JP2006276142A - 実像式ファインダおよびカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、実像式ファインダ等に関し、温度変化等により屈折率が変化しても被写体と視野枠とを同時に明瞭に視認することができる実像式ファインダ等を備える。
【解決手段】対物レンズ102と、対物レンズ102を経由して入射した光束の上下左右を反転するプリズム103およびミラー103Bと、対物レンズ102の結像面Fにほぼ一致した位置に設けられた視野枠103Aと、結像面F上の被写体像および視野枠103Aを観察するための接眼レンズ104と、接眼レンズ104、ミラー103B、および視野枠103A付きのプリズム103を一体的に対物レンズ102の光軸方向に移動させる視度補正ダイヤル19とを備えた。
【選択図】 図10

Description

本発明は、実像式ファインダおよび実像式ファインダを備えたカメラに関する。
従来より銀塩フィルム上に写真撮影を行なう方式のカメラや、近年急速に普及しつつある、CCD撮像素子等の撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成するデジタルカメラにおいても、光学式の実像ファインダが多用されている。
実像式ファインダは、一般的に、対物レンズと、その対物レンズを経由して入射した光束の上下左右を反転する反転光学部材と、対物レンズの結像面上の像を観察するための接眼レンズとを有し、通常は、対物レンズの結像面上に視野枠を設け、接眼レンズでは、その結像面上の像と視野枠との双方を重ねて観察するように構成されている。例えば、特許文献1には、反転光学部材と接眼レンズがプリズムとして一体形成された実像式ファインダが開示されている。
ここで、実像式ファインダにおいて、接眼レンズをその光軸方向に移動させて対物レンズの結像面と接眼レンズとの間の距離を調整する機構を備えたものがある。この機構は、下記(a)の作用に着目して視度補正機構と呼ばれている。
この視度補正機構を利用する場面としては、
(a)近視又は遠視の観察者が裸眼でその実像ファインダを覗くとき、
(b)温度変化等で対物レンズの屈折率が変化したとき、
(c)その実像ファインダで例えば1m以内等の近距離の被写体を観察しようとしたと き、
が考えられる。上記(b),(c)の場合は対物レンズでの結像面がその本来予定していた(視野枠が配置されている)結像面からずれるという現象が生じ、視度補正機構を使って調整することにより被写体を明瞭に視認することができる。
特開平4−19705号公報
近年、高倍率のズームレンズを搭載したカメラが増えてきており、これに伴ってそのカメラに搭載される実像式ファインダも高倍率化が進んできている。また、ファインダには軽量化、低コスト化のためプラスチックレンズが採用されることが多く、プラスチックレンズはガラスレンズと比べ温度による屈折率の変化が大きい。このようなことから、温度変化、あるいは近距離被写体の観察時等に対物レンズの実際の結像面が本来予定していた結像面(視野枠が配置されている面)から大きくずれる傾向にある。その場合に、視度調整機構を利用して観察者にとって被写体が明瞭に視認できるように調整すると視野枠がぼけて見え、被写体と視野枠との双方を同時に明瞭に観察することができないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、温度変化等により屈折率が変化しても被写体と視野枠とを同時に明瞭に視認することができる実像式ファインダ、およびそのような実像式ファインダを備えたカメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の実像式ファインダは、対物光学系と、対物光学系を経由して入射した光束の上下左右を反転する反転光学系と、対物光学系の結像面にほぼ一致した位置に設けられた視野枠と、結像面上の像および視野枠を観察するための接眼光学系と、対物光学系と視野枠との間の光路長を調整する調整機構とを備えたことを特徴とする。
本発明の実像式ファインダは、対物光学系と視野枠との間の光路長を調整する調整機構を備えたため、対物光学系の実際の結像面を視野枠が配置されている、本来予定していた結像面に一致させることができ、したがって温度変化等により屈折率変化が生じても、被写体と視野枠を同時に明瞭に視認することができる。
ここで、上記本発明の実像式ファインダにおいて、上記調整機構が、反転光学系、視野枠、および接眼光学系を一体的に移動させることにより上記光路長を調整するものであることが好ましい。
これら反転光学系、視野枠、および接眼光学系を一体的に移動させるように構成すると、従来の視度補正と同様な感覚での調整が可能となる。
また、上記本発明の実像式ファインダにおいて、上記視野枠が、対物光学系の光軸方向に対し垂直な方向を向くように配置され、上記調整機構が、反転光学系を対物光学系の光軸方向に移動させることにより上記光路長を調整するものであってもよい。
このような構成によっても、対物光学系と視野枠との間の光路長を調整することができる。
あるいは、上記本発明の実像式ファインダにおいて、上記調整機構は、対物光学系を移動させることにより光路長を調整するものであってもよい。
このように、対物光学系を移動させることによっても、対物光学系と視野枠との間の光路長を調整することができる。
また、上記目的を達成する本発明のカメラは、撮影光学系を経由して入射してきた被写体を捉えることにより撮影を行なうカメラにおいて、対物光学系と、対物光学系を経由して入射した光束の上下左右を反転する反転光学系と、対物光学系の結像面にほぼ一致した位置に設けられた視野枠と、結像面上の像および視野枠を観察するための接眼光学系とを有する実像式ファインダを備え、その実像式ファインダが、対物光学系と視野枠との間の光路長を調整する調整機構を備えたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、被写体と視野枠を同時に明瞭に視認することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態である実像式ファインダが組み込まれたカメラの外観を示す斜視図である。
図1に示すようにカメラボディ1aの中央部にレンズ鏡胴11が備えられており、そのレンズ鏡胴11の上方には測光窓12やAF窓13やファインダ窓101Eなどが配備されている。さらにそのファインダ窓101Eの横には閃光発光窓14が設けられ、またカメラボディ1aの上面にはレリーズ釦15が設けられている。さらに背面側にはファインダ101のファインダ接眼部101Aがカメラボディ1aから突出するようにして設けられている。
このカメラ1は、焦点距離可変な撮影レンズ111を鏡胴11内に備え、その鏡胴11の伸縮により焦点距離が変更され、その焦点距離に応じた倍率で撮影が行われるものである。
図2は、図1のカメラの背面を示す図である。
焦点距離の変更を指示するズームスイッチ17がカメラ背面側に設けられており、
このズームスイッチ17から所定の距離を置いてカメラボディ1aから突出したファインダ接眼部101Aが設けられている。またこのファインダ接眼部101Aはファインダ接眼窓101Bを有しており、そのファインダ窓101Bを撮影者が覗くことにより被写体が視認される。このカメラが有するファインダは、後述する形態の視度補正機能付きの実像式ズームファインダ101であり、そのファインダ接眼部101Aの、ズームスイッチ17側の側面に視度補正用の回転式のダイヤル19を備えている。そのズームスイッチ17は、ファインダ接眼部101Aとの間に所定の間隔を置いた位置にカメラ背面から突出して設けられており、視度補正用の回転式のダイヤル19は、カメラ背面から突出した先端面とカメラ背面との間に設けられている。したがって、ファインダ接眼部101Aを覗いて撮影を行なおうとしているときに、不用意に視度補正用のダイヤル19に触れてそのダイヤルを回転させてしまうといった事態が引き起こされ難い。
また、ズームスイッチ17はファインダ接眼窓101Bを覗きながら右手で自在に操作することができるように、カメラ背面を見たときのファインダ接眼部101Aの右に位置するところに設けられている。
また、ファインダ接眼部101Aには、マクロ撮影モードを指定するマクロ釦101Cやレリーズ釦が半押しされたときにピントがあっているかどうかを撮影者に通知する発光体101Dが設けられている。レリーズ釦が半押しされるとカメラ内部の測距装置により測距が行われて点灯(測距OK)あるいは点滅(測距NG)によりピントがあっているかどうかが撮影者に通知される。
このようにしておくとファインダ101を覗きレリーズ釦15を半押ししてカメラの撮影光学系のピントがあっているかどうかを確認しながら、視度補正用のダイヤル19を操作することができる。特にズームスイッチ17を操作していると、ズームファインダ101も倍率が変わってしまうためその倍率によってはピントがずれたように感じられてしまうことがある。こういうときには、レリーズ釦15を半押しして撮影光学系側のピントがあっているかどうかを発光体101Dで確認しながら視度補正用のダイヤル19を再操作して、ファインダのピントをその撮影者にとってピントの合った被写体が見えるように調整することができる。
図3から図10を参照して視度補正用の回転式のダイヤル19とズームファインダ101とズームスイッチ17との係わりを説明する。
図3は外装カバー1aを外してカメラ内部を正面斜め上方から見た図であり、図4は外装カバーを外してカメラ内部を背面側から見た図である。
図3に示すように、鏡胴11の上方にファインダ窓101Eを備えたファインダ101が設けられ、そのファインダ101の背面側に視度補正用の回転式のダイヤル19を備えている。このファインダ101を背面側から見ると、図4に示すようにファインダ接眼部101Aの隣に回転式のダイヤル19が位置する。その回転式のダイヤル19の、背面から見て右側の位置にズームスイッチの接点17aが配設されている。この接点を覆うようにズームスイッチ17(図2参照)が被せられる。
図5は、ズームファインダ部とその周辺に配備された部材をカメラ正面斜め上方から見た図である。
図5に示すようにファインダ窓101Eの後方背面に視度補正用のダイヤル19が配設されている。このズームファインダが備えるファインダ光学系はファインダ窓101E後方に組み込まれる対物レンズ102(図9参照)を通して入射した被写体光を直線的に接眼レンズ104まで導くものではなく、対物レンズ102を経由してきた入射光束を、後述するミラー103Eと共同して左右および上下に反転するプリズム103を用いて被写体光の進行方向を変えてプリズムの出射面に被写体像を導くものになっている。この関係については図9を説明するときに詳細に説明する。
図6は、ズームファインダ101のファインダ光学系が配設される部分を背面斜め上方から見た図である。
図6にはファインダの接眼レンズ104を光軸方向に前後させるようにファインダのファインダ接眼部の、ズームスイッチの接点17a側の側面に視度補正用のダイヤル19を備えていることが示されている。
図7、図8は、ズームファインダ101のファインダ光学系の構成と、その光学系と視度補正用のダイヤル19との係わりを示す図である。
図7はズームスイッチ17(図2参照)がWIDE側にいっぱいに操作された場合のズームファインダ101の対物レンズ102を構成する各レンズ1021,1022,1023それぞれの位置を説明する図であり、図8はズームスイッチ17(図2参照)がTELE側にいっぱいに操作された場合のズームファインダ101の対物レンズ102を構成する各レンズ1021,1022,1023それぞれの位置を説明する図である。
まず図7、図8を参照してズームファインダ101の構成を簡単に説明しておく。
このカメラでは、図7に示すようにカム板105を鏡胴11の伸縮に連動してカム板105の長手方向(図中矢印A方向)に移動させ、対物レンズ102を構成する各レンズ1021,1022,1023のうちの対物側先端のレンズ1021を除く残りの2枚のレンズ1022,1023を光軸方向(図中矢印B)に移動させている。図7にはWIDE状態のときのレンズの配置が示されている。
図7から分かるように対物レンズ102は、2本のガイド軸102A,102Bそれぞれに保持され、2枚のレンズ1022,1023の各レンズ保持枠がその2本のガイド軸101A,101Bそれぞれに移動自在に係合している。このようにしておくことで、対物レンズ102を構成する3枚の移動レンズ1021,1022,1023それぞれの光軸が一致し、2枚のレンズ1022,1023が移動しても常に結像面Fにピントのあった被写体像が結像する。
ズームスイッチ17がWIDE側いっぱいに操作されると、図7に示すようにカム板105の図中矢印Aで示す方向のうち、左上方向いっぱいにカム板105が移動して、最大広角に対応する画角を持つ被写体が結像面Fに結像される位置に2枚の各レンズ1022,1023が配置される。これに対しズームスイッチ17がTELE側いっぱいに操作されると、図8に示すように、カム板105が、図中矢印Aで示す方向のうち、右下方向いっぱいにカム板105が移動して最大望遠に対応する画角を持つ被写体が結像面Fに結像される位置に2枚の各レンズ1022,1023が配置される。
ここで、結像面Fの構成を、図9を参照して説明しておく。
図9は2本のガイド軸102A,102Bに保持された対物レンズ102とプリズム103とを示す図であって、特に出射面に結像面Fが形成されるプリズム103が2本のガイド軸102A,102Bに装着される前の状態を示してある。さらにこのズームファインダ光学系の結像面Fが分かるように視野枠103Aが装着される前の状態も示してある。
対物レンズ102から入射した被写体光は、プリズム103に達し、プリズム103で進行方向を曲げられてプリズムの出射面である結像面Fまで導かれる。この出射面が結像面Fとなって結像面Fにピントのあった被写体像が結像される。このピントのあった被写体像が接眼レンズ104から覗く撮影者によって視認される。なお、接眼レンズ104と焦点面の間には図7、図8に示すように接眼レンズ104を通して結像面Fを視認することができるようにミラー103Bが配設されている。
また、図9に示す視野枠103Aがその結像面Fに装着されると撮影者が接眼レンズ104を覗いたときに撮影光学系の画角と同じ被写体像が視認される。
ここで、対物レンズ102に温度変化による屈折率変化が生じた場合を考える。このときは、対物レンズ102による被写体像は、プリズム103の出射面である結像面F上には結像せず、その結像面Fから外れた位置に結像することになる。この点は、このズームファインダのファインダ倍率を大きくした状態で近距離(例えば1m以下の距離)の被写体を撮影したときにも生じる。
本実施形態では、視度補正ダイヤル19を回わすと、接眼レンズ104だけでなく、ミラー103B、プリズム103、そのプリズム103に固定された視野枠103Aが一体的に、図7,図8に示す矢印B方向に移動する。したがって、対物レンズ102の屈折率が変化しても、結像面Fをその変化した焦点距離に応じた位置に移動させることができる。したがって接眼レンズ104を覗く観察者は、対物レンズ102の屈折率の変化によらず被写体像と視野枠を同時に明瞭に視認することができる。
図10は、ファインダ光学系と視度補正用の回転式のダイヤル19との係わりを示す図である。この図10を参照して視度補正用の回転式のダイヤル19とファインダ光学系との係わりを説明する。
図10に示すようにこの視度補正用の回転式のダイヤル19には、操作部の部分の径が大きくなっている円筒190が用いられている。その円筒190の操作部とは反対側の部分に、凹部191が形成され、この凹部191に、接眼レンズ104、ミラー103B、および視野枠を保持したプリズム103を一体的に保持する保持部材(図示せず)から延設された腕部1041が係合している。
この凹部191は視度補正用の回転式のダイヤル19が回転操作され、円筒190が回転したときにその回転に沿って腕部1041が光軸方向に移動するように凹部191には円筒190の外周面にそって傾斜が施されている。したがって、このカメラで撮影を行なおうとしている撮影者が視度補正用の回転式のダイヤル19を回転させると、腕部1041がその凹部191の傾斜に沿って光軸方向に移動し、その腕部1041を延設させた保持部材が光軸方向に沿って移動してその保持部材に保持された接眼レンズ104、ミラー103B、および視野枠付きプリズム103が対物レンズ102の光軸方向に一体的に移動し、これによりプリズム103の出射面に被写体像を結像させることができる。したがって撮影者は被写体像と視野枠との双方を同時に明瞭に視認でき、正確な画角を把握することが可能となる。
図11は、これまで説明してきたファインダの変形例を示す図である。この図11に示すファインダ201には、前述したファインダにおけるミラー103B、接眼レンズ104にそれぞれ相当する反射面203B、凸部204が一体となったプリズム205が備えられており、そのプリズム205が、前述したファインダにおけるプリズム103に相当するプリズム203と一体となるように嵌め込まれている。また、視野枠203Aは、前述したファインダにおける視野枠103Aに相当し、2本のガイド軸202A,202Bは前述したファインダにおける2本のガイド軸102A,102Bに相当する。
この図11に示すように前述のファインダにおける反射ミラー103Bと接眼レンズ104(この実施形態における反射面203Bと凸部204)とを一体化した1つのプリズム205とすることにより、部品点数が削減され、同一の機能を満たしつつ低コスト化を図ることができる。
図12は、本発明の第2実施形態の実像式ファインダの、対向レンズを除く接眼部分を示す図である。
この実像式ファインダの場合、対物レンズ(図示せず)を経由してきた光束の左右上下を反転するプリズムブロック303の入射面に、その対物レンズの結像面Fが設定されており、その入射面に視野枠303Aが配備されている。
また、このプリズムブロック303は、入射光束の左右上下を反転する機能だけでなく、凸部304によって接眼レンズの機能も果たしている。このプリズムブロック303は、2本のガイド軸302A,302Bに、対物レンズの光軸方向に移動自在に支持されており、プリズムブロック303と一体的に構成されたカムピン312が、視度調整つまみ310の裏面のカム溝311に嵌入していて、その視度調整つまみ310を操作すると、このプリズムブロック303が2本のガイド軸302A,302Bに沿って移動し、対物レンズのピント位置がずれた場合であっても、被写体像と視野枠との双方を同時に明瞭に視認できるように調整することができる。
次に、これまでの説明に用いた図面を参照しながら、さらに別の実施形態について説明する。
図1〜図10を参照して説明した実施形態では、図10を参照しながら説明したように、接眼レンズ104、ミラー103B、および視野枠付きプリズム103を一体的に保持する保持部材(図示せず)を備え、視度補正用のダイヤル19を回わすとそれらが一体的に移動する旨説明したが、ここでの実施形態では、そのような一体的に保持する保持部材は備えずに、また視度補正ダイヤル19に代えて、視野枠を保持したプリズム103のみをガイド軸102に沿う方向に移動させる、視度補正つまみを備える。この視度補正つまみとして、例えば図12を参照して説明したようなカム溝を備えた形態のものを備え、さらにプリズム103にカムピンを備えてカム係合させることにより、プリズム103を移動させることができる。
図10に示す例では視野枠103Aは、対物レンズの光軸に対し垂直な方向を向くように配置されているため、プリズム103のみを移動させることによっても、そのプリズム103の出射面(視野枠103Aの配置面)に対物レンズのピントを合わせることができる。
ただし、この実施形態の場合、接眼レンズ104を覗いている撮影者には視度補正つまみを操作すると視野枠が多少左右に移動して見えるが、これを許容レベルに押えることにより、プリズム103のみの移動で済むことになる。
さらに、この図10を参照しながら、さらに別の実施形態について説明する。
これまで説明してきた実施形態は、プリズム103を移動させるもの、あるいはそのプリズム103を含み、さらにミラー103Bおよび対物レンズ104を移動させるものであるが、対物レンズ102自体をその対物レンズ102の光軸方向に移動させてもよい。対物レンズ102自体をその光軸方向に移動させても、対物レンズ102の実際の結像面を視野枠103Aと一致させることができる。
対物レンズ102をその光軸方向に移動させるには、カム板105自体を対物レンズ102の光軸方向に移動させることで実現できる。カム板105を対物レンズ102の光軸方向に移動させるにあたっては、上記の、プリズム103のみを移動させる実施形態と同様、カム板105にカムピンを設けるとともに、図12に示すようなカム溝を有する視度補正つまみを設け、そのカム溝にカム板105のカムピンを係合させた構成を採用することができる。
本発明の一実施形態である実像式ファインダが組み込まれたカメラの外観を示す斜視図である。 図1のカメラの背面を示す図である。 外装カバーを外してカメラ内部を正面斜め上方から見た図である。 外装カバーを外してカメラ内部を背面側から見た図である。 ズームファインダ部とその周辺に配備された部材をカメラ正面斜め上方から見た図である。 ズームファインダのファインダ光学系が配設される部分を背面斜め上方から見た図である。 ズームファインダのファインダ光学系の構成と、その光学系と視度補正用のダイヤルとの係わりを示す図である。 ズームファインダのファインダ光学系の構成と、その光学系と視度補正用のダイヤルとの係わりを示す図である。 2本のガイド軸に保持された対物レンズとプリズムとを示す図である。 ファインダ光学系と視度補正用のダイヤルとの係わりを示す図である。 これまで説明してきたファインダの変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態の実像式ファインダの、対向レンズを除く接眼部分を示す図である。
符号の説明
1 カメラ
1a カメラボディ
11 鏡胴
12 測光窓
13 AF窓
14 閃光発光窓
15 レリーズ釦
16 閃光発光窓
17 ズームスイッチ
18 電源スイッチ
19 視度補正用のダイヤル
101 ズームファインダ
102 対物レンズ
102A,102B ガイド軸
103 プリズム
104 接眼レンズ
104A ミラー
1041 腕部
105 カム板
1051,1052 カム溝
201 ファインダ
202A,202B ガイド軸
203 プリズム
203B 反射面
204 凸部
205 プリズム
302A,302B ガイド軸
303 プリズムブロック
303A 視野枠
304 凸部
310 視度調整つまみ
311 カム溝
312 カムピン
F 結像面

Claims (5)

  1. 対物光学系と、
    前記対物光学系を経由して入射した光束の上下左右を反転する反転光学系と、
    前記対物光学系の結像面にほぼ一致した位置に設けられた視野枠と、
    前記結像面上の像および前記視野枠を観察するための接眼光学系と、
    前記対物光学系と前記視野枠との間の光路長を調整する調整機構とを備えたことを特徴とする実像式ファインダ。
  2. 前記調整機構が、前記反転光学系、前記視野枠、および前記接眼光学系を一体的に移動させることにより前記光路長を調整するものであることを特徴とする請求項1記載の実像式ファインダ。
  3. 前記視野枠が、前記対物光学系の光軸方向に対し垂直な方向を向くように配置され、
    前記調整機構が、前記反転光学系を前記対物光学系の光軸方向に移動させることにより前記光路長を調整するものであることを特徴とする請求項1記載の実像式ファインダ。
  4. 前記調整機構が、前記対物光学系を移動させることにより前記光路長を調整するものであることを特徴とする請求項1記載の実像式ファインダ。
  5. 撮影光学系を経由して入射してきた被写体を捉えることにより撮影を行なうカメラにおいて、
    対物光学系と、
    前記対物光学系を経由して入射した光束の上下左右を反転する反転光学系と、
    前記対物光学系の結像面にほぼ一致した位置に設けられた視野枠と、
    前記結像面上の像および前記視野枠を観察するための接眼光学系とを有する実像式ファインダを備え、
    前記実像式ファインダが、前記対物光学系と前記視野枠との間の光路長を調整する調整機構を備えたことを特徴とするカメラ。
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DE112007001838T5 (de) 2006-08-04 2009-05-28 Nsk Ltd. Doppelreihige Kegelrollenlagereinheit

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DE112007001838T5 (de) 2006-08-04 2009-05-28 Nsk Ltd. Doppelreihige Kegelrollenlagereinheit

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