JPH08282520A - 後輪操舵装置 - Google Patents

後輪操舵装置

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JPH08282520A
JPH08282520A JP8559495A JP8559495A JPH08282520A JP H08282520 A JPH08282520 A JP H08282520A JP 8559495 A JP8559495 A JP 8559495A JP 8559495 A JP8559495 A JP 8559495A JP H08282520 A JPH08282520 A JP H08282520A
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JP
Japan
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steering angle
rear wheel
sensor
steering
value
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Application number
JP8559495A
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English (en)
Inventor
Takehiko Fushimi
見 武 彦 伏
Hisayasu Mase
瀬 久 康 間
Takeshi Hatano
武 羽田野
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 後輪舵角の中立点検出を二重化した場合に、
センサ故障を検出し安全性の向上を図る。 【構成】 車両状態検出手段(17,20,22,2
3,24)、舵角制御手段(9,SVU)、電動モータ
(12)を含む後輪操舵機構(11)、後輪舵角の中立
点検出を行う舵角検出手段(21)を備えた操舵制御装
置において、舵角検出手段は二重系(21a,21b)
の構成とし、舵角検出手段から舵角制御手段の機能が欠
陥した場合には、異なった信号を出力する故障検知手段
(R2,R3,R4,R5)を、前記舵角検出手段と前
記舵角制御手段に設けて故障検知を行う後輪操舵装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後輪操舵車両における
後輪操舵制御装置、特に故障に対する安全対策に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、後輪操舵制御装置は、例えば、車
輪速センサ、前輪舵角センサ、後輪舵角センサ等で構成
される各種センサ群と後輪操舵を行うアクチュエータ
と、ドライバを含む電子制御ユニットで構成され、後輪
舵角の中立点検出が重要となっている。この後輪舵角の
中立点を検出するためにセンサを2つ持つものとして
は、特開平5−97046号公報に記載されるように、
後輪舵角の中立点検出のため電動モータのモータ軸側に
メインセンサ、後輪操舵を行うアクチュエータ側にサブ
センサを設け、2つのセンサを用いた後輪の中立点検出
法が開示されているが、この方法によると、センサから
電子制御ユニットへ配線を引っぱらなければならなくな
るし、配線もセンサの電源2本と信号線1本の組が2組
必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は後輪
操舵装置の場合、車輪速センサ、前輪舵角センサ、後輪
舵角センサ等で構成される各種センサ群、後輪操舵を行
うアクチュエータ、マイクロコンピュータと電動モータ
を駆動するドライバを含む電子制御ユニットで構成され
る。一般的に、電子制御ユニットは車内に配置し、後輪
操舵を行うアクチュエータは電動モータと共に後輪の近
傍に、また後輪舵角の中立点検出を行う後輪舵角センサ
はアクチュエータ近傍である車外に配置する構成になっ
ている。このような構成にした場合、電子制御ユニット
とアクチュエータとの配線、及び電子制御ユニットと後
輪の中立点を検出するセンサ等の配線の長さが長くな
り、電子制御ユニットの電動モータを駆動するドライバ
から電動モータに対し大きな電流が流れるために、配線
の太さを太くしなければならないし、また、配線の長さ
が長くなることにより、電気ノイズによる影響等の問題
が出てくる。
【0004】このような問題を解決するために、電子制
御ユニットの一部の機能を後輪操舵を行うアクチュエー
タに内蔵したシステム(サーボユニット化)を考える。
以下に、このサーボユニット化について説明する。
【0005】サーボユニット化とは、前輪舵角センサ、
車輪速センサ等の情報に基づいて、後輪の目標操舵量に
関する情報を出力する第1のデジタルプロセッサを持つ
電子制御ユニットと、この電子制御ユニットと通信を行
い、電子制御ユニットが出力した後輪の目標操舵量に関
する情報により後輪操舵信号を出力する第2のデジタル
プロセッサを設け、この第2のデジタルプロセッサの出
力する後輪操舵信号により電動モータを駆動するドライ
バを含むサーボユニットSVUを備えたものであり、後
輪を操舵するアクチュエータである後輪操舵機構には、
サーボユニットSVU、磁極センサ、電動モータ、及び
後輪舵角の中立点の検出を行うセンサを持つような構成
としたものである。
【0006】このような構成にした場合には、後輪操舵
を行うアクチュエータである後輪操舵機構に電子制御ユ
ニットの一部の機能を持たせたサーボユニットSVU、
後輪舵角の中立点を検出するセンサが搭載されるため
に、大きさが小さくなくてはいけないといった問題点が
挙げられる。
【0007】また、後輪操舵制御を行うにあたっては、
後輪舵角の中立点検出が重要となる。例えば、後輪操舵
制御の基となる後輪舵角の中立点がずれると、車両を運
転するドライバは、真っすぐ進もうと思っても後輪の中
立位置がずれているため、ハンドルで修正しながら運転
しなければいけなくなるし、後輪を最大角操舵する指令
が電子制御ユニットより発せられた場合には、後輪操舵
機構に内蔵されている歯車の噛み込みが発生して、歯車
がロックしてしまうという状態が発生するために、正確
な後輪操舵制御ができなくなってしまう。また、後輪舵
角の中立点を検出するセンサを安全性を考えて二重化し
た場合には、以下に示すような問題が発生する。電源を
含めた二重化は、センサ電源2本と信号線1本の組が2
組必要になり、配線の長さは倍になる。配線を少なくす
るため電源を共通化した場合、電源の接続が故障する
と、2つのセンサは同じ出力状態を示す。この場合、電
子制御ユニットは、センサ出力が正常であるとみなし、
故障であるにもかかわらず間違ったセンサ出力に応じた
制御を行ってしまうために正確な後輪操舵制御ができな
くなってしまう。このようなことを防止するために、セ
ンサの二重化を考えた場合には、いずれかセンサ、また
は、配線が故障した場合に、センサ故障を検出しなけれ
ばならない。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、車両の状態を検出する車両状態検出手段(1
7,20,22,23,24)、前記車両状態検出手段
の情報に基づき後輪を駆動する信号を生成する舵角制御
手段(9,SVU)、前記舵角制御手段が生成した信号
により駆動される電動モータ(12)を含み後輪の操舵
駆動を行う後輪操舵機構(11)、前記後輪操舵機構に
より操舵駆動され、後輪舵角の中立点検出を行う舵角検
出手段(21)を備えた操舵制御装置において、前記舵
角検出手段は二重系(21a,21b)の構成とし、前
記舵角制御手段との接続により機能するものであり、前
記舵角検出手段からの機能が欠陥した場合には、二重系
の出力が互いに異なった信号を出力する故障検知手段
(R2,R3,R4,R5)を、前記舵角検出手段と前
記舵角制御手段に設けて故障検知を行うことを特徴とす
る車両の後輪操舵制御装置である。
【0009】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0010】
【作用】後輪舵角の中立点を検出するセンサを二重系の
構成とすることにより、一方のセンサが欠陥した場合に
は、電子制御ユニットのポート入力を高レベル電圧(H
i)に固定し、またもう一方が欠陥した場合には、電子
制御ユニットのポート入力を低レベル電圧(Lo)に固
定することで、互いに異なった信号出力にする故障検知
回路を設けることによりセンサ故障が判別できる。
【0011】また、後輪操舵機構に後輪の中立点を検出
するセンサを設け、二重化したセンサに供給する電源を
共通化することにより配線の長さを短くすることが可能
となり、コストの低減がはかれる。
【0012】
【実施例】本発明を実施する自動車の操舵系の構成を図
1に示す。図1において、13が左前輪、14が右前
輪、15が左後輪、16が右後輪を示している。ステア
リングホイール19の操舵軸は、前輪操舵機構10と連
結されて、前輪操舵機構10には、ラック&ピニオン機
構が内蔵されており、ステアリングホイール19に連動
してピニオンが回動すると、それと噛み合うラックが形
成されたラック軸10aが軸方向(左右方向)に移動
し、ラック軸10aが動くと、それに連結された前輪1
3及び14の舵角が変わる。
【0013】この実施例では、前輪舵角を検出するため
に、前輪の舵角検出器17及び20が設置してある。前
輪の舵角検出器17は、ラック軸10aの軸方向の位置
を検出する前輪舵角センサであり、舵角検出器20は、
ステアリングホイール19の操舵軸の回転に伴ってパル
スを発生するロータリーエンコーダである。前輪の舵角
検出器17及び20が出力する信号は、車内に設置され
た電子制御ユニット9に入力される。車速を検出するた
めに、2種類の車速検出器22及び23が設置してあ
る。車速検出器22は実際の車輪の回転速度に基づいて
車速を検出し、車速検出器23は、変速機の出力軸の回
転速度に基づいて車速を検出する。車速検出器22、2
3が出力する信号、及び、ヨーレート検出器24が出力
する信号は、各々、電子制御ユニット9に入力される。
【0014】後輪15及び16は、ラック軸25に連結
され、ラック軸上に磁石を持つ後輪の舵角の中立点を検
出する舵角検出器21が設けてあり、この磁石の移動を
舵角検出器21で検出する。つまり、後輪を操舵するこ
とにより起電力を発生するホール効果を利用した、小型
のホールICのセンサが付いている。舵角検出器21の
信号は、サーボユニットSVUに入力される。ラック軸
25の軸方向(左右方向)の移動に伴って後輪15及び
16の舵角が変わる。ラック軸25は後輪操舵機構11
に連結されている。後輪操舵機構11は、操舵駆動用の
電動モータ(ブラシレスモータ)12、モータの回転位
置を検出する磁極センサ18、サーボユニットSVU、
及び前記に示した舵角検出器21を含み減速機を内蔵す
る。サーボユニットSVUは、電子制御ユニット9から
入力される目標舵角情報に基づいて、電動モータ12を
駆動する。電動モータ12を駆動すると、減速器を介し
て連結されたラック軸25が移動し、後輪の舵角が変わ
る。
【0015】イグニションスイッチIGを介しバッテリ
ー2と接続された第1の電源ラインDIGは、電子制御
ユニット9とサーボユニットSVUに接続されている。
【0016】図1に示した装置の実際の後輪操舵機構1
1の構成を図2に示す。
【0017】サーボユニットSVU、電動モータ12、
磁極センサ18、及び舵角検出器21は、後輪舵角機構
11の同一ハウジング内に内蔵されている。サーボユニ
ットSVUは、コネクタCNを介し、マイクロコンピュ
ータ8からのリレー駆動信号と電子制御ユニット9のマ
イクロコンピュータ1の出力するサーボユニット許可信
号ENBの2つの信号の論理積によりリレー信号が作ら
れ、リレードライバDV1を介しリレー3に接続されて
サーボユニットSVUに電源を供給するように接続され
ている。
【0018】図1の電子制御ユニット9の構成を図3に
示し、サーボユニットSVUの構成を図4に示す。まず
図3を参照し、電子制御ユニット9の構成について説明
を行う。電子制御ユニット9は、マイクロコンピュータ
1、電源ユニット4、電源監視回路6、インターフェー
スIF1、IF2を備えていて、マイクロコンピュータ
1は、A/D変換器、タイマ及びシリアル通信回路を内
蔵している。電源ユニット4は、安定化された5V電源
を出力し、パワーオン時とか電源電圧低下時にリセット
信号を出力するリセット回路と、ウオッチドッグ回路を
備えている。インターフェースIF1、IF2は、信号
の波形整形、増幅、レベル調整をする信号処理回路であ
る。
【0019】マイクロコンピュータ1の入力ポートに
は、インターフェースIF1を介して車輪速、前輪舵
角、ヨーレート、変速機車速に関する信号が入力され
る。前輪舵角、ヨーレートの信号はアナログ信号である
ため、マイクロコンピュータ1に内蔵のA/D変換器に
より、所定周期毎にサンプリングされ記憶される。
【0020】電子制御ユニット9とサーボユニットSV
Uとの間は通信線TXD、RXDで互いに接続されてい
る。信号線TXD、RXDは、インターフェースIF2
を介して、マイクロコンピュータ1のシリアル通信回路
と接続されている。TXDで送信し、RXDで受信して
マイクロコンピュータ1とサーボユニットSVU間で情
報の通信を行っている。
【0021】例えば、ここに記載される電子制御ユニッ
ト9は後輪操舵用の電子制御ユニットに限ったものでは
なく、車両のシャシーを総合的に制御する電子制御ユニ
ット、又は、アンチロック、トラクション、サスペンシ
ョンなどのいずれかの電子制御ユニットでもよく、後輪
操舵機構の駆動に対し必要な情報を渡せるものならば限
定されない。
【0022】電子制御ユニット9から出力されるサーボ
ユニットSVU許可信号ENBは、通信状態を監視し通
信が正常に行われている場合には高レベル電圧(Hi)
を出力し、通信異常時には低レベル電圧(Lo)を出力
して、サーボユニットSVUに電動モータ12を駆動す
るドライバDV3に対してパワー電源PIGの供給を行
うか否かを決める信号である。
【0023】次に、図4を参照してサーボユニットSV
Uを説明する。サーボユニットSVUは、マイクロコン
ピュータ8、電源ユニット71、インターフェースIF
3、抵抗器R1、ドライバDV2、DV3及びリレード
ライバDV1を備えている。
【0024】また、A/D変換器及びシリアル通信回路
を内蔵していて、電源ユニット71は、安定化された5
Vの電圧を出力する安定化電源と、パワーオン時及び電
圧低下時にリセットをかけるウオッチドッグタイマ回路
を持っている。また、インターフェースIF3は、信号
の波形整形、増幅、レベル調整を行う信号処理回路であ
る。
【0025】電子制御ユニット9とサーボユニットSV
Uを接続する信号線、及びサーボユニットSVU許可信
号ENBは、インターフェースIF3を介し、マイクロ
コンピュータ8と接続されており、マイクロコンピュー
タ8は、信号線TXDで送信し、RXDで受信を行う。
【0026】ドライバDV2は、増幅器74、電流レベ
ル検出器MS、MOC、昇圧回路75、論理回路72は
PWM合成回路を含み、電流制限回路CL1、CL2、
ゲートドライバ76、77で構成されている。ドライバ
DV3は、スイッチング素子(パワーMOS FET)
と保護用のダイオードでなる6組のスイッチングユニッ
トU11、U12、U13、U21、U22、U23で
構成されており、その出力に電動モータ12のスター接
続された3相のコイルU、V、Wの各端子が接続されて
いる。
【0027】抵抗器R1はドライバDV3に流れる電流
に応じた電圧を出力し、この電圧レベルを増幅器74が
増幅する。電流レベル検出器MS、MOCは、増幅器7
4の出力電圧を、しきい値ref1、ref2と比較し
て、電流が過大か否かを判別し、MS、MOCが出力す
る信号S1及びS2は、マイクロコンピュータ8及び電
流制限回路CL1、CL2に入力される。
【0028】電動モータ12を駆動するためには、U→
V、V→W、W→U、V→U、W→V、U→Wのいずれ
かの端子間に電流を流し、電流を流す端子を順次切り換
える必要がある。6組のスイッチングユニットU11、
U12、U13、U21、UU22、U23の1対をオ
ンすることで、電動モータの12の端子間に電流を流す
ことができる。但し、スイッチングユニットU11とU
21、U12とU22、U13とU23の対になったト
ランジスタを同時にオンすると、電源ラインPIGとP
GND間がショートしてしまうため、そのような状況は
避けなければならない。
【0029】通常、マイクロコンピュータ8は、出力ポ
ートLA1、LB1、LC1、LA2、LB2、LC2
に信号を出力し電動モータ12の端子間に電流を流すの
で、電源ラインPIGとPGND間のショートは生じな
いが、論理回路72で入力信号の組合せを識別し、マイ
クロコンピュータ8の動作に異常が生じた場合でも、U
11とU21、U12とU22、U13とU23の対に
なったトランジスタが同時にオンしないように制御す
る。また、論理回路72にはインターフェースIF3を
通ったサーボユニットSVU許可信号ENBも入力さ
れ、電動モータ12を電磁的に固定することができる。
【0030】電動モータ12の駆動トルクは、コイルに
流す電流をPWM(パルス幅変調)制御することにより
調整される。電流のパルス幅を決定するPWM信号は、
マイクロコンピュータ8の出力ポートPWMから出力さ
れる。論理回路72の内部のPWM合成回路は、PWM
信号とポートLA2、LB2、LC2に出力する相切換
信号とを合成し、下側のスイッチングユニットU21、
U22、U23の制御を行う信号を生成する。
【0031】ポートLA1、LB1、LC1に出力する
相切換信号は、論理回路72、電流制限回路CL1、ゲ
ートドライバ76を介し、スイッチングユニットU1
1、U12、U13のゲート端子に入力され、ポートL
A2、LB2、LC2に出力される相切換信号は、論理
回路72に含まれるPWM合成回路、電流制限回路CL
1、CL2、ゲートドライバ77を介し、スイッチング
ユニットU21、U22、U23のゲート端子に入力さ
れる。スイッチングユニットU11、U12、U13、
U21、U22、U23は、各々、ゲート端子に入力さ
れる信号レベルに応じて制御される。
【0032】電動モータ12は、ブラシレスモータであ
り、回転子が永久磁石で構成され、固定子が電気コイル
になっている。従って、電動モータの回転子の磁極の位
置を検出し、磁極の位置と動かす方向に応じて電流を流
すコイルを切換える必要がある。この実施例では、電動
モータ12の回転子の磁極の位置を検出する磁極センサ
18が、電動モータ12に付いている。この磁極センサ
18は、検出した3相の信号をHA、HB、HCに入力
する。マイクロコンピュータ8は、入力ポートHA、H
B、HCの信号を参照して磁極の位置を検出し、検出し
た位置に基づいて生成した相切換信号をポートLA1、
LB1、LC1、LA2、LB2、LC2に出力する。
【0033】後輪舵角の中立点を検出する舵角検出器2
1は、舵角による信号をサーボユニットSVUのHS
1、HS2に入力される。マイクロコンピュータ8は入
力ポートの電圧レベルを検出し、中立点を決める舵角検
出器21によって最初に検出した舵角初期値と、磁極セ
ンサ18が出力する信号をカウントして求められる舵角
変化量により、後輪の実舵角値を得ている。
【0034】次に、図5について説明する。図5に示さ
れるように、サーボユニットSVUに入力される舵角検
出器21の故障検知を行うセンサ故障検知回路である。
舵角検出器21は、後輪の中立点検出用として、小型の
ホールICよりなるセンサであり、二重系の構成となっ
ている。このセンサに供給される電源はサーボユニット
SVUの電源ユニット71から5V電源(VCC)で共通
化され、それぞれのホールIC21a,21bに電源が
供給されている。ここで、サーボユニットSVU側から
説明すると、ホールICが出力した信号はサーボユニッ
トSVUにHS1,HS2としてマイクロコンピュータ
8の入力ポートに入力されている。サーボユニットSV
U内部ではHS1と電源ユニット71からの5V電源V
CCの間に抵抗R2が接続され、HS2には抵抗R3を介
してサーボユニットSVUのアース(GND)に接続さ
れている。また、舵角検出器21について説明すると、
後輪舵角の中立点を検出するホールICは、安全性を考
え二重系の構成とし、メインセンサ21a,サブセンサ
21bとする。メインセンサのHS1とセンサ電源のア
ース(GND)の間には抵抗R4が接続され、サブセン
サのHS2とセンサ電源VCCの間には抵抗R5が接続さ
れている構成となっている。舵角検出器21とサーボユ
ニットSVUの接続方法は、ホールIC21a,21b
と抵抗R4,R5を載せたセンサ基板とサーボユニット
SVUの基板をワイヤーボンディングで接続する方法を
取り、後輪操舵機構11に設けることにより配線を減ら
し、舵角検出器21と舵角制御を行うサーボユニットS
VUの接続がされた状態ではじめてセンサとして機能
し、センサの故障検知を行う回路となるようにした。例
えば、センサ電源VCCが断線した場合には、サーボユニ
ットSVUのマイクロコンピュータ8の信号HS1は抵
抗R2によりHiになり、一方、HS2は抵抗R3によ
りLoになる。またメインセンサ21aの信号線が、舵
角検出器21とサーボユニットSVU間で断線した場合
には、サーボユニットSVU内部の抵抗R2でHS1は
プルアップされているために、マイクロコンピュータ8
のポートにはHiの信号が入力される。また、サブセン
サ21bの信号線が舵角検出器21とサーボユニットS
VU間で断線した場合には、サーボユニットSVU内部
の抵抗R3でプルダウンされているために、マイクロコ
ンピュータ8のポートにはLoの信号が入力される。こ
のことにより、舵角検出器21の信号線、または電源線
が断線等によりセンサ故障状態になった時には、互いに
異なった信号出力を出すことにより、センサの故障検知
ができる。
【0035】図3に示した電子制御ユニット9のマイク
ロコンピュータ1の動作を図6に示し、図4に示したサ
ーボユニットSVUのマイクロコンピュータ8の動作を
図7に示す。
【0036】図6においてマイクロコンピュータ1の動
作を説明する。
【0037】最初に、電源がオンすると初期化によりC
PUのチェック、メモリのクリア、パラメータの初期
化、及び、各種モードの初期設定を実行する。また、信
号線を使用しサーボユニットSVUとの間でデータの送
受信テストを実施し、通信系の異常の有無を調べる。通
信系が正常時、ステップS13でサーボユニットSVU
許可信号ENBをHi出力にし、通信系に異常があると
S12からS1Eに進む。ステップS14では、サーボ
系のゲインパラメータの送信を行う。次のステップS1
5−S16−S17−S18−S19−S1A−S1B
−S1C−S15−・・・は、何らかの異常が発生する
まで、5msごとの周期で繰り返し実行される。
【0038】ステップS15では、目標舵角の今回値を
T1に記憶し前回値をT2を記憶する、また、車速の今
回値をS1に記憶し前回値をS2に記憶する。そして次
にステップS16では目標舵角の今回値T1を演算し記
憶する。ステップS17では車速の今回値S1を演算し
記憶する。次のステップS18では、目標舵角の今回値
T1と前回値T2との差分(目標舵角変化)TΔを演算
し、また同様に、車速の今回値と前回値との差分(車速
変化)SΔを演算し記憶する。そして次のステップS1
9で、信号線TXD、RXDを使用し、目標舵角変化T
Δ、及び車速変化SΔの情報をサーボユニットSVUに
対し送信する。つまり、電子制御ユニット9は、5ms
ごとの周期で目標舵角TΔ及び車速変化SΔの情報をサ
ーボユニットSVUに対し送信する。
【0039】電子制御ユニット9と同様に、サーボユニ
ットSVUは5msの周期でサーボユニットSVUにお
ける目標舵角と実舵角の偏差θeの情報を電子制御ユニ
ット9に送信する。ステップS1Aでは、マイクロコン
ピュータ1はサーボユニットSVUから送られてきた情
報を受信する。前回受信してから今回受信するまでの1
周期の時間をしきい値と比較し異常の有無を判別する。
1周期の時間が5±1msの規定の範囲内ならば、正常
とみなしステップS1BからS1Cに進むが、そうでな
い場合には、ステップS1Eに進む。次のステップS1
Cでは、受信した舵角偏差θeの値を、予め定められた
舵角偏差上限しきい値θemと比較し、受信した舵角偏
差θeが、θe>θemなら、時間のカウントを開始す
る。θe≦θemになれば時間カウンタはクリアされる
が、θe>θemが長く続くと、継続時間が時間のしき
い値tem以上となり、ステップS1Eに進む。
【0040】ステップS1Eでは、サーボユニットSV
U許可信号ENBをLo出力にして、サーボユニットの
駆動を禁止させる。通常はステップS1Eを実行するこ
とはないが、マイクロコンピュータが暴走したり、通信
回路が故障すると所定時間内に通信情報を受信できなく
なった場合にサーボユニットSVUの動作を止めてしま
う。
【0041】次に、図7を参照しサーボユニットSVU
のマイクロコンピュータ8の動作を説明する。電源がオ
ンすると初期化によりCPUのチェック、メモリのクリ
ア、パラメータの初期化、及び、各種モードの初期設定
を実行する。また、信号線を使用しサーボユニットSV
Uとの間でデータの送受信テストを実施し、通信系の異
常の有無を調べる。更には、パワー系の異常の有無を調
べる。具体的には、出力ポートLA1、LB1、LC
1、LA2、LB2、LC2に出力する相切換信号を順
次切り替え、マイクロコンピュータ8のポートMI及び
PIGMに入力される電圧レベルをサンプリングしA/
D変換して入力し、予め定められたしきい値と比較し、
リレー3の状態、スイッチングユニットU11、U1
2、U13、U21、U22、U23の状態、及び電動
モータ12のコイルの状態(オープン、ショート)につ
いての異常の有無を調べる。
【0042】ステップS21の結果、通信系に異常が検
出された時には、ステップS22からS26に進み、パ
ワー系の異常が検出された時には、ステップS23から
S26に進む。ステップS26では、出力ポートLA
1、LB1、LC1、LA2、LB2、LC2に出力す
る相切換信号を制御して、スイッチングユニットU1
1、U12、U13、U21、U22、U23を全てオ
フ状態に制御する。
【0043】異常がない時には、ステップS21−S2
2−S23を通ってS24に進む。
【0044】ステップS24では、電子制御ユニットか
ら送信される情報を入力し、サーボ系のゲインをセット
する。
【0045】次のステップS25では、中立点を決める
舵角検出器21が検出した後輪舵角を、磁極カウンタ8
7に初期値をセットする処理を図7に示し、詳細は後で
述べることにする。つまり、磁極センサ18により得ら
れる舵角情報は相対的な値であるので、最初に、後輪舵
角の中立点を決める舵角検出器21が検出した実舵角を
初期値として採用する。 続くステップS27、S2
8、S29、S2A、S2B、S2C、S2D、・・・
は、何らかの異常が検出されるまで、5ms周期で繰り
返し実行される。
【0046】ステップS27では、信号線TXD、RX
Dを使用し電子制御ユニット9から送信される舵角目標
値の変化情報TΔ及び車速の変化情報SΔを受信し、レ
ジスタに記憶する。ステップS28では、舵角目標値の
変化情報TΔ及び車速の変化情報SΔを、前回受信して
から今回受信するまでの1周期の時間を予め定められた
しきい値と比較し異常の有無を判別する。1周期の時間
が5±1msの範囲内ならば、ステップS29に進み、
そうでない場合には、ステップS2Fに進む。
【0047】ステップS2Fでは、受信異常を示す診断
情報を記憶し、通信線により電子制御ユニット9に送信
する。そして、次にステップS2Iでは、電動モータ1
2の駆動を停止し、後輪舵角を固定して以後の動作を中
止する。
【0048】ステップS29では、受信した舵角目標値
の変化情報TΔ、及び車速の変化情報SΔをそれぞれの
上限しきい値Tref 及びSref と比較し、TΔ<Tref
かつSΔ<Sref の場合には、ステップS2Aに進む
が、上記条件以外の場合には、エラーとみなしてステッ
プS2Gに進む。
【0049】この実施例では、5msの間で目標舵角及
び車速が一瞬のうちに大きく変化することがないため、
受信する舵角情報は目標舵角の最大値よりはるかに小さ
いために、受信した舵角目標値の変化情報TΔ及び車速
の変化情報SΔのどちらかが大きい時には、データ伝送
上のエラーが生じている可能性が高いと判断し、予め定
められたしきい値以上になった場合に異常とする。
【0050】ステップS2Gでは、データエラーを示す
診断情報を記憶し、信号線TXD、RXDを使用し電子
制御ユニットに送信する。次のステップS2Iでは、電
動モータ12の駆動を停止し、後輪の舵角を固定して以
後の動作を中止する。
【0051】ステップS2Aでは、サーボユニットSV
Uの目標舵角Tθに、受信した最新の舵角TΔを加算し
て目標舵角Tθを更新する。
【0052】ステップS2Bでは、更新された目標舵角
Tθを上限しきい値Tmax と比較し、Tθ<Tmax なら
次にステップS2Cに進み、そうでなければS2Hに進
む。
【0053】ステップS2Hでは、目標舵角異常を示す
診断情報を記憶し、電子制御ユニット9に送信する。次
のステップS2Iでは、電動モータ12の駆動を停止
し、後輪舵角を固定する。
【0054】ステップS2Cでは、電動モータのサーボ
系の制御を行い、このサーボ系の構成を図10に示す。
【0055】つぎのステップS2Dでは、最新の目標舵
角Tθと、舵角検出器21により検出された実舵角との
差分を舵角偏差θeとして記憶し、ステップS2Eで、
舵角偏差θeの情報を電子制御ユニット9に送信する。
ステップS2Dにおける実舵角として、図9に示す磁極
カウンタ87により算出されるRAGLを採用してもよ
い。その場合、θe=ΔAGLになる。
【0056】次に、磁極カウンタに後輪舵角検出値を初
期値としてセットする処理を図9を参照して図8につい
て説明を行う。図9は中立点を検出する舵角検出器21
にホールICを用いた時の出力を示し、本実施例におい
て中立点を検出する舵角検出器21には、故障検知のた
めに2つのホールICを用いて後輪舵角の検出を行って
いる。
【0057】ここでは後輪舵角の状態を検出するため
に、舵角検出器21であるメインセンサ21aとサブセ
ンサ21bを用いている。図9においてこのセンサ出力
は、後輪が右側に向いている時にLoを出力し、左側に
向いている時にHiを出力するように設定されている。
メインセンサ21aを基準として、ヒステリシスを持つ
センサ出力変化状態により検出を行う方法を示す。図8
では、磁極カウンタに後輪舵角の検出値を初期値として
セットを行う。まず最初にステップS31では、メイン
センサ21aのHS1の状態によりセンサのチェックを
行うためにHS1が左右どちらかの状態を示しているか
どうかを判断する。後輪が左転舵状態の時にステップS
32を行い、右転舵状態の時にステップS38を行う。
【0058】最初に後輪が左に向いている場合には、ス
テップS32で右転舵を行いメインセンサHS1のセン
サチェックを行う。右転舵を行った状態で、センサの出
力変化状態を調べる。ステップS33では、いずれかの
センサ出力に変化があったかどうかを検出し、センサ出
力に変化があった場合には、ステップS34を行い、セ
ンサ出力変化がなかった場合には、ステップS32に戻
りもう一度右転舵を繰り返す。ステップS34では、ど
ちらかのセンサ出力が変化してから、もう一方のセンサ
出力が変化するまでのステップ数をカウントするステッ
プ演算を行う。
【0059】ステップS35ではステップ演算を行った
値が予め定められたしきい値であるHSref と比較を行
い、前記しきい値よりもセンサ出力ステップ数の値が小
さい場合にステップS36を行い、大きい時にはステッ
プS37を行う。ステップS36では、メインセンサH
S1が右転舵状態か否かを判断し、右転舵状態の時には
ステップS38で、ステップ演算を行っているカウンタ
をクリアして、ステップS39に移り、左転舵状態の時
にステップS32をもう一度実行する。ステップS37
では、1つのセンサ出力が変化してから、もう一方のセ
ンサ出力が変化するステップ数を調べ、予め定められた
ステップ数だけ電動モータを駆動してもセンサ出力が変
化しないことによりセンサ異常とみなしてセンサ異常診
断情報を送信する。次に、S2Iにより電動モータ12
の駆動を停止し後輪舵角を固定する。 ステップS39
では後輪が最初、右側を向いていることにより左側に転
舵を行いセンサの出力状態のチェックを行う。次のステ
ップS3Aでは、メインセンサHS1とサブセンサHS
2のどちらかにセンサ出力変化があったかどうかを判断
し、いずれかのセンサ出力が変化した場合にステップS
3Bを行い、どちらのセンサ出力も変化しない場合には
ステップS39をもう一度実行する。ステップS3Bで
は、どちらかのセンサ出力が変化してから、もう一方の
センサ出力が変化するまでのステップ数をカウントする
ステップ演算を行う。ステップS3Cでは、ステップ演
算を行った値が予め定められたしきい値であるHSref
と比較を行い、前記しきい値よりもセンサ出力ステップ
数の値が小さい場合にステップS3Dを行い、大きい場
合にはステップS3Eを行う。ステップS3Dでは、メ
インセンサHS1が左転舵状態か否かを検出し、HS1
が左転舵状態の時にステップS3Fを実行し、右転舵状
態の時にはステップS39をもう一度実行する。ステッ
プS3Fでは、転舵を実行してセンサの出力状態の変化
を検出することによりセンサが正常に作動しているか否
かを調べ、センサの出力状態が変化した時点で磁極カウ
ンタのクリアを行い、この点を後輪舵角の中立点として
いる。また、ステップS3Eでは、1つのセンサ出力が
変化してからもう一方のセンサ出力が変化するステップ
数を調べ、予め定められたステップ数だけ電動モータを
駆動し、転舵を行ってもセンサ出力が変化しないために
センサ異常とみなし、センサ異常診断情報を送信する。
次に、S2Iにより電動モータ12の駆動を停止し、後
輪舵角を固定する。
【0060】この実施例では、電動モータを1ステップ
動かす毎に、ホールICの出力状態を調べることを行っ
ている。この様にすることで、ホールICの出力検出に
は、ホールICの出力検出のためにデジタルプロセッサ
で割り込みをかけ、割り込み処理で出力検出を行わなく
てよいという利点がある。
【0061】次に、図10を参照してサーボユニットS
VUのサーボ系を説明する。
【0062】目標舵角Tθは、微分部90及び減算部9
2に入力される。微分部90では、目標舵角Tθの時間
微分値SAGLAを計算し、微分ゲイン設定部91に入
力する。微分ゲイン設定部91は、SAGLAの絶対値
から微分ゲインYTDIFGAINを求める。なお、微
分ゲイン設定部91の各ブロック中に示したグラフは、
横軸が入力値で縦軸が出力値の関係を示している。
【0063】この例では、微分値SAGLAの絶対値が
4 deg/sec以下の場合には、微分ゲインは0に、また、
微分値SAGLAの絶対値が12 deg/sec以上の場合に
は、微分ゲインが4にセットされ、上記以外では、微分
ゲインは0〜4の範囲の値になる。
【0064】減算部92は、目標舵角Tθと実舵角RA
GLとの偏差である舵角偏差ΔAGLを演算する。実舵
角RAGLは、磁極カウンタ87から出力される。磁極
カウンタ87は、磁極センサ18が出力する3相のパル
ス信号間の位相差から電動モータ12の回転方向を識別
し、パルス信号のパルス数をそれまでのカウント値に加
算又は減算して舵角値を検出する。磁極センサ18から
の信号により得られる舵角値は相対値である。この例で
は、図6のステップS25で最初に舵角検出器21が検
出した実舵角を磁極カウンタ87に予めセットしてある
ため、磁極カウンタ87が出力する値RAGLは実舵角
になる。
【0065】舵角偏差ΔAGLは、舵角偏差不感帯93
で処理され、舵角偏差値ETH2になる。舵角偏差不感
帯93は、入力値(舵角偏差ΔAGL)の絶対値が所定
値E2PMAX以下の場合には、舵角偏差値ETH2を
0にし、舵角偏差ΔAGLが小さい時に制御を停止させ
る。舵角偏差不感帯93が出力舵角偏差値ETH2は、
比例部96及び微分部94に入力される。
【0066】比例部96は、予めセットされた比例ゲイ
ンの値を舵角偏差値ETH2に掛けた値を比例制御値P
AGLAとして出力する。微分部94は、舵角偏差値E
TH2を時間微分して舵角偏差微分値SETH2を求
め、乗算部95で、舵角偏差微分値SETH2に微分ゲ
インYTDIFGAINを掛け、微分制御値DAGLA
を算出する。加算部97では、比例制御値PAGLAと
微分制御値DAGLAとを加算した結果を、制御舵角値
HPIDとして出力する。
【0067】制御舵角値HPIDは、舵角偏差リミッタ
98を通り、制御量ANGになる。
【0068】舵角偏差リミッタ98は、入力値に比例し
た出力を生成するとともに、制御量ANGが1.5de
g以上、又は−1.5deg以下にならないように出力
値の範囲を制限する。制御量ANGは、パルス幅変調変
換部99に入力され、パルス幅変調信号PWM1に変換
される。即ち、周期が一定で制御量ANGに比例したパ
ルス幅のパルス信号PWM1が生成される。このパルス
幅変調信号PWM1が、モータドライバに入力される。
モータドライバ5は、パルス幅変調信号PWM1に応じ
電動モータ12のオン/オフのタイミングを決める。従
ってパルス幅変調信号PWM1により、電動モータ12
の駆動トルクが変化する。電動モータ12が回転する
と、磁極センサ18がパルスを発生するので、磁極カウ
ンタ87のカウンタ値、即ち、実舵角値RAGLが変わ
り、舵角偏差ΔAGLが変わる。このサーボ系は、舵角
偏差ΔAGLが0に近づくように電動モータ12を制御
する。
【0069】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、後輪操舵
の中立点検出を行うセンサに、小型のホールICを二つ
用いて二重化し、どちらかのセンサが故障した場合に
は、互いに異なる信号を出力するように、簡単なセンサ
故障回路を設けることにより、センサ故障の検出が可能
となる。またセンサの二重化に伴い、後輪舵角の中立点
検出を行うセンサとサーボユニットSVUの接続をセン
サ電源の共通化により、完全な二重化よりは配線を減ら
してセンサの故障が検出できるため、コストの低減及び
安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の自動車の操舵系の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図1の後輪操舵機構11の外観を示す一部切
欠平面図である。
【図3】 図1の電子制御ユニット9の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 図1のサーボユニットSVUの構成を示すブ
ロック図である。
【図5】 サーボユニットSVUと舵角検出器21の間
のセンサ故障検知回路である。
【図6】 図3の中のマイクロコンピュータ1の動作を
示すフローチャートである。
【図7】 図4の中のマイクロコンピュータ8の動作を
示すフローチャートである。
【図8】 磁極カウンタの初期値セットの処理を詳細に
示すフローチャートである。
【図9】 舵角検出器21の出力状態を示す図である。
【図10】 実施例のサーボ系の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1:マイクロコンピュータ 2:バッテリー 3:リレー 4:電源ユニット 5:モータドライバ 8:マイクロコン
ピュータ 9:電子制御ユニット 10:前輪操舵機
構 10a:ラック軸 11:後輪操舵機
構 12:電動モータ(ブラシレスモータ) 13:左前輪 14:右前輪 15:左後輪 16:右後輪 17,20:舵角検出器 18:磁極センサ 19:ステアリングホイール 21:舵角検出器 22,23:車速検出器 24:ヨーレート
検出器 25:ラック軸 71:電源ユニッ
ト 87:磁極カウンタ DV1,DV2,DV3:ドライバ IF1,IF2,IF3:インターフェース DIG,PIG:電源ライン SVU:サーボユニット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 137:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の状態を検出する車両状態検出手
    段、前記車両状態検出手段の情報に基づき後輪を駆動す
    る信号を生成する舵角制御手段、前記舵角制御手段が生
    成した信号により駆動される電動モータを含み後輪の操
    舵駆動を行う後輪操舵機構、前記後輪操舵機構により操
    舵駆動され、後輪舵角の中立点検出を行う舵角検出手段
    を備えた操舵制御装置において、前記舵角検出手段は二
    重系の構成とし、前記舵角制御手段との接続により機能
    するものであり、前記舵角検出手段の機能が欠陥した場
    合には、二重系の出力が互いに異なった信号を出力する
    故障検知手段を、前記舵角検出手段と前記舵角制御手段
    に設けて故障検知を行うことを特徴とする車両の後輪操
    舵制御装置。
JP8559495A 1995-04-11 1995-04-11 後輪操舵装置 Pending JPH08282520A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8024088B2 (en) * 2001-08-01 2011-09-20 Nexteer (Beijing) Technology Co., Ltd. Rear steering sensor diagnostic algorithm for four-wheel steering systems

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8024088B2 (en) * 2001-08-01 2011-09-20 Nexteer (Beijing) Technology Co., Ltd. Rear steering sensor diagnostic algorithm for four-wheel steering systems

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