JPH0718172A - ポリアリーレンエーテルをベースとする成形材料 - Google Patents

ポリアリーレンエーテルをベースとする成形材料

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JPH0718172A
JPH0718172A JP6164831A JP16483194A JPH0718172A JP H0718172 A JPH0718172 A JP H0718172A JP 6164831 A JP6164831 A JP 6164831A JP 16483194 A JP16483194 A JP 16483194A JP H0718172 A JPH0718172 A JP H0718172A
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JP
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polyarylene ether
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copolymer
molding material
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JP6164831A
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Martin Dr Weber
ヴェーバー マルティン
Norbert Guentherberg
ギュンターベルク ノルベルト
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BASF SE
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L81/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of polysulfones; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L81/06Polysulfones; Polyethersulfones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L35/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a carboxyl radical, and containing at least one other carboxyl radical in the molecule, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L35/06Copolymers with vinyl aromatic monomers

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリアリーレンエーテルをベースとする新規
成形材料を提供する。 【構成】 該成形材料は、A)ポリアリーレンエーテル
1〜99重量%、B)コポリマー1〜99重量%、C)
繊維状又は粒子状の充填剤0〜60重量%、D)耐衝撃
性変性ゴム0〜45重量%、及びE)防炎剤、顔料及び
安定剤0〜40重量%からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、 A)ポリアリーレンエーテル 1〜99重量% B)b1)芳香族系ビニル化合物、 b2)環式α,β−不飽和ジカルボン酸無水物、及び b3)環式α,β−不飽和ジカルボン酸イミドから誘導される単位を含有 するコポリマー 1〜99重量%、及び C)炭素、ガス、石英、アラミド、アルカリ金属−、アルカリ土類金属炭酸塩 、アルカリ金属−、アルカリ土類金属ケイ酸塩の群から選択される繊維状又は粒 子状の充填剤 0〜60重量%、 D)耐衝撃性変性ゴム 0〜45重量%、及び E)防炎剤、顔料及び安定剤 0〜40重量% からなる成形材料に関する。
【0002】更に、本発明は、該成形材料の使用に関す
る。
【0003】
【従来の技術】スチレン、無水マレイン酸及びN−フェ
ニルマレイン酸イミドからなるコポリマーを含有してい
てよい高温安定性の熱可塑性磁石は、特開昭62−08
4502号公報から公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決する課題
は、良好な加工性及び均衡のとれた特性スペクトルの他
に、特に、ポリアリーレンエーテル自体が、水又は水蒸
気を用いた比較的長時間の処理において従来のポリアリ
ーレンエーテルより少ない水を吸収することにより優れ
たポリアリーレンエーテルをベースとする成形材料を提
供することであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、冒頭に定義
した成形材料により解決される。
【0006】成分A 成分Aとして、本発明による成形材料はポリアリーレン
エーテル1〜99、有利には5〜95重量%を含有す
る。しかしながら、該成形材料は大抵ポリアリーレンエ
ーテル10重量%以上、例えば15重量%以上含有す
る。一般的にポリアリーレンエーテルは、成形材料中9
0重量%以下で含有される。成形材料における成分Aの
割合は、20〜80重量%であるのが有利である。
【0007】ポリアリーレンエーテルAは、非置換及び
置換されたアリーレン基を有していてよい。有利にはポ
リアリーレンエーテルAは、反復する単位I:
【0008】
【化1】
【0009】を含有する。
【0010】しかしながら、本発明による成形材料は、
種々のポリアリーレンエーテルAの混合物を含有してい
てもよい。
【0011】その際、t及びqはそれぞれ0、1、2又
は3の値であってよい。T、Q及びZは、互いに無関係
に同じか又は異なっていてよい。これらは化学結合又は
−O−、−SO2−、−S−、C=O、−N=N−及び
S=Oから選択される基であってよい。更に、T、Q及
びZは、一般式:−RaC=CRb−又は−CRcd−の
基を表す、その際、Ra及びRbは、それぞれ水素原子又
はC1〜C10−アルキル基、Rc及びRdは、それぞれ水
素原子、C1〜C10−アルキル基、例えばメチル、エチ
ル、n−プロピル、i−プロピル、t−ブチル、n−ヘ
キシル、C1〜C10−アルコキシ基、例えばメトキシ、
エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブト
キシ又はC6〜C18−アリール基、例えばフェニル又は
ナフチルを表す。しかしながら、Rc及びRdは脂環式の
環に結合していてもよい。4〜7個の炭素原子を有する
脂環式の環が有利である。その際、−CRcd−は、有
利にはシクロペンチル−又はシクロヘキシル環を表す。
脂環式の環は、1個以上のアルキル基、有利にはメチル
基で置換されていてよい。T、Q及びZが、−O−、−
SO2−、C=O、化学結合又は式:−CRcd−の基
を表すポリアリーレンエーテルAが有利である。Rc
びRdの有利な基はとしては、水素原子及びメチル基が
挙げられる。T、Q及びZの基は、1個以上の−SO2
−又はC=Oを表す。Ar及びAr1は、C6〜C18−ア
リール基、例えば1,5−ナフチル、1,6−ナフチ
ル、2,7−ナフチル、1,5−アントリル、9,10
−アントリル、2,6−アントリル、2,7−アントリ
ル又はビフェニル、特にフェニルを表す。これらのアリ
ール基は非置換であるのが有利である。しかしながら、
該基はC1〜C10−アルキル基、例えばメチル、エチ
ル、n−プロピル、i−プロピル、t−ブチル、n−ヘ
キシル、C6〜C18−アリール基、例えばフェニル又は
ナフチル、C1〜C10−アルコキシ基、例えばメトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−
ブトキシ及びハロゲン原子から選択される置換基を有し
ていてよい。これらのうち有利な置換基は、メチル、フ
ェニル、メトキシ及び塩素原子である。
【0012】数種の適当な反復単位を以下に記載する。
【0013】
【化2】
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】成分Aとしては、反復する単位(I1)、
(I2)、(I25)又は(I26)を有するポリアリーレ
ンエーテルを含有する成形材料が特に有利である。該成
形材料としては、例えば成分Aとして、反復する単位
(I1)3〜97、有利には5〜95モル%及び反復す
る単位(I2)3〜97、有利には5〜95モル%を有
するポリアリーレンエーテルを含有する成形材料が挙げ
られる。
【0017】ポリアリーレンエーテルAは、ポリアリー
レンエーテルセグメント及び別の熱可塑性ポリマー、例
えばポリアミド、ポリエステル、芳香族系ポリカーボネ
ート、ポリエステルカーボネート、ポリシロキサン、ポ
リイミド又はポリエーテルイミドが存在するコポリマー
又はブロックコポリマーであってもよい。コポリマー中
のブロック−ないしはグラフト枝の分子量Mn(数平
均)は、一般的には1000〜30000g/モルの範
囲内にある。種々の構造のブロックは、交互に又は統計
的に配列されていてよい。コポリマー又はブロックコポ
リマー中のポリアリーレンエーテルの重量割合は、一般
的に10重量%以上である。ポリアリーレンエーテルの
該重量割合は、97重量%以下であってよい。90重量
%以下のポリアリーレンエーテルの重量割合を有するコ
ポリマー又はブロックコポリマーが有利である。ポリア
リーレンエーテル20〜80重量%を有するコポリマー
又はブロックコポリマーが特に有利である。
【0018】
【外1】
【0019】反復単位Iを有するポリアリーレンエーテ
ルは自体公知であり、公知方法で製造することができ
る。
【0020】該物質は、例えば芳香族系ビスハロゲン化
合物と芳香族系ビスフェノールのアルカリ金属複塩との
縮合により生じる。該物質は、例えば触媒の存在下での
芳香族系ハロゲン化フェノールのアルカリ金属塩の自己
縮合によっても得られる。ドイツ国特許出願公開第38
43438号明細書から、例えば適当なモノマーの詳細
な組成を推論することができる。適した方法は、特に米
国特許第3441538号、同第4108837号明細
書、ドイツ国特許出願公開第2738962号明細書及
びヨーロッパ特許出願公開第361号明細書に記載され
ている。カルボニル官能基を含有するポリアリーレンエ
ーテルは、例えば、特に国際公開WO84−03892
明細書に記載されているように求電子性(フリーデル・
クラフツ)重縮合によっても得られる。該求電子性重縮
合では、カルボニル基のブリッジを形成するために、ジ
カルボン酸クロリド又はホスゲンを求電子置換基と交換
可能な2個の水素原子を含有する芳香族化合物と反応さ
せるか、又は酸塩化物の基と同様に置換可能な水素原子
を含有する芳香族系カルボン酸クロリドを自体重縮合さ
せる。
【0021】ポリアリーレンエーテルを合成するための
有利な処理条件は、例えばヨーロッパ特許出願公開第1
13112号及び同第135130号明細書に記載され
ている。脂肪族系溶剤、特にN−メチルピロリドン中
で、水不含のアルカリ金属炭酸塩、特に炭酸カリウムの
存在下でモノマーを反応させるのが特に適している。モ
ノマーを溶融物中で反応させることは、多くの場合に同
様に有利であることが判明した。
【0022】選択した合成条件により、ポリアリーレン
エーテルは種々の末端基を有していてよい。該末端基
は、コポリマーBとは異なり不活性状態にあるもの、及
びコポリマーBの官能基、特に無水物基と反応すること
ができるものである。不活性末端基としては、ハロゲン
原子、特に塩素原子、アルコキシ基、特にメトキシ基又
はエトキシ基、アリールオキシ基、有利にはフェノキシ
基又はベンジルオキシ基が挙げられる。反応性末端基の
例としては、ヒドロキシ基、アミノ基又はエポキシ基が
挙げられる。
【0023】ヒドロキシ基を末端に有するポリアリーレ
ンエーテルの合成は、例えばジヒドロキシモノマーとジ
ハロゲンモノマーの化学量論的比を適当に選択すること
により可能である(例えば、H.-G.Elias,“Makromoleku
ele”第4版、 Huethig&Wepf出版、 Basel 1981, p.491
参照)。エポキシ末端基を有するポリアリーレンエー
テルは、例えばヒドロキシ末端基を有するポリアリーレ
ンエーテルから出発して、エピクロルヒドリンと反応さ
せることにより得られる(米国特許第4448948号
明細書)。アミノ末端基を含有するポリアリーレンエー
テルの製造は、例えば J.E. McGrath 等による、 Polym
er 30, 1552(1989)に記載されているように、例えば
重縮合の際にp−アミノフェノールを使用することによ
り行うことができる。
【0024】1実施態様によれば、本発明による成形材
料は、実質的に反応性末端基を有しないポリアリーレン
エテールAを含有する。別の実施態様によれば、本発明
による成形材料は、反応性末端基を有するポリアリーレ
ンエーテルと不活性末端基を有するポリアリーレンエー
テルとからなる混合物を含有する。この実施態様では、
ポリアリーレンエーテルAが平均して連鎖当たりほぼ1
個の反応性末端基及び1個の不活性末端基を含有する場
合に特に有利である。成分Aにおいて、連鎖当たり2個
の反応性末端基を有するポリアリーレンエーテルの割合
が高すぎる、例えば50重量%以上の場合には、成分B
との不溶性の反応生成物を生じかねない。
【0025】成分B 成分Bとして、本発明による成形材料はコポリマー1〜
99、有利には5〜95重量%を含有する。しかしなが
ら、該成形材料は大抵該コポリマー90重量%又はそれ
以下を含有する。一般的に、10重量%又はそれ以上、
例えば15重量%又は以上を有するコポリマーが成形材
料中に含有される。成形材料中の成分Bの割合は、20
〜80重量%であるのが有利である。
【0026】コポリマーBは、芳香族系ビニル化合物か
ら誘導される単位b1を含有する。単位b1の割合は、2
0〜90モル%、特に40〜80モル%が有利である。
コポリマーBが芳香族系ビニル化合物から誘導される単
位50〜75モル%を含有するのが特に有利である。
【0027】芳香族系ビニル化合物としては、特にスチ
レン及びスチレン誘導体が該当する。適当なスチレン誘
導体としては、α−メチルスチレン又は芳香核で置換さ
れたスチレン誘導体、例えばビニルトルエン、t−ブチ
ルスチレン又はクロルスチレンが挙げられる。自明のこ
とながら、種々の芳香族系ビニル化合物の混合物も使用
することができる。スチレンを使用するのが特に有利で
ある。
【0028】単位b1の他に、コポリマーBは、環式
α,β−不飽和ジカルボン酸無水物b2から誘導される
単位を含有し、その割合は1〜50モル%が有利であ
る。実質的に単位b21モル%未満、例えば0.5モル
%未満を有するコポリマーBは、一般的に温度安定性が
不十分である。実質的に50モル%より多い単位b2
有するコポリマーBは、大抵もはや良好に加工すること
はできない、それというのも該コポリマーは脆弱過ぎる
からである。
【0029】コポリマーBは、単位b21〜35モル
%、特に1〜25モル%を含有するのが有利である。
【0030】有利な環式α、β−不飽和ジカルボン酸無
水物としては、2〜20個の炭素原子を有するものが挙
げられる。該二重結合は環外であっても環内であっても
よい。該物質としては、無水マレイン酸、無水メチルマ
レイン酸又は無水イタコン酸が特に有利である。種々の
ジカルボン酸無水物の混合物も同様に使用することがで
きる。
【0031】更に、コポリマーBは、環式α,β−不飽
和ジカルボン酸イミドから誘導される単位b3を含有す
る。該単位は、一般的にコポリアミドB中に9〜50モ
ル%含有される。有利なコポリマーBは、b315〜5
0モル%、特に24〜49モル%を含有する。
【0032】一般的に、環式α,β−不飽和ジカルボン
酸イミドは、上記のジカルボン酸無水物b2に相当す
る。窒素での置換基は、通常C1〜C20−アルキル基、
4〜C20−シクロアルキル基、C1〜C10−アルキル
基、C6〜C18−アリール基又はC6〜C18−アリール基
である。
【0033】アルキル基は直鎖状であっても分枝鎖状で
あってもよく、酸素原子が間接的に窒素原子と、及び間
接的に別の酸素原子と結合した1個以上の酸素原子で中
断されていてよい。これらのアルキル基としては、メチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、i−ブチル、t−ブチル、n−ヘキシル、n−デシ
ル及びn−ドデシルが挙げられる。シクロアルキル基
は、置換されていなくても置換されていてもよい。適当
な置換基は、例えばアルキル基、例えばメチル又はエチ
ルである。シクロアルキル基の例としては、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びp−メチルシ
クロヘキシルが挙げられる。アルキルアリール基のアル
キル基は、直鎖状であっても分枝鎖状であってもよく、
アルキルアリール基は置換基を有していてもよい。この
ような置換基の例は、アルキル基、例えばメチル又はエ
チルであるが、ハロゲン原子、例えば塩素原子又は臭素
原子であってもよい。アルキルアリール基としては、例
えばベンジル、エチルフェニル又はp−クロルベンジル
を使用することができる。同様に、アリール基は置換さ
れていても置換されていなくていもよい。その際、例え
ばアルキル基、例えばメチル又はエチル、又はハロゲン
原子、例えば塩素原子又は臭素原子が適した置換基であ
る。有利なアリール基としては、フェニル及びナフチル
が挙げられる。特に有利な基は、シクロヘキシル又はフ
ェニルである。
【0034】更に、コポリマーBはなお、別のラジカル
重縮合可能な化合物から誘導される単位b40〜30モ
ル%、有利には5〜25モル%を含有していてよい。
【0035】例えば、ここではアクリル酸及びアクリル
酸誘導体、例えばメタクリル酸、アクリルニトリル、メ
タクリルニトリル、アクリル酸アルキルエステル、例え
ばアクリル酸エチルエステル又はメタクリル酸エチルエ
ステルが挙げられる。
【0036】コポリマーBは、統計的分布で単位b1
4を含有する。通常コポリマーBは、分子量MW(重
量平均値)30000〜500000、有利には500
00〜250000、特に70000〜200000g
/モルを有する。
【0037】コポリマーBは、例えば、適当なモノマー
をラジカル重合することにより製造することができる。
その際、該反応は、懸濁液又はエマルジョン中でも溶液
又は固体中でも実施することができるが、後者のものが
有利である。該ラジカル反応は、一般的には常法、例え
ば光で、又は有利にはラジカル開始剤、例えば過酸化
物、例えば過酸化ベンゾイルを用いて開始することがで
きる。
【0038】この他、コポリマーBは、例えば米国特許
第4404322号明細書に記載されているように、ま
ず、成分b1、b2、場合によりb4を互いにラジカル反
応で反応させ、引続き反応生成物中に含有される無水物
基を部分的に適当な第一アミン又はアンモニアと共にイ
ミド基に変換することにより製造することができる。第
一アミンとしては、脂肪族系アミン及び芳香族系アミン
が挙げられる。適当な第一アミンは、例えばC1〜C20
−アルキル基、C4〜C20−シクロアルキルアミン、ア
ミノ−C1〜C10−アルキレンアリール又はC6〜C18
アリールアミンである。第一アミンのアルキル基は、直
鎖状であっても分枝鎖状であってもよく、酸素原子が間
接的に窒素原子と、及び間接的に他の酸素原子と結合し
た、1個以上の酸素原子で中断されていてもよい。該ア
ルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、i
−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n
−ヘキシル、n−デシル及びn−ドデシルが挙げられ
る。シクロアルキルアミンは、置換されていなくても置
換されていてもよい。適当な置換基は、例えばアルキル
基、例えばメチル又はエチルである。シクロアルキル基
の例としては、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
オヘキシル及びp−メチルシクロヘキシルが挙げられ
る。アミノアルキレンアリールのアルキル基は直鎖状で
あっても分枝鎖状であってもよく、かつ該アリール基は
置換基を有していてもよい。このような置換基の例は、
アルキル基、例えばメチル又はエチルであるが、ハロゲ
ン原子、例えば塩素原子又は臭素原子でもある。適当な
アミノアルキレンアリールの例は、アミノフェニルメタ
ン、1−アミノ−2−フェニルエタン、1−アミノ−2
−(p−クロルフェニル)エタンである。同様に、アリ
ールアミンは置換されていても置換されていなくてもよ
く、その際、例えばアルキル基、例えばメチル又はエチ
ル又はハロゲン原子、例えば塩素原子又は臭素原子が適
した置換基である。有利なアリールアミンとしては、ア
ニリン及びナフチルアミン、例えば2−アミノナフタリ
ンが挙げられる。特に有利にはシクロヘキシルアミン又
はアニリンである。
【0039】該反応は、一般的には触媒として第三アミ
ン、例えばトリアルキルアミン又はジアルキルアリール
アミン、例えばトリエチルアミン又はN,N−ジエチル
アニリンの存在下で80〜350℃の温度で実施する。
【0040】該製造法の変法では、有利には芳香族系ビ
ニル化合物50〜75モル%を環式α,β−不飽和ジカ
ルボン酸無水物25〜50モル%と反応させ、引続きア
ンモニア又は第一アミン(b5)で処理する、その際、
成分b2:b5のモル比は0.9〜1.1である。
【0041】成分C 成分A及びBの他に、本発明による成形材料は、繊維状
又は粒子状の充填材又はこれらの混合物60重量%以
下、有利には0〜55重量%を含有していてよい。炭
素、ガラス、石英、アラミド、アルカリ金属−及びアル
カリ土類金属炭酸塩、アルカリ金属及びアルカリ土類金
属ケイ酸塩の群から選択されていてよい。
【0042】有利な繊維状の充填材又は強化材は、炭素
繊維、チタン酸カリウムホイスカー、アラミド繊維であ
り、ガラス繊維が特に有利である。ガラス繊維を使用す
る場合には、これらはマトリックス材料とのより良好な
相溶性のために、薄膜層及び定着剤で表面処理されてい
てよい。一般的には使用される炭素繊維及びガラス繊維
は6〜20μmの範囲内の直径を有する。
【0043】ガラス繊維の配合は、短いガラス繊維の形
と同様エンドレスストランド(ロービング)の形でも行
うことができる。完成した射出成形品のガラス繊維の平
均長さは、有利には0.08〜0.5mmの範囲内にあ
る。
【0044】炭素繊維又はガラス繊維は、ガラス織物、
ガラスマット又はロービングの形で使用することができ
る。
【0045】粒子状の充填材としては、非晶質のケイ
酸、炭酸マグネシウム(白亜)、粉末石英、ガラス球及
び特にケイ酸カルシウム、例えばケイ灰石及びカオリン
(特に焼成したカオリン)が適している。
【0046】充填材の有利な組合せは、例えばガラス繊
維20重量%とケイ灰石15重量%及びガラス繊維15
重量%とケイ灰石20重量%である。もう1つの有利な
組合せは、例えば炭素繊維20重量%とケイ灰石20重
量%を含有する。
【0047】成分D 本発明による成形材料は、更に耐衝撃性変性ゴム0〜4
5、有利には0〜30重量%を含有する。その際、特に
ポリアリーレンエーテル及び/又はコポリマーBを耐衝
撃性に変性することができるものが適している。
【0048】ブレンドの靭性を高めるゴムとしては、例
えば以下のもの、すなわち官能基でグラフトされたEP
ゴムないしはEPDMゴムが挙げられる。適当なグラフ
ト反応試薬は、例えば無水マレイン酸、イタコン酸、ア
クリル酸、グリシジルアクリレート及びグリシジルメタ
クリレートである。
【0049】これらのモノマーは、溶融物又は溶液中
で、場合によりラジカル開始剤、例えばクメンヒドロペ
ルオキシドの存在下でポリマーにグラフトすることがで
きる。
【0050】更に、α−オレフィンのコポリマーが挙げ
られる。α−オレフィンは、一般的に2〜8個の炭素原
子を有するモノマー、有利にはエチレン及びプロピレン
である。コモノマーとしては、1〜8個の炭素原子を有
するアルコール、有利にはエタノール、ブタノール又は
エチルヘキサノールから誘導されるアクリルアクリレー
ト又はアルキルメタクリレート並びに反応性コモノマ
ー、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無
水マレイン酸又はグリシジル(メタ)アクリレート、更
にビニルエステル特に酢酸ビニルが適していることが判
明した。異なるコモノマーの混合物も同様に使用するこ
とができる。特に適しているものとしては、エチレンの
アクリル酸エチル又は−ブチルのコポリマー及びアクリ
ル酸及び/又は無水マレイン酸であることが判明した。
【0051】コポリマーとしては、400〜4500バ
ールの圧力での高圧処理で、又はコモノマーをポリ−α
−オレフィンにグラフトさせて製造することができる。
コポリマーにおけるα−オレフィンの割合は、一般的に
99.95〜55重量%の範囲内にある。
【0052】適当なエラストマーの別の群としては、コ
ア−シェル−グラフトゴム(Kern-Schale-Pfropfkautsc
huke)を挙げることができる。該ゴムとは、1個以上の
硬質成分及び1個以上の軟質成分からなるエマルジョン
中で製造されたグラフトゴムである。硬質成分は通常2
5℃以上のガラス温度を有するポリマー、軟質成分は0
℃以下のガラス温度を有するポリマーであると解され
る。該生成物は1個のコアと1個以上のシェルからなる
構造を有し、その際、該構造はモノマーを添加する順序
により生じる。軟質成分は、一般的にブタジエン、イソ
プレン、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレー
ト又はシロキサン及び場合により別のコモノマーから誘
導される。適したシロキサンコアは、例えば環式オリゴ
マーのオクタメチルテトラシロキサン又はテトラビニル
テトラメチルテトラシロキサンから出発して製造するこ
とができる。該コアは、例えばγ−メルカプトプロピル
メチルジメトキシシランと、開環する陽イオン重合で、
有利にはスルホン酸の存在下で反応させて、軟質のシロ
キサンコアにすることができる。該シロキサンは、例え
ば重合反応をシランの存在下で、加水分解可能な基、例
えばハロゲン原子又はアルコキシ基、例えばテトラエト
キシシラン、メチルトリメトキシシラン又はフェニルト
リメトキシシランを用いて実施することにより架橋する
こともできる。適当なコモノマーとしては、ここでは例
えば、スチレン、アクリルニトリル及び1個以上の重合
可能な二重結合を有する、架橋又はグラフト活性モノマ
ー、例えばジアリルフタレート、ジビニルベンゼン、ブ
タンジオールジアクリレート又はトリアリル(イソ)シ
アヌレートが挙げられる。硬質成分は、一般的にスチレ
ン、α−メチルスチレン及びそれらのコポリマーから誘
導され、その際、コモノマーとしては、有利にはアクリ
ルニトリル、メタクリルニトリル及びメチルメタクリレ
ートが挙げられる。
【0053】有利なコア−シェル−グラフトゴムは、1
個の軟質コア及び1個の硬質シェル又は1個の硬質コ
ア、1個の第1軟質シェル及び1個以上の別の硬質シェ
ルを含有する。官能基、例えばカルボニル−、カルボン
酸、酸無水物−、酸アミド−、酸イミド−、カルボン酸
エステル−、アミノ−、ヒドロキシル−、エポキシ−、
オキサゾリン−、ウレタン−、尿素−、ラクタム−又は
ハロゲン化ベンジル基の導入は、ここでは有利には適し
た官能化モノマーを外側シェルの重合の際に加えること
により行う。適した官能化モノマーは、例えばマレイン
酸、無水マレイン酸、マレイン酸のモノ−又はジエステ
ル、t−ブチル(メタ)アクリレート、アクリル酸、グ
リシジル(メタ)アクリレート及びビニルオキサゾリン
である。官能基を有するモノマーの割合は、一般的には
コア−シェル−グラフトゴムの総重量に対して0.1〜
25重量%、有利には0.25〜15重量%である。軟
質成分の硬質成分に対する重量比は一般的には1:9〜
9:1、有利には3:7〜8:2である。
【0054】この種のゴムは自体公知であり、例えばヨ
ーロッパ特許出願公開第208187号明細書に記載さ
れている。
【0055】適した耐衝撃性変性剤のもう1つの群は、
熱可塑性ポリエステル−エラストマーである。ポリエス
テルエラストマーとは、ここでは通常ポリ(アルキレ
ン)エーテルグリコールから誘導される長鎖状のセグメ
ント及び低分子ジオールとジカルボン酸から誘導される
短鎖状のセグメントを含有するセグメントコポリエーテ
ルエステルであると解される。この種の製品は自体公知
であり、文献、例えば米国特許第3651014号明細
書に記載されている。市場でも相当する製品は、Hytrel
(R) (製造元:Du Pont)、 Arnitel(R) (製造元:Akzo)
及び Pelprene(R)(製造元:Toyobo Co. Ltd.)の商標名
で入手可能である。
【0056】もちろん異なるゴムの混合物を使用するこ
ともできる。
【0057】成分E 前記成分A〜Dの他に本発明による成形材料は、なお防
炎剤、顔料及び安定剤0〜40重量%を含有する。
【0058】本発明による成形材料は、自体公知の方
法、例えば押出し成形法により製造することができる。
【0059】本発明による成形材料は、例えば出発成分
を常用の混合装置、例えばスクリュウ押出機、有利には
2軸スクリュウ押出機、ブラベンダーミル又はバンバリ
ーミル並びにニーダ中で混合し、引続き押出し成形す
る。押出し成形後、該押出し成形物を冷却し、次いで粉
砕する。
【0060】該成分を混合する順序は変更することがで
きる、従って、2種又は場合により3種の成分を前混合
することができるが、全ての成分を一緒に混合すること
もできる。
【0061】できるだけ均質の成形材料を得るために
は、強力な混和が有利である。このためには、一般的に
は、250〜400℃、有利には280〜380℃の温
度で、0.2〜30分の平均混合時間が必要である。押
出し成形後、通常押出し成形物を乾燥し、次いで粉砕す
る。
【0062】本発明による成形材料は、熱可塑的に加工
することができる。該成形材料は、良好な流動性及び僅
かな吸水性と同時に良好な剛性により優れている。僅か
な吸水性及び高い熱形状安定性に基づいて、本発明によ
る成形材料は特に家庭用器具又は医療分野の器具を製造
するのに適している。しかしながら、該成形材料は電気
又は電子工学の領域でも使用することができる。成形体
の他に、フィルム又は繊維も本発明による成形材料から
製造することができる。
【0063】1つの実施態様によれば、本発明による成
形材料は成分Aとして反応性末端基を有するポリアリー
レンエーテルを含有する。上記加工条件で、該末端基は
コポリマーBの官能基、特に無水物基と反応する。反応
生成物に強化剤を添加しない場合には、該反応性生物を
ポリアリーレンエーテルをベースとするブレンド用の相
溶性助剤として使用することができる。
【0064】相溶性助剤は溶融物中で製造するのが有利
である。しかしながら、成分AとBを溶液中で互いに反
応させることにより製造することもできる。極性−非プ
ロトン性溶液、例えばジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド又はN−メチルピロリドン又は極性−非プ
ロトン性溶液の別の有機溶剤との混合物、その中でも特
にクロルベンゼン、o−ジクロルベンゼン、テトラヒド
ロフラン、ジクロルメタン又はクロルホルムは適した溶
剤の例である。成分AとBの反応は、反応性末端基に依
存して、一般的には20〜200℃の温度で実施する。
反応時間は、通常30分〜24時間の間である。一般的
にはポリマーA及びBは、溶液中それぞれ1〜30重量
%の濃度であってよく、その際、高濃縮溶液、特に10
〜25重量%の溶液が有利である。相溶性助剤は、例え
ば溶液から、沈殿剤、例えば水又はエタノールを用いて
沈殿させることにより単離することができる。本発明に
よる相溶性助剤は、多相であることにより優れている、
このことは、例えば生じる複数のガラス転移温度により
証明することができる。相分離は、透過型電子顕微鏡写
真をもとに確認することができる。このことにより、ブ
レンド中の相溶性助剤は、相境界面に付加して助剤とし
て作用することができる。
【0065】
【実施例】次に本発明を以下の実施例につき詳細に説明
する。
【0066】例 使用技術試験 E−モジュールをDIN53455に基づく引張試験
で、ショルダーロッド(Schulterstaeben)で確認し
た。流動性はDIN53735に基づき300ないしは
320℃の温度及び21.6kgの負荷で測定した。
【0067】試料の吸水性は、2日間沸騰水中に貯蔵し
たショルダーロッドで測定した。
【0068】試料の熱形状安定性は、ビカー軟化温度で
確認した。ビカー軟化温度は、DIN53460に基づ
き49.05Nの力及び1時間当たり50Kの温度上昇
率で、規格最小棒(Normkleinstaeben)で確認した。
【0069】成分の粘度数(VZ)は、N−メチルピロ
リドン又はフェノールと1,2−ジクロルメタンとの混
合物中で測定した。
【0070】成分及び相溶性助剤の軟化点(Tg)は、
示唆熱分析(DSC)を用いて、10K/分の加熱率で
確認した。
【0071】透過型電子顕微鏡写真を超薄膜層で撮影し
た。
【0072】成分のヒドロキシ−(OH)−末端基濃度
をの電位差計滴定を用いてメタノールの水酸化カリウム
で測定した。アミノ−(NH2)−末端基能度を電位差
計滴定を用いてトリフルオロメタンスルホンで測定し
た。酸塩素−(Cl)−末端基の割合は、試料の有機結
合した塩素の総含量を介して確認した。
【0073】成分A1 Tg225℃並びにCl−末端基のOCH3−末端基に
対する比60:40の、4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンと4,4′−ジクロルジフェニルスルホン
とからなるポリアリーレンエーテル(ポリエーテルスル
ホン:VZ=56ml/g、フェノールと1,2−ジク
ロルベンゼンとの1:1−混合物の1重量%の溶液で測
定;例えば市販の製品 Ultrason(R) E 2010 、製造元:
BASF)。
【0074】成分A2 Tg186℃並びにCl−末端基のOCH3−末端基に
対する比60:40の、ビスフェノールAと4,4′−
ジクロルジフェニルスルホンとからなるポリアリーレン
エーテル(ポリスルホン;VZ=64ml/g、フェノ
ールと1,2−ジクロルベンゼンとの1:1−混合物中
の1重量%溶液中で測定;例えば市販の製品 Ultrason
(R) S 2010 、製造元:BASF)。
【0075】成分A3 Tg218℃並びにCl−末端基のOH−末端基に対す
る比53:47の、54.7ml/gのVZで特徴づけ
られる4,4′−ジ−(4−ヒドロキシフェニル)スル
ホンと4,4′−ジクロルジフェニルスルホンとからな
るポリアリーレンエーテル(N−メチルピロリドンの1
重量%溶液中、25℃で測定)。
【0076】成分A4 Tg217℃並びにCl−末端基のOH−末端基に対す
る比3:97の、46.2ml/gのVZで特徴づけら
れる4,4′−ジ−(4−ヒドロキシフェノル)スルホ
ンと4,4′−ジクロルジフェニルスルホンとからなる
ポリアリーレンエーテル(N−メチルピロリドンの1重
量%溶液中、25℃で測定)。
【0077】成分A5 Tg214℃並びにCl−末端基のNH2−末端基及び
OH−末端基に対する比50:43:7の、31.5m
l/gのVZで特徴づけられる4,4′−ジ−(4−ヒ
ドロキシフェノル)スルホンと4,4′−ジクロルジフ
ェニルスルホンとからなるポリアリーレンエーテル(N
−メチルピロリドンの1重量%溶液中、25℃で測
定)。
【0078】成分A6 Tg210℃並びにCl−末端基のNH2−末端基及び
OH−末端基に対する比2:73:25の、18.9m
l/gのVZで特徴づけられる4,4′−ジ−(4−ヒ
ドロキシフェノル)スルホン、4−アミノフェノール及
び4,4′−ジクロルジフェニルスルホンからなるポリ
アリーレンエーテル(N−メチルピロリドンの1重量%
溶液中、25℃で測定)。
【0079】成分B1 スチレン58モル%、無水マレイン酸3モル%及びN−
フェニル−マレインイミド39モル%からなるターポリ
マー。
【0080】成分B2 スチレン58モル%、無水マレイン酸8モル%及びN−
フェニル−マレインイミド34モル%からなるターポリ
マー。
【0081】成分C1 ポリウレタンの層で表面加工したE−ガラスからなる厚
さ10μmのガラスロービング。配合終了後、ガラス繊
維の平均長さは約0.1〜0.5mmであった。
【0082】例1〜12及び比較例V1〜V3 これらの成分を、2軸スクリュウ押出機内で300〜3
50℃の材料温度で混合した。溶融物を水浴を通過させ
て誘導し、造粒した。
【0083】乾燥した造粒物を310〜340℃で規格
最小棒及びショルダーロッドに加工した。
【0084】成形材料の組成及び使用技術試験の結果が
第1表及び第2表を参照されたい。
【0085】例4により得られた成形材料から超薄膜層
を製造し、電子顕微鏡で7000:1に拡大して検査し
た(第1/2図参照)。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】例13〜17及び比較例V4〜V5 相溶性助剤の製造 例13 N−メチルピロリドン150ml中B120gの溶液
に、不活性ガス雰囲気下で80℃でA310gを撹拌し
ながら加えた。添加終了後、なお2時間...℃で更に
撹拌した。該反応生成物を水で沈殿させ、単離し、次い
で120℃で真空中で乾燥した。
【0089】比較例V4 N−メチルピロリドン150ml中B120gの溶液
に、不活性ガス雰囲気下で80℃でA410gを撹拌し
ながら加えた。A4の添加後、既に数時間で沈殿物が生
じた。ポリアリーレンエーテル中の反応性末端基の高い
割合によりミクロゲル形成ないしは架橋を生じた。従っ
て、該生成物は相溶性助剤として不適である。
【0090】例14 N−メチルピロリドン150ml中B120gの溶液
に、不活性ガス雰囲気下で0℃でA510gを撹拌しな
がら加えた。A5の添加後なお30分間...℃で更に
撹拌した。引続き、8時間で190℃に加熱した。該反
応混合物を冷却した後、該生成物を例13と同様に後処
理した。
【0091】比較例V5 N−メチルピロリドン150ml中B1gの溶液に、不
活性ガス雰囲気下で0℃でA610gを撹拌しながら加
えた。A6の添加後、既に数分間で沈殿物が形成され
た。ポリアリーレンエーテル中の反応性末端基の高い割
合により、ミクロゲル形成ないしは架橋が生じた。従っ
て、該生成物は相溶性助剤としては不適である。
【0092】例15 例14を繰り返したが、但し、例14に記載の成分の代
わりに成分B2及びA5を使用した。
【0093】例16 B130gとA520gとからなる混合物を Haake−ニー
ダ中で320℃で5分間強力に混合し、得られた成形材
料を取出して、粉砕した。得られた成形材料から超薄膜
層を製造し、電子顕微鏡で検査した(第2/2図参
照)。
【0094】例17 B13kgとA52kgとからなる混合物を、2軸スクリ
ュウ押出機(ZKS30、製造元: Werner & Pfleider
er)中で、340℃で混合した。取出したストランドを
水浴中で冷却し、次いで造粒した。
【0095】使用技術試験の結果は第3表を参照された
い。
【0096】
【表3】
【0097】第3表から、反応性末端基を含有するポリ
アリーレンエーテルAとコポリマーBとの反応は高い収
率で行われ、かつ全ての場合に多相の生成物が得られる
ことが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例4により得られた成形材料の粒子構造の
電子顕微鏡写真である。
【図2】実施例16により得られた成形材料の粒子構造
の電子顕微鏡写真である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)ポリアリーレンエーテル 1〜99重量% B)b1)芳香族系ビニル化合物、 b2)環式α,β−不飽和ジカルボン酸無水物、及び b3)環式α,β−不飽和ジカルボン酸イミドから誘導される単位を含有 するコポリマー 1〜99重量%、及び C)炭素、ガス、石英、アラミド、アルカリ金属−、アルカリ土類金属炭酸塩 、アルカリ金属−、アルカリ土類金属ケイ酸塩の群から選択される繊維状又は粒 子状の充填剤 0〜60重量%、 D)耐衝撃性変性ゴム 0〜45重量%、及び E)防炎剤、顔料及び安定剤 0〜40重量% からなる成形材料。
JP6164831A 1993-06-24 1994-06-24 ポリアリーレンエーテルをベースとする成形材料 Pending JPH0718172A (ja)

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