JPH07242621A - カロチノイド化合物の抽出方法 - Google Patents

カロチノイド化合物の抽出方法

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JPH07242621A
JPH07242621A JP3238894A JP3238894A JPH07242621A JP H07242621 A JPH07242621 A JP H07242621A JP 3238894 A JP3238894 A JP 3238894A JP 3238894 A JP3238894 A JP 3238894A JP H07242621 A JPH07242621 A JP H07242621A
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carotenoid compound
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本光 北岡
Akira Tsubokura
章 坪倉
Takashi Kiyota
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C403/00Derivatives of cyclohexane or of a cyclohexene or of cyclohexadiene, having a side-chain containing an acyclic unsaturated part of at least four carbon atoms, this part being directly attached to the cyclohexane or cyclohexene or cyclohexadiene rings, e.g. vitamin A, beta-carotene, beta-ionone
    • C07C403/24Derivatives of cyclohexane or of a cyclohexene or of cyclohexadiene, having a side-chain containing an acyclic unsaturated part of at least four carbon atoms, this part being directly attached to the cyclohexane or cyclohexene or cyclohexadiene rings, e.g. vitamin A, beta-carotene, beta-ionone having side-chains substituted by six-membered non-aromatic rings, e.g. beta-carotene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カロチノイド化合物、例えばキサントフィル
化合物を含有する被抽出物に環状親水性有機化合物、例
えばピリジン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シク
ロヘキサイン等を接触させてカロチノイド化合物を抽出
することを特徴とするカロチノイド化合物の抽出方法。 【効果】 非常に抽出効率がよく、しかも水分を含有す
る被抽出物からもカロチノイド化合物を抽出することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカロチノイド化合物を含
有する被抽出物からカロチノイド化合物を抽出する方法
に関し、特に微生物の菌体、藻類の藻体、植物や動物の
組織あるいは器官などのカロチノイド化合物を含有する
天然物からカロチノイド化合物を抽出する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カロチノイド化合物は微生物の菌体、藻
類の藻体、植物や動物の組織あるいは器官など天然界に
広く分布する赤−黄色色素である。カロチノイド化合物
は食品、飲料の着色剤としての食品添加物の分野および
サケあるいはマスなどの魚類、鶏などの家禽類などの
肉、体表、卵などへの色付けなどを目的とした飼料添加
物などとして近年その用途が拡大している。またカロチ
ノイド化合物は抗酸化作用を持つことが知られており抗
酸化剤としての用途も期待される。近年ある種のカロチ
ノイド化合物に発癌阻止効果が見いだされており今後は
医薬品としての用途も期待されている。
【0003】カロチノイド化合物は分子中に酸素原子を
含むものと含まないものに大別され、前者をキサントフ
ィル化合物と称している。キサントフィル化合物の中で
は、アスタキサンチン、カンタキサンチン、ゼアキサン
チンなどが合成法により工業的に生産されている。しか
しながら近年安全性の問題から合成品を食品および飼料
添加物として用いることはできなくなりつつあり、また
近年の天然物指向ともあいまってこれらの合成品を代替
するために天然のカロチノイド化合物を製造する技術の
開発が強く望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】天然物からカロチノイ
ド化合物を抽出する技術は各種報告されている。例え
ば、酸素原子を含まないβ−カロチンはヘキサンあるい
は石油エーテルなどを溶媒として抽出される。しかしな
がらカロチノイド化合物の中でも特にキサントフィル化
合物を含んだカロチノイド化合物をこれらの溶媒で効率
よく抽出することはできない。さらに、これらの溶媒は
水と混和しないため、湿潤状態の被抽出物から直接抽出
を行うことはできない。
【0005】一方、クロロホルムなどの塩素化炭化水素
によりキサントフィル化合物が抽出可能であることが知
られている。しかしながら塩素化炭化水素は毒性あるい
は公害などの問題から食品あるいは飼料添加物製造にお
ける抽出溶媒としては工業的には事実上使用することが
できない。さらにこれらの溶媒も水と混和しないために
湿潤状態の被抽出物から直接抽出を行うことができな
い。
【0006】その他には、アセトン、酢酸エチルなどの
有機溶媒で抽出する方法が報告されている(特開平5−
155736、特開平1−202261、特開昭58−
88353)。しかしながらこれらの報告された方法に
おいては、抽出液の色素濃度が低いため抽出を行うにあ
たり大量の溶媒が必要となり、工業的な抽出方法として
は非常に不利な方法といわざるを得ない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、微生物の
菌体、藻類の藻体、植物や動物の組織および器官などに
蓄積されるカロチノイド化合物を抽出する方法を研究し
た結果、環状親水性有機化合物を溶媒として用いること
によりカロチノイド化合物を効率よく、高濃度で抽出で
きることを見いだし本発明を完成するに至った。さら
に、本発明で用いる環状親水性有機化合物は水とも混和
するために湿潤状態の被抽出物からのカロチノイド化合
物の抽出にも有効である点において優れた方法である。
【0008】すなわち本発明はカロチノイド化合物を含
有する被抽出物に環状親水性有機化合物を接触させてカ
ロチノイド化合物を抽出することを特徴とするカロチノ
イド化合物の抽出方法に関する。ここで、環状親水性有
機化合物を接触させるとは、環状親水性有機化合物を単
独で接触させる場合のほか、環状親水性有機化合物を有
機溶剤との混合物の形で接触させる場合も含まれる。
【0009】本発明においてカロチノイド化合物を抽出
する溶媒として用いられる環状親水性有機化合物として
は、5員環あるいは6員環などの環状構造を骨格構造と
し、分子中に酸素原子または窒素原子を有する化合物が
好ましく用いられる。酸素原子または窒素原子は環状構
造を形成する原子の一つであってもよく、また環状構造
を形成しないものであってもよい。また環状骨格にはア
ルキル基などの側鎖を有しているものも使用することが
できる。本発明において用いられる環状親水性有機化合
物の好ましい例としては、ピリジン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、シクロヘキサノンなどを挙げることが
できる。
【0010】本発明の被抽出物はカロチノイド化合物を
含有するものであれば特に制限はない。通常は、微生物
の菌体、藻類の藻体、植物や動物の組織あるいは器官な
どの天然物が適用される。具体的には、E−396株
(FERM BP−4283)あるいはコリネバクテリ
ウム(Corynebacterium)SQH348株(FERM B
P−4284)のようなカロチノイド生産能のある細菌
を従属栄養的に培養することにより得られる菌体、ファ
フィア・ロドチーマ(Phaffia rhodozyma)のようなカロ
チノイド生産能のある酵母を従属栄養的に培養して得ら
れる菌体、ヘマトコッカス・プルビアリス (Haematococ
cus pluvialis)あるいはデュナリエラ (Dunaliella) 属
のような藻類を明所で独立栄養的に培養することにより
得られる藻体、オキアミ、ザリガニ、カニあるいはロブ
スター等の甲殻類の殻、ニンジン等の植物の組織、パー
ム油などがある。
【0011】これらの中でもより好ましい被抽出物は、
E−396株(FERM BP−4283)などのアス
タキサンチン、アドニキサンチン、β−カロテン、エキ
ネノン、カンタキサンチン及びゼアキサンチンから成る
カロチノイド化合物のうち少なくとも1種を生産する能
力を有する細菌を、生育に必要な炭素源、窒素源、無機
塩および必要であれば特殊な要求物質(例えば、ビタミ
ン、アミノ酸、核酸塩基等)を含む培地で培養した後に
遠心分離、濾過等により分離して得た菌体、あるいはカ
ンタキサンチン生産能を有するコリネバクテリウム(Co
rynebacterium)SQH348株(FERM BP−42
84)などのコリネバクテリウム(Corynebacterium)
に属する微生物を、生育に必要な炭素源、窒素源、無機
塩および必要であれば特殊な要求物質(例えば、ビタミ
ン、アミノ酸、核酸塩基等)を含む培地で培養した後に
遠心分離、濾過等により分離して得た菌体を例示するこ
とができる。
【0012】被抽出物中のカロチノイド化合物の含有量
は特に制限されるものではないが、通常カロチノイド化
合物を0.0001重量%以上含有しているものが用い
られ、好ましくは0.001重量%以上、最も好ましく
は0.01重量%以上含有しているものが用いられる。
含有量の上限には特に制限はない。
【0013】抽出されるカロチノイド化合物は特に限定
されるものではなく、例えば、アスタキサンチン、カン
タキサンチン、ゼアキサンチン、アドニキサンチン、エ
キネノン、クリプトキサンチン、アドニブリン、アステ
ロイデノン、ロドキサンチン、3−ヒドロキシエキネノ
ン、アスタキサンチンエステル、β−カロチン、α−カ
ロチン、γ−カロチン、リコペンなどが抽出される。本
発明はカロチノイド化合物の中でも通常の方法では抽出
されにくいキサントフィル化合物を抽出するうえで特に
有効である点において特徴を有する。
【0014】抽出溶媒として用いられる環状親水性有機
化合物は単一で、あるいは2種以上の混合物として用い
ることができる。また、環状親水性有機化合物1種もし
くは2種以上を有機溶媒と混合して用いても差し支えな
い。
【0015】環状親水性有機化合物を有機溶媒と混合し
て用いる場合は環状親水性有機化合物を10重量%以
上、好ましくは40重量%以上、最も好ましくは60重
量%以上用いる。混合溶媒として用いられる有機化合物
は特に限定されるものではないが、好ましくはメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコー
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等のケトン類、ジエチルエーテル、イソプロピ
ルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル等
のエステル類、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等
の脂肪族炭化水素、石油エーテル、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ク
ロロホルム等の塩素化炭化水素などを挙げることができ
る。
【0016】抽出は被抽出物を環状親水性有機化合物、
あるいは環状親水性有機化合物と他の有機溶媒との混合
溶媒と接触させた後に分離する方法が通常用いられる。
具体的には環状親水性有機化合物の溶媒中に被抽出物を
分散する方法あるいはカラムに被抽出物を充填して環状
親水性有機化合物を通液する方法などが好ましく採用さ
れる。
【0017】また被抽出物は乾燥状態、湿潤状態のいず
れで用いてもさしつかえない。被抽出物に対する環状親
水性有機化合物の使用割合は特に限定されないが、通常
被抽出物1重量部に対し、環状親水性有機化合物0.2
〜1000重量部、好ましくは0.5〜500重量部、
最も好ましくは1〜100重量部である。本発明の環状
親水性有機化合物を用いたカロチノイド化合物の抽出収
率は、通常60%以上であり、好ましくは80%以上に
達する。
【0018】抽出温度は特に制限されるものではない
が、通常−40℃〜100℃、好ましくは−20℃〜8
0℃、最も好ましくは0℃〜35℃の温度範囲で行われ
る。抽出時間についても特に制限はないが、通常1秒〜
100時間、好ましくは30秒〜10時間である。
【0019】
【実施例】以下に実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。実施例1. アスタキサンチンおよびアドニキサンチンの
生産菌株であるE−396株(工業技術院生命工学工業
技術研究所寄託番号FERM BP−4283)を酵母
エキス20g/L、庶糖30g/L、リン酸1カリウム
1.5g/L、リン酸2ナトリウム1.5g/L、硫酸
マグネシウム7水物0.5g/L、硫酸鉄(II)7水物
0.01g/L、塩化カルシウム0.01g/Lを含
み、炭酸ナトリウムを用いてpH7.0に調製した3Lの
培地で5日間培養した後遠心分離により90gの湿菌体
を得た。この湿菌体のカロチノイド化合物濃度は1.0
mg/gであった。
【0020】湿菌体10gに10mLのピリジンを加え1
時間攪拌を行うことにより抽出を行った。遠心分離によ
り抽出液と菌体を分離後、菌体にさらに10mLのピリジ
ンを加えて1時間攪拌して再抽出操作を行った。再抽出
はさらに2回行った。各抽出におけるカロチノイド化合
物の抽出量の結果を表1に示した。その結果、最初の2
回の抽出において全カロチノイド化合物量の95%が抽
出された。
【0021】実施例2.実施例1のピリジンをテトラヒ
ドロフランに変えて同様の抽出を行った。各抽出におけ
るカロチノイド化合物の抽出量の結果を表1に示した。
その結果、最初の2回の抽出において全カロチノイド化
合物量の97%が抽出された。
【0022】実施例3.実施例1のピリジンをジオキサ
ンに変えて同様の抽出を行った。各抽出におけるカロチ
ノイド化合物の抽出量の結果を表1に示した。その結
果、最初の2回の抽出において全カロチノイド化合物量
の93%が抽出された。
【0023】実施例4.実施例1のピリジンをシクロヘ
キサノンに変えて同様の抽出を行った。各抽出における
カロチノイド化合物の抽出量の結果を表1に示した。そ
の結果、最初の2回の抽出において全カロチノイド化合
物量の88%が抽出された。
【0024】実施例5.実施例1のピリジンをテトラヒ
ドロフラン−ジオキサン1:1に変えて同様の抽出を行
った。各抽出におけるカロチノイド化合物の抽出量を表
1に示した。その結果、最初の2回の抽出において全カ
ロチノイド化合物量の96%が抽出された。
【0025】実施例6.実施例1のピリジンをテトラヒ
ドロフラン−シクロヘキサノン1:1に変えて同様の抽
出を行った。各抽出におけるカロチノイド化合物の抽出
量を表1に示した。その結果、最初の2回の抽出におい
て全カロチノイド化合物量の94%が抽出された。
【0026】実施例7.実施例1のピリジンをテトラヒ
ドロフラン−ジオキサン−シクロヘキサノン2:1:1
に変えて同様の抽出を行った。各抽出におけるカロチノ
イド化合物の抽出量を表1に示した。その結果、最初の
2回の抽出において全カロチノイド化合物量の95%が
抽出された。
【0027】実施例8.実施例1のピリジンをピリジン
−テトラヒドロフラン−ジオキサン−シクロヘキサノン
1:1:1:1に変えて同様の抽出を行った。各抽出に
おけるカロチノイド化合物の抽出量を表1に示した。そ
の結果、最初の2回の抽出において全カロチノイド化合
物量の97%が抽出された。
【0028】比較例1.実施例1のピリジンをアセトン
に変えて同様の抽出を行った。各抽出におけるカロチノ
イド化合物の抽出量の結果を表1に示した。その結果、
4回の抽出を行っても52%のカロチノイド化合物しか
抽出されなかった。
【0029】比較例2.実施例1のピリジンをイソプロ
ピルアルコールに変えて同様の抽出を行った。各抽出に
おけるカロチノイド化合物の抽出量の結果を表1に示し
た。その結果、4回の抽出を行っても48%のカロチノ
イド化合物しか抽出されなかった。
【0030】比較例3.実施例1のピリジンをヘキサン
に変えて同様の抽出を行った。しかしながらカロチノイ
ド化合物は全く抽出されなかった。
【0031】比較例4.実施例1のピリジンをクロロホ
ルムに変えて同様の抽出を行った。しかしながらカロチ
ノイド化合物は全く抽出されなかった。
【0032】
【表1】
【0033】実施例9〜12.カンタキサンチン生産菌
株であるコリネバクテリウム(Corynebacterium)sp.
SQH348株(工業技術院生命工学工業技術研究所寄
託番号FERM BP−4284)を酵母エキス30g
/L、グルコース10g/L、大豆油5mL/L、硝酸ア
ンモニウム2.5g/L、リン酸1カリウム1.5g/
L、リン酸2ナトリウム1.5g/L、硫酸マグネシウ
ム7水物0.5g/L、硫酸鉄(II)7水物0.01g
/L、塩化カルシウム0.01g/Lを含み、炭酸カル
シウムでpH8.0に調製した3Lの培地で7日間培養を
行い、遠心分離により湿菌体75gを得た。湿菌体のカ
ロチノイド化合物含量は0.61mg/gであった。湿菌
体10gに対して実施例1〜4と同様の方法で抽出を行
った。結果を表2に示した。
【0034】
【表2】
【0035】実施例13.アスタキサンチン生産酵母で
あるファフィア・ロドチーマ(Phaffia rhodozyma)を3
LのMYP培地にて10日間培養を行った。培養終了後
遠心分離後凍結乾燥を行い乾燥菌体23gを得た。乾燥
菌体のカロチノイド化合物濃度は0.86mg/gであっ
た。乾燥菌体2gをガラス製ホモジナイザー中で10mL
のピリジンと混合し、30分間ホモジナイズした。その
結果、1.60mg(収率93%)のカロチノイド化合物
が抽出された。
【0036】実施例14.実施例13のピリジンをテト
ラヒドロフランに変えて抽出を行った。その結果1.6
1mg(収率94%)のカロチノイド化合物が抽出され
た。
【0037】実施例15.実施例13のピリジンをジオ
キサンに変えて抽出を行った。その結果1.55mg(収
率90%)のカロチノイド化合物が抽出された。
【0038】実施例16.実施例13のピリジンをシク
ロヘキサノンに変えて抽出を行った。その結果1.51
mg(収率88%)のカロチノイド化合物が抽出された。
【0039】実施例17.アスタキサンチン生産藻類で
あるヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pl
uvialis)の乾燥菌体を乳鉢で充分に粉砕を行ったもの
(カロチノイド化合物含量5.3mg/g)2gをカラム
に詰めて、0.5mL/min の流速で40分間ピリジンを
通液することにより抽出を行った。その結果、10.5
mg(収率99%)のカロチノイド化合物が抽出された。
【0040】実施例18.実施例17のピリジンをテト
ラヒドロフランに変えて抽出を行った。その結果、1
0.3mg(収率97%)のカロチノイド化合物が抽出さ
れた。
【0041】実施例19.実施例17のピリジンをジオ
キサンに変えて抽出を行った。その結果、10.4mg
(収率98%)のカロチノイド化合物が抽出された。
【0042】実施例20.実施例17のピリジンをシク
ロヘキサノンに変えて抽出を行った。その結果10.1
mg(収率95%)のカロチノイド化合物が抽出された。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、カロチノイド化合物を
含有する被抽出物に環状親水性有機化合物を接触させる
ことによりカロチノイド化合物、特にキサントフィル化
合物を効率よく高濃度で抽出することが可能となった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カロチノイド化合物を含有する被抽出物
    に環状親水性有機化合物を接触させてカロチノイド化合
    物を抽出することを特徴とするカロチノイド化合物の抽
    出方法。
  2. 【請求項2】 抽出されるカロチノイド化合物がキサン
    トフィル化合物である請求項1に記載のカロチノイド化
    合物の抽出方法。
  3. 【請求項3】 環状親水性有機化合物がピリジン、テト
    ラヒドロフラン、ジオキサンおよびシクロヘキサノンか
    ら選ばれる1種または2種以上の化合物であることを特
    徴とする請求項1に記載のカロチノイド化合物の抽出方
    法。
JP3238894A 1994-03-02 1994-03-02 カロチノイド化合物の抽出方法 Pending JPH07242621A (ja)

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