JPH07242144A - タンクローリの混油防止装置 - Google Patents

タンクローリの混油防止装置

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JPH07242144A
JPH07242144A JP6019494A JP6019494A JPH07242144A JP H07242144 A JPH07242144 A JP H07242144A JP 6019494 A JP6019494 A JP 6019494A JP 6019494 A JP6019494 A JP 6019494A JP H07242144 A JPH07242144 A JP H07242144A
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JP
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oil
tank
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oil type
unloading
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JP6019494A
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Katsuyoshi Sato
克芳 佐藤
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、荷卸しされようとする対象油種を正
確に検出,識別,比較,判別でき、荷卸しされるべき指
定油種とは異なった油種が荷卸しされることが防止さ
れ、信頼性,安定性が向上し、第2に、しかもこれは簡
単な構成により容易に実現され、コスト面にも優れた、
タンクローリの混油防止装置を提案する。 【構成】 このタンクローリ1では、タンク2のタンク
室4からの荷卸しが、底弁5,吐出配管6等を介して行
われる。そして混油防止装置8は、吐出配管6に順に付
設された屈折センサ9と動作弁10を備えると共に、制
御手段11にて、屈折センサ9にて検出された荷卸しさ
れようとする対象油種の屈折率と、予め指定,記憶され
た荷卸しされるべき指定油種の屈折率とが比較される。
そして両者が一致すると判別した場合は、動作弁10を
開に制御し、両者が不一致と判別した場合は、動作弁1
0を閉に制御する。又これらの表示手段も設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンクローリの混油防
止装置に関する。すなわち、タンクローリのタンクから
地上設備への荷卸しに際し、実際に荷卸しされようとす
る対象油種と、荷卸しされるべき指定油種とを一致さ
せ、もって異なった油種の荷卸しを防止する、混油防止
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タンクローリは、タンクにレギュラーガ
ソリン,ハイオクガソリン,軽油,灯油,その他の油を
積載して運搬する。そして、タンクから地上設備への荷
卸しは、底弁,吐出配管,排出弁等を介して行われる
が、上述により異なった油種の荷卸しを防止すべく、従
来より混油防止装置が設けられている。そして、従来の
混油防止装置は、吐出配管に応答性の高いカラーセンサ
を付設して、実際に荷卸しされようとする対象油種の色
相を検出し、もって、その色差識別,油種比較,油種判
別等を行っていた。そして、荷卸しされようとする対象
油種が、その地上設備に荷卸しされるべき指定油種と一
致した場合のみ、荷卸しを実施し、不一致の場合には荷
卸しを中止することにより、タンクローリから地上設備
に指定油種とは異なった油種が荷卸されることを防止
し、混油事故の発生を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、従来の混油防止装置では、実際に荷卸しされようと
する対象油種の検出にカラーセンサを使用していたの
で、まず、レギュラーガソリンとハイオクガソリンに関
し、両者の色相が同色系つまりオレンジ系の色であるの
で、両者の識別が容易でなく、又、軽油に関しては冬季
に凍結防止剤が混入されるため、本来薄黄色系だった色
相が更に一段と薄くなってしまい、灯油との識別が困難
化していた。このように、従来のカラーセンサを使用し
た混油防止装置にあっては、類似色・同色系の油種の場
合、識別が困難であることに起因して、色差識別,油種
比較,油種判別等が不確実となることが多く、その信頼
性,安定性等に問題が指摘されていた。つまり、従来の
混油防止装置にあっては、地上設備に荷卸しされるべき
指定油種とは異なる油種が、タンクローリのタンクから
荷卸しされてしまうことがあり、地上設備における混油
事故の発生が指摘されていた。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、レギ
ュラーガソリン,ハイオクガソリン,軽油,灯油,その
他の油の各油種毎に異なる屈折率の差に着目して、屈折
センサを採用し、その検出結果に基づき制御手段にて吐
出配管の動作弁を制御するようにしたことにより、第1
に、荷卸しされようとする対象油種を確実に検出,比
較,判別でき、信頼性,安定性が向上すると共に、第2
に、しかもこれが簡単な構成により容易に実現できる、
タンクローリの混油防止装置を提案することを目的とす
る。なお、請求項3では更に表示手段を設けたことによ
り、信頼性,安定性が一段と向上する、混油防止装置を
提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については、次のとおり。すなわちこの混油防止装置
は、タンクから地上設備への荷卸しが、底弁,吐出配管
等を介して行われるタンクローリにおいて用いられる。
そして、実際に荷卸しされようとする対象油種と、該地
上設備に荷卸しされるべき指定油種とを一致させ、異な
った油種の荷卸しを防止するものである。そして、該吐
出配管に付設され、実際に荷卸しされようとする該対象
油種の屈折率を検出する屈折センサと、該屈折センサに
て検出された該対象油種の屈折率と、予め指定,記憶さ
れた荷卸しされるべき該指定油種の屈折率とを比較し、
両者が一致するか否かを判別する制御手段と、該吐出配
管の屈折センサより下流側に付設された動作弁と、を有
してなる。該制御手段は、上述により両者が一致すると
判別した場合には、該動作弁を開に制御し、又、上述に
より両者が不一致と判別した場合には、該動作弁を閉に
制御する。
【0006】次に、請求項2については次のとおり。す
なわちこの混油防止装置では、上述した請求項1記載の
タンクローリの混油防止装置において、該制御手段は、
上述により両者が一致すると判別した場合には、該動作
弁を開に制御することに代え、該動作弁を開可能に制御
するようになっている。更に、請求項3については次の
とおり。すなわちこの混油防止装置では、上述した請求
項1又は請求項2記載のタンクローリの混油防止装置に
おいて、更に表示手段が設けられており、該表示手段
は、該制御手段の判別結果に対応した表示を実施するよ
うになっている。
【0007】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。このタンクローリには混油防止装置が
設けられており、荷卸しに際しては、実際に荷卸しされ
ようとする対象油種の屈折率が、屈折センサにて検出さ
れる。それから制御手段にて、この対象油種の屈折率
と、予め指定,記憶されていた荷卸しされるべき指定油
種の屈折率とが比較され、両者が一致するか否かが判別
される。そして、両者が一致すると判別された場合は、
常閉の動作弁を開や開可能とする制御が実施され、対象
油種が、底弁,吐出配管,動作弁等を介して荷卸しされ
る。これに対し、両者が不一致と判別された場合は、制
御手段にて動作弁を開とする制御は実施されず、動作弁
は閉を維持し荷卸しは開始されない。
【0008】このようにして、請求項1,2の混油防止
装置により、タンクから実際に荷卸しされる対象油種
が、その地上設備に荷卸しされるべき指定油種と確実に
一致した状態で、荷卸しが開始される。そして荷卸し途
中においても、対象油種について、屈折センサによる屈
折率の検出や制御手段による比較,判別等は継続され、
もしも対象油種と指定油種の屈折率が不一致と判別され
た場合には、開の動作弁が閉に切換え制御され、荷卸し
は停止される。なお請求項3の混油防止装置では、更に
表示手段が設けられており、制御手段の判別結果に対応
した表示を適宜実施する。
【0009】さてこの混油防止装置は、第1に、レギュ
ラーガソリン,ハイオクガソリン,軽油,灯油,その他
の油の各種油種毎に異なる屈折率の差に着目し、屈折セ
ンサにて、実際に荷卸しされようとする対象油種の屈折
率を検出するので、対象油種が正確に検出,識別可能と
なる。もって、対象油種と指定油種の屈折率の比較,判
別等も正確に行え、指定油種とは異なる油種が荷卸しさ
れてしまうことは防止され、信頼性,安定性が向上す
る。又、請求項3では、表示手段にて適宜表示が実施さ
れるので、信頼性,安定性が一段と向上する。第2に、
しかもこれらは、屈折センサ,動作弁,制御手段,表示
手段等を設けるという、簡単な構成により容易に実現さ
れる。
【0010】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図面は本発明の実施例を示し、
図1は側面説明図、図2はそのコントローラの正面説明
図、図3は制御手段等のブロック図、図4は動作弁の正
断面説明図である。
【0011】まず図1により、タンクローリ1について
述べる。タンクローリ1ではタンク2内が、幅方向に沿
った仕切板3により、3室から7室程度(図示例では7
室)の複数室のタンク室4に区画されている。そして、
レギュラーガソリン,ハイオクガソリン,軽油,灯油,
その他の油が、油槽所の貯蔵タンクから、各タンク室4
にそれぞれ積込まれるが、各タンク室4毎に異なった油
種が積込まれることも多い。そしてタンクローリ1は、
これらを積載して運搬し、目的地の地上設備、例えばガ
ソリンスタンドの地下タンク等(図示せず)に荷卸しす
る。このタンク2から地上設備への荷卸しは、各タンク
室4の底弁5に一端が分岐接続されると共に集合された
吐出配管6を介すると共に、タンク2の左右両側下等に
配された吐出配管6の他端の排出弁7から実施され、左
右の手動開閉弁たる排出弁7のいずれかが、地上設備側
の特定の給油口に吐出ホースにて接続される。地上設備
側、例えばガソリンスタンドの地下タンク等は、レギュ
ラーガソリン,ハイオクガソリン,軽油,灯油,その他
の油の油種毎に区画され、それぞれが給油口を備えてお
り、吐出ホースは、そのいずれか特定の給油口に接続さ
れる。なお、このようなタンクローリ1としては、図示
例のように一体の単体タイプのもののほか、タンク2を
搭載したトレーラーがトラクタにて牽引されるいわゆる
トレーラータイプのものも考えられる。
【0012】さて、図1にも示したように、このタンク
ローリ1には混油防止装置8が設けられている。そし
て、この混油防止装置8は、実際にタンクローリ1から
荷卸しされようとする対象油種と、地上設備に荷卸しさ
れるべき指定油種とを一致させ、異なった油種の荷卸し
を防止するものである。すなわち、タンクローリ1のタ
ンク2の特定のタンク室4から荷卸しされようとする対
象油種、つまりレギュラーガソリン,ハイオクガソリ
ン,軽油,灯油,その他の油のいずれかと、その地上設
備たるガソリンスタンドの地下タンク等に荷卸しされる
べき指定油種、つまりレギュラーガソリン,ハイオクガ
ソリン,軽油,灯油,その他の油のいずれかとを、一致
させるべく機能する。そして混油防止装置8は、次に述
べる屈折センサ9,動作弁10,制御手段11,表示手
段A等を有してなる。
【0013】まず、屈折センサ9について述べる。屈折
センサ9は、前述したタンク2下の吐出配管6に付設さ
れ、実際に荷卸しされようとする対象油種の屈折率を検
出する。すなわち、レギュラーガソリン,ハイオクガソ
リン,軽油,灯油,その他の油は、各油種毎に光の屈折
率が相違していることが、データー上明らかとなってい
る。そこで、この屈折率計たる屈折センサ9は、LED
等の発光部と、フォトトランジスタアレイ等が多段に設
けられた受光部とが、吐出配管6中を流下する対象油種
に対向設されており、発光部から照射された光が、対象
油種にて反射,屈折されて受光部に至る際、その油種毎
に反射,屈折率が異なり、対応した受光部のみがこれを
受光する。このようにして対象油種の屈折率が検出さ
れ、その受光部から光電変換された検出信号が、後述の
制御手段11に送出される。
【0014】次に、動作弁10について述べる。動作弁
10は、吐出配管6の屈折センサ9より下流側で排出弁
7よりは上流側に付設されている。この動作弁10とし
ては例えば電磁式のものが用いられ、図4に示したよう
に、吐出配管6中に形成された弁座12と、この弁座1
2を開閉可能な弁体13と、弁体13から立設されたプ
ランジャ14と、プランジャ14そして弁体13を常時
閉方向に付勢するスプリング15と、プランジャ14そ
して弁体13をスプリング15の付勢力に抗し開方向に
引張ることが可能な電磁コイル16と、からなる。そし
て、このように構成された動作弁10は、常時は図示し
たように閉とされると共に、制御手段11からの制御信
号に基づき電磁コイル16が励磁されると開となる。な
お動作弁10は、このような電磁式のもののほか、エア
ー式のものその他も可能である。
【0015】次に、制御手段11について述べる。この
制御手段11は、前述により屈折センサ9にて検出され
たタンク2から実際に荷卸しされる対象油種の屈折率
と、予め指定,記憶されていた指定油種の屈折率とを比
較し、両者が一致するか否かを判別する。そして、両者
が一致すると判別した場合は、動作弁10を開又は開可
能に制御し、両者が不一致と判別した場合は、動作弁1
0を閉に制御する。
【0016】このような制御手段11について、図2や
図3を参照しつつ更に詳述する。この制御手段11とし
ては、例えば比較回路およびアンド回路や、マイクロコ
ンピュータが用いられ、図示例ではコントローラ17に
内蔵されている。そして屈折センサ9を始め、指定油種
の指定ボタン18,荷卸しのスタートボタン19,荷卸
しのストップボタン20,装置のメインスイッチ21,
指定油種の油種カード22,油種登録ボタン23,テン
キー24、等々からの信号が入力される。又、この制御
手段11からは、動作弁10を始め、後述する表示手段
Aのディスプレイ25,警報ランプ26,警報ブザー2
7,スピーカ28等々に対し、制御信号が出力される。
なお、図2中30は油種カード22用のカード挿入口、
31はスピーカ28や警報ブザー27用の音量調整つま
みである。
【0017】まず、タンク2から荷卸しされる対象油種
の屈折率は、前述した屈折センサ9の検出信号として制
御手段11に入力される。これに対し、特定の地上設備
に荷卸しされるべき指定油種そしてその屈折率は、直接
的には、油種指定手段である指定ボタン18中から対応
したものを押下し、その信号が制御手段11に入力され
ることにより指定される。なお、このように指定ボタン
18の押下により指定される指定油種毎の正確な屈折率
は、油種メーカー毎にも若干相違するので、予め、その
油種カード22をカード挿入口30に挿入して、そのカ
ードメモリを制御手段11に読み取らせるか、又は、油
種登録ボタン23やテンキー24を用いて制御手段11
に読み込むことにより、制御手段11に記憶せしめられ
ている。勿論、このように予め記憶される屈折率は、指
定油種毎に、所定の幅・領域を備えてなる。
【0018】制御手段11では、屈折センサ9にて検出
された対象油種の屈折率と、指定ボタン18の押下によ
り指定,記憶されていた指定油種の屈折率とが比較され
る。そして、両者が一致すると判別した場合には、例え
ば直ちに動作弁10を開とする制御信号を出力するよう
にしてもよいが、図示例では、次のようなインターロッ
ク制御が行われる。すなわち、両者が一致したことが、
スタートボタン19の押下による信号を受け取る条件と
されており、これにより始めて、スタートボタン19の
押下に伴い開の制御信号が動作弁10に送出される。こ
れに対し、両者が不一致と判別した場合には、制御手段
11からは、動作弁10を開とする制御信号は送出され
ず、必要に応じこれを閉とする信号が送出される。なお
図示例ではインターロック制御により、例えスタートボ
タン19を押下していても、動作弁10を開とする制御
信号は送出されず、必要に応じこれを閉とする制御信号
が送出される。
【0019】次に、表示手段Aについて述べる。表示手
段Aは、制御手段11の前述した判別結果に対応した表
示を実施する。図示例では表示手段Aとして、ディスプ
レイ25,警報ランプ26,警報ブザー27,スピーカ
28,パイロットランプ29等が、コントローラ17に
付設されている。
【0020】これらについて詳述すると、ディスプレイ
25は、前述により荷卸しされる対象油種の屈折率と荷
卸しされるべき指定油種の屈折率とが一致した場合に
は、制御手段11から送出される制御信号に基づき、例
えば、その旨のメッセージとその油種名を表示し、不一
致の場合には、例えば、その旨と異常内容のメッセージ
を表示する。更にディスプレイ25は、荷卸し終了その
他各種の荷卸し情報を画像表示する。又、警報ランプ2
6や警報ブザー27は、対象油種と指定油種との屈折率
が不一致の場合において、制御手段11から送出される
制御信号に基づき、点滅点灯したり断続音を発生する。
防水タイプのスピーカ28も、このようなディスプレイ
25,警報ランプ26,警報ブザー27等に準じた音声
表示を実施し、例えば、対象油種と指定油種との屈折率
が一致した場合にその油種名を繰り返し音声表示した
り、荷卸しが終了した場合にその旨を音声表示する。パ
イロットランプ29は、メインスイッチ21のオンを点
灯表示する。
【0021】さて、混油防止装置8は、このような屈折
センサ9,動作弁10、および、制御手段11,表示手
段A,これらが設けられたコントローラ17、等よりな
る。そして図示例では、このようなコントローラ17
が、左右の排出弁7側にそれぞれ各1個設けられてい
る。
【0022】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このタンクローリ1
は、タンク2にレギュラーガソリン,ハイオクガソリ
ン,軽油,灯油,その他の油を積載して運搬した後、例
えばガソリンスタンドの地下タンク等の地上設備に荷卸
しする。そして荷卸しは、タンク2のタンク室4の底弁
5,吐出配管6,排出弁7,吐出ホース等を介して行わ
れるが、このタンクローリ1には混油防止装置8が設け
られている。
【0023】そこで荷卸しに際しては、まず、混油防止
装置8のメインスイッチ21がオンされ、必要に応じ油
種カード22がカード挿入口30に挿入されたり、油種
登録ボタン23やテンキー24が操作され、屈折センサ
9が検出を開始する。それから指定ボタン18の選択押
下により、制御手段11に対し、吐出ホースが接続され
た地上設備の特定の給油口に荷卸しされるべき指定油種
が指定され、その指定油種の屈折率が記憶される。これ
と共に、タンク2の特定のタンク室4について、常閉の
底弁5が開に切換えられ、実際にそのタンク室4から荷
卸しされようとする対象油種が、吐出配管6を常閉の動
作弁10まで流下し、吐出配管6に付設された屈折セン
サ9にて、その屈折率が検出される。それから制御手段
11にて、このように屈折センサ9にて検出された実際
に特定のタンク室4から荷卸しされようとする対象油種
の屈折率と、予め指定,記憶されていた地上設備に荷卸
しされるべき指定油種の屈折率とが、比較され、両者が
一致するか否かが判別される。
【0024】そして、両者が一致すると判別された場合
には、ディスプレイ25やスピーカ28等の表示手段A
にて、作業者に対し所定の表示が実施されると共に、常
閉の動作弁10を開に切換える制御や切換え可能とする
制御が実施される。図示例では、制御手段11にてイン
ターロック制御が行われており、まず両者が一致したこ
とが条件とされると共に、更に作業者がディスプレイ2
5やスピーカ28の表示にてこの一致を確認してスター
トボタン19を押下すると、動作弁10が開に切換え制
御される。このようにして、特定のタンク室4に積載さ
れていた対象油種が、開の底弁5,吐出配管6,開の動
作弁10,適宜開とされた排出弁7等を介し、地上設備
へと荷卸しされる。
【0025】これに対し、両者が不一致と判別された場
合、つまり、実際にタンク室4から荷卸しされようとす
る対象油種の屈折率と、予め指定,記憶されていた荷卸
しされるべき指定油種の屈折率とが、不一致で異常であ
ると判定された場合には、動作弁10を開に切換える制
御は実施されず、動作弁10は閉を維持し地上設備への
荷卸しは開始されない。なお、この場合図示例では、例
えスタートボタン19を押下しても制御手段11のイン
ターロック制御により、動作弁10は閉を維持する。そ
してこれと共に、ディスプレイ25,警報ランプ26,
警報ブザー27等の表示手段Aにより、作業者に対し所
定の警告表示が実施される。
【0026】このようにして、このタンクローリ1では
混油防止装置8により、タンク2のタンク室4から実際
に荷卸しされる対象油種が、その地上設備に荷卸しされ
るべき指定油種と確実に一致した状態で、荷卸しが開始
される。そして荷卸し途中においても、吐出配管6を流
下して荷卸しされる対象油種について、屈折センサ9に
よる屈折率の検出や制御手段11による比較,判別等
は、継続される。もって例えば、特定の油種のタンク室
4からの荷卸し中に、これとは異なる他の油種のタンク
室4の底弁5が誤って開とされ、吐出配管6中に異なる
他の油種が流入,混入する等、荷卸し途中において何ら
かの原因により、荷卸しされる対象油種が荷卸しされる
べき指定油種と異なる事態が発生し、両者の屈折率が不
一致で異常と判別された場合には、次のようになる。す
なわち、この場合には前述した荷卸し開始時に準じ、制
御手段11にて、開の動作弁10が閉に切換え制御さ
れ、荷卸しが緊急停止されると共に、ディスプレイ2
5,警報ランプ26,警報ブザー27等の表示手段Aに
より、所定の警告表示が実施される。
【0027】さて、このような事故もなく順調に予定の
荷卸しが終了した場合には、吐出配管6中を荷卸し対象
油種は流れず屈折センサ9によっても検出されなくな
り、屈折センサ9にて検出される屈折率のデータが大き
く変化する(大幅に小さな値となる)ので、制御手段1
1にて、容易に荷卸し終了が判定され、その旨がディス
プレイ25,スピーカ28等の表示手段Aにて表示され
る。そこで、作業者はストップボタン20を押下し、制
御手段11を介し動作弁10が閉とされ、ディスプレイ
25の表示が消去される。その後、作業者はこのように
荷卸しが終了したタンク室4の底弁5を閉とし、必要な
場合には、更に他のタンク室4について、上述したとこ
ろに準じ荷卸しを実施する。さてそこで、このタンクロ
ーリ1の混油防止装置8にあっては、次の第1,第2の
ようになる。
【0028】第1に、レギュラーガソリン,ハイオクガ
ソリン,軽油,灯油,その他の油の各種油種毎に異なる
屈折率の差に着目し、この混油防止装置8では屈折セン
サ9にて、実際にタンク室4から荷卸しされようとする
対象油種の屈折率を検出する。従って、荷卸しされよう
とする対象油種を正確に検出でき、前述したカラーセン
サを使用したこの種従来例のように、類似色の場合に油
種の識別が困難化するようなことはなく、対象油種が正
確に検出,識別可能となる。もって、実際に荷卸しされ
ようとする対象油種の屈折率と、荷卸しされるべき指定
油種の屈折率との比較,判別等も正確に行え、地上設備
に荷卸しされるべき指定油種とは異なる油種が、タンク
室4から荷卸しされてしまうようなことは、確実に防止
される。このようにして、この混油防止装置8では、そ
の信頼性,安定性が著しく向上する。更にこの混油防止
装置8では、各種の表示手段Aにて、作業者に対し適宜
表示,確認,警告等が実施されるので、その信頼性,安
定性が一段と向上する。
【0029】第2に、しかもこれらは、所定の屈折セン
サ9と動作弁10を吐出配管6に付設すると共に、制御
手段11や表示手段Aを設けたことにより、実現され
る。つまり、上述した第1の点は、このような簡単な構
成により容易に実現され、コスト面にも優れている。な
お、屈折センサ9の検出結果に基づき、制御手段11に
おいて容易に荷卸し終了が判定可能であり、別途、荷卸
し終了を検出するための専用のセンサを吐出配管6等に
設ける必要がなく、この面からもコスト面に優れてい
る。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るタンクローリの混油防止装
置は、以上説明したように、レギュラーガソリン,ハイ
オクガソリン,軽油,灯油,その他の油の各油種毎に異
なる屈折率の差に着目して、屈折センサを採用し、その
検出結果に基づき制御手段にて、吐出配管の動作弁を制
御するようにしたことにより、又、請求項3では更に表
示手段を設けたことにより、次の効果を発揮する。
【0031】第1に、信頼性,安定性が著しく向上す
る。すなわち、荷卸しされようとする対象油種を正確に
検出,識別,比較,判別できるようになり、地上設備に
荷卸しされるべき指定油種とは異なった油種が荷卸しさ
れることは確実に防止され、混油事故の発生も防止され
る。
【0032】第2に、しかもこれは、簡単な構成により
容易に実現される。すなわち、上述した第1の点は、所
定の屈折センサ,制御手段,動作弁、更には表示手段を
設けるだけの簡単な構成により、容易に実現され、コス
ト面にも優れている。このように、この種従来例に存し
た問題点が一掃される等、本発明の発揮する効果は、顕
著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタンクローリの混油防止装置の実
施例を示す、側面説明図である。
【図2】同実施例のコントローラの正面説明図である。
【図3】同実施例の制御手段等のブロック図である。
【図4】同実施例の動作弁の正断面説明図である。
【符号の説明】
1 タンクローリ 2 タンク 5 底弁 6 吐出配管 7 排出弁 8 混油防止装置 9 屈折センサ 10 動作弁 11 制御手段 A 表示手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクから地上設備への荷卸しが、底
    弁,吐出配管等を介して行われるタンクローリにおい
    て、実際に荷卸しされようとする対象油種と、該地上設
    備に荷卸しされるべき指定油種とを一致させ、異なった
    油種の荷卸しを防止する混油防止装置であって、 該吐出配管に付設され、実際に荷卸しされようとする該
    対象油種の屈折率を検出する屈折センサと、該屈折セン
    サにて検出された該対象油種の屈折率と、予め指定,記
    憶された荷卸しされるべき該指定油種の屈折率とを比較
    し、両者が一致するか否かを判別する制御手段と、該吐
    出配管の屈折センサより下流側に付設された動作弁と、
    を有してなり、 該制御手段は、上述により両者が一致すると判別した場
    合には、該動作弁を開に制御し、又、上述により両者が
    不一致と判別した場合には、該動作弁を閉に制御するこ
    と、を特徴とするタンクローリの混油防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタンクローリの混油防止
    装置において、該制御手段は、上述により両者が一致す
    ると判別した場合には、該動作弁を開に制御することに
    代え、該動作弁を開可能に制御すること、を特徴とする
    タンクローリの混油防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のタンクロー
    リの混油防止装置において、更に表示手段が設けられて
    おり、該表示手段は、該制御手段の判別結果に対応した
    表示を実施すること、を特徴とするタンクローリの混油
    防止装置。
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