JPH0725868A - 置換基を有するフェノ−ルの製造方法 - Google Patents
置換基を有するフェノ−ルの製造方法Info
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- JPH0725868A JPH0725868A JP17176393A JP17176393A JPH0725868A JP H0725868 A JPH0725868 A JP H0725868A JP 17176393 A JP17176393 A JP 17176393A JP 17176393 A JP17176393 A JP 17176393A JP H0725868 A JPH0725868 A JP H0725868A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】置換基を有するフェノ−ルの効率的な製造法を
開発すること。 【構成】置換基を有するベンズアルデヒドから対応する
ギ酸エステルを経由して置換基を有するフェノ−ルを製
造する方法において、該ギ酸エステルを単離すること無
く、かつ、該置換基を有するベンズアルデヒドから対応
するギ酸エステルを製造する際、水不存在下で過酸によ
り酸化し、該ギ酸エステルを塩基または水存在下加水分
解する。 【効果】従来の方法より短時間の反応で、高い原料転化
率を示し、過剰の酸化剤を還元除去することなく、熱分
解を行い対応するカルボン酸とし、生成した製品は晶析
または蒸留操作により精製を行い得る。
開発すること。 【構成】置換基を有するベンズアルデヒドから対応する
ギ酸エステルを経由して置換基を有するフェノ−ルを製
造する方法において、該ギ酸エステルを単離すること無
く、かつ、該置換基を有するベンズアルデヒドから対応
するギ酸エステルを製造する際、水不存在下で過酸によ
り酸化し、該ギ酸エステルを塩基または水存在下加水分
解する。 【効果】従来の方法より短時間の反応で、高い原料転化
率を示し、過剰の酸化剤を還元除去することなく、熱分
解を行い対応するカルボン酸とし、生成した製品は晶析
または蒸留操作により精製を行い得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は置換基を有するフェノ−
ルの製造方法に関する。
ルの製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】の方法は反応副生成
物も多く、その処理に繁雑な手段をとらなければならな
い。また、上記の方法は、原料の転換率が十分でな
く、未反応原料の分離を必要とする。の方法は置
換基を有するベンズアルデヒドを過酸化水素、過酸と反
応する際、高価な溶媒(塩化炭化水素類)を必要とす
る。原料の3,4-ジヒドロキシフェノ−ルが高価で入手
しにくい等の欠点がある。は2段の反応工程を必要と
しプロセス的にも繁雑である。本法は置換基を有するベ
ンズアルデヒドを過酢酸と反応する際、安価な溶媒下ま
たは無溶媒下に安価な溶媒に溶解した過酸を酸化剤とし
て用いても良い。
物も多く、その処理に繁雑な手段をとらなければならな
い。また、上記の方法は、原料の転換率が十分でな
く、未反応原料の分離を必要とする。の方法は置
換基を有するベンズアルデヒドを過酸化水素、過酸と反
応する際、高価な溶媒(塩化炭化水素類)を必要とす
る。原料の3,4-ジヒドロキシフェノ−ルが高価で入手
しにくい等の欠点がある。は2段の反応工程を必要と
しプロセス的にも繁雑である。本法は置換基を有するベ
ンズアルデヒドを過酢酸と反応する際、安価な溶媒下ま
たは無溶媒下に安価な溶媒に溶解した過酸を酸化剤とし
て用いても良い。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は血圧降下剤等医薬品の製
造原料として重要であり、他に酸化防止剤、抗菌剤、除
草剤、化粧品原料の用途がある置換基を有するフェノ−
ルの効率的な製造法を開発することにある。
造原料として重要であり、他に酸化防止剤、抗菌剤、除
草剤、化粧品原料の用途がある置換基を有するフェノ−
ルの効率的な製造法を開発することにある。
【0004】本発明者は、上記問題点を克服するために
鋭意研究を行った結果、高収率で置換基を有するフェノ
−ルを製造する方法を見出し、本発明を完成するに至っ
た。
鋭意研究を行った結果、高収率で置換基を有するフェノ
−ルを製造する方法を見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は「置換基
を有するベンズアルデヒドから対応するギ酸エステルを
経由して置換基を有するフェノ−ルを製造する方法にお
いて、該ギ酸エステルを単離すること無く、かつ、該置
換基を有するベンズアルデヒドから対応するギ酸エステ
ルを製造する際、水不存在下で過酸により酸化し、該ギ
酸エステルを塩基または水存在下加水分解することを特
徴とする置換基を有するフェノ−ルの製造方法」であ
る。
を有するベンズアルデヒドから対応するギ酸エステルを
経由して置換基を有するフェノ−ルを製造する方法にお
いて、該ギ酸エステルを単離すること無く、かつ、該置
換基を有するベンズアルデヒドから対応するギ酸エステ
ルを製造する際、水不存在下で過酸により酸化し、該ギ
酸エステルを塩基または水存在下加水分解することを特
徴とする置換基を有するフェノ−ルの製造方法」であ
る。
【0006】以下に、本発明の方法を詳細に説明する。
【0007】本発明の製造方法で製造される置換基を有
するフェノ−ルは下記一般式
するフェノ−ルは下記一般式
【化1】 <化1において、nは1、2または3である>で表され
る3,4-アルキレンジオキシフェノ−ルである。
る3,4-アルキレンジオキシフェノ−ルである。
【0008】本発明の製造方法により得られる置換基を
有するフェノ−ルは、薬理活性を示す医農薬品等の製造
中間原料として重要であり、抗酸化作用を有する蒸散性
の少ない酸化防止剤の原料、美白剤、としても利用され
る。
有するフェノ−ルは、薬理活性を示す医農薬品等の製造
中間原料として重要であり、抗酸化作用を有する蒸散性
の少ない酸化防止剤の原料、美白剤、としても利用され
る。
【0009】出発原料である置換基を有するベンズアル
デヒドは3,4-アルキレンジオキシベンズアルデヒド等で
好ましくは3,4-アルキレンジオキシフェノ−ル(通称ヘ
リオトロピン)である。ヘリオトロピンはサフロ−ル
(樟脳油あるいはオコチア油に含有)をカ性アルカリで
加熱処理して異性化反応させることによりイソサフロ−
ルを合成する。これをオゾンまたは重クロム酸塩によっ
て酸化することによりヘリオトロピンが得られる。
デヒドは3,4-アルキレンジオキシベンズアルデヒド等で
好ましくは3,4-アルキレンジオキシフェノ−ル(通称ヘ
リオトロピン)である。ヘリオトロピンはサフロ−ル
(樟脳油あるいはオコチア油に含有)をカ性アルカリで
加熱処理して異性化反応させることによりイソサフロ−
ルを合成する。これをオゾンまたは重クロム酸塩によっ
て酸化することによりヘリオトロピンが得られる。
【0010】
【従来の技術】従来、置換基を有するフェノ−ルの製造
方法としては、例えば、 置換基を有するベンズアルデヒドを塩化メチレン溶媒
中、セレン化合物の存在下カ性ソ−ダ過酸化水素と反応
させる方法(Synthesis, 1989, March, 167) 置換基を有するベンズアルデヒドを1級アルコ−ル溶
媒中、鉱酸触媒下、過酸化水素と反応させる方法(特開
昭60-166637 ) 置換基を有するベンズアルデヒドを塩化メチレン溶媒
中、過酢酸または過酸化水素と反応させる方法(J.Org.
Chem.,1984, 49, 4741) [石油学会誌29, (5), 364 (1986) ] 置換基を有するベンズアルデヒドを塩化メチレン溶媒
中、クロル過安息香酸と反応させる方法 (Ind. J. Che
m. 1983, 22, 1150) 置換基を有するベンズアルデヒドをクロロホルム溶媒
中、過ギ酸と反応させる方法 (USSR 688492) などが開示されている。
方法としては、例えば、 置換基を有するベンズアルデヒドを塩化メチレン溶媒
中、セレン化合物の存在下カ性ソ−ダ過酸化水素と反応
させる方法(Synthesis, 1989, March, 167) 置換基を有するベンズアルデヒドを1級アルコ−ル溶
媒中、鉱酸触媒下、過酸化水素と反応させる方法(特開
昭60-166637 ) 置換基を有するベンズアルデヒドを塩化メチレン溶媒
中、過酢酸または過酸化水素と反応させる方法(J.Org.
Chem.,1984, 49, 4741) [石油学会誌29, (5), 364 (1986) ] 置換基を有するベンズアルデヒドを塩化メチレン溶媒
中、クロル過安息香酸と反応させる方法 (Ind. J. Che
m. 1983, 22, 1150) 置換基を有するベンズアルデヒドをクロロホルム溶媒
中、過ギ酸と反応させる方法 (USSR 688492) などが開示されている。
【0011】また、3,4-ジヒドロキシフェノ−ルとメ
チレンクロライドとの反応で置換基を有するフェノ−ル
を合成する方法(特開昭52-133984 )がある。
チレンクロライドとの反応で置換基を有するフェノ−ル
を合成する方法(特開昭52-133984 )がある。
【0012】一方、3,4-ジヒドロキシベンゼンとアセ
チ−ル化剤から3,4-ジヒドロキシアセトフェノンを造
り、さらに有機スルフォン酸触媒下、過酸化水素と反応
させ、アセテ−トとし、さらに加水分解することにより
置換基を有するフェノ−ルを得る方法(特開昭56-8348
6)がある。
チ−ル化剤から3,4-ジヒドロキシアセトフェノンを造
り、さらに有機スルフォン酸触媒下、過酸化水素と反応
させ、アセテ−トとし、さらに加水分解することにより
置換基を有するフェノ−ルを得る方法(特開昭56-8348
6)がある。
【0013】本発明の製造方法における一連の反応は下
記
記
【化2】 <化2において、nは1、2または3である>の反応式
で表わされる。
で表わされる。
【0014】(a)1段目の工程(バイヤ−ビリガ−反
応)では、置換基を有するベンズアルデヒドを溶媒に溶
解するかまたは溶媒を使用せず加熱溶融し、過酸を滴下
することによりギ酸エステル(置換基を有するフェノ−
ル)とする。過酸の使用量は置換基を有するベンズアル
デヒドを基準にして、1.0ないし10倍モル%、好ま
しくは1.0ないし1.5倍モルである。
応)では、置換基を有するベンズアルデヒドを溶媒に溶
解するかまたは溶媒を使用せず加熱溶融し、過酸を滴下
することによりギ酸エステル(置換基を有するフェノ−
ル)とする。過酸の使用量は置換基を有するベンズアル
デヒドを基準にして、1.0ないし10倍モル%、好ま
しくは1.0ないし1.5倍モルである。
【0015】使用し得る過酸は過ギ酸、過酢酸、過安息
香酸、過プロピオン酸が挙げられる。 中でも工業的に
量産されている過酢酸が好ましい。反応温度は0〜60
℃が適当であり、置換基を有するベンズアルデヒドの溶
融温度、あるいは温度制御の観点から適宜決定されるべ
きである。反応時間は反応条件、使用する溶媒の量、種
類によって異なるが、通常2〜10時間である。
香酸、過プロピオン酸が挙げられる。 中でも工業的に
量産されている過酢酸が好ましい。反応温度は0〜60
℃が適当であり、置換基を有するベンズアルデヒドの溶
融温度、あるいは温度制御の観点から適宜決定されるべ
きである。反応時間は反応条件、使用する溶媒の量、種
類によって異なるが、通常2〜10時間である。
【0016】溶媒は特に必要ではないが、カルボン酸エ
ステル類等の有機溶媒を使用することにより反応を円滑
に進行させることができる。用い得る有機溶媒として
は、無水のカルボン酸エステル類などがあげられるが、
好ましくはメタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、イ
ソプロパノ−ルのような低級一価アルコ−ルの有機酸エ
ステル類であり、より好ましくは酢酸エチルである。
ステル類等の有機溶媒を使用することにより反応を円滑
に進行させることができる。用い得る有機溶媒として
は、無水のカルボン酸エステル類などがあげられるが、
好ましくはメタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、イ
ソプロパノ−ルのような低級一価アルコ−ルの有機酸エ
ステル類であり、より好ましくは酢酸エチルである。
【0017】(b)2段目の工程(加水分解反応)では
過酸が存在しないことを確認後、該当する置換基を有す
るフェノ−ルのギ酸エステルを単離すること無く、水又
は塩基性(アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化
物)水溶液を加え、加熱処理を行う。
過酸が存在しないことを確認後、該当する置換基を有す
るフェノ−ルのギ酸エステルを単離すること無く、水又
は塩基性(アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化
物)水溶液を加え、加熱処理を行う。
【0018】加える水の量は該ギ酸エステルに対し等モ
ル以上を必要とするが、有機溶媒との分液性から50〜
100倍モル、好ましくは60〜80倍モルである。
ル以上を必要とするが、有機溶媒との分液性から50〜
100倍モル、好ましくは60〜80倍モルである。
【0019】反応温度は0〜80C、好ましくは30〜
70C。反応時間は3〜10時間、好ましくは4〜6時
間である。
70C。反応時間は3〜10時間、好ましくは4〜6時
間である。
【0020】上記ギ酸エステルの反応終了後、室温まで
冷却後有機層を分液し、有機層に存在する該置換基を有
するフェノ−ルは溶媒をフラシュ、蒸留等操作によって
分離される。必要に応じて該置換基を有するフェノ−ル
は晶析、蒸留操作等で純度を上げることも可能である。
有機層の溶媒は回収され、再び反応に供せられる。
冷却後有機層を分液し、有機層に存在する該置換基を有
するフェノ−ルは溶媒をフラシュ、蒸留等操作によって
分離される。必要に応じて該置換基を有するフェノ−ル
は晶析、蒸留操作等で純度を上げることも可能である。
有機層の溶媒は回収され、再び反応に供せられる。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法に従えば、従来の方法より
短時間の反応で、高い原料転化率を示し、過剰の酸化剤
を還元除去することなく、熱分解を行い対応するカルボ
ン酸とし、生成した製品は晶析または蒸留操作により精
製を行う。
短時間の反応で、高い原料転化率を示し、過剰の酸化剤
を還元除去することなく、熱分解を行い対応するカルボ
ン酸とし、生成した製品は晶析または蒸留操作により精
製を行う。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、これらのものは本発明をなんら限定するものでは
ない。
るが、これらのものは本発明をなんら限定するものでは
ない。
【0023】実施例−1 温度計、還流冷却器、攪拌機付きフラスコにヘリオトロ
ピン55g、酢酸エチル120gを仕込み、温度40℃
で過酢酸(30%酢酸エチル溶液)140gを3時間か
けて滴下し、その後2時間反応後、ヘリオトロピン、過
酢酸が消失していることを確認した。さらに、NaOH
水溶液(10%)513gを加え60℃で5時間反応し
た。反応終了後、アルカリ下層を除去し、上層は蒸留精
製を行い、セサモ−ル(mp 63-64℃)を収率80%で
得た。ヘリオトロピン転化率ほぼ100%であった。
ピン55g、酢酸エチル120gを仕込み、温度40℃
で過酢酸(30%酢酸エチル溶液)140gを3時間か
けて滴下し、その後2時間反応後、ヘリオトロピン、過
酢酸が消失していることを確認した。さらに、NaOH
水溶液(10%)513gを加え60℃で5時間反応し
た。反応終了後、アルカリ下層を除去し、上層は蒸留精
製を行い、セサモ−ル(mp 63-64℃)を収率80%で
得た。ヘリオトロピン転化率ほぼ100%であった。
【0024】実施例−2 温度計、還流冷却器、攪拌機付きフラスコに置換基を有
するベンズアルデヒド(ヘリオトロピン)55g、酢酸
エチル64gを仕込み、温度60℃で過酢酸(30%酢
酸エチル溶液)を3時間かけて滴下し、その後、同温度
で2時間反応後、酢酸エチル、酢酸を留去し、さらに、
NaOH水溶液(10%)24.4g、酢酸エチルを加
え、60℃で5時間反応した。その後アルカリ下層を除
去し、上層は、蒸留精製を行い、セサモ−ルを収率79
%で得た。ヘリオトロピン転化率ほぼ100%であっ
た。
するベンズアルデヒド(ヘリオトロピン)55g、酢酸
エチル64gを仕込み、温度60℃で過酢酸(30%酢
酸エチル溶液)を3時間かけて滴下し、その後、同温度
で2時間反応後、酢酸エチル、酢酸を留去し、さらに、
NaOH水溶液(10%)24.4g、酢酸エチルを加
え、60℃で5時間反応した。その後アルカリ下層を除
去し、上層は、蒸留精製を行い、セサモ−ルを収率79
%で得た。ヘリオトロピン転化率ほぼ100%であっ
た。
【0025】比較例−1 温度計、還流冷却器、攪拌機付きフラスコにヘリオトロ
ピン55g、酢酸エチル64g、水14.6gを仕込
み、温度60℃で過酢酸(30%濃度酢酸エチル溶液)
を3時間かけて滴下し、その後12時間の間、過酢酸を
ヘリオトロピンに対し2モル倍まで追加し反応を継続し
たが、過酢酸は分解しているもののヘリオトロピンの転
化率は90%以上進行しなかったため反応を打ち切っ
た。
ピン55g、酢酸エチル64g、水14.6gを仕込
み、温度60℃で過酢酸(30%濃度酢酸エチル溶液)
を3時間かけて滴下し、その後12時間の間、過酢酸を
ヘリオトロピンに対し2モル倍まで追加し反応を継続し
たが、過酢酸は分解しているもののヘリオトロピンの転
化率は90%以上進行しなかったため反応を打ち切っ
た。
【0026】比較例−2 温度計、還流冷却器、攪拌機付きフラスコにヘリオトロ
ピン55g、塩化メチレン64gを仕込み、温度40℃
で過酢酸(30%酢酸溶液)を4時間かけて滴下し、そ
の後3時間反応後、過剰の過酢酸を還元し、さらに、N
aOH 6gを加え中和し、その後アルカリ下層を除去
し、上層を約60℃で6時間反応させた。反応終了後、
蒸留精製を行い、純度98%セサモ−ルを収率57%で
得た。ヘリオトロピン転化率89%であった。(以下余
白)
ピン55g、塩化メチレン64gを仕込み、温度40℃
で過酢酸(30%酢酸溶液)を4時間かけて滴下し、そ
の後3時間反応後、過剰の過酢酸を還元し、さらに、N
aOH 6gを加え中和し、その後アルカリ下層を除去
し、上層を約60℃で6時間反応させた。反応終了後、
蒸留精製を行い、純度98%セサモ−ルを収率57%で
得た。ヘリオトロピン転化率89%であった。(以下余
白)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 置換基を有するフェノ−ルの製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は置換基を有するフェノ−
ルの製造方法に関する。
ルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、置換基を有するフェノ−ルの製造
方法としては、例えば、 置換基を有するベンズアルデヒドを塩化メチレン溶媒
中、セレン化合物の存在下カ性ソ−ダ過酸化水素と反応
させる方法(Synthesis, 1989, March, 167) 置換基を有するベンズアルデヒドを1級アルコ−ル溶
媒中、鉱酸触媒下、過酸化水素と反応させる方法(特開
昭60-166637 ) 置換基を有するベンズアルデヒドを塩化メチレン溶媒
中、過酢酸または過酸化水素と反応させる方法(J.Org.
Chem.,1984, 49, 4741) [石油学会誌29, (5), 364 (1986) ] 置換基を有するベンズアルデヒドを塩化メチレン溶媒
中、クロル過安息香酸と反応させる方法 (Ind. J. Che
m. 1983, 22, 1150) 置換基を有するベンズアルデヒドをクロロホルム溶媒
中、過ギ酸と反応させる方法 (USSR 688492) などが開示されている。
方法としては、例えば、 置換基を有するベンズアルデヒドを塩化メチレン溶媒
中、セレン化合物の存在下カ性ソ−ダ過酸化水素と反応
させる方法(Synthesis, 1989, March, 167) 置換基を有するベンズアルデヒドを1級アルコ−ル溶
媒中、鉱酸触媒下、過酸化水素と反応させる方法(特開
昭60-166637 ) 置換基を有するベンズアルデヒドを塩化メチレン溶媒
中、過酢酸または過酸化水素と反応させる方法(J.Org.
Chem.,1984, 49, 4741) [石油学会誌29, (5), 364 (1986) ] 置換基を有するベンズアルデヒドを塩化メチレン溶媒
中、クロル過安息香酸と反応させる方法 (Ind. J. Che
m. 1983, 22, 1150) 置換基を有するベンズアルデヒドをクロロホルム溶媒
中、過ギ酸と反応させる方法 (USSR 688492) などが開示されている。
【0003】また、3,4-ジヒドロキシフェノ−ルとメ
チレンクロライドとの反応で置換基を有するフェノ−ル
を合成する方法(特開昭52-133984 )がある。
チレンクロライドとの反応で置換基を有するフェノ−ル
を合成する方法(特開昭52-133984 )がある。
【0004】一方、3,4-ジヒドロキシベンゼンとアセ
チ−ル化剤から3,4-ジヒドロキシアセトフェノンを造
り、さらに有機スルフォン酸触媒下、過酸化水素と反応
させ、アセテ−トとし、さらに加水分解することにより
置換基を有するフェノ−ルを得る方法(特開昭56-8348
6) などがある。
チ−ル化剤から3,4-ジヒドロキシアセトフェノンを造
り、さらに有機スルフォン酸触媒下、過酸化水素と反応
させ、アセテ−トとし、さらに加水分解することにより
置換基を有するフェノ−ルを得る方法(特開昭56-8348
6) などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】の方法は反応副生成
物も多く、その処理に繁雑な手段をとらなければならな
い。また、上記の方法は、原料の転換率が十分でな
く、未反応原料の分離を必要とする。の方法は置
換基を有するベンズアルデヒドを過酸化水素、過酸と反
応する際、高価な溶媒(塩化炭化水素類)を必要とす
る。原料の3,4-ジヒドロキシフェノ−ルが高価で入手
しにくい等の欠点がある。は2段の反応工程を必要と
しプロセス的にも繁雑である。本法は置換基を有するベ
ンズアルデヒドを過酢酸と反応する際、安価な溶媒下ま
たは無溶媒下に安価な溶媒に溶解した過酸を酸化剤とし
て用いても良い。
物も多く、その処理に繁雑な手段をとらなければならな
い。また、上記の方法は、原料の転換率が十分でな
く、未反応原料の分離を必要とする。の方法は置
換基を有するベンズアルデヒドを過酸化水素、過酸と反
応する際、高価な溶媒(塩化炭化水素類)を必要とす
る。原料の3,4-ジヒドロキシフェノ−ルが高価で入手
しにくい等の欠点がある。は2段の反応工程を必要と
しプロセス的にも繁雑である。本法は置換基を有するベ
ンズアルデヒドを過酢酸と反応する際、安価な溶媒下ま
たは無溶媒下に安価な溶媒に溶解した過酸を酸化剤とし
て用いても良い。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は血圧降下剤等医薬品の製
造原料として重要であり、他に酸化防止剤、抗菌剤、除
草剤、化粧品原料の用途がある置換基を有するフェノ−
ルの効率的な製造法を開発することにある。
造原料として重要であり、他に酸化防止剤、抗菌剤、除
草剤、化粧品原料の用途がある置換基を有するフェノ−
ルの効率的な製造法を開発することにある。
【0007】本発明者は、上記問題点を克服するために
鋭意研究を行った結果、高収率で置換基を有するフェノ
−ルを製造する方法を見出し、本発明を完成するに至っ
た。
鋭意研究を行った結果、高収率で置換基を有するフェノ
−ルを製造する方法を見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は「置換基
を有するベンズアルデヒドから対応するギ酸エステルを
経由して置換基を有するフェノ−ルを製造する方法にお
いて、該ギ酸エステルを単離すること無く、かつ、該置
換基を有するベンズアルデヒドから対応するギ酸エステ
ルを製造する際、水不存在下で過酸により酸化し、該ギ
酸エステルを塩基または水存在下加水分解することを特
徴とする置換基を有するフェノ−ルの製造方法」であ
る。
を有するベンズアルデヒドから対応するギ酸エステルを
経由して置換基を有するフェノ−ルを製造する方法にお
いて、該ギ酸エステルを単離すること無く、かつ、該置
換基を有するベンズアルデヒドから対応するギ酸エステ
ルを製造する際、水不存在下で過酸により酸化し、該ギ
酸エステルを塩基または水存在下加水分解することを特
徴とする置換基を有するフェノ−ルの製造方法」であ
る。
【0009】以下に、本発明の方法を詳細に説明する。
【0010】本発明の製造方法で製造される置換基を有
するフェノ−ルは下記一般式
するフェノ−ルは下記一般式
【化1】 <化1において、nは1、2または3である>で表され
る3,4-アルキレンジオキシフェノ−ルである。
る3,4-アルキレンジオキシフェノ−ルである。
【0011】本発明の製造方法により得られる置換基を
有するフェノ−ルは、薬理活性を示す医農薬品等の製造
中間原料として重要であり、抗酸化作用を有する蒸散性
の少ない酸化防止剤の原料、美白剤、としても利用され
る。
有するフェノ−ルは、薬理活性を示す医農薬品等の製造
中間原料として重要であり、抗酸化作用を有する蒸散性
の少ない酸化防止剤の原料、美白剤、としても利用され
る。
【0012】出発原料である置換基を有するベンズアル
デヒドは3,4-アルキレンジオキシベンズアルデヒド等で
好ましくは3,4-アルキレンジオキシフェノ−ル(通称ヘ
リオトロピン)である。ヘリオトロピンはサフロ−ル
(樟脳油あるいはオコチア油に含有)をカ性アルカリで
加熱処理して異性化反応させることによりイソサフロ−
ルを合成する。これをオゾンまたは重クロム酸塩によっ
て酸化することによりヘリオトロピンが得られる。
デヒドは3,4-アルキレンジオキシベンズアルデヒド等で
好ましくは3,4-アルキレンジオキシフェノ−ル(通称ヘ
リオトロピン)である。ヘリオトロピンはサフロ−ル
(樟脳油あるいはオコチア油に含有)をカ性アルカリで
加熱処理して異性化反応させることによりイソサフロ−
ルを合成する。これをオゾンまたは重クロム酸塩によっ
て酸化することによりヘリオトロピンが得られる。
【0013】本発明の製造方法における一連の反応は下
記
記
【化2】 <化2において、nは1、2または3である>の反応式
で表わされる。
で表わされる。
【0014】(a)1段目の工程(バイヤ−ビリガ−反
応)では、置換基を有するベンズアルデヒドを溶媒に溶
解するかまたは溶媒を使用せず加熱溶融し、過酸を滴下
することによりギ酸エステル(置換基を有するフェノ−
ル)とする。過酸の使用量は置換基を有するベンズアル
デヒドを基準にして、1.0ないし10倍モル%、好ま
しくは1.0ないし1.5倍モルである。
応)では、置換基を有するベンズアルデヒドを溶媒に溶
解するかまたは溶媒を使用せず加熱溶融し、過酸を滴下
することによりギ酸エステル(置換基を有するフェノ−
ル)とする。過酸の使用量は置換基を有するベンズアル
デヒドを基準にして、1.0ないし10倍モル%、好ま
しくは1.0ないし1.5倍モルである。
【0015】使用し得る過酸は過ギ酸、過酢酸、過安息
香酸、過プロピオン酸が挙げられる。 中でも工業的に
量産されている過酢酸が好ましい。反応温度は0〜60
℃が適当であり、置換基を有するベンズアルデヒドの溶
融温度、あるいは温度制御の観点から適宜決定されるべ
きである。反応時間は反応条件、使用する溶媒の量、種
類によって異なるが、通常2〜10時間である。
香酸、過プロピオン酸が挙げられる。 中でも工業的に
量産されている過酢酸が好ましい。反応温度は0〜60
℃が適当であり、置換基を有するベンズアルデヒドの溶
融温度、あるいは温度制御の観点から適宜決定されるべ
きである。反応時間は反応条件、使用する溶媒の量、種
類によって異なるが、通常2〜10時間である。
【0016】溶媒は特に必要ではないが、カルボン酸エ
ステル類等の有機溶媒を使用することにより反応を円滑
に進行させることができる。用い得る有機溶媒として
は、無水のカルボン酸エステル類などがあげられるが、
好ましくはメタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、イ
ソプロパノ−ルのような低級一価アルコ−ルの有機酸エ
ステル類であり、より好ましくは酢酸エチルである。
ステル類等の有機溶媒を使用することにより反応を円滑
に進行させることができる。用い得る有機溶媒として
は、無水のカルボン酸エステル類などがあげられるが、
好ましくはメタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、イ
ソプロパノ−ルのような低級一価アルコ−ルの有機酸エ
ステル類であり、より好ましくは酢酸エチルである。
【0017】(b)2段目の工程(加水分解反応)では
過酸が存在しないことを確認後、該当する置換基を有す
るフェノ−ルのギ酸エステルを単離すること無く、水又
は塩基性(アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化
物)水溶液を加え、加熱処理を行う。
過酸が存在しないことを確認後、該当する置換基を有す
るフェノ−ルのギ酸エステルを単離すること無く、水又
は塩基性(アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化
物)水溶液を加え、加熱処理を行う。
【0018】加える水の量は該ギ酸エステルに対し等モ
ル以上を必要とするが、有機溶媒との分液性から50〜
100倍モル、好ましくは60〜80倍モルである。
ル以上を必要とするが、有機溶媒との分液性から50〜
100倍モル、好ましくは60〜80倍モルである。
【0019】反応温度は0〜80C、好ましくは30〜
70C。反応時間は3〜10時間、好ましくは4〜6時
間である。
70C。反応時間は3〜10時間、好ましくは4〜6時
間である。
【0020】上記ギ酸エステルの反応終了後、室温まで
冷却後有機層を分液し、有機層に存在する該置換基を有
するフェノ−ルは溶媒をフラシュ、蒸留等操作によって
分離される。必要に応じて該置換基を有するフェノ−ル
は晶析、蒸留操作等で純度を上げることも可能である。
有機層の溶媒は回収され、再び反応に供せられる。
冷却後有機層を分液し、有機層に存在する該置換基を有
するフェノ−ルは溶媒をフラシュ、蒸留等操作によって
分離される。必要に応じて該置換基を有するフェノ−ル
は晶析、蒸留操作等で純度を上げることも可能である。
有機層の溶媒は回収され、再び反応に供せられる。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法に従えば、従来の方法より
短時間の反応で、高い原料転化率を示し、過剰の酸化剤
を還元除去することなく、熱分解を行い対応するカルボ
ン酸とし、生成した製品は晶析または蒸留操作により精
製を行う。
短時間の反応で、高い原料転化率を示し、過剰の酸化剤
を還元除去することなく、熱分解を行い対応するカルボ
ン酸とし、生成した製品は晶析または蒸留操作により精
製を行う。
【0022】以下、実施例により本発明を具体的に説明
するが、これらのものは本発明をなんら限定するもので
はない。
するが、これらのものは本発明をなんら限定するもので
はない。
【0023】実施例−1 温度計、還流冷却器、攪拌機付きフラスコにヘリオトロ
ピン55g、酢酸エチル120gを仕込み、温度40℃
で過酢酸(30%酢酸エチル溶液)140gを3時間か
けて滴下し、その後2時間反応後、ヘリオトロピン、過
酢酸が消失していることを確認した。さらに、NaOH
水溶液(10%)513gを加え60℃で5時間反応し
た。反応終了後、アルカリ下層を除去し、上層は蒸留精
製を行い、セサモ−ル(mp 63-64℃)を収率80%で
得た。ヘリオトロピン転化率ほぼ100%であった。
ピン55g、酢酸エチル120gを仕込み、温度40℃
で過酢酸(30%酢酸エチル溶液)140gを3時間か
けて滴下し、その後2時間反応後、ヘリオトロピン、過
酢酸が消失していることを確認した。さらに、NaOH
水溶液(10%)513gを加え60℃で5時間反応し
た。反応終了後、アルカリ下層を除去し、上層は蒸留精
製を行い、セサモ−ル(mp 63-64℃)を収率80%で
得た。ヘリオトロピン転化率ほぼ100%であった。
【0024】実施例−2 温度計、還流冷却器、攪拌機付きフラスコに置換基を有
するベンズアルデヒド(ヘリオトロピン)55g、酢酸
エチル64gを仕込み、温度60℃で過酢酸(30%酢
酸エチル溶液)を3時間かけて滴下し、その後、同温度
で2時間反応後、酢酸エチル、酢酸を留去し、さらに、
NaOH水溶液(10%)24.4g、酢酸エチルを加
え、60℃で5時間反応した。その後アルカリ下層を除
去し、上層は、蒸留精製を行い、セサモ−ルを収率79
%で得た。ヘリオトロピン転化率ほぼ100%であっ
た。
するベンズアルデヒド(ヘリオトロピン)55g、酢酸
エチル64gを仕込み、温度60℃で過酢酸(30%酢
酸エチル溶液)を3時間かけて滴下し、その後、同温度
で2時間反応後、酢酸エチル、酢酸を留去し、さらに、
NaOH水溶液(10%)24.4g、酢酸エチルを加
え、60℃で5時間反応した。その後アルカリ下層を除
去し、上層は、蒸留精製を行い、セサモ−ルを収率79
%で得た。ヘリオトロピン転化率ほぼ100%であっ
た。
【0025】比較例−1 温度計、還流冷却器、攪拌機付きフラスコにヘリオトロ
ピン55g、酢酸エチル64g、水14.6gを仕込
み、温度60℃で過酢酸(30%濃度酢酸エチル溶液)
を3時間かけて滴下し、その後12時間の間、過酢酸を
ヘリオトロピンに対し2モル倍まで追加し反応を継続し
たが、過酢酸は分解しているもののヘリオトロピンの転
化率は90%以上進行しなかったため反応を打ち切っ
た。
ピン55g、酢酸エチル64g、水14.6gを仕込
み、温度60℃で過酢酸(30%濃度酢酸エチル溶液)
を3時間かけて滴下し、その後12時間の間、過酢酸を
ヘリオトロピンに対し2モル倍まで追加し反応を継続し
たが、過酢酸は分解しているもののヘリオトロピンの転
化率は90%以上進行しなかったため反応を打ち切っ
た。
【0026】比較例−2 温度計、還流冷却器、攪拌機付きフラスコにヘリオトロ
ピン55g、塩化メチレン64gを仕込み、温度40℃
で過酢酸(30%酢酸溶液)を4時間かけて滴下し、そ
の後3時間反応後、過剰の過酢酸を還元し、さらに、N
aOH 6gを加え中和し、その後アルカリ下層を除去
し、上層を約60℃で6時間反応させた。反応終了後、
蒸留精製を行い、純度98%セサモ−ルを収率57%で
得た。ヘリオトロピン転化率89%であった。(以下余
白)
ピン55g、塩化メチレン64gを仕込み、温度40℃
で過酢酸(30%酢酸溶液)を4時間かけて滴下し、そ
の後3時間反応後、過剰の過酢酸を還元し、さらに、N
aOH 6gを加え中和し、その後アルカリ下層を除去
し、上層を約60℃で6時間反応させた。反応終了後、
蒸留精製を行い、純度98%セサモ−ルを収率57%で
得た。ヘリオトロピン転化率89%であった。(以下余
白)
Claims (5)
- 【請求項1】置換基を有するベンズアルデヒドから対応
するギ酸エステルを経由して置換基を有するフェノ−ル
を製造する方法において、該ギ酸エステルを単離するこ
と無く、かつ、該置換基を有するベンズアルデヒドから
対応するギ酸エステルを製造する際、水不存在下で過酸
により酸化し、該ギ酸エステルを塩基または水存在下加
水分解することを特徴とする置換基を有するフェノ−ル
の製造方法。 - 【請求項2】置換基を有するベンズアルデヒドを過酸で
酸化する際、溶媒として置換基を有するベンズアルデヒ
ド、置換フェノ−ルを溶解するアルコ−ル類、カルボン
酸エステル類から選ばれる少なくとも1種類の溶媒を使
用する請求項1記載の置換基を有するフェノ−ルの製造
方法。 - 【請求項3】置換基を有するベンズアルデヒドを過酸で
酸化する際、触媒として鉱酸、スルホン酸からが選ばれ
る少なくとも1種類の触媒として使用する請求項1記載
の置換基を有するフェノ−ルの製造方法。 - 【請求項4】置換基を有するベンズアルデヒドを過酸で
酸化する際、過酸として過ギ酸、過酢酸、過安息香酸、
過プロピオン酸からが選ばれる少なくとも1種類を使用
する請求項1記載の置換基を有するフェノ−ルの製造方
法。 - 【請求項5】該ギ酸エステルを塩基または水存在下加水
分解する際、塩基として水に溶解する、アルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属の水酸化物が選ばれる少なくとも
1種類を使用する請求項1記載の置換基を有するフェノ
−ルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17176393A JP3247773B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 置換基を有するフェノ−ルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17176393A JP3247773B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 置換基を有するフェノ−ルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725868A true JPH0725868A (ja) | 1995-01-27 |
JP3247773B2 JP3247773B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=15929232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17176393A Expired - Fee Related JP3247773B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 置換基を有するフェノ−ルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3247773B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021161083A1 (en) * | 2020-02-13 | 2021-08-19 | Anthea Aromatics Private Limited | An efficient process for preparation of acyl derivatives of alkylenedioxybenzenes |
-
1993
- 1993-07-12 JP JP17176393A patent/JP3247773B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3247773B2 (ja) | 2002-01-21 |
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