JPH07259106A - 調整池における人工地盤の構築方法 - Google Patents

調整池における人工地盤の構築方法

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JPH07259106A
JPH07259106A JP6045806A JP4580694A JPH07259106A JP H07259106 A JPH07259106 A JP H07259106A JP 6045806 A JP6045806 A JP 6045806A JP 4580694 A JP4580694 A JP 4580694A JP H07259106 A JPH07259106 A JP H07259106A
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JP
Japan
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artificial ground
hollow
beams
ground
slab
Prior art date
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Pending
Application number
JP6045806A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuguhiko Yoshino
次彦 吉野
Terumasa Sasaya
輝勝 笹谷
Ikuo Irisawa
郁雄 入澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Publication of JPH07259106A publication Critical patent/JPH07259106A/ja
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 土地の有効利用を図るため、調整池の上に人
工地盤を構築するのに当り、人工地盤の支持杭と上部の
人工地盤支持柱とを一体化し、上部構造体をプレキャス
ト化して、施工の合理化と工期の短縮を図る。 【構成】 調整池に打設される人工地盤を支持する中空
杭1を地上面まで延長して人工地盤を支持柱1aを兼用
せしめ、同支持柱の頂部にスラブの下部分を欠截した断
面のプレキャスト梁6を設置し、同梁6上に合成床板7
を設置し、梁上端筋8およびスラブ筋9を配筋したのち
逆U型柱補強筋10を前記柱の中空部に挿入して後打ち
コンクリート11を打設し、前記柱、梁、床を一体化
し、同梁上に梁せん断補強筋5の一部が突出された合成
床板7を設置し、梁上端筋とともにスラブ筋9を配筋し
たのち上部のコンクリートを打設して一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は土地の有効利用を図るた
めの、調整池における人工地盤の構築方法に係るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近、全国各地で大型開発が行われてい
るが、土地の開発に当っては必ず雨水の一時貯留施設と
しての大規模の調節池が必要である。一方、土地の有効
利用及び景観の面からこの調整池の上に人工地盤を設
け、多目的に利用したいという要望も多くなっている。
【0003】図5は従来の人工地盤の構築方法を示し、
調整池部分を掘削し、擁壁aまたは石積で外周を固め
て、必要な容積の調整池bを完成させた後、(図5
(イ)参照)その内部に支持杭cを打設し、(図5
(ロ)参照)調整池底面に基礎部dを構築し、(図5
(ハ)参照)柱eを施工する。(図5(ニ)参照)図中
fは足場である。次いで支保構台gによって梁、スラブ
型枠を組み立て、コンクリートを打設して梁h、スラブ
iを施工したのち、(図5(ホ)参照)柱、梁、床等の
型枠を解体し、仮設材を搬出して人口地盤の構築を完了
する。(図5(ヘ)参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】人工地盤は開発区域の
地盤と同じレベルの位置に設け、この下を調整池として
利用する場合が多く。調整池内の水位は降雨量によって
上下し、乾湿の繰り返しを受けるため、耐久性上から人
工地盤の構造を鉄骨造とすることは好ましくなく、鉄筋
コンクリート造とするのが一般的である。
【0005】また調整池は一時貯留した雨水を排出する
必要があり、そのため開発敷地内の最外端に設置するの
が一般的で、施工に当っては次のような問題がある。 (イ) 調整池は立地条件が悪く、大型重機を使用する
場合は仮設道路が必要となる。 (ロ) 杭工事と上部の人工地盤工事の施工時期が異な
り、工期が長くなる。
【0006】(ハ) 調整池の深さは必要容積から決ま
るが、一般的には4〜5m以上であり、人工地盤の構築
に当っては、支保工は大掛りな足場が必要となり、仮設
作業に多くの手間を要する。 (ニ) 人工地盤構築後は、その下が地下部分と同じ状
態であり、柱、梁、床等の型枠を解体した後の仮設材の
搬出に多くの手間がかかる。
【0007】本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて提案されたもので、その目的とする処は、型枠作業
が不要になり、支保工が不要で、仮設材が大幅に軽減さ
れ、大幅な省力化と、工期の短縮が図られる調整池にお
ける人工地盤の構築方法を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る調整池における人工地盤の構築方法に
よれば、調整池に打設される人工地盤を支持する中空杭
を、地上面まで延長して人工地盤支持柱を兼用せしめ、
前記中空杭における上部支持柱の頂部に、スラブ厚さ部
分を欠截した断面を有するプレキャスト梁を設置し、同
梁上に合成床板を設置し、梁上端筋およびスラブ筋を配
筋したのち逆U型柱補強筋を前記中空柱の中空部内に挿
入し、同中空部梁上および合成床板上のコンクリートを
打設して柱、梁、スラブを一体化するものである。
【0009】
【作用】本発明によれば前記したように、調整池に構築
される人工地盤を支持する中空杭を地上面に延長して人
工地盤支持柱を兼用せしめ、支持杭と人工地盤の柱を一
体として施工するため、人工地盤の施工期間が大幅に短
縮される。また一般的に調整池底部と人工地盤までの高
さは4m〜5m以上と階高が高く、調整池の掘削が完了
した後では、人工地盤の構築に大掛りな仮設工事が必要
であった。
【0010】しかしながら本発明においては人工地盤支
持杭を兼用する中空柱、スラブ厚さ部分を欠截した断面
を有する半製品プレキャスト梁、プレキャスト床板を使
用して、柱、梁、床をプレキャスト化したことによって
仮設材を大幅に削減し、これに伴って仮設材の搬出量を
軽減する。而して本発明においては前記中空杭における
上部に延設された中空柱に、前記プレキャスト梁を設置
し、梁上端筋を配筋したのち、前記中空柱の中空部内に
逆U型の補強筋を挿入して、同中空部にコンクリートを
打設することによって、前記中空柱とプレキャスト梁と
が一体化されるものである。更に前記したように梁上端
筋及びスラブ筋を配筋したのちコンクリートを打設する
ことにより、同後打ちコンクリートを介して柱、梁、床
全体が一体化されるものである。
【0011】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。調整池の掘削に先行して、人工地盤を支持する中空
杭1を打設する。(図1(イ)参照)同中空杭1は基礎
杭部分より調整池上面まで一体に延設され、同延設部が
人工地盤支持柱1aを兼用する。(図1(ロ)参照)前
記人工地盤の支持柱を兼用する中空杭1は中空遠心成型
杭として工場生産される。なお前記杭1の打設は調整池
の掘削完了後に行ってもよい。
【0012】調整池の掘削が完了すると擁壁2、または
石積で外周を固める。一方、基礎部3の施工を行う。
(図1(ハ)参照)基礎部3は従来工法と同様に施工さ
れるが、中空杭1が上部に突出しているため、同杭1の
回りはこれを取り巻くように補強筋を配筋し、コンクリ
ートを打設して一体化する。次いで前記杭1の上部に延
設された人工地盤支持柱1aの頂部に、スラブ厚さ部分
が欠截され、梁下端筋4と梁せん断補強筋5(肋筋)の
一部が上部に突設された半製品のプレキャスト梁6を設
置し、同梁6上に合成床板7を架設する。(図1(ニ)
参照)図2及び図3はプレキャスト梁6と合成床板7と
の接合方法を示し、梁上端筋8及びスラブ筋9を配筋
し、前記各プレキャスト梁6の梁下端筋4の突出端部は
前記中空杭1における上部の人工地盤支持柱1aの中空
部に曲げ込まれており、同中空部に逆U型柱補強筋10
を梁上端筋8の上から挿入して同中空部内及び合成床板
7上に後打ちコンクリート11を打設して全体を一体と
する。なお前記中空杭1には予め必要なせん断補強筋、
主筋を取り付けておく。同中空部に充填するコンクリー
トは柱、梁を緊結するためのもので、杭全長に亘って充
填する必要はない。なお、必要に応じて全長にわたって
充填することも可能で、この場合、コンクリートは数回
に分けて充填することも可能である。
【0013】かくして図1(ヘ)に示す如く人工地盤が
完成するが、床板の後打ちコンクリート11を打設した
後は、この下に仮設材がないので、型枠、仮設材の搬出
が不要となり、大幅な省力化と工期の短縮が図られる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば前記したように、調整池
に打設される人工地盤を支持する中空杭を地上面まで延
長して人工地盤支持柱を兼用せしめ、支持杭と人工地盤
の柱を一体として同時に施工するため、調整池掘削後の
柱の施工が不要となる。また本発明の方法によれば、前
記柱をはじめ、梁、床がプレキャスト化されていて、調
整池内部での作業が大幅に軽減され、省力化が図れると
ともに、仮設材が大幅に削減され、これに伴って仮設材
の搬出量も少なくなる。更に人工地盤の構築に要する工
期が大幅に短縮される。
【0015】また前記中空柱とプレキャスト梁および合
成床板の接合に際しては、同梁を中空柱に設置し、同梁
に合成床板を設置し、梁上端筋およびスラブ筋を配筋し
たのち、逆U型柱補強筋を前記中空柱の中空部内に挿入
して、同中空部梁上および合成床板上にコンクリートを
打設することによって柱、梁、床を一体化しうるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)及び(ヘ)は
本発明に係る調整池における人工地盤の構築方法の一実
施例の工程を示す縦断面図である。
【図2】柱、梁接合部を示す縦断面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】梁と合成床板の接合部を示す縦断面図である。
【図5】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)及び(ヘ)は
従来工法の工程を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 中空杭 1a 人工地盤支持柱 2 擁壁 3 基礎部 4 梁下端筋 5 梁せん断補強筋 6 プレキャスト梁 7 合成床板 8 梁上端筋 9 スラブ筋 10 逆U型柱補強筋 11 後打ちコンクリート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調整池に打設される人工地盤を支持する
    中空杭を、地上面まで延長して人工地盤支持柱を兼用せ
    しめ、前記中空杭における上部支持柱の頂部に、スラブ
    厚さ部分を欠截した断面を有するプレキャスト梁を設置
    し、同梁上に合成床板を設置し、梁上端筋およびスラブ
    筋を配筋したのち逆U型柱補強筋を前記中空柱の中空部
    内に挿入し、同中空部梁上および合成床板上のコンクリ
    ートを打設して柱、梁、スラブを一体化することを特徴
    とする調整池における人工地盤の構築方法。
JP6045806A 1994-03-16 1994-03-16 調整池における人工地盤の構築方法 Pending JPH07259106A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6045806A JPH07259106A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 調整池における人工地盤の構築方法

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JP6045806A JPH07259106A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 調整池における人工地盤の構築方法

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JPH07259106A true JPH07259106A (ja) 1995-10-09

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JP6045806A Pending JPH07259106A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 調整池における人工地盤の構築方法

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JP (1) JPH07259106A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021188433A (ja) * 2020-06-03 2021-12-13 株式会社豊田中央研究所 道路構造体及び道路構造体の製造方法
CN114059597A (zh) * 2022-01-06 2022-02-18 中国建筑一局(集团)有限公司 一种后浇带先行封闭的地下室防水结构施工方法

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