2001-11-16 | 2003-05-22 | 이중재 | 브래지어 캡용 직물의 제조방법 |
JP5575612B2 (ja) * | 2010-11-11 | 2014-08-20 | 日本バイリーン株式会社 | 熱成形用表皮基材、熱成形用表皮材及び成形体 |
-
1987
- 1987-12-29 JP JP62332835A patent/JPH0726305B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01174659A (ja) | 1989-07-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |