JPH07258411A - 芳香族ポリチアゾール分子複合材及びその製造方法 - Google Patents

芳香族ポリチアゾール分子複合材及びその製造方法

Info

Publication number
JPH07258411A
JPH07258411A JP5267927A JP26792793A JPH07258411A JP H07258411 A JPH07258411 A JP H07258411A JP 5267927 A JP5267927 A JP 5267927A JP 26792793 A JP26792793 A JP 26792793A JP H07258411 A JPH07258411 A JP H07258411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aromatic
composite material
matrix polymer
molecular composite
polythiazole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5267927A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Hattori
達哉 服部
Kazuhiro Kagawa
和宏 加川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP5267927A priority Critical patent/JPH07258411A/ja
Priority to US08/213,071 priority patent/US5561201A/en
Priority to EP94301907A priority patent/EP0616000B1/en
Priority to DE69425007T priority patent/DE69425007T2/de
Publication of JPH07258411A publication Critical patent/JPH07258411A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/32Polythiazoles; Polythiadiazoles

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分散処理時間が短く、機械的強度等に優れる
分子複合材及びその製造方法を提供する。 【構成】 芳香族ポリチアゾール前駆物質を溶解した有
機溶媒溶液に、マトリックスポリマーの原料モノマーを
添加し、前記溶液中で前記マトリックスポリマーの重合
を行ったあと、有機溶媒を除去し、加熱することにより
前記前駆物質のチアゾール閉環反応を起こす芳香族ポリ
チアゾール分子複合材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剛直な芳香族ポリチア
ゾールとマトリックスポリマーとの分子複合材及びそれ
を製造する方法に関し、特に航空機や自動車、宇宙機器
等の構造材料として使用するのに適する芳香族ポリチア
ゾール分子複合材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
航空機や自動車等の軽量化の目的で、エンジニアリング
プラスチックと称される機械的性質や耐熱性等に優れた
プラスチック材料が使われるようになってきた。また強
度や剛性を向上するために、プラスチック材とカーボン
ファイバー等の高強度高弾性の繊維とを組み合わせたF
RP等の複合材料の開発も盛んに行われるようになり、
広く実用に供されている。
【0003】これらの複合材料の強度は、プラスチック
又は補強材として用いた繊維自身の強度の他に、繊維と
マトリックス樹脂との界面接着性に大きく影響されるこ
とが知られている。また強化繊維プリフォームへのマト
リックス樹脂の含浸性の良不良も、製造の観点のみなら
ず製品の強度に影響してくる。このような事情から、材
料として高強度、高弾性を示す繊維又は樹脂を用いて
も、必ずしも強度に優れた複合材を得ることができると
は限らない。
【0004】そこで、芳香族ポリアミド等のいわゆる剛
直ポリマーを、マトリックス樹脂となるポリマー中に分
子レベルまで微細に分散させることにより、いわゆるポ
リマーブレンド系複合材(分子複合材)として、上記の
問題を克服し、高強度の複合材を得ようとする試みが提
案され、その研究開発が行われている。
【0005】分子複合材に好適に使用される芳香族高分
子としては、たとえば、チアゾール環、イミダゾール
環、オキサゾール環、オキサジノン環等の複素環を繰り
返し単位内に有するものがあり、中でもチアゾール環を
有する芳香族ポリチアゾールは、その優れた機械的強度
により分子複合材の補強高分子として有望視されてい
る。
【0006】ところで、補強高分子とマトリックスポリ
マーとを単純に混合して分子複合材を製造しようとして
も、補強高分子のマトリックスポリマー中への均一な分
散を得ることは難しく、簡単には機械的特性に優れた分
子複合材を得ることはできない。そのために、これまで
種々の試みがなされてきた。
【0007】例えば、特開平1-287167号は、実質的に棒
状骨格を有するポリアゾールからなる補強高分子(A) と
融着性を有するマトリックスポリマー(B) とを主として
含有する高分子溶液を凝固浴中に導入し、製膜すること
からなる高分子複合体の製造法であって、上記高分子溶
液が光学的異方性を呈し、上記高分子溶液が凝固浴中に
浸漬後見掛け上光学的等方性相を経由して後凝固する高
分子複合体の製造方法を開示している。
【0008】また、特公平2-7976号は、実質的に棒状骨
格を有するポリアゾールからなる補強高分子Aと、200
℃以上のガラス転移温度及び500 ℃以下の流動開始温度
を有し、且つガラス転移温度と流動開始温度との間の温
度でそのものを5時間以内の任意の時間保持したとき、
形成される見掛けの結晶サイズが2.5nm 以下である難結
晶性芳香族コポリアミドからなるマトリックス高分子B
とが、A/(A+B)=0.15〜0.70( 重量基準) の割合
で含有される高分子組成物を開示している。
【0009】しかしながら、特開平1-287167号に示され
る高分子複合体の製造方法及び、特公平2-7976号に開示
の高分子組成物を用いた複合材の製造では、補強高分子
とマトリックスポリマーとの均一な分散がそれほど期待
できず、得られる分子複合材の機械的強度等が大きく向
上しない。これは、剛直性を示す補強高分子とマトリッ
クスとの相溶性が良くないため、補強高分子とマトリッ
クスポリマーとの分散が十分とならないためであると思
われる。
【0010】そのため、剛直芳香族ポリマーの前駆物質
と、マトリックスポリマーまたはその前駆物質とを有機
溶媒中で均一に混合し、有機溶媒を除去した後に加熱し
て前駆物質を剛直芳香族ポリマーとする方法が提案され
(特開昭64-1760 号及び特開昭64-1761 号) 、また芳香
族ポリチアゾール前駆物質のチオール基をアルキル基に
より置換し、芳香族ポリチアゾールの分散を良くする方
法が提案された(特開平4-114062号)。これらの方法に
よれば、機械的強度等に比較的良好な分子複合材を製造
することができるようになる。
【0011】しかしながら、従来の方法では、芳香族ポ
リチアゾール前駆物質とマトリックスポリマーの分散が
十分ではないだけでなく、分散工程が一週間も必要であ
り、処理時間が長い欠点がある。その上、上記分子複合
材の機械的強度はまだ十分ではなく、さらに改善が望ま
れている。
【0012】したがって、本発明の目的は、上記問題を
解決し、機械的強度等に優れた分子複合材及びその製造
方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者は、芳香族ポリチアゾール前駆物質を
有機溶媒に溶解して、この溶液の中でマトリックスポリ
マーの重合を行えば、芳香族ポリチアゾールがマトリッ
クスポリマー中に均一に分散した分子複合材を短時間で
生成とすることができることを発見し、本発明を完成し
た。
【0014】すなわち、芳香族ポリチアゾールからなる
剛直ポリマーとマトリックスポリマーとの分子複合材の
本発明の製造方法は、(a)チオール基の水素原子を置
換又は無置換のアルキル基により置換した芳香族ジアミ
ノジチオール化合物と、ジカルボン酸誘導体とを重合し
てなる芳香族ポリチアゾール前駆物質を溶解した有機溶
媒溶液に、前記マトリックスポリマーの原料モノマーを
それぞれ添加し、前記溶液中で前記マトリックスポリマ
ーの重合を行い、(b)前記有機溶媒を除去した後、加
熱することにより前記前駆物質のチアゾール閉環反応を
起こすことを特徴とする。
【0015】また、本発明の芳香族ポリチアゾールから
なる剛直ポリマーとマトリックスポリマーとの分子複合
材は、前記芳香族チアゾール分子複合材の散乱角度10
°におけるレーザー光散乱強度は、前記分子複合材の構
成成分であるマトリックスポリマーの散乱強度の3倍以
下であることを特徴とする
【0016】本発明を以下詳細に説明する。まず、本発
明において使用する芳香族チアゾール前駆物質は、アル
キル置換芳香族ジアミノジチオール化合物とジカルボン
酸とを重合して得られる。
【0017】アルキル基置換芳香族ジアミノジチオール
化合物は、芳香族ジアミノジチオール化合物と置換又は
無置換のアルキル基を有するアルキルハライドとから合
成することができる。塩の形態で使用する芳香族ジアミ
ノジチオール化合物は芳香族残基の両側にそれぞれアミ
ノ基及びチオール基を有する化合物であり、芳香族残基
はベンゼン環に限らず2つ以上のベンゼン環が縮合した
芳香族環でもよく、またビフェニル等のように2つ以上
のベンゼン環が結合したものでもよい。また両側のアミ
ノ基及びチオール基の位置関係は芳香族残基を中心とし
て左右対称でも点対称でもよい。このような芳香族ジア
ミノジチオール化合物の例としては、
【化1】 等が挙げられる。これらの芳香族ジアミノジチオール化
合物は、劣化を防ぐために塩酸塩等の塩の形で使用す
る。
【0018】芳香族ジアミノジチオール化合物のチオー
ル基に結合するアルキル基は、置換又は無置換のアルキ
ル基であり、無置換のアルキル基としては、イソプロピ
ル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、sec-
ブチル基、tert-ブチル基等が挙げられる。アルキル基
としては2級及び3級のアルキル基が特に好ましい。ま
た置換アルキル基としては、カルボキシル基、エステル
基、シアノ基、ベンジル基、ハロゲン基又はニトロ基等
により置換されたアルキル基が好適である。なお、この
ような置換基を有する場合には、アルキル基は特に2級
のものである必要はない。置換基を有するアルキル基と
しては、例えば、
【化2】 等が挙げられる。
【0019】なお、上記の6つの置換アルキル基のう
ち、上段に示す2つのエステル基を置換したものにおい
ては、エステル結合中の酸素原子に結合するアルキル基
がメチル基に限らず、鎖状の長いアルキル基であっても
良い。
【0020】特に、芳香族ジアミノジチオール化合物の
チオール基の水素原子を、シアノ基を有するアルキル基
又はエステル基を有するアルキル基で置換しておくと、
後述する前駆物質の閉環反応が 250℃〜 350℃程度の比
較的低温で起こるので好ましい。またこれらの前駆物質
の、N-メチル-2- ピロリドン等の有機溶媒への溶解がよ
り一層容易となるので好都合である。
【0021】用いるアルキル基の炭素鎖の長さを適度な
もの(炭素数が2〜5程度)にしておけば、後述するよ
うに、優れた物理的及び化学的物性を有する分子複合材
を製造することができる。
【0022】上記したアルキル基はその導入に際して
は、ハロゲン化物であるアルキルハライドとして用い
る。なおハロゲン化物としては、上記したアルキル基の
臭素化物、塩素化物、ヨウ化物等が使用できる。
【0023】本発明において使用するジカルボン酸の誘
導体としては、各カルボキシル基を以下のように置換し
たものが挙げられる。
【化3】
【0024】上記ジカルボン酸誘導体の残基は芳香族基
であるのが好ましく、たとえば以下のような芳香族基が
使用できる。
【化4】 なおこのようなジカルボン酸の例としては、テレフタル
酸が特に好ましい。なおジカルボン酸誘導体は、一種類
に限らず二種以上を併用してもよい。
【0025】上記アルキル置換芳香族ジアミノジチオー
ル化合物とジカルボン酸誘導体とを重合させて得られる
芳香族ポリチアゾール前駆物質は次式に示す。
【化5】 ただし、Ar1 、Ar2 は芳香族残基を表す。
【0026】本発明で用いるマトリックスポリマーとし
ては、アラミド系樹脂、ポリエーテルスルホン、ポリエ
ーテルイミド、ポリイミド、ポリイミドチアゾール、ポ
リアミドイミド等が挙げられる。その中でも熱可塑性ポ
リイミド、熱硬化性ポリイミドやポリイミドチアゾール
などのポリイミドが好ましく、特に芳香族ポリイミドチ
アゾールが好ましい。これらの樹脂は芳香族ポリチアゾ
ール前駆物質との相溶性が良好となり、機械的強度に優
れた分子複合材を与えることができる。
【0027】本発明ではマトリックスポリマーを形成す
る原料モノマーを用いる。例えば、マトリックスポリマ
ーとして熱可塑性ポリイミド、熱硬化性ポリイミドやポ
リイミドチアゾールなどのポリイミドを用いる場合、ジ
アミン化合物と酸無水物とを用いる。好ましいジアミン
化合物としては:
【化6】 また、酸無水物としては:
【化7】 などが挙げられる。
【0028】次に、本発明の分子複合材の製造方法につ
いて説明する。まず、芳香族ポリチアゾール前駆物質
は、たとえば以下のような公知方法で製造することがで
きる。 (1)芳香族ジアミノジチオール化合物の塩とアルキル
ハライドとをアルカリ性水溶液中で反応させて、芳香族
ジアミノジチオール化合物のチオール基の水素原子をア
ルキル基で置換したモノマーを合成する。 (2)上記のステップ(1)において得られたモノマー
と、ジカルボン酸誘導体とを重合して、芳香族ポリチア
ゾール前駆物質を合成する。
【0029】それぞれのステップについて簡単に説明す
る。まず、ステップ(1)では、アルカリ性水性溶媒と
しては、水又は水とアルコール(エタノール/又はメタ
ノール)との混合溶媒に、水酸化ナトリウム等の塩基性
塩を溶解したものを使用することができる。なお、アル
カリ性水性溶媒のアルカリ濃度は30重量%以下とするの
が良い。置換反応は0℃〜 100℃の範囲で行うことがで
きる。反応時間は特に制限はないが、一般に2〜24時間
程度で良い。なお、反応速度を高めるために、溶液の撹
拌を行うことが好ましい。またアルキルハライドの量を
過剰にすることで反応速度及び収率を高めることができ
る。
【0030】以上の条件で置換反応を行うことにより、
芳香族ジアミノジチオール化合物の塩のチオール基の水
素原子をアルキル基で置換したモノマーを得ることがで
きる。
【0031】次にステップ(2)では、溶媒としてN-メ
チル-2- ピロリドン、ヘキサメチルフォスフォリックト
リアミド、N,N-ジメチルアセトアミド等を単独又は混合
溶媒として使用することができる。またポリマーの溶解
性を高めるために最大10%のLiCl、CaCl2 等の塩化物を
添加しても良い。
【0032】上記の溶媒にステップ(1)で得たモノマ
ーとジカルボン酸誘導体とを上記溶媒に等モル混合し、
−20℃〜+50℃の温度で重合反応を行う。またモノマー
の濃度は0.1 〜2モル/リットル程度とするのが良い。
重合の反応速度を高めるために、溶液の撹拌を行うこと
が好ましい。また反応時間は、特に制限はないが一般に
1〜24時間程度でよい。
【0033】以上の条件で重合反応を行うことにより、
閉環反応を起こすことなく大きな重合度を有する芳香族
ポリチアゾール前駆物質が得られる。得られた芳香族ポ
リチアゾール前駆物質は、公知の方法により洗浄及び乾
燥することができる。
【0034】次に、上記で得られた芳香族ポリチアゾー
ル前駆物質を、有機溶媒に溶解する。このような溶媒と
しては、N-メチル-2- ピロリドン、ジメチルスルフォキ
サイド、N,N-ジメチルアセトアミド等が挙げられる。溶
液の濃度は3〜7重量%とするのがよい。また、溶解時
の温度は20〜90℃程度がよい。
【0035】続いて、この芳香族ポリチアゾール前駆物
質の溶液にマトリックスポリマーの原料モノマーをそれ
ぞれ添加し、溶解させて、マトリックスポリマーの重合
を行う。重合反応の温度は25〜80℃とし、反応時間
を3〜24時間とするのがよい。例えば、マトリックス
ポリマーとしてポリイミドを用いる場合、ポリイミドの
原料モノマーであるジアミン化合物と酸無水物のいずれ
かを上記溶液に先に添加し、0.5〜24時間溶解させ
た後、残りの化合物を添加して、重合を行う。
【0036】芳香族ポリチアゾール前駆物質とマトリッ
クスポリマーの原料モノマーの溶解は、均一溶液又はス
ラリーとなる限りいかなる方法で行っても良い。芳香族
ポリチアゾール前駆物質の溶液におけるマトリックスポ
リマーの重合は、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガ
ス雰囲気下、または真空中で行うのが好ましい。
【0037】マトリックスポリマーの重合を行なった
後、溶媒を蒸発させて乾燥するが、実際には、キャスト
法によりフィルム状にしたり紡糸した後に、これらを乾
燥させるのが良い。前述したようなアルキル基を置換し
た前駆物質の溶液は液晶性が大きいので、有機溶媒から
前駆物質とマトリックスポリマーの複合体を紡糸するの
が容易である。なお、前駆物質の溶液の液晶性を大きく
するには、加熱重量減少等を考慮して適切な長さとする
のが良い。
【0038】芳香族ポリチアゾール前駆物質とマトリッ
クスポリマーとによる複合体の乾燥は、公知の方法によ
り行うことができる。
【0039】次に、得られた芳香族ポリチアゾール前駆
物質とマトリックスポリマーとの複合体を加熱し、前駆
物質中でチアゾール閉環反応を起こし、分子複合材を得
る。
【0040】この加熱において、前駆物質のアルキル基
(R)が脱離するとともに、その部位でチアゾール環が
形成され、芳香族ポリチアゾールが形成される。例え
ば、芳香族ポリチアゾール前駆物質より、下記構造式の
ポリ-p- フェニレンベンゾビスチアゾールが形成され
る。
【化8】
【0041】前駆物質とマトリックスポリマーとの均一
混合物の加熱温度は、用いるマトリックスポリマーの種
類によって異なるが、一般には 250℃〜 400℃とする。
250℃未満の加熱であればチアゾール環の形成が見られ
ない。また500℃を超える加熱温度とすると、ポリチ
アゾールが熱分解を開始するので好ましくなく、500
℃を上限とするのが望ましい。
【0042】加熱は一定の加熱温度によるものだけでは
なく、段階的に温度を変える加熱プログラムによるもの
でも良い。たとえば、120 ℃で30分の加熱の後、30分で
350℃まで温度を上げ、350 ℃で30分保持するような段
階的昇温プログラムとしても良い。
【0043】芳香族ポリチアゾールの配合量は極めて少
なくても補強効果はあるが、最終的に芳香族ポリチアゾ
ールの配合量が全ポリマー(芳香族ポリチアゾール+マ
トリックスポリマー)に対して0.1〜70重量%とな
るように設定するのが好ましい。補強高分子である芳香
族ポリチアゾールの配合比が多くなりすぎると、その存
在が密になりすぎ、芳香族ポリチアゾール同士が凝集し
て分子レベルでの分散が悪くなり、それが分子複合材の
機械的強度を低下させると考えられる。より好ましい芳
香族ポリチアゾールの配合量は1〜20重量%である。
特に好ましい芳香族ポリチアゾールの配合量は1〜10
重量%である。
【0044】芳香族ポリチアゾールとマトリックスポリ
マーの配合比は原料の組み合わせによって異なる。一般
的には、芳香族ポリチアゾールの割合が多ければ、分子
複合材の機械的物性、特に弾性率が大きいが、ある濃度
を越えると、分子複合材の機械的物性、特に弾性率が著
しく低下するとともに、透明度が低減する。これは分子
複合材における芳香族ポリチアゾールの分散状態が悪化
したためである。分子複合材の分散状態を表す指標とし
て、散乱角度10°でのレーザー光散乱強度の値を用い
ることができる。散乱強度の値が低ければ、分子複合材
は均一であることを示し、逆に高くなれば、均一性が悪
くなることを示す。
【0045】本発明の分子複合材において、散乱角度10
°におけるレーザー光散乱強度は、構成成分であるマト
リックスポリマーのレーザー光散乱強度の3倍以下とす
る。散乱強度が3倍を越えると、分子複合材における芳
香族ポリチアゾールの分散状態が悪化し、それによって
分子複合材の機械的強度が低下する。例えば、芳香族ポ
リチアゾールにはポリ−p−フェニレンベンボビスチア
ゾールを用い、マトリックスポリマーにはカプトン(K
apton,商品名)を用いた場合、芳香族ポリチアゾ
ールの配合量が10重量%を越えると、生成される分子
複合材のレーザー光散乱強度(散乱角度10°)が、マ
トリックスポリマーであるカプトンの散乱強度の3倍以
上になり、分子複合材の分散状態が悪くなって、透明度
が低下する。また芳香族ポリチアゾールの配合量が1重
量%未満では、分子複合材の機械的物性が十分ではな
い。従って、この場合の芳香族ポリチアゾールの配合量
を1〜10重量%とすることができる。
【0046】上述した方法によれば、マトリックスポリ
マー中に分子レベルで均一に分散した芳香族ポリチアゾ
ール前駆物質がそのまま芳香族ポリチアゾールになるの
で、芳香族ポリチアゾールとマトリックスポリマーとは
分子レベルで極めて良好に相溶することになる。したが
って、芳香族ポリチアゾール分子とマトリックスポリマ
ー分子との界面における接着力不足に基づく機械的強度
の低下という問題は生ぜず、良好な機械的特性を有する
分子複合材となる。
【0047】
【作 用】本発明によれば、芳香族ポリチアゾール前駆
物質を有機溶媒に溶解した溶液で、マトリックスポリマ
ーの重合反応を行うことにより、マトリックスポリマー
中での芳香族ポリチアゾールの分散を均一にすることが
でき、分子複合材の機械的強度を高めることができる。
【0048】また、分子複合化はマトリックスポリマー
の重合反応により行われるため、従来法のように数日に
わたる撹拌、分散を必要とせず、製造時間を大幅に短縮
できる。さらに、モノマーの溶液で分散を行うため、溶
液の濃度を高くでき、使用する溶媒が少ない利点があ
る。
【0049】
【実施例】本発明を以下の具体的実施例により詳細に説
明する。実施例1 下式に示すポリベンゾチアゾール前駆物質(以下PBT
前駆物質と呼ぶ)0.7570g を室温にてN−メチル−2−
ピロリドン(以下NMPと呼ぶ)63mlに溶解させた。こ
の溶液を撹拌しながら、4,4’−アミノフェニルエー
テル4.4791g(22.3687mmol)を加え、2 時間後無水ピロメ
リット酸4.8791g(22.3687mmol)を加え、室温で6時間重
合反応を行なった。
【化9】
【0050】この溶液をガラスプレートに厚み0.5 mmの
ドクターブレードを用いてキャストし、フィルムを得
た。このフィルムをデシケータ中で一晩真空乾燥したあ
と、真空下で、100℃で1時間、250℃で1時間、
340℃で1時間熱処理し、全ポリマーに対してPBT
を5重量%含むフィルム状の分子複合材を得た。
【0051】以上と同様な材料と方法で、PBTを3重
量%含むフィルム状の分子複合材を作成した。得られた
二種類のフィルムについて、引張弾性率を測定した。こ
の測定はJIS K7127 に準拠して行った。結果を第1図に
示す。
【0052】比較例1 先ず、NMP溶液60mlに4,4’−アミノフェニルエ
ーテル4.4791g(22.3687mmol)を溶解させた後、無水ピロ
メリット酸4.8791g(22.3687mmol)を加え、25℃で3時
間重合反応を行ない、マトリックスポリマーであるポリ
アミック酸の合成を行った。ポリアミック酸溶液をさら
にNMPで希釈して、ポリアミック酸の濃度を10重量
%とした(溶液Iの調製)。また、実施例1と同じPB
T前駆物質0.7570g をNMP45mlに加えて、溶液II
を調製した。全ポリマーに対するPBTの含有量が3重
量%及び5重量%となるように、二種類の溶液I及びI
Iを混合して、二種類の混合溶液を得た。これらの混合
溶液をそれぞれアルゴンガスの雰囲気中で1週間かけて
間欠的に撹拌しながら混合し、均一な溶液を得た。
【0053】実施例1と同じ方法で、各均一溶液から分
子複合材のフィルムを作成した。またマトリックスポリ
マーのみを用いてフィルムを作成した。得られた三種類
のフィルムについて、実施例1と同じ方法で引張弾性率
を測定した。結果を第1図に合わせて示す。
【0054】図1から明らかなように、比較例1の方法
に比べて、本発明の方法を用いた実施例1で作成した分
子複合材は引張弾性率が高く、PBTの分散性が優れて
いる。
【0055】実施例2 実施例1と同じPBT前駆物質0.0841g を室温にてNM
P 7mlに溶解させた。この溶液を撹拌しながら、次式に
示すTPE−Q(商品名)0.5854g(2.0025mmol) を加
え、2 時間後、無水ピロメリット酸0.4368g(2.0025mmo
l) を加え、室温で6時間重合反応を行なった。
【化10】
【0056】この溶液をそれぞれ、ガラスプレートに厚
み0.5 mmのドクターブレードを用いてキャストし、フィ
ルムを得た。このフィルムをデシケータ中で一晩真空乾
燥したあと、真空下で、100℃で1時間、250℃で
1時間、340℃で1時間熱処理し、PBTを5重量%
含むフィルム状の分子複合材を得た。
【0057】以上と同様な材料と方法で、PBTを10重
量%含むフィルム状の分子複合材を作成した。得られた
二種類のフィルムについて、実施例1と同様の方法で引
張弾性率を測定した。結果を第2図に示す。
【0058】比較例2 実施例2で用いたマトリックスポリマーのみを用いて、
実施例2と同様の操作でフィルムを製造し、やはり実施
例2と同様に引張弾性率を測定した。結果を第2図に合
わせて示す。
【0059】図2から明らかなように、マトリックスポ
リマーのみの比較例2に比べて、芳香族ポリチアゾール
を分散した実施例2の分子複合材の引張弾性率が優れて
いる。
【0060】実施例3 実施例1と同じ材料と方法で、PBTをそれぞれ0、
5、8重量%含むフィルム状の分子複合材を作製し、レ
ーザー光散乱測定装置((株)オプテック製、RS−
3)を用いてレーザー光散乱強度を測定した。測定結果
を図3に示す。
【0061】比較例3 実施例3と同じ材料と方法で、PBTを20重量%含む
フィルム状の分子複合材を作製し、レーザー光散乱測定
装置((株)オプテック製、RS−3)を用いてレーザ
ー光散乱強度を測定した。測定結果を図3に合わせて示
す。
【0062】図3から明らかなように、マトリックスポ
リマーのみ(PBT:0重量%)のレーザー光散乱強度
に対して、PBT量が10重量%以下の実施例3のレー
ザー光散乱強度は低く、散乱角度10°における散乱強度
はマトリックスポリーの3倍以下である。しかし、PB
T量が20重量%の比較例3のレーザー光散乱強度は著
しく大きく、散乱角度10°における散乱強度はマトリッ
クスポリーの3倍以上である。
【0063】実施例4 下式に示すPBT前駆物質0.2526g を室温にてNMP 5
mlに溶解させた。
【化11】 得られた溶液に次式で示す2,6−ジアミノフェニレン
ベンゾビスチアゾール(以下DAPBTと呼ぶ))0.76
53g(2.0436mmol) を添加し、スラリー化させた。
【化12】 このスラリーをオイルバスで70℃に加熱し、DAPB
Tを溶解させた後、下式に示す無水ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸(以下BTDAと呼ぶ)0.6585g(2.0436mm
ol) を加え、室温で15時間重合反応を行なった。
【化13】
【0064】得られた溶液をガラスプレートに流延し、
製膜した。その後水浴中で脱溶媒を行った。脱溶媒後付
着した水を除去するため、80℃で1時間真空乾燥し、
100℃で1時間、250℃で1時間、330℃で1時
間のステップで熱処理を行い、PBTを10重量%含む
フィルム状の分子複合材を得た。
【0065】以上と同様な材料と方法で、PBTを5重
量%及び15重量%含むフィルム状の分子複合材をそれ
ぞれ作成した。得られた三種類のフィルムについて、実
施例1と同様の方法で引張試験を行った。引張弾性率の
結果を図4に示し、引張強度の結果を図5に示す。
【0066】比較例4 実施例4で用いたマトリックスポリマーのみを用いて、
実施例4と同様の操作でフィルムを製造し、やはり実施
例4と同様に引張試験を行った。結果を図4及び図5に
合わせて示す。
【0067】図4及び図5から明らかなように、マトリ
ックスポリマーのみの比較例4に比べて、芳香族ポリチ
アゾールを分散した実施例4の分子複合材は引張弾性率
と引張強度のいずれにおいても優れている。
【0068】
【発明の効果】以上に詳述した通り、本発明によれば、
芳香族ポリチアゾール前駆物質を有機溶媒に溶解した溶
液で、マトリックスポリマーの重合反応を行うことによ
り、マトリックスポリマー中での芳香族ポリチアゾール
の分散を均一にすることができ、もって良好な機械的強
度を有する分子複合材を得ることができる。
【0064】本発明の分子複合材は、良好な機械的強
度、耐熱性及び耐溶媒性等の諸特性を有するために、自
動車部品、航空部品、宇宙機器を始めとして、幅広く利
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1及び比較例1で得られた分子複合材の
引張弾性率の測定結果を示すグラフである。
【図2】実施例2及び比較例2で得られた分子複合材の
引張弾性率の測定結果を示すグラフである。
【図3】実施例3及び比較例3で得られた分子複合材の
レーザー光散乱強度の測定結果を示すグラフである。
【図4】実施例4及び比較例4で得られた分子複合材の
引張弾性率の測定結果を示すグラフである。
【図5】実施例4及び比較例4で得られた分子複合材の
引張強度の測定結果を示すグラフである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリチアゾールからなる剛直ポリ
    マーとマトリックスポリマーとの分子複合材の製造方法
    において、 (a)チオール基の水素原子を置換又は無置換のアルキ
    ル基により置換した芳香族ジアミノジチオール化合物
    と、ジカルボン酸誘導体とを重合してなる芳香族ポリチ
    アゾール前駆物質を溶解した有機溶媒溶液に、前記マト
    リックスポリマーの原料モノマーを添加し、前記溶液中
    で前記マトリックスポリマーの重合を行い、 (b)前記有機溶媒を除去した後、加熱することにより
    前記前駆物質のチアゾール閉環反応を起こすことを特徴
    とする芳香族ポリチアゾール分子複合材の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、前記置
    換アルキル基が、カルボキシル基、エステル基、シアノ
    基、ベンジル基、ハロゲン基又はニトロ基からなる置換
    基を有することを特徴とする芳香族ポリチアゾール分子
    複合材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の方法において、
    前記ジカルボン酸誘導体が芳香族ジカルボン酸誘導体で
    あることを特徴とする芳香族ポリチアゾール分子複合材
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の方法
    において、前記マトリックスポリマーがポリイミドであ
    ることを特徴とする芳香族ポリチアゾール分子複合材の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 芳香族ポリチアゾールからなる剛直ポリ
    マーとマトリックスポリマーとの分子複合材において、
    前記芳香族チアゾール分子複合材の散乱角度10°にお
    けるレーザー光散乱強度は、前記分子複合材の構成成分
    であるマトリックスポリマーの散乱強度の3倍以下であ
    ることを特徴とする芳香族ポリチアゾール分子複合材。
JP5267927A 1993-03-17 1993-09-30 芳香族ポリチアゾール分子複合材及びその製造方法 Pending JPH07258411A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5267927A JPH07258411A (ja) 1993-03-17 1993-09-30 芳香族ポリチアゾール分子複合材及びその製造方法
US08/213,071 US5561201A (en) 1993-03-17 1994-03-15 Molecular composite material including aromatic polythiazole and method of producing same
EP94301907A EP0616000B1 (en) 1993-03-17 1994-03-17 Molecular composite material including aromatic polythiazole and method of producing same
DE69425007T DE69425007T2 (de) 1993-03-17 1994-03-17 Molekulares Schichtmaterial enthaltend ein aromatisches Polythiazol und Verfahren zur Herstellung

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8264793 1993-03-17
JP5-82647 1993-03-17
JP5267927A JPH07258411A (ja) 1993-03-17 1993-09-30 芳香族ポリチアゾール分子複合材及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07258411A true JPH07258411A (ja) 1995-10-09

Family

ID=26423668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5267927A Pending JPH07258411A (ja) 1993-03-17 1993-09-30 芳香族ポリチアゾール分子複合材及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5561201A (ja)
EP (1) EP0616000B1 (ja)
JP (1) JPH07258411A (ja)
DE (1) DE69425007T2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07150037A (ja) * 1993-11-26 1995-06-13 Honda Motor Co Ltd 剛直芳香族ポリマーの分子複合材の製造方法
EP0754716A3 (en) * 1995-07-13 1998-11-18 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Aromatic copolymer
BE1022462B1 (fr) * 2014-09-12 2016-04-07 Techspace Aero S.A. Carter composite de compresseur basse pression de turbomachine axiale

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4108835A (en) * 1977-06-29 1978-08-22 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Phenylated aromatic heterocyclic polymers
JPH086030B2 (ja) * 1987-06-25 1996-01-24 本田技研工業株式会社 剛直芳香族ポリマ−の分子複合材の製造方法
JPH0826219B2 (ja) * 1987-06-25 1996-03-13 本田技研工業株式会社 剛直芳香族ポリマ−の分子複合材の製造方法
JPH0678440B2 (ja) * 1988-05-16 1994-10-05 工業技術院長 高分子複合体の製造法
JP2683670B2 (ja) * 1988-06-28 1997-12-03 雅春 吐前 ボウリング球の親指抜き装置
US5068292A (en) * 1989-07-11 1991-11-26 Gencorp Inc. In-situ composites
US5223588A (en) * 1989-07-11 1993-06-29 Gencorp Inc. In-situ composites
US5159029A (en) * 1989-10-31 1992-10-27 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Tough high performance composite matrix
US5218081A (en) * 1990-05-15 1993-06-08 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Method of producing aromatic polythiazole
US5151472A (en) * 1990-08-10 1992-09-29 General Dynamics Corporation, Convair Division Method of preparing rigid rod polymers in thermoplastic matrices
JP2989235B2 (ja) * 1990-09-03 1999-12-13 本田技研工業株式会社 芳香族ポリチアゾールの分子複合材の製造方法
US5288842A (en) * 1991-01-30 1994-02-22 International Business Machines Corporation Morphological composite materials formed from different precursors
US5248759A (en) * 1991-05-13 1993-09-28 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Method of producing aromatic heterocyclic copolymer and molecular composite material containing same

Also Published As

Publication number Publication date
DE69425007D1 (de) 2000-08-03
EP0616000B1 (en) 2000-06-28
DE69425007T2 (de) 2000-12-21
US5561201A (en) 1996-10-01
EP0616000A2 (en) 1994-09-21
EP0616000A3 (en) 1995-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6291635B1 (en) Fluorine-containing polybenzoxazole
JP2002504603A (ja) ポリマーの製造方法
JPH07258411A (ja) 芳香族ポリチアゾール分子複合材及びその製造方法
JP2989235B2 (ja) 芳香族ポリチアゾールの分子複合材の製造方法
JPH011761A (ja) 剛直芳香族ポリマ−の分子複合材の製造方法
JPH011760A (ja) 剛直芳香族ポリマ−の分子複合材の製造方法
US5350831A (en) Method of producing aromatic heterocyclic copolymer and molecular composite material containing same
JPH07150037A (ja) 剛直芳香族ポリマーの分子複合材の製造方法
JP2649193B2 (ja) 芳香族複素環ランダムコポリマーを用いた分子複合材 の製造方法
JPS63275632A (ja) 新規な硬化性全芳香族ポリアミド
JP3130362B2 (ja) 芳香族複素環コポリマーを用いた分子複合材及びその製造方法
JP2009051890A (ja) 脂肪族ポリイミドをマトリックスとするアラミドナノコンポジット
US6384182B2 (en) Fluorine-containing polybenzoxazole
JP4752189B2 (ja) 高分子組成物および架橋高分子
JPH0688023A (ja) 芳香族ポリアミド組成物及びその成形体
JPH0931338A (ja) 3次元網目状微粒子分散型分子複合材、その製造方法、およびその成形品
JPS6316423B2 (ja)
JPH0453830A (ja) 新規な液晶性高分子化合物およびその製造方法
Yoo et al. Melt and solution processing of the poly (hydroxy-amide) family of polymers
JPH075730B2 (ja) 硬化性全芳香族ポリアミド
JPH0586187A (ja) 芳香族ポリチアゾールの製造方法
JPH03143923A (ja) 全芳香族ポリアミド及びその成型物
JPS6173766A (ja) ポリイミド樹脂組成物の製造方法
JPH0662785B2 (ja) 高分子成形体の製造方法
JPH04337327A (ja) 芳香族複素環ランダムコポリマーの製造方法