JP2666689B2 - エアバッグ装置のエアバッグ本体 - Google Patents
エアバッグ装置のエアバッグ本体Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等の衝突の際に乗
員を保護するエアバッグ装置のエアバッグ本体に関し、
更に詳細に説明すると、ベースプレートに固着され、ガ
ス発生器の作動時に膨出するようになされたエアバッグ
本体であって、前記エアバッグ本体はフロント側の基布
とリア側の基布の端縁を縫製により縫着して形成され、
且つ前記フロント側の基布とリア側の基布との間に吊り
ベルトが縫着されたエアバッグ装置のエアバッグ本体に
関する。
員を保護するエアバッグ装置のエアバッグ本体に関し、
更に詳細に説明すると、ベースプレートに固着され、ガ
ス発生器の作動時に膨出するようになされたエアバッグ
本体であって、前記エアバッグ本体はフロント側の基布
とリア側の基布の端縁を縫製により縫着して形成され、
且つ前記フロント側の基布とリア側の基布との間に吊り
ベルトが縫着されたエアバッグ装置のエアバッグ本体に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、車両等の乗員の保護装置とし
てエアバッグ装置が知られている。このエアバッグ装置
としては、実開昭６１−１８５６４２号公報、実開昭６
３−１２３３５５号公報、実開平２−７１０５３号公
報、及び特開平２−１６９３４４号公報等が存在する。
また本出願人は吊りベルトの縫着強度を向上させる縫製
手段として、特開平３−１６４３４９号公報、特開平３
−２４８９４５号公報等に示される如きエアバッグ装置
を提案している。
てエアバッグ装置が知られている。このエアバッグ装置
としては、実開昭６１−１８５６４２号公報、実開昭６
３−１２３３５５号公報、実開平２−７１０５３号公
報、及び特開平２−１６９３４４号公報等が存在する。
また本出願人は吊りベルトの縫着強度を向上させる縫製
手段として、特開平３−１６４３４９号公報、特開平３
−２４８９４５号公報等に示される如きエアバッグ装置
を提案している。
【０００３】図３に示す如く、インストルメントパネル
やステアリング等の固定側に取付けられるベースプレー
ト１にガス発生器２が固着され、ガス注入口４を有する
エアバッグ本体３がリテーナ５を介してリベット６また
はボルト等により固着され、衝撃等の所定の条件のもと
でガス発生器２が作動した場合に、ガス発生器２からの
ガスが瞬間的にエアバッグ本体３内に流入し、エアバッ
グ本体３が瞬時に膨出するようになされている。
やステアリング等の固定側に取付けられるベースプレー
ト１にガス発生器２が固着され、ガス注入口４を有する
エアバッグ本体３がリテーナ５を介してリベット６また
はボルト等により固着され、衝撃等の所定の条件のもと
でガス発生器２が作動した場合に、ガス発生器２からの
ガスが瞬間的にエアバッグ本体３内に流入し、エアバッ
グ本体３が瞬時に膨出するようになされている。
【０００４】前記エアバッグ本体３はフロント側の基布
３ａとリア側の基布３ｂの端縁を縫着して形成され、且
つリア側の基布３ｂのガス注入口４の周縁部にはガス発
生器２から放出される燃焼ガスの圧力により大きな引張
力が与えられるため、ガス注入口４の周縁部を補強する
必要があり、このため補強布７や防炎布が取付けられて
いる。
３ａとリア側の基布３ｂの端縁を縫着して形成され、且
つリア側の基布３ｂのガス注入口４の周縁部にはガス発
生器２から放出される燃焼ガスの圧力により大きな引張
力が与えられるため、ガス注入口４の周縁部を補強する
必要があり、このため補強布７や防炎布が取付けられて
いる。
【０００５】また前記フロント側の基布３ａとリア側の
基布３ｂとの間に吊りベルト８がベルトキャッチ９等を
介して縫着されている。この吊りベルト８はエアバッグ
本体３が乗員側に一方向に膨出するのを防止している。
基布３ｂとの間に吊りベルト８がベルトキャッチ９等を
介して縫着されている。この吊りベルト８はエアバッグ
本体３が乗員側に一方向に膨出するのを防止している。
【０００６】図４（ａ）、（ｂ）には吊りベルト８が上
下２枚のベルトキャッチ９等を介して縫着された構成が
示されており、吊りベルト８は縫着強度を得るためベル
トキャッチ９に約５mm間隔で円弧状に三重縫いされてい
る。この三重縫いの縫着部をＬ１，Ｌ２，Ｌ３で夫々示
す。
下２枚のベルトキャッチ９等を介して縫着された構成が
示されており、吊りベルト８は縫着強度を得るためベル
トキャッチ９に約５mm間隔で円弧状に三重縫いされてい
る。この三重縫いの縫着部をＬ１，Ｌ２，Ｌ３で夫々示
す。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】吊りベルト８はベルト
キャッチ９に約５mm間隔の縫着部Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３で三
重縫いされているので、この縫着部Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３の
縫製作業が煩雑で且つ縫着部Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３が円弧状
に形成されているため、吊りベルト８に荷重が加えられ
た場合に、円弧状縫着部Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３の一部に荷重
が集中し、強度が得られなくなる虞れを有し、このため
何重にも縫製していた。
キャッチ９に約５mm間隔の縫着部Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３で三
重縫いされているので、この縫着部Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３の
縫製作業が煩雑で且つ縫着部Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３が円弧状
に形成されているため、吊りベルト８に荷重が加えられ
た場合に、円弧状縫着部Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３の一部に荷重
が集中し、強度が得られなくなる虞れを有し、このため
何重にも縫製していた。
【０００８】また吊りベルト８の縫着部Ｌ１，Ｌ２，Ｌ
３を形成する際に、縫製によるベルトキャッチ９に縮み
が発生し、縫製ピッチの乱れや縫着パターンずれが発生
する虞れを有し、またこの縮みの発生したベルトキャッ
チ９を基布３ａ、３ｂに縫着する場合にも、同様に縮み
や、縫製ピッチの乱れ、及び縫着パターンずれが発生す
る虞れを有していた。
３を形成する際に、縫製によるベルトキャッチ９に縮み
が発生し、縫製ピッチの乱れや縫着パターンずれが発生
する虞れを有し、またこの縮みの発生したベルトキャッ
チ９を基布３ａ、３ｂに縫着する場合にも、同様に縮み
や、縫製ピッチの乱れ、及び縫着パターンずれが発生す
る虞れを有していた。
【０００９】更に、特開平３−１６４３４９号公報、特
開平３−２４８９４５号公報に示される如きエアバッグ
装置の吊りベルトの縫着においても、吊りベルト８と上
下２枚のベルトキャッチ９等の縫製作業で複数の縫着部
を形成しなければならず、更に縫製ピッチが異なるため
縫製作業が煩雑で、縫製糸の使用量が増大する欠点を有
していた。
開平３−２４８９４５号公報に示される如きエアバッグ
装置の吊りベルトの縫着においても、吊りベルト８と上
下２枚のベルトキャッチ９等の縫製作業で複数の縫着部
を形成しなければならず、更に縫製ピッチが異なるため
縫製作業が煩雑で、縫製糸の使用量が増大する欠点を有
していた。
【００１０】本発明の目的は、吊りベルトの縫着作業を
簡易迅速に行え、縫製による基布やベルトキャッチの縮
み、縫製ピッチの乱れや縫着パターンずれを防止するこ
とができ、縫製糸の使用量を減少させることができ、然
も設計通りの強度を有する縫製部を得ることのできる経
済性及び安全性に優れたエアバッグ装置のエアバッグ本
体を提供するものである。
簡易迅速に行え、縫製による基布やベルトキャッチの縮
み、縫製ピッチの乱れや縫着パターンずれを防止するこ
とができ、縫製糸の使用量を減少させることができ、然
も設計通りの強度を有する縫製部を得ることのできる経
済性及び安全性に優れたエアバッグ装置のエアバッグ本
体を提供するものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項１に記載のエア
バッグ装置のエアバッグ本体は、ベースプレートに固着
され、ガス発生器の作動時に膨出するようになされたエ
アバッグ本体であって、前記エアバッグ本体はフロント
側の基布とリア側の基布の端縁を縫着して形成され、且
つ前記フロント側の基布とリア側の基布との間に吊りベ
ルトが縫着されたエアバッグ装置のエアバッグ本体にお
いて、前記吊りベルトの複数の端部がベルトキャッチに
縫着され、該ベルトキャッチがエアバッグ本体に縫着さ
れ、前記吊りベルトの複数の端部をベルトキャッチに縫
着することにより複数の吊りベルト用の縫着部が形成さ
れ、該吊りベルト用の縫着部はベルトキャッチの端縁よ
り内側に向かって形成された外側の略コ字状縫着部と、
該略コ字状縫着部より内側に形成され、コ字状縫着部の
一端部からコ字状の対角線方向に延びて形成された第１
の傾斜縫着部と、該第１の傾斜縫着部の端部からコ字状
縫着部の中央部と平行するように形成された平行縫着部
と、該平行縫着部の端部よりコ字状縫着部の他端部に向
かって形成された第２の傾斜縫着部とを備えていること
を特徴とする。
鑑みてなされたもので、本発明の請求項１に記載のエア
バッグ装置のエアバッグ本体は、ベースプレートに固着
され、ガス発生器の作動時に膨出するようになされたエ
アバッグ本体であって、前記エアバッグ本体はフロント
側の基布とリア側の基布の端縁を縫着して形成され、且
つ前記フロント側の基布とリア側の基布との間に吊りベ
ルトが縫着されたエアバッグ装置のエアバッグ本体にお
いて、前記吊りベルトの複数の端部がベルトキャッチに
縫着され、該ベルトキャッチがエアバッグ本体に縫着さ
れ、前記吊りベルトの複数の端部をベルトキャッチに縫
着することにより複数の吊りベルト用の縫着部が形成さ
れ、該吊りベルト用の縫着部はベルトキャッチの端縁よ
り内側に向かって形成された外側の略コ字状縫着部と、
該略コ字状縫着部より内側に形成され、コ字状縫着部の
一端部からコ字状の対角線方向に延びて形成された第１
の傾斜縫着部と、該第１の傾斜縫着部の端部からコ字状
縫着部の中央部と平行するように形成された平行縫着部
と、該平行縫着部の端部よりコ字状縫着部の他端部に向
かって形成された第２の傾斜縫着部とを備えていること
を特徴とする。
【００１２】また、本発明の請求項２に記載のエアバッ
グ装置のエアバッグ本体は、吊りベルト用の縫着部がベ
ルトキャッチの端縁より内側に向かって形成された外側
の略コ字状縫着部と、該略コ字状縫着部より内側に形成
され、コ字状縫着部の一端部からコ字状の対角線方向に
延びて形成された第１の傾斜縫着部と、該第１の傾斜縫
着部の端部からコ字状縫着部の中央部と平行するように
形成された平行縫着部と、該平行縫着部の端部よりコ字
状縫着部の他端部に向かって形成された第２の傾斜縫着
部とを備え、前記吊りベルト用の縫着部の縫製ピッチが
同一で、且つ一連縫いで形成されていることを特徴とす
る。
グ装置のエアバッグ本体は、吊りベルト用の縫着部がベ
ルトキャッチの端縁より内側に向かって形成された外側
の略コ字状縫着部と、該略コ字状縫着部より内側に形成
され、コ字状縫着部の一端部からコ字状の対角線方向に
延びて形成された第１の傾斜縫着部と、該第１の傾斜縫
着部の端部からコ字状縫着部の中央部と平行するように
形成された平行縫着部と、該平行縫着部の端部よりコ字
状縫着部の他端部に向かって形成された第２の傾斜縫着
部とを備え、前記吊りベルト用の縫着部の縫製ピッチが
同一で、且つ一連縫いで形成されていることを特徴とす
る。
【００１３】
【作用】本発明の請求項１に記載のエアバッグ装置のエ
アバッグ本体によれば、吊りベルトの複数の端部がベル
トキャッチに縫着され、該ベルトキャッチがエアバッグ
本体に縫着され、前記吊りベルトの複数の端部をベルト
キャッチに縫着することにより複数の吊りベルト用の縫
着部が形成され、該吊りベルト用の縫着部はベルトキャ
ッチの端縁より内側に向かって形成された外側の略コ字
状縫着部と、該略コ字状縫着部より内側に形成され、コ
字状縫着部の一端部からコ字状の対角線方向に延びて形
成された第１の傾斜縫着部と、該第１の傾斜縫着部の端
部からコ字状縫着部の中央部と平行するように形成され
た平行縫着部と、該平行縫着部の端部よりコ字状縫着部
の他端部に向かって形成された第２の傾斜縫着部とを備
えているので、略コ字状縫着部の中央部と、この略コ字
状縫着部の中央部と平行するように形成された平行縫着
部とが、吊りベルトの長手方向に加えられる荷重方向と
直交する直線状に形成されているので縫製強度を向上さ
せることができ、また吊りベルトとベルトキャッチの端
縁の縫製部が一重で形成され、吊りベルトの縫製作業を
簡易迅速に行え、縫製によるベルトキャッチの縮み、縫
製ピッチの乱れや縫着パターンずれを防止することがで
き、縫製糸の使用量を減少させることができ、然も設計
通りの強度を有する縫製部を形成することができる。
アバッグ本体によれば、吊りベルトの複数の端部がベル
トキャッチに縫着され、該ベルトキャッチがエアバッグ
本体に縫着され、前記吊りベルトの複数の端部をベルト
キャッチに縫着することにより複数の吊りベルト用の縫
着部が形成され、該吊りベルト用の縫着部はベルトキャ
ッチの端縁より内側に向かって形成された外側の略コ字
状縫着部と、該略コ字状縫着部より内側に形成され、コ
字状縫着部の一端部からコ字状の対角線方向に延びて形
成された第１の傾斜縫着部と、該第１の傾斜縫着部の端
部からコ字状縫着部の中央部と平行するように形成され
た平行縫着部と、該平行縫着部の端部よりコ字状縫着部
の他端部に向かって形成された第２の傾斜縫着部とを備
えているので、略コ字状縫着部の中央部と、この略コ字
状縫着部の中央部と平行するように形成された平行縫着
部とが、吊りベルトの長手方向に加えられる荷重方向と
直交する直線状に形成されているので縫製強度を向上さ
せることができ、また吊りベルトとベルトキャッチの端
縁の縫製部が一重で形成され、吊りベルトの縫製作業を
簡易迅速に行え、縫製によるベルトキャッチの縮み、縫
製ピッチの乱れや縫着パターンずれを防止することがで
き、縫製糸の使用量を減少させることができ、然も設計
通りの強度を有する縫製部を形成することができる。
【００１４】本発明の請求項２に記載のエアバッグ装置
のエアバッグ本体によれば、吊りベルト用の縫着部の縫
製ピッチが同一で、且つ一連縫いで形成されているの
で、更に吊りベルトとベルトキャッチの端縁の縫製作業
を簡易迅速に行え、縫製によるベルトキャッチの縮み、
縫製ピッチの乱れや縫着パターンずれを防止することが
でき、縫製糸の使用量を減少させることができ、然も設
計通りの強度を有する縫製部を形成することができる。
のエアバッグ本体によれば、吊りベルト用の縫着部の縫
製ピッチが同一で、且つ一連縫いで形成されているの
で、更に吊りベルトとベルトキャッチの端縁の縫製作業
を簡易迅速に行え、縫製によるベルトキャッチの縮み、
縫製ピッチの乱れや縫着パターンずれを防止することが
でき、縫製糸の使用量を減少させることができ、然も設
計通りの強度を有する縫製部を形成することができる。
【００１５】
【実施例】以下本発明に係るエアバッグ装置のエアバッ
グ本体を図面を参照して詳述する。図１及び図２には本
発明に係るエアバッグ装置のエアバッグ本体の一実施例
の概略が夫々示されており、エアバッグ装置はベースプ
レートの取付けられる固定側をインストルメントパネル
側またはステアリング側とすることができ、更にドア側
やシートバックの背面等適宜の位置に取付けられる。
グ本体を図面を参照して詳述する。図１及び図２には本
発明に係るエアバッグ装置のエアバッグ本体の一実施例
の概略が夫々示されており、エアバッグ装置はベースプ
レートの取付けられる固定側をインストルメントパネル
側またはステアリング側とすることができ、更にドア側
やシートバックの背面等適宜の位置に取付けられる。
【００１６】エアバッグ装置は図４に示すと同様に、ベ
ースプレートにボルト，ナット等の固着手段により固定
されたガス発生器を備えているが、これらの図示説明は
これを省略する。エアバッグ装置のエアバッグ本体２１
はフロント側の基布２２とリア側の基布２３の端縁を縫
着して形成されている。リア側の基布２３にはガス発生
器よりのガスが流入するガス注入口２５が形成されてい
る。
ースプレートにボルト，ナット等の固着手段により固定
されたガス発生器を備えているが、これらの図示説明は
これを省略する。エアバッグ装置のエアバッグ本体２１
はフロント側の基布２２とリア側の基布２３の端縁を縫
着して形成されている。リア側の基布２３にはガス発生
器よりのガスが流入するガス注入口２５が形成されてい
る。
【００１７】フロント側の基布２２とリア側の基布２３
の所定の位置にベルトキャッチ２６が夫々縫着されてい
る。このベルトキャッチ２６に吊りベルト２８の複数の
端部２８ａが縫着され、複数の吊りベルト２８用の縫着
部３１が形成されている。
の所定の位置にベルトキャッチ２６が夫々縫着されてい
る。このベルトキャッチ２６に吊りベルト２８の複数の
端部２８ａが縫着され、複数の吊りベルト２８用の縫着
部３１が形成されている。
【００１８】尚、本実施例では吊りベルト２８用の縫着
部３１が４箇所形成されているがこれに限定されるもの
ではない。またベルトキャッチ２６は円形に形成されて
いるが四角形その他の多角形とすることもできる。
部３１が４箇所形成されているがこれに限定されるもの
ではない。またベルトキャッチ２６は円形に形成されて
いるが四角形その他の多角形とすることもできる。
【００１９】図２には前記吊りベルト２８用の縫着部３
１の縫着工程が矢印で示されており、円形のベルトキャ
ッチ２６の端縁２６ａに複数の吊りベルト２８の端部２
８ａが縫着されている。２枚の円形のベルトキャッチ２
６の端縁２６ａを縫着して形成される円形の縫着部３０
の形成途中で前記吊りベルト２８用の縫着部３１が形成
される。
１の縫着工程が矢印で示されており、円形のベルトキャ
ッチ２６の端縁２６ａに複数の吊りベルト２８の端部２
８ａが縫着されている。２枚の円形のベルトキャッチ２
６の端縁２６ａを縫着して形成される円形の縫着部３０
の形成途中で前記吊りベルト２８用の縫着部３１が形成
される。
【００２０】吊りベルト２８用の縫着部３１はベルトキ
ャッチ２６の端縁２６ａより内側に向かって形成された
外側の略コ字状縫着部３３と、該略コ字状縫着部３３よ
り内側に形成され、コ字状縫着部３３の一端部３３ａか
らコ字状の対角線方向に延びて形成された第１の傾斜縫
着部３５と、該第１の傾斜縫着部３５の端部３５ａから
コ字状縫着部３３の中央部３３ｂと平行するように形成
された平行縫着部３７と、該平行縫着部３７の端部３７
ａよりコ字状縫着部３３の他端部３３ｃに向かって形成
された第２の傾斜縫着部３９とを備えている。
ャッチ２６の端縁２６ａより内側に向かって形成された
外側の略コ字状縫着部３３と、該略コ字状縫着部３３よ
り内側に形成され、コ字状縫着部３３の一端部３３ａか
らコ字状の対角線方向に延びて形成された第１の傾斜縫
着部３５と、該第１の傾斜縫着部３５の端部３５ａから
コ字状縫着部３３の中央部３３ｂと平行するように形成
された平行縫着部３７と、該平行縫着部３７の端部３７
ａよりコ字状縫着部３３の他端部３３ｃに向かって形成
された第２の傾斜縫着部３９とを備えている。
【００２１】円形の縫着部３０、及び吊りベルト２８用
の縫着部３１は縫着部の縫製ピッチが同一で、且つ一連
縫いで形成されている。一例として、円形の縫着部３０
は直径２３５mm、円形の縫着部３０及び吊りベルト２８
用の縫着部３１の縫製ピッチは３. ０mmである。また一
連縫いの方法は上述の方法に限定されるものではなく、
コ字状縫着部３３の一端部３３ａ側から図示の矢印とは
逆に縫製することもできる。
の縫着部３１は縫着部の縫製ピッチが同一で、且つ一連
縫いで形成されている。一例として、円形の縫着部３０
は直径２３５mm、円形の縫着部３０及び吊りベルト２８
用の縫着部３１の縫製ピッチは３. ０mmである。また一
連縫いの方法は上述の方法に限定されるものではなく、
コ字状縫着部３３の一端部３３ａ側から図示の矢印とは
逆に縫製することもできる。
【００２２】前記コ字状縫着部３３の中央部３３ｂと、
平行縫着部３７とが吊りベルト２８の長手方向に加えら
れる荷重方向と直交する直線状に形成されているので縫
製強度を向上させることができる。
平行縫着部３７とが吊りベルト２８の長手方向に加えら
れる荷重方向と直交する直線状に形成されているので縫
製強度を向上させることができる。
【００２３】ベルトキャッチ２６に円形の縫着部３０、
及び吊りベルト２８用の縫着部３１を形成した後、ベル
トキャッチ２６をエアバッグ本体２１の基布２２、２３
に縫着する。この縫着部を符号４１で示す。
及び吊りベルト２８用の縫着部３１を形成した後、ベル
トキャッチ２６をエアバッグ本体２１の基布２２、２３
に縫着する。この縫着部を符号４１で示す。
【００２４】
【発明の効果】以上が本発明に係るエアバッグ装置のエ
アバッグ本体の一実施例の構成であるが、本発明の請求
項１に記載のエアバッグ装置のエアバッグ本体によれ
ば、吊りベルトの複数の端部がベルトキャッチに縫着さ
れ、該ベルトキャッチがエアバッグ本体に縫着され、前
記吊りベルトの複数の端部をベルトキャッチに縫着する
ことにより複数の吊りベルト用の縫着部が形成され、該
吊りベルト用の縫着部はベルトキャッチの端縁より内側
に向かって形成された外側の略コ字状縫着部と、該略コ
字状縫着部より内側に形成され、コ字状縫着部の一端部
からコ字状の対角線方向に延びて形成された第１の傾斜
縫着部と、該第１の傾斜縫着部の端部からコ字状縫着部
の中央部と平行するように形成された平行縫着部と、該
平行縫着部の端部よりコ字状縫着部の他端部に向かって
形成された第２の傾斜縫着部とを備えているので、略コ
字状縫着部の中央部と、この略コ字状縫着部の中央部と
平行するように形成された平行縫着部とが、吊りベルト
の長手方向に加えられる荷重方向と直交する直線状に形
成されているので縫製強度を向上させることができ、吊
りベルトの縫製作業を簡易迅速に行え、縫製による基布
やベルトキャッチの縮み、縫製ピッチの乱れや縫着パタ
ーンずれを防止することができ、縫製糸の使用量を減少
させることができ、然も設計通りの強度を有する縫製部
を形成することができる。
アバッグ本体の一実施例の構成であるが、本発明の請求
項１に記載のエアバッグ装置のエアバッグ本体によれ
ば、吊りベルトの複数の端部がベルトキャッチに縫着さ
れ、該ベルトキャッチがエアバッグ本体に縫着され、前
記吊りベルトの複数の端部をベルトキャッチに縫着する
ことにより複数の吊りベルト用の縫着部が形成され、該
吊りベルト用の縫着部はベルトキャッチの端縁より内側
に向かって形成された外側の略コ字状縫着部と、該略コ
字状縫着部より内側に形成され、コ字状縫着部の一端部
からコ字状の対角線方向に延びて形成された第１の傾斜
縫着部と、該第１の傾斜縫着部の端部からコ字状縫着部
の中央部と平行するように形成された平行縫着部と、該
平行縫着部の端部よりコ字状縫着部の他端部に向かって
形成された第２の傾斜縫着部とを備えているので、略コ
字状縫着部の中央部と、この略コ字状縫着部の中央部と
平行するように形成された平行縫着部とが、吊りベルト
の長手方向に加えられる荷重方向と直交する直線状に形
成されているので縫製強度を向上させることができ、吊
りベルトの縫製作業を簡易迅速に行え、縫製による基布
やベルトキャッチの縮み、縫製ピッチの乱れや縫着パタ
ーンずれを防止することができ、縫製糸の使用量を減少
させることができ、然も設計通りの強度を有する縫製部
を形成することができる。
【００２５】また、本発明の請求項２に記載のエアバッ
グ装置のエアバッグ本体によれば、吊りベルト用の縫着
部の縫製ピッチが同一で、且つ一連縫いで形成されてい
るので、更に吊りベルトとベルトキャッチの端縁の縫製
作業を簡易迅速に行え、縫製による基布やベルトキャッ
チの縮み、縫製ピッチの乱れや縫着パターンずれを防止
することができ、縫製糸の使用量を減少させることがで
き、然も設計通りの強度を有する縫製部を形成すること
ができ経済性及び安全性に優れたエアバッグ装置のエア
バッグ本体を得ることができる。
グ装置のエアバッグ本体によれば、吊りベルト用の縫着
部の縫製ピッチが同一で、且つ一連縫いで形成されてい
るので、更に吊りベルトとベルトキャッチの端縁の縫製
作業を簡易迅速に行え、縫製による基布やベルトキャッ
チの縮み、縫製ピッチの乱れや縫着パターンずれを防止
することができ、縫製糸の使用量を減少させることがで
き、然も設計通りの強度を有する縫製部を形成すること
ができ経済性及び安全性に優れたエアバッグ装置のエア
バッグ本体を得ることができる。
【図１】本発明に係るエアバッグ本体の吊りベルトとベ
ルトキャッチの縫着部の正面図。
ルトキャッチの縫着部の正面図。
【図２】本発明に係るエアバッグ本体の吊りベルト用の
縫着部の一部拡大正面図。
縫着部の一部拡大正面図。
【図３】従来のエアバッグ装置の断面説明図。
【図４】従来のエアバッグ本体の吊りベルトとベルトキ
ャッチの縫着部を示すもので、（ａ）は分解斜視図、
（ｂ）は断面図。
ャッチの縫着部を示すもので、（ａ）は分解斜視図、
（ｂ）は断面図。
２１ エアバッグ本体 ２２ フロント側の基布 ２３ リア側の基布 ２５ ガス注入口 ２６ ベルトキャッチ ２６ａ 端部 ２８ 吊りベルト ２８ａ 端部 ３０ 縫着部 ３１ 縫着部 ３３ コ字状の縫着部 ３５ 第１の傾斜縫着部 ３７ 平行縫着部 ３９ 第２の傾斜縫着部 ４１ 縫着部
Claims (2)
- 【請求項１】 ベースプレートに固着され、ガス発生器
の作動時に膨出するようになされたエアバッグ本体であ
って、前記エアバッグ本体はフロント側の基布とリア側
の基布の端縁を縫着して形成され、且つ前記フロント側
の基布とリア側の基布との間に吊りベルトが縫着された
エアバッグ装置のエアバッグ本体において、前記吊りベ
ルトの複数の端部がベルトキャッチに縫着され、該ベル
トキャッチがエアバッグ本体に縫着され、前記吊りベル
トの複数の端部をベルトキャッチに縫着することにより
複数の吊りベルト用の縫着部が形成され、該吊りベルト
用の縫着部はベルトキャッチの端縁より内側に向かって
形成された外側の略コ字状縫着部と、該略コ字状縫着部
より内側に形成され、コ字状縫着部の一端部からコ字状
の対角線方向に延びて形成された第１の傾斜縫着部と、
該第１の傾斜縫着部の端部からコ字状縫着部の中央部と
平行するように形成された平行縫着部と、該平行縫着部
の端部よりコ字状縫着部の他端部に向かって形成された
第２の傾斜縫着部とを備えていることを特徴とするエア
バッグ装置のエアバッグ本体。 - 【請求項２】 前記吊りベルト用の縫着部はベルトキャ
ッチの端縁より内側に向かって形成された外側の略コ字
状縫着部と、該略コ字状縫着部より内側に形成され、コ
字状縫着部の一端部からコ字状の対角線方向に延びて形
成された第１の傾斜縫着部と、該第１の傾斜縫着部の端
部からコ字状縫着部の中央部と平行するように形成され
た平行縫着部と、該平行縫着部の端部よりコ字状縫着部
の他端部に向かって形成された第２の傾斜縫着部とを備
え、前記吊りベルト用の縫着部の縫製ピッチが同一で、
且つ一連縫いで形成されていることを特徴とする請求項
１に記載のエアバッグ装置のエアバッグ本体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5232497A JP2666689B2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | エアバッグ装置のエアバッグ本体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5232497A JP2666689B2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | エアバッグ装置のエアバッグ本体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0761309A JPH0761309A (ja) | 1995-03-07 |
| JP2666689B2 true JP2666689B2 (ja) | 1997-10-22 |
Family
ID=16940257
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5232497A Expired - Lifetime JP2666689B2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | エアバッグ装置のエアバッグ本体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2666689B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7144036B2 (en) | 2003-09-22 | 2006-12-05 | Honda Motor Co., Ltd. | Air bag apparatus |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6696268B2 (ja) | 2016-03-31 | 2020-05-20 | 豊田合成株式会社 | 頭部保護エアバッグ装置 |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP5232497A patent/JP2666689B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7144036B2 (en) | 2003-09-22 | 2006-12-05 | Honda Motor Co., Ltd. | Air bag apparatus |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0761309A (ja) | 1995-03-07 |
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