JPH0725780Y2 - 撮影レンズ固定カメラ - Google Patents

撮影レンズ固定カメラ

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JPH0725780Y2
JPH0725780Y2 JP1990082631U JP8263190U JPH0725780Y2 JP H0725780 Y2 JPH0725780 Y2 JP H0725780Y2 JP 1990082631 U JP1990082631 U JP 1990082631U JP 8263190 U JP8263190 U JP 8263190U JP H0725780 Y2 JPH0725780 Y2 JP H0725780Y2
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JP
Japan
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lens
sensitivity
aperture
fixed
film
Prior art date
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Application number
JP1990082631U
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JPH03100830U (ja
Inventor
正 後藤
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株式会社五光映像科学研究所
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は撮影レンズ固定カメラに於ける被写界深度調節
装置であつて深度を最大に利用して撮影レンズ固定によ
るカメラの欠点を最少に押えるものである。
〔従来の技術〕
従来の撮影レンズ固定カメラは当然のこと乍らレンズが
固定されているため、フイルムの感度が変化し、それに
依つてレンズの絞りが変化し、結果として深度が変つて
も、それを最大限有効に利用することは出来なかつた。
又レンズの直後に平行平面ガラスを光軸に直角に介在さ
せ、その着脱をストロボのスイッチに連動させる方法が
とられているものがあるが、これはフイルム感度と関係
なくストロボ使用の時に近景にピントを合せる目的のも
ので本考案とは目的も効果も異る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
周知の如くカメラの撮影レンズはその絞り径が小さくな
ればなる程被写界深度は深くなつてカメラから無限遠迄
の被写体の内でシヤープに撮影される範囲が広くなる。
第1図は焦点距離35mmの撮影レンズを持つカメラの絞り
に依つて変化する被写界深度を表示したものである。
錯乱円の直径は0.06程度とし数値はすべて概数である。
上部の横線の目盛はこのレンズから被写体迄の距離を表
し0.5Mから∞までの目盛が付されている。
固定レンズカメラの場合は、撮影レンズは2.5M〜3Mの間
に焦点が結ぶ様設定される場合が多いがこの図に於ては
2.9Mにレンズが固定されたと想定しその時の絞り(F)
値の変化に応じて変化する被写界深度を示している、距
離目盛の下に横に5段に並ぶ黒の実線がそれである。
即ち絞りが(5.6)である時は1.708Mから9.65M迄シヤー
プな映像が得られ、絞りが(8)であれば1.449Mからほ
ゞ無限大までシヤープに写ることを示している。
深度はこの図中レンズの固定位置2.9Mを中心として左右
に対象となる。
図で示す通り絞りが(11)以上絞られると被写界深度の
範囲が∞の位置を越えてはみ出してしまう。
即ちこの部分はカメラにとつて有効に働いていない。若
しこれを有効に利用するためにはそのはみ出した分だけ
レンズの固定位置を2.9Mの位置より近距離側に移動させ
れば被写界深度は100%有効に利用出来る。
即ちF(11)の時はレンズの焦点固定位置を2.9Mから2.
094Mの位置へ又F(16)の時はレンズの焦点固定位置を
1.448Mの位置へという様に修正すれば良い。図中(点
線)がその修正された場合の被写界深度を示している。
この図でも明らかな様にその修正に依つてF(11)の時
は∞から1.216迄しかシヤープでなかつた映像が1.047M
迄シヤープに写り、F(16)の時は∞から0.966M迄しか
シヤープでなかつた映像が0.724M迄シヤープに写る。
そのためにはF(11)の時はレンズをフイルムから離す
方向に0.163F(16)の時は同様に0.424だけ移動させな
ければならない。但し固定レンズカメラではレンズを移
動することが出来ないので本考案では次の方法を開発し
た。
〔問題を解決するための手段〕
若し最初から撮影レンズの焦点位置を1.045M(F(22)
の時に被写界深度を最大限有効に使える位置)に固定す
るとその場合は、 F(16)の時は0.326 F(11)の時は0.587 F(8),F(5.6)の時は0.75 だけレンズからフイルム迄の距離を短縮すれば良い。撮
影レンズとフイルムの間に光軸に直角に一定の厚さの平
行平面ガラスを挿入すると実質的光学距離はその平行平
面ガラスの厚さの1/3(n≒1.5の時)だけ短縮される。
そのため撮影レンズを1.045Mの位置に固定したまゝで F(22)の時はそのまゝ F(16)の時は0326×3=0.978mm F(11)の時は0.587×3=1.761mm F(8),F(5.6)の時は0.75×3=2.25mm の平行平面ガラスをレンズとフイルムの間にその光軸に
直角に挿入すれば目的を達する。
又近時フイルムの品質が向上し超高感度のものが開発さ
れている。
今このカメラで仮にF(5.6)時に感度ISO100のフイル
ムが丁度平均的な適正露光が得られる様シャッタースピ
ードを設定したとすると、その適正露光をほゞ維持する
フイルム感度と絞りのF位との関係は下記の如くなる。
F:(5.6) ISO 100 F:(8) 〃 200 F:(11) 〃 400 F:(16) 〃 800 F:(22) 〃 1600 そこでカメラに装備されるISO感度切換装置にそれぞれ
の適正な大きさの各絞りが装着されると同時にそれらの
絞りと密着してそれぞれの絞りF値に対応する前記平光
平面ガラス板が絞りの変換と同時に変換されゝば撮影レ
ンズ固定カメラであり乍ら極めて被写界深度の深いカメ
ラが安価に生産出来ることになる。
〔作用〕
この機構によりどの感度のフイルムを利用しても、その
フイルムに対する被写界深度を最大に利用出来る位置に
焦点が自動的にセットされるため従来のカメラよりピン
トの合つたシヤープな映像が得られ特に近距離に於いて
ピントの合う範囲が拡がる。
〔実施例〕
次に図面に示す実施例について説明する。
第2〜5図は第1実施例を示し、Aはカメラ本体で
(1)は固定された撮影レンズであり、(2)はフイル
ムの位置を示す。カメラ内部に支軸(6)によつて
(6)を中心に回転方向に移動可能なフイルム感度切換
板Bが装置されておりその一方にはBに切込れたV溝と
これに係合する金属ボール7とそれをBに圧着するスプ
リングがあつて所定の位置にクリックストップする様装
設され、又他方には移動ツマミ(8)がカメラ本体に表
示されるフイルム感度表示の数字に合致し乍ら段階的
(この図では五段階)に固定される。
感度切換板Bの一部は撮影レンズの直後を光軸(3)に
直角に横切る位置にあり(8)があるISO感度位置で固
定された時にはBのレンズ直後にある部分にはその感度
に適切なレンズの絞りに相当する大きさの穴4(4a、4
b、4c、4d、4e)が開けられている。
これはフイルム感度表示目盛と同数開けられておりそれ
ぞれがその感度に対応するものである。
又その穴の直後又は直前には平行平面ガラス5(5a、5
b、5c、5d)が貼付すなわちレンズの光軸に直角に装着
されている。この平行平面ガラスの厚さは説明文に明示
した如く4(4a、4b、4c、4d)の絞り径に応じてその絞
り径の時に被写界深度を最大限に利用出来る位置にピン
トを結ばせるために計算された厚さのものであつて各絞
り径に応じて異るものとなつている。
又第6図及び第7図は第2実施例を示しISO感度切換板
Bは円板形ギヤーで中心の支軸(9)により回動可能に
装設されており、ツマミ付ギヤー(10)に歯合する。
又、この裏面に切込まれたV溝とこれに係合する金属ボ
ール(7)とそれを(10)に圧着するスプリングがあつ
て所定の位置にクリックストップする様に装設される。
ツマミ付ギヤー(10)に表示されるフイルム感度表示の
数字を本体Aの覗窓(11)に合致させ乍ら段階的(この
図では5段階)に固定される。
第1実施例の説明と同様に感度切換板Bの一部は撮影レ
ンズの直後を光軸(3)に直角に横切る位置にあり、ツ
マミ付ギヤー(10)があるISO感度位置で固定された時
にはBのレンズ直後にある部分にはその感度に適切なレ
ンズの絞りに相当する大きさの穴4が開けられている。
これはフイルム感度表示目盛と同数開けられており、そ
れぞれがその感度に対応するものである。
又その穴の直後又は直前には平行平面ガラス5がレンズ
光軸に直角に交る形で貼り付けられている、この平行平
面ガラスの厚さは前記説明に明示した如く4の絞り径に
応じてその絞り径の時、被写界深度を最大限に利用出来
る位置にピントを結ばせるために計算された厚さで、各
絞り径に応じて異なるものである。
〔考案の効果〕 単なるレンズ固定のカメラでは焦点位置の移動が出来な
いため、フイルム感度に依つて変る絞り径、その絞り径
によつて変化する被写界深度を充分に有効に利用出来な
いが本考案の方法によればそれぞれのフイルムに対する
最大限の被写界深度を利用出来るため被写界深度が深く
なり、特に近距離に於てその範囲が拡がる至近距離に近
い方向で深度が広がるのは「静物」「赤ん坊の顔」等の
撮影に極めて大きな効果を生むもので特に固定レンズカ
メラの欠点を大きく補うものである。
又この方法は上記の被写界深度にのみ関連するのでな
く、それぞれの絞りF値、及びISO感度に対応してそれ
ぞれに希望する焦点位置を自由に撰択させる手段をも提
供するものであつて撮影レンズ固定カメラに適用して極
めてすぐれた考案であり撮影は良好で製作容易な実用性
に富むものといえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本件考案の説明図で、第2図は本考案の実施例
における要部の平断面図、第3図はその正面図、第4図
および第5図は第3図の一部を拡大して示す平断面図、
第6図は他の実施例の平断面図であつて第7図はその正
面図を示す。 (1)……撮影レンズ、(2)……フイルム、(3)…
…光軸、B……ISO感度切換体、(4a、4b、4c、4d、4
e)……絞り、(5a、5b、5c、5d)……平行平面ガラス
板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面に撮影レンズを固定したカメラに於い
    て、一方には撮影レンズの直後で光軸(3)を直角に横
    切る位置の個所にフイルムの感度に応じての複数の絞り
    穴4……を有する感度切換板Bを支軸(6)を中心とし
    て回動自在に軸着し、他方には先端に感度切換板Bの外
    周に切込まれたV溝と係脱する金属ボール7を圧着する
    スプリングを設け、また前記撮影レンズと上記感度切換
    板Bのレンズ絞り穴4との間には平行平面ガラス5を介
    装するものとなし、更に先記感度切換板Bには絞り表示
    に合わせて表示回動するツマミ8を突設してなる撮影レ
    ンズ固定カメラ。
JP1990082631U 1990-08-02 1990-08-02 撮影レンズ固定カメラ Expired - Lifetime JPH0725780Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990082631U JPH0725780Y2 (ja) 1990-08-02 1990-08-02 撮影レンズ固定カメラ

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JPH03100830U JPH03100830U (ja) 1991-10-22
JPH0725780Y2 true JPH0725780Y2 (ja) 1995-06-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4866832A (ja) * 1971-12-16 1973-09-13
JPS6015933B2 (ja) * 1975-12-02 1985-04-23 富士写真フイルム株式会社 簡易カメラの露出調整装置

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