JPH0724068Y2 - 菓子パン - Google Patents

菓子パン

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JPH0724068Y2
JPH0724068Y2 JP40318690U JP40318690U JPH0724068Y2 JP H0724068 Y2 JPH0724068 Y2 JP H0724068Y2 JP 40318690 U JP40318690 U JP 40318690U JP 40318690 U JP40318690 U JP 40318690U JP H0724068 Y2 JPH0724068 Y2 JP H0724068Y2
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JP
Japan
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dough
bread
danish pastry
confectionery
peripheral portion
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP40318690U
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JPH0488286U (ja
Inventor
賢二 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamazaki Baking Co ltd
Original Assignee
Yamazaki Baking Co ltd
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  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は菓子パンに係わり、特
に上面中央部に窪みを有する菓子パンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上面中央部に窪みを有する菓子パ
ンには、薄いパン生地と油脂の層が交互に積み重ねられ
た積層構造を有するデニッシュペストリー生地で作ら
れ、凹状の窪みの中にピザ用素材、各種クリーム、ジャ
ム等のトッピングを充填したものがある。
【0003】このデニッシュペストリーは、普通の菓子
パンと比較して使用する原料が高価であるとともに、外
観的にも美観にすぐれ、高級感を与えることを特徴とし
たものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このデニッシ
ュペストリー生地でつくられた菓子パンは、第一に焼成
時にトッピングの重量のためトッピングの下になった油
脂の層が十分に膨化せず、仮に十分膨化し得たとして
も、冷却後時間の経過とともにトッピングの重量により
膨化した油脂の層が潰れてしまうことがある。この現象
は特にトッピングと接する生地の上面側において著し
い。第二にトッピングの水分のため、トッピングと接し
ている生地の上面側の火通りが悪いとともに、焼成後時
間の経過に伴いトッピングの水分が内部に浸透してしま
うということがある。従って、第三に菓子パンの商品全
体のボリューム感に欠け、生地の食感が湿っぽくくちゃ
ついた感じのものとなってしまいデニッシュペストリー
特有の歯ざわりや美感、高級感が失われ、商品としての
価値が著しく損なわれてしまうことがある。
【0005】本願考案はこのような課題を解決した菓子
パン、すなわち、商品全体のボリューム(腰持ち)を維
持し、パン生地の食感も湿っぽくならないうえに、デニ
ッシュペストリーが本来持っている美感、高級感を生か
した上面中央部に凹状の窪みを有する菓子パンを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願考案は、底部(B)
が菓子パン生地(1)で、上部周縁部(C)がデニッシ
ュペストリー生地(2)からなり、全体的な形状が上面
中央部に窪み(6)を有し、断面が凹状となるように形
成した菓子パンであり、且つ上面中央部の窪み(6)の
中にピザ用素材、各種クリーム、ジャム等のトッピング
(7)が充填されているものである。
【0007】該周縁部(C)のデニッシュペストリー生
地(2)は、パン生地(4)と油脂(5)を積層したも
のであり、焼成するとパン生地(4)と油脂(5)の積
層方向への膨化が顕著である。
【0008】従って、デニッシュペストリー生地(2)
をパン生地(4)と油脂(5)の層が上下方向に積層さ
れるようにして底部菓子パン生地(1)の上に載置すれ
ば、焼成の際縦方向へ著しく膨張し、トッピング(7)
を充填するための窪み(6)の容積が大きなトッピング
を十分に充填し易い、ボリュームのある菓子パンとする
ことができる(図1及び図4参照)。
【0009】また、パン生地(4)と油脂(5)の層が
上下方向でなく左右(横)方向となるようにしたデニッ
シュペストリー生地(2′)を底部菓子パン生地(1)
の上に載置すれば、焼成の際パン生地と油脂の層が交互
した模様の現れた見栄えの良いボリュームのある菓子パ
ンとすることができる(図2及び図5参照)。さらに、
該周縁部(C)を棒状のものをねじって螺旋状に形成し
たデニッシュペストリー生地(2″)とすれば、焼成し
た際のパン生地と油脂の積層面が菓子パンの表面上にう
ねるように露出し、特異な形状を有する菓子パンとする
ことができる(図3及び図6参照)。
【0010】
【作用】上述のように凹状の窪みを有するデニッシュペ
ストリー生地を使用した菓子パンの底部を通常の菓子パ
ン生地としたことにより、トッピングが充填されていて
も膨化が十分に行われ、膨化後も時間の経過に伴う冷却
により潰れてしまうことがなくなる。
【0011】つまり、デニッシュペストリー生地の場合
は、パン生地層とパン生地層の間に油脂層があるため、
焼成すると油脂層が膨化し、かなり大きな気泡が多数詰
まった空洞の多い状態となるが、菓子パン生地の場合
は、全体として均一に小さい気泡が多数詰まった比較的
密状態であるため、トッピングによる重圧にも潰れずに
十分耐えることができるし、トッピングの水分も浸透し
にくい。
【0012】
【実施例】本願考案の菓子パンの製造方法の一実施例を
以下のとおり説明する。
【0013】底部の菓子パン生地 (イ)原料組成(単位 重量%) 小麦粉 100 砂 糖 15 食 塩 1 油 脂 18 卵 18 イースト 5 イーストフード 0.1 水 32
【0014】(ロ)製造工程 ミキサーに砂糖、食塩、卵を入れて混合し、次いで小麦
粉、イースト、イーストフード、水を加え低速で3分間
混捏し、油脂を添加して中速で9分間混捏する。捏上温
度は27℃とする。その後25℃で90分間発酵させる
(第一発酵)。発酵後の生地を約200gに分割し、丸
目、圧延して円形平板状に成形する。
【0015】周縁部のデニッシュペストリー生地 (イ)原料組成(単位 重量%) 小麦粉 100 砂 糖 15 卵 15 油 脂(練込用) 15 イースト 6 イーストフード 0.1 食 塩 1.5 脱脂粉乳 2 水 43 油 脂(折込用) 60
【0016】(ロ)製造工程 ミキサーに小麦粉、イースト、イーストフード、折込用
油脂以外の原料を全て入れ混合した後、折込用油脂を除
く残った原料(小麦粉、イースト、イーストフード)を
加えて低速で3分間、高速で3分間混捏し、2℃で12
〜18時間低温発酵させて、生地の熟成と伸展性を図
る。
【0017】その後、折込用油脂をロールイン(3折3
回)し、約20cmの細長い生地に成形する。
【0018】菓子パンの製造工程 前記の円形平板状に成形した菓子パン生地の上部周縁部
に沿って、前記細長いデニッシュペストリー生地をパン
生地と油脂の積層方向が上下になるように載置する。
【0019】このようにして形成された凹状の窪みを有
する菓子パンの窪みの中にチーズクリームをたっぷり入
れ、その上に甘納豆を載置する。そして、33℃で50
分間焙炉をとった後、210℃で25分間焼成する。
【0020】
【効果】本願考案は、以上のような凹状の窪みを有する
菓子パンを、従来行われていない材料の用い方、すなわ
ち、考案者の経験と独特の創作力により、底部に菓子パ
ン生地、その上部周縁部にデニッシュペストリー生地を
用いて製造することにより、従来品より十分に膨化し、
その後も経時的に潰れることのない、美感にすぐれた高
級感のある菓子パンであるとともに、トッピングの水分
が底部の菓子パン生地に浸透しないため、今までにない
食感をした菓子パンに仕上げることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】上部周縁部のデニッシュペストリー生地をパン
生地と油脂の層が上下方向に積層されるようにした本願
考案の菓子パンを示す斜視図。
【図2】上部周縁部のデニッシュペストリー生地をパン
生地と油脂の層が左右(横)方向になるようにした本願
考案の菓子パンを示す斜視図。
【図3】上部周縁部のデニッシュペストリー生地をひね
って螺旋状になるようにした本願考案の菓子パンを示す
斜視図。
【図4】図1に示す本願考案の菓子パンの構造を示す展
開図。
【図5】図2に示す本願考案の菓子パンの構造を示す展
開図。
【図6】図3に示す本願考案の菓子パンの構造を示す展
開図。
【図7】菓子パンの上部周縁部に用いるデニッシュペス
トリー生地を示す斜視図。
【図8】図3に示す本願考案の菓子パンの断面図。
【符号の説明】
A,A′,A″ 菓子パン B,B′,B″ 底部 C,C′,C″ 周縁部 1 菓子パン生地 2,2′,2″ デニッシュペストリー 4 パン生地層 5 油脂層 6 窪み 7a,7b トッピング

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面中央部に窪みを有し、断面が凹状をし
    た菓子パンにおいて、底部(B)が菓子パン生地、上部
    周縁部(C)がデニッシュペストリー生地からなり、該
    窪み(6)の中にトッピング(7)が充填されているこ
    とを特徴とする菓子パン。
  2. 【請求項2】上部周縁部(C)が、パン生地(4)と油
    脂(5)の層が上下方向に積層されているデニッシュペ
    ストリー生地(2)であることを特徴とする請求項1に
    記載の菓子パン。
  3. 【請求項3】上部周縁部(C)が、パン生地(4)と油
    脂(5)の層が左右(横)方向となっているデニッシュ
    ペストリー生地(2′)であることを特徴とする請求項
    1に記載の菓子パン。
  4. 【請求項4】上部周縁部(C)が、螺旋状にひねったデ
    ニッシュペストリー生地(2″)であることを特徴とす
    る請求項1に記載の菓子パン。
JP40318690U 1990-12-13 1990-12-13 菓子パン Expired - Lifetime JPH0724068Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40318690U JPH0724068Y2 (ja) 1990-12-13 1990-12-13 菓子パン

Applications Claiming Priority (1)

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JP40318690U JPH0724068Y2 (ja) 1990-12-13 1990-12-13 菓子パン

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Publication Number Publication Date
JPH0488286U JPH0488286U (ja) 1992-07-31
JPH0724068Y2 true JPH0724068Y2 (ja) 1995-06-05

Family

ID=31881000

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JP40318690U Expired - Lifetime JPH0724068Y2 (ja) 1990-12-13 1990-12-13 菓子パン

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JP4697202B2 (ja) * 2007-07-31 2011-06-08 不二製油株式会社 凹型組合せベーカリー製品及びその製造法

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JPH0488286U (ja) 1992-07-31

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