JP2004038523A - 自動券売装置及び券売方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の乗車区間及び乗車時間帯における最大割引率の割引運賃で乗車するための割引乗車券を、迅速且つ適切に無人販売できる、自動券売装置及びその券売方法を提供する。
【解決手段】券売装置1は、割引乗車券を購入する者等によって所望の乗車区間及び乗車時間帯の情報が入力されることにより、入力信号を発信する入力手段2と、上記の乗車区間を最大割引率の割引運賃で乗車するのに必要な割引乗車券を、複数枚組み合わせて格納する複数の格納手段と、上記の入力信号に基づいて、格納手段から割引乗車券3複数枚組み合わせて発券する発券手段とを、ケース10の内部に備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旅客鉄道料金の通常価格より安価な割引料金で販売される所謂割引乗車券の販売を自動化し、更に、その販売の合理化及び促進を図るための自動自動券売装置及び券売方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
旅客鉄道に係る割引乗車券は、旅客鉄道会社によって駅構内で複数枚綴りで販売されている。或いは、旅客鉄道会社から割引乗車券を複数枚綴りで購入した者が、その一部又は全部を仲介業者に転売することがある。更に、割引乗車券は仲介業者によって店頭販売される。例えば、各種の割引乗車券をショーケース内に陳列し、これを店頭に訪れた者の希望に応じて店員が販売する。或いは、店頭に設置した自動券売装置によって割引乗車券の無人販売を実現している。このような自動券売装置は、新幹線の乗車券のように、売れ筋の乗車区間がある程度決まっている乗車券の販売を、専ら担うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、割引乗車券は、それを使用できる乗車区間又は時間帯等に制限があり、また、乗車区間又は時間帯等によって割引率が異なる場合がある。具体的に、旅客鉄道料金の割引率について、JR西日本と通称される西日本旅客鉄道株式会社の例を挙げる。
【0004】
即ち、東海道本線の中で、同社の管掌する神戸線と京都線が大阪駅を挟んでそれぞれの路線が定められ、京都線と琵琶湖線が京都駅を挟んでそれぞれの路線が定められている。通常運賃の乗車券であるならば、上記の3路線を通して一枚の乗車券として購入できるが、割引乗車券は、各路線毎に分けて購入しなければならない。
【0005】
また、割引乗車券は、通常運賃の約10〜20%の割引率で購入できるものと、乗車を開始する時刻が平日の午前10時から午後5時の間、又は、休日(土・日曜日、祝日等)の終日に限って、通常運賃の約30%以上の割引率で購入できるものとがある。これらを区別して、以下で、前者を「回数券」と表記し、後者を「昼特券」と表記する。回数券は、上記の3路線毎に販売され、各路線の中の任意の区間で通用する。昼特券は、神戸線と京都線でのみ販売され、これら2路線の中の任意の区間で通用する。
【0006】
以上の制限を考慮して、例えば、図7に示すように、琵琶湖線の中の一の駅を乗車駅sとして、京都駅を経由し、京都線の中の他の駅を下車駅eと定めて、乗車区間Aを「最大割引率の割引運賃」で乗車する場合を想定する。乗車駅sの改札を通過する時刻が平日の午前10時から午後5時の間又は休日であれば、第1の組合せとして、乗車駅sから京都駅までの回数券と、京都駅から下車駅eまでの昼特券とを購入する。乗車駅sの改札を通過する時刻が平日の早朝又は深夜等であれば、第2の組合せとして、乗車駅sから京都駅までと、京都駅から下車駅eまでのそれぞれの分の回数券を購入する。
【0007】
次に、例えば、琵琶湖線の中の一の駅を乗車駅sとして、京都駅と大阪駅を経由し、神戸線の中の他の駅を下車駅eと定めて、乗車区間Bを「最大割引率の割引運賃」で乗車する場合を想定する。乗車駅sの改札を通過する時刻が平日の午前10時から午後5時の間又は休日であれば、第3の組合せとして、乗車駅sから京都駅までの回数券と、京都駅から大坂駅までの昼特券と、大阪駅から下車駅eまでの昼特券とを購入する。乗車駅sの改札を通過する時刻が平日の早朝又は深夜であれば、第4の組合せとして、乗車駅sから京都駅までと、京都駅から大阪駅までと、大阪駅から下車駅eまでのそれぞれの分の回数券を購入する。
【0008】
以上のような組合わせと使用範囲を熟知している者は少なく、また熟知していても、乗車区間A,Bを最大割引率の割引運賃で乗車するために必要な分の割引乗車券を、上記の店頭で的確に捜し当てる事は困難である。更に、乗車する時間帯を考慮しながら購入すべき割引乗車券の種類を決めたり、また、乗車する区間が連続する区間であっても、その区間を分割した複数の区間毎に割引乗車券を購入することが、非常に煩わしいという問題がある。
【0009】
尚、以上の説明の中で、「最大割引率の割引運賃」とは、上記例示の組合せに限らず、所定の乗車区間を乗車するために、時間帯等の条件や制約に応じて合理的に算出される最低額の料金である。また、乗車駅sとは、乗車券又は割引乗車券によって乗車する最初の駅である。例えば、乗車券又は割引乗車券を提示して改札を最初に通過する駅、又は、他の路線等から乗継ぎ乗車する場合の乗継ぎ駅を意味する。下車駅eとは、乗車券又は割引乗車券が通用する乗車区間の最後の駅を意味する。この最後の駅で実際に列車から降りるか否かは問わない。
【0010】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、所定の乗車区間及び乗車時間帯における最大割引率の割引運賃で乗車するための割引乗車券を、迅速且つ適切に無人販売できる、自動券売装置及びその券売方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動券売装置は、乗車区間の情報が入力されることにより、入力信号を発信する入力手段と、乗車区間及び乗車時間帯を最大割引率の割引運賃で乗車できる割引乗車券を、複数枚組み合わせて格納する格納手段と、入力信号に基づいて、格納手段から割引乗車券を複数枚組み合わせて発券する発券手段と、を備えるものである。
【0012】
更に、本発明に係る自動券売装置は、入力手段が、割引乗車券が通用する乗車区間及び時間帯を表示した入力釦を備え、該入力釦が物理的外力を検知することにより、乗車区間及び乗車時間帯の情報を入力信号として発券手段へ転送するように構成されている。
【0013】
更に、本発明に係る自動券売装置は、割引乗車券を、複数枚組み合わせて封筒に納めるようにしている。
【0014】
更に、本発明に係る自動券売装置は、封筒がその内容物を透視可能な素地から成るものである。
【0015】
本発明に係る券売方法は、乗車区間を最大割引率の割引運賃で乗車できる割引乗車券を、複数枚組み合わせて格納するステップと、複数枚組み合わせた割引乗車券を同時に発券するステップと、を含むものである。
【0016】
また、本発明に係る券売方法は、乗車区間を入力する入力手段、乗車区間を最大割引率の割引運賃で乗車できる割引乗車券を格納する格納手段、及び、割引乗車券を複数枚組み合わせて発券する発券手段を、乗車区間の乗車駅s近辺に設置するステップと、割引乗車券を複数枚組み合わせて格納手段に格納するステップと、入力手段が、乗車区間が入力されることにより、入力信号を発信するステップと、発券手段が、入力信号に基づいて格納手段に格納された割引乗車券を、複数枚組み合わせて同時に発券するステップと、を含むものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る自動券売装置について説明する。以下において、従来の技術の欄で既に説明している要素又は内容については、その説明及び図示を省略する。
【0018】
図1乃至図4に示すように、本実施の形態に係る自動券売装置1(図1)は、割引乗車券を購入する者等によって所望の乗車区間及び乗車時間帯の情報が入力されることにより、入力信号を発信する入力手段2(図2)と、上記の乗車区間を最大割引率の割引運賃で乗車するのに必要な割引乗車券3(図3)を、複数枚組み合わせて格納する複数の格納手段4と、上記の入力信号に基づいて、格納手段4から割引乗車券3を複数枚組み合わせて発券する発券手段5(図4)とを、ケース10(図1)の内部に備えるものである。
【0019】
入力手段2は、図2及び図3に示すように、自動券売装置1の前面に設けた入力パネル20に、乗車区間及び乗車時間帯を表示した複数の入力釦21を縦横に整列配置したものである。入力釦21が、例えば割引乗車券を購入する者等の指等で押さえ付けられて(以下、単に「押圧」と記す。)物理的外力を検知することにより、上記の入力信号が発券手段5へ転送される。
【0020】
ここで、入力信号とは、スイッチの接点の通電又は遮断による電気的ON/OFF信号であり、乗車区間及び乗車時間帯を特定するための情報として、個々の入力釦21毎に発信される。また、入力パネル20が、CRT又は液晶等のディスプレイに重ね合わせたタッチパネルであっても良い。この場合、ディスプレイに乗車区間及び乗車時間帯が表示され、この部分を押圧することによって入力信号が発券手段5へ転送される。
【0021】
上記個々の入力釦21毎に発信される入力信号に応答して、それぞれ個々の格納手段4が作動する。個々の格納手段4には、それぞれ、入力釦21で入力した乗車区間及び乗車時間帯において通用する割引乗車券3が格納されている。例えば、琵琶湖線の「瀬田」駅から神戸線の「三宮」駅までの乗車区間を表示する入力釦21が押圧されると、当該乗車区間で通用する割引乗車券3を格納した格納手段4が作動し発券を実行する。
【0022】
或いは、自動券売装置1が、図3に示すようにCPUを備えるものであっても良い。この場合、上記の入力信号は、乗車区間及び乗車時間帯を特定するための符号化された情報としてCPUに転送され、このCPUにおいて適切に情報処理される。そして、CPUの指令に基づき、当該乗車区間で通用する割引乗車券3を格納した格納手段4が作動し発券を実行する。
【0023】
入力パネル20は、図2に示すように、割引乗車券3が通用する時間帯毎に区分されている。つまり、同図に例示するように、「瀬田」駅から「三宮」駅までの乗車区間を表示する入力釦21は4個あり、その中に、「昼間・往復」と表記したものが入力パネル20の上に寄せて配置され、「普通・往復」と表記したものが入力パネル20の下に寄せて配置されている。これは、乗車区間が同じでも「昼間・往復」と表記した入力釦21を押圧すると、既述の第3の組合わせで組み合わされた複数枚の割引乗車券3が発券される。「普通・往復」と表記した入力釦21を押圧すると、既述の第4の組合わせで組み合わされた複数枚の割引乗車券3が発券される。
【0024】
このように、割引乗車券を購入する者等が乗車を開始する時刻(時間帯)に応じて、入力パネル20を複数に区分し、これらの区分領域毎に入力釦21を各々配置しているので、割引乗車券を購入する者等が入力パネルに対面した際に、乗車する時間帯によって割引乗車券3の使用に制限がある事又はその購入価格に差がある事等の予備的な情報を、一目瞭然に認識できる。また、上記の区分領域毎に区画線で仕切ったり、色分けをする等しても良い。入力釦21に、組み合わせて発券される割引乗車券3の枚数を予め表記しても良い。
【0025】
また、入力パネル20は、「昼間・往復」と表記した入力釦21を2個備えている。これは以下の理由による。即ち、上記のように個々の入力釦21毎に個々の格納手段4が応答するように設定した場合、一の入力釦21に応答する一の格納手段4に格納した総ての割引乗車券3が発券された後、一の入力釦21を押圧しても割引乗車券3は発券されない。これ以後、他の入力釦21を押圧することにより、これに応答する他の格納手段4に格納した割引乗車券3が発券される。従って、頻繁に売れる割引乗車券3の在庫量を2倍にできる。一の格納手段4に格納した総ての割引乗車券3が発券された時点で、一の入力釦21に「売切れ」等の文字を点灯させても良い。
【0026】
複数枚組み合わされた割引乗車券3を、図5に示すような封筒6に納めても良い。更に図4に示すように、割引乗車券3を納めた封筒6は、複数重ねてた状態で格納手段4内に水平姿勢で格納されている。格納手段4は、上面が開口した箱体40と、この箱体40の底部に設けたリフト機構(図示省略)を備えるものである。格納手段4の全体構成及びリフト機構については、周知の技術であるため詳細な説明及び図示は省略する。
【0027】
封筒6の素地は、その内容物である割引乗車券3を透視可能な素地であることが望ましい。例えば、封筒6はその全部又は一部が、ナイロン、ポリエチレン、トレーシングペーパ等、又は、メッシュ状の紙等から成る袋であっても良い。また、封筒6として郵便封筒を流用しても良い。封筒6は、複数枚組み合わされた割引乗車券3を一つに束ねるものでり、必須の要素ではないが、封筒6を適用することで発券手段5の構造を簡単にできる。
【0028】
即ち、図4及び図5に示すように、封筒6はその対向する口縁60の一方を延出して折り返し可能な折り片61を形成している。複数枚組み合わされた割引乗車券3を封筒6内に投入した上で、折り片61を口縁60に重なるよいうに約180°折り返し、この折り片61を折り返した側の面が上面となるようにして、複数の封筒6を格納手段4の箱体40の内部に重ねて挿入する。箱体40の内部において、封筒6は、上記のリフト機構により矢印Yで指す上方へ押し上げられ、最も上方に位置する封筒6が箱体40の上面に略面一となる。
【0029】
この状態で、最も上方に位置する封筒6の折り片61が、その弾性力によって僅かに跳ね上がり、箱体40の上面から突出することになる。この跳ね上がった折り片61に、電動のアクチュエータ等により作動する爪50を引っ掛け、爪50を矢印Xで指した方向に移動させると、格納手段4の箱体40の中から、封筒6と共にこれに納めた割引乗車券3を送出できる。以上に述べた爪50に係る構成が発券手段5である。発券手段5の全体構成については、周知の技術であるため詳細な説明及び図示は省略する。
【0030】
更に、自動券売装置1の前面下部には、発券口7が開口されており、上記のように格納手段4から排出された封筒6は、自動券売装置1のケース10内部に設けたシュート(図示省略)を経て発券口7まで案内される。発券口7まで案内された割引乗車券3は複数枚組み合わされて封筒6に納められているので、これらの割引乗車券3が散乱したり、その一部が発券口7の中に置き去りにされる事を確実に防止できる。また、上記のシュートを経て封筒6が発券口7に到達した時点で、例えば「切符は全部で3枚有ります」等の音声案内を行って良い。
【0031】
また、自動券売装置1の前面側部には、コイン投入口11、金銭の返却を指令する返却レバー12、紙幣引込み口13及び釣り銭排出口14、更には、ケース10内部に電子式の検銭機構(図示省略)が設けられている。これらは、総て周知の技術であるため、それぞれの詳細な説明及び図示は省略する。
【0032】
以上に例示した本実施の形態は、本願発明の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。本願発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫により、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施されるものである。
【0033】
例えば、自動券売装置1は、図1に例示したような装置としての体裁を有するものではなく、サイバー上に構成されるものでも良い。図6に示すように、インターネットに接続したクライアントのコンピュータC1又は携帯無線端末C2からサーバコンピュータとしての自動券売装置1に、乗車区間及び乗車時間帯に係るの情報が提供される場合が考えられる。このような乗車区間及び乗車時間帯に係るの情報が、自動券売装置1のCPUに直接又は入力手段2を介して入力されることにより、CPUの指令に従い発券装置5から割引乗車券3が発券されるように構成しても良い。
【0034】
また、入力手段2、格納手段4及び発券手段5を、乗車区間の乗車駅近辺に設置しても良い。図2に示した入力釦21は「瀬田」駅を乗車駅に定めた例であり、このような入力釦21を備える自動券売装置1は、「瀬田」駅の近辺に設置することが望ましい。
【0035】
そして、自動券売装置1を「瀬田」駅の近辺に設置した上で、割引乗車券3を複数枚組み合わせて格納手段4に格納し、入力手段2に乗車区間が入力されることにより、入力手段2が入力信号を発信し、発券手段5が、入力信号に基づいて格納手段4に格納された割引乗車券3を、複数枚組み合わせて同時に発券するようにしても良い。この具体的な構成は上記の通りである。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る自動券売装置によれば、乗車区間及び乗車時間帯の情報が入力手段に入力されると、入力手段が入力信号を発信し、この入力信号に基づいて、格納手段に格納された割引乗車券が、発券手段により発券される。割引乗車券は、乗車区間及び乗車時間帯を最大割引率の割引運賃で乗車できるように、複数枚を組み合わせた上で格納手段に格納され、更に、これらの割引乗車券は、複数枚組み合わされた状態で、発券手段により同時に発券される。
【0037】
従って、割引乗車券を購入する者等が、所望の乗車区間及び乗車時間帯を入力手段に入力するだけで、その乗車区間及び乗車時間帯を最大割引率の割引運賃で乗車できる割引乗車券が総て発券される。このため、割引乗車券を購入する者等が、最大割引率の割引運賃で乗車できる割引乗車券の組合わせやその使用範囲を熟知していなくても、最大割引率の割引運賃で乗車するのに必要な分の割引乗車券を、迅速且つ的確に入手できる。しかも、割引乗車券を購入する者等は、購入すべき割引乗車券の種類を決めたりする手間から完全に開放される。
【0038】
更に、本発明に係る自動券売装置によれば、割引乗車券が通用する乗車区間及び乗車時間帯を入力釦に表示しているので、例えば、割引乗車券を購入する者等が乗車を開始する時刻が、平日の午前10時から午後5時の間、又は、休日(土・日曜日、祝日等)の終日と定められた時間帯にあるときは、入力釦群の中から、所望の乗車区間を表示した入力釦を選択する。上記の乗車を開始する時刻が、上記例示の時間帯以外の時間帯にあるときは、入力釦群の中から、所望の乗車区間を表示した入力釦を選択する。
【0039】
以上のようにして選択した入力釦を、割引乗車券を購入する者等が指で押し付ける等するだけで、所望の乗車区間及び乗車時間帯を最大割引率の割引運賃で乗車できる割引乗車券が総て発券される。従って、割引乗車券を購入する者等が乗車を開始する時刻を誤って入力したり、不要な割引乗車券を誤って購入する事を未然に防止できる。
【0040】
更に、本発明に係る自動券売装置によれば、割引乗車券を複数枚組み合わせて封筒に納める用に構成しているので、乗車区間及び乗車時間帯を最大割引率の割引運賃で乗車できる割引乗車券を、一つに束ねて取り扱える。このため、割引乗車券を一つに束ねた状態で格納手段に格納でき、割引乗車券を一つに束ねた儘の状態で発券できる。従って、発券の過程で、複数枚組み合わせた割引乗車券が散乱したり、或いは、割引乗車券を購入する者等が、複数枚組み合わせた割引乗車券の一部を、当該自動券売装置から取り忘れたりする事を確実に防止できる。
【0041】
更に、本発明に係る自動券売装置によれば、封筒がその内容物を透視可能な素地から成るので、割引乗車券を購入する者等が、封筒に納めた状態で発券され割引乗車券が、封筒の中に在る事を、この封筒の外側から目視するだけで一目瞭然に確認できる。従って、割引乗車券が封筒の中に在るか否かの確認をするとき、封筒内を覗き込んで行うという雑作が省ける。しかも、複数枚組み合わせた割引乗車券の一部を誤って封筒の中に残し、それを取り忘れたりする事を確実に防止できる。
【0042】
本発明に係る券売方法によれば、乗車区間及び乗車時間帯を最大割引率の割引運賃で乗車するための割引乗車券を、複数枚組み合わせて格納し、これを同時に発券するので、割引乗車券を購入する者等が、所望の乗車区間及び乗車時間帯を定めるだけで、その乗車区間及び乗車時間帯を最大割引率の割引運賃で乗車できる割引乗車券が総て発券される。これによって既述の効果が得られる。
【0043】
また、発明に係る券売方法によれば、入力手段、格納手段及び発券手段を乗車区間の乗車駅近辺に設置することにより、割引乗車券の購買傾向に適切に対応し、割引乗車券の在庫管理を合理化すると共に、割引乗車券の需要に対して過不足のない供給を実現できる。即ち、割引乗車券を購入する者等は、一の駅を乗車駅とし他の駅を下車駅と定めて割引乗車券を購入する場合、その購入を一の駅(乗車駅)の近辺で行う傾向にある。これは、乗車駅から遠方の場所で予め購入した割引乗車券を、乗車駅に持ち込むという計画的な消費形態は稀で、乗車の必要に迫られた時にその場で割引乗車券を入手しようとするからである。
【0044】
本発明に係る券売方法は、この点に着目したものであり、上記の各手段を乗車駅近辺に設置することで、飛躍的な売上げの増大に成功している。しかも、割引乗車券を購入する場所が乗車区間の乗車駅近辺に一致するので、在庫として準備する割引乗車券の種類は、一の駅が必ず乗車駅となる乗車区間で通用する割引乗車券だけで賄える。このため、常時在庫しておく必要のある割引乗車券の種類を低減できるので、在庫管理が容易に行える。更には、割引乗車券の仕入れから販売までの期間の管理も適切に行えるので、割引乗車券の有効期限が販売する以前に過ぎてしまうことも起こらない。
【0045】
また、乗車駅近辺に店舗等を設置する場合に比して、自動券売装置の設置をするだけで済む。このため、券売の無人化が実現できる事に相まって、投資や運営経費を大幅に節減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動券売装置の正面図。
【図2】本発明の実施の形態に係る自動券売装置に適用した入力部の正面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る自動券売装置の構成を示す概略図。
【図4】本発明の実施の形態に係る自動券売装置に適用した格納手段と発券手段の概略図。
【図5】本発明の実施の形態に係る自動券売装置に適用した封筒と割引乗車券の使用例を示す斜視図。
【図6】本発明の実施の形態に係る自動券売装置の他の構成を示す概略図。
【図7】乗車区間を表す概略図。
【符号の説明】
1:自動券売装置
2:入力手段
3:割引乗車券
4:格納手段
5:発券手段
6:封筒
20:入力パネル
21:入力釦

Claims (6)

  1. 乗車区間の情報が入力されることにより、入力信号を発信する入力手段と、
    前記乗車区間を最大割引率の割引運賃で乗車できる割引乗車券を、複数枚組み合わせて格納する格納手段と、
    前記入力信号に基づいて、前記格納手段から前記割引乗車券を複数枚組み合わせて発券する発券手段と、
    を備えることを特徴とする自動券売装置。
  2. 前記入力手段が、前記割引乗車券が通用する乗車区間及び時間帯を表示した入力釦を備え、該入力釦が物理的外力を検知することにより、前記乗車区間及び乗車時間帯の情報を入力信号として前記発券手段へ転送する請求項1に記載の自動券売装置。
  3. 前記割引乗車券を、複数枚組み合わせて封筒に納めている請求項1又は2に記載の自動券売装置。
  4. 前記封筒が、その内容物を透視可能な素地から成る請求項3に記載の自動券売装置。
  5. 前記乗車区間を最大割引率の割引運賃で乗車できる割引乗車券を、複数枚組み合わせて格納するステップと、
    前記複数枚組み合わせた割引乗車券を同時に発券するステップと、
    を含むことを特徴とする券売方法。
  6. 乗車区間を入力する入力手段、前記乗車区間を最大割引率の割引運賃で乗車できる割引乗車券を格納する格納手段、及び、前記割引乗車券を複数枚組み合わせて発券する発券手段を、前記乗車区間の乗車駅近辺に設置するステップと、
    前記割引乗車券を複数枚組み合わせて前記格納手段に格納するステップと、
    前記入力手段が、前記乗車区間が入力されることにより、入力信号を発信するステップと、
    前記発券手段が、前記入力信号に基づいて前記格納手段に格納された前記割引乗車券を、複数枚組み合わせて同時に発券するステップと、
    を含むことを特徴とする券売方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007072694A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Taka Corporation:Kk 自動発券装置

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