JPH07255415A - 機能性塩味組成物 - Google Patents

機能性塩味組成物

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JPH07255415A
JPH07255415A JP6079535A JP7953594A JPH07255415A JP H07255415 A JPH07255415 A JP H07255415A JP 6079535 A JP6079535 A JP 6079535A JP 7953594 A JP7953594 A JP 7953594A JP H07255415 A JPH07255415 A JP H07255415A
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JP
Japan
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salt
salty taste
functional
taste composition
seaweed
Prior art date
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Pending
Application number
JP6079535A
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English (en)
Inventor
Zenichi Kawashima
善一 河嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANGYO GIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SANGYO GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩味が十分であり、コク及びうまみがあり、
しかも塩分の過剰摂取を防ぐことができると共に、人体
の健康維持に不可欠なミネラル(無機質)の不足を補う
ことができる低コストの機能性塩味組成物を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 海藻を焼却することで得られる海藻灰及び酸
化マグネシウムが主成分として含有された機能性塩味組
成物の構成と、海藻を焼却することで得られる海藻灰が
主成分として含有され、さらに食塩、シルビナイト、ク
エン酸及び酸化マグネシウムのいずれか1つ、もしくは
その混合物で構成される塩味強化食品が含有された機能
性塩味組成物の構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な機能性塩味組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の塩味組成物には、海水や岩塩から
採取される食塩、特殊用塩、ミネラルバランス塩等があ
る。そして、これら塩味組成物は一般に調味用の食塩と
して摂取されると共に、塩味原料として漬け物用、醤油
・味噌醸造用、塩蔵用、農、畜水産加工食品用等々に利
用されている。
【0003】また、呈味性を高めるため、グルタミン酸
ナトリウムが一部添加されたものも、卓上塩用として利
用されている。
【0004】ところで、食塩は調味料として食欲を増進
させるだけでなく、体内で血液の浸透圧を一定に保つ機
能をつかさどり、血液中0.9%が常に保たれる。ま
た、細胞の活動に必要なNaを供給すると共に、胃酸の
分ぽをうながすよう機能する(Cl)。NaとClは主
として細胞外液中に存在し、細胞内液中のカリウム
(K)と共に、これらの電解質の濃度を一定に保持する
ことは健康を保つ上に不可欠である。
【0005】一方、マグネシウム(Mg)、カルシウム
(Ca)、リン(P)、カリウム(K)、ヨウ素(I)
等のミネラル(無機質)も、浸透圧、PHの調節、筋肉
および神経の収縮、弛緩、消化液の分泌等々、体内で種
々の重要な生理作用をつかさどることで人体に不可欠な
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、食塩の
摂り過ぎが高血圧、心臓疾患および腎疾患を招きやすい
ということは良く知られている。そこで、我国では、食
塩の過剰摂取を防ぐ意味からナトリウム適正摂取量が設
定され、Na量をNaCl量に換算して1日食塩10g
以下という努力目標が示されているが、前記のごとき従
来の塩味組成物からは前記目標はなかなか達成し難いと
いうのが実情である。
【0007】また、従来の上記塩味組成物(食塩)に
は、必須ミネラルであるマグネシウム(Mg)はもとよ
り、その他のミネラル(Ca、P、K、I)も殆んど含
まれていないことから、これを充分量摂取しても、ミネ
ラル特有の健康維持の機能を奏することにはならない。
【0008】以上の問題点に鑑み、本発明者は、食用海
藻(昆布、わかめ、ひじき等)がミネラル、特にマグネ
シウム及びカルシウムを多量に含むという点に着眼し、
これを主成分とすることで、消化吸収、代謝の機能を向
上させると共に、人体の各種疾患の予防と治療および健
康の維持増進を図るという食理効果並びに薬理効果が期
待し得る機能性塩味組成物を完成したものである。した
がって、本発明はこのような機能性塩味組成物を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
機能性塩味組成物は、海藻を焼却することで得られる海
藻灰及び酸化マグネシウムが主成分として含有されてい
ることを第1の特徴とする。
【0010】次に、本発明に係る機能性塩味組成物は、
海藻を焼却することで得られる海藻灰が主成分として含
有され、さらに食塩、シルビナイト、クエン酸及び酸化
マグネシウムのいずれか1つもしくはその混合物で構成
される塩味強化食品が含有されていることを第2の特徴
とする。
【0011】
【作用】本発明に係る機能性塩味組成物においては、ミ
ネラルが含まれる海藻灰を主成分としているので、これ
を食卓塩、調味塩として摂取すれば、日常不足しがちの
ナトリウム以外のミネラルを補うことができる。
【0012】また、上記海藻灰に食塩、シルビナイト、
クエン酸及び酸化マグネシウム等を混入したものは、ナ
トリウム(Na)の量が少ないにも拘らず、塩味が十分
であり、コクがあり、うま味に優れている。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について詳細に説明
する。屑昆布1,000kgを炉内の温度が大体1,0
00℃位の焼却炉に約20分間入れ加熱焼却することで
昆布灰100kgを得た。
【0014】次いで、この昆布灰100kgに対し、ク
エン酸30重量%を添加混合し、さらに飲料水250重
量%を加え、PH7に中和した後、海水や岩塩から採取
された食塩200重量%、海水シルビナイト100重量
%を添加混練した。
【0015】そして、最後にこのようにして得られた混
合物をスプレードライ装置を使って粒度100mesh
位の粉体とすることで、本発明の機能性塩味組成物を作
った。
【0016】以下にその成分分析表を示す。
【0017】上記した屑昆布は、焼酎の原料として用い
られた昆布の残滓を利用した。このような昆布の残滓は
従来は廃棄処分されていたもので、これを本発明の主成
分として利用することで製造コストの大幅な低下を図る
ことができた。
【0018】本発明の機能性塩味組成物を30名に試味
させたところ、全員が一般の食塩に比べて、所謂塩カド
がとれてマイルドであり、しかもうま味があるとの講評
が得られた。
【0019】次に、本発明の塩味組成物を用いて作られ
た醤油について述べる。先ず、本発明の塩味組成物の飽
和塩水を作る。そして、醤油もろみ1klに対し飽和塩
水1.1klを加え、一般醸造法により約4ケ月間を経
て醤油を作った。
【0020】以下にその成分分析表を示す。
【0021】上記の醤油を30名に試味させたところ、
全員が一般の醤油に比べて、塩味は十分であり、コクが
あり、うま味が優れているため、グルタミン酸ナトリウ
ム等の調味料の添加は調理時にも不要であるとの講評が
得られた。
【0022】また、高血圧症用の薬用無塩醤油との比較
試験においても、同様の薬理効果が確認されたと同時
に、薬用無塩醤油より美味であるとの講評が得られた。
【0023】次に、本発明の塩味組成物を用いて作られ
た味噌について述べる。米味噌のもろみ100kgに対
し本発明の塩味組成物を18重量%添加し、一般醸造法
により約3ケ月間を経て味噌を作った。
【0024】以下にその成分分析表を示す。
【0025】上記味噌を30名に試味させたところ、全
員が一般の米味噌と比べて塩味は十分であり、コクがあ
り、うま味にすぐれているため、グルタミン酸ナトリウ
ム等の調味料の添加は調理時にも不要であるとの講評が
得られた。
【0026】また、高血圧症用の特殊栄養食品である減
塩味噌との比較試験においても、同様の薬理効果が確認
されたと同時に、減塩味噌より塩味が十分で美味である
との講評が得られた。
【0027】以上の各実施例で得られた食品の機能性を
テストしたところ、下記の食理効果が確認された。
【0028】(1) 必須ミネラルのバランスが保たれてい
るため、人体の健康維持の他、本能性高血圧症の防除に
役立つ。
【0029】(2) クエン酸が含まれているため、クエン
酸サイクルが活性化し疲労の回復に役立つ。
【0030】(3) 酸、アルカリのバランスが保たれ、体
液、血液、がPH7.4の微アルカリ性になり人体の健
康維持に役立つ。
【0031】(4) 減塩醤油、減塩味噌と同じく塩化ナト
リウム(NaCl)の含有率が50%であるにも拘ら
ず、塩味が十分であり、塩味に対する希求度を満足させ
る。また、呈味性に優れているため食欲の増進に役立
つ。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の機能性塩味組成
物によれば、塩分の摂取過剰を防ぐという消極的健康維
持の効果と人体の重要な生理作用をつかさどるミネラル
(無機質)の不足を補うという積極的健康維持の効果を
併せ期待し得るものである。
【0033】また、本発明の機能性塩味組成物は、海藻
を高温加熱して焼却することで得られる海藻灰を主成分
の1つとして利用するものであるから、海藻の洗浄、裁
断等の工程が不要であり、さらには屑昆布等を利用する
ことができるので製造コストの大幅な低減を図ることが
できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海藻を焼却することで得られる海藻灰及
    び酸化マグネシウムが主成分として含有されていること
    を特徴とする機能性塩味組成物。
  2. 【請求項2】 海藻を焼却することで得られる海藻灰が
    主成分として含有され、さらに食塩、シルビナイト、ク
    エン酸及び酸化マグネシウムのいずれか1つもしくはそ
    の混合物で構成される塩味強化食品が含有されているこ
    とを特徴とする機能性塩味組成物。
JP6079535A 1994-03-25 1994-03-25 機能性塩味組成物 Pending JPH07255415A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6079535A JPH07255415A (ja) 1994-03-25 1994-03-25 機能性塩味組成物

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JP6079535A JPH07255415A (ja) 1994-03-25 1994-03-25 機能性塩味組成物

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JPH07255415A true JPH07255415A (ja) 1995-10-09

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JP6079535A Pending JPH07255415A (ja) 1994-03-25 1994-03-25 機能性塩味組成物

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61500468A (ja) * 1983-11-24 1986-03-20 フア−マコンソルト オサケヒユ− 食品添加用組成物
JPH0416164A (ja) * 1990-05-10 1992-01-21 Morishita Jintan Kk 海藻ミネラルの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61500468A (ja) * 1983-11-24 1986-03-20 フア−マコンソルト オサケヒユ− 食品添加用組成物
JPH0416164A (ja) * 1990-05-10 1992-01-21 Morishita Jintan Kk 海藻ミネラルの製造方法

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