JPH07252415A - ポリアリーレンエーテルブレンドおよび炭素繊維を基剤とする成形材料 - Google Patents

ポリアリーレンエーテルブレンドおよび炭素繊維を基剤とする成形材料

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JPH07252415A
JPH07252415A JP7019185A JP1918595A JPH07252415A JP H07252415 A JPH07252415 A JP H07252415A JP 7019185 A JP7019185 A JP 7019185A JP 1918595 A JP1918595 A JP 1918595A JP H07252415 A JPH07252415 A JP H07252415A
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polyarylene
acid
polyarylene ether
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JP7019185A
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English (en)
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Martin Dr Weber
マルティン、ヴェーバー
Juergen Hofmann
ユルゲン、ホフマン
Hans Wallner
ハンス、ヴァルナー
Mihiyaeru Kotsuho Etsukuharuto
エックハルト、ミヒャエル、コッホ
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BASF SE
Original Assignee
BASF SE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L81/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of polysulfones; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L81/06Polysulfones; Polyethersulfones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L77/00Compositions of polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来からの要求を満たし、任意に使用できる
ポリアリーレンエーテルを基剤とするブレンドを提供す
ること。 【構成】 A)ポリアリーレンエーテル25−98重量
%、B)ポリアミド、ポリカーボネート、スチレン共重
合体またはポリアリーレンエーテル(A)と異なるポリ
アリーレンスルフィド1−45重量%、C)炭素繊維1
−30重量%、D)非晶質珪酸、炭酸マグネシウム、粉
末状石英、雲母、滑石粉、長石または珪酸カルシウムの
充填剤0−40重量%、E)耐衝撃変性ゴム0−40重
量%、およびF)更なる添加剤0−40重量%を含有
し、成分A−Fの総和が100重量%となることを特徴
とする成形材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリアリーレンエーテル
ブレンドおよび炭素繊維を基剤とする成形材料に関す
る。
【0002】更に本発明は上記成形材料の製造法および
その使用法に関する。
【0003】
【従来技術】ポリアリーレンエーテルを基剤とする混合
物はそれ自体公知である。また、このブレンドを増強す
るため、または伝導度を高めるために上述のブレンドに
炭素繊維を混合したものも公知である。このうち多くの
場合は、炭素繊維は他の充填剤および増強剤と共に、ま
たは導電性充填剤と共に使用される。
【0004】炭素原繊維以外の炭素繊維を有する種々の
混合物が、様々な使用目的に応じて、国際特許出願公開
第91/01612に開示されている。ヨーロッパ特許
出願公開第185753号公報およびドイツ特許出願公
開第4042268には重合体ブレンド中において炭素
繊維が金属小塊またはカーボンブラックと共に使用され
ることにより相乗効果が強調される旨の記載がある。ヨ
ーロッパ特許出願公開第541803号公報により、ポ
リアリーレンエーテルおよびポリフェニルスルフィドを
基剤し、導電性充填剤としてカーボンブラックを含有す
る混合物が公知であが、炭素繊維の使用は言及されてい
ない。一般的に上述の物質はカーボンブラックまたは金
属小塊などの導電性充填剤を含有するプラスチックの機
械的特性を低下させる。
【0005】ドイツ特許出願P4321002.3号に
は、ポリアリーレンエーテル、スチレン共重合体および
炭素繊維を含有してもよいブレンドが記載されている。
【0006】大対象物に容易に噴霧でき、噴霧工程中に
も、使用中にも変形することがなく、更に表面抵抗が1
9 Ωよりも小さい材料を必要とする多くの使用法にと
って、公知ブレンドはいずれも適切とは言えない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに本発明の課題
は、上述の要求を満たし、任意に使用できるポリアリー
レンエーテルを基剤とするブレンドを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記本発明の課題はA)
一般式I
【0009】
【化2】 で示される繰り返し単位または構造単位Iを有し、上記
式中芳香族核がC1 −C6 アルキル−、C1 −C6 アル
コキシ−、アリール−、塩素−または弗素基で置換され
てもよく、Xが−SO2 −、−SO−、−S−、−O
−、−CO−、−N=N−、−RC=CRa −、−CR
bc −を示すか、または単一化学結合であってもよ
く、Zが−SO2 −、−SO−、−CO−、−N=N−
または−RC=CRa −(この際RおよびRa はそれぞ
れ水素またはC1 −C6 アルキル基を意味し、Rbおよ
びRc はそれぞれ水素またはC1 −C6 アルキル基、C
4 −C10シクロアルキル基、C1 −C6 アルコキシ基ま
たはアリール基を示すか、あるいはそれぞれこれらの弗
素−または塩素誘導体であってもよい)を示すポリアリ
ーレンエーテル25−98重量%、 B)ポリアミド、ポリカーボネート、スチレン共重合体
またはポリアリーレンエーテル(A)と異なるポリアリ
ーレンスルフィドから選択される更なる重合体1−45
重量%、 C)数平均値で算出された長さが120μmよりも短い
炭素繊維1−30重量%、 D)非晶質珪酸、炭酸マグネシウム、粉末状石英、雲
母、滑石粉、長石または珪酸カルシウムの充填剤0−4
0重量%、 E)耐衝撃変性ゴム0−40重量%、および F)更なる添加剤0−40重量%を含有し、成分A−F
の総和が100重量%となることを特徴とする成形材料
により解決されることが本発明者等により見出された。
【0010】成分A 本発明による成形材料は25−98重量%の成分Aを有
する。成分Aを30−95重量%含有する成形材料がこ
とに好ましい。
【0011】本発明により使用されるポリアリーレンエ
ーテルは成分Aとして一般式I
【0012】
【化3】 で示される繰り返し構成単位を有する。更にこの核を置
換された誘導体を使用することもできる。置換基とし
て、C1 −C6 アルキル、例えばメチル、エチルまたは
t−ブチル、C1 −C6 アルコキシ、例えばメトキシま
たはエトキシ、アリール、ことにフェニル、塩素または
弗素を好ましく使用することができる。Xは−SO2
−、−SO−、−S−、−O−、−CO−、−N=N
−、−RC=CRa −、−CRbc −または化学結合
を示す。Zは−SO2 −、−SO−、−N=N−、−R
C=CRa −を表す。ここでRおよびRa はそれぞれ、
水素、C1−C6 アルキル、例えばメチル、n−プロピ
ルまたはn−ヘキシル、C1 −C6アルコキシ、例えば
メトキシ、エトキシまたはブトキシ、またはアリール、
ことにフェニルを示す。基Rb およびRc はそれぞれ水
素またはC1 −C6 アルキル基、ことにメチルを示す。
これらは更に、C4 −C10シクロアルキル環と互いに連
結してもよく、1個以上のアルキル基、好ましくはメチ
ルで代替してもよい。さらに、Rb とRc は更にC1
6 アルコキシ基、たとえばメトキシまたはエトキシ、
またはアリール基、ことにフェニルを示してもよい。上
述の基をそれぞれ塩素または弗素で代替することも可能
である。
【0013】好ましい構造単位の例を以下に示す。
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】ポリアリーレンエーテルは任意の末端基、
例えばハロゲン−、メトキシ−、ヒドロキシ−、フェノ
キシ−、ベンジルオキシ−またはアミノ末端基を有する
ことができるが、ハロゲン末端基およびメトキシ末端基
を有することが好ましい。
【0017】適するポリアリーレンエーテルAの分子量
(数平均Mn )は一般的に1500−60000g/モ
ル、好ましくは3000−50000g/モルの範囲に
ある。
【0018】好ましいポリアリーレンエーテルAには、
ポリアリーレンエーテルセグメントとポリエステル、芳
香族ポリカーボネート、ポリエステルカーボネート、ポ
リシロキサン、ポリイミド、ポリアミドイミドまたはポ
リエーテルイミドの構造単位から構成される共重合体も
含有される。このような共重合体におけるポリアリール
エーテルブロックまたはポリアリールエーテルグラフト
骨格の分子量は一般的に1000−30000g/モル
の範囲にある。ブロックの異なる構造は共重合体中に交
代配置またはランダム配置される。共重合体におけるポ
リアリーレンエーテルの重量比は一般的に3−97重量
%、好ましくは10−90重量%、ことに20−80重
量%である。
【0019】種々のポリアリーレンエーテルAの混合物
も使用可能である。
【0020】ことに好ましいポリアリーレンエーテルA
として、a1 )0−100モル%、好ましくは3−97
モル%の繰り返し構造単位(I1
【0021】
【化6】 およびa2 )0−100モル%、好ましくは3−97モ
ル%の繰り返し構造単位(I2
【0022】
【化7】 を有すものが挙げられるが、この際上記モル%の記載は
SO2 基量に基づくものである。
【0023】ポリアリーレンエーテルAの製造は一般に
公知であり(例えば英国特許公開第1152035号公
報、米国特許第4870153号明細書、国際特許公開
第8403891号公報)、ブロック構造を有するポリ
アリーレンエーテルの製造も公知である(ドイツ特許出
願公開第3742264号公報)。共重合体の合成法
は、例えばA.Noshay等著、ブロック共重合体、
アカデミックプレス、1977に記載されている。
【0024】ポリアリーレンエーテルの製造法に適する
条件は、例えばヨーロッパ特許出願公開第113112
号および同第135130号各公報に記載されている。
【0025】中性極性溶媒中、無水アルカリカーボネー
トの存在下、単量体ジヒドロキシ化合物とジハロゲン化
合物の反応を行うことがことに好適である。溶媒として
N−メチルピロリドンを、塩基として炭酸カリウムを組
み合わせて、または溶融状態で反応を行うことがことに
好ましい。更に、アルミニウムトリクロライドなどのル
イス酸の存在下に、酸塩化物と任意の炭素数の芳香族化
合物を反応させるのが好適である。
【0026】成分B 本発明の成形材料は、更なる成分としてポリアミド、ポ
リカーボネート、スチレン共重合体またはポリアリーレ
エーテル(A)から得られる種々のポリアリーレン硫化
物の更なる重合体を1−45重量%、好ましくは4−4
0重量%含有する。
【0027】ポリアミドとしては、例えば非晶質ポリア
ミドが使用される。
【0028】これは、例えばジアミン、例えばエチレン
ジアミン、2,2,4−、2,4,4−トリメチルヘキ
サメチレンジアミン、m−、p−キシレンジアミン、ビ
ス−(4−アミノシクロヘキシル)−メタン、4,4′
−および2,2′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、
さらに2,2−ビス−(4−アミノシクロヘキシル)−
プロパン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノ−
ジシクロヘキシル)−プロパン、3,3′−ジメチル−
4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、3−アミ
ノエチル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルア
ミン、2,5−ビス−(アミノメチル)−ノルボルナ
ン、2,6−ビス−(アミノメチル)−ノルボルナンお
よび1,4−ジアミノ−メチルシクロヘキサンの混合物
を重縮合することにより、および上記ジアミンとジカル
ボン酸、例えばオキサル酸、マロン酸、琥珀酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、ドデカンジ
カルボン酸、ヘプタデカンジカルボン酸、2,2,4−
トリメチルアジピン酸、2,4,4−トリメチルアジピ
ン酸、イソフタル酸およびテレフタル酸の任意混合物、
および上記ジカルボン酸の混合物を重縮合することによ
り得られる。従って、複数の上述のジアミンおよび/ま
たはジカルボン酸の重縮合により得られる非晶質コポリ
アミド、およびω−アミノラウリン酸またはこのラクタ
ムを共に使用することにより製造される非晶質コポリア
ミドもこれに含まれる。
【0029】イソフタル酸、ヘキサメチレンジアミン、
および更なるジアミン、例えば4,4′−ジアミノジシ
クロヘキシルメタン、イソホロンジアミン、2,2,4
−および/または2,4,4−トリメチルヘキサメチレ
ンジアミン、2,5−および/または2,6−ビス−
(アミノメチル)−ノルボランから得られる非晶質、熱
可塑性ポリアミド、イソフタル酸、4,4′−ジアミノ
ジシクロヘキシルメタンおよびω−カプロラクタムから
得られる非晶質、熱可塑性ポリアミド、イソフタル酸、
3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノ−ジシクロヘ
キシルメタンおよびω−ラウリンラクタムから得られる
非晶質、熱可塑性ポリアミド、およびテレフタル酸、
2,2,4−および/または2,4,4−トリメチルヘ
キサメチレンジアミンから得られる非晶質、熱可塑性ポ
リアミドがことに好適に使用される。
【0030】純粋な4,4′−ジアミノジシクロヘキシ
ルメタンの代わりに位置異性体ジアミノジシクロヘキシ
ルメタンの混合物を使用してもよい。
【0031】非晶質ポリアミドおよびその製造法は公知
である(例えばUllmann、Encyclopae
die der technischen Chemi
e、第19巻、50頁、第4版、1980、Verla
g Chemie参照)。
【0032】適するポリアミドとしては、例えばポリア
ミド−6、ポリアミド−6,6、ポリアミド−4,6、
ポリアミド−6,12などの部分結晶ポリアミド、およ
びこれら成分を基剤とする部分結晶コポリアミドが挙げ
られる。
【0033】2種類以上の上記重合体またはその成分の
共縮合により製造されるポリアミド、例えばアジピン
酸、イソフタル酸またはテレフタル酸およびヘキサメチ
レンジアミンによる共重合体、またはカプロラクタム、
テレフタル酸およびヘキサメチレンジアミンの共重合体
を使用することも可能である。このような部分芳香族コ
ポリアミドはテレフタル酸およびヘキサメチレンジアミ
ンから誘導される単位を40−90重量%有する。イソ
フタル酸または他の芳香族ジカルボン酸、好ましくはカ
ルボキシル基をパラ−位に有するものを使用することに
より、テレフタル酸の割合は、小さく、好ましくは使用
される芳香族ジカルボン酸の総量の10重量%以下とす
ることができる。
【0034】テレフタル酸およびヘキサメチレンジアミ
ンから誘導される単位の他にε−カプロラクタムから誘
導される部分芳香族コポリアミド単位および/またはア
ジピン酸およびヘキサメチレンジアミンから誘導される
単位を有することができる。
【0035】ε−カプロラクタムから誘導される単位は
50重量%まで、好ましくは20−50重量%、ことに
25−40重量%であり、アジピン酸およびヘキサメチ
レンジアミンから誘導される単位は60重量%まで、好
ましくは30−60重量%、ことに好ましくは35−5
5重量%である。
【0036】コポリアミドはε−カプロラクタムによる
単位と、更にアジピン酸およびヘキサメチレンジアミン
による単位を有することができる。このような場合、芳
香族基を含有しない単位の割合は10重量%以上、好ま
しくは20重量%以上であることは注目に値する。ε−
カプロラクタムから得られる単位およびアジピン酸およ
びヘキサメチレンジアミンから誘導される単位の比は、
この場合特に限定されるものではない。
【0037】50−80重量%、ことに60−75重量
%のテレフタル酸およびヘキサメチレンジアミンから誘
導される単位と、20−50重量%、ことに25−40
重量%のε−カプロラクタムから誘導される単位を含有
するポミドが多種使用目的に対して、ことに有利である
ことが証明されている。
【0038】部分芳香族コポリアミドは、例えばヨーロ
ッパ特許出願公開第129195号公報およびヨーロッ
パ特許第129196号に記載の方法により製造され
る。
【0039】部分芳香族ポリアミドはジヘキサメチレン
トリアミン単位を0.5重量%より少なく、好ましくは
0.3重量%より少なく含有すると好適である。
【0040】融点が200℃より高い線状ポリアミドが
好ましい。
【0041】好ましく使用されるポリアミドとしては、
ポリヘキサメチレンアジピン酸アミド、ポリヘキサメチ
レンセバシン酸アミドおよびポリカプロラクタム並びに
ポリアミド6/6T、ポリアミド66/6Tである。本
発明で使用されるポリアミドは濃度96%の硫酸中1重
量%濃度の溶液において、23℃で測定した場合、一般
的に相対粘度2.0−5を示すが、これは分子量約15
000−45000に相当する。相対粘度2.4−3.
5、ことに2.5−3.4のポリアミドが好適に使用さ
れる。
【0042】更に、1,4−ジアミノブタンとアジピン
酸を高温下で縮合させることにより得られるポリアミド
(ポリアミド−4,6)について述べる。このような構
造を有するポリアミドの製造法は、例えばヨーロッパ特
許出願公開第38094号、同第38582号、同第3
9524号各公報に記載されている。
【0043】適するポリカーボネートは、例えば一般式
(II) HO−Ar−A−Ar−OH (II) で示され、式中Arがアリール基、例えばフェニル、フ
ェニル−C1 −C10アルキルなどのフェニルアルキル、
ハロゲン置換アリールを示し、Aが単一結合、C1 −C
3 アルキレン、C2 −C3 アルキリデン、C3 −C6
クロアルキリデン基、並びに−S−または−SO2 −を
示す、ジフェノレンを基剤とするものがある。
【0044】一般式(II)の好ましいジフェノールに
は、例えばハイドロキノン、レゾルシン、4,4′−ジ
ヒドロキシビフェニル、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(4
−ヒドロキフェニル)−シクロヘキサン、1,1−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−2,2,4−トリメチ
ルシクロヘキサンが挙げられ、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−プロパンおよび1,1−ビス−(4
−ヒドロキシフェニル)−2,2,4−トリメチルシク
ロヘキサンがこと好まい。
【0045】一般式(II)のジフェノールはそれ自体
公知であるが、公知方法により製造することも可能であ
る。
【0046】一般式(II)で示されるジフェノールは
単一でまたは混合物としてポリカーボネートの製造に使
用することができる。
【0047】上述の好ましいポリカーボネートは公知方
法で分岐させることが可能であり、三官能性以上の化合
物、例えば3個以上のフェノール性OH基を有する化合
物を、使用されるフェノールの総量に対して0.05−
2.0モル%組み込むことにより更に好ましく分岐させ
ることが可能である。
【0048】相対粘度ηrel が1.10−1.50、こ
とに1.25−1.40を示すポリカーボネートが特に
適することが証明されている。これに対応する平均分子
量Mw (重量平均)は10000−200000、好ま
しくは20000−80000である。
【0049】ポリカーボネートの製造は、例えば一般式
(II)のジフェノールを、相界面法によりホスゲン
と、または均一相における方法によりホスゲンと(いわ
ゆるピリジン法)反応させることにより行われ、この際
公知の鎖分裂の対応量により分子量を公知方法でそれぞ
れ調整する(ポリジオルガノシロキサン含有ポリカーボ
ネートに関して、例えばドイツ特許出願公開第3334
782号公報参照)。
【0050】鎖分裂剤としては、ドイツ特許出願公開第
2842005号公報により、例えばフェノール、p−
tert−ブチルフェノール、または4−(1,3−テ
トラメチルブチル)フェノールなどの長鎖アルキルフェ
ノールが、ドイツ特許出願公開第3506472号公報
により、例えばp−ノニルフェノール、3,5−ジ−t
ert−ブチルフェノール、p−tert−オクチルフ
ェノール、p−ドデシルフェノール、2−(3,5−ジ
メチルヘプチル)−フェノールおよび4−(3,5−ジ
メチルヘプチル)−フェノールなどの、アルキル置換基
中に炭素原子総数8−20を有するモノアルキルフェノ
ールまたはジアルキルフェノールが好適である旨の記載
がなされている。
【0051】成分Bとして、されにスチレン共重合体も
使用される。適するスチレン共重合体として、スチレン
−アクリルニトリル共重合体、α−メチルスチレン−ア
クリルニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、スチレン−フェニルマレインイミド共重合体、
スチレン−メチルメタクリレート共重合体、スチレン−
メチルメタクリレート−アクリルニトリル共重合体、ス
チレン−アクリルニトリル−無水マレイン酸共重合体、
スチレン−アクリルニトリル−フェニルマレインイミド
共重合体、α−メチルスチレン−アクリルニトリル−メ
チルメタクリレート共重合体、α−メチルスチレン−ア
クリルニトリル−t−ブチルメタクリレート重合体、ス
チレン−アクリルニトリル−t−ブチルメタクリレート
重合体が挙げられる。
【0052】好ましいスチレン共重合体は、単位b1
他に、スチレンから誘導される単位b2 、環状α,β−
不飽和ジカルボン酸無水物から誘導される単位b3 、環
状α,β−不飽和ジカルボン酸イミドから誘導される単
位を有する。
【0053】単位b1 の割合は、好ましくは20−90
モル%、好ましくは40−80モル%の範囲である。ス
チレン共重合体が50−75重量%の単位b1 を有する
のが極めて好ましい。好ましい単位b1 としては、α−
メチルスチレンまたはスチレン誘導体から得られ、芳香
核が置換されている単位、例えばビニルトルエン、t−
ブチルスチレンまたはクロロスチレンが含まれる。種々
のスチレン誘導体の混合物も使用可能であることは自明
であり、極めて好ましくはスチレンが使用される。
【0054】単位b2 の割合は、好ましくは1−50モ
ル%、である。実質的に1モル%よりも少ない、例えば
0.5モル%よりも少ない単位b2 を有するスチレン共
重合体は、一般的に十分な耐熱性を有するものではな
い。単位b2 が実質的に50モル%より多いスチレン共
重合体は、扱いにくく、あまり良好に加工されないこと
が多い。スチレン共重合体は、1−35モル%、ことに
1−25モル%のb2 を含有するのが好ましい。
【0055】環状α,β−不飽和ジカルボン酸無水物
は、炭素原子数2−20であることが好ましい。二重結
合は環外、環内のどちらにあってもよい。このうち、無
水マレイン酸、無水メチルマレイン酸または無水イタコ
ン酸がことに好ましい。種々のジカルボン酸無水物の混
合物も同様に使用される。
【0056】スチレン共重合体は、一般的に9−50モ
ル%、好ましくは15−50モル%の単位b3 を含有す
る。単位b2 のことに好ましい割合は24−49モル%
である。
【0057】一般に、環状α,β−不飽和ジカルボン酸
イミドには上述のジカルボン酸無水物b2 が対応する。
窒素における置換基は、通常C1 −C20アルキル、C4
−C 20シクロアルキル、C1 −C10アルキル、C6 −C
18アリールである。このうち、シクロヘキシルおよびフ
ェニルがことに好適である。
【0058】更にスチレン共重合体は、更なるラジカル
重合可能な化合物から誘導される単位b4 を、0−30
モル%、好ましくは5−25モル%含有する。
【0059】本発明に使用されるスチレン共重合体は単
位b1 −b4 をランダム配分で含有する。通常、スチレ
ン共重合体は30000−500000、好ましくは5
0000−250000、ことに70000−2000
00g/モルの分子量Mw (重量平均値)を示す。
【0060】スチレン共重合体は、例えば対応する単量
体をラジカル重合させることにより製造される。この
際、反応は懸濁液または乳濁液中でも、溶液または成分
物質中でも行うことができ、後者が好ましい。ラジカル
反応は一般的に慣用の方法で、例えば光、好ましくはラ
ジカル開始剤、例えば過酸化ベンゾイルなどの過酸化物
を使用して開始される。
【0061】スチレン共重合体は、例えば米国特許第4
404422号に記載されるように、まず成分b1 、b
2 および必要に応じてb4 を相互にラジカル反応により
反応させ、次いで反応生成物中に得られた無水物基を、
第一アミンまたはアンモニアと共に、分割してイミド基
中に給送する。アミンとしては、シクロヘキシルアミン
またはアニリンが極めて好ましい。
【0062】上記反応は、通常、触媒としての第三アミ
ン、例えばトリアルキルアミンまたはジアルキルアリー
ルアミン、例えばトリエチルアミンまたはN,N−ジエ
チルアニリンの存在下、80−350℃の温度で実施さ
れる。
【0063】本発明において、ポリアリーレンエーテル
Aとは異なるトリアルキルアミンポリアリーレン硫化物
も使用することができる。好適なポリアリーレン硫化物
としてはポリアリーレンエーテルスルフィド、ポリアリ
ーレンスルフィドスルホンまたはポリアリーレンスルフ
ィドケトンが含まれる。一般式III
【0064】
【化7】 で示され、式中Ar1 およびAr2 が同じか異なっても
よく、置換、または好ましくは非置換の二価芳香族基を
示す、繰り返し構造単位を有するポリアリーレン硫化物
がことに好ましく使用される。好ましい芳香族基として
は、ことに1,4−フェニル、1,3−フェニル、1,
2−ナフチル、2,3−ナフチル、1,1′−ビフェニ
ル、2,3−アントリルが、ことに好ましくは1,4−
フェニルが挙げられる。
【0065】一般的に、適するポリアリーレンスル硫化
物の溶融粘度は300℃において10−2000Pa.
sの範囲である。
【0066】ポリアリーレン硫化物は、例えば1,4−
ジクロロベンゼンなどのジハロゲンアリーレンと硫酸ナ
トリウムを二極性中性溶媒中、好ましくはN−メチルピ
ロリドン中で反応させることにより製造される。
【0067】成分C 本発明の成形材料は成分Cとして1−30重量%、好ま
しくは5−25重量%、ことに6−22重量%の炭素繊
維を含有する。
【0068】本発明においては、様々な製造法により得
られる炭素繊維が使用される。例えば、ポリアクリルニ
トリルから製造される炭素繊維、更にピッチ、レーヨン
から得られる炭素繊維、または炭化水素富化気体使用よ
り得られる炭素繊維が適している。このような製造法
は、例えばUllmann’s Encycloped
ia of Industrial Chemistr
y、(1988) A11巻、42ページ以降に記載さ
れている。
【0069】成形材料の製造または加工温度において安
定な炭素繊維が好適に使用される。室温−300℃、加
熱率10K/分の熱重量(TGA−)測定において、重
量損失が5重量%より少ない、好ましくは3重量%より
少ない炭素繊維がことに好ましい。
【0070】本発明の成形材料は、500−5000M
paの引っ張り強度を有する好ましい炭素繊維を含有す
る。炭素繊維は1.3−1.8g/cm3 の密度を有す
ることが好ましいが、この範囲を越え、例えば1.9g
/cm3 であってもよい。
【0071】本発明においては糊付けによる炭素繊維が
好ましく使用される。適する糊料としては、エポキシ糊
料、ポリエステル糊料またはポリウレタン糊料が使用さ
れる。
【0072】本発明の成形材料の製造にあたり、炭素繊
維はロービング状、薄片状として、または粉砕して使用
してもよい。得られた成形材料は数平均値として算出さ
れた平均繊維長が120μm未満である。平均繊維長
(数平均値)は40−115μm、ことに60−110
μmであることが好ましい。
【0073】一般的に、本発明で使用される炭素繊維は
平均直径(数平均値)1−20μm、好ましくは1−1
0μmを示す。
【0074】成分D 本発明の成形材料は、上述の主成分の他に40重量%ま
で、好ましくは0−35重量%、ことに0.5−30重
量%の充填剤を含有してもよい。充填剤としては、非晶
質珪酸、炭酸マグネシウム、粉末石英、雲母、滑石粉、
長石または珪酸カルシウムが使用される。好ましい珪酸
カルシウムには、珪灰石またはカオリン、ことに、か焼
カオリンが挙げられる。
【0075】成分E 本発明の成形材料は、更なる成分として0−40重量
%、好ましくは25重量%まで、ことに0−20重量%
の衝撃抵抗変性ゴムを含有することができる。
【0076】成形材料の強靭性を向上させるゴムには、
官能基がグラフトしているEPゴムならびにEPDMゴ
ムがある。好ましいグラフト試薬は、例えば無水マレイ
ン酸、イタコン酸、アクリル酸、グリシジルアクリレー
トおよびグリシジルメタクリレートである。
【0077】これらの単量体は、溶融状態でもしくは溶
液中、必要に応じてクモールハイドロパーオキサイドな
どのラジカル開始剤の存在下に、重合体にグラフトされ
る。
【0078】更に、α−オレフィン共重合体が挙げられ
る。α−オレフィンとしては一般的に、炭素原子数2−
8の単量体、好ましくはエチレンおよびプロピレンが使
用される。コモノマーとしては、炭素原子数1−8のア
ルコール、好ましくはエタノール、ブタノールまたはエ
チルヘキサノールから得られるアルキルアクリレートま
たはアルキルメタクリレート、ならびにアクリル酸、メ
タクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸またはグリシ
ジル(メタ)アクリレートなどの反応性コモノマー、お
よびビニルエーテル、ことに酢酸ビニルエーテルが好ま
しく使用される。多種コモノマーの混合物も同様に使用
される。エチレンと、エチルアクリレートまたはブチル
アクリレートおよびアクリル酸および/または無水マレ
イン酸との共重合体がことに好ましい。
【0079】上述の共重合体は、400−4500バー
ルの圧力による高圧の工程により、またはコモノマーを
ポリ−α−オレフィンへグラフトさせることにより製造
できる。共重合体に対するα−オレフィンの割合は、一
般的に99.95−55重量%の範囲である。
【0080】好ましいエラストマーの更なる基として、
核−殻−グラフトゴムが挙げられる。この際、乳濁液中
で製造される少なくとも硬質部分と軟質部分を有するグ
ラフトゴムが使用される。一般的に、硬質部分は25℃
以上のガラス転移温度を有する重合体、軟質部分は0℃
以下のガラス転移温度を有する重合体とされる。この生
成物は核および少なくとも一個の殻から成る構造を有
し、この構造は単量体の添加順序により得られる。軟質
部分は、一般的にブタジエン、イソプレン、アルキルア
クリレート、アルキルメタクリレートまたはシロキサ
ン、および必要に応じて更なるコモノマーから誘導する
ことができる。好ましいシロキサン核は、例えば環状オ
リゴマーオクタメチルテトラシロキサンまたはテトラビ
ニルテトラメチルテトラシロキサンから出発して製造す
ることができる。例えばγ−メルカプトプロピルメチル
ジメトキシシランと開環状態の陽イオン重合体中で、好
ましくはスルホン酸の存在下に反応させ、軟質シロキサ
ン核を得ることができる。シロキサンを更に架橋させる
こともでき、例えばシランの存在下に加水分解可能な
基、例えばハロゲンまたはテトラエトキシシラン、メチ
ルトリメトキシシランまたはフェニルトリメトキシシラ
ンなどのアルコキシ基と重合反応を遂行することができ
る。この際好ましいコノマーとして、例えばスチレン、
アクリルニトリル、および1個以上の重合可能な二重結
合を有する架橋またはグラフト活性単量体、例えばジア
リルフタレート、ジビニルベンゼン、ブタンジオールジ
アクリレートまたはトリアリル(イソ)シアヌレートを
挙げることができる。硬質部分は、一般的に、スチレ
ン、α−メチルスチレンおよびこれらの共重合体から誘
導することができ、この際、コノマーとしては、好まし
くはアクリルニトリル、メタクリルニトリルおよびメチ
ルメタクリレートが挙げられる。
【0081】好ましい核−殻−グラフトゴムは軟質核と
硬質殻、または1個の硬質核、第一軟質殻、および少な
くとも1個の更なる硬質殻を有するものである。官能
基、例えばカルボニル基、カルボン酸、酸無水物基、酸
アミド基、酸イミド基、カルボン酸エステル基、アミノ
基、ヒドロキシル基、エポキシ基、オキサゾリン基、ウ
レタン基、尿素基、ラクタム基またはハロゲンベンジル
基を、この場合には最終殻の重合の際に、好ましい官能
性単量体を添加することにより組み込むのが好ましい。
好適な官能性単量体は、例えばマレイン酸、無水マレイ
ン酸、マレイン酸のモノ−、ジエステル、tert−ブ
チル(メタ)アクリレート、アクリル酸、グリシジル
(メタ)アクリレートおよびビニルオキサゾリンであ
る。官能基を有する単量体の割合は、一般的に核−殻−
グラフトゴムの総量に対して0.1−25重量%、好ま
しくは0.25−15重量%である。軟質と硬質部分の
重量比は、一般的に1:9−9:1、好ましくは3:7
−8:2である。
【0082】このようなゴムは公知であり、例えばドイ
ツ特許出願公開第208187号公報に記載されてい
る。
【0083】好ましく使用される衝撃抵抗変性ゴムの更
なる例は、熱可塑性ポリエステルエラストマーである。
ポリエステルエラストマーとしては、この場合セグメン
ト化されたコポリエーテルエステルが使用され、通常ポ
リ(アルキレン)エーテルグリコールから得られる長鎖
セグメント、および低分子量ジオールおよびジカルボン
酸から得られる短鎖セグメントを有する。この種の生成
物は公知であり、米国特許第3651014号明細書な
どの文献に記載される。対応する生成物がHytrel
(登録商標:デュポン社製)、Arnitel(登録商
標:Akzo社製)、およびPelprene(登録商
標:東洋紡績社製)として市販され、入手できる。
【0084】種々のゴムの混合物も使用可能であること
は自明である。成分F 本発明の成形材料は、上述の成分A−Eの他に、更に0
−40重量%の添加剤、例えば防火剤、ピグメントまた
は安定剤を含有してもよい。
【0085】本発明の成形材料は、公知方法、例えば押
出しにより製造される。
【0086】本発明の成形材料は、出発成分を慣用の混
合装置、例えば円錐形押出し器、好ましくは2軸押出し
器、ブラベンダー−ミルまたはバンバリー−ミル、混練
器で混合し、次いで押出しを行うことにより得られる。
押出しの後、押出物を冷却し、細分割する。このような
押出し法がことに好ましい製造法とされる。
【0087】各成分の混合順序を変更することも可能で
あるため、2種類または場合により3種類の成分をあら
かじめ混合することも、またはすべての成分を同時に混
合することも可能である。
【0088】できる限り均斉な成形材料を得るために、
集中的に混合を行うことが有利である。このため、一般
的に280−400℃の温度において、0.2−20分
間の平均混合時間が必要とされる。
【0089】本発明の成形材料は、熱可塑的に加工さ
れ、高い熱形状安定性、良好な流動性を示す。この成形
材料から得られる成形体は一定の表面抵抗を有し、変形
する傾向の少ない点で優れている。本発明の成形材料は
成形体、繊維、フィルム、ことに大きな表面積を有する
成形体または複雑な構造を有する成形体の製造に適して
いる。本発明による成形材料は、例えばチップ−トレイ
またはチップ−キャリアなど、電気またはエレクトロニ
クスの分野における成形体の製造にことに好適に使用さ
れる。
【0090】
【実施例】一般的製造法 各成分を二軸押出器中、材料温度320−380℃で混
合した。この溶融体を水槽に導入し、粒状化した。
【0091】乾燥状態の顆粒を330−360℃で、標
準小棒状、円板状または試験用小容器状に加工した。使用技術試験 炭素繊維の平均繊維長(数平均値)を、成形材料の重合
体含有部分を適する溶媒(例えばN−メチルピロリドン
または濃硫酸)に溶解し、炭素繊維を濾過し、単離する
ことにより測定した。次いで、炭素繊維を乾燥させ、ツ
ァイス含浸法用油中で膨潤させ、2000本以上の繊維
に関して、その長さを画像加工システムを用いて測定し
た。平均繊維長を化合物化の前および後、すなわち粒質
物として測定した。
【0092】試料の熱成形安定性を、ビカー軟化点によ
り評価した。ビカー軟化点はDIN53460に準じ、
標準小棒状体に49.05Nの力を付加し、1時間あた
り50Kの温度上昇として求めた。
【0093】成形材料の流動性は、DIN53735に
準じ、320℃、21.6kgの荷重により測定した。
【0094】試験用小容器(図1参照)の変形を求める
ため、開口側の端および中央の幅を測定し、得られた値
の差を2で割った。5個の試料をそれぞれ試験し、その
平均値を表に記載する。
【0095】円板の表面抵抗をVDE0303に従い測
定した。
【0096】成形体の組成および使用技術試験の結果を
表に挙げる。成分A1 式I2
【0097】
【化8】 による主構成単位を有するポリアリーレンエーテル(V
Z=56ml/g、フェノールおよび1,2−ジクロロ
ベンゼンの混合物の濃度1重量%溶液中測定、例えば市
販品Ultrason E 2010、BASF社
製)。
【0098】成分B1 相対粘度2.4(濃度96%の硫酸の濃度1重量%溶液
中測定)の、以下の単量体、すなわち テレフタル酸 34.09モル% ε−カプロラクタム 31.82モル% ヘキサメチレンジアミン 34.09モル% を反応させて得られる部分芳香族コポリアミド。
【0099】成分B2 ホスゲンおよびビスフェノールA(2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン)の縮合により得られ、
粘度61.2ミリリットル/g(濃度0.5%のジクロ
ロメタン溶液中、23℃で測定)の特性を有するポリカ
ーボネート。
【0100】成分B3 58モル%のスチロール、3モル%の無水マレイン酸お
よび39モル%のN−フェニルマレインイミドから構成
され、重量平均分子量160000/モルの特性を有す
る三元共重合体。
【0101】成分C1 化合物化以前の平均繊維長が192μmの特性を有す
る、粉砕炭素繊維。
【0102】成分C2 化合物化以前の平均繊維長が141μmの特性を有す
る、粉砕炭素繊維。
【0103】成分C3 化合物化以前の平均繊維長が103μmの特性を有す
る、粉砕炭素繊維。
【0104】成分D 珪灰石
【0105】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 81/02 LRG D01F 6/94 Z (72)発明者 ハンス、ヴァルナー ドイツ、68259、マンハイム、リヒアルト −レネル−シュトラーセ、59 (72)発明者 エックハルト、ミヒャエル、コッホ 三重県桑名市野田1−14−3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)一般式I 【化1】 で示される繰り返し単位または構造単位Iを有し、上記
    式中芳香族核がC1 −C6 アルキル−、C1 −C6 アル
    コキシ−、アリール−、塩素−または弗素基で置換され
    てもよく、 Xが−SO2 −、−SO−、−S−、−O−、−CO
    −、−N=N−、−RC=CRa −、−CRbc −を
    示すか、または単一化学結合であってもよく、 Zが−SO2 −、−SO−、−CO−、−N=N−また
    は−RC=CRa −(この際RおよびRa はそれぞれ水
    素またはC1 −C6 アルキル基を意味し、RbおよびRc
    はそれぞれ水素またはC1 −C6 アルキル基、C4
    10シクロアルキル基、C1 −C6 アルコキシ基または
    アリール基を示すか、あるいはそれぞれこれらの弗素−
    または塩素誘導体であってもよい)を示すポリアリーレ
    ンエーテル25−98重量%、 B)ポリアミド、ポリカーボネート、スチレン共重合体
    またはポリアリーレンエーテル(A)と異なるポリアリ
    ーレンスルフィドから選択される更なる重合体1−45
    重量%、 C)数平均値で算出された長さが120μmよりも短い
    炭素繊維1−30重量%、 D)非晶質珪酸、炭酸マグネシウム、粉末状石英、雲
    母、滑石粉、長石または珪酸カルシウムの充填剤を0−
    40重量%、 E)耐衝撃変性ゴム0−40重量%、および F)更なる添加剤0−40重量%を含有し、成分A−F
    の総和が100重量%となることを特徴とする成形材
    料。
JP7019185A 1994-02-07 1995-02-07 ポリアリーレンエーテルブレンドおよび炭素繊維を基剤とする成形材料 Withdrawn JPH07252415A (ja)

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