JP3868045B2 - 積込油種確認装置及び混油防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油液貯蔵基地においてタンクローリ車に積込まれた油種を確認する積込油種確認装置、及び、これを用いて、給油所の貯蔵タンクに割り当てられた油液に、種類の異なる油液が混入することを防止する混油防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
タンクローリ車のタンクは、レギュラーガソリン、ハイオクタンガソリン、灯油、軽油等の種類の異なる油液を個別に収容できるように、複数の区画室に区画されている。油液貯蔵基地でタンクローリ車に油液を積み込んだ際、どの区画室にどの種類の油液が積み込まれたかを示す区画室と油液との対応データは、例えばICカードに作業者によって入力され、このICカードは積荷とともに携行される。
タンクローリ車に積み込まれた油液は、給油所の地下に設けられている油液ごとの貯蔵タンクに荷下ろしされる。その際、ICカードに記憶されたデータを基に、タンクローリ車に積み込まれている油液と給油所の貯蔵タンクとの対応を確認しながら油液の荷下ろしが行われる。
【0003】
しかしながら、上記の荷下ろし作業自体は間違いなく行われても、ICカードへ入力されたデータに誤りがあった場合には、入力されているデータと実際の積み込み油種が相違しているため、給油所の貯蔵タンクにおいて混油という事態を招いてしまう。
【0004】
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、積み込んだ油種を常に間違いなく記憶することのできる積込油種確認装置及びこれにより混油を完全に防止することのできる混油防止装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の積込油種確認装置は、タンクローリ車(1)のタンクの各区画室(2b)ごとにその注油孔(2c)近傍に設けられ、油液貯蔵基地における注油用のローディングアーム(21)が当該注油孔に挿入されることにより、前記ローディングアームごとに取り付けられた油種表示手段により表示された油種を読みとる油種読取手段(24,25)と、前記油種読取手段により読みとった油種を記憶する油種記憶手段(6)とを備えたものである。なお、括弧内は、後述する発明の実施形態の場合の相当する部分の符号である(以下、同様)。
このように構成された積込油種確認装置においては、タンクへの油液の積込のためにローディングアームを注油孔に挿入したとき、油種表示手段が表示する油種情報が油種読み取り手段によって読みとられ、読みとられた油種情報は油種記憶手段により記憶される。従って、人間のキー入力等の操作を経ることなく、油種と一体的な関係にあるローディングアームの注油動作に基づいて油種情報が記憶されるので、常に正確な油種情報が得られる。
【0006】
また、上記積込油種確認装置において、油種表示手段は、当該ローディングアームに対応した油種情報を電磁界として出力するIDタグ(22)であり、油種読取手段は、IDタグの発生する電磁界をアンテナ(24)によって検出するものであってもよい。
このような構成においては、油種情報を無接点かつ非接触で検出することができるため、火花を生じる恐れもなく安全であるとともに、長期にわたって安定した油種読み取りを行うことができる。
【0007】
また、IDタグは、前記ローディングアームの所定位置の周方向に複数個配置されてもよい。
このようにIDタグを複数個配置することにより、ローディングアームを旋回させることなく、また、旋回させるとしてもわずかな旋回量で、油種読み取りを行うことができる。従って、迅速確実に油種読み取りを行うことができる。
【0008】
また、本発明の混油防止装置は、タンクローリ車(1)のタンクの各区画室(2b)ごとにその注油孔(2c)近傍に設けられ、油液貯蔵基地における注油用のローディングアーム(21)が当該注油孔に挿入されることにより、前記ローディングアームごとに取り付けられた油種表示手段により表示された油種を読みとる油種読取手段(24,25)と、前記油種読取手段により読みとった油種を記憶する油種記憶手段(6)と、前記油種記憶手段に記憶された油種と、給油所の貯蔵タンク(T)ごとに備え付けられて貯蔵タンクの油種を記録する記録手段(Y)に記録された油種とを照合して、相互に一致する油種を判別する照合判別手段(6,26,31(33))と、前記各区画室ごとに設けられたエア作動式の底弁(3)の開放を個別に規制するロック手段(8)と、荷下ろしすべき区画室を手動操作にて選択する荷下ろし選択スイッチ(4)と、前記照合判別手段が判別した油種の油液が収容された区画室と、荷下ろし選択スイッチによって選択した区画室とが一致している場合に、当該区画室の底弁の開放を許容するロック解除手段(6,8)とを備えたものである。
【0009】
上記のように構成された混油防止装置によれば、油液貯蔵基地においてタンクへの油液の積込のためにローディングアームを注油孔に挿入したとき、油種表示手段が表示する油種情報が油種読み取り手段によって読みとられ、読みとられた油種情報は油種記憶手段により記憶される。従って、人間のキー入力等の操作を経ることなく、油種と一体的な関係にあるローディングアームの注油動作に基づいて油種情報が記憶されるので、常に正確な油種情報が得られる。一方、給油所においては、照合判別手段によって、上記油種記憶手段に記憶された油種と、油液を注入しようとする貯蔵タンクに備え付けられた記録手段に記録された油種とを照合して、相互に一致する油種を判別する。この際、ロック手段によって各区画室毎に設けられた底弁の開放を規制(阻止)しておく。次に、荷下ろし選択スイッチを手動操作して、荷下ろしすべき区画室を選択すると、ロック解除手段が、上記照合判別手段が判別した油種の油液が収容された区画室と、荷下ろし選択スイッチによって選択した区画室とが一致している場合にのみ、当該区画室の底弁の開放を許容する。従って、貯蔵タンクに割り当てられた油液と異なる種類の油液が、タンクローリ車から当該貯蔵タンクに荷下ろしされるのを確実に防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜9は本発明の第1の実施形態による積込油種確認装置及びこれを用いた混油防止装置に関する図面であり、図1は積込油種確認装置の主要部の外観を示す斜視図である。図2は、油液貯蔵基地においてタンクローリ車に注油を行うためのローディングアーム21上に取り付けられたIDタグ22を示す斜視図、図3は図2の水平断面図である。図4は油液貯蔵基地においてタンクローリ車1に油液を積み込む状態を示す正面図、図5はタンクローリ車1の油液荷下ろし系統の概略構成を示す図である。図6は、図5の底弁3及び電磁開閉弁8の詳細図である。図7はタンクローリ車1からの給油を受ける、給油所の荷受け部分の概略構造を示す図である。図8は制御ブロック図であり、図9はフローチャートである。
なお、積込油種確認装置とは、タンクローリ車1に搭載された装置のみならず、油液貯蔵基地側に設けられた部材であるIDタグ22をも含めて構成されるシステムとしての装置であり、混油防止装置とは、さらに、給油所側の記録手段(後述の油種キーY)をも含めて構成されるシステムとしての装置である。
【0011】
まず、タンクローリ車1の積荷及び油液荷下ろし系統の構成から説明する。
図5において、タンクローリ車1の車体1aにはタンク2が搭載されている。このタンク2の内部は、レギュラーガソリン、ハイオクタンガソリン、灯油、軽油等の種類の異なる油液を収容できるように、仕切り板2aによって複数(本例は7つ)の区画室2bに仕切られている。また、各区画室2bのそれぞれの頂部には、各区画室2bに油液を注入するためのマンホール(後述の符号2c)と、このマンホールを開閉するマンホール蓋(図示せず)とが設けられている。
【0012】
タンク2の各区画室2bの底部には、収容された油液を荷下ろしするための底弁3が設けられている。各底弁3は、エアタンクATからエアの供給を受けると、内部のピストンが上昇して油液の排出を許容し、エアの供給が停止されると、ばね力にてピストンが下降して油液の排出を規制するエア作動式(パイロット方式)のものである(例えば実開平6−10192号公報参照)。
また、各底弁3の排出ポートB(図6参照)は、集中配管P1に連通されており、各区画室2bから排出された油液は、集中配管P1及びその端部に接続された荷下ろしホースHを通して、給油所の地下等に設けられた複数の貯蔵タンクTに選択的に注入される。なお、集中配管P1の端部には、手動開閉弁Vが設けられている。
【0013】
上記の底弁3は、その各々がエアタンクATと接続されている。底弁3とエアタンクATとを個別に連通するエア配管P2のそれぞれの途中部には、各底弁3が開放されるのを規制するロック手段としての電磁開閉弁8が設けられている。この電磁開閉弁8は、図6に示すように、3ポート2位置切換弁からなり、バネ力にて保持された通常の位置ではエアの流通を阻止している。
【0014】
図5において、タンクローリ車1から油液の荷下ろしをするときは、上記の荷下ろしホースHを給油所側の荷受側コネクタT1と接続する。荷受側コネクタT1は、給油所の地下等に油種ごとに設けられている貯蔵タンクTに連通していて、油種キーYが備え付けられている。
図7は、荷受側コネクタT1及び油種キーYの詳細構造を示す図であり、互いに異なる油種を貯蔵する複数の貯蔵タンクT(3個の場合を例示している。)の各荷受側コネクタT1近傍にはチェーン32を介して油種キーYが取り付けられている。当該油種キーYは、複数の永久磁石の埋め込みパターンを変えることにより、所望の情報を記録する記録手段としての機能を有するものであり、本実施形態においては、必須の情報として各貯蔵タンクTに割り当てられた油種が記録されている。また、他にも必要に応じて、給油所名や当該貯蔵タンクTに設定された識別番号等の情報を記録することも可能である。一方、荷下ろしホースHには、磁気読取装置及び発振装置を内蔵する油種識別コネクタ31が取り付けられている。
【0015】
油液の荷下ろしを行うに当たっては、荷下ろしホースHを複数の荷受側コネクタT1のうちの1つと接続するとともに、油種キーYを油種識別コネクタ31に接続する。これにより、油種識別コネクタ31は、接続された油種キーYに磁気的に記録されている油種情報を読みとって電気信号に変え、この信号を後述の受信アンテナに受信させるべく、無線送信する。
【0016】
なお、油種キーYを荷受側コネクタT1につなぐチェーン32は、所定の長さに設定されている。従って、荷下ろしホースHを荷受側コネクタT1に接続した状態で、油種識別コネクタ31に接続できるのは当該荷受側コネクタT1に付属している油種キーYのみである。このようにして、隣の油種キーYが誤って油種識別コネクタ31に接続されるのを確実に防止している。
【0017】
次に、タンクローリ車1への積込油種確認装置について説明する。
図1において、タンク2の頂部の所定領域2d内には油液を積載するための前述のマンホール(注油孔)2cが、図5の各区画室2bごとに設けられている。マンホール2cに挿入されるローディングアーム21の所定位置の周面上には複数の(図1には1個のみ示す。)IDタグ22が取り付けられている。IDタグ22は、当該ローディングアーム21で取り扱う油液の情報が入力されたICパッケージをカード化したものであり、油液情報を電磁気的に出力する。一方、ローディングアーム21とは、図4に示すように、油液貯蔵基地50において地下タンク51からポンプ52により汲み上げた油液をタンクローリ車1に積載するためにマンホール2cに挿入される水平・垂直方向に可動な注油部材である。ローディングアーム21は地下タンク51に対応して個々に設けられているため、同一のローディングアーム21から供給される油液は常に同一である。このローディングアーム21のそれぞれにIDタグ22が取り付けられ、油液情報が入力されている。従って、IDタグ22は油液に対応した電磁界を発生している。
【0018】
図1において、各マンホール2cの近傍には、IDタグ22の発生する電磁界を検出すべく、アンテナ24が設置されている。アンテナ24の出力はシールドケーブル23を介して読取ポーチングユニット25に送られる。この読取ポーチングユニット25には全ての区画室2b(図5)に対して設けられたアンテナ24からの信号が入力されている。読取ポーチングユニット25はRS232Cシリアル通信によりコントロールボックスCに接続されている。コントロールボックスCは車体1a(図5)の側面に設けられており、このコントロールボックスCは、マイクロコンピュータを内蔵するとともに、モニタ7、ランプと押ボタンスイッチとを併有した荷下ろし選択スイッチ4及びスピーカ(後述の符号12)等が設けられている。荷下ろし選択スイッチ4は区画室2b(図5)に対応して所定個数(本例では7個)設けられている。各荷下ろし選択スイッチ4には、タンク2の各区画室2bに付与された識別用の室番号が表示されている。また、コントロールボックスCには、前述の油種識別コネクタ31(図5,図7)からの無線送信を受信する受信アンテナ26が接続されている。
【0019】
上記のIDタグ22は、具体的には、例えば図2及び図3に示すように取り付けられている。すなわち、図2において、IDタグ22はローディングアーム21の表面に溶接された取付ブラケット27上に、四隅をリベット28で固定されて設けられている。また、図3に示すように、同一物が周方向に3箇所設けられている。
【0020】
上記の構成を電気制御系統からみると、図8に示すようになっている。すなわち、コントロールボックスCは、マイクロコンピュータを含む制御装置6(以下単にマイクロコンピュータ6という。)とともに、荷下ろし選択スイッチ4、モニタ7及びスピーカ12を備えたものである。また、読取ポーチングユニット25及びアンテナ26からの信号を入力され、電磁開閉弁8の駆動制御を行う。
【0021】
次に、上記のように構成された装置の動作について、図1〜9を参照しつつ説明する。
まず、図4に示すように、油液貯蔵基地50においてタンクローリ車1へ油液を積載すべく、ローディングアーム21がマンホール2cからタンク2の所定の区画室2bに挿入され、タンクの底部に当接するまで下降させる。このとき、必要に応じて、図1に示すIDタグ22の発生する電磁界がアンテナ24の検出範囲に入るようにローディングアーム21を旋回させる。これにより、アンテナ24はIDタグ22の発生する電磁界を検出し、検出信号は当該区画室情報とともに読取ポーチングユニット25からコントロールボックスCに送られる。コントロールボックスC内のマイクロコンピュータ6は検出信号と区画室情報とから、どの区画室2bにどの油種が積み込まれたかを記憶する。
【0022】
上記の動作が区画室の数の範囲内で繰り返され、油液が積載されたすべての区画室2bとその中味の油種との対応情報が記憶される。この情報は人間がキー操作等により入力するものではなく、ローディングアーム21の挿入により自動的に行われるため誤入力がなく、信頼性が高い。
こうして油液基地における油液の積載は完了し、タンクローリ車1は給油所に向かう。
【0023】
給油所では、地下タンクTに連通した荷受側コネクタT1をタンクローリ車1の排油ホースHに接続するとともに、油種キーYを油種識別コネクタ31に接続する(図7参照)。これにより、排油ホースHに接続された荷受側コネクタT1についての油種情報が油種識別コネクタ31から送信される。送信された油種情報は受信アンテナ26(図1,図8)により受信され、コントロールボックスC内のマイクロコンピュータ6(図8)に入力される。ここで、マイクロコンピュータ6は、積込時に記憶された油種情報と、受信アンテナ26により受信された油種情報とを照合し、相互に一致しているかどうかを判断する(図9のステップS1)。一致している油種情報があれば、当該油種が判別される(ステップS2)。また、相互に一致した油種情報がなければ荷下ろしを行うことはできないので、スピーカ12(図8)から警報音を発生させる(ステップS3)。
【0024】
ステップS2において油種が判別されると、タンクローリ車1の各区画室2bのうちから、判別された油種の油液を収容している区画室2bが特定され、かつ、これを報知すべく、当該区画室2bに対応した荷下ろし選択スイッチ4を点灯させる(ステップS4)。なお、このとき同種の油液が2以上の区画室2bに積み込まれている場合は、対応する複数の荷下ろし選択スイッチ4が点灯する。また、ステップS5において、油液貯蔵基地において記憶されたタンクローリ車1側の積荷情報、及び貯蔵タンクT側の情報をモニタ7に表示させる。
【0025】
次に、ステップS6において、荷下ろしすべき区画室2bが選択されたか否か、すなわち荷下ろし選択スイッチ4が押されたどうかが判別され、選択されていなければ待機し、選択されていれば、ステップS7に進む。ステップ7では、選択された区画室2bが、ステップS4において特定した区画室2bと一致するか否か、つまり点灯している荷下ろし選択スイッチ4が押されたのか否かが判別される。点灯している荷下ろし選択スイッチ4が押されたのであれば荷下ろしが可能であるため、ステップS8において、上記選択した区画室2bの底弁3に連通する電磁開閉弁8を開放させて、当該底弁3に対するエアの供給を許容する。この結果、選択された区画室2bの底弁3が開放され、当該区画室2bに収容された油液が、割り当てられた貯蔵タンクTに注入される。
このようにして、積荷された油液に関する信頼性の高い油液情報と、荷下ろししようとする地下タンクの油液情報とを照合して、両者が一致した区画室2bしか荷下ろしを許容しないように制御されるので、貯蔵タンクTに割り当てられた油種と異なる種類の油液が、当該貯蔵タンクTに注入されるのを確実に防止することができる。
【0026】
なお、上記実施形態における各部を一定の手段として捉えると、IDタグ22はアーム21で取り扱う油種情報が記録されている油種表示手段を構成しており、アンテナ24及び読取ポーチングユニット25は、注油孔2cに挿入されたローディングアーム21の油種表示手段に記録されている油種情報を当該油種表示手段に接触せずに自動的に読みとる油種読取手段を構成している。
また、マイクロコンピュータ6は油種読取手段により読みとった油種を記憶する油種記憶手段を構成しており、油種キーYは記録手段を構成しており、マイクロコンピュータ6、受信アンテナ26及び油種識別コネクタ31は油種記憶手段に記憶された油種と記録手段に記録された油種とを照合して相互に一致する油種を判別する照合判別手段を構成している。
更に、電磁開閉弁8は底弁3の開放を個別に規制するロック手段を構成しており、マイクロコンピュータ6及び電磁開閉弁8は照合判別手段が判別した油種の油液が収容された区画室と、荷下ろし選択スイッチ4によって選択した区画室とが一致している場合に、当該区画室の底弁3の開放を許容するロック解除手段を構成している。
図13は、かかる各手段等の相互関係を示すブロック図である。
【0027】
なお上記実施形態においては、前述のように、積荷の油種情報と油種キーYから判別される油種情報とが相互に一致しない場合(ステップS1のNO)に、スピーカ12から警報音が発生するので、貯蔵タンクTに割り当てられた油液の油種と、当該貯蔵タンクに荷下ろししようとする油液の油種とが相違することを、オペレータに対して即座に認識させることができる。
また、ステップS4における荷下ろし選択スイッチ4の点灯とともに、モニタ7への表示や、音声報知を同時に行わせることも可能である。さらに、上記のような油種不一致の場合の警報についても、スピーカ12による警報とともに、モニタ7への表示を行わせてもよい。
【0028】
上記の実施形態は給油所の油種キーYから得られた情報を無線送信する例について説明したが、有線接続により情報伝送することも可能である。例えば、図10に示すように、荷下ろしホースH内に螺旋状に巻かれたケーブル11の一端(図示せず)をコントロールボックスC内のマイクロコンピュータ6(図8)に直接接続し、他端11aを荷下ろしホースH外で、磁気読取装置を内蔵した油種識別コネクタ33と接続する。そして、荷下ろしホースHを荷受側コネクタT1に接続するとともに油種キーYを上記油種識別コネクタ33に接続すれば、有線接続による情報伝送を実現できる。
【0029】
また、上記実施形態におけるコントロールボックスCの他の実施形態として以下のようなものがある。
図11は、コントロールボックスCの他の実施形態を示す正面図であり、図12は当該コントロールボックスCを用いた場合のエア系統等を示す構成図である。図11において、このコントロールボックスCは、既述の実施形態におけるコントロールボックスC(図1)と同様に、荷下ろし選択スイッチ4及びモニタ7を備えているが、それ以外にも、底弁操作スイッチ9が設けられている。この底弁操作スイッチ9はエア回路上のスイッチであり、図12に示すように、手動式3ポート2位置切換弁によって構成されているとともに、各底弁3の開閉操作を一つの底弁操作スイッチ9で行えるように、各電磁開閉弁8と個別に連通するエア配管P2と、エアタンクATの直下の元管P3との途中部に介在するように設けられている。
【0030】
この実施形態によれば、底弁操作スイッチ9を閉鎖状態にしておけば、荷下ろし選択スイッチ4を操作すると同時に荷下ろしが開始されるのを規制しておくことができる。このため、荷下ろしすべき区画室2bを再度確認した上で、荷下ろしを開始したり、一旦荷下ろし選択スイッチ4を操作した後、荷下ろしすべき区画室2bを変更したりする際に至便である。また、荷下ろしが開始された後において、当該荷下ろしを任意に中断することもできる。
なお、上記底弁操作スイッチ9は、各底弁3を個別に開閉操作できるように、各底弁3毎に設けてもよい。
【0031】
なお、上記各実施形態において、貯蔵タンクTの情報を記録する記録手段としては、上記油種キーYの他にもICパッケージ、磁気カード、油種に応じて形状を異ならせたカード型のキー、及び油種に応じて穴数を異ならせた穴付きプレート等で構成してもよく、情報記録媒体の性質に応じて、書き込まれた情報を、機械的、電磁気的又は光学的に読み取るようにすればよい。
【0032】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る積込油種確認装置によれば、タンクへの油液の積込のためにローディングアームを注油孔に挿入したとき、油種表示手段が表示する油種情報が油種読み取り手段によって読みとられ、読みとられた油種情報は油種記憶手段により記憶される。従って、人間のキー入力等の操作を経ることなく、油種と一体的な関係にあるローディングアームの注油動作に基づいて油種情報が記憶されるので、極めて信頼性の高い油種情報を自動的に得ることができる。
【0033】
請求項に係る積込油種確認装置によれば、油種情報を無接点かつ非接触で検出することができるため、火花を生じる恐れもなく安全であるとともに、長期にわたって安定した油種読み取りを行うことができる。
【0034】
請求項に係る積込油種確認装置によれば、ローディングアームを旋回させることなく、また、旋回させるとしてもわずかな旋回量で、油種読み取りを行うことができる。従って、迅速確実に油種読み取りを行うことができる。
【0035】
請求項に係る混油防止装置によれば、油液貯蔵基地においてタンクへの油液の積込のためにローディングアームを注油孔に挿入したとき、油種表示手段が表示する油種情報が油種読み取り手段によって読みとられ、読みとられた油種情報は油種記憶手段により記憶される。従って、人間のキー入力等の操作を経ることなく、油種と一体的な関係にあるローディングアームの注油動作に基づいて油種情報が記憶されるので、常に正確な油種情報が得られる。また、この油種情報に基づいて、タンクローリ車の荷下ろししようとする区画室の油液の油種と、給油所の貯蔵タンクに割り当てられた油種とが一致している場合にのみ、当該区画室の底弁を開放することができるので、貯蔵タンクに異なる種類の油液が混入するのを確実に防止することができる。
また、請求項2に係る混油防止装置によれば、油種情報を無接点かつ非接触で検出することができるため、火花を生じる恐れもなく安全であるとともに、長期にわたって安定した油種読み取りを行うことができる。更に、請求項2に係る混油防止装置によれば、ローディングアームを旋回させることなく、また、旋回させるとしてもわずかな旋回量で、油種読み取りを行うことができる。従って、迅速確実に油種読み取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における積込油種確認装置の主要部の外観を示す斜視図である。
【図2】ローディングアームに取り付けられたIDタグを示す斜視図である。
【図3】図2に示す、IDタグが取り付けられたローディングアームの水平断面図である。
【図4】油液貯蔵基地においてタンクローリ車に油液を積み込む状態を示す正面図である。
【図5】タンクローリ車の概略構成を示す図である。
【図6】底弁及び電磁開閉弁の詳細図である。
【図7】給油所の荷受部分の概略構造を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態における積込油種確認装置及び混油防止装置の電気系統を示す制御ブロック図である。
【図9】図8のマイクロコンピュータにより実行される制御のフローチャートである。
【図10】油種キーから受ける油種情報を有線伝送する場合の、給油所の荷受部分における概略構造を示す図である。
【図11】コントロールボックスの他の実施形態を示す正面図である。
【図12】図11のコントロールボックスCを用いた場合のエア系統等を示す構成図である。
【図13】本発明の混油防止装置(積込油種確認装置を含む)の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 タンクローリ車
2 タンク
2b 区画室
2c マンホール
3 底弁
4 荷下ろし選択スイッチ
6 マイクロコンピュータ
7 モニタ
8 電磁開閉弁
9 底弁操作スイッチ
12 スピーカ
21 ローディングアーム
22 IDタグ
23 シールドケーブル
24 アンテナ
25 読取ポーチングユニット
26 受信アンテナ
27 取付ブラケット
28 リベット
31,33 油種識別コネクタ
32 チェーン
50 油液貯蔵基地
C コントロールボックス
T 貯蔵タンク
T1 荷受側コネクタ
Y 油種キー

Claims (2)

  1. タンクローリ車のタンクの各区画室ごとにその注油孔近傍に設けられ、油液貯蔵基地における注油用のローディングアームが当該注油孔に挿入されることにより、前記ローディングアームごとに取り付けられた油種表示手段により表示された油種を読みとる油種読取手段と、
    前記油種読取手段により読みとった油種を記憶する油種記憶手段とを備えた積込油種確認装置であって、
    前記油種表示手段は、当該ローディングアームに対応した油種情報を電磁界として出力するIDタグであり、前記油種読取手段は、前記IDタグの発生する電磁界をアンテナによって検出するものであり、
    前記IDタグは、前記ローディングアームの所定位置の周方向に複数個配置されていることを特徴とする積込油種確認装置。
  2. タンクローリ車のタンクの各区画室ごとにその注油孔近傍に設けられ、油液貯蔵基地における注油用のローディングアームが当該注油孔に挿入されることにより、前記ローディングアームごとに取り付けられた油種表示手段により表示された油種を読みとる油種読取手段と、
    前記油種読取手段により読みとった油種を記憶する油種記憶手段と、
    前記油種記憶手段に記憶された油種と、給油所の貯蔵タンクごとに備え付けられて貯蔵タンクの油種を記録する記録手段に記録された油種とを照合して、相互に一致する油種を判別する照合判別手段と、
    前記各区画室ごとに設けられたエア作動式の底弁の開放を個別に規制するロック手段と、
    荷下ろしすべき区画室を手動操作にて選択する荷下ろし選択スイッチと、
    前記照合判別手段が判別した油種の油液が収容された区画室と、荷下ろし選択スイッチによって選択した区画室とが一致している場合に、当該区画室の底弁の開放を許容するロック解除手段とを備えた混油防止装置であって、
    前記油種表示手段は、当該ローディングアームに対応した油種情報を電磁界として出力するIDタグであり、前記油種読取手段は、前記IDタグの発生する電磁界をアンテナによって検出するものであり、
    前記IDタグは、前記ローディングアームの所定位置の周方向に複数個配置されていることを特徴とする混油防止装置。
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