JP2002099658A - プリントシステムおよびプリント方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チケットの発券とともに，座席位置などチケ
ットに関連する付帯情報を，個々のユーザの必要性に応
じて選択的に提供できるプリントシステムおよびプリン
ト方法を提供すること。 【解決手段】 マルチメディア端末１で，タッチパネル
１１へのユーザの入力により，ユーザが所望するイベン
トのチケットを発行する。さらに，ユーザの所望によ
り，複写機２では，チケットに関する付帯情報を，コイ
ンベンダ３に入金された金額の範囲内でプリントする。
その付帯情報としては，チケットがコンサート等の入場
券である場合には会場の座席位置等，チケットが乗り物
の指定席乗車券である場合には乗り換え案内や駅構内案
内図等とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は，端末を介してチケ
ットのプリントを行うプリントシステムおよびプリント
方法に関する。さらに詳細には，単にチケットを発行す
るだけでなく，そのチケットに付随する情報を合わせて
プリントできるプリントシステムおよびプリント方法に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】鉄道，バス，航空機等の交通機関，ある
いは，劇場，音楽ホールなどの施設において行われるコ
ンサート等のチケットの発券システムは，予約および発
券を行う端末と，予約情報の管理を行うサーバとを有
し，これらを通信回線で接続して運営されている。この
ようなシステムに係る技術として，特開平５−１４３６
２７号公報では，座席番号と座席位置を図示したチケッ
トを発券することを提案している。この提案によれば，
予約した座席位置を容易に認識できるので，座席探しの
煩わしさを低減することができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら，前記し
た従来のシステムには，次のような問題があった。ユー
ザによっては，そのチケットが乗り慣れた交通機関のも
のである場合もある。その場合には，座席番号のみがわ
かれば十分である。にもかかわらず，チケットの同一面
に座席位置を示す図面まで表示されるため座席番号の表
示文字が小さく，かえって読みにくい場合があった。す
なわち，ユーザに必要な情報はユーザごとに多様である
のに，従来のシステムでは統一化されたチケットしか発
券できなかったのである。このため，ユーザによっては
かえって使い勝手の悪いチケットとなる場合があった。

【０００４】本発明は，前記した従来のプリントシステ
ムおよびプリント方法が有する問題点を解決するために
なされたものである。すなわちその課題とするところ
は，チケットの発券とともに，座席位置などチケットに
関連する情報を，個々のユーザの必要性に応じて選択的
に提供できるプリントシステムおよびプリント方法を提
供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的と
してなされたプリントシステムは，サーバへのアクセス
が可能であるとともに，客の要求によりチケットを発行
する機能を有する発券端末と，発券端末に接続されたプ
リンタとを有し，発券端末は，発行したチケットに関す
る情報をプリンタに対して送信する送信手段を備え，プ
リンタは，発券端末から受信したチケットに関する情報
に基づくプリントを客の要求により行うことを特徴とす
るものである。

【０００６】このプリントシステムでは，発券端末は，
客からチケット発行の要求があると，その要求内容に該
当するサーバへアクセスしてチケットを発行する。さら
に，発券端末に備えられた送信手段は，客からの要求が
ある場合には，発行したチケットに関する情報をサーバ
から取得してプリンタへ送信する。プリンタでは，発券
端末から受信したチケットに関する情報をプリントして
客に提供する。このシステムによれば，チケットとチケ
ットに関する情報が別々に提供される。したがって，チ
ケット自体にプリントされる内容は必要最低限の情報の
みでよく，客にとって見易いチケットを提供することが
できる。また，チケットと別にプリントされる情報は，
客の必要に応じて選択できるので，個々の客の状況にか
なった情報のみを提供することができる。

【０００７】なお，このプリントシステムでは，発券端
末に，チケットに関する情報に基づくプリントについて
客による要求を受け付けるプリント要求受付手段を備え
るとよい。

【０００８】このプリントシステムにおいて一般的に
は，チケットに関する情報に基づくプリントは，フォー
マット情報と，発行したチケットに関する情報とを合成
してなされる。さらには，チケットに関する情報に基づ
くプリントの際，あらかじめ用意された複数のフォーマ
ット情報が選択して用いられる。すなわち，発券端末
は，フォーマット情報と発行したチケットに関する情報
とを合成するデータ合成手段を備え，送信手段は，デー
タ合成手段により合成された情報をプリンタに対して送
信するのが一般的である。このようにして，チケットに
関する情報に基づくプリントがなされる。

【０００９】さらに，このプリントシステムにおいて
は，プリント料金の投入を受け付ける課金手段を有し，
プリンタが，課金手段に投入されたプリント料金の範囲
内でプリントを行うようにするとよい。なお，例えば，
チケットがイベントへの入場券である場合，送信手段に
より送信されるチケットに関する情報に当該チケットの
座席位置の情報が含まれるようにするとよい。

【００１０】また，本発明のプリント方法では，チケッ
トの情報を管理するサーバと，そのサーバにアクセスす
ることが可能な発券端末と，その発券端末からプリント
データを受け取ることが可能なプリンタとによりチケッ
トに関する印字物を出力するに際し，チケットの発行要
求を発券端末に入力する機会を客に付与し，客によるチ
ケットの発行要求に応じて発券端末がサーバにアクセス
して客の所望するチケットを発行し，発行したチケット
に関する情報のプリント要求を発券端末に入力する機会
を客に付与し，客によるプリント要求に応じて，フォー
マット情報と発行したチケットに関する情報とを合成し
たプリントデータに基づく印字物をプリンタにより出力
する。

【００１１】このプリント方法によれば，客の要求によ
りチケットを発行し，さらに客が要求した場合には，発
行したチケットに関する情報をプリントする。したがっ
て，チケットそのものにプリントされる内容は必要最低
限の情報のみでよく，客にとって見易いチケットを提供
することができる。また，チケットと別にプリントされ
る情報は，その情報を必要とする客にのみに提供するこ
とができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下，本発明を具体化した実施の
形態について，図面を参照しつつ詳細に説明する。本実
施の形態は，コンビニエンスストア等に設置されて，乗
り物やイベント等のチケットを発行するシステムとし
て，本発明を具体化したものである。

【００１３】本システムは図１に示すように，マルチメ
ディア端末１と，複写機２と，コインベンダ３との３つ
の装置を接続して構成されている。マルチメディア端末
１は，ユーザの要求により各種チケットを発行する装置
である。各種チケットとは，例えば列車やバスなどの交
通機関の乗車券や，コンサートやスポーツ観戦などのイ
ベントの入場券など（いずれも予約券を含む）が挙げら
れる。このマルチメディア端末１には，ユーザが各種の
動作要求を行うためのタッチパネル１１と，チケットを
購入する際に現金を投入する現金投入口１２と，ユーザ
のＩＤカード等を読み取るカードリーダ１３と，発行さ
れたチケットを取り出すチケット取り出し口１４とが設
けられている。そしてマルチメディア端末１は，チケッ
トを統括する種々のサーバへインターネットを介してア
クセス可能である。

【００１４】本実施の形態においては，チケットの発行
だけでなく，同時にそれらに関する付帯情報も提供でき
るようになっている。付帯情報とは，列車やバスなどの
座席表や乗車駅情報，乗換え情報，時刻表，沿線情報な
どのことである。また，チケットがコンサートやスポー
ツ観戦などイベントに関するものである場合にも同様の
情報を提供できるようになっている。そして，これらの
付帯情報はマルチメディア端末１に接続された複写機２
によりプリントされる。さらに，コインベンダ３は，ユ
ーザが付帯情報のプリントを所望する場合に，ユーザが
現金を投入するためのものである。以上３つの装置が接
続されていることで，サーバから提供された情報が，コ
インベンダ３に投入された金額に見合う範囲内で，マル
チメディア端末１を介して複写機２によって出力される
のである。

【００１５】図２に，本システムのブロック図を示す。
マルチメディア端末１はチケットを発行する機能と，そ
の代金の支払いを受け取る機能とを有している。また，
このとき，前述の付帯情報を複写機２へ送信する機能を
も有している。複写機２では，取得した情報を，コイン
ベンダ３からの課金情報により許される範囲内で，ユー
ザの希望によりプリントしてユーザに提供する。なお，
コインベンダ３で受け付ける金銭はあくまでも複写機２
によるプリントのための料金である。本システムで発行
するチケットの代金は，マルチメディア端末１の現金投
入口１２で受け付けるのである。

【００１６】続いて，図３のフローチャートを参照しつ
つ本システムの動作について説明する。まず，チケット
を発行するか否かを判断する（＃１）。この判断は，マ
ルチメディア端末１のタッチパネル１１に図４に示すよ
うな画面を表示して，ユーザが「チケット買う」のボタ
ンを押すか否かによる。すなわちこの画面でユーザが，
上段の「ポピュラー」，「野球」等の項目ボタンのうち
いずれかを押して反転表示させた上で，下段の「チケッ
ト買う」の処理ボタンを押すと，Ｙｅｓと判断される。
一方，ユーザが「取消」の処理ボタンを押すと，Ｎｏと
判断される。なお，＃１の処理の前に，カードリーダ１
２でユーザのクレジットカードやメンバーズカードなど
を読み取る等によりユーザを識別するようにしてもよ
い。＃１の判断がＮｏであった場合には，そのままこの
フローを終了する。

【００１７】＃１の判断がＹｅｓであった場合には，チ
ケットの発行を行う（＃２）。すなわち，該当するサー
バにマルチメディア端末１がアクセスして必要なチケッ
ト情報を取得する。さらに，必要に応じてさらに詳細な
メニュー選択画面をタッチパネル１１に表示しつつ，ユ
ーザの所望するイベントのチケットをプリントする。そ
の際のチケット代金は，現金投入口１２で徴収する。あ
るいは，カードリーダ１２でユーザのクレジットカード
やキャッシュカード，デビットカード，プリペイドカー
ド等を読み取り，当該金額をそこに割り付けまたはそこ
から引き落としてもよい。プリントされたチケットは，
マルチメディア端末１のチケット取り出し口１４からユ
ーザに交付される。

【００１８】次に，付帯情報のメニューを表示するか否
かを判断する（＃３）。この判断は，図５のようなメニ
ュー選択画面をタッチパネル１１に表示して，ユーザが
「メニューを見る」のボタンを押すか否かによる。ユー
ザが「いらない」のボタンを押した場合には（＃３：Ｎ
ｏ），そのままこのフローを終了する。ユーザが「メニ
ューを見る」のボタンを押した場合には（＃３：Ｙｅ
ｓ），プリントする付帯情報の具体的な内容の決定を行
う（＃４）。この決定は，サーバから必要な情報を取得
しつつ，例えば図６のようなメニュー選択画面をタッチ
パネル１１に表示して，ユーザに項目を選択させあるい
は内容を入力させることによる。ここでの決定には，
「プリントしない」という決定も含まれる。

【００１９】内容が決定したら，その決定が何らかのプ
リントをする決定であるか否かを判断する（＃５）。図
６のメニュー選択画面では，いずれか１つ以上のメニュ
ー（下線の引かれている項目）が選択された上で「プリ
ントする」のボタンが押されると，Ｙｅｓと判断され
る。一方，「取消」のボタンが押されると，Ｎｏと判断
される。＃５の判断がＮｏであった場合には，そのまま
このフローを終了する。＃５の判断がＹｅｓであった場
合には，選択された付帯情報のデータをプリントデータ
として複写機２へ送信する（＃６）。送信されるのは，
定型的なフォーマット情報と，チケットに関する付帯情
報とを合成したデータである。なお，付帯情報をプリン
トアウトした画像の具体的な例は後で説明する。

【００２０】ここから複写機２での処理へ移る。複写機
２では，マルチメディア端末１からプリントデータを受
信すると，当該データに基づくプリントアウトのために
十分な入金がコインベンダ３にされているか否かを判断
する（＃７）。コインベンダ３に十分な入金がされてい
れば（＃７：Ｙｅｓ），当該データに係る付帯情報をプ
リントアウトする（＃８）。そして処理を終了する。＃
７でコインベンダ３への入金が不十分な場合には（＃
７：Ｎｏ），マルチメディア端末１からプリントデータ
を受信してから所定の制限時間が経過したか否かを判断
する（＃９）。未だ制限時間が経過していなければ（＃
９：Ｎｏ），＃７へ戻る。すなわち，コインベンダ３に
十分な入金がされるか制限時間が経過するまで待機す
る。制限時間以前に入金が満たされれば，（＃７：Ｙｅ
ｓ）によりプリントアウトがなされる（＃７）。入金が
満たされないまま制限時間が経過すると（＃９：Ｙｅ
ｓ），タイムアウトとして当該プリントデータを破棄す
る（＃１０）。そして処理を終了する。

【００２１】このようなシステムを用いると，ユーザは
最寄りのコンビニエンスストア等に立ち寄った際に，単
にチケットを購入できるのみならず，有用な付帯情報の
提供も受けることができる。なお，付帯情報のプリント
のみを行うことをも可能としてもよい。

【００２２】本実施の形態では，チケット代金の支払い
はマルチメディア端末１の現金投入口１３で受け付け，
複写機２でのプリント料金はコインベンダ３で受け付け
るといった具合に両者を使い分けている。その理由は，
一般的にはこれらが別会計だからである。むろん，同一
会計である場合や，別会計であっても両会計間の付け替
えの問題が解決されている場合には，いずれか一方です
べての入金を取り扱うこととしてもよい。

【００２３】続いて，図３の動作フローの＃８での付帯
情報のプリントについて，具体例をいくつか挙げて説明
する。

【００２４】まず，コンサートのチケットを発行した場
合の付帯情報の例を説明する。この場合には，図３の動
作フローの＃４で，マルチメディア端末１のタッチパネ
ル１１に前出の図６のようなメニュー選択画面が表示さ
れる。この画面において，「当店最寄り駅→会場最寄り
駅の時刻表」の項目を押して反転表示させておいて，
「プリントする」のボタンを押すと，図７に示すような
画像が複写機２から出力される。図７の画像は，チケッ
トの発行をしたコンビニエンスストアから当該イベント
会場へ電車で向かう場合の，そのコンビニエンスストア
の最寄り駅における，コンサート会場の最寄り駅行きの
電車の時刻表である。この時刻表では，一般的な時刻表
に，丸印と三角印とを付加している。丸印は，コンサー
ト会場の開場時刻を考慮し，開場までに会場に到着する
ために推奨される便を示している。三角印は，コンサー
トの開演時刻を考慮し，開演までに会場に到着するため
に推奨される便を示している。

【００２５】よってユーザとしては，コンサートの開演
（スポーツ観戦であれば試合開始）に間に合えばよいと
思うならば三角印の付された便に乗車すればよい。一
方，開演前の前座（スポーツ観戦であれば試合前の練
習，予選，選手入場など）も見たいならば丸印の付され
た便に乗車すればよい。なお，図７から明らかなよう
に，早朝から深夜に至るすべての便を表示する必要はな
い。また，図７の画像は，フォーマット情報としての時
刻表のデータと，チケットの付帯情報としての丸印およ
び三角印のデータとを合成したものである。

【００２６】図６のメニュー選択画面において，「座席
位置」の項目を押して反転表示させておいて，「プリン
トする」のボタンを押すと，図８に示すような画像が複
写機２から出力される。図８の画像は，コンサート会場
における指定された座席位置を示す図である。この図で
は，座席の配置図に，当該チケットの指定座席位置をマ
ーキングして表示している。このような情報をプリント
アウトすることで，ユーザとしては座席を探しながら会
場内を右往左往する必要がなく，速やかに座席につくこ
とができる。したがって，通路で自分の座席を探す客が
少なく，混雑が避けられる。なお，当該チケットが自由
席券であった場合には，自由席券で座ることができるエ
リア全体を色分け表示すればよい。また，図８の画像
は，フォーマット情報としての座席の配置図と，チケッ
トの付帯情報としての座席位置のデータとを合成したも
のである。

【００２７】次に，列車の指定席乗車券を発行した場合
の付帯情報の例を説明する。この場合には図３の動作フ
ローの＃４で，マルチメディア端末１のタッチパネル１
１に図９のようなメニュー選択画面が表示される。この
画面において，「座席位置」の項目を押して反転表示さ
せておいて，「プリントする」のボタンを押すと，図１
０に示すような画像が複写機２からプリントアウトされ
る。図１０の画像は，列車の車両における座席表をプリ
ントアウトした例である。この図では，車両の座席配置
図に，当該乗車券にて指定された座席をマーキングして
表示している。このような情報をプリントアウトするこ
とで，ユーザとしては座席を探しながら車内を右往左往
する必要がなく，速やかに座席につくことができる。し
たがって，通路で自分の座席を探す客が少なく，車内の
混雑が避けられる。なお，図１０の画像は，フォーマッ
ト情報としての車内の座席の配置図と，乗車券の付帯情
報としての座席位置のデータとを合成したものである。

【００２８】図９のメニュー選択画面において，「乗車
駅のホーム案内図」の項目を押して反転表示させておい
て，「プリントする」のボタンを押すと，図１１に示す
ような画像が複写機２からプリントアウトされる。図１
１の画像は，当該乗車券により乗車する駅のホームの配
置図である。この図では，当該駅のホームの配置図に，
当該乗車券により乗車するホームをマーキングして表示
している。このような情報をプリントアウトすること
で，ユーザとしては目的とするホームを探しながら駅構
内を右往左往する必要がなく，速やかにホームに立つこ
とができる。したがって，駅構内の混雑が避けられる。
なお，図１１の画像は，フォーマット情報としての駅の
ホーム配置図と，乗車券の付帯情報としての乗車ホーム
のデータとを合成したものである。

【００２９】図９のメニュー選択画面において，「乗車
駅の構内案内図」の項目を押して反転表示させておい
て，「プリントする」のボタンを押すと，図１２に示す
ような画像が複写機２からプリントアウトされる。図１
２の画像は，当該乗車券により乗車する駅の構内施設の
配置図である。この図では，当該駅の構内案内図とし
て，乗車駅の内部構造，コンコースからホームへの入り
口位置，改札口，コインロッカー，公衆電話，トイレの
場所等を表示している。さらに，当該乗車券により乗車
するホームをマーキングして表示している。このような
情報をプリントアウトすることで，ユーザとしては駅構
内で状況がわからずに右往左往する必要がない。したが
って駅構内の混雑が避けられる。なお，図１２の画像
は，フォーマット情報としての駅の構内配置図と，乗車
券の付帯情報としての乗車ホームのデータとを合成した
ものである。また，図１３のように，より簡単な図をプ
リントアウトするようにしても良い。

【００３０】図９のメニュー選択画面において，「乗り
換え案内」の項目を押して反転表示させておいて，「プ
リントする」のボタンを押すと，図１４に示すような画
像が複写機２からプリントアウトされる。この図には，
乗車駅から降車駅までの間に乗り換えがある場合におけ
る，最初の乗車駅の発車時刻，乗り換え駅への到着時
刻，乗り換え列車の乗車時刻，到着時刻，さらに乗り換
え駅のホームに関する情報を表示している。特に，乗り
換え駅における，到着するホームと次に乗るホームとに
はマーキングを付している。このような情報をプリント
アウトすることで，ユーザとしては乗り換え駅の構内で
状況がわからずに右往左往する必要がない。したがって
駅構内の混雑が避けられる。なお，図１４の画像は，フ
ォーマット情報としての乗り換え駅のホーム配置図と，
乗車券の付帯情報としての到着ホームおよび発車ホーム
のデータとを合成したものである。

【００３１】図９のメニュー選択画面において，「沿線
情報」の項目を押して反転表示させておいて，「プリン
トする」のボタンを押すと，図１５に示すような画像が
複写機２からプリントアウトされる。これは，乗車日に
おける沿線情報をプリントアウトした例である。このよ
うな情報を得ると，時間に余裕のあるユーザは本来の目
的以外の催しも楽しむことができる。

【００３２】以上詳細に説明したように本実施の形態で
は，マルチメディア端末１を利用して単にチケットを発
行するにとどまらず，ユーザの希望に応じて，そのチケ
ットに関連する付帯情報を，複写機２によりプリントし
て出力することとしている。これにより，ユーザとして
は，チケットそのものは，必要最低限の情報のみが大き
めの文字で記載された見やすいものを得られる。そして
それだけでなく，自己の状況に適した付帯情報を選択し
てプリントアウトさせることができ，非常に便利なもの
である。

【００３３】なお，本実施の形態は単なる例示にすぎ
ず，本発明を何ら限定するものではない。したがって本
発明は当然に，その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良，変形が可能である。例えば，本実施の形態では，コ
ンサートのチケットの付帯情報や列車の指定席乗車券の
付帯情報について例を挙げたが，これに限らず，スポー
ツ観戦や遊園地，パッケージ旅行の集合場所への行き方
など様々なケースに適用可能である。

【００３４】また，本実施の形態では，マルチメディア
端末１とは別に複写機２を設け，チケットの発券と付帯
情報のプリントとで使い分けたが，マルチメディア端末
１で付帯情報のプリントをも行う構成（マルチメディア
端末１がプリンタを兼ねる）も考えられる。また，フォ
ーマット情報とチケットに関する情報との合成は，マル
チメディア端末１で行うばかりでなく，複写機２の画像
処理機能を用いて行ってもよいし，サーバで合成させた
ものを取得するようにしてもよい。

【００３５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば，チケットの発券とともに，座席位置などチケッ
トに関連する情報を，個々のユーザの必要性に応じて選
択的に提供できるプリントシステムおよびプリント方法
が提供されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態に係るプリントシステムの外観構成
図である。

【図２】実施の形態に係るプリントシステムのブロック
構成図である。

【図３】実施の形態に係るプリントシステムにおける動
作フローチャートである。

【図４】タッチパネルに表示されるメニュー選択画面の
例を示す図である。

【図５】タッチパネルに表示されるメニュー選択画面の
例を示す図である。

【図６】タッチパネルに表示されるメニュー選択画面の
例を示す図である。

【図７】付帯情報のプリント例を示す図である。

【図８】付帯情報のプリント例を示す図である。

【図９】タッチパネルに表示されるメニュー選択画面の
例を示す図である。

【図１０】付帯情報のプリント例を示す図である。

【図１１】付帯情報のプリント例を示す図である。

【図１２】付帯情報のプリント例を示す図である。

【図１３】付帯情報のプリント例を示す図である。

【図１４】付帯情報のプリント例を示す図である。

【図１５】付帯情報のプリント例を示す図である。

【符号の説明】

１ マルチメディア端末 ２ 複写機 ３ コインベンダ １１ タッチパネル １２ 現金投入口 １３ カードリーダ １４ チケット取り出し口

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０７Ｂ 1/00 Ｇ０７Ｂ 1/00 Ｆ (72)発明者 河合 敦 大阪市中央区安土町二丁目３番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 米山 剛 大阪市中央区安土町二丁目３番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 北山 隆博 大阪市中央区安土町二丁目３番13号大阪国 際ビル ミノルタ株式会社内 Ｆターム(参考） 2C061 AP01 AP10 HH03 HJ06 HJ08 HK04 HK05 HN02 HN05 HN15 HQ17 5B021 AA01 AA19 BB01 BB04 BB10 CC02 CC05 EE01 5B049 AA02 BB61 CC09 CC16 FF02

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サーバへのアクセスが可能であるととも
   に，客の要求によりチケットを発行する機能を有する発
   券端末と，前記発券端末に接続されたプリンタとを有
   し，前記発券端末は，発行したチケットに関する情報を
   前記プリンタに対して送信する送信手段を備え，前記プ
   リンタは，前記発券端末から受信したチケットに関する
   情報に基づくプリントを客の要求により行うことを特徴
   とするプリントシステム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載するプリントシステムに
   おいて，前記発券端末は，チケットに関する情報に基づ
   くプリントの客による要求を受け付けるプリント要求受
   付手段を備えることを特徴とするプリントシステム。
3. 【請求項３】 請求項１に記載するプリントシステムに
   おいて，チケットに関する情報に基づくプリントは，フ
   ォーマット情報と，発行したチケットに関する情報とを
   合成してなされることを特徴とするプリントシステム。
4. 【請求項４】 請求項３に記載するプリントシステムに
   おいて，チケットに関する情報に基づくプリントの際，
   あらかじめ用意された複数のフォーマット情報を選択し
   て用いることを特徴とするプリントシステム。
5. 【請求項５】 請求項３に記載するプリントシステムに
   おいて，前記発券端末は，フォーマット情報と発行した
   チケットに関する情報とを合成するデータ合成手段を備
   え，前記送信手段は，前記データ合成手段により合成さ
   れた情報を前記プリンタに対して送信することを特徴と
   するプリントシステム。
6. 【請求項６】 請求項１から請求項５までのいずれか１
   つに記載するプリントシステムにおいて，プリント料金
   の投入を受け付ける課金手段を有し，前記プリンタは，
   前記課金手段に投入されたプリント料金の範囲内でプリ
   ントを行うことを特徴とするプリントシステム。
7. 【請求項７】 請求項１から請求項６までのいずれか１
   つに記載するプリントシステムにおいて，前記チケット
   はイベントへの入場券であり，前記送信手段により送信
   されるチケットに関する情報に当該チケットの座席位置
   の情報が含まれることを特徴とするプリントシステム。
8. 【請求項８】 チケットの情報を管理するサーバと，そ
   のサーバにアクセスすることが可能な発券端末と，その
   発券端末からプリントデータを受け取ることが可能なプ
   リンタとによりチケットに関する印字物を出力するプリ
   ント方法において，チケットの発行要求を前記発券端末
   に入力する機会を客に付与し，客によるチケットの発行
   要求に応じて前記発券端末が前記サーバにアクセスして
   客の所望するチケットを発行し，発行したチケットに関
   する情報のプリント要求を前記発券端末に入力する機会
   を客に付与し，客によるプリント要求に応じて，フォー
   マット情報と発行したチケットに関する情報とを合成し
   たプリントデータに基づく印字物を前記プリンタにより
   出力することを特徴とするプリント方法。
9. 【請求項９】 請求項８に記載するプリント方法におい
   て，客によるチケットに関する情報のプリント要求があ
   ったときに，あらかじめ用意された複数のフォーマット
   情報を選択してプリントデータの合成に用いることを特
   徴とするプリント方法。