JPH07150037A - 剛直芳香族ポリマーの分子複合材の製造方法 - Google Patents

剛直芳香族ポリマーの分子複合材の製造方法

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JPH07150037A
JPH07150037A JP5321153A JP32115393A JPH07150037A JP H07150037 A JPH07150037 A JP H07150037A JP 5321153 A JP5321153 A JP 5321153A JP 32115393 A JP32115393 A JP 32115393A JP H07150037 A JPH07150037 A JP H07150037A
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aromatic
precursor
rigid
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Tatsuya Hattori
達哉 服部
Kazuhiro Kagawa
和宏 加川
Koji Akita
浩司 秋田
Hiroto Kobayashi
啓人 小林
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Honda Motor Co Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機溶媒を実質的に使用することなく、機械
的強度等に優れた分子複合材を効率よく製造する方法を
提供する。 【構成】 マトリックスポリマーの原料モノマーを溶媒
として、剛直芳香族ポリマーの前駆物質を溶解させて均
一な溶液を調製し、前記溶液を加熱することにより剛直
芳香族ポリマーの前駆物質を閉環させて剛直芳香族ポリ
マーとするとともに、マトリックスポリマーのモノマー
を重合させて、剛直芳香族ポリマーとマトリックスポリ
マーとが均一に分散した分子複合材を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剛直な芳香族ポリマー
とマトリックスポリマーとの分子複合材を製造する方法
に関し、さらに詳しくは溶媒を実質的に使用せずに分散
性がよく機械的強度に優れた剛直芳香族ポリマーの分子
複合材を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
航空機や自動車等の軽量化の目的で、エンジニアリング
プラスチックと称される機械的性質や耐熱性等に優れた
プラスチック材料が使われるようになってきた。また強
度や剛性を向上するために、プラスチック材とカーボン
ファイバー等の高強度高弾性の繊維とを組み合わせたF
RP等の複合材料の開発も盛んに行われるようになり、
広く実用に供されている。
【0003】これらの複合材料の強度は、プラスチック
又は補強材として用いた繊維自身の強度の他に、繊維と
マトリックス樹脂との界面接着性に大きく影響されるこ
とが知られている。また強化繊維プリフォームへのマト
リックス樹脂の含浸性の良し悪しも製品の強度に影響し
てくる。このような事情から、材料として高強度、高弾
性を示す繊維又は樹脂を用いても、必ずしも強度に優れ
た複合材を得ることができるとは限らない。
【0004】そこで、芳香族ポリアミド等のいわゆる剛
直ポリマーを、マトリックス樹脂となるポリマー中に分
子レベルまで微細に分散させることにより、いわゆるポ
リマーブレンド系複合材(分子複合材)として、高強度
の複合材を得ようとする試みが提案され、その研究開発
が行われている。
【0005】分子複合材に好適に使用される芳香族高分
子としては、たとえば、チアゾール環、イミダゾール
環、オキサゾール環、オキサジノン環等の複素環を繰り
返し単位内に有するものがあり、中でもチアゾール環を
有する芳香族ポリチアゾールは、その優れた機械的強度
により分子複合材の補強高分子として有望視されてい
る。
【0006】ところで、補強高分子とマトリックスポリ
マーとを単純に混合して分子複合材を製造しようとして
も、補強高分子のマトリックスポリマー中への均一な分
散を得ることは難しく、簡単には機械的特性に優れた分
子複合材を得ることができない。そのために、これまで
種々の試みがなされてきた。
【0007】例えば、特開平1-287167号は、実質的に棒
状骨格を有するポリアゾールからなる補強高分子(A) と
融着性を有するマトリックスポリマー(B) とを主として
含有する高分子溶液を凝固浴中に導入し、製膜すること
からなる高分子複合体の製造法であって、上記高分子溶
液が光学的異方性を呈し、上記高分子溶液が凝固浴中に
浸漬後見掛け上光学的等方性相を経由して後凝固する高
分子複合体の製造方法を開示している。
【0008】また、特公平2-7976号は、(a)実質的に
棒状骨格を有するポリアゾールからなる補強高分子A
と、(b)200 ℃以上のガラス転移温度及び500 ℃以下
の流動開始温度を有し、且つガラス転移温度と流動開始
温度との間の温度でそのものを5時間以内の任意の時間
保持したとき、形成される見掛けの結晶サイズが2.5nm
以下である難結晶性芳香族コポリアミドからなるマトリ
ックス高分子Bとを、A/(A+B)=0.15〜0.70( 重
量基準) の割合で含有する高分子組成物を開示してい
る。
【0009】しかしながら、特開平1-287167号に示され
る高分子複合体の製造方法、及び特公平2-7976号に開示
の高分子組成物を用いた複合材の製造方法では、補強高
分子とマトリックスポリマーとの均一な分散がそれほど
期待できず、得られる分子複合材の機械的強度等が大き
く向上しない。これは、剛直性を示す補強高分子とマト
リックスポリマーとの相溶性が良くないため、分散性が
十分にならないためであると思われる。
【0010】そのため、剛直芳香族ポリマーの前駆物質
と、マトリックスポリマーまたはその前駆物質とを有機
溶媒中で均一に混合し、有機溶媒を除去した後に加熱し
て前駆物質を閉環して剛直芳香族ポリマーとする方法が
提案され(特開昭64-1760 号及び特開昭64-1761 号) 、
また芳香族ポリチアゾール前駆物質のチオール基をアル
キル基により置換し、芳香族ポリチアゾールの分散を良
くする方法が提案された(特開平4-114062号)。これら
の方法によれば、機械的強度等に比較的良好な分子複合
材を製造することができるようになる。
【0011】しかしながら、上記の方法により得られる
分子複合材中の剛直芳香族ポリマーとマトリックスポリ
マーとの分散は必ずしも十分ではなく、その結果分子複
合材の機械的強度は十分ではない。
【0012】そこで、本発明者は、さらに分散性を向上
するために、(a)芳香族ポリチアゾール前駆物質を溶
解した有機溶媒溶液に、マトリックスポリマーの原料モ
ノマーを添加してマトリックスポリマーの重合を行い、
(b)有機溶媒を除去して加熱することにより前駆物質
のチアゾール閉環反応を起こして分子複合材とする方法
を先に提案した(特願平5−267927号)。しかし
ながら、この方法では有機溶媒を多量に使用するため
に、加熱閉環反応の前に有機溶媒を除去する工程が必要
であり、処理時間が長くなるという欠点がある。
【0013】したがって、本発明の目的は、上記問題を
解決し、有機溶媒を多量に使用することなく、機械的強
度等に優れた分子複合材を効率よく製造する方法を提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者は、剛直芳香族ポリマーの前駆物質を
マトリックスポリマーの液状モノマーに均一に溶解し、
加熱閉環反応を行えば、剛直芳香族ポリマーとマトリッ
クスポリマーとが均一に分散した分子複合材が得られる
ことを発見し、本発明を完成した。
【0015】すなわち、剛直芳香族ポリマーとマトリッ
クスポリマーとの分子複合材を製造する本発明の方法
は、(a)前記マトリックスポリマーの原料モノマーを
溶媒として 、前記剛直芳香族ポリマーの前駆物質を溶
解させて均一な溶液を調製し、(b)前記溶液を加熱す
ることにより前記前駆物質を閉環させて剛直芳香族ポリ
マーとするとともに、前記モノマーを重合させてマトリ
ックスポリマーを生成することを特徴とする。
【0016】本発明を以下詳細に説明する。 [1] 剛直芳香族ポリマーの前駆物質 本発明において使用する剛直芳香族ポリマーの前駆物質
は、閉環反応により剛直芳香族ポリマーを生成するもの
であり、剛直芳香族ポリマーは主鎖に芳香族環を有する
とともに、芳香族環の一方の側又は両側に縮合環を有す
る。なお、剛直芳香族ポリマーは縮合環を含む構成単位
のホモポリマーに限られず、かかる構成単位を含むコポ
リマーでもよい。
【0017】(a) 剛直芳香族ホモポリマーの前駆物質 剛直芳香族ホモポリマーは、縮合環中に炭素原子のほか
に、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子を単独で又は組み
合わせて含有する。このような縮合環として、チアゾー
ル環、イミダゾール環、オキサゾール環、オキサジノン
環等が挙げられる。このような縮合環を有する剛直芳香
族ホモポリマーの具体例として、以下のものが挙げられ
る。
【0018】(1)ポリベンゾチアゾール、
【化1】 (2)ポリビベンゾチアゾール、
【化2】 (3)ポリベンゾオキサゾール
【化3】 (4)ポリビベンゾオキサゾール、
【化4】 (5)ポリベンゾイミダゾール
【化5】 (6)ポリビベンゾイミダゾール、
【化6】 (7)ポリビベンゾオキサジノン、
【化7】 (8)ポリベンゾイミダゾベンゾピロロン、
【化8】 (9)ポリベンズイミダゾールベンゾフェナントロリ
ン、
【化9】
【0019】中でも、ポリベンゾチアゾール、ポリビベ
ンゾチアゾール等のチアゾール環を有する芳香族ポリチ
アゾールが好ましい。以下の説明では剛直芳香族ポリマ
ーの例として芳香族ポリチアゾールを用いるが、本発明
はこれを使用する例に限定されない。
【0020】芳香族ポリチアゾールの前駆物質は、アル
キル置換芳香族ジアミノジチオール化合物とジカルボン
酸とを重合して得られる。具体的には、芳香族ポリチア
ゾール前駆物質は、たとえば(1) 芳香族ジアミノジチオ
ール化合物の塩とアルキルハライドとをアルカリ性水溶
液中で反応させて、芳香族ジアミノジチオール化合物の
チオール基の水素原子をアルキル基で置換したモノマー
を合成し、(2) 得られたモノマーと、ジカルボン酸誘導
体とを重合することにより、製造することができる。
【0021】工程(1) 芳香族ジアミノジチオール化合物は芳香族残基の両側に
それぞれアミノ基及びチオール基を有する化合物であ
り、芳香族残基はベンゼン環に限らず2つ以上のベンゼ
ン環が縮合した芳香族環でもよく、またビフェニル等の
ように2つ以上のベンゼン環が結合したものでもよい。
また両側のアミノ基及びチオール基の位置関係は芳香族
残基を中心として左右対称でも点対称でもよい。このよ
うな芳香族ジアミノジチオール化合物の例としては、
【化10】 等が挙げられる。これらの芳香族ジアミノジチオール化
合物は、劣化を防ぐために塩酸塩等の塩の形で使用す
る。
【0022】芳香族ジアミノジチオール化合物のチオー
ル基に結合するアルキル基は、置換又は無置換のアルキ
ル基であり、無置換のアルキル基としては、イソプロピ
ル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、sec-
ブチル基、tert- ブチル基等が挙げられる。アルキル基
としては2級及び3級のアルキル基が特に好ましい。ま
た置換アルキル基としては、カルボキシル基、エステル
基、シアノ基、ベンジル基、ハロゲン基又はニトロ基等
により置換されたアルキル基が好適である。なお、この
ような置換基を有する場合には、アルキル基は特に2級
のものである必要はない。置換基を有するアルキル基と
しては、例えば、
【化11】 等が挙げられる。
【0023】なお、上記の置換アルキル基のうち、エス
テル基を置換したものにおいては、エステル結合中の酸
素原子に結合するアルキル基がメチル基に限らず、鎖状
の長いアルキル基であっても良い。
【0024】上記したアルキル基はその導入に際して
は、ハロゲン化物であるアルキルハライドとして用い
る。なおハロゲン化物としては、上記したアルキル基の
臭素化物、塩素化物、ヨウ化物等が使用できる。
【0025】アルカリ性水性溶媒としては、水又は水と
アルコール(エタノール/又はメタノール等)との混合
溶媒に、水酸化ナトリウム等の塩基性塩を溶解したもの
を使用することができる。なお、アルカリ性水性溶媒の
アルカリ濃度は30重量%以下とするのが好ましい。置換
反応は0℃〜 100℃の範囲で行うことができる。反応時
間は特に制限されないが、一般に2〜24時間程度とする
のが好ましい。なお、反応速度を高めるために、溶液の
撹拌を行うのが好ましい。またアルキルハライドの量を
過剰にすることで反応速度及び収率を高めることができ
る。
【0026】以上の条件で置換反応を行うことにより、
チオール基の水素原子がアルキル基で置換された芳香族
ジアミノジチオール化合物(モノマー)を得ることがで
きる。
【0027】工程(2) ジカルボン酸の誘導体としては、各カルボキシル基を以
下のように置換したものが挙げられる。
【化12】
【0028】ジカルボン酸誘導体の残基は芳香族基であ
るのが好ましく、たとえば以下のような芳香族基が使用
できる。
【化13】 なおこのようなジカルボン酸の例としては、2−クロル
テレフタル酸が特に好ましい。なおジカルボン酸誘導体
は、一種類に限らず二種以上を併用してもよい。
【0029】重合反応用溶媒として、N-メチル-2- ピロ
リドン、ヘキサメチルフォスフォリックトリアミド、N,
N-ジメチルアセトアミド等を単独又は混合溶媒として使
用することができる。またポリマーの溶解性を高めるた
めに最大10%のLiCl、CaCl2等の塩化物を添加しても良
い。
【0030】上記の溶媒に工程(1) で得たモノマーとジ
カルボン酸誘導体とを等モル量混合し、−20℃〜+50℃
の温度で重合反応を行う。この際、モノマーの濃度を0.
1 〜2モル/リットル程度とするのが好ましい。重合速
度を高めるために、溶液を撹拌するのが好ましい。また
反応時間は特に制限されないが、一般に1〜24時間程度
とするのが好ましい。
【0031】以上の条件で重合反応を行うことにより、
閉環反応を起こすことなく大きな重合度を有する芳香族
ポリチアゾール前駆物質が得られる。得られた芳香族ポ
リチアゾール前駆物質は、公知の方法により洗浄及び乾
燥することができる。
【0032】上記アルキル置換芳香族ジアミノジチオー
ル化合物とジカルボン酸誘導体とを重合させて得られる
芳香族ポリチアゾール前駆物質は、次式に示される繰り
返し単位を有する。
【化14】 ただし、Ar1 、Ar2 は芳香族残基を表す。
【0033】以上において芳香族ポリチアゾールの前駆
物質について説明したが、それ以外の剛直芳香族ポリマ
ーの前駆物質は上記と同じように縮合環が閉環していな
いポリマーであり、それぞれ公知のものを用いる(特開
昭64−1761を参照)。
【0034】(b) 剛直芳香族コポリマーの前駆物質 剛直芳香族コポリマーの前駆物質の一例として、下記
式:
【化15】 (ただしAr及びAr′は芳香族残基であり、Rは置換
又は無置換のアルキル基であり、Xはジカルボン酸誘導
体の残基であり、m及びnはともに整数であり、m:n
は0.01:99.99 〜99.99 :0.01である。)により表され
る芳香族複素環ランダムコポリマーの前駆体(以下前駆
体コポリマーと呼ぶ)について説明する。
【0035】この前駆体コポリマーは、(a) チオール基
の水素原子を置換又は無置換のアルキル基で置換した芳
香族ジアミノジチオール化合物と、(b) 芳香族ジアミノ
化合物と、(c) ジカルボン酸誘導体とから製造すること
ができる。
【0036】チオール基の水素原子を置換又は無置換の
アルキル基で置換した芳香族ジアミノジチオール化合物
(a) は、上記剛直芳香族ホモポリマーに用いたものと同
じでよく、また同じ方法で合成することができる。
【0037】芳香族ジアミノ化合物(b) としては、屈曲
可能な構造を有する芳香族ジアミノ化合物が好ましく、
ジフェニルエーテル、ビフェニル等の芳香族残基を有す
るジアミンを用いることができる。具体的には、下記式
【化16】 で表される芳香族残基を有するジアミンを好適に使用す
ることができる。
【0038】ジカルボン酸の誘導体としては、上記剛直
芳香族ホモポリマー前駆物質に用いたのと同じものを使
用することができる。なおジカルボン酸誘導体は、一種
類に限らず二種以上を併用してもよい。
【0039】次に前駆体コポリマーの製造方法について
説明する。上記した化合物(a) 、(b) 及び(c) を所望の
配合比で有機溶媒に溶解し、この三者を共重合する。好
ましくは、芳香族ジアミノジチオール化合物(a) と芳香
族ジアミノ化合物(b) との均一溶液をまず調製し、これ
にジカルボン酸誘導体(c)を加える。
【0040】有機溶媒を用いた溶液中の化合物(a) と化
合物(b) の濃度の比は、最終的に得られる芳香族複素環
ランダムコポリマーにおいて、剛直鎖部位に変化する部
分と柔軟な鎖部位となる部分との比率(すなわち上記し
た化15におけるmとnの比)となるが、芳香族複素環
ランダムコポリマーの使用目的に合わせて、化合物(a)
と化合物(b) の濃度を適宜決定する。本発明において
は、m:nが0.01:99.99 〜 99.99:0.01となるよう
に、化合物(a) と化合物(b) とを配合する。
【0041】なお、ジカルボン酸誘導体(c) の量は、化
合物(a) と化合物(b) の合計のモル量と等量又はそれ以
上とする。また、有機溶媒中における化合物(a) 、化合
物(b) 及びジカルボン酸誘導体(c) の合計量の濃度は、
0.1 〜2モル/リットル程度とするのが好ましい。ま
た、有機溶媒は剛直芳香族ホモポリマー前駆物質の製造
に用いたのと同じでよい。
【0042】化合物(a) と化合物(b) とジカルボン酸誘
導体(c) とを重合し、前駆体コポリマー(上記した化3
のポリマー)を製造するが、このときの重合反応温度
は、−20℃〜+50℃とするのが好ましい。重合反応で
は、その反応速度を高めるために、溶液の撹拌を行うこ
とが好ましい。また反応時間は、特に制限はないが一般
に1〜24時間程度でよい。
【0043】以上の条件で重合反応を行うことにより、
チアゾール閉環反応を起こすことなく大きな重合度を有
する前駆体コポリマーが得られる。得られる前駆体コポ
リマーの固有粘度はηinh =1.0 〜1.8(N-メチル-2- ピ
ロリドン、30℃) 程度である。
【0044】得られた前駆体コポリマーは公知の方法に
より洗浄及び乾燥する。なお、剛直芳香族コポリマーの
詳細については、特開平4-351637号を参照。
【0045】[2] マトリックスポリマー用モノマー 本発明で用いるマトリックスポリマー用モノマー(以下
単にマトリックスモノマーという)は、上記剛直芳香族
ポリマーの前駆物質を溶解し得るものであり、かつマト
リックスポリマーと剛直芳香族ポリマーとは相溶性がよ
いことが必要である。このような条件を満たすマトリッ
クスモノマーとしては、ポリアミド等を生成するものが
好ましい。このようなモノマーの例として、ε−カプロ
ラクタム、ζ−エナントラクタム、ω−カプリルラクタ
ム、ω−デカノラクタム、ω−ラウロラクタム、α−ピ
ロリドン、α−ピペリドンなどが挙げられる。これらの
モノマーは単独又は複合して使用することができる。
【0046】好ましいマトリックスモノマーは、脂肪族
又は芳香族のポリアミド又はコポリアミドに重合するこ
とができるモノマーである。その一例として、一般式:
【化17】 (ただし、mは3〜12の整数である。)により表され
る構造単位からなる脂肪族ポリアミドを挙げることがで
きる。このような脂肪族ポリアミドとして特に好ましい
のは、ナイロン−6である。これらのポリアミドは剛直
芳香族ポリマーの前駆物質との相溶性が良好であり、機
械的強度に優れた分子複合材を与えることができる。
【0047】剛直芳香族ポリマーの配合量は極めて少な
くても補強効果はあるが、最終的に剛直芳香族ポリマー
とマトリックスポリマーとの重量比が0.1:99.9
〜50:50となるように設定するのが好ましい。補強
高分子である剛直芳香族ポリマーの配合比が多くなりす
ぎると、その存在が密になりすぎ、剛直芳香族ポリマー
同士が凝集して分子レベルでの分散が悪くなり、それが
分子複合材の機械的強度を低下させると考えられる。よ
り好ましい剛直芳香族ポリマーとマトリックスポリマー
の重量比は1:99〜20:80であり、特に好ましい
重量比は1:99〜10:90である。
【0048】[3] 分子複合材の製造 融解した液状マトリックスモノマーに剛直芳香族ポリマ
ーの前駆物質を溶解させて均一な溶液とする。この時マ
トリックスモノマーを68〜200℃に加熱するのが好
ましい。68℃未満だとモノマーが融解せず、また20
0℃を超えるとマトリックスモノマーの重合反応が起こ
るおそれがある。また、溶解は窒素ガス、アルゴンガス
等の不活性ガス雰囲気中あるいは減圧下で行うのが好ま
しい。
【0049】剛直芳香族ポリマー前駆物質とマトリック
スポリマーの原料モノマーとの均一溶液に、重合用触媒
を添加する。重合用触媒として、水、ε−アミノカプロ
ン酸等を用いる。水の場合、その添加量は上記溶液の
0.1〜40重量%とする。またε−アミノカプロン酸
の場合、その添加量は40重量%以下とする。さらに、
マトリックモノマーの重合を促進するために燐酸を加え
ることもできる。燐酸の添加量は10容量%以下とす
る。
【0050】次いで、剛直芳香族ポリマー前駆物質とマ
トリックスモノマーとの溶液を200℃〜300℃に加
熱し、剛直芳香族ポリマー前駆物質の閉環反応(縮合環
の形成)を起こすとともに、マトリックスモノマーを重
合する。このとき、加熱温度が200℃未満であると、
マトリックスポリマーの重合反応が起こらず、また剛直
芳香族ポリマー前駆物質の閉環反応が起こらない。一
方、300℃を超えると、マトリックスポリリマーが熱
分解を開始するので好ましくない。好ましい加熱温度は
230〜280℃である。
【0051】なお、加熱は一定の温度で行うだけでな
く、段階的に昇温するパターンで行ってもよい。また加
熱の際の雰囲気は、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性
ガスまたは真空とするのが好ましい。
【0052】この重合工程により剛直芳香族ポリマーは
閉環する。例えば芳香族ポリチアゾール前駆物質の場
合、前駆物質のアルキル基(R)が脱離してチアゾール
環が形成され、下記構造式で示す芳香族ポリチアゾール
が生成される。
【化18】 ただし、Ar2 は芳香族残基を表す。
【0053】剛直芳香族ポリマーの閉環反応とともに、
マトリックスモノマーの重合も同時に行われる。
【0054】このようにして得られた剛直芳香族ポリマ
ーとマトリックスポリマーは相互に分子レベルで均一に
分散しており、極めて良好な機械的特性を有する分子複
合材となる。
【0055】
【作 用】本発明によれば、剛直芳香族ポリマー前駆物
質を融解マトリックスモノマーに均一に溶解させた後、
所定の温度に加熱することによりマトリックスモノマー
の重合反応と芳香族ポリマーの閉環反応とを同時に起こ
すので、マトリックスポリマーと剛直芳香族ポリマーと
が均一に分散した分子複合材が得られる。このとき溶媒
を実質的に使用しないので、溶媒除去工程が不要であ
り、製造時間を大幅に短縮できる。
【0056】
【実施例】本発明を以下の具体的実施例によりさらに詳
細に説明する。
【0057】実施例1 下式に示すポリベンゾチアゾール前駆物質(以下「PB
T前駆物質」と呼ぶ)0.51gと液状のε−カプロラ
クタム30gとを反応容器に入れ、アルゴン雰囲気中で
110℃に約12時間加熱し、PBT前駆物質をε−カ
プロラクタムに均一に溶解させた。
【化19】
【0058】PBT前駆物質がε−カプロラクタムに完
全に溶解した後、さらに触媒としてε−アミノカプロン
酸の50重量%水溶液6gを加え、270℃まで昇温
し、アルゴン雰囲気中で4時間反応させ、PBT前駆物
質のチアゾール環閉環反応とナイロン−6の重合反応を
同時に行った。反応生成物を放冷して固化させた後、反
応容器から取り出して粉砕した。水で一晩還流を行い、
ろ過した後、100℃で真空乾燥して、PBTを1重量
%含有するペレット状のPBT/ナイロン−6分子複合
材を得た。
【0059】得られたPBT/ナイロン−6分子複合材
のペレット2gを温度230℃、圧力60kg/cm2
で圧縮成形し、15mm×50mm×2mmの平板試験
片を作製した。この試験片を用いて、3点曲げ試験を行
い、曲げ強度及び曲げ弾性率をJIS K7203 に準拠して測
定した。結果を表1に示す。
【0060】また、PBT/ナイロン−6分子複合材の
ペレット0.1gを20mlのm−クレゾールに溶解した
溶液を用いて、30℃にて毛細管法により固有粘度η
inh を測定した。結果を表1にあわせて示す。
【0061】実施例2 実施例1と同じPBT前駆物質1.5gとε−カプロラ
クタム30gとを反応容器に入れ、アルゴン雰囲気中で
110℃に約12時間加熱し、PBT前駆物質をε−カ
プロラクタムに均一に溶解させた。
【0062】PBT前駆物質がε−カプロラクタムに完
全に溶解した後、さらに触媒としてε−アミノカプロン
酸の50重量%水溶液12gを加え、270℃まで昇温
し、アルゴン雰囲気中で7時間反応させ、PBT前駆物
質のチアゾール環閉環反応とナイロン−6の重合反応を
同時に行った。反応生成物を放冷して固化させた後、反
応容器から取り出して粉砕した。水で一晩還流を行い、
ろ過した後、100℃で真空乾燥して、PBTを3重量
%含有するペレット状のPBT/ナイロン−6分子複合
材を得た。
【0063】得られたPBT/ナイロン−6分子複合材
のペレット2gを実施例1と同じ方法で15mm×50
mm×2mmの平板試験片を作製した。この試験片を用
いて、3点曲げ試験を行い、曲げ強度及び曲げ弾性率を
JIS K7203 に準拠して測定した。結果を表1に示す。
【0064】また、PBT/ナイロン−6分子複合材の
ペレット0.1gを20mlのm−クレゾールに溶解した
溶液を用いて、30℃にて毛細管法により固有粘度η
inh を測定した。結果を表1にあわせて示す。
【0065】比較例1 ε−カプロラクタム30gを反応容器に入れ、アルゴン
雰囲気中で110℃に加熱した後、触媒としてε−アミ
ノカプロン酸の50重量%水溶液6gを加え、270℃
まで昇温し、アルゴン雰囲気中で4時間重合させ、ナイ
ロン−6を得た。反応生成物を放冷して固化させた後、
反応容器から取り出して粉砕した。水で一晩還流を行
い、ろ過した後、100℃で真空乾燥して、ペレット状
のナイロン−6を得た。
【0066】得られたナイロン−6のペレットを実施例
1と同じ条件で圧縮成形し、15mm×50mm×2m
mの平板試験片を作製した。この試験片を用いて、実施
例1と同じ測定を行った。結果を表1に示す。
【0067】また、ナイロン−6のペレット0.1gを
20mlのm−クレゾールに溶解した溶液を用いて、30
℃にて毛細管法により固有粘度ηinh を測定した。結果
を表1にあわせて示す。
【0068】 表1 曲げ強度 曲げ弾性率 固有粘度 例No. (kgf/mm2 ) (kgf/mm2 ) (ηinh 実施例1 13 430 0.8 実施例2 13 499 0.8 比較例1 9 251 1.02
【0069】表1から明らかなように、比較例1のナイ
ロン−6に比べて、実施例1及び実施例2の分子複合材
は曲げ強度及び曲げ弾性率が高く、剛直芳香族ポリマー
とマトリックスポリマーとの分散性が良好な分子複合材
が得られたことが分かる。
【0070】
【発明の効果】以上に詳述した通り、本発明によれば、
剛直芳香族ポリマー前駆物質をマトリックスモノマーに
均一に溶解させた後で、剛直芳香族ポリマーの閉環反応
とマトリックスモノマーの重合反応とを同時に行うこと
により、剛直芳香族ポリマーとマトリックスポリマーと
が均一に分散し、もって良好な機械的強度を有する分子
複合材を得ることができる。
【0071】本発明の分子複合材は、良好な機械的強
度、耐熱性及び耐溶媒性等の諸特性を有するために、自
動車部品、航空部品、宇宙機器等用に幅広く利用するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 啓人 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛直芳香族ポリマーとマトリックスポリ
    マーとの分子複合材の製造方法において、 (a)前記マトリックスポリマーの原料モノマーを溶媒
    として、前記剛直芳香族ポリマーの前駆物質を溶解させ
    て均一な溶液を調製し、 (b)前記溶液を加熱することにより前記前駆物質を閉
    環させて剛直芳香族ポリマーとするとともに、前記モノ
    マーを重合させてマトリックスポリマーを生成すること
    を特徴とする剛直芳香族ポリマーの分子複合材の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の剛直芳香族ポリマーの
    分子複合材の製造方法において、前記剛直芳香族ポリマ
    ーはチアゾール環、イミダゾール環、オキサゾール環及
    びオキサジノン環からなる群から選ばれた少なくとも一
    種の縮合環を有することを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の剛直芳香族ポリ
    マーの分子複合材の製造方法において、前記マトリック
    スポリマーがポリアミド又はコポリアミドであることを
    特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の剛直
    芳香族ポリマーの分子複合材の製造方法において、前記
    剛直芳香族ポリマーと前記マトリックスポリマーとの重
    量比が0.1:99.9〜50:50となるように、前
    記前駆物質と前記マトリックスポリマーのモノマーとを
    混合することを特徴とする方法。
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