JPH07262420A - 指定券発券装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 指定券購入に際してのサービス性の向上を図
り、ひいては指定席の有効利用を図った指定券発券装置
を提供する。 【構成】 本装置１Ａは、交通機関の車内に設置され、
発券情報記憶部７，表示操作部３及び印字部９を有す
る。乗客が車内に乗車後、記憶部７から読み出された指
定席空席情報が表示操作部３に表示される。この表示を
基に、指定席の空席の有無を確認し、空きの指定席があ
った場合は、発券操作を行うことにより、印字部９から
指定券が発券される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、交通機関の車内に設置
された指定券発券装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、新幹線等の交通機関を利用する者
が、座席指定券を購入する場合、駅の窓口で購入する
か、窓口で購入せずに列車に乗車し、自由席が満席で空
いている指定席があれば、車掌から直接指定券を購入し
ていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、指定券
を購入せずに列車に乗車し、その時点で空席の指定席に
座ろうとしても、実際にその席が空いているか、又は途
中駅で乗車する者がいるかが不明であった。すなわち、
乗客が乗車後に指定席の空席情報をリアルタイムで把握
できないという問題があった。

【０００４】また、乗車後に指定券を購入しようと思っ
ても、車掌が来るまで購入することができず、長い待ち
時間が生じるという問題があった。

【０００５】また、このように指定券購入に際してのサ
ービス性の面で問題があったことから、指定席の有効利
用が図れず、指定券の発売率の低下を招くという問題も
あった。

【０００６】そこで、本発明は、指定券購入に際しての
サービス性の向上を図り、ひいては指定席の有効利用を
図った指定券発券装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の指定券発
券装置は、交通機関の車内に設置された指定券発券装置
であって、指定席空席情報を含む指定券発券情報を記憶
する記憶手段と、前記指定席空席情報を表示する表示手
段と、発券操作を基に前記記憶手段が記憶する指定券発
券情報を参照して指定券を発券する発券手段とを有する
ことを特徴とするものである。

【０００８】請求項２記載の指定券発券装置は、交通機
関の車内に設置された指定券発券装置であって、指定席
空席情報が記録された記録媒体からその記録情報を読み
取る読取手段と、この読取手段によって読み取られた指
定席空席情報を含む指定券発券情報を記憶する記憶手段
と、前記指定席空席情報を表示する表示手段と、発券操
作を基に前記記憶手段が記憶する指定券発券情報を参照
して指定券を発券する発券手段とを有することを特徴と
するものである。

【０００９】請求項３記載の指定券発券装置は、交通機
関の車内に設置された指定券発券装置であって、座席管
理装置から送信された指定席空席情報を含む指定券発券
情報を記憶する記憶手段と、前記指定券空席情報を表示
する表示手段と、発券操作を基に前記記憶手段が記憶す
る指定券発券情報を参照して指定券を発券する発券手段
とを有することを特徴とするものである。

【００１０】

【作用】請求項１記載の指定券発券装置によれば、車内
に乗車後、表示手段が表示する指定席空席情報を基に指
定席の空席の有無を確認し、空きの指定席があった場合
は、発券操作を行うことにより、発券手段から指定券が
発券される。

【００１１】請求項２記載の指定券発券装置によれば、
車掌は指定席空席情報が記録された記録媒体を読取手段
に読み取らせる。これにより、車内で指定席空席情報の
表示及び指定券の発券が可能となる。

【００１２】請求項３記載の指定券発券装置によれば、
座席管理装置から指定席空席情報を本指定券発券装置に
送信することにより、車内で指定席空席情報の表示及び
指定券の発券が可能となる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。

【００１４】図２は本発明の指定券発券装置の一実施例
を示す斜視図、図１は図２に示す指定券発券装置の適用
例を示す座席管理システムのブロック図である。

【００１５】この座席管理システムは、図１に示すよう
に、座席管理装置１０を有し、この座席管理装置１０に
任意数の指定券発券装置１Ａがオンライン回線２０を介
して接続されている。

【００１６】座席管理装置１０は、このシステム全体を
制御するホストＣＰＵ１１と、通信インタフェース１２
と、当日の列車毎の指定席空席情報を含む管理情報を記
憶する管理情報記憶部１３とを具備している。なお、本
実施例では、「指定席空席情報」とは、指定席の空席の
有無、指定席の空席数、指定席の空席の座席番号等の情
報をいうものとする。

【００１７】この指定券発券装置１Ａは、図２に示すよ
うに、箱型状の装置本体２を有し、この装置本体２の上
面及び表面に表示操作部３を具備している。

【００１８】表示操作部３は、指定席の空席の有無を表
示するランプ３０と、各種の情報の表示及び表示に対す
る選択を行うタッチパネル３１と、硬貨を投入する硬貨
投入口３２と、紙幣を挿入する紙幣挿入口３３と、釣銭
を返却する釣銭返却口３４と、指定券を排出する指定券
排出口３５とを備えている。

【００１９】また、指定券発券装置１Ａは、図１に示す
ように、この装置１Ａの各部を制御する発券ＣＰＵ４を
有し、この発券ＣＰＵ４に、動作プログラムが格納され
たプログラムメモリ５、座席管理装置１０の通信インタ
フェース１２との間でオンライン回線２０を介して情報
の送受を行う通信インタフェース６、座席管理装置１０
から通信インタフェース１２，６を介して送信された指
定席空席情報を含む指定券発券情報を記憶する発券情報
記憶部７、前記表示操作部３、指定券の発券に必要な金
銭処理を行う金銭処理部８及び指定券の原券に文字情報
を印字する印字部９が接続されている。なお、本実施例
では、「指定券発券情報」とは、指定席空席情報の他、
号車番号，禁煙車か喫煙車か等の車両情報、発車時刻，
行先等の列車情報、指定券料金情報等の指定券の発券に
必要な情報をいうものとする。

【００２０】次に、本実施例の動作を図３，図４及び図
５をも参照し図６に示すフローチャートに従って説明す
る。図３及び図４はタッチパネル３１の表示例を示す
図、図５は指定券Ｃを示す図である。なお、各列車の一
部の車両に本実施例装置１Ａが設置され、各装置１Ａの
発券情報記憶部７には、当日の指定席空席情報を除く他
の指定券発券情報が記憶されているとする。

【００２１】まず、座席管理装置１０のホストＣＰＵ１
１は、管理情報記憶部１３から当日の指定席空席情報
を、対応する列車に設置されている各指定券発券装置１
Ａに通信インタフェース１２及びオンライン回線２０を
介して送信する。

【００２２】各指定券発券装置１Ａの発券ＣＰＵ４は、
座席管理装置１０から送信された指定席空席情報を通信
インタフェース６を介して受け取り、発券情報記憶部７
に記憶する。

【００２３】ここで、発券ＣＰＵ４は、プログラムメモ
リ５に格納された動作プログラムに従って、指定券発券
装置１Ａ各部を制御して各種の処理を実行する。

【００２４】まず、発券ＣＰＵ４は、発券情報記憶部７
が記憶する指定席空席情報に基づいて、指定席に空席が
あるか否かを判断し（Ｓ１）、空席がある場合は、表示
操作部３のランプ３０を点灯させ、図３に示すように、
タッチパネル３１に各車両毎に禁煙車か喫煙車か等の車
両情報、指定席の空席の有無，空席の数等の指定席空席
情報等を表示する（Ｓ２）。

【００２５】乗客は、ランプ３０の点灯によって指定席
に空席があることを確認し、タッチパネル３１に表示さ
れている指定席空席情報を基にタッチパネル３１を押下
して指定号車を選択する（Ｓ３）。

【００２６】発券ＣＰＵ４は、図４に示すように、選択
された指定号車の車両内の指定席のレイアウト図の他に
号車番号，禁煙車か喫煙車か等の車両情報及び発車時
刻，行先等の列車情報等をタッチパネル３１に表示する
（Ｓ４）。この時、空席は、光を点滅させて表示してお
く。

【００２７】乗客は、点滅している席からタッチパネル
３１を押下して１つの空席を選ぶ（Ｓ５）。

【００２８】発券ＣＰＵ４は、列車の着駅名をタッチパ
ネル３１に表示する（Ｓ６）。

【００２９】乗客が、タッチパネル３１を押下して着駅
名を選ぶと（Ｓ７）、発券ＣＰＵ４は、選ばれた着駅名
に基づいて発券情報記憶部７が記憶する指定券発券情報
を参照して利用区間に対応する金額を求め、その金額を
タッチパネル３１に表示する（Ｓ８）。

【００３０】乗客は、硬貨投入口３２，紙幣挿入口３３
へ各々硬貨，紙幣を必要なだけ入れると（Ｓ９）、金銭
処理部８は金銭処理を行い、差額が生じた場合は、釣銭
返却口３４へ釣銭を放出するとともに（Ｓ１０）、印字
部９は、指定券の原券に利用区間，発着時刻，利用月
日，列車名，指定券の金額，号車番号，指定席座席番
号，禁煙車か喫煙車か等の情報を印字した後、指定券排
出口３５から指定券Ｃを排出する（Ｓ１１）。

【００３１】発券ＣＰＵ４は、購入された指定券Ｃのデ
ータを基に発券情報記憶部７が記憶する指定席空席情報
の内容を更新するとともに、その更新内容を通信インタ
フェース６及びオンライン回線２０を介して座席管理装
置１０に送信する（Ｓ１２）。

【００３２】座席管理装置１０のホストＣＰＵ１１は、
送信された更新内容に対応して管理情報記憶部１３の記
憶内容を更新する。

【００３３】このようにして、本装置１Ａは、車内で指
定席空席情報の表示及び指定券Ｃの発券を行う。

【００３４】これにより、乗客が駅の窓口で指定券を購
入せずに列車に乗車しても、本装置１Ａのランプ３０に
よって指定席の空席の有無をリアルタイムで把握するこ
とができ、長い待ち時間を生ずることなしにその場で指
定券Ｃを購入でき、しかもタッチパネル３１により操作
が分かり易いため、指定券購入に際してのサービス性の
向上を図ることができ、ひいては指定席の有効利用が図
れる。また、座席管理装置１０と本装置１Ａとはオンラ
イン回線２０によって接続されているので、指定席空席
情報のリアルタイム性を向上させることができる。

【００３５】図７は本発明の他の実施例を示すブロック
図である。

【００３６】同図に示す他の実施例装置１Ｂは、通信イ
ンタフェース６の代りに指定席空席情報が記録されたフ
ロッピーディスク，磁気テープ等の磁気記録媒体２１か
らその記録情報を読み取る読取部２０を備えたものであ
る。座席管理装置から指定席空席情報を直接指定券発券
装置１Ｂに送信せずに、車掌が一旦磁気記録媒体２１に
記録し、その記録媒体２１の記録情報を読取部２２によ
って読み取り、発券情報記憶部７に記憶するようにして
もよい。このような構成の場合、本実施例装置１Ａに比
して指定席空席情報のリアルタイム性は劣るが、車内で
指定席空席情報の表示及び指定券の発券が可能となるの
で、指定券購入に際してのサービス性の向上を図ること
ができる。

【００３７】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
その要旨を変更しない範囲内で種々の変形が可能であ
る。例えば、指定券発券装置を各車両毎に設け、その車
両の指定席についてのみ指定席空席情報を表示し、指定
券を発券してもよい。これにより、指定席の管理が容易
となり、乗客の操作が簡略化されるという効果が得られ
る。

【００３８】

【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、以下の効
果を奏する。

【００３９】請求項１記載の発明によれば、車内で指定
席空席情報の表示及び指定券の発券を可能としたので、
指定券購入に際してのサービス性の向上を図り、ひいて
は指定席の有効利用を図った指定券発券装置を提供する
ことができる。

【００４０】請求項２記載の発明によれば、指定席空席
情報を記録媒体を介して本指定券発券装置の記憶手段に
記憶させることができるので、請求項１記載と同様の効
果を奏する。

【００４１】請求項３記載の発明によれば、座席管理装
置から直接指定席空席情報を本指定券発券装置に送信す
るようにしているので、駅で発券される指定券の情報が
本指定券発券装置に即座に反映することができるので、
指定席空席情報のリアルタイム性の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の適用例を示す座席管理システムのブ
ロック図

【図２】本実施例の斜視図

【図３】本実施例のタッチパネルの表示例を示す図

【図４】本実施例のタッチパネルの表示例を示す図

【図５】指定券を示す図

【図６】本実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト

【図７】他の実施例をブロック図

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ 指定券発券装置 ３ 表示操作部 ７ 発券情報記憶部 ９ 印字部 ２１ 磁気記録媒体 ２２ 読取部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 交通機関の車内に設置された指定券発券
   装置であって、指定席空席情報を含む指定券発券情報を
   記憶する記憶手段と、前記指定席空席情報を表示する表
   示手段と、発券操作を基に前記記憶手段が記憶する指定
   券発券情報を参照して指定券を発券する発券手段とを有
   することを特徴とする指定券発券装置。
2. 【請求項２】 交通機関の車内に設置された指定券発券
   装置であって、指定席空席情報が記録された記録媒体か
   らその記録情報を読み取る読取手段と、この読取手段に
   よって読み取られた指定席空席情報を含む指定券発券情
   報を記憶する記憶手段と、前記指定席空席情報を表示す
   る表示手段と、発券操作を基に前記記憶手段が記憶する
   指定券発券情報を参照して指定券を発券する発券手段と
   を有することを特徴とする指定券発券装置。
3. 【請求項３】 交通機関の車内に設置された指定券発券
   装置であって、座席管理装置から送信された指定席空席
   情報を含む指定券発券情報を記憶する記憶手段と、前記
   指定券空席情報を表示する表示手段と、発券操作を基に
   前記記憶手段が記憶する指定券発券情報を参照して指定
   券を発券する発券手段とを有することを特徴とする指定
   券発券装置。