JPH07243139A - 偽造防止用スリット糸 - Google Patents

偽造防止用スリット糸

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JPH07243139A
JPH07243139A JP6014194A JP6014194A JPH07243139A JP H07243139 A JPH07243139 A JP H07243139A JP 6014194 A JP6014194 A JP 6014194A JP 6014194 A JP6014194 A JP 6014194A JP H07243139 A JPH07243139 A JP H07243139A
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JP
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layer
resin
vapor deposition
slit
forgery
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JP6014194A
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English (en)
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Shunichi Kishi
俊一 岸
Kunio Kume
國男 久米
Masao Numa
雅夫 沼
Masashige Seguchi
正成 瀬口
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Oike and Co Ltd
Original Assignee
Oike and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ベースフイルム(1)の少なくとも片面上に
金属蒸着層(3)、極小印刷層(5)の順序で形成する
か或はベースフイルム(1)の少なくとも片面上に極小
印刷層(5)、金属蒸着層(3)の順序で形成されたも
のを細幅にスリットした。 【効果】 偽造防止用スリット糸を用いれば簡単に織ネ
ームを入れることが出来る。又、本発明の偽造防止用ス
リット糸を漉込んだ紙は他人がこの紙を偽造することは
不可能であり、表面がパルプ層で覆われているから通常
の紙と同様に印刷や筆記が可能であり、表面の薄いパル
プ層を透して極小印刷を見ることが可能で、この紙を複
写機で複写すると偽造防止用スリット糸の金属蒸着光沢
部分が黒くコピーされるので一目で複写物であることを
見分ることが可能であるから、商品券、紙幣、有価証
券、パスポート、切符、カード類、重要書類などの用紙
に用いた場合、それらの偽造防止に顕著な効果を発揮す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属蒸着フイルムを用い
た偽造防止用スリット糸に関する。更に詳しくは、本発
明の偽造防止用スリット糸は商品券、紙幣、有価証券、
パスポート、切符、カード類、重要書類などの用紙に予
め長いまま或は適宜の長さに裁断したものを和紙、洋
紙、合成紙などの紙の中に漉込むか、或は二枚の紙の間
に挟み込むなどしておくことによって、偽造を困難と
し、又、コピーによる複製を防止するのに使用したり、
金属の光反射性を利用して光学又は波長センサーで容易
に識別出来るので防犯装置に使用したり、或は織物等の
所望箇所に単に織り込むだけで織ネーム等を入れること
が出来て他人の商品との区別化が容易で、贋物を排除す
るのに使用したり出来るものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙幣、有価証券、商品券など
は偽造防止の為に、複雑で繊細な多色刷り印刷をした
り、透かし模様を設けた紙を用いたり、特殊な印刷
インク(例えば磁性インク、蛍光インクなど)を用いた
りしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る従
来の偽造防止しに用いられた手法では、それぞれ問題点
があった。例えば、複雑で繊細な多色刷り印刷を行う
場合には複雑で繊細な印刷版を複数枚作る必要がある
為、印刷版代が極めて高くつき、印刷にも複数枚の印刷
版による重ね印刷に特別な熟練した技術者が要求され、
歩留も良くなく、その上、如何に複雑で繊細な多色刷り
印刷を行っても昨今の複写機の高性能化により原稿と区
別が出来ない程のコピーが容易に撮れるようになり、こ
の複写による偽造を完全に防止することが出来ないとい
う問題点があった。又、透かし模様を設けた紙を用い
る場合には透かし模様を抄造の段階で入れるので比較的
容易に作る事が出来るが、透かし模様の有無及びその模
様を確認するには明るい場所でないと確認が出来ず、一
枚毎に透かして確認することは現実的ではなく見落とさ
れることが多いという問題点があった。又、特殊な印
刷インク(例えば磁性インク、蛍光インクなど)を用い
る場合には特別な磁気センサーや紫外線照射装置がない
と、確認が出来ず、一枚毎に磁気センサーや紫外線照射
装置を用いて確認することは現実的ではなく、個人で確
認されることはないという問題点があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、従来の紙
幣、有価証券、商品券などは偽造防止の為に、複雑で
繊細な多色刷り印刷をしたり、透かし模様を設けた紙
を用いたり、特殊な印刷インクを用いたりしたものが
抱えていた問題点をすべて解決出来る新規な偽造防止用
スリット糸を提供し、前述の課題を解決しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の偽造防止用スリ
ット糸は、ベースフイルム(1)の少なくとも片面上に
金属蒸着層(3)、極小印刷層(5)の順序で形成され
たものを細幅にスリットした糸、或はベースフイルム
(1)の少なくとも片面上に極小印刷層(5)、金属蒸
着層(3)の順序で形成されたものを細幅にスリットし
た糸の構成としたことにより、直接肉眼でも容易に識別
が可能となった。
【0006】
【作用】本発明の偽造防止用スリット糸の構成を図面に
基づき詳しく説明する。図1ないし図5は、いずれも本
発明の偽造防止用スリット糸に係る慨略図であり、図1
はベースフイルム(1)の表側全面に金属蒸着層(3)
を形成し、次いで透明性インクで極小印刷層(5)を形
成した後、極小印刷層(5)をレジスト膜として金属蒸
着層(3)をエッチングして得られた金属光沢性を有す
る極小印刷層(5)が形成されたフイルム状物の一部を
示す概略平面図であり、図中の一点鎖線は後にスリット
して偽造防止用スリット糸とする場合のスリット部
(A)を示す。尚、金属蒸着層(3)は極小印刷層
(5)と同一のパターンで極小印刷層(5)の下側にあ
り表側からは見えないので図1では省略してある。図2
は図1のフイルム状物をスリット部(A)でスリットし
て得られた偽造防止用スリット糸の一部を拡大した概略
平面図である。図3はベースフイルム(1)の表側全面
に下塗樹脂層(2)、金属蒸着層(3)、中塗樹脂層
(4)、極小印刷層(5)、上塗樹脂層(6)を順次形
成した偽造防止用スリット糸の一部を拡大した概略断面
図である。図4はベースフイルム(1)の表側に任意パ
ターン状の金属蒸着層(3)、金属蒸着層(3)のパタ
ーンに同調した極小印刷層(5)を順次形成した偽造防
止用スリット糸の一部を拡大した概略断面図である。図
5はベースフイルム(1)の表側に極小印刷層(5)、
任意パターン状の金属蒸着層(3)、全面上塗樹脂層
(6)を順次形成した偽造防止用スリット糸の一部を拡
大した概略断面図である。尚、本発明はこれらの図面で
その範囲を限定するものではなく、例えばベースフイル
ム(1)の両側に下塗樹脂層(2)、金属蒸着層
(3)、中塗樹脂層(4)、極小印刷層(5)、上塗樹
脂層(6)などを形成したり、上塗樹脂層(6)にかえ
てフイルムを接着剤層を介してラミネートするなどの変
更も含まれるものである。
【0007】本発明の偽造防止用スリット糸に採用する
ベースフイルム(1)としては、特に制限はなく、透明
でも不透明でもよく、金属蒸着加工や印刷加工に通常使
用されているものであれば用いることができる。そのよ
うなベースフイルム(1)としては、例えばポリカーボ
ネートフイルム、アクリルフイルム、三酢酸セルロース
フイルム、ポリアリレートフイルム、ポリスチレンフイ
ルム、ポリエチレンナフタレートフイルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム、ポリイミドフイルム、ポリ
アミドフイルムなどが好ましく、いずれも易接着、易
滑、帯電防止、コロナ、ケン化などの表面処理が施され
ていてもよい。その厚さについては特に制限はなく、通
常4〜300μmの範囲が好ましい。厚さが4μm未満
では強度が不足し金属蒸着加工や印刷加工などの工程で
皺を発生したり蒸着焼けなどを発生し作業性に劣り好ま
しくない。一方厚さが300μmを越えると強度が強す
ぎて巻取式真空蒸着などでの巻取性に劣り、また一回の
装填量(長さ)が少なくなり、真空蒸着コストが上がっ
たり、材料費の点からも経済的でなく、特別な場合を除
き実用的でなく好ましくない。
【0008】本発明の偽造防止用スリット糸に適宜採用
される下塗樹脂層(2)としては特に制限はなく、例え
ば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫
外線硬化性樹脂などのいずれからなる塗料も用いられ
る。例えばアミノ系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ア
クリル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル−スチレン共
重合体、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルブチラール、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、メラ
ミン系樹脂、尿素−メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、
フッ素系樹脂、ポリカーボネート、ニトロセルロース、
セルロースアセテート、アルキッド系樹脂、ロジン変性
マレイン酸樹脂、ポリアミド系樹脂などのこれらの単独
または混合物からなる樹脂塗料が下塗樹脂層(2)用樹
脂塗料として用いられる。
【0009】前記下塗樹脂層(2)は、前記下塗樹脂層
(2)用樹脂塗料を前記ベースフイルム(1)の片面に
グラビアコーティング法、ロールコーティング法、スプ
レイコーティング法などの通常のコーティング法により
塗布、乾燥(硬化性樹脂の場合には硬化)して形成され
る。下塗樹脂層(2)の厚さは、特に制限はなく、通常
0.01〜5μm程度の範囲から適宜選択される。厚さ
が0.01μm未満では前記ベースフイルム(1)の表
面を均一に被覆することが困難で、蒸着加工適性、印刷
加工適性や光沢付与の向上といった下塗樹脂層(2)を
形成した効果が充分に発揮できず、 下塗樹脂層(2)を
形成した価値がなく、一方5μmを越えても蒸着加工適
性、印刷加工適性や光沢付与の向上といった下塗樹脂層
(2)の効果には大きな差はなく、下塗樹脂層(2)の
乾燥速度が遅くなり非能率的であるので好ましくない。
尚、下塗樹脂層(2)に次いで形成される金属蒸着層
(3)に乱反射性を付与したい場合には、下塗樹脂層
(2)用樹脂塗料にマット化剤、例えば沈降性硫酸バリ
ウム、炭酸バリウム、ご粉(CaCO3 )、石膏、アルミナ
白、クレー、シリカ白、タルク、ケイ酸カルシウム、沈
降性炭酸マグネシウムなどの体質顔料やアルミニウム
粉、真鍮粉、銅粉などの金属粉末などを予め混合分散し
たものを用いることができる。
【0010】本発明の偽造防止用スリット糸に採用する
金属蒸着層(3)の形成方法としては特に制限はなく、
例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法、反応性真空蒸着法、反応性スパッタリング
法、反応性イオンプレーティング法などの通常の金属薄
膜、金属化合物薄膜や合金薄膜の形成方法によって形成
される。従って本発明の明細書でいう蒸着法には前記の
ような真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法、反応性真空蒸着法、反応性スパッタリング
法、反応性イオンプレーティング法を含むものである。
本発明の金属蒸着層(3)に用いる金属としては特に制
限はなく、例えば銀、アルミニウム、白金、チタン、ク
ロム、ニッケル、スズ、鉄、コバルトなどの単体金属
や、例えば硫化亜鉛、酸化ビスマスなどの金属化合物
や、例えばニッケル−クロム合金、ステンレス、インコ
ネル、銀−金−銅合金などの合金が使用できる。従って
本発明の明細書でいう金属蒸着層(3)には前記のよう
な単体金属蒸着層、金属化合物蒸着層、合金蒸着層を含
むものである。金属蒸着層(3)の厚さは、特に制限は
ないが通常20nm〜200nm程度の範囲から適宜選
択される。厚さが20nm未満では反射率が悪く、一方
200nmを越えても反射率の更なる向上はみられず、
金属蒸着層(3)の内部応力が増してベースフイルム
(1)又は下塗樹脂層(2)との密着強度が低下する傾
向を示し、金属蒸着加工時にベースフイルム(1)が受
ける熱量が増加する分だけベースフイルム(1)に熱的
ダメージを与えるので伸縮や皺などを生じて作業性を下
げ、金属の使用量も増えるので経済性にも劣り好ましく
ない。
【0011】本発明の偽造防止用スリット糸に採用する
金属蒸着層(3)の不連続なパターンの形成方法として
は特に制限はなく、例えば前記金属薄膜形成中にマスク
を用いてパターンを蒸着と同時に形成するマスク蒸着法
をはじめ、予め全面に金属蒸着層(3)を形成した後に
不要な金属蒸着層(3)部分を除去するオパール加工法
(一種のエッチング法)、シーライト加工法(洗浄
法)、リフトオフ法、ホトレジスト法などの通常のパタ
ーン形成方法が用いられるが、本発明の偽造防止用スリ
ット糸においてはオパール加工法とシーライト加工法が
好ましく用いられる。
【0012】ここでオパール加工法とシーライト加工法
について簡単に説明する。オパール加工法は、予め全面
に金属蒸着層(3)を形成したベースフイルム(1)を
準備し、その金属蒸着層(3)の必要部分(後に不連続
なパターンに形成された金属蒸着層(3)として残す部
分)に任意パターンの極小印刷層(5)を耐腐食性印刷
インクで印刷形成した後、金属腐食性の溶液中に浸漬し
て露出部分の金属蒸着層(3)をエッチング除去する方
法である。またシーライト加工法は、ベースフイルム
(1)に予め金属蒸着層(3)の不要部分(後に不連続
なパターンに形成された金属蒸着層(3)間の隙間とな
る部分)を水可溶性塗料又は溶剤可溶性塗料で任意パタ
ーンの印刷塗膜を形成した後、全面に金属蒸着層(3)
を形成し、次いで水又は溶剤中に浸漬して水可溶性塗料
又は溶剤可溶性塗料のパターンの印刷塗膜と共にその上
の金属蒸着層(3)を溶解除去する方法である。従って
通常の印刷法、通常の蒸着法、通常のパターンの形成方
法によって容易に製造されたフイルム状物を通常のスリ
ッターで細幅に裁断するだけで特別な技術を要しないも
のである。
【0013】本発明の偽造防止用スリット糸に適宜採用
される中塗樹脂層(4)は、その上に形成される極小印
刷層(5)と金属蒸着層(3)との密着性と印刷加工適
性の改善、及びベースフイルム(1)の面上に全面に金
属蒸着層(3)をパターン化することなく極小印刷層
(5)を形成してそのまま細幅にスリットして本発明の
偽造防止用スリット糸とする場合に極小印刷層(5)で
被覆されていない部分の金属蒸着層(3)を保護するこ
とが主たる目的である。中塗樹脂層(4)としては特に
制限はなく、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子
線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などのいずれからなる
塗料も用いられる。例えばアミノ系樹脂、アミノアルキ
ッド系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリ
ル−スチレン共重合体、ポリエステル系樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリビニルブチラール、ウレタン系樹脂、尿
素系樹脂、メラミン系樹脂、尿素−メラミン系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボネート、ニト
ロセルロース、セルロースアセテート、アルキッド系樹
脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ポリアミド系樹脂など
のこれらの単独又は混合物からなる樹脂塗料が中塗樹脂
層(4)用樹脂塗料として用いられる。
【0014】前記中塗樹脂層(4)は、前記中塗樹脂層
(4)用樹脂塗料を前記金属蒸着層(3)の面上にグラ
ビアコーティング法、ロールコーティング法、スプレイ
コーティング法などの通常のコーティング法により塗
布、乾燥(硬化性樹脂の場合には硬化)して形成され
る。中塗樹脂層(4)の厚さは、特に制限はなく、通常
0.01〜5μm程度の範囲から適宜選択される。厚さ
が0.01μm未満では前記金属蒸着層(3)の表面を
均一に被覆することが困難で、その上に形成される極小
印刷層(5)に対して密着性、印刷加工適性の向上とい
った効果が期待できず好ましくなくい。又、金属蒸着層
(3)を十分に保護することが出来ず好ましくない。一
方厚さが5μmを越えても中塗樹脂層(4)の効果には
大きな差はなく、中塗樹脂層(4)の乾燥速度が遅くな
り非能率的であるので好ましくない。尚、中塗樹脂層
(4)に用樹脂塗料にマット化剤、例えば沈降性硫酸バ
リウム、炭酸バリウム、ご粉(CaCO3 )、石膏、アルミ
ナ白、クレー、シリカ白、タルク、ケイ酸カルシウム、
沈降性炭酸マグネシウムなどの体質顔料やアルミニウム
粉、真鍮粉、銅粉などの金属粉末などを予め混合分散し
たものを用いると金属蒸着層(3)の鏡面反射を抑制出
来るので趣のある反射効果出すことが出来る。
【0015】本発明の偽造防止用スリット糸に採用され
る極小印刷層(5)は、本発明の偽造防止用スリット糸
の最たる特徴とするもので、例えば商標、符号、記号、
特許番号、発行者名、生産者名、素材名、商品番号、商
品規格番号、ロットナンバー、バーコードなどを極小印
刷したものである。その大きさは偽造防止用スリット糸
の幅より小さく、偽造防止用スリット糸とした場合にも
極小印刷が欠けることなく判読出来るものであり、偽造
防止用スリット糸の幅にもよるが通常は0.5mm〜2
mm程度の範囲で印刷される。
【0016】前記極小印刷層(5)を印刷するインクと
しては特に制限はなく、通常市販の印刷用インクが使用
出来る。尚、前記オパール加工法とシーライト加工法を
用いて金属蒸着層(3)をパターン化する場合には、そ
れぞれ耐エッチング性、耐溶剤性、耐水性に優れたもの
から選択使用する必要がある。このような目的で使用出
来るインクのビヒクル原料としては、例えばフェノール
樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド樹脂、石油樹脂、ケ
トン樹脂、アミノアルキッド樹脂、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、ビニル系樹脂、マクロン・インデン樹脂など
の合成樹脂及びこれらの各種の変性物、ニトロセルロー
ス、エチルセルロスや塩化ゴム、環化ゴム、ギルソナイ
トなどのセルロース・ゴム誘導体などを主体としたもの
が用いられる。好ましくは熱硬化性、電子線硬化性、紫
外線硬化性などの印刷用インクが用いられる。
【0017】前記極小印刷層(5)は、前記印刷用イン
クを前記ベースフイルム(1)の面上に直接に、或は前
記金属蒸着層(3)の面上に直接又は中塗樹脂層(4)
を介して、例えば凸版印刷法、オフセット印刷法、グラ
ビア印刷法などの通常の印刷法を用いて商標、符号、記
号、特許番号、発行者名、生産者名、素材名、商品番
号、商品規格番号、ロットナンバー、バーコードなどを
極小印刷される。
【0018】本発明の偽造防止用スリット糸に適宜採用
される上塗樹脂層(6)は、金属蒸着層(3)や極小印
刷層(5)を保護し偽造防止用スリット糸の耐久性を改
善することが主たる目的である。上塗樹脂層(6)とし
ては特に制限はなく、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などのいずれ
からなる塗料も用いられる。例えばアミノ系樹脂、アミ
ノアルキッド系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹
脂、アクリル−スチレン共重合体、ポリエステル系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ウレタ
ン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、尿素−メラミ
ン系樹脂、エポキシ系樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボ
ネート、ニトロセルロース、セルロースアセテート、ア
ルキッド系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ポリアミ
ド系樹脂などのこれらの単独又は混合物からなる樹脂塗
料が上塗樹脂層(6)用樹脂塗料として用いられる。
【0019】前記上塗樹脂層(6)は、前記上塗樹脂層
(6)用樹脂塗料を前記金属蒸着層(3)や前記極小印
刷層(5)が形成された面上にグラビアコーティング
法、ロールコーティング法、スプレイコーティング法な
どの通常のコーティング法により塗布、乾燥(硬化性樹
脂の場合には硬化)して形成される。上塗樹脂層(6)
の厚さは、特に制限はなく、通常0.5〜5μm程度の
範囲から適宜選択される。厚さが0.5μm未満では全
面を被覆することが困難で、その下にある金属蒸着層
(3)や極小印刷層(5)を十分に保護することが出来
ず好ましくない。一方厚さが5μmを越えても上塗樹脂
層(6)の効果には大きな差はなく、上塗樹脂層(6)
の乾燥速度が遅くなり非能率的であるので好ましくな
い。尚、上塗樹脂層(6)に用樹脂塗料にマット化剤、
例えば沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、ご粉(CaCO
3 )、石膏、アルミナ白、クレー、シリカ白、タルク、
ケイ酸カルシウム、沈降性炭酸マグネシウムなどの体質
顔料やアルミニウム粉、真鍮粉、銅粉などの金属粉末な
どを予め混合分散したものを用いると金属蒸着層(3)
の鏡面反射を抑制出来るので趣のある反射効果出すこと
が出来る。
【0020】上記の如くして得られたフイルム状物は公
知のマイクロスリッターやテープスリッターなどを用い
て前記極小印刷層(5)の間を裁断して偽造防止用スリ
ット糸とされる(図1及び図2参照)。スリット糸の幅
としては特に制限はなく、通常は1mm〜5mm程度で
ある。
【0021】かくして得られた本発明の偽造防止用スリ
ット糸は、ベースフイルム(1)の少なくとも片面上に
金属蒸着層(3)、極小印刷層(5)の順序で形成され
たものを細幅にスリットした糸、或はベースフイルム
(1)の少なくとも片面上に極小印刷層(5)、金属蒸
着層(3)の順序で形成されたものを細幅にスリットし
た糸の構成としたことにより、直接肉眼でも容易に識別
が可能となった。又、本発明の偽造防止用スリット糸
は、商品券、紙幣、有価証券、パスポート、切符、カー
ド類、重要書類などに用いる紙の中に予め長いまま或は
適宜の長さに裁断したものを和紙、洋紙、合成紙などの
紙の中に漉込むか、或は二枚の紙の間に挟み込むなどし
ておくので偽造されることはなく、又、カラー複写機な
どによりコピーして複製品を造ろうとしても本発明の偽
造防止用スリット糸の金属蒸着層(3)の部分が黒くコ
ピーされるので偽造を完全に防止出来るものである。更
に又、本発明の偽造防止用スリット糸は通常の織機、編
み機などで他の糸と同様に製織或は製編が可能であるか
ら、例えば織物等の耳に単に織り込むだけで織ネームを
入れることが出来るので、他人の商品との区別化が容易
で贋物を排除するのに有効である。
【0022】以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明
するが、これに制限されるものではない。
【0023】
【実施例】
実施例1 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムか
らなるベースフイルム(1)の表側全面に金を真空蒸着
して厚さ80nmの金からなる金属蒸着層(3)を形成
し、更にその上に行幅が1.5mmで印字文字高が約1
mmのロゴマークと会社名を黒色印刷インクを用い印刷
して極小印刷層(5)を形成しフイルム状物を得た。次
いでこのフイルム状物をマイクロスリッターを用いて
1.5mm幅に印字文字の間をスリットして(図1参
照)本発明の偽造防止用スリット糸を得た。
【0024】実施例2 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムか
らなるベースフイルム(1)の表側全面にエポキシ系樹
脂塗料を塗布乾燥して厚さ0.5μm(固形分厚さ、以
下同様)のエポキシ系樹脂からなる下塗樹脂層(2)を
形成し、その全面上に金を真空蒸着して厚さ80nmの
金からなる金属蒸着層(3)を形成し、更にその上に行
幅が1.5mmで印字文字高が約1mmのロゴマークと
会社名を黒色印刷インクを用い印刷して極小印刷層
(5)を形成しフイルム状物を得た。次いでこのフイル
ム状物をマイクロスリッターを用いて1.5mm幅に印
字文字の間をスリットして本発明の偽造防止用スリット
糸を得た。
【0025】実施例3 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムか
らなるベースフイルム(1)の表側全面に金を真空蒸着
して厚さ80nmの金からなる金属蒸着層(3)を形成
し、その全面上にセルロース系樹脂塗料を塗布乾燥して
厚さ1μmのセルロース系樹脂からなる中塗樹脂層
(4)を形成し、更にその上に行幅が1.5mmで印字
文字高が約1mmのロゴマークと会社名を黒色印刷イン
クを用い印刷して極小印刷層(5)を形成しフイルム状
物を得た。次いでこのフイルム状物をマイクロスリッタ
ーを用いて1.5mm幅に印字文字の間をスリットして
本発明の偽造防止用スリット糸を得た。
【0026】実施例4 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムか
らなるベースフイルム(1)の表側全面にエポキシ系樹
脂塗料を塗布乾燥して厚さ0.5μmのエポキシ系樹脂
からなる下塗樹脂層(2)を形成し、その全面上に金を
真空蒸着して厚さ80nmの金からなる金属蒸着層
(3)を形成し、その全面上にセルロース系樹脂塗料を
塗布乾燥して厚さ1μmのセルロース系樹脂からなる中
塗樹脂層(4)を形成し、更にその上に行幅が1.5m
mで印字文字高が約1mmのロゴマークと会社名を黒色
印刷インクを用い印刷して極小印刷層(5)を形成しフ
イルム状物を得た。次いでこのフイルム状物をマイクロ
スリッターを用いて1.5mm幅に印字文字の間をスリ
ットして本発明の偽造防止用スリット糸を得た。
【0027】実施例5 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムか
らなるベースフイルム(1)の表側全面に金を真空蒸着
して厚さ80nmの金からなる金属蒸着層(3)を形成
し、その上に行幅が1.5mmで印字文字高が約1mm
のロゴマークと会社名を黒色印刷インクを用い印刷して
極小印刷層(5)を形成し、更にその全面上に、メラミ
ン−アルキッド系樹脂塗料を塗布乾燥して厚さ3μmの
メラミン−アルキッド系樹脂からなる上塗樹脂層(6)
を形成しフイルム状物を得た。次いでこのフイルム状物
をマイクロスリッターを用いて1.5mm幅に印字文字
の間をスリットして本発明の偽造防止用スリット糸を得
た。
【0028】実施例6 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムか
らなるベースフイルム(1)の表側全面にエポキシ系樹
脂塗料を塗布乾燥して厚さ0.5μmのエポキシ系樹脂
からなる下塗樹脂層(2)を形成し、その上に金を真空
蒸着して厚さ80nmの金からなる金属蒸着層(3)を
形成し、その上に行幅が1.5mmで印字文字高が約1
mmのロゴマークと会社名を黒色印刷インクを用い印刷
して極小印刷層(5)を形成し、更にその全面上に、メ
ラミン−アルキッド系樹脂塗料を塗布乾燥して厚さ3μ
mのメラミン−アルキッド系樹脂からなる上塗樹脂層
(6)を形成しフイルム状物を得た。次いでこのフイル
ム状物をマイクロスリッターを用いて1.5mm幅に印
字文字の間をスリットして本発明の偽造防止用スリット
糸を得た。
【0029】実施例7 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムか
らなるベースフイルム(1)の表側全面に金を真空蒸着
して厚さ80nmの金からなる金属蒸着層(3)を形成
し、その面上にセルロース系樹脂塗料を塗布乾燥して厚
さ1μmのセルロース系樹脂からなる中塗樹脂層(4)
を形成し、その上に行幅が1.5mmで印字文字高が約
1mmのロゴマークと会社名を黒色印刷インクを用い印
刷して極小印刷層(5)を形成し、更にその全面上に、
メラミン−アルキッド系樹脂塗料を塗布乾燥して厚さ3
μmのメラミン−アルキッド系樹脂からなる上塗樹脂層
(6)を形成しフイルム状物を得た。次いでこのフイル
ム状物をマイクロスリッターを用いて1.5mm幅に印
字文字の間をスリットして本発明の偽造防止用スリット
糸を得た。
【0030】実施例8 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムか
らなるベースフイルム(1)の表側全面にエポキシ系樹
脂塗料を塗布乾燥して厚さ0.5μmのエポキシ系樹脂
からなる下塗樹脂層(2)を形成し、その上に金を真空
蒸着して厚さ80nmの金からなる金属蒸着層(3)を
形成し、その面上にセルロース系樹脂塗料を塗布乾燥し
て厚さ1μmのセルロース系樹脂からなる中塗樹脂層
(4)を形成し、その上に行幅が1.5mmで印字文字
高が約1mmのロゴマークと会社名を黒色印刷インクを
用い印刷して極小印刷層(5)を形成し、更にその全面
上にメラミン−アルキッド系樹脂塗料を塗布乾燥して厚
さ3μmのメラミン−アルキッド系樹脂からなる上塗樹
脂層(6)を形成しフイルム状物を得た。次いでこのフ
イルム状物をマイクロスリッターを用いて1.5mm幅
に印字文字の間をスリットして本発明の偽造防止用スリ
ット糸を得た。
【0031】実施例9 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムか
らなるベースフイルム(1)の裏側面に行幅が1.5m
mで印字文字高が約1mmのロゴマークと会社名を黒色
印刷インクを用い印刷して極小印刷層(5)を形成し、
その全面上にアルミニウムを真空蒸着して厚さ50nm
のアルミニウムからなる金属蒸着層(3)を形成し、更
にその全面上にメラミン−アルキッド系樹脂塗料を塗布
乾燥して厚さ3μmのメラミン−アルキッド系樹脂から
なる上塗樹脂層(6)を形成しフイルム状物を得た。次
いでこのフイルム状物をマイクロスリッターを用いて
1.5mm幅に印字文字の間をスリットして本発明の偽
造防止用スリット糸を得た。
【0032】実施例10 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムか
らなるベースフイルム(1)の裏側面に行幅が1.5m
mで印字文字高が約1mmのロゴマークと会社名を黒色
印刷インクを用い印刷して極小印刷層(5)を形成し、
その面上にポリビニルアルコール水溶液を用いて任意の
パターンの金属蒸着層層(3)以外の部分に印刷して厚
さが1μmの水溶性樹脂印刷層を形成し、更に上から全
面に金を真空蒸着して厚さ80nmの金からなる金属蒸
着層(3)を形成して全面に金が蒸着されたフイルムを
得た。得られた金が蒸着されたフイルムを温水でシャワ
ーリングして、水溶性樹脂印刷層とその上の金属蒸着層
(3)を完全に除去して、任意のパターン状の金属蒸着
層(3)が形成されたフイルムを得た。更に上から全面
上にメラミン−アルキッド系樹脂塗料を塗布乾燥して厚
さ3μmのメラミン−アルキッド系樹脂からなる上塗樹
脂層(6)を形成しフイルム状物を得た。次いでこのフ
イルム状物をマイクロスリッターを用いて1.5mm幅
に印字文字の間をスリットして本発明の偽造防止用スリ
ット糸を得た。
【0033】実施例11 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムか
らなるベースフイルム(1)の表側全面にアルミニウム
を真空蒸着して厚さ50nmの金からなる金属蒸着層
(3)を形成し、更にその上に行幅が1.5mmで印字
文字高が約1mmのロゴマークをオレンジ色印刷インク
で、会社名を黒色印刷インクで多色刷り印刷して極小印
刷層(5)を形成した後、苛性ソーダ水溶液中に浸漬し
て露出部分のアルミニウム蒸着層をエッチング除去、水
洗後、乾燥して、極小印刷層(5)のパターンに対応す
るアルミニウムからなる金属蒸着層(3)が形成された
フイルムを得た。次いでこのフイルム状物をマイクロス
リッターを用いて1.5mm幅に印字文字の間をスリッ
トして本発明の偽造防止用スリット糸を得た。
【0034】応用例1 実施例1〜11で得られた本発明の偽造防止用スリット
糸を平織りの耳部の経糸の一部に替えて用い製織した。
問題なく製織することが出来て、その織物の耳にはロゴ
マークと会社名の極小印刷が鮮明に現れていて織ネーム
の役割を十分にはたしていた。又、本発明の偽造防止用
スリット糸を用いれば複雑なネーム織りの作業を要しな
いので簡単に織ネームを入れることが出来た。
【0035】応用例2 また、長網式抄造機の移動している金網の一端へパルプ
液を流入しつつ、パルプ液の流入場所より少し遅れた場
所から金網の移動速度に合せて実施例1〜11で得られ
た本発明の偽造防止用スリット糸を送り込みながらパル
プ液と一緒に抄造した。問題なく抄造することが出来
て、その紙の表面よりに本発明の偽造防止用スリット糸
が位置していて、紙の表面の薄いパルプ層を透してロゴ
マークと会社名の極小印刷を見ることが出来た。偽造防
止用スリット糸は紙の中に漉込まれているので、通常の
紙と同様に印刷や筆記することが出来た。又、偽造防止
用スリット糸は紙の中に漉込まれているので、他人がこ
の紙を偽造することは不可能である。更にこの紙をカラ
ー複写機で複写すると偽造防止用スリット糸の金属蒸着
光沢部分が黒くコピーされるので、一目で複写物である
ことが見分けられるので、商品券、紙幣、有価証券、パ
スポート、切符、カード類、重要書類などの用紙に用
い、それらの偽造防止に有効である。
【0036】
【発明の効果】本発明の偽造防止用スリット糸を用いれ
ば複雑なネーム織りなどの作業を要しないので簡単に織
ネームを入れることが出来る。又、本発明の偽造防止用
スリット糸を漉込んだ紙は他人がこの紙を偽造すること
は不可能であり、表面がパルプ層で覆われているから通
常の紙と同様に印刷や筆記することが可能であり、表面
の薄いパルプ層を透して極小印刷を見ることが可能であ
り、その上、この紙をモノクロ複写機、カラー複写機で
複写すると偽造防止用スリット糸の金属蒸着光沢部分が
黒くコピーされるので一目で複写物であることを見分る
ことが可能であるから、商品券、紙幣、有価証券、パス
ポート、切符、カード類、重要書類などの用紙に用いた
場合、それらの偽造防止に顕著な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偽造防止用スリット糸を造る工程での
スリット前のフイルム状物の一部を示す慨略平面図であ
る。
【図2】本発明の偽造防止用スリット糸の一部を示す慨
略平面図である。
【図3】本発明の偽造防止用スリット糸の実施態様例を
示す慨略断面図である。
【図4】本発明の偽造防止用スリット糸の他の実施態様
例を示す慨略断面図である。
【図5】本発明の偽造防止用スリット糸の他の実施態様
例を示す慨略断面図である。
【符号の説明】
1 ベースフイルム 2 下塗樹脂層 3 金属蒸着層 4 中塗樹脂層 5 極小印刷層 6 上塗樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬口 正成 京都府京都市伏見区竹田向代町125番地 株式会社尾池開発研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフイルム(1)の少なくとも片面
    上に金属蒸着層(3)、極小印刷層(5)が形成された
    ものを細幅にスリットした偽造防止用スリット糸におい
    て、その形成順序が、ベースフイルム(1)/金属蒸着
    層(3)/極小印刷層(5)の順序であることを特徴と
    する偽造防止用スリット糸。
  2. 【請求項2】 ベースフイルム(1)と金属蒸着層
    (3)との間に下塗樹脂塗膜層(2)が形成されてなる
    請求項1記載の偽造防止用スリット糸。
  3. 【請求項3】 金属蒸着層(3)と極小印刷層(5)と
    の間に中間樹脂塗膜層(4)が形成されてなる請求項1
    又は2記載の偽造防止用スリット糸。
  4. 【請求項4】 極小印刷層(5)の上に上塗樹脂塗膜層
    (6)が形成されてなる請求項1、2又は3記載の偽造
    防止用スリット糸。
  5. 【請求項5】 ベースフイルム(1)の少なくとも片面
    上に金属蒸着層(3)、極小印刷層(5)が形成された
    ものを細幅にスリットした偽造防止用スリット糸におい
    て、その形成順序が、ベースフイルム(1)/極小印刷
    層(5)/金属蒸着層(3)の順序であることを特徴と
    する偽造防止用スリット糸。
  6. 【請求項6】 金属蒸着層(3)の上に上塗樹脂塗膜層
    (6)が形成されてなる請求項5記載の偽造防止用スリ
    ット糸。
  7. 【請求項7】 金属蒸着層(3)が任意のパターン状に
    形成されてなる請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    偽造防止用スリット糸。
  8. 【請求項8】 極小印刷層(5)が多色刷り印刷により
    形成されてなる請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の偽造防止用スリット糸。
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