JPH07246947A - 車輌の操舵制御装置 - Google Patents

車輌の操舵制御装置

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JPH07246947A
JPH07246947A JP6041061A JP4106194A JPH07246947A JP H07246947 A JPH07246947 A JP H07246947A JP 6041061 A JP6041061 A JP 6041061A JP 4106194 A JP4106194 A JP 4106194A JP H07246947 A JPH07246947 A JP H07246947A
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steering angle
control means
target
steering
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Application number
JP6041061A
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English (en)
Inventor
Takehiko Fushimi
見 武 彦 伏
Hisayasu Mase
瀬 久 康 間
Takeshi Hatano
田 野 武 羽
Tadaichi Matsumoto
本 只 一 松
Kazutaka Tamura
村 和 孝 田
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/148Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering provided with safety devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操舵制御系の配線の量を減らす。電力系の配
線での電力損失を低減する。センサと制御ユニットとの
配線部分で外部からの電気ノイズの影響を受けにくくす
る。信頼性を改善する。 【構成】 センサと接続される制御ユニット9とサ−ボ
ユニットSVUにそれぞれ独立したコンピュ−タ1,8
を設置し、両者の間を通信線で接続する。制御ユニット
9はセンサの近傍に配置し、サ−ボユニットSVUはア
クチュエ−タの近傍に配置する。送信する目標舵角情報
を変化分TΔとし、受信側ではTΔを累算して目標舵角
Tθを求める。舵角偏差θeをSVUから制御ユニット
9に送る。信号受信周期のチェック,信号の値のチェッ
クなどによって、異常発生の有無を調べる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に利用しうる操
舵制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車においては、例えば特公
平5−23990号公報に示されるように、前輪の操舵
量に連動して、後輪を電気モ−タなどのアクチュエ−タ
で操舵することが実施されている。
【0003】この種の操舵制御装置は、例えば前輪舵角
センサ,車速センサ,後輪舵角センサ,モ−タ速度セン
サ等々で構成される各種センサ群と、電気モ−タと歯車
などで構成されるアクチュエ−タと、マイクロコンピュ
−タとドライバを含み電気モ−タの付勢を制御する電子
制御ユニットとで構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、後輪操舵制
御装置の場合、アクチュエ−タの電気モ−タに比較的大
きな電流を流す必要があるので、電子制御ユニットとア
クチュエ−タとを接続するために太い電線を使用した
り、電線の長さを短くしないと電力の損失が大きくな
る。従って、電子制御ユニットをアクチュエ−タの近傍
に設置することが望まれる。
【0005】しかしながら、電子制御ユニットは、例え
ばヨ−レ−トセンサ,前輪舵角センサ,車輪速センサ,
T/M(変速機)車速センサなど、後輪から離れた位置
に配置される多数のセンサと接続する必要があるため、
電子制御ユニットを後輪の近くに配置すると、多数のセ
ンサと電子制御ユニットとを接続する配線を、それぞれ
長い距離に渡って引きまわさなければならず、配線の量
が増えるし、センサか電子制御ユニットに入力される各
種の信号が電気ノイズの影響を受け易くなるため不具合
いが生じる。
【0006】従って本発明は、操舵制御装置における配
線の量を減らして電子制御ユニットとアクチュエ−タと
の接続を容易にするとともに、電力損失の低減及び電気
ノイズに対する信頼性の改善を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、車輌の状態に関する情報を検出
するセンサ手段(17,20,22,23,24);第
1のデジタルプロセッサ(1)を含み、前記センサ手段
と接続され、センサ手段が検出した情報に基づいて、目
標舵角の情報を生成する、第1の制御手段(9);舵角
を調整する駆動手段(12);及び前記第1のデジタル
プロセッサとは別の独立した第2のデジタルプロセッサ
(8)を含み、前記第1の制御手段が出力する目標舵角
の情報に基づいて、前記駆動手段を制御する第2の制御
手段(SVU);を備える車輌の操舵制御装置。
【0008】また、請求項2の発明では、前記第1の制
御手段(9)は、所定周期毎に繰り返し第1の目標舵角
を計算する第1の舵角計算手段(S16),計算した第
1の目標舵角を少なくとも1周期保持する舵角情報保持
手段(S15),最新の第1の目標舵角と1周期前に計
算して求めた第1の目標舵角との差分を計算する舵角変
化計算手段(S18),及び求めた第1の目標舵角の差
分(TΔ)を前記第2の制御手段に送信する舵角送信手
段(S19)を含み、前記第2の制御手段(SVU)
は、所定周期毎に第1の制御手段から入力される舵角情
報(TΔ)を累算して第2の目標舵角(Tθ)を生成す
る第2の舵角計算手段(S2A),及び生成した第2の
目標舵角と制御対象操舵系の実舵角(RAGL)とに基
づいて前記駆動手段の付勢量を調整する付勢制御手段
(S2C)を含む。
【0009】また、請求項3の発明では、前記第2の制
御手段(SVU)は、前記第2の目標舵角と制御対象操
舵系の実舵角との差分を舵角誤差として計算する舵角誤
差計算手段(S2D),及び前記舵角誤差を所定周期毎
に前記第1の制御手段に送信する舵角誤差送信手段(S
2E)を含み、前記第1の制御手段(9)は、第2の制
御手段から入力される舵角誤差(θe)を参照して、異
常発生の有無を識別する異常識別手段(S1C,S1
E)を含む。
【0010】また、請求項4の発明では、前記第2の制
御手段(SVC)は、前記第1の制御手段が信号を送信
する周期を監視し、該周期が予め定めた範囲を外れる
と、第1の制御手段の異常を検出する第1の通信異常検
出手段(S28,S2F)を含む。
【0011】また、請求項5の発明では、前記第1の制
御手段(9)は、前記第2の制御手段が信号を送信する
周期を監視し、該周期が予め定めた範囲を外れると、第
2の制御手段の異常を検出する第2の通信異常検出手段
(S1B,S1D)を含む。なお上記括弧内に示した記
号は、後述する実施例中の対応する要素の符号を参考ま
でに示したものであるが、本発明の各構成要素は実施例
中の具体的な要素のみに限定されるものではない。
【0012】
【作用】本発明においては、センサ手段(17,20,
22,23,24)が第1の制御手段(9)の入力に接
続されており、駆動手段(12)が第2の制御手段(S
VU)の出力に接続されている。そして、第1の制御手
段が生成した目標舵角の情報が、第2の制御手段に入力
され、第2の制御手段は入力される目標舵角の情報に基
づいて、駆動手段を制御する。また、第1の制御手段は
第1のデジタルプロセッサ(1)を含み、第2の制御手
段は、第1のデジタルプロセッサとは別の独立した第2
のデジタルプロセッサ(8)を含んでいる。第1のデジ
タルプロセッサ及び第2のデジタルプロセッサは、各
々、マイクロコンピュ−タのような汎用制御手段に特定
のプログラムを組込んだものでもよいし、特定の処理機
能を実行する専用のハ−ドウェア回路であってもよい。
【0013】本発明によれば、第1の制御手段と第2の
制御手段は、互いに独立した制御ユニットであり、これ
らは別々の位置に配置することができる。即ち、センサ
手段と接続される第1の制御手段は、センサ手段が設置
されている場所に近い位置(例えば車室前部)に設置
し、駆動手段と接続される第2の制御手段は、駆動手段
に近い位置(例えば後輪操舵機構と同一のハウジング
内)に設置することが可能である。第1の制御手段をセ
ンサ手段の近傍に配置することにより、第1の制御手段
とセンサ手段との接続が容易になり、またその接続部分
で電気ノイズの影響を受けにくくなる。また、第2の制
御手段を駆動手段の近傍に配置することにより、第2の
制御手段と駆動手段との接続が容易になり、それらの接
続部分での電力損失が低減される。
【0014】また、第1の制御手段と第2の制御手段と
の間の配線においては、基本的には前者から後者に向か
って目標舵角の情報を送るだけで良いので、それらの接
続は極めて容易である。また、その部分の配線長が長い
場合でも、配線部分のインピ−ダンスを下げることによ
り、電気ノイズの影響を受けにくくすることができる
し、大電流を流す必要がないので、電力損失の増大の問
題も生じない。
【0015】また、請求項2の発明では、前記第1の制
御手段(9)の第1の舵角計算手段(S16)が、所定
周期(例えば5msec )毎に繰り返し第1の目標舵角を
計算し、舵角変化計算手段(S18)は、最新の第1の
目標舵角と1周期前に計算して求めた第1の目標舵角と
の差分(TΔ)を計算し、この差分が舵角送信手段(S
19)によって第2の制御手段に送信される。そして、
第2の制御手段(SVU)の第2の舵角計算手段(S2
A)は、第1の制御手段から入力される舵角情報(T
Δ)を累算して第2の目標舵角(Tθ)を生成し、付勢
制御手段(S2C)は、第2の目標舵角と制御対象操舵
系の実舵角(RAGL)とに基づいて前記駆動手段の付
勢量を調整する。
【0016】これによれば、第1の制御手段から第2の
制御手段に送る情報が、第1の目標舵角の所定時間あた
りの変化量であるため、送信すべき信号の単位時間あた
りの情報量が低減される。その結果、例えば信号の周波
数を下げることが可能になる。周波数の高い信号を伝送
すると、その信号が高周波ノイズを発するので様々な問
題が生じるが、信号の周波数を下げることにより、高周
波ノイズを大幅に低減しうる。また、信号を並列デ−タ
で送る場合には、送るべき情報量が減ると、並列に送る
信号のビット数を減らし、配線の数を減らすことが可能
である。
【0017】また、第1の制御手段から第2の制御手段
に送る情報が、第1の目標舵角の所定時間あたりの変化
量であるため、この情報の最大値は、通常は第1の目標
舵角の最大値に比べてはるかに小さい。従って、第2の
制御手段が受取った情報(TΔ)を比較的小さいしきい
値(Tref)と比較することにより、情報(TΔ)が異
常か否かを簡単に識別しうる。例えば電気ノイズなどの
影響によって、情報に伝送エラ−が生じた場合、舵角の
目標値が急激に変化し、車輌の進行方向が不安定になる
可能性があるが、伝送する情報(TΔ)の最大値を小さ
く制限することによって、舵角の目標値が誤動作により
急激に変化するのを防止できるので、車輌の進行方向の
安定性に関して信頼性を高めることができる。
【0018】また、請求項3の発明では、第2の制御手
段(SVU)の舵角誤差計算手段(S2D)が、第2の
目標舵角と制御対象操舵系の実舵角との差分を舵角誤差
として計算し、この舵角誤差を舵角誤差送信手段(S2
E)が所定周期(例えば、5msec )毎に前記第1の制
御手段に送信する。そして、前記第1の制御手段の異常
識別手段(S1C,S1E)は、入力される舵角誤差
(θe)を参照して、異常発生の有無を識別する。従っ
て、第2の制御手段,駆動手段等に異常が生じた場合
に、その異常を第1の制御手段が検出できるので、誤動
作の発生を回避することができる。
【0019】また、請求項4の発明では、前記第2の制
御手段(SVC)の第1の通信異常検出手段(S28,
S2F)は、第1の制御手段が信号を送信する周期を監
視し、該周期が予め定めた範囲を外れると、第1の制御
手段の異常とみなす。第1の制御手段が信号を送信する
周期は、通常はほぼ一定であるので、その周期に大きな
変化が生じた時には、第1の制御手段が異常であると判
断しうる。これによって、第2の制御手段は第1の制御
手段の異常を検出しうる。
【0020】また、請求項5の発明では、第1の制御手
段(9)の第2の通信異常検出手段(S1B,S1D)
は、第2の制御手段が信号を送信する周期を監視し、該
周期が予め定めた範囲を外れると、第2の制御手段の異
常とみなす。第2の制御手段が信号を送信する周期は、
通常はほぼ一定であるので、その周期に大きな変化が生
じた時には、第2の制御手段が異常であると判断しう
る。これによって、第1の制御手段は第2の制御手段の
異常を検出しうる。
【0021】
【実施例】本発明を実施する一形式の自動車の操舵系の
構成を図1に示す。図1において、13が左前輪、14
が右前輪、15が左後輪、16が右後輪をそれぞれ示し
ている。ステアリングホイ−ル19の操舵軸は、前輪操
舵機構10と連結されている。前輪操舵機構10には、
ラック&ピニオン機構が内蔵されており、ステアリング
ホイ−ル19の回動に連動してピニオンが回動すると、
それと噛み合うラックが形成されたラック軸10aが軸
方向(左右方向)に移動し、ラック軸10aが動くと、
それに連結された前輪13及び14の舵角が変わる。
【0022】この実施例では、前輪の舵角を検出するた
めに、2種類の舵角検出器17及び20が設置してあ
る。舵角検出器17は、ラック軸10aの軸方向の位置
を検出するポテンショメ−タであり、舵角検出器20
は、ステアリングホイ−ル19の操舵軸の回転に伴なっ
てパルスを発生するロ−タリ−エンコ−ダである。舵角
検出器17及び20が出力する信号は、各々、車室内に
設置された電子制御ユニット9に入力される。
【0023】また、車速を検出するために、2種類の車
速検出器22及び23が設置してある。車速検出器22
は実際の車輪の回転速度に基づいて車速を検出し、車速
検出器23は、変速機の出力軸の回転速度に基づいて車
速を検出する。また、車体のヨ−レ−トを検出するため
に、ヨ−レ−ト検出器24が設置されている。車速検出
器22,23及びヨ−レ−ト検出器24が出力する信号
は、各々、電子制御ユニット9に入力される。
【0024】後輪15及び16は、ラック軸25に連結
されており、ラック軸25の軸方向(左右方向)の移動
に伴なって後輪15及び16の舵角が変わる。ラック軸
25は後輪操舵機構11に連結されている。後輪操舵機
構11は、駆動用の電気モ−タ(ブラシレスモ−タ)1
2,該電気モ−タ12の回転位置を検出する磁極センサ
18,サ−ボユニットSVU,及び図示しない減速機を
内蔵している。サ−ボユニットSVUは、電子制御ユニ
ット9から入力される目標舵角情報に基づいて、電気モ
−タ12を駆動する。電気モ−タ12を駆動すると、減
速機を介してそれに連結されたラック軸25が移動し、
後輪の舵角が変わる。ラック軸25には、後輪の舵角を
検出するために、舵角検出器21が設置されている。こ
の舵角検出器21はポテンショメ−タである。舵角検出
器21が出力する信号は、サ−ボユニットSVUに入力
される。
【0025】イグニッションスイッチIGを介してバッ
テリ−2と接続された第1の電源ラインDIGは、電子
制御ユニット9とサ−ボユニットSVUに接続されてい
る。この第1の電源ラインDIGは、流れる電流が比較
的小さいため、0.3mm(又は0.5mm)の径の電
線を使用して配線してある。一方、リレ−3を介してバ
ッテリ−2と接続された第2の電源ラインPIGが、サ
−ボユニットSVUに接続されている。この第2の電源
ラインPIGは、流れる電流が大きいので、3mmの径
の電線を使用して配線してある。
【0026】図1に示した装置の実際の後輪操舵機構1
1の構成を図2に示す。図2を参照すると、サ−ボユニ
ットSVU,電気モ−タ12,磁極センサ18,及び舵
角検出器21は、後輪操舵機構11の同一のハウジング
に内蔵されている。サ−ボユニットSVUは、コネクタ
CNを介して、電源ラインPIG,DIG及び電子制御
ユニット9と接続される。サ−ボユニットSVUと電気
モ−タ12は、ハウジングの内部で短い電線により接続
されている。
【0027】このような構造であるため、後輪操舵機構
11を電源ライン及び電子制御ユニット9と接続するた
めの配線の数が非常に少なく、特に、大電流を流す配線
が、電源ラインPIGとア−スだけであるため、電力の
損失を最小限に抑えることができる。サ−ボユニットS
VUと電気モ−タ12は、ハウジングの内部で短い電線
により接続されているので、この部分での電力の損失は
ほとんどない。
【0028】一方、電子制御ユニット9は、後輪操舵機
構11から離れている代わりに、各種センサ(17,2
2,23,24)に比較的近い位置に設置されているの
で、これらのセンサと電子制御ユニット9とを接続する
電線は比較的長さが短く、この配線の扱いは容易であ
る。各々のセンサには、安定化した電圧を供給する必要
があるので、1つのセンサあたり少なくとも3本の電線
で電子制御ユニット9と接続する必要があり、電線が短
いと大きなメリットが生じる。また、電線の長さが短い
ので、外部からの電気ノイズの影響を受けにくい。また
電子制御ユニット9とサ−ボユニットSVUとを接続す
る部分については、後述するように、電線の数が少ない
ので、仮にこの部分の配線が長くなったとしても、外部
からの電気ノイズの影響を排除するのは容易である。例
えば、信号線路のインピ−ダンスを下げれば、外部から
の電気ノイズの影響は小さくなる。
【0029】図1の電子制御ユニット9の構成を図3に
示し、サ−ボユニットSVUの構成を図4に示す。まず
図3を参照し、電子制御ユニット9について説明する。
電子制御ユニット9は、マイクロコンピュ−タ1,電源
ユニット4,電圧監視回路6,アンドゲ−トG1,ドラ
イバDV1,インタ−フェ−スIF1およびIF2を備
えている。マイクロコンピュ−タ1は、A/D変換器,
タイマおよびシリアル通信回路を内蔵している。電源ユ
ニット4は、安定化された5Vの電圧を出力する安定化
電源と、パワ−オン時及び電源電圧低下時にリセット信
号を出力するリセット回路と、異常を検出するウオッチ
ドッグタイマ回路を備えている。インタ−フェ−スIF
1およびIF2は、信号の波形整形,増幅,レベル調整
等をする信号処理回路である。
【0030】マイクロコンピュ−タ1の入力ポ−トに
は、インタ−フェ−スIF1を介して、前記センサ2
4,17,20,22及び23から、それぞれヨ−レイ
ト,前輪舵角1,前輪舵角2,車輪速,及び変速機車速
に関する信号が入力される。ヨ−レイト及び前輪舵角1
の信号はアナログ電圧であるため、これらの電圧のレベ
ルがマイクロコンピュ−タ1に内蔵されたA/D変換器
によって所定周期毎にサンプリングされ、数値に変換さ
れてメモリに保持される。また前輪舵角2,車輪速,及
び変速機車速は、パルス信号であるため、各々の信号の
パルスの周期がマイクロコンピュ−タ1に内蔵されたタ
イマによって所定周期毎に測定され、測定結果が舵角又
は車速に変換されてメモリに保持される。
【0031】電子制御ユニット9とサ−ボユニットSV
Cとの間は、4本の信号線RLS,RXD,TXD及び
CLKで互いに接続されている。これらのうち、信号線
RXD,TXD及びCLKは、インタ−フェ−スIF2
を介して、マイクロコンピュ−タ1のシリアル通信回路
と接続されている。RXDは、サ−ボユニットSVCか
らマイクロコンピュ−タ1に向かって伝送する2値信号
(シリアルデ−タ)を通す信号線であり、TXDは、マ
イクロコンピュ−タ1からサ−ボユニットSVCに向か
って伝送する2値信号(シリアルデ−タ)を通す信号線
であり、CLKは通信デ−タのタイミングを定めるクロ
ックパルスを通す信号線である。
【0032】RLSは、サ−ボユニットSVCが出力す
るパワ−電源遮断信号を通す信号線である。この例で
は、電圧監視回路6が異常に低い電源電圧を検出した場
合,マイクロコンピュ−タ1が出力ポ−トRLMにパワ
−電源遮断信号を出力した場合,及びサ−ボユニットS
VCが信号線RLSにパワ−電源遮断信号を出力した場
合、のいずれかの条件をアンドゲ−トG1が検出する
と、リレ−3が電力系の電源ラインPIGに対する電力
の供給を遮断する。
【0033】次に、図4を参照してサ−ボユニットSV
Uを説明する。この例では、サ−ボユニットSVUは、
マイクロコンピュ−タ8,電源ユニット71,インタ−
フェ−スIF3,抵抗器R1,ドライバDV2及びDV
3を備えている。A/D変換器,タイマおよびシリアル
通信回路を内蔵している。電源ユニット71は、安定化
された5Vの電圧を出力する安定化電源と、パワ−オン
時及び電源電圧低下時にリセット信号を出力するリセッ
ト回路と、異常を検出するウオッチドッグタイマ回路を
備えている。インタ−フェ−スIF3は、信号の波形整
形,増幅,レベル調整等をする信号処理回路である。
【0034】電子制御ユニット9とサ−ボユニットSV
Cとを接続する4本の信号線RLS,RXD,TXD及
びCLKのうち、信号線RXD,TXD及びCLKは、
インタ−フェ−スIF3を介して、マイクロコンピュ−
タ8のシリアル通信回路と接続されており、信号線RL
Sはマイクロコンピュ−タ8の出力ポ−トRLSと接続
されている。マイクロコンピュ−タ8は、信号線TXD
に現われる2値信号(シリアルデ−タ)を入力し、信号
線RXDに2値信号を出力する。これらの信号のタイミ
ングは、信号線CLKの信号によって決定される。
【0035】ドライバDV2は、増幅器74,電流レベ
ル検出器MS,MOC,昇圧回路75,論理回路72,
PWM合成回路73,電流制限回路CL1,CL2,ゲ
−トドライバ76及び77で構成されている。ドライバ
DV3は、スイッチング素子(パワ−MOS FET)
と保護用のダイオ−ドでなる6組のスイッチングユニッ
トU11,U12,U13,U21,U22,U23で
構成されており、その出力に電気モ−タ12のスタ−接
続された3相のコイルU,V,Wの各端子が接続されて
いる。
【0036】抵抗器R1はドライバDV3に流れる電流
に応じた電圧を出力し、この電圧のレベルを増幅器74
が増幅する。電流レベル検出器MS及びMOCは、増幅
器74の出力電圧を、それぞれしきい値ref1及びr
ef2と比較して、電流が過大か否かを識別する。電流
レベル検出器MS及びMOCが出力する信号S1及びS
2は、マイクロコンピュ−タ8および電流制限回路CL
1,CL2に入力される。
【0037】電気モ−タ12を駆動するためには、U→
V,V→W,W→U,V→U,W→V,U→Wのいずれ
かの端子間に電流を流し、電流を流す端子を順次に切り
換える必要がある。6組のスイッチングユニットU1
1,U12,U13,U21,U22,U23の1対を
オンにすることで、電気モ−タ12の端子間に電流を流
すことができる。但し、スイッチングユニットU11と
U21,U12とU22,及びU13とU23の、対に
なったトランジスタが同時にオンすると、電源ラインP
IGとPGND間がショ−トするので、そのような状況
は避けなければならない。
【0038】通常、マイクロコンピュ−タ8は、その出
力ポ−トLA1,LB1,LC1,LA2,LB2,L
C2に適当な信号を出力して電気モ−タ12の端子間に
電流を流すので、電源ラインPIG−PGND間のショ
−トは生じない。しかし、論理回路72は、入力される
信号の状態の組合せを識別し、マイクロコンピュ−タ8
の動作に異常が生じた場合であっても、スイッチングユ
ニットU11とU21,U12とU22,及びU13と
U23の、対になったトランジスタが同時にオンしない
ように制御する。
【0039】電気モ−タ12の駆動トルクは、コイルに
流す電流をPWM(パルス幅変調)制御することによっ
て調整される。電流のパルス幅を決定するPWM信号
は、マイクロコンピュ−タ8の出力ポ−トPWMから出
力される。PWM合成回路73は、マイクロコンピュ−
タ8がポ−トPWMに出力するPWM信号と、ポ−トL
A2,LB2,LC2に出力する相切換信号とを合成
し、下側のスイッチングユニットU21,U22,U2
3のオン/オフを制御する2値信号を生成する。
【0040】マイクロコンピュ−タ8がポ−トLA1,
LB1及びLC1に出力する相切換信号は、論理回路7
2,電流制限回路CL1及びゲ−トドライバ76を介し
て、それぞれスイッチングユニットU11,U12及び
U13のゲ−ト端子に入力され、マイクロコンピュ−タ
8がポ−トLA2,LB2及びLC2に出力する相切換
信号は、PWM合成回路73,電流制限回路CL2及び
ゲ−トドライバ77を介して、それぞれスイッチングユ
ニットU21,U22及びU23のゲ−ト端子に入力さ
れる。スイッチングユニットU11,U12,U13,
U21,U22及びU23は、各々、ゲ−ト端子に入力
される2値信号のレベルの高低に応じてオン/オフす
る。
【0041】この実施例で使用している電気モ−タ12
は、ブラシレスモ−タであり、回転子が永久磁石で構成
され、固定子が電気コイルになっている。従って、電気
モ−タ12を希望するように回転させるためには、常に
回転子の磁極の位置を検出し、磁極の位置と動かす方向
に応じて電流を流すコイルを切換える必要がある。この
実施例では、電気モ−タ12の回転子の磁極の位置を検
出する磁極センサ18が、電気モ−タ12に内蔵されて
いる。この磁極センサ18は、検出した3相の信号を、
マイクロコンピュ−タ8の入力ポ−トHA,HB,HC
に印加する。マイクロコンピュ−タ8は、入力ポ−トH
A,HB,HCの信号を参照して磁極の位置を検出し、
検出した位置に基づいて生成した相切換信号を、ポ−ト
LA1,LB1,LC1,LA2,LB2及びLC2に
出力する。
【0042】後輪の舵角を検出する舵角検出器21は、
舵角に応じた電圧をマイクロコンピュ−タ8の入力ポ−
トVRSに印加する。マイクロコンピュ−タ8は、入力
ポ−トVRSの電圧のレベルを周期的にサンプリング
し、内蔵のA/D変換器で数値に変換し、その結果をメ
モリに保存する。なおこの実施例では、マイクロコンピ
ュ−タ8は、舵角検出器21によって最初に検出した舵
角初期値と、磁極センサ18が出力する信号を計数して
求められる舵角変化量とに基づいて、後輪の実舵角値を
得ている。
【0043】図3に示した電子制御ユニット9のマイク
ロコンピュ−タ1の動作を図5に示し、図4に示したサ
−ボユニットSVUのマイクロコンピュ−タ8の動作を
図6に示す。まず、図5を参照してマイクロコンピュ−
タ1の動作を説明する。
【0044】電源がオンすると、初期化を実行する。即
ち、CPU自体のチェック,メモリクリア,パラメ−タ
の初期化及び各種モ−ドセットを実行する。また、信号
線RXD,TXD,CLKを使用して、サ−ボユニット
SVCとの間でデ−タの送受信のテストを実施し、通信
系の異常の有無を調べる。更に、サ−ボユニットSVC
から電子制御ユニット9に伝送された情報の内容に基づ
いて、パワ−系の異常の有無を調べる。
【0045】通信系が正常で、パワ−系も正常であれ
ば、ステップS12−S13を通ってS14に進むが、
通信系に異常があるとS12からS1Fに進み、パワ−
系に異常があるとS13からS1Gに進む。S1Fで
は、通信系が異常であることを示す診断情報をそれ自身
のメモリに保存するとともに、信号線RXD,TXD,
CLKを使用して、サ−ボユニットSVCに、前記診断
情報を送信する。S1Gでは、パワ−系が異常であるこ
とを示す診断情報をそれ自身のメモリに保存するととも
に、信号線RXD,TXD,CLKを使用して、サ−ボ
ユニットSVCに、前記診断情報を送信する。そして次
のS1Hで、出力ポ−トRLMの信号レベルを低レベル
に切換えて、リレ−3をオフする。これによってパワ−
系の電源ラインPIGへの電力供給は遮断される。
【0046】次のステップS14では、サ−ボ系のゲイ
ンを定めるパラメ−タの情報を、内部メモリ(ROM)
から読み出し、その情報を信号線RXD,TXD,CL
Kを使用して、サ−ボユニットSVCに送信する。
【0047】次のステップS15−S16−S17−S
18−S19−S1A−S1B−S1C−S15−・・
・は、何らかの異常が発生するまで、ル−プ処理として
繰り返し実行される。またこのル−プ処理は、5msec
に1回の割合いで周期的に実行される。
【0048】ステップS15では、目標舵角の当回値T
1を保持するレジスタの内容を、前回値T2を保持する
レジスタにセ−ブし、車速の当回値S1を保持するレジ
スタの内容を、前回値S2を保持するレジスタにセ−ブ
する。そして次のステップS16では目標舵角の当回値
T1を計算して所定のレジスタにストアし、ステップS
17では車速の当回値S1を計算して所定のレジスタに
ストアする。次のステップS18では、目標舵角の当回
値T1と前回値T2との差分(目標舵角変化)TΔを計
算してそれを所定のレジスタにストアし、車速の当回値
S1と前回値S2との差分(車速変化)SΔを計算して
それを所定のレジスタにストアする。そして次のステッ
プS19で、信号線RXD,TXD,CLKを使用し
て、目標舵角変化TΔおよび車速変化SΔの情報を、シ
リアル2値デ−タの形でサ−ボユニットSVCに送信す
る。つまり、電子制御ユニット9は、5msec に1回の
割合いで、目標舵角変化TΔおよび車速変化SΔの情報
を、サ−ボユニットSVCに送信する。
【0049】電子制御ユニット9と同様に、サ−ボユニ
ットSVCは5msec に1回の割合いで、情報を電子制
御ユニット9に送信する。ここでサ−ボユニットSVC
から電子制御ユニット9に入力される情報は、サ−ボユ
ニットSVCにおける目標舵角と実舵角との偏差θeで
ある。マイクロコンピュ−タ1は、ステップS1Aで、
サ−ボユニットSVCから送られる舵角偏差θeを受信
する。ステップS1Bでは、舵角偏差θeの情報を前回
受信してから今回受信するまでの1周期の時間をしきい
値と比較して異常の有無を識別する。1周期の時間が5
±1msecの範囲内、即ち時間が4msec と6msec の
間にある場合には正常とみなしてステップS1BからS
1Cに進むが、そうでなければステップS1Dに進む。
【0050】ステップS1Dでは、受信エラ−の発生を
示す診断情報をそれ自身のメモリに保存するとともに、
信号線RXD,TXD,CLKを使用して、サ−ボユニ
ットSVCに、前記診断情報を送信する。通常はステッ
プS1Dを実行することはないが、例えばサ−ボユニッ
トSVCのマイクロコンピュ−タが暴走したり、通信回
路に故障が生じると、5±1msecの時間内に舵角偏差
θeの情報を受信できなくなるので、ステップS1Dに
進み、エラ−を検出する。
【0051】次のステップS1Cでは、受信した舵角偏
差θeの値を、予め定めたしきい値(上限値)θemと
比較する。そして、θe>θemなら、時間の計数を開
始する。そして経過時間を予め定めたしきい値temと
比較する。そして通常はステップS1CからS15に進
むが、θe>θemである状態が継続すると、S1Cを
実行する度に、経過時間が増大する。θe≦θemにな
れば時間はクリアされるが、θe>θemの状態が長く
継続すると、経過時間>temになり、ステップS1C
からS1Eに進む。
【0052】ステップS1Eでは、システムの異常を示
す診断情報をそれ自身のメモリに保存するとともに、信
号線RXD,TXD,CLKを使用して、サ−ボユニッ
トSVCに、前記診断情報を送信する。通常はステップ
S1Eを実行することはないが、例えば電気モ−タ12
が動かなくなったり、磁極センサ18,舵角検出器21
などに故障が生じると、目標舵角と実舵角との差が増大
し0に戻らなくなるので、ステップS1Eに進み、エラ
−が検出される。
【0053】次に、図6を参照してサ−ボユニットSV
Cのマイクロコンピュ−タ8の動作を説明する。電源が
オンすると、マイクロコンピュ−タ8は、ステップS2
1で初期化を実行する。即ち、CPU自体のチェック,
メモリクリア,パラメ−タの初期化及び各種のモ−ドセ
ットを実行する。また、信号線RXD,TXD,CLK
を使用して、電子制御ユニット9との間で通信のテスト
を実施し、通信系の異常の有無を調べる。更に、パワ−
系の異常の有無を調べる。具体的には、出力ポ−トLA
1,LB1,LC1,LA2,LB2,LC2に出力す
る相切換信号を順次に切り換えながら、マイクロコンピ
ュ−タ8のポ−トMI及びPIGMに入力される電圧の
レベルをサンプリングしA/D変換して入力し、入力し
た値を予め定めたしきい値と比較することによって、リ
レ−3の状態,スイッチングユニットU11,U12,
U13,U21,U22及びU23の状態,及び電気モ
−タ12のコイルの状態(オ−プン,ショ−ト)のそれ
ぞれについて、異常の有無を検査する。
【0054】ステップS21の検査の結果、通信系の異
常が検出された時には、ステップS22からS26に進
み、パワ−系の異常が検出された時には、ステップS2
3からS26に進む。ステップS26では、出力ポ−ト
LA1,LB1,LC1,LA2,LB2,LC2に出
力する相切換信号を制御して、スイッチングユニットU
11,U12,U13,U21,U22及びU23を全
てオフ状態に制御するとともに、信号線RLSのレベル
を制御して、リレ−3をオフにする。
【0055】異常がない時には、ステップS21−S2
2−S23を通ってS24に進む。ステップS24で
は、信号線RXD,TXD,CLKを使用して電子制御
ユニット9から送信される情報(サ−ボ系のゲインを定
めるパラメ−タ)を入力し、この情報によってサ−ボ系
(図7参照)のゲインをセットする。
【0056】次のステップS25では、舵角検出器21
が検出した後輪の実舵角を、磁極カウンタ(図7参照)
87に初期値としてセットする。舵角検出器21の検出
値の分解能は比較的低いが、磁極センサ18が出力する
パルスを計数することにより、分解能の高い舵角情報が
得られる。しかし磁極センサ18によって得られる舵角
情報は相対的な変化であるので、最初に、舵角検出器2
1が検出した実舵角を初期値として採用し、この初期値
と舵角変化から求められる分解能の高い実舵角を、磁極
カウンタ87によって生成する。
【0057】続くステップS27,S28,S29,S
2A,S2B,S2C,S2D,S2E,S27,・・
・は、何らかの異常が検出されるまで、ル−プ処理とし
て繰り返し実行される。またこのル−プ処理は、5mse
c に1回の割合いで定期的に実行される。
【0058】ステップS27では、信号線RXD,TX
D,CLKを使用して電子制御ユニット9から送信され
る舵角目標値の変化情報TΔ及び車速の変化情報SΔ
を、それぞれ受信し、所定のレジスタにストアする。ス
テップS28では、情報TΔ及びSΔを、前回受信して
から今回受信するまでの1周期の経過時間が予め定めた
しきい値(5±1msec )の範囲内か否かを調べる。時
間が4〜6msecの範囲内であれば次にステップS29
に進むが、この時間を外れた場合には、次にステップS
2Fに進む。
【0059】ステップS2Fでは、受信不良を示す診断
情報をメモリに保存するとともに、この診断情報を信号
線RXD,TXD,CLKを使用して電子制御ユニット
9に送信する。そして次のステップS2Iでは、電気モ
−タ12の駆動を停止し(制動をかける)、後輪の操舵
系の状態をその時の舵角に固定して以後の動作を中止す
る。
【0060】ステップS29では、受信した情報TΔ及
びSΔを、予め定めたそれぞれのしきい値Tref 及びS
ref と比較する。しきい値Tref 及びSref は、いずれ
も上限値であり、TΔ<TrefでかつSΔ<Srefである
と次にステップS2Aに進むが、TΔ≧Tref、又はS
Δ≧Srefの場合にはエラ−とみなし次にステップS2
Gに進む。
【0061】この実施例では、目標舵角及び車速が一瞬
(5msec)のうちに大きく変化することはありえない
ので、受信する舵角情報TΔは目標舵角の最大値と比べ
るとはるかに小さく、車速情報SΔは車速の最大値と比
べるとはるかに小さい。従って、受信した舵角情報TΔ
及び車速情報SΔのいずれかがある程度大きいときに
は、デ−タ伝送上のエラ−などが生じている可能性が高
い。ここでしきい値として定めるTrefは、目標舵角の
最大値よりもはるかに小さくすることができ、しきい値
Srefは車速の最大値よりもはるかに小さくすることが
できる。従って、デ−タエラ−が生じた場合には、それ
によって目標舵角が本来の値から大きくずれる前に、そ
の異常を検出しうる。
【0062】ステップS2Gでは、デ−タエラ−を示す
診断情報をメモリに保存するとともに、この診断情報を
信号線RXD,TXD,CLKを使用して電子制御ユニ
ット9に送信する。そして次のステップS2Iでは、電
気モ−タ12の駆動を停止し(制動をかける)、後輪の
操舵系の状態をその時の舵角に固定して以後の動作を中
止する。
【0063】ステップS2Aでは、サ−ボユニットSV
Cにおける目標舵角Tθに、受信した最新の舵角情報T
Δを加算して目標舵角Tθを更新する。目標舵角Tθの
情報は、所定のレジスタに保持される。
【0064】ステップS2Bでは、更新された目標舵角
Tθをしきい値(上限値)Tmax と比較する。Tθ<T
max なら次にステップS2Cに進み、そうでなければS
2Hに進む。ステップS2Hでは、目標舵角異常を示す
診断情報をメモリに保存するとともに、この診断情報を
信号線RXD,TXD,CLKを使用して電子制御ユニ
ット9に送信する。そして次のステップS2Iでは、電
気モ−タ12の駆動を停止し(制動をかける)、後輪の
操舵系の状態をその時の舵角に固定して以後の動作を中
止する。
【0065】ステップS2Cでは、電気モ−タ12を駆
動するサ−ボ系の制御を実施する。このサ−ボ系の構成
が図7に示されている。このサ−ボ系の詳細については
後で説明する。
【0066】次のステップS2Dでは、最新の目標舵角
Tθと、舵角検出器21によって検出された実舵角との
差分を舵角偏差θeとして求め、この値をレジスタに保
持する。そして次のステップS2Eで、舵角偏差θeの
情報を、信号線RXD,TXD,CLKを使用して電子
制御ユニット9に送信する。なお、ステップS2Dにお
ける実舵角として、図7に示す磁極カウンタ87によっ
て算出されるRAGLを採用してもよい。その場合、θ
e=ΔAGLになる。
【0067】次に、図7を参照してサ−ボユニットSV
Cのサ−ボ系を説明する。実際には、このサ−ボ系は、
モ−タドライバ5,電気モ−タ12及び磁極センサ18
の部分を除き、全てマイクロコンピュ−タ8のソフトウ
ェア処理によって実現される。図7のモ−タドライバ5
は、図4のDV2及びDV3に対応している。またこの
制御系のゲインは、図6のステップS24でセットされ
る。
【0068】目標舵角Tθは、微分部90及び減算部9
2に入力される。微分部90では、目標舵角Tθの時間
微分値SAGLAを計算し、微分ゲイン設定部91に入
力する。微分ゲイン設定部91は、SAGLAの絶対値
から微分ゲインYTDIFGAINを求める。なお、微
分ゲイン設定部91等の各ブロック中に示したグラフ
は、入力値と出力値との関係を示し、横軸が入力値、縦
軸が出力値を示している。この例では、微分値SAGL
Aの絶対値が4deg/sec以下の場合には微分ゲイ
ンは0に、微分値SAGLAの絶対値が12deg/s
ec以上の場合には微分ゲインは4にセットされ、それ
以外の場合には微分ゲインは0〜4の範囲の値になる。
【0069】減算部92は、目標舵角Tθと実舵角RA
GLとの偏差、即ち舵角偏差ΔAGLを計算する。実舵
角RAGLは、磁極カウンタ87から出力される。磁極
カウンタ87は、磁極センサ18が出力する3相のパル
ス信号間の位相差から電気モ−タ12の回転方向を識別
し、パルス信号のパルス数をそれまでの計数値に加算又
は減算して舵角値を検出する。磁極センサ18からのパ
ルス信号によって得られる舵角値は相対値(回転角度)
であるが、この例では図6のステップS25で最初に
(駆動を開始する前に)舵角検出器21が検出した実舵
角値を磁極カウンタ87にプリセットしてあるので、磁
極カウンタ87が出力する値RAGLは実舵角になる。
【0070】舵角偏差ΔAGLは、舵角偏差不感帯付与
部93で処理され、舵角偏差値ETH2になる。舵角偏
差不感帯付与部93は、入力値(舵角偏差ΔAGL)の
絶対値が所定値E2PMAX以下の場合には舵角偏差値
ETH2を0にするものであり、舵角偏差ΔAGLが小
さい時に制御を停止させるものである。舵角偏差不感帯
付与部93が出力する舵角偏差値ETH2は、比例部9
6及び微分部94に入力される。
【0071】比例部96は、予めセットされた比例ゲイ
ンの値を舵角偏差値ETH2に掛けた値を比例制御値P
AGLAとして出力する。微分部94は、舵角偏差値E
TH2を時間微分して舵角偏差微分値SETH2を求め
る。更に、掛算部95で、舵角偏差微分値SETH2に
前述の微分ゲインYTDIFGAINを掛けた結果が微
分制御値DAGLAとして求められる。加算部97で
は、比例制御値PAGLAと微分制御値DAGLAとを
加算した結果を、制御舵角値HPIDとして出力する。
【0072】制御舵角値HPIDは、舵角偏差リミッタ
98を通り、制御量ANGになる。舵角偏差リミッタ9
8は、入力値に比例した出力を生成するとともに、制御
量ANGが1.5deg以上、又は−1.5deg以下
にならないように出力値の範囲を制限する。制御量AN
Gは、パルス幅変調変換部99に入力され、パルス幅変
調信号PWM1に変換される。即ち、周期が一定で制御
量ANGに比例したパルス幅のパルス信号PWM1が生
成される。このパルス幅変調信号PWM1が、モ−タド
ライバ5に入力される。モ−タドライバ5は、パルス幅
変調信号PWM1に応じて、電気モ−タ12の通電のオ
ン/オフのタイミング、即ち電流を決定する。従ってパ
ルス幅変調信号PWM1によって、電気モ−タ12の駆
動トルクが変化する。電気モ−タ12が回転すると、磁
極センサ18がパルスを発生するので、磁極カウンタ8
7の計数値、即ち実舵角値RAGLが変わり、舵角偏差
ΔAGLが変わる。このサ−ボ系は、舵角偏差ΔAGL
が0に近づくように、電気モ−タ12を制御する。
【0073】1つの変形実施例について説明する。この
実施例の電子制御ユニット9Bの構成を図8に示し、サ
−ボユニットSVU2の構成を図9に示す。前述の実施
例と同様に、この実施例でも、電子制御ユニット9Bは
目標舵角情報TΔをサ−ボユニットSVU2に送り、サ
−ボユニットSVU2は舵角偏差情報θeを電子制御ユ
ニット9Bに送るが、これらの情報は、アナログ電圧と
して信号線TΔ及びθeに現われる。
【0074】電子制御ユニット9Bのマイクロコンピュ
−タ1Bは、目標舵角情報TΔをD/A変換器によりア
ナログ電圧に変換した信号をポ−トD/Aに出力する。
この信号は、インタ−フェ−スIF2BのバッファBF
を通り、信号線TΔに現われ、サ−ボユニットのインタ
−フェ−スIF3BのバッファBFを通り、マイクロコ
ンピュ−タ8Bのポ−トA/Dに入力される。この信号
の電圧は、マイクロコンピュ−タ8Bに内蔵されたA/
D変換器で数値に変換された後、前記実施例の舵角情報
TΔと同様に処理される。
【0075】マイクロコンピュ−タ8Bは、その内部で
生成した舵角偏差情報θeを、D/A変換して生成した
アナログ電圧信号をポ−トD/Aに出力する。この信号
は、インタ−フェ−スIF3BのバッファBFを通り、
信号線θeを通り、インタ−フェ−スIF2Bのバッフ
ァBFを通って、マイクロコンピュ−タ1Bのポ−トA
/Dに入力される。マイクロコンピュ−タ1Bは、その
ポ−トA/Dに入力される信号の電圧を内蔵のA/D変
換器により数値に変換し、舵角偏差情報θeを生成す
る。この舵角偏差情報θeは、前記実施例と同様に処理
される。
【0076】この実施例では、サ−ボユニットのマイク
ロコンピュ−タ8Bが異常を検出した場合には、そのポ
−トP2のレベルを制御して、エラ−信号(2値信号)
ERRを出力する。この信号ERRは、インタ−フェ−
スIF3B,IF2Bを通り、マイクロコンピュ−タ1
Bの入力ポ−トP1に入力される。マイクロコンピュ−
タ1Bは、定期的に入力ポ−トP1の状態を参照して、
サ−ボユニットの異常の有無を識別する。
【0077】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、第1の制
御手段と第2の制御手段は、互いに独立した制御ユニッ
トであり、これらは別々の位置に配置することができ
る。即ち、センサ手段と接続される第1の制御手段は、
センサ手段が設置されている場所に近い位置(例えば車
室前部)に設置し、駆動手段と接続される第2の制御手
段は、駆動手段に近い位置(例えば後輪操舵機構と同一
のハウジング内)に設置することが可能である。第1の
制御手段をセンサ手段の近傍に配置することにより、第
1の制御手段とセンサ手段との接続が容易になり、また
その接続部分で電気ノイズの影響を受けにくくなる。ま
た、第2の制御手段を駆動手段の近傍に配置することに
より、第2の制御手段と駆動手段との接続が容易にな
り、それらの接続部分での電力損失が低減される。
【0078】また、第1の制御手段と第2の制御手段と
の間の配線においては、基本的には前者から後者に向か
って目標舵角の情報を送るだけで良いので、それらの接
続は極めて容易である。また、その部分の配線長が長い
場合でも、配線部分のインピ−ダンスを下げることによ
り、電気ノイズの影響を受けにくくすることができる
し、大電流を流す必要がないので、電力損失の増大の問
題も生じない。
【0079】また、請求項2の発明によれば、第1の制
御手段から第2の制御手段に送る情報が、第1の目標舵
角の所定時間あたりの変化量であるため、送信すべき信
号の単位時間あたりの情報量が低減される。その結果、
例えば信号の周波数を下げることが可能になる。周波数
の高い信号を伝送すると、その信号が高周波ノイズを発
するので様々な問題が生じるが、信号の周波数を下げる
ことにより、高周波ノイズを大幅に低減しうる。また、
信号を並列デ−タで送る場合には、送るべき情報量が減
ると、並列に送る信号のビット数を減らし、配線の数を
減らすことが可能である。
【0080】また、第1の制御手段から第2の制御手段
に送る情報が、第1の目標舵角の所定時間あたりの変化
量であるため、この情報の最大値は、通常は第1の目標
舵角の最大値に比べてはるかに小さい。従って、第2の
制御手段が受取った情報(TΔ)を比較的小さいしきい
値(Tref)と比較することにより、情報(TΔ)が異
常か否かを簡単に識別しうる。例えば電気ノイズなどの
影響によって、情報に伝送エラ−が生じた場合、舵角の
目標値が急激に変化し、車輌の進行方向が不安定になる
可能性があるが、伝送する情報(TΔ)の最大値を小さ
く制限することによって、舵角の目標値が誤動作により
急激に変化するのを防止できるので、車輌の進行方向の
安定性に関して信頼性を高めることができる。
【0081】また、請求項3の発明によれば、第2の制
御手段,駆動手段等に異常が生じた場合に、その異常を
第1の制御手段が検出できるので、誤動作の発生を回避
することができる。
【0082】また、請求項4の発明によれば、第2の制
御手段は第1の制御手段の異常を検出しうる。
【0083】また、請求項5の発明によれば、第1の制
御手段は第2の制御手段の異常を検出しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の自動車の操舵系の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図1の後輪操舵機構11の外観を示す一部切
欠平面図である。
【図3】 図1の電子制御ユニット9の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 図1のサ−ボユニットSVUの構成を示すブ
ロック図である。
【図5】 図3のマイクロコンピュ−タ1の動作を示す
フロ−チャ−トである。
【図6】 図4のマイクロコンピュ−タ8の動作を示す
フロ−チャ−トである。
【図7】 実施例のサ−ボ系の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】 変形例の電子制御ユニットの構成を示すブロ
ック図である。
【図9】 変形例のサ−ボユニットSVUの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1,1B:マイクロコンピュ−タ 2:バッテリ− 3:リレ− 4:電源ユニット 6:電圧監視回路 8,8B:マイクロ
コンピュ−タ 9:電子制御ユニット 10:前輪操舵機構 10a:ラック軸 11:後輪操舵機構 12:電気モ−タ(ブラシレスモ−タ) 13:左前輪 14:右前輪 15:左後輪 16:右後輪 17,20:舵角検出器 18:磁極センサ 19:ステアリングホイ−ル 21:舵角検出器 22,23:車速検出器 24:ヨ−レ−ト検
出器 25:ラック軸 71:電源ユニット 87:磁極カウンタ G1:アンドゲ−ト DV1,DV2,DV3:ドライバ IF1,IF2,IF3:インタ−フェ−ス IG:イグニッションスイッチ DIG,PIG:電源ライン SVU:サ−ボユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松 本 只 一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 田 村 和 孝 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の状態に関する情報を検出するセン
    サ手段;第1のデジタルプロセッサを含み、前記センサ
    手段と接続され、センサ手段が検出した情報に基づい
    て、目標舵角の情報を生成する、第1の制御手段;舵角
    を調整する駆動手段;及び前記第1のデジタルプロセッ
    サとは別の独立した第2のデジタルプロセッサを含み、
    前記第1の制御手段が出力する目標舵角の情報に基づい
    て、前記駆動手段を制御する第2の制御手段;を備える
    車輌の操舵制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の制御手段は、所定周期毎に繰
    り返し第1の目標舵角を計算する第1の舵角計算手段,
    計算した第1の目標舵角を少なくとも1周期保持する舵
    角情報保持手段,最新の第1の目標舵角と1周期前に計
    算して求めた第1の目標舵角との差分を計算する舵角変
    化計算手段,及び求めた第1の目標舵角の差分を前記第
    2の制御手段に送信する舵角送信手段を含み、前記第2
    の制御手段は、所定周期毎に第1の制御手段から入力さ
    れる舵角情報を累算して第2の目標舵角を生成する第2
    の舵角計算手段,及び生成した第2の目標舵角と制御対
    象操舵系の実舵角とに基づいて前記駆動手段の付勢量を
    調整する付勢制御手段を含む、前記請求項1記載の車輌
    の操舵制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の制御手段は、前記第2の目標
    舵角と制御対象操舵系の実舵角との差分を舵角誤差とし
    て計算する舵角誤差計算手段,及び前記舵角誤差を所定
    周期毎に前記第1の制御手段に送信する舵角誤差送信手
    段を含み、前記第1の制御手段は、第2の制御手段から
    入力される舵角誤差を参照して、異常発生の有無を識別
    する異常識別手段を含む、前記請求項2記載の車輌の操
    舵制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の制御手段は、前記第1の制御
    手段が信号を送信する周期を監視し、該周期が予め定め
    た範囲を外れると、第1の制御手段の異常を検出する第
    1の通信異常検出手段を含む、前記請求項1記載の車輌
    の操舵制御装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の制御手段は、前記第2の制御
    手段が信号を送信する周期を監視し、該周期が予め定め
    た範囲を外れると、第2の制御手段の異常を検出する第
    2の通信異常検出手段を含む、前記請求項3記載の車輌
    の操舵制御装置。
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