JPH07207599A - 偽造防止用紙 - Google Patents

偽造防止用紙

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JPH07207599A
JPH07207599A JP26176993A JP26176993A JPH07207599A JP H07207599 A JPH07207599 A JP H07207599A JP 26176993 A JP26176993 A JP 26176993A JP 26176993 A JP26176993 A JP 26176993A JP H07207599 A JPH07207599 A JP H07207599A
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好明 石井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写機によるコピーを行っても原稿とは全く
異なった色調の複写物しか得られない偽造防止用紙を得
る。 【構成】 2層以上の抄合わせ紙よりなり、最外の紙層
2が20〜50g/m2であり、かつ光輝性を有する細
片3が含まれていることを特徴とする偽造防止用紙。 【効果】 カラー複写機による複写を行っても、細片の
光輝色は再現されないので偽造されたか否かが即座に判
定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偽造防止用紙に関す
る。より詳しくは、複写機によるコピーを行っても原稿
とは全く異なった色調の複写物しか得られない偽造防止
用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の複写機の精度向上は著しく、特に
電子写真方式のカラー複写機の普及は各種の有価証券類
等の偽造を容易にしている。これを防止するため種々の
偽造防止手段が考えられているが、その一つに、現在の
複写機では光輝性を有するもの、例えば金属色や干渉色
を再現することが出来ないことを利用したものがある。
【0003】例えば実開昭58−168754号に提案
されているように、基紙上面に、金属色調顕著なアルミ
箔などの光輝版を設け、且つ該光輝版表面に文字図柄を
施してなる複写機によるコピー不能用紙の提案がある。
これをコピーすると、用紙面に施された文字図柄は複写
機の光線照射があると箔表面が黒ずんでコピーされるの
で読みとり不可能となる。この用紙は複写そのものが不
可能(複写物の読みとりが出来ない)という長所はある
が、光輝版の用紙に占める面積が大きいために金属色が
強調されすぎて違和感があることが欠点である。また用
紙の製造工程が複雑となり、必然的にコスト高になるこ
と、古紙からの製紙用繊維の回収が困難等の別の問題点
もある。
【0004】本発明者らはこれらの問題点を解決するこ
とを目的に検討を進めた。本発明者らは発想を転換し
て、カラー複写機で複写しても元の原稿と異なった色相
に複写されれば本物か否かの判定が出来ることに着目し
た。
【0005】本発明者らは、まず光輝性に優れた銀色の
アルミニウム蒸着ポリエステルフィルムを細片化して、
それを紙に抄き込むことを検討した。こうして製造した
用紙はカラー複写機では金属光沢感が再現できないの
で、細片の混在した部分は単に黒色に複写され、偽造防
止能があることが判った。しかしながら、このようにし
て製造した用紙では細片が用紙に強固に密着せず、印刷
時に細片の脱落が起こり大きな問題を起こすことが判っ
た。またこの用紙は細片を構成するポリエステルフィル
ムの除去が困難であり、損紙や古紙から製紙用繊維の回
収が極めて難しいと言う別の問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記課題
を解決した発明を特願平5−114009号として先に
提案した。この発明の要旨とするところは、基紙の表面
に光輝性を有する細片を遍在させた偽造防止用紙におい
て、該細片が抄紙工程において基紙と接着可能な性能を
有すことを特徴とする偽造防止用紙である。細片は、長
網抄紙機や円網抄紙機上の紙匹に細片を振りかける方
法、長網抄紙機のスライス直前または直後の位置で細片
入りの紙料や水を巾方向数カ所よりノズルにより吹き出
し振りかける方法、プレスロール直前で湿紙に細片を振
りかける方法、サイズプレス装置の塗工液に細片を混入
し塗工する方法等で基紙の表面に遍在させることができ
る。本発明者らは、新規な偽造防止用紙を得ることを目
的にさらに検討を進めた。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記提案は、光輝性を有
した細片の光輝色がカラー複写機で再現されないことを
利用している。そのためには細片が紙の表面近くに遍在
していることが必要である。紙の内部に細片が入ってい
ると、この細片の光輝色は表面に出てこないので偽造防
止能は得られない。従って予め紙料に細片を混入してお
いて抄紙する方法では細片は紙層内部に入る割合が多く
なり目的は達成できない。本発明者らはさらに検討を進
めた結果、抄合わせ紙の最外層を特定の坪量にするこ
と、即ち最外層の厚みを薄くすることで、ここに混入さ
れた細片の光輝色が失われないことを見いだし本発明を
完成させたものである。
【0008】本発明の要旨とするところは、2層以上の
抄合わせ紙よりなり、最外の紙層が20〜50g/m2
であり、かつ光輝性を有する細片が含まれていることを
特徴とする偽造防止用紙である。本発明を図1に基づき
さらに詳しく説明する。図1は本発明の偽造防止用紙の
一例の一部拡大断面図である。この図は2層抄合わせの
例を示したものであり、紙層1及び紙層2を円網抄紙機
で抄合わせて製造した例である。最外の紙層(この場合
は紙層2)には光輝性を有する細片3が含まれており、
紙層2は乾燥重量換算で20〜50g/m2、好ましく
は30〜40g/m2にすることが必要である。紙層2
を20g/m2より少なくすることは抄紙が困難とな
り、50g/m2を越えると、混入された光輝性を有す
る細片2の光輝色が失われる割合が大きくなる。
【0009】本発明に於いては、細片3が抄紙工程の乾
燥ゾーンで用紙を構成する製紙用繊維と接着可能とする
ことが好ましい。印刷工程等で細片の脱落等を防止でき
るからである。そのための一つの手段は、光輝性を有す
る細片の構成要素の一つとして熱水溶解温度が60〜8
0℃のフィルムを使用することである。また他の手段は
後に詳しく述べるように構成要素の一つとして熱水溶解
温度が60〜80℃の熱水可溶性のバインダーを使用す
ることである。こうすることにより、用紙の抄造時の乾
燥工程で湿紙が乾燥される時の熱によりフィルムやバイ
ンダーが膨潤し、用紙を構成する製紙用繊維と強固に接
着するようになる。
【0010】使用する熱水可溶性フィルムやバインダー
は、紙匹形成時(ウェットパート)に水によってフィル
ムやバインダーが溶解したり過度の膨潤をしないこと、
抄紙工程中の湿紙の乾燥ゾーン(多筒式シリンダードラ
イヤーやヤンキー式ドライヤー)で実用上問題となる変
形を起こさないこと、乾燥後用紙との密着力に優れるこ
と等が必要であり、上記のものがこの性能を有すること
も判った。
【0011】また、他の利点としては、用紙の製造時、
用紙の印刷工程等で必ず発生する損紙や古紙の処理が容
易であることが挙げられる。ビーターやパルパー等で用
水を加温し損紙や古紙を処理することで、細片を構成す
るフィルムやバインダーを容易に溶解できるからであ
る。
【0012】水溶性フィルムやバイナダーには種々あ
り、たとえば澱粉系、メチルセルロース系、カルボキシ
ル化メチルセルロース系、ヒドロキシエチルセルロース
系、ポリビニルアルコール(以下PVAと呼ぶ)系、ポ
リビニルピロリドン系、ビニルエチルエーテル−無水マ
レイン酸共重合系、ポリアクリル酸系、ポリエチレンオ
キサイド系等のフィルムやバインダーを挙げることがで
きる。本発明に使用するフィルムやバインダーは60〜
80℃の熱水で溶解することが必要であり、上記水溶性
高分子でこの範囲に含まれるものや、これらに官能基を
導入したり、耐水化剤を併用して溶解温度を高めたもの
が使用できる。
【0013】本発明では、比較的安価であること、入手
しやすいこと、物理的な強度も適度に有していることか
らPVAを使用することが好ましい。PVAの水に対す
る溶解性は、重合度や鹸化度、特に鹸化度によって大き
く支配される。たとえば20℃の水でも鹸化度88%以
下のものは完全に溶解するが、鹸化度97%では約50
℃の熱水で、完全鹸化では約80℃で初めて溶解でき
る。60℃未満で溶解するものでは細片化して抄き込ん
だ場合に、抄紙機の乾燥ゾーンで細片が溶解または過度
に膨潤してしまい、所定の形状を保てなくなり、また8
0℃以上で溶解するものは、回収時にスラリーを80℃
以上の温度にすることはきわめて困難かつ危険となるの
で、溶解温度は上記範囲にあることが必要である。熱水
可溶性フィルムの厚みは通常5〜100μm、好ましく
は10〜25μmが使用される。
【0014】次に光輝性を有する細片を製造する例につ
いて述べる。 例1 上記したような熱水可溶性フィルムの片面若しくは両面
にアルミニウム、スズ、亜鉛、クロム、コバルト、ニッ
ケル、銅、金、銀等の金属蒸着層を、真空蒸着法、スパ
ッタリング法、イオンプレーティング法等の公知の方法
で形成する。蒸着厚みは、通常は200〜1500オン
グストロームの範囲である。安価であること、腐食しに
くいこと、金属光沢に優れること、アルカリに容易に溶
解すること等の理由により本発明では、金属にアルミニ
ウムを使用することが好ましい。
【0015】ついで蒸着面に樹脂若しくは樹脂と着色剤
より成る塗工層を形成する。樹脂は熱水可溶性フィルム
の変形を防ぎ、塗工性を損なわないことから有機溶剤系
の樹脂を使用することが望ましく、また損紙の回収効率
を考慮すると熱アルカリ水溶液に可溶な樹脂を使用する
ことが特に好ましい。熱アルカリ水溶液に可溶な樹脂と
しては、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アク
リル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール
系樹脂、アイオノマー系樹脂、ニトロセルロース系樹
脂、アセチルセルロース系樹脂、マレイン酸系樹脂、フ
ェノール系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、カゼイ
ン系樹脂、シェラック系樹脂等やこれらをアルカリ可溶
となるように、水酸基やカルボキシル基等の官能基を導
入して変性した樹脂の単独かあるいは混合たものが挙げ
られる。本発明では、これらの樹脂の中から60〜80
℃の温度範囲で熱水には溶解せず、熱アルカリ水で初め
て溶解するものを選定し使用することが好ましい。損紙
からのパルプ回収処理時のアルカリ濃度は通常0.01
〜0.5重量%の範囲であるので、この範囲で溶解する
樹脂を使用することが好ましい。
【0016】着色剤には有機顔料、無機顔料、染料等が
使用できる。蒸着層上に着色塗工する場合は、金属光沢
を低下させないために染料を使用することが好ましい。
着色剤を使用しない場合は、蒸着した金属色、たとえば
アルミニウムの場合は銀色が得られ、黄色に着色すれば
金色が得られる。また、本発明の目的を阻害しない範囲
ならば粘度調製剤、硬化剤等の助剤を適宜併用してもか
まわない。また場合によりアンカー塗工層、裏面塗工層
を設けるが、これに使用する樹脂も60〜80℃の熱ア
ルカリ水溶液で溶解することが好ましく、着色剤や他の
添加剤を併用できる。このようにして調製した塗料を蒸
着面またはフィルム面に塗工するが、塗工量は通常は1
〜10μm、好ましくは2〜5μmとする。このように
して製造したシートを後で述べるような方法で細片化す
る。
【0017】例2 転写箔の利用 光輝性を有する転写箔には、干渉色を有する転写箔や金
属色を有する転写箔が知られている。例えば干渉色を有
する転写箔は、ポリエステルベースフィルムの上に順
次、樹脂層(剥離層と表面保護層を兼ねた、例えばニト
ロセルロースを主剤とした塗工層)、ごく薄いアルミニ
ウム蒸着層(光の半透過層)、ごく薄い樹脂塗工層(干
渉層)、アルミニウム蒸着層(光の反射層)、感熱接着
剤層で構成される。また他の例としては上記した樹脂の
干渉層の代わりにSiO2等の無機酸化物を蒸着した干
渉層を形成したものもある。また他の例としてはホログ
ラム干渉色を利用した転写箔が知られている。これは、
ポリエステルベースフィルムの上に樹脂層(剥離層と表
面保護層を兼ねた、例えばニトロセルロースを主剤とし
た塗工層)を形成しこの表面にホログラムパターンを熱
エンボスし、ついで順次アルミニウム蒸着層(光の反射
層)、感熱接着剤層を形成したもの等が知られている。
これら転写箔を使用し、感熱接着剤と基材面例えば熱水
可溶性フィルム面と合わせ、熱ロール間を通過させ両者
を接着後冷却し、ポリエステルベースフィルムを剥離し
た後に細片化する。また、転写面にさらに熱水可溶性フ
ィルムを、例えばポリウレタン系接着剤等を使用して貼
合し、細片化してもよい。この構成のものは両面の外側
に熱水可溶性フィルム面が位置するので、用紙との接着
はより強固となる利点がある。
【0018】また、金属転写箔は例えば、ポリエステル
ベースフィルムの上に順次、樹脂層(剥離層と表面保護
層を兼ねた、例えばニトロセルロースを主剤とし、必要
に応じて着色剤を併用した塗工層)、アルミニウム蒸着
層、感熱接着剤層で構成される。この転写箔を使用し、
感熱接着剤と基材面、例えば熱水可溶性フィルム面と合
わせ、熱ロール間を通過させ両者を接着後冷却し、ポリ
エステルベースフィルムを剥離した後に細片化する。ま
た、転写面にさらに熱水可溶性フィルムを、例えばポリ
ウレタン系接着剤等を使用して貼合し、細片化してもよ
い。この構成のものは両面の外側に熱水可溶性フィルム
面が位置するので、用紙との接着はより強固となる利点
がある。
【0019】例3 金属粉若しくは真珠顔料に熱水可溶性のバインダーを混
合した塗工液を紙に塗工したものを細片化する方法。本
発明に使用する真珠顔料は、天然パールエッセンスや、
雲母粉末、酸化チタン被覆雲母粉末、塩基性炭酸塩、魚
鱗箔等公知の真珠顔料がいずれも使用できる。これらの
製法等は特公昭35−5367号、特公昭39−288
85号、特公昭48−23179号、特公昭47−29
569号、特公昭53−47375号、特公昭56−3
9669号、特公昭58−7674号、特公平1−22
873号、特公平4−48812号、特開昭58−17
4449号、特開昭58−180561号、特開昭58
−219226号、特開昭59−78265号、特開昭
60−92359号、特開昭62−34962号、特開
昭62−285956号、特開平4−227666号、
等に記載されている技術がいずれも使用できる。真珠顔
料には虹彩色を発するものがあり、見る角度で色相が変
化することが特徴である。本発明で用いる真珠顔料はこ
の虹彩色を発する真珠顔料を用いることが特に好まし
い。異なる虹彩色を発する細片を用紙に遍在させること
で偽造防止能が高まり、また意匠的な効果が高まるから
である。本発明では、アルミニウムや真鍮等の金属粉若
しくは、上記したような真珠顔料100重量部に対し
て、ポリビニルアルコール等の熱水可溶性のバインダー
を通常80〜300重量部添加し塗料を調製し、通常坪
量30〜100g/m2の基紙に塗工後細片化する。
【0020】例4 金属粉若しくは真珠顔料にバインダーを混合した塗工液
を紙に塗工し、さらにその表面にPVA等の熱水溶解性
のバインダーを塗工したものを細片化する方法。この構
成の細片は、例3の細片より用紙への接着はより向上す
る利点がある。
【0021】例5 光輝性を有するフィルムの両面に熱水可溶性フィルムを
貼り合わせ細片化する方法。光輝性を有するフィルムと
しては、例えばポエステルフィルムに金属を蒸着したも
の、ポリエステルフィルムに樹脂層を形成しこの表面に
ホログラムパターンをエンボスし金属蒸着したもの、塩
化ビニルフィルムに直接ホログラムパターンをエンボス
し金属蒸着したもの、ポリエステルフィルムにごく薄い
金属蒸着を施し(光の半透過層)その上に順次干渉層、
金属蒸着層(光の反射層)を形成したもの、金属粉末を
接着剤と共に基体シートに塗工したもの、真珠顔料を接
着剤と共に基体シートに塗工したもの等をいずれも利用
できる。これら光輝性を有するフィルムの両面にポリウ
レタン系のドライラミ接着剤等を使用して熱水可溶性フ
ィルムを貼り合わし、細片化する。
【0022】例6 金属粉や真珠顔料を熱水溶解性のある樹脂に練り込みフ
ィルム化し細片化する方法。リーフ状の金属粉や真珠顔
料を練り込んだ場合は、フィルムは1軸または2軸延伸
したほうが、光輝性は向上する。
【0023】本発明では、細片の形状は、円、楕円、正
方形、矩形、星形など任意の形状が選択できる。その方
法は上記形状の歯形を使用して打ち抜く方法や、あるい
はマイクロスリッターでスリット化し、それを切断して
細片化する方法など任意の方法が採用できる。細片化す
る大きさは通常は0.2〜10mm程度である。
【0024】本発明の偽造防止用紙は、針葉樹晒クラフ
トパルプ(NBKP),広葉樹晒クラフトパルプ(LB
KP),針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP),サ
ーモメカニカルパルプ(TMP)等の製紙用繊維を主体
としこれに乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、サイズ
剤、定着剤、歩留り向上剤、濾水性向上剤、消泡剤、染
料、着色顔料、蛍光剤などを適宜併用し、通常フリーネ
ス550〜250mlC.S.F.で短網抄紙機と円網
抄紙機の組み合わせ、円網抄紙機と円網抄紙機の組み合
わせ等の周知の抄合わせ手段により製造する。抄合わせ
は2層以上で行い、前述のように最外の紙層を形成する
紙料中に光輝性を有する細片を混入し、乾燥重量換算で
20〜50g/m2、好ましくは30〜40g/m2で抄
紙し他の紙層と抄合わせを行い、通常坪量80〜300
g/m2の偽造防止用紙を得る。抄合わせは3層以上で
行ってもよく、最外の紙層(この場合は表及び裏)のど
ちらか一方若しくは両方に細片を混入する。最外の紙層
に混入された細片は最外の紙層表面に露出するか、ある
いは最外の紙層内部に遍在するが、紙層の厚みが薄いの
で内部に遍在した細片でも細片が有する光輝色は用紙表
面から明確に視認できる。本発明ではさらに、抄紙途上
で紙面に澱粉、ポリビニルアルコール、各種表面サイズ
等をサイズプレス装置等で塗工することも可能である。
さらに必要に応じ、マシンカレンダー処理やスーパーカ
レンダー処理を施し、表面平滑性を向上させることも適
宜行われる。
【0025】光輝性を有する細片は同一の色相でも異な
った色相のものを数種類併用してもよく、また同一色相
でトーンを変化させた細片を抄き込んでもよい。
【0026】また本発明の偽造防止用紙は他の偽造防止
手段と併用することができる。例えば、透き入れ、染色
繊維との混抄、蛍光色を発する物質の混抄、スレッドの
抄込み等である。これにより偽造防止効果をより高める
ことができる。
【0027】以上述べたように本発明の偽造防止用紙は
製造される。この用紙に所定の印刷を施し、必要に応じ
て断裁し、有価証券、チケット等を製造する。これをカ
ラー複写機で複写しても用紙に混入された細片の光輝色
は再現されないので、偽造されたものか否かが即座に判
定できる。
【0028】
【実施例】
細片の製造 構成1 厚さ25μmの、熱水溶解温度80℃のPVAフィルム
に金属アルミニウムを500オングストローム真空蒸着
し、蒸着面に黄色染料(商品名:オレオゾールファース
トイエロー、住友化学製造)をアルカリ可溶型ニトロセ
ルロース系樹脂100重量部に対して15重量部添加し
た塗料を厚さ3μm塗工(乾燥厚み)した。ついで打ち
抜き機を使用して直径1mmの円形の細片を製造した。
【0029】構成2 厚さ12μmの、熱水溶解温度80℃のフィルムと干渉
色を有した転写箔(レインボー転写箔)を熱ロール間に
通過させて貼合し、冷却後に転写箔のベースであるポリ
エステルフィルムを取り除いた。ついで打ち抜き機を使
用して直径1mmの円形の細片を製造した。
【0030】構成3 坪量35g/m2の上質紙の両面に、赤色の虹彩色を発
する真珠顔料(商品名「マーリン・ラスター・ピグメン
ツ、ハイライト・スーパーレツド9430Z」、マール
・コーポレーション製造)100重量部、熱水溶解温度
約60℃のポリビニルアルコール(クラレ(株)製造)
200重量部より成る塗料を用い、エアーナイフコータ
ーを使用して片面7g/m2ずつ塗工し真珠顔料塗工紙
を製造した。また緑色の虹彩色を発する真珠顔料(商品
名「マーリン・ラスター・ピグメンツ、ハイライト・ス
ーパーグリーン18430Z」、マール・コーポレーシ
ョン製造)を使用して他は同一処方の真珠顔料塗工紙を
製造した。この2種類の塗工紙を用い、打ち抜き機を使
用して1mm×1.5mmの長方形に打ち抜き、同量ず
つ混合し細片を製造した。
【0031】実施例1 NBKP20重量部,LBKP80重量部を350ml
C.S.F.に叩解し、これに白土10重量部、紙力増
強剤(商品名「ポリストロン191」、荒川化学工業
(株)製)0.3重量部、サイズ剤(商品名「サイズパ
インE」、荒川化学工業(株)製)1.0重量部、硫酸
バンドを適量加え紙料を調製した。円網−円網の2層抄
合わせ抄紙機を使用し、紙料中に上記構成1の細片を混
入して1層目を坪量30g/m2で抄紙した。2層目は
細片の混入は行わずに坪量80g/m2で抄紙し、後は
常法に従い抄合わせを行い偽造防止用紙を製造した。乾
燥は多筒式シリンダードライヤーで行った。得られた偽
造防止用紙は1m2当たり平均1400個の細片が混入
されており、用紙表面からその光輝色は明確に視認でき
た。この用紙をカラー複写機(商品名「キャノンピクセ
ル」)で複写したところ、細片の金属色(この場合、金
色または銀色)は再現されず、目視による判断では両者
(原稿と複写物)の差は明確に認められた。オフセット
印刷を施しても細片の脱落は認められなかった。高濃度
パルパーにこのようにして抄紙した用紙を5重量部、水
95重量部(即ちパルプ濃度5%)、カセイソーダを
0.1重量部仕込み、生蒸気を吹き込みながら回転さ
せ、温度60℃に上昇させたところ、細片を構成するベ
ースフィルム、蒸着層、樹脂塗工層は完全に溶解した。
残留した染料は微細化されパルプ中に完全に分散してお
り、回収パルプを使用して抄紙してもこの影響は全く認
められなかった。
【0032】実施例2 構成2の細片を使用した外は実施例1と同様の偽造防止
用紙を製造した。得られた偽造防止用紙は1m2当たり
平均1000個の細片が混入されており、用紙表面から
その光輝色は明確に視認できた。この用紙をカラー複写
機(商品名「キャノンピクセル」)で複写したところ、
細片の光輝性のある干渉色(この場合、赤,橙,黄,
緑,青,藍,紫色)は再現されず、目視による判断では
両者(原稿と複写物)の差は明確に認められた。またオ
フセット印刷を施しても細片の脱落は認められなかっ
た。また実施例1と同様な方法で用紙を処理したが製紙
用パルプの回収は容易に行うことができた。
【0033】実施例3 構成3の細片を使用した外は実施例1と同様の偽造防止
用紙を製造した。得られた偽造防止用紙は1m2当たり
平均1500個の細片が混入されており、用紙表面から
その光輝色は明確に視認できた。この用紙をカラー複写
機(商品名「キャノンピクセル」)で複写したところ、
細片の光輝性のある真珠光沢色(この場合、赤,緑の虹
彩色)は再現されず、目視による判断では両者(原稿と
複写物)の差は明確に認められた。またオフセット印刷
を施しても細片の脱落は認められなかった。また実施例
1と同様な方法で用紙を処理したが製紙用パルプの回収
は容易に行うことができた。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の偽造防止用
紙は製造され、下記に述べるような顕著な効果を有す
る。 1)カラー複写機で複写を試みても、最外の紙層に含ま
れた光輝性を有する細片の光輝色は再現できないため、
偽造したものであるか否かの判定が即座に可能となる。
特に真珠顔料を使用した細片は混入されたことによる違
和感がないという長所を有している。 2)細片は用紙を構成する製紙用繊維と強固に接着して
いるので印刷時に細片が脱落する問題が起こらない。 3)損紙、古紙からの製紙用繊維の回収が容易に行える
細片を製造できる。 4)このような特性を生かし、本発明の偽造防止用紙
は、小切手用紙、株券用紙、債券用紙、紙幣用紙、商品
券用紙、パスポート用紙、各種チケット用紙、乗車券な
どに好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偽造防止用紙の一部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 紙層 2 最外の紙層 3 光輝性を有する細片
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/04 D21H 5/10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2層以上の抄合わせ紙よりなり、最外の
    紙層が20〜50g/m2であり、かつ光輝性を有する
    細片が含まれていることを特徴とする偽造防止用紙。
  2. 【請求項2】 光輝性を有する細片が抄紙工程において
    用紙と接着可能な性能を有すことを特徴とする請求項1
    記載の偽造防止用紙。
  3. 【請求項3】 細片の構成要素の一つが熱水溶解温度が
    60〜80℃のフィルムであることを特徴とする請求項
    1記載の偽造防止用紙。
  4. 【請求項4】 細片が熱水溶解温度が60〜80℃のフ
    ィルムの片面若しくは両面に、金属蒸着層を形成し、そ
    の上に樹脂若しくは樹脂と着色剤より成る塗工層を形成
    したものよりなることを特徴とする請求項1記載の偽造
    防止用紙。
  5. 【請求項5】 樹脂が60〜80℃のアルカリ性熱水に
    可溶であることを特徴とする請求項4記載の偽造防止用
    紙。
  6. 【請求項6】 細片が熱水溶解温度が60〜80℃のフ
    ィルムの片面に金属蒸着層を形成し、金属蒸着層上に必
    要に応じて樹脂と着色剤より成る塗工層を形成し、かつ
    その表面に熱水溶解温度が60〜80℃のフィルムを貼
    合したものよりなることを特徴とする請求項1記載の偽
    造防止用紙。
  7. 【請求項7】 細片が熱水溶解温度が60〜80℃のフ
    ィルムに、虹彩色若しくは金属光沢を有する転写箔を転
    写したものよりなることを特徴とする請求項1記載の偽
    造防止用紙。
  8. 【請求項8】 細片が熱水溶解温度が60〜80℃のフ
    ィルムに、虹彩色若しくは金属光沢を有する転写箔を転
    写し、かつその表面に熱水溶解温度が60〜80℃のフ
    ィルムを貼合したものよりなることを特徴とする請求項
    1記載の偽造防止用紙。
  9. 【請求項9】 細片が、金属粉若しくは真珠顔料に熱水
    溶解性のバインダーを混合した塗工液を紙に塗工したも
    のよりなることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用
    紙。
  10. 【請求項10】 細片が、金属粉若しくは真珠顔料にバ
    インダーを混合した塗工液を紙に塗工し、ついで熱水可
    溶性フィルムを両面に貼り合わせたものであることを特
    徴とする請求項1記載の偽造防止用紙。
  11. 【請求項11】 細片が、金属粉若しくは真珠顔料を練
    り込んだ熱水溶解温度が60〜80℃のフィルムよりな
    ることを特徴とする請求項1記載の偽造防止用紙。
  12. 【請求項12】 真珠顔料が虹彩色を発する真珠顔料で
    あることを特徴とする請求項9,10,11記載の偽造
    防止用紙。
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