JPH072554Y2 - 電気ホイストの運転制御装置 - Google Patents

電気ホイストの運転制御装置

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JPH072554Y2
JPH072554Y2 JP1986174183U JP17418386U JPH072554Y2 JP H072554 Y2 JPH072554 Y2 JP H072554Y2 JP 1986174183 U JP1986174183 U JP 1986174183U JP 17418386 U JP17418386 U JP 17418386U JP H072554 Y2 JPH072554 Y2 JP H072554Y2
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hoist
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brake
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武史 串田
清隆 木村
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Meidensha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案はホイストの制御装置に係り、特に電気ホイスト
の横行走行時の運転を円滑にすると共に、複数台の電気
ホイスト間における衝突を防止するようにした電気ホイ
ストの運転制御装置に関するものである。
B.考案の概要 本考案は、所定位置から所定距離を置いて離れた位置ま
で複数台のホイストを横行させるようにしたホイストの
走行装置において、 前記ホイストに横行始動時は減圧始動とし停止時は所定
時間ダイナミツク制動としその後ブレーキをかけない空
走走行とすると共に、隣接するホイストの存在を検知
し、この検出信号に応じて前記ホイストを停止,始動さ
せることにより、 ホイストに負荷された荷物の振れを防止できると共に衝
突を防止できる高信頼性の運転制御装置を得ることがで
きる。
C.従来の技術 電気ホイストの運転にあたつて、始動時は直入始動方式
のため250%程度の始動トルクがあり、停止時はブレー
キにより50%程度のブレーキトルクを有する。このため
荷振れが大きくなり、作業者はインチング操作により出
来るだけ荷振れを小さくするように操作していた。荷振
れを完全になくすためには、機械的に吊り荷を保持する
装置を取り付けたり、上限時に機械的に振れを防止して
いた。
また、複数台の電気ホイストが一つのIビームに上吊さ
れ、横行の自動運転を行う場合、例えば第3図に示すA
点よりB点に他のホイストが居るか居ないかは停止範囲
をリミツトスイツチで検出し、A点より自動横行できな
いようにインターロツクをとつていた。
D.考案が解決しようとする問題点 上記従来の方式による運転制御装置では、荷振れを防止
するために種々の機械的な荷ロツク手段を必要とし、余
分な付属装置を必要とし、かつ衝突を防止するためには
インターロツク装置が複雑となり、全体装置が複雑にし
て高価なものとなり不経済なものであつた。
E.問題点を解決するための手段 本考案は上述の問題点を解消したもので、ホイストを横
行駆動する横行電動機を該ホイストの横行始動時には減
圧始動とする手段と、前記ホイストの横行停止時には前
記横行電動機を所定時間ダイナミツク制動しその後空転
させる手段と、隣接する他のホイストを検出しこの検出
信号に応じて前記各手段の動作を制御する干渉検出手段
により電気ホイストの運転制御装置を構成したものであ
る。
F.作用 自動操作指令により横行減圧始動が開始され、この横行
減圧始動が所定時間継続した後、全速横行運転となる。
全速横行過程において隣接する他のホイストの存在を検
出すると、ダイナミツク制動指令により所定時間ダイナ
ミツク制動を実行してホイストの横行を停止させると共
に、他のホイストが存在しないか又は所定距離以上離間
すれば、前述の動作を再び実行し、その後空走状態にな
る。
G.実施例 以下に第1図〜第5図によつて本考案の実施例を説明す
る。第5図は本考案を適用する電気ホイストを示すもの
で、1はホイスト本体、2は巻胴、3は巻胴駆動電動
機、4は昇降ブレーキ、5はロードブロツク、6は走行
軌条、7は走行車輪、8は横行電動機、9は横行ブレー
キ、10は操作押釦ユニツト、11は制御箱である。またホ
イスト本体1には制御装置構成要素としてのリミツトス
イツチ12と本考案の特徴部である干渉検出器13が設けら
れている。
第1図は本考案の要部である操作部、第2図は同じく本
考案の要部である制御部である。第2図に示すように、
操作押釦ユニツト10には電源投入指令スイツチSW,巻上
指令スイツチ23,横行指令スイツチ24,自動操作指令スイ
ツチ25および自動解除指令スイツチ26が設けられてい
る。制御箱11内には制御部が収納されている。制御部は
電源リレー27,位置検出回路部28,手動制御回路部30,自
動横行制御回路部35および本考案が最も特徴とする干渉
検出回路部45によつて構成されている。
第2図において数字の後にアルファベツト文字を付した
ものは、対応する数字で示したリレーの接点である。位
置検出回路部28は横行リミツトスイツチ12,ダイナミツ
クブレーキ指令用リレー29からなり、ダイナミツクブレ
ーキ動作位置を規定するものである。手動制御回路部30
は、巻上げリレー31,横行リレー32,横行補助リレー33お
よびブレーキリレー34から成り、図示のように接続され
ている。自動横行制御回路部35は、自動操作判別リレー
36,自動休止タイマーリレー37,減圧始動タイマー38,方
向判別ラチエツトリレー39,方向判別補助リレー40,補助
リレー41,空走時間設定用リレー42,空走時間設定タイマ
ー43および自動操作解除リレー44からなり、図示のよう
に接続されている。
干渉検出回路部45は干渉検出補助リレー46,干渉検出リ
レー47(13)および干渉検出センサ48によつて構成され
ている。干渉検出センサ48は被検出物体例えば第3図の
B点に存在するホイスト1bにホイスト1aが所定距離に接
近するとホイスト1bを干渉物体として検出するものであ
る。干渉検出センサ48としては拡散反射型の光電スイツ
チを用い、被検出物体自身の表面反射により動作するも
のである。また、この干渉検出センサとして他の種々な
近接スイツチを用いてもよい。
第1図は電気ホイストの操作部を示し、電源端子部R,S,
Tには電源リレー27(第2図)のコンタクト27aおよび巻
上げリレー31(第2図)のコンタクト31aを介して巻胴
駆動電動機3が接続されているとともに、昇降ブレーキ
回路14を介して昇降ブレーキ4が接続されている。昇降
ブレーキ回路14は、整流回路15と巻上げリレー31(第2
図)の接点31bを並列接続して構成されている。さらに
電源R,S,Tにはコンタクト27aを介して横行操作部16が接
続されている。
横行操作部16は横行リレー32(第2図)のコンタクト32
a,始動トルクと始動時間を調整する減圧始動回路17,横
行補助リレー33(第2図)のコンタクト33a,ブレーキリ
レー34(第2図)のコンタクト34a,整流回路18,横行ブ
レーキ9を備えた横行電動機8およびダイナミツクブレ
ーキ制御部19から成り、図示のように接続されている。
ダイナミツクブレーキ制御部19はダイナミツクブレーキ
回路20,ダイナミツクリレー21およびそのコンタクト21a
およびダイナミツクブレーキ時間設定タイマー22からな
り図示のように接続されている。
次に本考案の実施例に係る電気ホイストの運転制御装置
の動作について第1図〜第4図を参照して説明する。
操作押釦ユニツト10(第2図)の電源投入指令スイツチ
SWをオンにすると、電源リレー27が動作し、そのコンタ
クト27a(第1図)が閉じるとともに、その接点27b(第
2図)が閉成する。この状態において、巻上げ指令スイ
ツチ23(第2図)をオンにすると手動制御回路部30の巻
上げリレー31が動作し、そのコンタクト31a(第1図)
が閉じて電動機3が正転して巻上げ動作が遂行される。
この巻上げ動作が完了すると、横行のための自動操作準
備が行われる。この状態が第3図の時刻t0に対応するも
のである。
次に操作押釦ユニツト10の横行指令スイツチ24をオンに
すると、横行リレー32が動作しそのコンタクト32a(第
1図)が閉じ、減圧始動回路17を通して横行電動機8に
電力が供給され、これにより第3図の時刻t0〜t1で減圧
始動が行われる。
次に、時刻t1で自動操作指令スイツチ25をオンとする
と、自動判別リレー36が動作しその接点36aと36bがオ
フ、接点36cと36dがオンになる。接点36aのオフにより
横行リレー32が不動作となりコンタクト32a(第1図)
がオフになり時刻t1で減圧始動が停止され、接点36bの
オフによりブレーキリレー34も不動作となりコンタクト
34a(第1図)がオフになつて横行ブレーキ9が解除さ
れ、これにより横行電動機8は後述する他のホイスト1b
が存在しない場合は第3図の点線部も含めて時刻t1〜t5
で全速横行となる。
接点36cのオンにより自動判別リレー36は自己保持さ
れ、接点36dのオンにより自動休止タイマー37と減圧始
動リレー38が動作する。自動休止タイマー36が動作する
とその接点37aがオンになると共に、減圧始動タイマー
リレー38が動作するとその接点38a(第1図)と接点38b
(第2図)がオンになる。
時刻t5に対応する位置でホイスト1aが位置検出回路部28
のリミツトスイツチLS1を動作させると、ダイナミツク
ブレーキリレー29が動作し、その接点29a(第1図)と2
9b(第2図)がオンになる。接点29aのオンによりダイ
ナミツクブレーキが時刻t5で開始され、時刻t6になる
と、ダイナミツクブレーキが解除されて以後は空走運転
状態となる。
しかるに、第3図に示すようにホイスト1aの横行途上に
おいてB点に他のホイスト1bがあると、第2図に示す干
渉検出回路部45の干渉検出センサ48がホイスト1bの存在
を検出する。干渉検出センサ48の検出信号により干渉検
出リレー47が動作し、その接点47aがオンになる。これ
により干渉検出補助リレー46が動作し、第1図に示すブ
レーキ制御部19の接点46aがオンになる。接点46aの閉成
により、ダイナミツクブレーキリレー21とダイナミツク
ブレーキタイマー22が動作する。ダイナミツクブレーキ
リレー21の動作により、その接点21aが閉じダイナミツ
クブレーキ回路20によつて第3図に示す時刻t2でダイナ
ミツクブレーキがかけられる。
時刻t3で減圧始動タイマーリレー38の接点38aがオンに
なるとダイナミツクリレー21とダイナミツク時間設定タ
イマーが動作し、ダイナミツクリレー21のコンタクト21
a(第1図)がオンになると共に、接点21b(第2図)が
オフになり横行補助リレー33(第2図)が不動作とな
る。横行補助リレー21のコンタクト33a(第1図)のオ
フとダイナミツクリレー21のコンタクト21aのオンによ
り、横行電動機8にはダイナミツクブレーキ回路20を通
して電力が供給され、ダイナミツクブレーキが掛けられ
る。第3図の時刻t3でダイナミツク時間設定タイマー22
の接点22a(第1図),22b(第2図)がオンになり、接
点22bのオンによりリレー42とタイマーリレー43が動作
する。タイマーリレー43の動作によりその接点43a(第
1図),43b,43c(第2図)が時刻t3でオフになる。接点
43aのオフによりダイナミツクリレー21とダイナミツク
時間設定タイマー22が不動作となり、接点43bのオフに
よりブレーキリレー34が不動作、接点43cのオフにより
空走時間設定リレー42が不動作となる。ダイナミツクリ
レー21の不動作によりコンタクト21aがオフになり、時
刻t3で横行電動機8のダイナミツクリレーが解除され、
接点43bのオフによりブレーキリレー34が不動作となり
横行ブレーキ9が解除され、時刻t4で再度減圧始動が可
能である。
したがつて、B点に他のホイスト1bが存在する場合で
も、ホイスト1aはB点付近までは自動横行し、自動条件
を保持したまま停止することになる。次に、第3図に示
すように他のホイスト1bがC点へ移動すると、干渉検出
器47が不動作となり接点47aがオフになる。接点47aがオ
フになると、干渉検出補助リレー46が不動作となり、こ
れによりブレーキ制御部19の接点46a(第1図がオフに
なる。これによりダイナミックリレー21をダイナミック
時間設定タイマー22が不動作となり、接点21aがオフに
なつてダイナミツクリレーが解除されると共に、接点22
aと22bがオフなる。これにより、ホイスト1aは、再度、
自動横行動作を開始し、時刻t3〜t4間は減圧始動され、
その後時刻t4〜t5の間は全速横行状態になる。さらに、
前述のように、時刻t5に対応する位置でホイスト1aが位
置検出回路部28のリミツトスイツチLS1を動作させる
と、ダイナミツクブレーキリレー29が動作し、その接点
29a(第1図)と29b(第2図)がオンになる。接点29a
のオンによりダイナミツクブレーキが時刻t5で開始さ
れ、時刻t6になると、ダイナミツクブレーキが解除され
て以後は空走運転状態となる。
干渉検出回路部45はホイスト1aの制御箱上に取付けら
れ、他のホイスト1bの制御箱側面にてセンサ48が動作す
るようにしてある。なお、上述の衝突防止手段としての
干渉検出センサ48と干渉検出リレー47をホイストの前後
両側に各一つづつ設ければどちらの方向でも衝突防止を
することができる。また干渉検出回路部45はホイストと
一体化し、コンパクトになつている。
第1図〜第2図に示す電気ホイストの運転制御装置の動
作は第4図に示すように実行される。すなわち、ステツ
プST1に示すように第3図のA点にて手動巻上げが完了
すると、ステツプST2に示すように上限リミツトスイツ
チ(図示せず)がオフになる。この状態において自動操
作指令スイツチ25をオンにする(ステツプST3)と、ス
テツプST4に示すように横行減圧始動が実行される。こ
の横行減圧始動が所定時間継続した後、ステツプSR5に
示すように全速横行運転になる。全速横行過程におい
て、第3図のB点に他のホイストが存在しなければ、ス
テツプSR6に示すように干渉検出リレー47はオフであり
ステツプST7に示すように全速横行が継続し、ホイスト1
aがリミツトスイツチLS1の設置点に至ると、ステツプST
8に示すようにリミツトスイツチLS1がオンになる。
リミツトスイツチLS1がオンになると、ステツプST9に示
すようにダイナミツクブレーキ状態となり、この状態が
所定時間だけ継続した後、該ダイナミツクブレーキが解
除され、ステツプST10に示すように横行ブレーキがオフ
になる。横行ブレーキが解除されると、ホイストは所定
時間空走状態となつてその後停止する。
また、第3図に示すようにB点に他のホイスト1bがB点
に存在すれば、ステツプST6において干渉検出リレー47
はオンになり、ステツプST12に示す如くフアインブレー
キがかかりホイスト1aは停止(ステツプST13)する。ス
テツプST13の状態において、他のホイスト1bが第3図の
C点に移動すれば、再びホイスト1aはステツプST4の動
作状態となり、以後は前述したステツプST5〜ST11の動
作を実行する。
上述のように、自動横行運転の場合A点よりB点付近ま
でホイスト1aが自動横行して停止するので自動横行サイ
クルを短くでき、作業性が向上する。特にA点とB点間
の距離が長い場合はその効果が大である。
H.考案の効果 本考案は以上の如くであつて、ホイストの横行始動時は
始動トルクと始動時間を調整する減圧始動として始動時
の荷振れを防止でき、ホイストの横行停止時にはダイナ
ミツク制動しその後ブレーキをかけない空走状態になる
ように制御して停止時の荷振れを防止できるので、他の
補助装置を必要とせず、かつ複数台のホイストを横行さ
せるホイスト装置において干渉防止回路部を付加したの
みで衝突防止ができ、経済的にして安全性に優れた電気
ホイストを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る電気ホイストの運転制御
装置における操作部の電気回路図、第2図は制御部の電
気回路図、第3図は電気ホイストの動作説明図、第4図
は本考案による電気ホイストの運転制御装置の動作フロ
ー図、第5図は電気ホイストの側面図である。 1…ホイスト本体、8…横行電動機、9…横行ブレー
キ、11…制御部、12…リミツトスイツチ、16…横行操作
部、17…減圧始動回路、18…整流回路、19…ブレーキ制
御部、20…ダイナミツクブレーキ回路、28…位置検出回
路部、35…自動横行制御回路部、45…干渉検出回路部、
46…干渉検出補助リレー、47…干渉検出リレー、48…干
渉検出センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数台のホイストを所定位置から所定距離
    を置いた位置まで横行駆動する横行ブレーキ付横行電動
    機と、該横行電動機を始動,停止させる横行操作部と、
    該横行操作部を制御する制御部とからなるホイストの運
    転制御装置において、前記横行操作部が、前記ホイスト
    の自動横行時の始動時は該横行電動機を減圧始動させる
    減圧始動手段と、前記ホイストの停止時は横行ブレーキ
    を無制動にしたまま前記横行電動機を所定時間ダイナミ
    ツク制御し該所定時間後前記横行電動機を空転させる手
    段とからなり、前記制御部が、前記減圧始動を解除する
    タイミングを制御するとともに前記ダイナミツク制動期
    間を制御する横行制御回路と、前記ダイナミツク制動始
    期を規定する位置検出回路からなる回路手段と、前記ホ
    イストに隣接する他のホイストの存在を検出して前記回
    路手段を動作させる干渉検出回路部によつて構成されて
    いることを特徴とする電気ホイストの運転制御装置。
JP1986174183U 1986-11-13 1986-11-13 電気ホイストの運転制御装置 Expired - Lifetime JPH072554Y2 (ja)

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KR102661713B1 (ko) * 2023-09-13 2024-04-29 주식회사 자레스 크레인 충돌 방지를 위한 plc 장치 및 이의 운용방법

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