JPH07245350A - 半導体装置の2層ゲート構造,それを用いた不揮発性記憶素子および2層ゲート構造の製造方法 - Google Patents

半導体装置の2層ゲート構造,それを用いた不揮発性記憶素子および2層ゲート構造の製造方法

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JPH07245350A
JPH07245350A JP6060021A JP6002194A JPH07245350A JP H07245350 A JPH07245350 A JP H07245350A JP 6060021 A JP6060021 A JP 6060021A JP 6002194 A JP6002194 A JP 6002194A JP H07245350 A JPH07245350 A JP H07245350A
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gate
electrode
forming
semiconductor substrate
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Machio Yamagishi
万千雄 山岸
Takashi Shimada
喬 島田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、不揮発性記憶装置のような2層ゲ
ート構造のゲート端への電界集中をなくして、電荷の蓄
積性能の向上を図る。 【構成】 半導体基板11に設定した素子形成領域12の側
周側でその上層に素子分離領域13を形成する。素子分離
領域13の表面13a と半導体基板11の表面11a とはほぼ同
等の高さにする。素子形成領域12上の一部分には第1ゲ
ート絶縁膜14と第1ゲート電極15とを積層して形成し、
少なくとも第1ゲート電極15のゲート幅方向側には、そ
の上面15a とほぼ同等の高さの上面16a を有する平坦化
絶縁膜16を形成する。第1ゲート電極15の上面15a には
第2ゲート絶縁膜17および第2ゲート電極18を積層して
形成する。そして第1ゲート電極15をフローティングゲ
ートにし、第2ゲート電極18をコントロールゲートにし
て、不揮発性記憶装置が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲートが2層構造にな
っている半導体装置として、特には不揮発性記憶装置の
ような半導体装置の2層ゲート構造,それを用いた不揮
発性記憶素子および2層ゲート構造の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の2層ゲート構造を、不揮発性記憶
素子を一例にして、図7の概略構成断面図により説明す
る。
【0003】図に示すように、半導体基板111に設定
した素子形成領域112の外側周には素子分離領域11
3が形成されている。この素子分離領域113はLOC
OS法によって形成される。そのため、素子分離領域1
13の上面は半導体基板111の表面よりも高い状態に
なっている。
【0004】また上記半導体基板111の素子形成領域
112の表面には第1ゲート絶縁膜114が形成されて
いる。この第1ゲート絶縁膜114の上面側には、上記
素子分離領域113の縁側上部の一部分に掛かる状態に
第1ゲート電極(フローティングゲート電極)115が
形成されている。
【0005】さらに上記第1ゲート電極115の表面に
は第2ゲート絶縁膜116が成膜されている。そして上
記第1ゲート電極115上の第2ゲート絶縁膜116の
表面には第2ゲート電極(コントロールゲート電極)1
17が形成されている。また上記第1ゲート電極115
の両側の素子形成領域112には、ソース・ドレイン領
域(図示せず)が形成されている。
【0006】上記の如くに、半導体装置101の2層ゲ
ート構造は構成されている。
【0007】上記半導体装置101の2層ゲート構造の
製造方法を、図8の製造工程図によって簡単に説明す
る。なお、各構成部品のうち、上記図7で説明したもの
と同様のものには同一符号を付す。
【0008】図8の(1)に示すように、LOCOS法
によって、半導体基板111に素子分離領域113を形
成する。次いで素子形成領域112に第1絶縁膜121
を形成した後、その上面側の全面に第1電極形成膜12
2を成膜する。
【0009】そして図8の(2)に示すように、リソグ
ラフィー技術とエッチングとによって、第1電極形成膜
(122)をパターニングして電極パターン123を形
成する。さらにその電極パターン123を覆う状態に第
2絶縁膜124と第2電極形成膜125とを成膜する。
【0010】その後図8の(3)に示すように、リソグ
ラフィー技術とエッチングとによって、第2電極形成膜
(125)で第2ゲート電極117を形成し、第2絶縁
膜(124)で第2ゲート絶縁膜116を形成する。さ
らに電極パターン(123)で第1ゲート電極115を
形成する。そして第1絶縁膜(121)が第1ゲート絶
縁膜114になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すように、上記半導体装置101の2層ゲート構造
を、例えば不揮発性記憶素子に適用した場合には、第1
ゲート電極115の両端上部115a,115bが角張
って形成されているため、第2ゲート電極(コントロー
ルゲート電極)117に高電圧(例えば15V〜25V
程度)を印加した際に、上記両端上部115a,115
bに電界が集中する。この結果、第1ゲート電極115
中に蓄積されている電子が引き抜かれる。このような現
象が起きた場合には、第1ゲート電極115に蓄積され
ている電荷量が変化するので、記憶していた情報が変化
することになる。そのため、上記構造は、データの保持
性能が低い。
【0012】また、上記半導体装置の製造方法では、第
1電極形成膜をパターニングして第1ゲート電極を形成
した後、第1ゲート電極上をゲート幅方向を覆う状態に
第2ゲート絶縁膜と第2ゲート電極とが形成されてい
る。そのため、第2ゲート絶縁膜と第2ゲート電極と
は、第1ゲート電極に生じた段差上に形成されることに
なる。
【0013】本発明は、第1,第2ゲート電極間の容量
を確保するとともに第1ゲート電極の両端角部に電界の
集中を起こさせない半導体装置の2層ゲート構造,それ
を用いた不揮発性記憶素子および2層ゲート構造の製造
方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた半導体装置の2層ゲート構造,そ
れを用いた不揮発性記憶素子および2層ゲート構造の製
造方法である。半導体装置の2層ゲート構造は以下のよ
うに構成されている。すなわち、半導体基板に設定した
素子形成領域の外側周でその半導体基板の上層には素子
分離領域が形成されている。この素子分離領域の表面は
半導体基板の表面とほぼ同等の高さになっている。さら
に素子形成領域上の一部分には第1ゲート絶縁膜および
第1ゲート電極が積層状態に形成されている。そして少
なくとも第1ゲート電極のゲート幅方向側には、その上
面とほぼ同等の高さの上面を有する平坦化絶縁膜が形成
されている。さらに第1ゲート電極の上面には第2ゲー
ト絶縁膜および第2ゲート電極が積層状態に形成されて
いるものである。
【0015】不揮発性記憶素子は、フローティングゲー
トに上記第1ゲート電極を用い、コントロールゲートに
上記第2ゲート電極を用いたものである。
【0016】半導体装置の2層ゲート構造の製造方法は
以下のようになる。すなわち、第1〜第3工程で、半導
体基板の上層の一部分に素子分離領域を形成し、その表
面と半導体基板の表面とをほぼ同一平面に形成する。そ
して素子形成領域上に第1絶縁膜と電極パターンとを形
成する。次いで第4工程で、電極パターンの外側周にそ
の表面とほぼ同じ高さの表面を有する平坦化絶縁膜を形
成する。その後第5,第6工程で、少なくとも電極パタ
ーン上に第3絶縁膜と第2電極形成膜とを形成した後、
第2電極形成膜,第3絶縁膜および電極パターンの順に
パターニングして第2ゲート電極,第2ゲート絶縁膜お
よび第1ゲート電極を形成する。そして第1ゲート電極
下の第1絶縁膜が第1ゲート絶縁膜になる。
【0017】上記製造方法では、まず第1〜第3工程を
行う。その後第4工程では、電極パターンを覆う状態に
して半導体基板の上に第2絶縁膜を形成した後、ケミカ
ルメカニカルポリシングによって、電極パターンの表面
と第2絶縁膜の表面とをほぼ同一平面になるまで第2絶
縁膜の上層を除去する。そして第2絶縁膜で平坦化絶縁
膜を形成する。その後、第5工程以降の工程を行っても
よい。
【0018】
【作用】上記半導体装置の2層ゲート構造では、第1ゲ
ート電極の上面と平坦化絶縁膜の上面とはほぼ同一平面
に形成され、それらの上面に第2ゲート絶縁膜と第2ゲ
ート電極とが形成されている。そのため、第1ゲート電
極の両端側の上部角部に電界の集中は起きない。また第
2ゲート電極に接続する配線が形成されていても、この
第2ゲート電極および配線は、第2ゲート絶縁膜を介し
て、平坦化されている第1ゲート電極上および平坦化絶
縁膜上に形成される。そのため、第1ゲート電極の上部
角部に電界の集中は起きない。
【0019】上記不揮発性記憶素子では、ゲートに上記
2層ゲート構造を用いたことから、フローティングゲー
トの両端側の上部角部に電界の集中が起きない。そのた
め、情報の保持性能が高まる。
【0020】上記半導体装置の2層ゲート構造の製造方
法では、第1ゲート電極を形成する電極パターンを形成
して、それを覆う状態に第2絶縁膜を形成した後、電極
パターン表面と第2絶縁膜表面とがほぼ同一の平面にな
るまで第2絶縁膜の上層を除去する。すなわち、平坦化
がなされる。したがって、次に形成する第3絶縁膜およ
び第2電極形成膜は平坦面に形成されることになる。
【0021】また第4工程の平坦化をケミカルメカニカ
ルポリシングによって行うことから、電極パターンの表
面と第2絶縁膜の表面とがほぼ同一平面に形成される。
それとともに、半導体基板面内が平坦化される。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を図1の概略構成断面図によ
り説明する。なお図では、ゲート幅方向の断面を示す。
【0023】図に示すように、半導体基板11には素子
形成領域12が設定されている。上記半導体基板11の
上層でかつ素子形成領域12の外側周には素子分離領域
13が形成されている。この素子分離領域13の表面
は、半導体基板11の表面とほぼ同等の高さに形成され
る。なお、図では、半導体基板11の表面を熱酸化処理
した後の状態を示したので、上記各表面は同等の高さに
図示されていない。
【0024】上記素子形成領域12の表面の一部分に
は、この素子形成領域12を横切る状態に第1ゲート絶
縁膜14が形成されている。この第1ゲート絶縁膜14
は、例えば酸化シリコンからなる。上記第1ゲート絶縁
膜14上には、第1ゲート電極15が形成されている。
この第1ゲート電極15は、例えば多結晶シリコンから
なる。
【0025】上記第1ゲート電極15の少なくともゲー
ト幅方向側には平坦化絶縁膜16が形成されている。こ
の平坦化絶縁膜16の上面16aと上記第1ゲート電極
15の上面15aとは、ほぼ同等の高さに形成されてい
る。
【0026】また第1ゲート電極15上には、第2ゲー
ト絶縁膜17と第2ゲート電極18とが積層されて設け
られている。上記第2ゲート絶縁膜17は、例えば、酸
化シリコン(SiO2 )膜と窒化シリコン(Si
3 4 )膜と酸化シリコン(SiO2 )膜との3層構造
(図示せず)からなる。さらに上記第2ゲート電極18
は、例えば多結晶シリコンからなる。上記第2ゲート電
極18には別の半導体装置の第2ゲート電極(図示せ
ず)に接続する配線31が接続される。この配線31
は、第2ゲート電極18と同様の材料で一体に形成され
たものであってもよく、または別の材料で形成されたも
のであってもよい。
【0027】上記の如くに、第1ゲート電極15と第2
ゲート電極18とを有する半導体装置1の2層ゲート構
造は構成されている。
【0028】上記半導体装置1の2層ゲート構造では、
第1ゲート電極15の上面15aと平坦化絶縁膜16の
上面16aとはほぼ同一平面に形成される。そして第1
ゲート電極15の上面15aに第2ゲート絶縁膜17と
第2ゲート電極18とが形成されていることから、第1
ゲート電極15と第2ゲート絶縁膜17と第2ゲート電
極18とで容量が形成されるのは、第1ゲート電極15
の上面15a側のみになる。そのため、第1ゲート電極
15の両端側の上部角部15b,15cには電界の集中
は起こらない。
【0029】また第2ゲート電極18に接続する配線3
1を形成したものでは、配線31は平坦化絶縁膜16上
に形成される。そのため、配線31と第1ゲート電極1
5とで容量は形成されないので、第1ゲート電極15の
両端側の上部角部15b,15cには電界の集中は起こ
らない。したがって、上記構成の半導体装置1を、不揮
発性記憶装置のメモリセルに用いれば、その不揮発性記
憶装置のデータの保持性能は高められる。
【0030】また、図2のゲート長方向の断面図に示す
ように、上記第1ゲート電極(15)の両側における素
子形成領域12の半導体基板11の上層には、ソース・
ドレイン領域19,20が設けられている。このように
ソース・ドレイン領域19,20が形成されている構造
の上記半導体装置(1)は、不揮発性記憶素子2(例え
ばEPROM,EEPROM等)としての機能を有す
る。すなわち、半導体装置(1)の第1ゲート電極(1
5)が不揮発性記憶素子2のフローティングゲート電極
21になり、第2ゲート電極(18)がコントロールゲ
ート電極22になる。また、半導体基板11の面内に上
記構造の不揮発性記憶素子2を縦横に複数個配置すれ
ば、不揮発性記憶装置のメモリマトリックスが構成され
る。
【0031】次に上記半導体装置の2層ゲート構造の製
造方法を、図3,図4の製造工程図(その1),(その
2)によって説明する。なお、図3および図4の(1)
〜(8)ではゲート幅方向の断面を示し、図4の(9)
ではゲート長方向の断面を示す。また、上記図1で説明
した構成部品と同様の構成部品には同一の符号を付す。
【0032】図3の(1)に示すように、半導体基板1
1には素子形成領域12が設定されている。上記半導体
基板11は、例えばシリコン基板からなる。まず第1の
工程では、半導体基板11の上層でかつ上記素子形成領
域12の外側周に素子分離領域13を形成する。この素
子分離領域13は、例えば半導体基板11の表面にパッ
ド酸化膜41を形成した後、窒化シリコン膜を酸化防止
膜(図示せず)に用いたLOCOS法またはそれを改良
した方法(例えば改良LOCOS法)によって形成され
る。そのため、素子分離領域13の上面は、半導体基板
11の表面よりも高く形成される。その後、例えばウェ
ットエッチングまたはドライエッチングによって、LO
COS法で用いた窒化シリコン膜(図示せず)を除去す
る。なお、LOCOS法で用いたパッド酸化膜41は残
っていても差し支えない。
【0033】次に図3の(2)に示すように、精密研磨
法によって、素子分離領域13の2点鎖線で示す部分と
上記パッド酸化膜41(1点鎖線で示す部分)とを除去
する。この研磨は、素子分離領域13の表面13aと半
導体基板11の表面11aとがほぼ同一平面になるまで
行う。このとき半導体基板11が露出するので、上記研
磨は半導体基板11の損傷を少なくするようなケミカル
メカニカルポリシングを採用することが好ましい。な
お、上記研磨はケミカルメカニカルポリシングに限定さ
れることはなく、例えば他の精密研磨法(ケミカルポリ
シング,メカニカルポリシング等)によってもよい。
【0034】次いで図3の(3)に示す第2工程を行
う。この工程では、例えば熱酸化法によって、半導体基
板11の素子形成領域12の表層に第1絶縁膜51を形
成する。
【0035】続いて図3の(4)に示す第3工程を行
う。この工程では、化学的気相成長(以下CVDと記
す)法によって、第1絶縁膜51を覆う状態にして第1
電極形成膜52を成膜する。この第1電極形成膜52
は、例えば多結晶シリコンからなる。その後、リソグラ
フィー技術とエッチングとによって、上記第1電極形成
膜52の2点鎖線で示す部分を除去する。そして上記素
子形成領域12を覆う状態に、上記第1電極形成膜(5
2)で電極パターン53を形成する。
【0036】その後図3の(5)に示す第4工程行う。
この工程では、例えばCVD法によって、電極パターン
53を覆う状態にして半導体基板11上に、少なくとも
上記電極パターン53より厚い第2絶縁膜54を形成す
る。
【0037】その後、図4の(6)に示すように、例え
ば研磨法によって、電極パターン53の上面53aが露
出するまで上記第2絶縁膜54の2点鎖線で示す部分を
除去する。それによって、電極パターン53の上面53
aと第2絶縁膜54の表面54aとがほぼ同一平面にな
るようにする。そして、上記第2絶縁膜(54)が平坦
化絶縁膜16になる。なお上記研磨は、例えばケミカル
メカニカルポリシングによって行う。または、他の精密
研磨法(ケミカルポリシング,メカニカルポリシング
等)を用いて行っても差し支えはない。
【0038】また別の平坦化方法としては、例えば、上
記第2絶縁膜54とエッチング速度がほぼ同等の平坦化
膜(図示せず)を第2絶縁膜54上に形成した後、通常
のエッチバック処理を行う。そして電極パターン53の
上面53aが露出するまで平坦化膜を除去するとともに
第2絶縁膜54の上層を除去する。このようにして上記
(6)で説明したように、電極パターン53の上面53
aとほぼ同一平面上に第2絶縁膜54の上面54aが形
成されるように第2絶縁膜54を残す。
【0039】そして図4の(7)に示す第5工程を行
う。この工程では、例えばCVD法によって、上記電極
パターン53側の全面に第3絶縁膜55を形成する。こ
の第3絶縁膜55は、例えば酸化シリコン(SiO2
膜と窒化シリコン(Si3 4)膜と酸化シリコン(S
iO2 )膜との3層構造の膜(図示せず)で形成する。
その後、例えばCVD法によって、第3絶縁膜55上に
第2電極形成膜56を形成する。第2電極形成膜56
は、例えば多結晶シリコンからなる。
【0040】さらに図4の(8),(9)に示す第6工
程を行う。この工程では、リソグラフィー技術とエッチ
ングとによって、上記第2電極形成膜(56)をパター
ニングして第2ゲート電極18を形成する。上記パター
ニングと同時に第2電極形成膜(56)で配線31を形
成する。続いて上記第3絶縁膜(55)をパターニング
して第2ゲート絶縁膜17を形成する。さらに上記電極
パターン(53)をパターニングして第1ゲート電極1
5を形成する。そして上記第1ゲート電極15の下方の
上記第1絶縁膜(51)が第1ゲート絶縁膜14にな
る。上記各パターニングでは、例えばリソグラフィー技
術で形成したレジストマスク(図示せず)をエッチング
マスクに用いて行う。このようにして、2層ゲート構造
を形成する。
【0041】上記第6工程を行った後、図5に示すよう
に、例えばイオン注入法によって、上記第1ゲート電極
15の両側の半導体基板11に導電性の不純物を導入し
て、ソース・ドレイン19,20を形成する。続いて、
例えばCVD法によって、全面に層間絶縁膜61を形成
する。その後リソグラフィー技術とエッチングとによっ
て、上記ソース・ドレイン19,20上の層間絶縁膜6
1と第1絶縁膜51とにコンタクトホール62,63を
形成する。次いで、例えば、CVD法による成膜とエッ
チバック処理とからなるブランケットタングステンを用
いたプラグ形成法によって、コンタクトホール62,6
3の内部にタングステンプラグ64,65を形成する。
その後、配線層(図示せず)を成膜した後、その配線層
をパターニングすることによって、タングステンプラグ
64,65を介してソース・ドレイン19,20に接続
する配線66,67を形成する。上記コンタクトホール
62,63の内部に埋め込む材料はタングステンに限定
されることはなく、導電性材料であれば他の材料を用い
ることが可能である。
【0042】上記半導体装置1の2層ゲート構造の製造
方法では、第1ゲート電極15を形成する電極パターン
53の上面53aとそれを覆う状態に形成した第2絶縁
膜54の上面54aとが、ほぼ同一平面になるまで第2
絶縁膜54の上層を除去する。すなわち、平坦化がなさ
れる。したがって、次に形成する第3絶縁膜55および
第2電極形成膜56は平坦面に形成されることになるの
で、第3絶縁膜55および第2電極形成膜56は上記電
極パターン53の上端角部を覆う状態に形成されない。
【0043】また上記第4工程での平坦化をケミカルメ
カニカルポリシングによって行うことから、電極パター
ン53の上面53aと第2絶縁膜54の表面54aとが
ほぼ同一平面に形成される。それとともに、半導体基板
11の面内が平坦化されるので、その後の成膜のカバリ
ッジ性がよくなる。
【0044】なお、素子分離領域13の表面13aと半
導体基板11の表面11aとをほぼ同等の高さに形成し
たことから、素子形成領域12上に形成される電極パタ
ーン53の上面53aは平坦な面に形成される。そのた
め、上記電極パターン53を覆う状態に第2絶縁膜54
を形成してから研磨によって第2絶縁膜54の上層を除
去した際に、電極パターン53上に第2絶縁膜54が残
らない。したがって、電極パターン53上に形成される
第3絶縁膜55は所望の膜厚に形成されるので、その第
3絶縁膜55を第2ゲート絶縁膜17に用いた際には、
所定の容量が得られる。
【0045】上記素子分離領域13は、LOCOS法ま
たはその改良法によって形成したが、例えばトレンチ構
造で形成することも可能である。その方法を、図6の形
成工程図によって説明する。なお、図3,図4で説明し
た構成部品と同様のものには同一符号を付す。
【0046】図6の(1)に示すように、半導体基板1
1には素子形成領域12が設定されている。上記半導体
基板11は、例えばシリコン基板からなる。まずリソグ
ラフィー技術とエッチングとによって、半導体基板11
の上層でかつ上記素子形成領域12の外側周に溝(トレ
ンチ)71を形成する。続いて熱酸化法によって、上記
溝71内壁を含む上記半導体基板11の表面を酸化して
酸化膜72を形成する。その後、CVD法によって、上
記溝71の内部を埋め込む状態に絶縁膜73を成膜す
る。この絶縁膜73は、例えば酸化シリコンからなる。
【0047】次に図6の(2)に示すように、精密研磨
法によって、上記絶縁膜73の2点鎖線で示す部分と上
記酸化膜72(1点鎖線で示す部分)を除去する。そし
て、溝71の内部に絶縁膜73と酸化膜72とからなる
素子分離領域13を形成する。上記研磨は、素子形成領
域12の半導体基板11が露出して、素子分離領域13
の表面13aと半導体基板11の表面11aとがほぼ同
一平面になるように行う。このとき露出する半導体基板
11が損傷を受けないように研磨を行う。例えば、上記
研磨にはケミカルメカニカルポリシングを採用すること
が好ましい。なお、上記研磨はケミカルメカニカルポリ
シングに限定されることはなく、例えば他の精密研磨法
(ケミカルポリシング,メカニカルポリシング等)によ
ってもよい。
【0048】上記のように素子分離領域13をトレンチ
構造にすることによって、素子分離領域13の半導体基
板11に占める面積を小さくすることが可能になる。
【0049】上記図6で説明した素子分離領域の形成方
法では、半導体基板11に溝71を形成してから、熱酸
化によって酸化膜72を形成したので、素子分離領域1
3の絶縁性が高まる。また溝71の内部に形成される素
子分離領域13の表面13aと半導体基板11の表面1
1aとがほぼ同一平面になるように形成される。したが
って、トレンチ構造の素子分離領域を形成したものに
も、上記半導体装置1の2層ゲート構造は適用される。
【0050】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1の発明に
よれば、ほぼ同一平面をなす第1ゲート電極と平坦化絶
縁膜との各上面に第2ゲート絶縁膜と第2ゲート電極と
が形成されているので、第1ゲート電極の両端側の上部
角部に電界の集中は起きない。また、第2ゲート電極お
よびそれに接続する配線は、第2ゲート絶縁膜を介して
ほぼ平坦化されている第1ゲート電極上と平坦化絶縁膜
上とに形成されるので、第1ゲート電極の上部角部に電
界の集中は起きない。そのため、第1ゲート電極中の蓄
積電荷量が変化することがないので、電荷の保持性能を
高くすることが可能になる。
【0051】請求項2の発明によれば、ゲートに上記2
層ゲート構造を用いたので、フローティングゲートの両
端側の上部角部に電界の集中は起きない。そのため、電
荷の保持性能を高めることができるので、データ保持の
信頼性の向上が図れる。
【0052】請求項3の発明によれば、第1ゲート電極
になる電極パターン電極パターン表面とそれを覆う第2
絶縁膜表面とがほぼ同一の平面になるまで第2絶縁膜の
上層を除去するので、平坦化がなされる。したがって、
次に形成する第3絶縁膜および第2電極形成膜は平坦面
に形成することができる。
【0053】請求項4の発明によれば、ケミカルメカニ
カルポリシングによって第2絶縁膜の上層を除去するの
で、電極パターンと第2絶縁膜との各上面とをほぼ同一
平面に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概略構成断面図である。
【図2】本発明の不揮発性記憶素子の説明図である。
【図3】本発明の実施例の製造工程図(その1)であ
る。
【図4】本発明の実施例の製造工程図(その2)であ
る。
【図5】半導体装置の製造工程図である。
【図6】トレンチ構造の素子分離領域の形成工程図であ
る。
【図7】従来の2層ゲート構造の概略構成断面図であ
る。
【図8】従来の2層ゲート構造の製造工程図である。
【図9】課題の説明図である。
【符号の説明】
1 半導体装置 2 不揮発性記憶
素子 11 半導体基板 12 素子形成領
域 13 素子分離領域 14 第1ゲート
絶縁膜 15 第1ゲート電極 16 平坦化絶縁
膜 17 第2ゲート絶縁膜 18 第2ゲート
電極 21 フローティングゲート電極 22 コントロー
ルゲート電極 51 第1絶縁膜 52 第1電極形
成膜 53 電極パターン 54 第2絶縁膜 55 第3絶縁膜 56 第2電極形
成膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の表面とほぼ同等の高さの表面を有する
    もので、該半導体基板に設定した素子形成領域の外側周
    における該半導体基板の上層に形成した素子分離領域
    と、 前記素子形成領域の表面の一部分に形成した第1ゲート
    絶縁膜と、 前記第1ゲート絶縁膜上に形成した第1ゲート電極と、 前記第1ゲート電極の上面とほぼ同等の高さの上面を有
    するもので、少なくとも該第1ゲート電極のゲート幅方
    向側に形成した平坦化絶縁膜と、 前記第1ゲート電極上に形成した第2ゲート絶縁膜と、 前記第2ゲート絶縁膜上に形成した第2ゲート電極とか
    らなることを特徴とする半導体装置の2層ゲート構造。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に第1絶縁膜とフローティ
    ングゲートと第2絶縁膜とコントロールゲートとを順に
    積層してなる不揮発性記憶素子において、 前記フローティングゲートと前記コントロールゲートと
    に請求項1記載の半導体装置の2層ゲート構造を用いた
    ことを特徴とする不揮発性記憶素子。
  3. 【請求項3】 半導体基板に設定した素子形成領域の外
    側周における該半導体基板の上層に素子分離領域を形成
    した後、該半導体基板の表面と該素子分離領域の表面と
    をほぼ同一平面に形成する第1工程と、 少なくとも前記素子形成領域上に第1絶縁膜を形成する
    第2工程と、 前記第1絶縁膜上に第1電極形成膜を成膜した後、前記
    素子形成領域上に該第1電極形成膜で電極パターンを形
    成する第3工程と、 前記電極パターンを覆う状態にして前記半導体基板上に
    第2絶縁膜を形成した後、該電極パターンの表面と該第
    2絶縁膜の表面とがほぼ同一平面になるまで該第2絶縁
    膜の上層を除去して、該第2絶縁膜で平坦化絶縁膜を形
    成する第4工程と、 少なくとも前記電極パターンの上面に第3絶縁膜を形成
    した後、さらに該第3縁膜上に第2電極形成膜を形成す
    る第5工程と、 前記第2電極形成膜をパターニングして第2ゲート電極
    を形成し、次いで前記第3絶縁膜をパターニングして第
    2ゲート絶縁膜を形成し、さらに前記電極パターンをパ
    ターニングして第1ゲート電極を形成する第6工程とか
    らなることを特徴とする半導体装置の2層ゲート構造の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した半導体装置の2層ゲ
    ート構造の製造方法において、 前記第1,第2および第3工程を行った後、 前記第4工程では、前記電極パターンを覆う状態にして
    前記半導体基板の上に第2絶縁膜を形成した後、ケミカ
    ルメカニカルポリシングによって、該電極パターンの表
    面と該第2絶縁膜の表面とをほぼ同一平面になるまで該
    第2絶縁膜の上層を除去して、該第2絶縁膜で平坦化絶
    縁膜を形成し、 その後、前記第5工程以降の工程を行うことを特徴とす
    る半導体装置の2層ゲート構造の製造方法。
JP6060021A 1993-11-24 1994-03-04 半導体装置の2層ゲート構造,それを用いた不揮発性記憶素子および2層ゲート構造の製造方法 Pending JPH07245350A (ja)

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US08/872,804 US5808339A (en) 1993-11-24 1997-06-10 Two-layered gate structure for a semiconductor device and method for producing the same
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5981381A (en) * 1996-03-14 1999-11-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing a semiconductor memory device
JP2006114925A (ja) * 1997-03-28 2006-04-27 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法および半導体装置

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