JPH07257305A - エアバッグ装置のエアバッグ本体 - Google Patents

エアバッグ装置のエアバッグ本体

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JPH07257305A
JPH07257305A JP6075308A JP7530894A JPH07257305A JP H07257305 A JPH07257305 A JP H07257305A JP 6075308 A JP6075308 A JP 6075308A JP 7530894 A JP7530894 A JP 7530894A JP H07257305 A JPH07257305 A JP H07257305A
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Yuji Matsumoto
本 裕 司 松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアバッグ本体の初期膨出時に、エアバッグ
本体の乗員側への膨出を段階的に行う。乗員が負傷した
り、損傷を受ける虞れがなく、またエアバッグ本体の膨
出時に、縫着部に荷重が集中するのを防止する。 【構成】 複数本の吊りベルト28、29の長さまたは
強度を異ならせる。短い吊りベルトまたは強度の弱い吊
りベルトが先に破断し、長い吊りベルトまたは強度の強
い吊りベルトによりエアバッグ本体21が乗員側への膨
出を規制する。吊りベルト41を取付部43とベルト部
45とから形成する。ベルト部45を長さまたは強さの
異なる基端側のベルト部45aと先端側のベルト部45
bとから形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等の衝突の際に乗
員を保護するエアバッグ装置のエアバッグ本体に関し、
更に詳細に説明すると、ガス発生器の作動時に膨出する
ようになされたエアバッグ本体であって、前記エアバッ
グ本体はフロント側の基布とリア側の基布の端縁を縫製
により縫着して形成され、且つ前記フロント側の基布と
リア側の基布との間に吊りベルトが縫着されたエアバッ
グ装置のエアバッグ本体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両等の乗員の保護装置とし
てエアバッグ装置が知られている。このエアバッグ装置
としては、実開昭61−185642号公報、実開昭6
3−123355号公報、実開平2−71053号公
報、及び特開平2−169344号公報等が存在する。
また本出願人は吊りベルトの縫着強度を向上させる縫製
手段として、特開平3−164349号公報、特開平3
−248945号公報等に示される如きエアバッグ装置
を提案している。
【0003】図7に示す如く、インストルメントパネル
やステアリング等の固定側に取付けられるベースプレー
ト1にガス発生器2が固着され、ガス注入口4を有する
エアバッグ本体3がリテーナ5を介してリベット6また
はボルト等により固着され、衝撃等の所定の条件のもと
でガス発生器2が作動した場合に、ガス発生器2からの
ガスが瞬間的にエアバッグ本体3内に流入し、エアバッ
グ本体3が瞬時に膨出するようになされている。
【0004】前記エアバッグ本体3はフロント側の基布
3aとリア側の基布3bの端縁を縫着して形成され、且
つリア側の基布3bのガス注入口4の周縁部にはガス発
生器2から放出される燃焼ガスの圧力により大きな引張
力が与えられるため、ガス注入口4の周縁部を補強する
必要があり、このため補強布7や防炎布が取付けられて
いる。
【0005】また前記フロント側の基布3aとリア側の
基布3bとの間に吊りベルト8がベルトキャッチ9等を
介して縫着されている。この吊りベルト8はエアバッグ
本体3が乗員側に一方向に膨出するのを防止している。
吊りベルト8は上下2枚のベルトキャッチ9等を介して
縫着されるが、このベルトキャッチ9を用いない構成の
ものも存在する。
【0006】また、特開平4−310449号公報等に
示されるように、吊りベルト8の中間を長さ方向に折畳
み、エアバッグ本体3の膨出時に吊りベルトの折畳み部
を破断させる構成のエアバッグ装置も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアバッグ装置
では、エアバッグ本体3の初期膨出時に、エアバッグ本
体3の乗員側への膨出が急激に起こるため、乗員が負傷
したり、損傷を受ける虞れを有していた。
【0008】吊りベルト8はフロント側の基布3aとリ
ア側の基布3bとの間にベルトキャッチ9を介し、また
は介さずに縫着されているので、エアバッグ本体3の膨
出時に、縫着部に荷重が集中し、エアバッグ本体3に衝
撃力が伝えられ、エアバッグ本体3及び吊りベルト8を
破断させる虞れを有していた。
【0009】更に、特開平4−310449号公報に示
される如きエアバッグ装置の吊りベルトの縫着において
も、吊りベルト8の強度が低下し、吊りベルト8自体が
破断する虞れを有し、更に吊りベルト8の端部の縫着強
度を中間の折畳み部よりも強くしなければならず、作業
が煩雑となる欠点を有し、また衝撃吸収量も少ないもの
であった。
【0010】本発明の目的は、エアバッグ本体の初期膨
出時に、エアバッグ本体の乗員側への膨出を段階的に行
うことができ、乗員が負傷したり、損傷を受ける虞れが
なく、またエアバッグ本体の膨出時に、縫着部に荷重が
集中するのを防止することができ、エアバッグ本体及び
吊りベルトを破断させる虞れがなく、更に、吊りベルト
の縫着作業を簡易迅速に行え、然も設計通りの強度を得
ることのできる経済性及び安全性に優れたエアバッグ装
置のエアバッグ本体を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載のエア
バッグ装置のエアバッグ本体は、ガス発生器の作動時に
膨出するようになされたエアバッグ本体であって、前記
エアバッグ本体はフロント側の基布とリア側の基布の端
縁を縫着して形成され、且つ前記フロント側の基布とリ
ア側の基布との間に複数本の吊りベルトが縫着されたエ
アバッグ装置のエアバッグ本体において、前記複数本の
吊りベルトの長さが異なることを特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項2に記載のエアバッ
グ装置のエアバッグ本体は、ガス発生器の作動時に膨出
するようになされたエアバッグ本体であって、前記エア
バッグ本体はフロント側の基布とリア側の基布の端縁を
縫着して形成され、且つ前記フロント側の基布とリア側
の基布との間に複数本の吊りベルトが縫着されたエアバ
ッグ装置のエアバッグ本体において、前記複数本の吊り
ベルトの強度が異なることを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項3に記載のエアバッ
グ装置のエアバッグ本体は、前記複数本の吊りベルトの
長さ及び強度が異なることを特徴とする。
【0014】また、本発明の請求項4に記載のエアバッ
グ装置のエアバッグ本体は、前記吊りベルトの長さ及び
強度が異なる複数本の吊りベルトの端部がエアバッグ本
体の同一位置に取付けられていることを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明の請求項1、請求項2及び請求項3に記
載のエアバッグ装置のエアバッグ本体によれば、前記複
数本の吊りベルトの長さまたは強度が異なるので、短い
吊りベルトまたは強度の弱い吊りベルトが先に破断し、
長い吊りベルトまたは強度の強い吊りベルトによりエア
バッグ本体が乗員側への膨出を規制することとなり、エ
アバッグ本体の乗員側への膨出を段階的に行うことがで
き、乗員が負傷したり、損傷を受ける虞れがなく、また
エアバッグ本体の膨出時に、縫着部に荷重が集中するの
を防止することができ、エアバッグ本体及び吊りベルト
を破断させる虞れがなく、然も設計通りの強度を得るこ
とができる。
【0016】本発明の請求項4に記載のエアバッグ装置
のエアバッグ本体によれば、前記吊りベルトの長さ及び
強度が異なる複数本の吊りベルトの端部がエアバッグ本
体の同一位置に取付けられているので、短い吊りベルト
または強度の弱い吊りベルトが先に破断し、長い吊りベ
ルトまたは強度の強い吊りベルトによりエアバッグ本体
が乗員側への膨出を規制することとなり、エアバッグ本
体の乗員側への膨出を段階的に行うことができ、乗員が
負傷したり、損傷を受ける虞れがなく、またエアバッグ
本体の膨出時に、縫着部に荷重が集中するのを防止する
ことができ、エアバッグ本体及び吊りベルトを破断させ
る虞れがなく、更に、吊りベルトの縫着作業を簡易迅速
に行え、然も設計通りの強度を得ることができる。
【0017】
【実施例】以下本発明に係るエアバッグ装置のエアバッ
グ本体を図面を参照して詳述する。図1(a),(b)
には本発明に係るエアバッグ装置のエアバッグ本体の一
実施例の概略が夫々示されており、エアバッグ装置はベ
ースプレートの取付けられる固定側をインストルメント
パネル側またはステアリング側とすることができ、更に
ドア側やシートバックの背面等適宜の位置に取付けられ
る。
【0018】エアバッグ装置は図6に示すと同様に、ベ
ースプレートにボルト,ナット等の固着手段により固定
されたガス発生器を備えているが、これらの図示説明は
これを省略する。エアバッグ装置のエアバッグ本体21
はフロント側の基布22とリア側の基布23の端縁を縫
着して形成されている。リア側の基布23にはガス発生
器よりのガスが流入するガス注入口25が形成されてい
る。
【0019】フロント側の基布22とリア側の基布23
の所定の位置にベルトキャッチ26,27が夫々縫着さ
れている。このベルトキャッチ26,27の端縁26
a,27aに複数の吊りベルト28,29の複数の端部
28a,29a、28b,29bが夫々縫着され、複数
の吊りベルト28,29用の縫着部31a,31bが形
成されている。
【0020】尚、吊りベルト28,29は前後,左右に
4本設けることができるが、少なくとも2本以上あれば
よいものである。この吊りベルト28,29の本数に応
じて吊りベルト28,29の縫着部31a,31bも夫
々2箇所以上あればよい。またベルトキャッチ26,2
7は円形に形成されているが四角形その他の多角形とす
ることもできる。
【0021】図1(a),(b)に示す如く、前記吊り
ベルト28は吊りベルト29よりも短く形成され、また
強度が弱い材質から形成されている。尚、吊りベルト2
8の幅を吊りベルト29よりも幅狭に形成して強度を弱
くすることもできる。ベルトキャッチ26の端縁26a
に複数の吊りベルト28,29の端部28a,29aを
縫着した後、2枚の円形のベルトキャッチ26の端縁2
6aがフロント側の基布22に縫着される。
【0022】尚、本実施例では吊りベルト28,29の
端部28a,29a、28b,29bがエアバッグ本体
21の同一位置に取付けられている場合が図示されてい
るが、吊りベルト28,29の端部28a,29a、2
8b,29bを夫々異なる位置に縫着してもよい。
【0023】斯る構成によれば、図1(b)に示す如
く、エアバッグ本体21の初期膨出時に、複数本の吊り
ベルト28,29の長さまたは強度が異なるので、短い
吊りベルト28または強度の弱い吊りベルト28が先に
破断し、長い吊りベルト29または強度の強い吊りベル
ト29によりエアバッグ本体21のフロント側の基布2
2の乗員側への膨出を規制することができ、エアバッグ
本体21の乗員側への膨出を段階的に行うことができ、
乗員が負傷したり、損傷を受ける虞れがなく、またエア
バッグ本体21の膨出時に、縫着部に荷重が集中するの
を防止することができ、エアバッグ本体21及び吊りベ
ルト29を破断させる虞れがなく、然も設計通りの強度
を得ることができる。
【0024】図2(a),(b)には、吊りベルト2
8,29がベルトキャッチ26,27を用いない縫着状
態が示されている。この吊りベルト28,29は、図2
(c)に示す如く、ベルトキャッチ26に対応する取付
部33と、この取付部33の左右に一対形成されたベル
ト部35,35とを一体に形成することにより得ること
ができる。尚、取付部33に形成されたベルト部35,
35は一対に限定されるものではなく、1本のベルト部
35であってもよく、または3本以上形成することもで
きる。
【0025】前記吊りベルト28のベルト部35,35
は吊りベルト29のベルト部35,35よりも短く形成
され、また強度が弱い材質から形成されている。この吊
りベルト28,29の取付部33,33を重合してフロ
ント側の基布22に縫着すれば、図2(a),(b)に
示すエアバッグ本体21が得られる。
【0026】斯る構成によれば、図2(b)に示す如
く、エアバッグ本体21の初期膨出時に、図1(b)に
示すと同様に、複数本の吊りベルト28,29のベルト
部35,35の長さ、または強度が異なるので、短い吊
りベルト28または強度の弱い吊りベルト28のベルト
部35が先に破断し、長い吊りベルト29または強度の
強い吊りベルト29のベルト部35によりエアバッグ本
体21のフロント側の基布22の乗員側への膨出を規制
することができ、エアバッグ本体21の乗員側への膨出
を段階的に行うことができる。
【0027】図3(a),(b)には、吊りベルト41
が取付部43と、この取付部43に一体に形成された左
右一対のベルト部45とを有し、図3(b)に示す如
く、このベルト部45が通常のベルト部の長さの約2倍
の長さに形成され、基端側のベルト部45aが短く、然
も細く形成され、先端側のベルト部45bが基端側のベ
ルト部45aよりも長く形成され、また太く形成され、
強度が強く形成されている。
【0028】この吊りベルト41の取付部43は、図3
(a)に示す如く、他の吊りベルト41の取付部43と
共に、フロント側の基布22に縫着されている。この縫
着部を符号44で示す。また吊りベルト43のベルト部
45は、基端側のベルト部45aと先端側のベルト部4
5bとの中間で外側に折り返され、この折返し部45c
がリア側の基布23のガス注入口25側に設けられた他
の吊りベルト41の取付部43に縫着されている。
【0029】吊りベルト41の取付部43がリア側の基
布23のガス注入口25側に取付けられる場合には、図
3(b)に点線で示す如く、ガス注入口47を設けた吊
りベルト41を用いればよい。尚、リア側の基布23の
ガス注入口25側にベルトキャッチ27が縫着されてい
る場合には、ベルトキャッチ27に折返し部45cを縫
着すればよい。
【0030】先端側のベルト部45bの先端は、基端側
のベルト部45aの取付部43側の基端と共に、他の吊
りベルト41の取付部43に縫着されている。この縫着
部を符号48で示す。
【0031】図4(a),(b)には、吊りベルト41
の変形例が示されており、この吊りベルト41が取付部
43と、この取付部43に一体に形成された左右一対の
ベルト部45とを有すること前述の通りである。図4
(b)に示す如く、このベルト部45が通常のベルト部
の長さの約2倍の長さに形成され、基端側のベルト部4
5aが長く、然も太く形成され、先端側のベルト部45
bが基端側のベルト部45aよりも短く形成され、また
細く形成され、強度が弱く形成されているものである。
【0032】この吊りベルト41の取付部43は、図4
(a)に示す如く、複数の他の吊りベルト41の取付部
43と共に、フロント側の基布22に縫着されている。
また吊りベルト43のベルト部45は、基端側のベルト
部45aと先端側のベルト部45bとの中間で外側に折
り返され、この折返し部45cがリア側の基布23のガ
ス注入口25側に設けられた他の吊りベルト41の取付
部43に縫着されている。
【0033】吊りベルト41の取付部43がリア側の基
布23のガス注入口25側に取付けられる場合には、図
4(b)に点線で示す如く、ガス注入口47を設けた吊
りベルト41を用いればよい。尚、リア側の基布23の
ガス注入口25側にベルトキャッチ27が縫着されてい
る場合には、ベルトキャッチ27に折返し部45cを縫
着すればよい。
【0034】尚、本実施例では左右一対のベルト部45
を形成した場合につき説明したが、左右一対のベルト部
45を形成するものに限定されるものではなく、1本ま
たは3本以上のベルト部45を形成するものであっても
よい。
【0035】斯る構成によれば、エアバッグ本体21の
初期膨出時に、図1(b)、図2(b)に示すと同様
に、複数本の吊りベルト41のベルト部43,43の基
端側のベルト部45aと先端側のベルト部45bのう
ち、短い吊りベルトまたは強度の弱い吊りベルトのベル
ト部43の基端側のベルト部45aまたは先端側のベル
ト部45bが先に破断し、基端側のベルト部45aと先
端側のベルト部45bのうち、長い吊りベルトまたは強
度の強い吊りベルトによりエアバッグ本体21のフロン
ト側の基布22の乗員側への膨出を規制することがで
き、エアバッグ本体21の乗員側への膨出を段階的に行
うことができる。
【0036】図5及び図6(a),(b)には、エアバ
ッグ本体21の吊りベルト41の変形例が示されてお
り、この吊りベルト41はフロント側の基布22に縫着
される2本の吊りベルト41a、41bと、リア側の基
布23に縫着される2本の吊りベルト41c、41dと
からなる。
【0037】各吊りベルト41は、基本的には図3
(b)に示すと同様の吊りベルト41を用いているもの
で、リア側の基布23に縫着される2本の吊りベルト4
1c、41dにはガス注入口47を設けた吊りベルト4
1が用いられている。各吊りベルト41a〜41dは、
取付部43と、この取付部43に一体に形成された1本
のベルト部45とからなる。
【0038】このベルト部45が、図3(b)に示すと
同様に通常のベルト部の長さの約2倍の長さに形成さ
れ、基端側のベルト部45aが短く、然も細く形成さ
れ、先端側のベルト部45bが基端側のベルト部45a
よりも長く形成され、また太く形成され、強度が強く形
成されている。
【0039】吊りベルト41a、41bのベルト部45
は、基端側のベルト部45aと先端側のベルト部45b
との中間で外側にまたは内側に折り返され、この折返し
部45cがリア側の基布23のガス注入口25側に設け
られた他の吊りベルト41c、41dの取付部43に夫
々縫着されている。
【0040】リア側の基布23のガス注入口25側に設
けられた吊りベルト41c、41dのベルト部45は、
基端側のベルト部45aと先端側のベルト部45bとの
中間で夫々外側に、または内側に折り返され、この折返
し部45cがフロント側の基布22に縫着された吊りベ
ルト41a、41bの取付部43に夫々縫着されてい
る。
【0041】斯る構成によれば、エアバッグ本体21の
初期膨出時に、図1(b)、図2(b)に示すと同様
に、複数本の吊りベルト41のベルト部43,43の基
端側のベルト部45aと先端側のベルト部45bのう
ち、短い吊りベルトまたは強度の弱い吊りベルトのベル
ト部43の基端側のベルト部45aまたは先端側のベル
ト部45bが先に破断し、基端側のベルト部45aと先
端側のベルト部45bのうち、長い吊りベルトまたは強
度の強い吊りベルトによりエアバッグ本体21のフロン
ト側の基布22の乗員側への膨出を規制することがで
き、エアバッグ本体21の乗員側への膨出を段階的に行
うことができる。
【0042】
【発明の効果】以上が本発明に係るエアバッグ装置のエ
アバッグ本体の一実施例の構成であるが、本発明の請求
項1、請求項2及び請求項3に記載のエアバッグ装置の
エアバッグ本体によれば、複数本の吊りベルトの長さま
たは強度が異なるので、短い吊りベルトまたは強度の弱
い吊りベルトが先に破断し、長い吊りベルトまたは強度
の強い吊りベルトによりエアバッグ本体が乗員側への膨
出を規制することとなり、エアバッグ本体の乗員側への
膨出を段階的に行うことができ、乗員が負傷したり、損
傷を受ける虞れがなく、またエアバッグ本体の膨出時
に、縫着部に荷重が集中するのを防止することができ、
エアバッグ本体及び吊りベルトを全部破断させる虞れが
なく、然も設計通りの強度を得ることができる。
【0043】また、本発明の請求項4に記載のエアバッ
グ装置のエアバッグ本体によれば、吊りベルトの長さ及
び強度が異なる複数本の吊りベルトの端部がエアバッグ
本体の同一位置に取付けられているので、短い吊りベル
トまたは強度の弱い吊りベルトが先に破断し、長い吊り
ベルトまたは強度の強い吊りベルトによりエアバッグ本
体が乗員側への膨出を規制することとなり、エアバッグ
本体の乗員側への膨出を段階的に行うことができ、乗員
が負傷したり、損傷を受ける虞れがなく、またエアバッ
グ本体の膨出時に、縫着部に荷重が集中するのを防止す
ることができ、エアバッグ本体及び吊りベルトを破断さ
せる虞れがなく、更に、吊りベルトの縫着作業を簡易迅
速に行え、然も設計通りの強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアバッグ装置のエアバッグ本体
のエアバッグ本体と吊りベルトとの縫着状態を夫々示す
もので、(a)は吊りベルトの破断前の断面図、(b)
は吊りベルトの破断後の断面図。
【図2】本発明に係るエアバッグ装置のエアバッグ本体
のエアバッグ本体と、異なる吊りベルトとの縫着状態を
夫々示すもので、(a)は吊りベルトの破断前の断面
図、(b)は吊りベルトの破断後の断面図、(c)は吊
りベルトの正面図。
【図3】本発明に係るエアバッグ装置のエアバッグ本体
のエアバッグ本体と、異なる吊りベルトとの縫着状態を
夫々示すもので、(a)は吊りベルトの断面図、(b)
は吊りベルトの正面図。
【図4】本発明に係るエアバッグ装置のエアバッグ本体
のエアバッグ本体と、異なる吊りベルトとの縫着状態を
夫々示すもので、(a)は吊りベルトの断面図、(b)
は吊りベルトの正面図。
【図5】本発明に係るエアバッグ装置のエアバッグ本体
のエアバッグ本体と吊りベルトとの縫着状態を示す斜視
図。
【図6】本発明に係るエアバッグ装置のエアバッグ本体
のエアバッグ本体と吊りベルトとの縫着状態を夫々示す
もので、(a)及び(b)は吊りベルトの断面図。
【図7】従来のエアバッグ装置の断面図。
【符号の説明】
21 エアバッグ本体 22 フロント側の基布 23 リア側の基布 25 ガス注入口 26 ベルトキャッチ 27 ベルトキャッチ 28 吊りベルト 29 吊りベルト 31a 縫着部 31b 縫着部 33 取付部 35 ベルト部 41 吊りベルト 43 取付部 45 ベルト部 45a 基端側のベルト部 45b 先端側のベルト部 45c 折返し部 47 ガス注入口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス発生器の作動時に膨出するようにな
    されたエアバッグ本体であって、前記エアバッグ本体は
    フロント側の基布とリア側の基布の端縁を縫着して形成
    され、且つ前記フロント側の基布とリア側の基布との間
    に複数本の吊りベルトが縫着されたエアバッグ装置のエ
    アバッグ本体において、前記複数本の吊りベルトの長さ
    が異なることを特徴とするエアバッグ装置のエアバッグ
    本体。
  2. 【請求項2】 ガス発生器の作動時に膨出するようにな
    されたエアバッグ本体であって、前記エアバッグ本体は
    フロント側の基布とリア側の基布の端縁を縫着して形成
    され、且つ前記フロント側の基布とリア側の基布との間
    に複数本の吊りベルトが縫着されたエアバッグ装置のエ
    アバッグ本体において、前記複数本の吊りベルトの強度
    が異なることを特徴とするエアバッグ装置のエアバッグ
    本体。
  3. 【請求項3】 ガス発生器の作動時に膨出するようにな
    されたエアバッグ本体であって、前記エアバッグ本体は
    フロント側の基布とリア側の基布の端縁を縫着して形成
    され、且つ前記フロント側の基布とリア側の基布との間
    に複数本の吊りベルトが縫着されたエアバッグ装置のエ
    アバッグ本体において、前記複数本の吊りベルトの長さ
    及び強度が異なることを特徴とするエアバッグ装置のエ
    アバッグ本体。
  4. 【請求項4】 ガス発生器の作動時に膨出するようにな
    されたエアバッグ本体であって、前記エアバッグ本体は
    フロント側の基布とリア側の基布の端縁を縫着して形成
    され、且つ前記フロント側の基布とリア側の基布との間
    に複数本の吊りベルトが縫着されたエアバッグ装置のエ
    アバッグ本体において、前記吊りベルトの長さ及び強度
    が異なる複数本の吊りベルトの端部がエアバッグ本体の
    同一位置に取付けられていることを特徴とするエアバッ
    グ装置のエアバッグ本体。
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