JPH07237855A - 昇降装置 - Google Patents

昇降装置

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Publication number
JPH07237855A
JPH07237855A JP5472994A JP5472994A JPH07237855A JP H07237855 A JPH07237855 A JP H07237855A JP 5472994 A JP5472994 A JP 5472994A JP 5472994 A JP5472994 A JP 5472994A JP H07237855 A JPH07237855 A JP H07237855A
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JP
Japan
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pair
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JP5472994A
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Inventor
Mitsuhiro Kishi
光宏 岸
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Original Assignee
Japanic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業員が搭載できるバケットを垂直上方に上
下動させ、高所での各種の作業に使用することができ、
バケットを安定して持ち上げること。 【構成】 平坦な基台11と、それぞれの下端を基台1
1の左右に間隔を置いて回動自在に連結した一対の伸縮
保持手段13、14と、連結された伸縮保持手段13、
14の上端に連結されたバケット17とから成り、伸縮
保持手段13、14はその長さ方向に同期して伸縮する
ことができて、基台11と一対の伸縮保持手段13、1
4で構成された機構が側面より見てやや二等辺三角形に
似た形状を常時維持させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業員が搭載できるバ
ケットを垂直上方に上下動させ、高所での各種の作業に
使用することができる昇降装置に関し、特に、バケット
を安定して持ち上げることができる昇降装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ビルや住宅の建築現場での組立、塗装、
取付け等の作業や、建物の天井の修理、点検、照明器具
の保守等などの作業では、地面や床面より高い位置で作
業を強いられることがある。このような高所での作業は
ビルや住宅の建築現場ばかりでなく、日常生活ではしば
しば見掛けられるものである。例えば、手の届かない高
さにある窓ガラスの清掃、高い位置にあるダクトの保
守、倉庫の高い棚に在庫品を保管することなどが挙げら
れる。また、広告板やポスターを高い壁面に貼り付けた
り、催物会場での展示品の設置や飾りつけなどの作業も
ある。
【0003】このような高所での作業のために、従来か
ら梯子や脚立が用いられていた。この梯子や脚立は、比
較的低い高さでの作業のために簡易に用いることがで
き、軽作業や家庭で盛んに用いられている。しかし、梯
子では立てかけて使用するために対向する壁面を必要と
し、使用設定条件によっては梯子を使用することができ
ないこともあった。また、脚立では使用する場所におい
てその都度立ち上げなければならない作業を必要とし、
煩わしいものであった。そして、これらの梯子、脚立は
軽作業では重宝するものであるが、致命的な欠点にその
立ち上げる高さに限界があることであり、比較的低い位
置での作業にのみ限定されていた。
【0004】このため、作業現場で複数の材料や部品に
より足場を組み立てて、この足場により高所での作業を
行うこともあった。この足場であっては、その設定高さ
位置を比較的自由に設定することができる特徴がある
が、作業現場でそれぞれ組立、撤去の前作業と後作業を
行わなければならず、作業時間が長くなるため作業効率
が悪くなるものであった。
【0005】このように、高所での作業の必要性が多く
なってきているが、梯子や脚立であっては高い位置まで
作業員の手が届かず、作業に不便であった。また、足場
であっては組立、撤去の前作業、後作業を必要とし、時
間と労力が無駄になるものでだった。このような要請に
より、機械力を利用して作業台やバケットを床面や地面
より高い位置に持ち上げることができる昇降装置が開発
されており、従来では足場を組まなければ登ることがで
きなかった高い位置にまで作業員や資材を容易に持ち上
げることができるようになった。
【0006】この昇降装置の昇降機構には各種の種類が
あり、例えば、上下に複数のリンクで連結して昇降台を
上昇させるシザース式、伸縮できるブームの先端にバケ
ットを取り付けたブーム式、一対の中央ブームをX字形
となるようにその中心で回動自在に連結し、各中央ブー
ムから伸縮するブームの先端を昇降台に連結したXリフ
ト式などが挙げられる。これらの機構であっては、油圧
によりリンクやブームを作動させて昇降台やバケットを
比較的高い位置(例えば、5乃至30メートル程度)に
まで持ち上げることができる。
【0007】だが、実際の作業現場においては、このよ
うな高い位置にまで昇降台やバケットを上昇させる必要
は無いが、梯子や脚立より高い位置まで昇降台やバケッ
トを上昇させなければならない必要性のあることがしば
しば生じている。このような、軽作業であってはシザー
ス式、ブーム式、Xリフト式などのような大掛かりな昇
降装置は必要とされないが、機械力により昇降台やバケ
ットを持ち上げて、脚立や梯子では到達出来ない高さ位
置で作業できる簡易な昇降装置が必要とされている。こ
のような使用目的のためには、従来より各種の昇降装
置、リフト装置が開発されていた。例えば、バケットを
上下に伸縮できるマストで支え、このマストを油圧機構
により上下動させることでバケットを垂直に持ち上げる
昇降装置も知られている。このような機構であっては、
マストを伸縮させることで2乃至10メートル程度の比
較的低い高さの範囲でバケットを持ち上げることができ
て、作業員がバケットに搭乗することで梯子や脚立では
到達できなかった高さ位置で各種の作業を行うことがで
きるものであった。
【0008】だが、このような垂直に立ち上げたマスト
を伸縮させてバケットを持ち上げる昇降装置では、マス
ト自体を垂直に保持しておかなければならないため、マ
ストが左右に揺動して不安定になるものであった。この
ようなマスト式の昇降装置でのマストが振れないように
安定して保持するには、マストの径を太くしたり、マス
トの強度を強くすることで対応することができる。しか
し、マストを太くしたり、その肉厚を厚くするとマスト
の重量がかさむことになり、昇降装置全体のが重くなる
ため、装置の移動やマストの持ち上げの負担が大きくな
る欠点となっていた。このため、マストの頂部から斜め
方向にワイヤーを張り(ステーとも呼ぶ)、ワイヤーに
よりマストが揺動しないような機構も提案されている。
しかし、ワイヤーを斜めに張るとなれば使用にあたって
広い面積が必要とし、構造が複雑になる欠点が生じてい
た。このような先行技術としては、例えば、特開昭60
年26591号、特開昭63年8198号、特開平3年
244757号等が挙げられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、梯子や脚
立よりも高い位置に上昇でき、しかも、大掛かりな高所
作業車よりも低い位置に上昇できるような昇降装置の需
要があったが、このような中間の高さの範囲内で作動す
る昇降装置では、装置全体が軽量であり、しかも機構自
体が簡易であることが必要であった。そして、持ち上げ
るバケットが揺動しないようにマストが堅固に保持でき
る能力も必要とされていた。
【0010】このように、従来のシザース式、ブーム
式、Xリフト式等の大掛かりな昇降機構を使用せず、し
かも、脚立、梯子よりも高い位置にバケットを持ち上げ
る昇降装置では、移動することが容易にするために装置
全体を軽量化しなければならず、軽量化した駆動機構に
よりバケットを持ち上げることができる簡易な構成の開
発が望まれていた。しかも、重要なことは垂直に立ち上
げたマストやポールでバケットを安定して保持する機構
では、作業員への不安感を除去するためにバケットの揺
動を防止して、安定した支持が必要とされていた。
【0011】さらに、垂直に立ち上げたマストやポール
の上部でバケットを保持すると、作業員の手の届く範囲
が限定されるため、昇降装置全体を移動させずともバケ
ット自体が或る程度移動することができることも望まれ
ていた。バケット自体に自由度を持たせることにより、
伸縮機構でバケットが持ち上げた状態であっても、バケ
ットが水平方向に旋回できるとなれば、作業員による作
業できる範囲を拡大することが可能となるからである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る昇降装置で
は、平坦でやや水平に保持された基台と、それぞれの下
端を前記基台の左右に間隔を置いて回動自在に連結する
とともに、それぞれの上端を回動自在に連結し、その長
さ方向に同期して伸縮することができる一対の伸縮保持
手段と、両伸縮保持手段の上端に連結され、作業員が搭
乗することができるバケットとから成り、基台と一対の
伸縮保持手段で構成された機構が側面より見てやや二等
辺三角形に似た形状を維持させることを特徴とするもの
である。
【0013】本発明に係る昇降装置では、平坦でやや水
平に保持された基台と、それぞれの下端を前記基台の左
右に間隔を置いて回動自在に連結、その長さ方向に同期
して伸縮することができる一対の伸縮保持手段と、両伸
縮保持手段の上端を回動自在に連結した上部連結手段
と、この上部連結手段に連結され、作業員が搭乗するこ
とができるバケットから成り、両伸縮保持手段の上端の
間隔を両伸縮保持手段の下端の間隔より狭くし、基台と
一対の伸縮保持手段と上部連結手段で構成された機構が
側面より見てやや二等辺三角形に似た形状を維持させる
ことを特徴とするものである。
【0014】本発明に係る昇降装置では、平坦でやや水
平に保持された基台と、それぞれの下端を前記基台の左
右に間隔を置いて回動自在に連結するとともに、それぞ
れの上端を回動自在に連結し、その長さ方向に同期して
伸縮することができる一対の伸縮保持手段と、両伸縮保
持手段の上端に連結された支持旋回手段と、この支持旋
回手段に連結され、作業員が搭乗することができ、支持
旋回手段によって水平方向へ回転することができるバケ
ットとから成り、基台と一対の伸縮保持手段で構成され
た機構が側面より見てやや二等辺三角形に似た形状を維
持させることを特徴とするものである。
【0015】本発明に係る昇降装置では、平坦でやや水
平に保持された基台と、それぞれの下端を前記基台の左
右に間隔を置いて回動自在に連結、その長さ方向に同期
して伸縮することができる一対の伸縮保持手段と、両伸
縮保持手段の上端を回動自在に連結した上部連結手段
と、この上部連結手段に連結された支持旋回手段と、こ
の支持旋回手段に連結され、作業員が搭乗することがで
き、支持旋回手段によって水平方向へ回転することがで
きるバケットとから成り、両伸縮保持手段の上端の間隔
を両伸縮保持手段の下端の間隔より狭くし、基台と一対
の伸縮保持手段と上部連結手段で構成された機構が側面
より見てやや二等辺三角形に似た形状を維持させること
を特徴とするものである。
【0016】本発明に係る昇降装置では、平坦でやや水
平に保持された基台と、それぞれの下端を前記基台の左
右に間隔を置いて回動自在に連結するとともに、それぞ
れの上端を回動自在に連結し、その長さ方向に同期して
伸縮することができる一対の伸縮保持手段と、両伸縮保
持手段の上端に連結され、作業員が搭乗することができ
るバケットと、前記基台に設けられ、左右の伸縮保持手
段の伸縮の作動を行う駆動手段とから成り、基台と一対
の伸縮保持手段で構成された機構が側面より見てやや二
等辺三角形に似た形状を維持させることを特徴とするも
のである。
【0017】本発明に係る昇降装置では、平坦でやや水
平に保持された基台と、それぞれの下端を前記基台の左
右に間隔を置いて回動自在に連結するとともに、それぞ
れの上端を回動自在に連結し、その長さ方向に同期して
伸縮することができる一対の伸縮保持手段と、両伸縮保
持手段の上端に連結され、作業員が搭乗することができ
るバケットと、両伸縮保持手段の間に設けられ、両者の
開角度が常時等しくなるように規制する回動規制手段と
から成り、基台と一対の伸縮保持手段で構成された機構
が側面より見てやや二等辺三角形に似た形状を維持させ
ることを特徴とするものである。
【0018】本発明の伸縮保持手段は、それぞれに階段
状のステップを設けたハシゴを複数本重ね合わせ、それ
ぞれのハシゴの長さ方向にのみ摺動できるように構成し
たことを特徴とするものである。
【0019】本発明の伸縮保持手段は、それぞれに階段
状のステップを設けたハシゴを複数本重ね合わせると共
に、重ね合わせた外側にあるハシゴの下端を基台に連結
し、重ね合わせた内側にあるハシゴの上端を連結し、そ
れぞれのハシゴの長さ方向にのみ摺動できるように構成
したことを特徴とするものである。
【0020】本発明の伸縮保持手段は、それぞれに階段
状のステップを上下に間隔をおいて設け、その長さ方向
に揃えて重ね合わせた複数本のハシゴと、各ハシゴの上
端と下端に設けられ、隣接するハシゴをその長さ方向に
のみ摺動できるように規制する摺動案内機構とから構成
したことを特徴とするものである。
【0021】本発明の伸縮保持手段は、左右平行に並べ
られた細長い断面形状がコ字形のレールと両レールの間
に間隔を置いて固着したステップとから構成された複数
本のハシゴと、各ハシゴの上端と下端にそれぞれ固着さ
れたガイド片とから成り、各レールのコ字形の開口を外
側に向けてあり、ガイド片はこのレールのコ字形の開口
に嵌め合わせられるL字形をしており、ハシゴの上端と
下端に固着したL字形のガイド片が他のハシゴのコ字形
の開口に嵌め合わせることにより、それぞれのハシゴを
長さ方向にのみ摺動できるように構成したことを特徴と
するものである。
【0022】本発明の上部連結手段は、左右に伸縮保持
手段の上端を回動自在に連結でき、基台の長さよりも短
く、平坦な形状をしたことを特徴とするものである。
【0023】本発明の支持旋回手段は、一対の伸縮保持
手段の連結された上端或いは上部連結手段に垂直に固定
された支持棒と、この支持棒に旋回自在に挿通され、バ
ケットを固着した保持体とから構成したことを特徴とす
るものである。
【0024】本発明の支持旋回手段は、一対の伸縮保持
手段の連結された上端或いは上部連結手段に垂直に固定
された支持棒と、この支持棒に旋回自在に挿通され、バ
ケットを固着した保持体と、支持棒に固着されたウオー
ムギャと、保持体に回転自在に軸支され、その歯面をウ
オームギャの歯面と噛み合うウオームとから構成したこ
とを特徴とするものである。
【0025】本発明の駆動手段は、ウインチと、このウ
インチによって回転される巻上げドラムと、この巻上げ
ドラムにそれぞれ独立して巻き付けられた一対のワイヤ
ーとから構成したことを特徴とするものである。
【0026】本発明の駆動手段は、ウインチと、このウ
インチによって回転される巻上げドラムと、この巻上げ
ドラムにそれぞれ独立して巻き付けられた一対のワイヤ
ーとから構成され、前記伸縮保持手段は、それぞれに階
段状のステップを設けたハシゴを複数本重ね合わせ、そ
れぞれのハシゴの長さ方向にのみ摺動できるように構成
し、各ワイヤーはそれぞれの伸縮保持手段にあるハシゴ
の上端と下端の間に巻き廻し、各ワイヤーの終端を伸縮
保持手段の上段のハシゴの下端に結束したことを特徴と
するものである。
【0027】本発明の回動規制手段は、一対の伸縮保持
手段の連結された上端或いは上部連結手段より垂直に下
方に垂れ下がり、一対の伸縮保持手段の間に位置した支
持棒と、各伸縮保持手段の上部にそれぞれの一端を回動
自在に連結し、他端を支持棒の長さ方向で摺動できるよ
うに連結したリンクとから構成したことを特徴とするも
のである。
【0028】本発明の回動規制手段は、一対の伸縮保持
手段の連結された上端或いは上部連結手段より垂直に下
方に垂れ下がり、一対の伸縮保持手段の間に位置した支
持棒と、この支持棒の長さ方向に開口した長穴と、各伸
縮保持手段の上部にそれぞれの一端を回動自在に連結し
た一対の第一のリンクと、この第一のリンクの他端を回
動自在に連結すると共に前記長穴に挿通されて長穴の方
向に摺動できる第一のピンと、各伸縮保持手段の上部に
それぞれの一端を回動自在に連結した一対の第二のリン
クと、この第二のリンクの他端を回動自在に連結すると
共に前記長穴に挿通されて長穴の方向に摺動できる第二
のピンとから構成したことを特徴とするものである。
【0029】
【作用】本発明に係る昇降装置は、その長さ方向に伸縮
できる一対の伸縮保持手段の下端を基台に間隔を置いて
連結し、一対の伸縮保持手段の上端を連結することで側
面から見て二等辺三角形となるように組合せ、両伸縮保
持手段の上端でバケットを支えるように構成している。
このため、バケットは垂直になった一本のマストやポー
ルで支えるのではなく、左右から伸び上がる伸縮保持手
段よって持ち上げることができるのでバケットが振れず
に安定させることができる。このため、従来のマスト式
やポール式のようにバケットを安定させるためのワイヤ
ーや補助棒を使用する必要がなく、昇降機構が極めて簡
易となる。
【0030】本発明に係る昇降装置は、基台の上面に間
隔を置いて一対の伸縮保持手段を連結し、両伸縮保持手
段の上端を上部連結手段に連結してあり、両伸縮保持手
段の長さ方向の伸縮動作を同期させるように構成してあ
る。このため、基台と一対の伸縮保持手段と上部連結手
段により、側面から見て常時やや二等辺三角形となるよ
うに作動させることができるので、上部連結手段に連結
したバケットを安定して持ち上げることができる。
【0031】本発明に係る昇降装置は、基台の上面に間
隔を置いて一対の伸縮保持手段の下端を連結し、両伸縮
保持手段の上端を連結し、この伸縮保持手段の上端に支
持旋回手段を連結し、支持旋回手段にバケットを取り付
けてある。そして、一対の伸縮保持手段を同期して伸縮
の動作を行わせるため、基台と伸縮保持手段によって側
面から見て常時やや二等辺三角形となるように作動させ
ることができるので、支持旋回手段とバケットを垂直上
方に安定して持ち上げることができる。そして、バケッ
トは支持旋回手段により水平方向に旋回できるように保
持されているため、この支持旋回手段でバケットを水平
方向に旋回させ、バケットの位置を移動して作業員の手
の届く範囲を変更することができ、高所での作業範囲を
拡大することができる。
【0032】本発明に係る昇降装置は、基台の上面に間
隔を置いて一対の伸縮保持手段を連結し、両伸縮保持手
段の上端を上部連結手段に連結してあり、両伸縮保持手
段の長さ方向の伸縮動作を同期させるように構成してあ
る。この上部連結手段には支持旋回手段を連結してあ
り、支持旋回手段にはバケットを取り付けてある。この
ため、基台と一対の伸縮保持手段と上部連結手段によ
り、側面から見て常時やや二等辺三角形となるように作
動させることができるので、上部連結手段に連結した支
持旋回手段とバケットを垂直上方に安定して持ち上げる
ことができる。この支持旋回手段は上部連結手段で保持
されているため、安定して保持することができ、さら
に、支持旋回手段でバケットを水平方向に旋回させ、バ
ケットの位置を移動して作業員の手の届く範囲を変更す
ることができ、高所での作業範囲を拡大することができ
る。
【0033】本発明に係る昇降装置は、基台の上面に間
隔を置いて一対の伸縮保持手段を連結し、両伸縮保持手
段の上端を連結し、これらの伸縮保持手段の上端にバケ
ットを連結して構成してある。両伸縮保持手段は長さ方
向に同期して伸縮できるため、基台と一対の伸縮保持手
段により、側面から見て常時やや二等辺三角形となるよ
うに作動させることができるので、伸縮保持手段に連結
したバケットを垂直上方に安定して持ち上げることがで
きる。そして、これらの一対の伸縮保持手段の伸縮の動
作を行わせるためには、基台上に設けられた駆動手段に
より行うため、伸縮保持手段には油圧や動力などの駆動
源を設ける必要がなく、伸縮保持手段の重量を軽するこ
とができる。
【0034】本発明に係る昇降装置は、基台の上面に間
隔を置いて一対の伸縮保持手段を連結し、両伸縮保持手
段の上端を連結し、これらの伸縮保持手段の上端にバケ
ットを連結し、両伸縮保持手段の間には両者の開角度を
同一に維持する回動規制手段を設けた構成である。両伸
縮保持手段は長さ方向に同期して伸縮できるため、基台
と一対の伸縮保持手段により、側面から見て常時やや二
等辺三角形となるように作動させることができるので、
伸縮保持手段に連結したバケットを垂直上方に安定して
持ち上げることができる。この伸縮保持手段が伸縮する
際には、回動規制手段が作用してそれぞれの伸縮保持手
段の開角度が同一となるように制御するため、基台から
傾斜したそれぞれの伸縮保持手段の角度が常時同一にな
り、バケットを基台に対して垂直に上下動させることが
できる。このため、基台と両伸縮保持手段は常時二等辺
三角形の形状を維持することができ、伸縮保持手段が転
倒したり変形することを防止することができる。
【0035】本発明の伸縮保持手段は、複数本のハシゴ
を摺動自在に重ね合わせて構成してあり、各ハシゴには
階段状のステップを固着してある。このハシゴを摺動さ
せることにより伸縮保持手段の全長を伸縮させることが
でき、作業員がバケットに搭乗する際には各ハシゴのス
テップを伝わって登ることができる。このため、伸縮保
持手段は、バケットを保持する機能と作業員が登るため
の機能を兼用することができる。
【0036】本発明の伸縮保持手段は、複数本のハシゴ
を摺動自在に重ね合わせて構成してあり、このハシゴを
摺動させることにより伸縮保持手段の全長を伸縮させる
ことがでる。そして、重ね合わせたハシゴのそれぞれの
外側を基台に連結し、ハシゴのそれぞれの内側を上端で
連結してあるので、伸縮保持手段が伸縮する際に上部の
ハシゴが外側に出っ張らず、ハシゴを伝わって登る作業
員の邪魔にならない。また、内側のハシゴの上端を連結
してあるため、伸長した場合であっても伸縮保持手段が
左右に拡大せず、機構の容積を小さくすることができ
る。
【0037】本発明の伸縮保持手段は、複数本のハシゴ
を摺動自在に重ね合わせて構成してあり、各ハシゴはそ
れらの上端と下端に摺動案内機構を設けてある。これら
のハシゴはそれらの長さ方向に自由に摺動することがで
き、しかも隣接するハシゴ間では、摺動案内機構により
ハシゴの長さ方向にのみ摺動を許諾しているため、伸縮
保持手段を確実にその長さ方向にのみ伸縮させることが
できる。
【0038】本発明の伸縮保持手段は、複数本のハシゴ
を摺動自在に重ね合わせて構成してあり、各ハシゴはコ
字形の一対のレールと両レールの間に固着したステップ
から構成してあり、各レールの上端と下端には他のレー
ルのコ字形の開口に嵌め合わされるL字形のガイド片を
固着してある。このガイド片がレールのコ字形の空間内
を摺動するため、各レールはその長さ方向にのみ摺動
し、左右に外れることなく安定して伸縮させることがで
きる。
【0039】本発明の上部連結手段は、基台の長さより
も短く、一対の伸縮保持手段の下端は基台に回動自在に
連結され、それらの上端は上部連結手段に回動自在に連
結されていて、基台、一対の伸縮保持手段、上部連結手
段によって上部が切り取られたやや二等辺三角形を形成
するように組み立てられる。この上部連結手段は平坦で
水平であるためバケットや支持旋回手段を搭載するのが
容易となる。
【0040】本発明の支持旋回手段は、垂直に設定され
た支持棒と、この支持棒に回転自在に挿通された保持体
により構成されているので、保持体は支持棒の廻りで水
平方向に自由に回転することができる。このため、保持
体に固着してあるバケットは水平方向に旋回でき、バケ
ットに搭乗した作業員の作業範囲を拡大することができ
る。
【0041】本発明の支持旋回手段は、垂直に設定され
た支持棒と、この支持棒に回転自在に挿通された保持体
と、支持棒に固着したウオームギャと、保持体に軸支さ
れてウオームギャに噛み合うウオームによって構成され
ている。このため、ウオームを回転させると、支持棒は
回転せずにその反作用で保持体が支持棒の周囲を回転す
ることができ、小さな力で保持体とバケットを水平方向
に旋回させることができ、バケットに搭乗した作業員の
作業範囲を拡大することができる。
【0042】本発明の駆動手段は、ウインチと、巻上げ
ドラムと、一対のワイヤーによって構成されているた
め、油圧シリンダーなどの油圧作動機器を使用しないた
め、機構が簡易となり軽量化を図ることができる。
【0043】本発明の駆動手段は、ウインチと、巻上げ
ドラムと、一対のワイヤーによって構成され、ワイヤー
はそれぞれ伸縮保持手段を構成するハシゴの間で上下に
巻き廻してあり、その終端を上段のハシゴの下端に結束
してある。このため、巻上げドラムをウインチにより回
転させると、それぞれのワイヤーが同期して巻上げられ
て各ハシゴの間に巻き廻してあったワイヤーの長さを縮
めるように作用するため、簡易な機構で伸縮保持手段を
伸縮させることができる。
【0044】本発明の回動規制手段は、垂直に垂れ下が
った支持棒と、支持棒と両側の伸縮保持手段の間に介在
させたリンクにより構成されているため、両側の伸縮保
持手段が伸縮してそれらの開角度が変化しても、リンク
によりその開角度が規制されるため、両伸縮保持手段の
基台に対する角度は常時等しくなる。このため、伸縮保
持手段の上端に連結したバケットは基台に対して垂直上
方に移動するように規制される。
【0045】本発明の回動規制手段は、垂直に垂れ下が
った支持棒と、この支持棒の長さ方向に開口された長穴
と、長穴の上下に摺動自在に挿通した一対のピンと、両
伸縮保持手段と第一のピンの間に介在された一対の第一
のリンクと、両伸縮保持手段と第二のピンの間に介在さ
れた一対の第二のリンクとから構成され、伸縮保持手段
の間には上下に一対のリンク機構が形成されたことにな
る。両伸縮保持手段の伸縮動作に連動してこれらのリン
ク機構が開閉動すると、リンク機構は左右対称形に動作
するため、両側の伸縮保持手段の開閉動も左右対称とな
り、伸縮保持手段が基台に対する開角度は常時同一とな
る。このため、伸縮保持手段の上端に連結したバケット
は基台に対して垂直上方に移動するように規制される。
【0046】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。
【0047】まず、図1は本発明を具体的に実現した昇
降装置10の一実施例を示すものであり、図1は昇降装
置10を最大に伸長させてバケット17を高い位置に持
ち上げた状態の装置全体を斜め上から見下ろした斜視図
である。この図1で理解できるように、この昇降装置1
0は一対の伸縮ハシゴ体13、14(伸縮保持手段であ
る)を左右にそれぞれを斜めに立て、両者のその頂点を
連結することで側面から視て全体がやや二等辺三角形と
なるように構成された構造である。
【0048】この実施例における昇降装置10は、それ
自体を人力により押したり引いたりすることで地面や床
面の上で円滑に移動させることができるように構成され
ている。この昇降装置10の主要部を構成する部材は、
大まかに分類して基台11、伸縮ハシゴ体13、14、
マスト支持台15(上部連結手段である)、支持旋回機
構16(支持旋回手段である)、バケット17、垂直安
定機構18(回動規制手段である)、巻上げ機構19
(駆動手段である)から構成されている。
【0049】この基台11は、前記昇降装置10の荷重
全体を支えるに充分な強度を持ち、外枠を構成するアン
グル材とこの外枠の上面に張りつけた薄肉鋼板で形成さ
れ、上面が平坦で少し厚みのある長方形状をしている。
この基台11の下面の四隅にはそれぞれローラー12が
回転自在に軸支してあり、このローラー12の下端が地
面や床面と接触して回転することで、基台11を軽い力
で移動させることができる。そして、この基台11の上
面であってその前側(図1で右側を前、左側を後とす
る)には一対の軸支片33が左右に間隔を置いて固定し
てあり、この軸支片33の間には伸縮ハシゴ体13の下
端が回動自在に連結してある。また、基台11の上面で
あってその後側の短辺には軸支片34が左右に間隔を置
いて固定してあり、この軸支片34の間には伸縮ハシゴ
体13の下端が回動自在に軸支してある。
【0050】この伸縮ハシゴ体13は下ハシゴ20、中
ハシゴ21、上ハシゴ22の3つの部材から構成されて
おり、伸縮ハシゴ体14は下ハシゴ23、中ハシゴ2
4、上ハシゴ25の3つの部材から構成されている。こ
れらの下ハシゴ20、23、中ハシゴ21、24、上ハ
シゴ22、25にはそれぞれ上下方向に等間隔にステッ
プが設けてあり、作業員がこのステップを伝わって上方
に登ったり降りたりすることができる構成となってお
り、それぞれは従来から知られている『ハシゴ』と似た
形状となっている。そして、伸縮ハシゴ体13を構成す
る中ハシゴ21は下ハシゴ20の内側でその長さ方向に
摺動できるように組み合わせてあり、上ハシゴ22は中
ハシゴ21の内側でその長さ方向に摺動できるように組
み合せてある。この構成により、伸縮ハシゴ体13は中
ハシゴ21、上ハシゴ22がそれぞれ下ハシゴ20に対
してその長さ方向に摺動でき、伸縮ハシゴ体13は三段
にその長さを伸縮できる構成となっている。
【0051】同様に、伸縮ハシゴ体14は中ハシゴ2
4、上ハシゴ25がそれぞれ下ハシゴ23に対してその
長さ方向に摺動でき、伸縮ハシゴ体14はも段にその長
さを伸縮できる構成となっている。
【0052】そして、この伸縮ハシゴ体13を構成する
上ハシゴ22の上端にはマスト支持台15の一端が回動
自在に連結してあり、伸縮ハシゴ体14を構成する上ハ
シゴ25の上端にはマスト支持台15の他端が回動自在
に連結してある。このマスト支持台15と上ハシゴ2
2、25を組み立てるには、上ハシゴ22の上端の間に
マスト支持台15の一側を挿入し、上ハシゴ25の上端
の間にマスト支持台15の他側を挿入し、それぞれをピ
ンで連結してある。このような構成により、基台11、
伸縮ハシゴ体13、14、マスト支持台15で構成され
た昇降装置10は、側面から視て上端が少し切り取られ
たやや二等辺三角形と似た構造物となっている。
【0053】このマスト支持台15の中央には支持旋回
機構16が垂直に立ち上げて固定してあり、支持旋回機
構16の側面には作業員が登場するバケット17が設け
てある。このバケット17は支持旋回機構16に連結さ
れており、支持旋回機構16によって水平方向に自由に
旋回できるように保持されている。このバケット17
は、作業員が搭乗するための四角形をした踏み板30
と、この踏み板30の周囲で柵のように立ち上げた手摺
り31より構成されている。この踏み板30はジュラル
ミン、アルミなどの軽金属を厚板を四角形に切断し、そ
の下面に補強材などを固着した構造をしており、手摺り
31は同様に軽金属のパイプを踏み板30の四隅から垂
直に立ち上げ、各パイプの上端と中程を四角形に曲げた
パイプで囲った鳥籠のような構造となっている。この踏
み板30に作業員が搭乗し、周囲の手摺り31によって
作業員が落下しないように防止しており、手摺り31の
上縁は作業員の腰より高い位置に設定してある。
【0054】次に、マスト支持台15の下面であって上
ハシゴ22と25のハ字形をした空間の間には、前記支
持旋回機構16を常に垂直となるように維持する垂直安
定機構18が設けてある。この垂直安定機構18の構成
は後述するが、左右に位置する上ハシゴ22、25の開
閉動に連動して作用するリンク機構により、支持旋回機
構16を垂直に維持することができるものである。
【0055】また、前記基台11の上面の中央には油圧
又は電動により駆動される巻上げ機構19が載置してあ
る。この巻上げ機構19は、油圧または電動によって作
動される箱状をしたウインチ26と、このウインチ26
の側面から突出した巻上げドラム27より構成されてい
る。この巻上げドラム27は、その軸線がウインチ26
の側面から水平となるように突出し、基台11の長さ方
向とは直角に位置していて、ウインチ26の起動によっ
て正回転、逆回転することができる。また、ウインチ2
6は基台11の中央であって、基台11の長辺の一側
(図1において奥側)に偏位して載置してあり、このウ
インチ26の側面から突出した巻上げドラム27の軸線
は基台11の中央に位置するように設定してある。この
巻上げドラム27は前後に隣接した二つのドラム胴から
構成され、それぞれのドラム胴には別個にワイヤー2
8、29が巻き付けてある。
【0056】これらのワイヤー28、29のうちで、ワ
イヤー28は基台11の一端(図1において右側)に延
長し、基台11の一端でプーリーにより上方に向けら
れ、次いで下ハシゴ20の上端にまで延長し、下ハシゴ
20の上端でプーリーにより下方に反転させられてい
る。そして、下方に向かったワイヤー28は中ハシゴ2
1の下端においてプーリーで反転させられて上方に向か
い、中ハシゴ21の上端より一段下にあるステップにあ
る中間プーリーで中ハシゴ21の外側に方向を変えら
れ、次いで中ハシゴ21の上端にあるプーリーで下方に
反転させられる。この下方に向かったワイヤー28の終
端は上ハシゴ22の下段のステップに連結してあり、ワ
イヤー28は下ハシゴ20、中ハシゴ21、上ハシゴ2
2の間で二重にSの字を描くように巻き廻されているこ
とになる。
【0057】同様にして、ワイヤー29も基台11の他
端(図1において左側)に延長し、基台11の他端でプ
ーリー37により上方に向けられ、次いで下ハシゴ23
の上端にまで延長し、下ハシゴ23の上端でプーリー4
8により下方に反転させられている。そして、下方に向
かったワイヤー29は中ハシゴ24の下端においてプー
リー49で反転させられて上方に向かい、中ハシゴ24
の上端より一段下にあるステップにある中間プーリー5
0で中ハシゴ24の外側に方向を変えられ、次いで中ハ
シゴ24の上端にあるプーリー51で下方に反転させら
れる。この下方に向かったワイヤー29の終端は上ハシ
ゴ25の下段のステップに連結してあり、ワイヤー29
は下ハシゴ23、中ハシゴ24、上ハシゴ25の間で二
重にSの字を描くように巻き廻されていることになる。
【0058】このワイヤー28が巻上げドラム27に巻
き取られたり、或いは巻き戻されることにより、伸縮ハ
シゴ体13を構成する中ハシゴ21は下ハシゴ20に対
して上下に摺動し、上ハシゴ22は中ハシゴ21に対し
て上下に摺動し、伸縮ハシゴ体13はその全長を伸縮さ
せられることになる。同様にして、ワイヤー29が巻上
げドラム27に巻き取られたり、或いは巻き戻されるこ
とにより、伸縮ハシゴ体14を構成する中ハシゴ24は
下ハシゴ23に対して上下に摺動動し、上ハシゴ25は
中ハシゴ24に対して上下に摺動し、伸縮ハシゴ体14
はその全長を伸縮させられることになる。これらの一対
のワイヤー28、29は巻上げドラム27によって同時
に巻き取られたり、巻き戻されるため、伸縮ハシゴ体1
3、14の伸縮の動作は何れも同じ速度で動作し、伸縮
ハシゴ体13、14の全長は常時同じ長さに維持され
る。
【0059】次に、図2は前述した本発明の一実施例に
用いる昇降装置10の主要な要素である伸縮ハシゴ体1
4のさらに詳しい構成を示すと共に、この伸縮ハシゴ体
14と巻上げ機構19との関連を示すため、基台11と
バケット17などを省略した構成図である。そして、図
3は伸縮ハシゴ体14の組立て状況を示すためにその部
材の一部を省略して分解した説明図であり、図4は伸縮
ハシゴ体14を構成する下ハシゴ23、中ハシゴ24、
上ハシゴ25の摺動規制を行う案内機構を示す説明図で
あり、図5は図4中におけるAーAを矢視した断面図で
あり、図6は図4中におけるBーBを矢視した断面図で
る。
【0060】なお、この図2、図3、図4、図5、図6
においては、昇降装置10の主要な要素である伸縮ハシ
ゴ体13、14のうち、一方の伸縮ハシゴ体14の構成
のみを詳しく説明してあるが、他の伸縮ハシゴ体13の
構成についてもこの伸縮ハシゴ体14と全く同一の構成
である。したがって、伸縮ハシゴ体13の構成は、昇降
装置10の中心線を切返し線として伸縮ハシゴ体14を
180度反転させたのと同じ構成である。このため、下
記の説明では伸縮ハシゴ体14の構成部材、組立方法に
ついてのみ説明し、伸縮ハシゴ体13の説明は省略して
あるが、構成部材、組立方法などは全く同一であるた
め、伸縮ハシゴ体13については図2、図3、図4、図
5、図6を参照することにより容易に理解できることに
なる。
【0061】先ず、図2は、前述の伸縮ハシゴ体14の
主要部材である下ハシゴ23、中ハシゴ24、上ハシゴ
25を組み立てた状態を示すものである。前述した下ハ
シゴ23、中ハシゴ24、上ハシゴ25のそれぞれは従
来より工事現場や家庭で盛んに用いられている金属製の
ハシゴとほぼ同じ形態である。
【0062】すなわち、下ハシゴ23は左右に平行に並
べられた一対のレール41と、両レール41の間で上下
に平行に並べられた複数のステップ42とから組み立て
られている。このレール41はアルミ、ジュラルミンな
どの軽金属を引き抜くことにより形成した断面がコ字形
をした細長いチャンネル材であり、両側のレール41は
それぞれの開口を外側に向け、それらの背中側が対向す
るように50Cm程度の間隔で平行に配置してある。ま
た、各ステップ42はアルミ、ジュラルミンなどの軽金
属を引き抜くことにより形成した断面が中空でロ字形を
した棒状のものであり、それぞれは上下に30Cm程度
の間隔で平行に配置してある。そして、両側のレール4
1の背中側に各ステップ42の両端を電気溶接などによ
り固着することで、レール41とステップ42はハシゴ
状に組み立てられている。両側のレール41と各ステッ
プ42とは直角になるように固定してあり、このステッ
プ42を作業員が伝わることで上方に登ることができ
る。
【0063】そして、中ハシゴ24も下ハシゴ23と同
様の構成であり、この中ハシゴ24は左右平行に並べら
れた一対のレール43と、両レール43の間で上下に平
行に並べられた複数のステップ44とから組み立てられ
ている。このレール43はアルミ、ジュラルミンなどの
軽金属を引き抜くことにより形成した断面がコ字形をし
た細長いチャンネル材であり、両側のレール43はそれ
ぞれの開口を外側に向け、それらの背中側が対向するよ
うに50Cm程度の間隔で平行に配置してある。また、
各ステップ44はアルミ、ジュラルミンなどの軽金属を
引き抜くことにより形成した断面が中空でロ字形をした
棒状のものであり、それぞれは上下に30Cm程度の間
隔で平行に配置してある。そして、両側のレール43の
背中側に各ステップ44の両端を電気溶接などにより固
着することで、レール43とステップ44はハシゴ状に
組み立てられている。両側のレール43と各ステップ4
4とは直角になるように固定してあり、このステップ4
4を作業員が伝わることで上方に登ることができる。
【0064】さらに、上ハシゴ25も前記中ハシゴ2
4、下ハシゴ23と同様の構成であり、この上ハシゴ2
5は左右に平行に並べられた一対のレール45と、両レ
ール45の間で上下平行に並べられた複数のステップ4
6とから組み立てられている。このレール45はアル
ミ、ジュラルミンなどの軽金属を引き抜くことにより形
成した断面がコ字形をした細長いチャンネル材であり、
両側のレール45はそれぞれの開口を外側に向け、それ
らの背中側が対向するように50Cm程度の間隔で平行
に配置してある。また、各ステップ46はアルミ、ジュ
ラルミンなどの軽金属を引き抜くことにより形成した断
面が中空でロ字形をした棒状のものであり、それぞれは
上下に30Cm程度の間隔で平行に配置してある。そし
て、両側のレール45の背中側に各ステップ46の両端
を電気溶接などにより固着することで、レール45とス
テップ46はハシゴ状に組み立てられている。両側のレ
ール45と各ステップ46とは直角になるように固定し
てあり、このステップ46を作業員が伝わることで上方
に登ることができる。
【0065】次に、前述した基台11の上面の他端(図
1において左側)には一対の軸支片34が間隔(下ハシ
ゴ23における両側のレール41の左右の間隔より少し
大きい程度)を置いて固定してあり、各軸支片34の中
央には軸穴が貫通開口してある。そして、各軸支片34
と各レール41の下端とはピン35によって回動自在に
連結してある。また、基台11の上面の他端(図1にお
いて左側)であって、前記一対の軸支片34と34の間
には、間隔を置いて一対のプーリー受け36が固定して
ある。各プーリー受け36の中央には軸穴が貫通開口し
てあり、両プーリー受け36の間にはプーリー37を配
置して、このプーリー37は両プーリー受け36の軸穴
に挿通したピン38により回転自在に軸支してある。
【0066】前述した下ハシゴ23における最上段のス
テップ42の中央にはプーリー48が回転自在に軸支し
てあり、中ハシゴ24における最下段のステップ44の
中央にはプーリー49が回転自在に軸支してある。そし
て、中ハシゴ24の最上段より一段下のステップ44の
中央には中間プーリー50が回転自在に軸支してあり、
中ハシゴ24の最上段のステップ44の中央にはプーリ
ー51が回転自在に軸支してあり、上ハシゴ25の最下
段のステップ46の中央には連結具52が固定してあ
る。そして、前述したワイヤー28の先端はこの連結具
52に連結してあり、このワイヤー28は中ハシゴ24
と上ハシゴ25の間の空間を上方に向けて延長し、プー
リー51の外周に巻付けられて中ハシゴ24の下方に向
けられるように反転されている。
【0067】次いで、このワイヤー28は中間プーリー
50の内側に接触させて中ハシゴ24と上ハシゴ25の
間の空間に入り込み、プーリー51と中間プーリー50
によってワイヤー28は中ハシゴ24と上ハシゴ25の
間の空間を下方に向けて延長している。そして、ワイヤ
ー28は中ハシゴ24の下端においてプーリー49の外
周に巻き付けられて上下に反転し、今度は下ハシゴ23
と中ハシゴ24の間の空間を上方に向かって延長してい
る。次いで、ワイヤー28は下ハシゴ23の上端におい
てプーリー48の外周に巻き付けられて下方に反転し、
下ハシゴ23の外側で下方に向かって延長している。こ
の下ハシゴ23の下端まで延長したワイヤー28は、基
台11の上面に軸支したプーリー37の外周に巻き付け
られて水平方向に転換され、基台11の中心に向けて延
長し、ワイヤー28の終端は巻上げドラム27の外周に
巻き付けられる。
【0068】このようにして、ワイヤー28が下ハシゴ
23、中ハシゴ24、上ハシゴ25の間の空間を二重に
S字形に巻き廻されることにより、伸縮ハシゴ体14を
構成する中ハシゴ24、上ハシゴ25が下ハシゴ23よ
り上下方向に伸縮し、伸縮ハシゴ体14の全長を拡縮で
きる連動機構が組み立てられている。このワイヤー28
が各プーリー37、48、49、51、中間プーリー5
0に巻き付けられている構成は図3に具体的に示されて
いる。
【0069】そして、前記マスト支持台15はアルミ、
ジュラルミンなどの軽金属により形成されており、薄肉
の板材を折り曲げ、補強材によって下面を補強すること
によって組立てられており、上面はやや正方形をしてお
り、周囲は上面から直角に垂れ下がった立体形をしてい
る。このマスト支持台15の他方(図1、図2において
左側)の側面は、上ハシゴ25を構成する一対のレール
45の間に挿入してあり、各レール45の上端とマスト
支持台15の側面とはピン53によって回動自在に連結
してある。同様に、マスト支持台15の一方(図1、図
2において右側)の側面は、伸縮ハシゴ体13を構成す
る上ハシゴ22を構成する一対のレール64間に挿入し
てあり、各レール64とマスト支持台15とはピン65
によって回動自在に連結してある。
【0070】次に、図4、図5、図6は、前述した伸縮
ハシゴ体14の3つの主要部材である下ハシゴ23、中
ハシゴ24、上ハシゴ25がそれぞれ長さ方向にのみ伸
縮の動作を行い、各部材が左右方向あるいは前後方向に
は外れないようにその運動を規制している案内機構の構
成について説明する。
【0071】前述したように、各下ハシゴ23、中ハシ
ゴ24、上ハシゴ25は両側にあるレール41、43、
45とステップ42、44、46とから組み立てられて
いる。この内、各レール41、43、45のそれぞれは
断面形状がコ字形をしており、各コ字形の開口を外面に
向けてあり、各背中側の平面が対向するように平行に配
置してある。そして、レール41の内側(図1、図2、
図3、図4において右側。図1、図2で示すように、伸
縮ハシゴ体13、14で山形になった三角形の斜面の対
向する側を内側、山形になった両側の斜面側を外側と称
する)の面にはレール43の外側の面が接触させてあ
り、レール43の内側の面にはレール45の外側の面が
接触させてある。
【0072】この構成のため、レール41、43、45
の各コ字形をした側面は接近して位置させられ、3つの
レール41、43、45が三連に重ねられた構成となっ
ている。そして、各レール41、43、45の間には何
ら連結する機構が無いため、レール41はレール43に
対して自由にその長さ方向に摺動でき、レール43はレ
ール45に対して自由にその長さ方向に摺動できる構成
となっている。
【0073】そして、このレール41の上端にはL字形
をした金属製のガイド片55が固着してあり、このガイ
ド片55のL字形に曲げられた先端は隣接するレール4
3のコ字形をした開口内に嵌め合わせてあり、レール4
3の下端にはL字形をした金属製のガイド片56が固着
してあり、このガイド片56のL字形に曲げられた先端
はレール41のコ字形をした開口に嵌め合わせてある。
この両ガイド片55、56により、ガイド片55はレー
ル43がレール41から離れないように、かつその長さ
方向の摺動が自由になるように維持しており、ガイド片
56はレール41がレール43から離れないように、か
つその長さ方向の摺動が自由になるように維持してい
る。こうして、両レール41、43は相互にその長さ方
向にのみ案内され、その左右には外れないように規制し
ていることになる。
【0074】同様にして、前記レール43の上端にはL
字形をした金属製のガイド片57が固着してあり、この
ガイド片57のL字形に曲げられた先端は隣接するレー
ル45のコ字形をした開口内に嵌め合わせてあり、レー
ル45の下端にはL字形をした金属製のガイド片58が
固着してあり、このガイド片58のL字形に曲げられた
先端はレール43のコ字形をした開口に嵌め合わせてあ
る。この両ガイド片57、58により、ガイド片57は
レール45がレール43から離れないように、かつその
長さ方向の摺動が自由になるように維持しており、ガイ
ド片58はレール43がレール45から離れないよう
に、かつその長さ方向の摺動が自由になるように維持し
ている。こうして、両レール43、45は相互にその長
さ方向にのみ案内され、その左右には外れないように規
制していることになる。
【0075】これらのガイド片55、56、57、58
により、摺動案内機構が構成されている。
【0076】このような構成により、レール41はレー
ル43よりその長さ方向に摺動し、レール43はレール
45よりその長さ方向に摺動することができ、この結
果、中ハシゴ24は下ハシゴ23よりその長さ方向に伸
縮し、上ハシゴ25は中ハシゴ24よりその長さ方向に
伸縮することができる。このため、下ハシゴ23、中ハ
シゴ24、上ハシゴ25がその長さを伸縮でき、伸縮ハ
シゴ体14の全長が伸長したり縮小することができる。
【0077】これらのガイド片55、56、57、58
のより具体的な組立てた状態を図5、図6でさらに詳し
く説明する。この図5は図4中のAーAを矢視した断面
図であり、図6は図4中のBーBを矢視した断面図であ
る。
【0078】まず、図5ではガイド片55、57を組み
立てた状態を示すもので、レール41のコ字形となった
内側にはブロック状をしたスペーサー59が固定してあ
り、このスペーサー59の厚みはレール41の深さより
少し厚くしてあり、スペーサー59の側面(図5におい
て下面)はレール41の側端より少し突出している。こ
のスペーサー59の側面にはL字形をしたガイド片55
が固定してあり、ガイド片55の鍵状に曲げられた先端
はレール43のコ字形の開口内に嵌め込んである。つま
り、ガイド片55の平面部はスペーサー59の表面に密
着して固定してあり、ガイド片55のL字形に曲げられ
た先端はレール43のコ字形の開口部分に位置させてあ
る。同様にして、レール43のコ字形となった内側には
ブロック状をしたスペーサー61が固定してあり、この
スペーサー61の厚みはレール43の深さより少し厚く
してあり、スペーサー61の側面(図5において下面)
はレール43の側端より少し突出している。このスペー
サー61の側面にはL字形をしたガイド片57が固定し
てあり、ガイド片57の鍵状に曲げられた先端はレール
45のコ字形の開口内に嵌め込んである。つまり、ガイ
ド片57の平面部はスペーサー61の表面に密着して固
定してあり、ガイド片57のL字形に曲げられた先端は
レール45のコ字形の開口部分に位置させてある。
【0079】さらに、図6ではガイド片56、58を組
み立てた状態を示すもので、レール43のコ字形となっ
た内側にはブロック状をしたスペーサー60が固定して
あり、このスペーサー60の厚みはレール43の深さよ
り少し厚くしてあり、スペーサー60の側面(図6にお
いて下面)はレール43の側端より少し突出している。
このスペーサー60の側面にはL字形をしたガイド片5
6が固定してあり、ガイド片56の鍵状に曲げられた先
端はレール41のコ字形の開口内に嵌め込んである。つ
まり、ガイド片56の平面部はスペーサー60の表面に
密着して固定してあり、ガイド片56のL字形に曲げら
れた先端はレール41のコ字形の開口部分に位置させて
ある。
【0080】同様にして、レール45のコ字形となった
内側にはブロック状をしたスペーサー62が固定してあ
り、このスペーサー62の厚みはレール45の深さより
少し厚くしてあり、スペーサー62の側面(図6におい
て下面)はレール45の側端より少し突出している。こ
のスペーサー62の側面にはL字形をしたガイド片58
が固定してあり、ガイド片58の鍵状に曲げられた先端
はレール43のコ字形の開口内に嵌め込んである。つま
り、ガイド片58の平面部はスペーサー62の表面に密
着して固定してあり、ガイド片58のL字形に曲げられ
た先端はレール43のコ字形の開口部分に位置させてあ
る。
【0081】次に、図7は、図1において示したマスト
支持台15の下部に設けられ、伸縮ハシゴ体13、14
の開角度を等しくすると共に、支持旋回機構16を垂直
に維持する垂直安定機構18の構成を詳しく説明するも
のである。
【0082】この垂直安定機構18は複数の部材により
リンク機構を構成するように組み立てており、このリン
ク機構が左右にある伸縮ハシゴ体13、14の回動運動
を規制すると共に両伸縮ハシゴ体13、14の中央に支
持した支持棒67を常に垂直となるように維持できるも
のである。
【0083】前述したマスト支持台15の中央には上下
に保持穴66が貫通開口してあり、この保持穴66には
支持棒67が垂直となるように挿通してある。この支持
棒67はアルミ、ジュラルミンなどの軽金属あるいは特
殊鋼などを材料とした丸棒状をしており、この支持棒6
7のほぼ上半分がマスト支持台15の上部に露出してお
り、支持棒67のほぼ下半分がマスト支持台15の下部
に延長している。そして、支持棒67のほぼ中間には、
その中央に支持棒67の外径とほぼ同じ内径の貫通穴を
形成し、その外径が保持穴66よりもはるかに径大なワ
ッシャー形状をしたフランジ68、70が上下から挿通
してあり、両フランジ68、70は支持棒67に溶接な
どで固着してある。
【0084】この一方のフランジ68は支持棒67の上
端から挿通されてマスト支持台15の上面に密着させて
あり、他方のフランジ70は支持棒67の下端から挿通
されてマスト支持台15の下面に密着させてあり、両フ
ランジ68によってマスト支持台15は多少は揺動でき
る自由度を保って上下から支えられていることになる。
そして、この支持棒67は下方に延長しており、両伸縮
ハシゴ体13、14の内側の空間に位置しており、この
支持棒67の下部の側面にはその長さ方向に沿って細長
い長穴69が貫通して開口してあり、この開口した長穴
69の幅は上下のいずれでも一定となっている。
【0085】そして、この長穴69の上部には連動ピン
75が上下方向に摺動自在となるように水平に挿通して
あり、その下部には連動ピン80が上下方向に摺動自在
となるように水平に挿通してある。この連動ピン75の
左右の端部には薄肉の板状をした細長いリンク71、7
2が回動自在に挿入してあり、連動ピン80の左右の端
部には薄肉の板状をした細長いリンク76、77が回動
自在に挿入してある。このリンク71、72、76、7
7はそれらの両端にそれぞれ挿通穴が開口してあり、リ
ンク71、72のそれぞれの長さは同一に設定してあ
り、リンク76、77のそれぞれの長さは同一に設定し
てあり、リンク76、77の長さはリンク71、72の
長さよりも長く設定してある。
【0086】そして、短いリンク71の先端は上ハシゴ
25を構成するレール45の内側面であって、最上段と
二段目のステップ46の間の位置にピン73で回動自在
に連結してあり、短いリンク72の先端は上ハシゴ22
を構成するレール64の内側面であって、最上段と二段
目のステップ63の間の位置にピン74で回動自在に連
結してある。また、長いリンク76の先端は上ハシゴ2
5を構成するレール45の内側面にであって、最上段か
ら三段目と四段目のステップ46の間の位置にピン78
で回動自在に連結してあり、長いリンク77の先端は上
ハシゴ22を構成するレール64の内側面にであって、
最上段から三段目と四段目のステップ63の間の位置に
ピン79で回動自在に連結してある。
【0087】このように支持棒67、リンク71、7
2、76、77、レール45、64を組み合わせること
により、上ハシゴ22と25の間には上下にそれぞれ独
立した二つのリンク機構が形成されたことになる。この
構成において、ピン73と連動ピン75の間隔とピン7
4と連動ピン75の間隔を同一に設定してあり、ピン7
8と連動ピン80の間隔とピン79と連動ピン80の間
隔を同一に設定してある。また、ピン53とピン73の
間隔とピン65とピン74の間隔を同一に設定してあ
り、ピン53とピン78の間隔とピン65とピン79の
間隔を同一に設定してある。そして、リンク71、72
はV字形に上方に向かって開いており、リンク76、7
7はハ字形に下方に向かって開いており、上下にあるそ
れぞれのリンク機構は支持棒67を中心として左右対称
となるように配置してある(この配置状態は、図7を参
照する)。
【0088】次に、図8は前述した垂直安定機構18を
構成する二つのリンク機構のそれぞれのリンク71、7
2、76、77がどのように組み立てられているかを具
体的に示すものである。各リンク機構は図7では上下に
一組づづが表れているが、具体的には左右にもそれぞれ
一組づづが配置され、合計四組のリンク機構が配置して
ある。
【0089】図8の中央に示されたマスト支持台15は
上面が平坦な四角形をしており、このマスト支持台15
の中央には上下から支持棒67が垂直に貫通させてあ
り、支持棒67の中間には支持棒67の外径より径大と
なるフランジ68が固着してある。このフランジ68の
下面がマスト支持台15の上面に接触することにより、
フランジ68及び支持棒67はマスト支持台15に保持
される。この支持棒67の下半分側であってマスト支持
台15の下方には、支持棒67の側面より直角方向に貫
通開口した長穴69が形成してあり、この長穴69は支
持棒67の長さ方向に延長した細長い形状となってい
る。
【0090】この長穴69の上部には棒状をした連動ピ
ン75がその軸線を水平方向に向けて挿通してあり、こ
の連動ピン75はその軸線を水平に維持したままで長穴
69の長さ方向に上下に摺動できるようにしてある。ま
た、長穴69の下部には棒状をした連動ピン80がその
軸線を水平方向に向けて挿通してあり、この連動ピン8
0はその軸線を水平に維持したままで長穴69の長さ方
向に上下に摺動できるようにしてある。そして、この連
動ピン75の両端からリンク71、71の一端の開口が
それぞれ挿入してあり、次いで連動ピン75の両端から
各リンク71、71の外側に密着するようにリンク7
2、72の一端の開口がそれぞれ挿入してある。このよ
うに、連動ピン75の両端にそれぞれリンク71と72
の一端の開口を挿入した後で、連動ピン75の各両端に
はそれぞれナット81をねじ込み、このナット81によ
ってリンク71、72が連動ピン75より脱落しないよ
うに保持している。
【0091】さらに、連動ピン80の両端からリンク7
6、76の一端の開口がそれぞれ挿入してあり、次いで
連動ピン80の両端から各リンク76、76の外側に密
着するようにリンク77、77の一端の開口がそれぞれ
挿入してある。このように、連動ピン80の両端にそれ
ぞれリンク76と77の一端の開口を挿入した後で、連
動ピン80の各両端にはそれぞれナット82をねじ込
み、このナット82によってリンク76、77が連動ピ
ン80より脱落しないように保持している。なお、リン
ク71、76の他端は図7で示したようにそれぞれレー
ル46の内側面に連結してあり、リンク72、77の他
端は図7で示したようにそれぞれレール64の内側面に
連結してある。
【0092】次に、図9は前述した支持旋回機構16及
びバケット17の具体的な構成を示すために、支持旋回
機構16の主要部を分解して示した分解斜視図である。
この支持旋回機構16は、保持体87、カプラー90、
軸支金具96、ウオーム97などを主要な部材としてい
る。
【0093】前述のように、マスト支持台15(図9で
は図示せず)に載置された支持棒67は垂直に保持され
ており、この支持棒67の上端より下方にはその側面に
細溝状をしたキー溝84が切り込まれている。また、支
持棒67の上端よりやや下方の位置にはピン穴85が水
平に貫通開口させてあり、このピン穴85には丸棒状を
した支持ピン86が挿通できるようになっている。
【0094】次に、この支持棒67に対して回転自在に
組み合わされる保持体87は支持旋回機構16の基本部
材となっており、この保持体87はアルミ、ジュラルミ
ンなどの軽金属や強度のある金属の薄板をコ字形に折り
曲げて形成してある。この保持体87のそれぞれL字形
に曲げられた両端は上下に位置させてあり、保持体87
の中央部分は垂直となるように位置させてある。そし
て、この保持体87の両端でL字形に曲げられたそれぞ
れの片の中央にはそれぞれ旋回穴88、89が上下に貫
通開口してあり、各旋回穴88、89の内径は前記支持
棒67の外径より少し大きく設定してある。
【0095】このような形状の部材により、支持旋回機
構16を支持棒67と組み合わせるには、まず支持棒6
7の上端を旋回穴88の下方から挿入し、次いで支持棒
67の上端からリング状のカプラー90を挿入し、その
後に支持棒67の上端に旋回穴89を下方から挿入す
る。こうして、支持棒67に保持体87とカプラー90
を組み合わせた後で、支持棒67の側面よりピン穴85
に支持ピン86を挿通するが、この支持ピン86はカプ
ラー90の下面より下方の位置になるように挿入し、支
持ピン86の上面にカプラー90の下面と接触させ、支
持ピン86によってカプラー90に加えられる荷重を支
えている。こうして、支持棒67の上部には旋回穴8
8、89が回転自在に挿通されるため、保持体87は支
持棒67を回転の中心として組み合わされたことにな
る。しかも、保持体87のコ字形に曲げられた上側の片
の下面にはカプラー90の上面が接触し、カプラー90
は支持ピン86によって支えられることになるため、保
持体87に加えられた荷重はカプラー90と支持ピン8
6で支えられ、保持体87は支持棒67の下方に落下す
ることはなく、旋回穴88、89により水平方向への回
転を自由に行うことができる構成となる。
【0096】次に、保持体87の旋回穴89に挿通さた
ため、その上端が保持体87の上面より突出した支持棒
67には上方からウオームギア92が嵌め合わせてあ
る。このウオームギア92の内周には、その軸線の方向
に沿ってキー溝93が切削して形成してあり、支持棒6
7の上端外周に形成した前記キー溝84とその位置を一
致させ、キー溝84と93の間にはキー94を嵌め込ん
である。このキー溝84、93、キー94により、支持
棒67とウオームギア92はその周方向が固定され、両
者は同時に回転されるように規制されている。
【0097】また、前記保持体87のL字形に曲げられ
た上部の片の側面には、薄肉の金属板をコ字形に折り曲
げて形成した軸支金具96が固着してあり、この軸支金
具96はその中央の片を水平とし、L字形に曲げられた
両端の片が上方を向くように位置させてある。この軸支
金具96の上方に向けられた両側の片の間には、その軸
線を水平方向に向けたウオーム97が回転自在に軸支し
てあり、このウオーム97の側面には前記ウオームギア
92の外周が噛み合わせてある。さらに、軸支金具96
の上方に立ち上げた一方の片の外側の位置には、このウ
オーム97を回転させるクランク状に曲げられたハンド
ル98が連結してある。
【0098】前述の保持体87の垂直に立ち上げた中央
部分には前記バケット17が連結してあり、このバケッ
ト17と保持体87とは一体となって支持棒67に対し
て水平方向に回転することができる。このバケット17
は前述のように踏み板30と手摺り31によって構成さ
れており、踏み板30はアルミ、ジュラルミンなどの軽
金属の薄肉の板を四角形に切断し、下面と周囲を補強材
で補強した構造となっており、この踏み板30の一辺の
中央に前記保持体87の垂直に立ち上げた中央部分の下
部が連結してある。
【0099】次に、手摺り31はアルミ、ジュラルミン
などの軽金属のパイプを組み立てることにより形成して
あり、この手摺り31は踏み板30の各隅に垂直に立ち
上げた四本のパイプと、各四本のパイプの頂上を結ぶよ
うに固着したロ字形のパイプで形成した枠と、各四本の
パイプの中間を結ぶように固着したロ字形のパイプで形
成した枠から成り立っている。そして、前記保持体87
の垂直に立ち上げた中央部分の上部には、中間の位置に
あるロ字形の枠の一辺が固着してある。これらのパイプ
で形成された鳥籠状の手摺り31によって踏み板30上
に搭乗した作業員が落下するのを防止している。
【0100】次に、本実施例の作用を説明する。
【0101】まず、図10は本実施例による昇降装置1
0の伸縮ハシゴ体13、14をそれぞれ最小限に縮小
し、マスト支持台15及びバケット17を最低の高さ位
置に保持した状態の側面図である。そして、図11は伸
縮ハシゴ体13、14を最大限に伸長し、マスト支持台
15及びバケット17を最大の高さ位置に保持した状態
の側面図であり、この図11は前述の図1と対応してい
る。このような前提で、図10に示すように伸縮ハシゴ
体13、14を縮小した状態から図11及び図1に示す
ように伸縮ハシゴ体13、14を伸長した状態に変化さ
せる場合の動作について説明する。
【0102】この図10で示したように伸縮ハシゴ体1
3、14を縮小した状態では、中ハシゴ21は下ハシゴ
20の内面(図10において、両伸縮ハシゴ体13、1
4で山形になった三角形の斜面の対向する側を内側、山
形になった両側の斜面側を外側と称する)に、上ハシゴ
22は中ハシゴ21の内面にそれぞれ収納され、中ハシ
ゴ24は下ハシゴ23の内面に、上ハシゴ25は中ハシ
ゴ24の内面にそれぞれ収納されており、伸縮ハシゴ体
13は下ハシゴ20の全長とほぼ一致するように縮小さ
れ、伸縮ハシゴ体14は下ハシゴ23の全長とほぼ一致
するように縮小されている。このため、マスト支持台1
5はハ字形に開いた両側の伸縮ハシゴ体13、14によ
って支えられ、両伸縮ハシゴ体13、14の開角度は大
きく広がっている。この時には、巻上げドラム27の外
周から引き出されたワイヤー28は下ハシゴ20、中ハ
シゴ21、上ハシゴ22の間に二重にS字形に巻き廻さ
れており、ワイヤー29は下ハシゴ23、中ハシゴ2
4、上ハシゴ25の間に二重にS字形に巻き廻されてい
る。
【0103】このような図10の状態は、昇降装置10
を保管しておくための体勢であり、このように両伸縮ハ
シゴ体13、14を縮小させることでマスト支持台15
及びバケット17の高さを最小にすることにより昇降装
置10を倉庫等に保管、収納することができる。そし
て、保管、収納した倉庫等からこの昇降装置10を使用
する目的地にまで運搬するには、図10の状態でトラッ
クの荷台に載置し、目的地まで移動させることができ
る。
【0104】そして、トラックの荷台からこの昇降装置
10を積み降ろし、倉庫や建物の内部、或いは工事現場
や作業現場などの高所での作業を行う現場まで昇降装置
10を移動させる場合には、基台11を人力で押したり
引いたりすることにより床面もしくは地面に接触したロ
ーラー12を転動させ、基台11を床面もしくは地面の
上で円滑に移動させることができる。このようにして基
台11すなわち昇降装置10を使用する目的地にまで移
動させたなら、その場所で基台11を固定し、次いで伸
縮ハシゴ体13、14を伸長させることによりマスト支
持台15及びバケット17を上昇させる。
【0105】この伸縮ハシゴ体13、14を伸長させる
には、巻上げ機構19のウインチ26を作動させて巻上
げドラム27を図2、図3、図10中で時計方向に回転
させる。この巻上げドラム27の外周にはワイヤー2
8、29が巻き付けてあり、各ワイヤー28、29はそ
れぞれ巻上げドラム27の軸線上で前後に独立して巻き
付けてあり、ワイヤー28は巻上げドラム27の上側か
ら引き出され、ワイヤー29は巻上げドラム27の下側
から引き出されている。このため、図2、図3、図10
で巻上げドラム27が時計方向に回転すると、それぞれ
のワイヤー28、29は巻上げドラム27の外周に巻き
付けられ、ワイヤー28は図2、図3、図10で左方向
に引き寄せられ、ワイヤー29は図2、図3、図10で
右方向に引き寄せられる。
【0106】このように両ワイヤー28、29が巻上げ
ドラム27の方向に引き寄せられると、各伸縮ハシゴ体
13、14が伸長させられる。以下の説明では、ワイヤ
ー29による伸縮ハシゴ体14の動作のみを説明する
が、ワイヤー28による伸縮ハシゴ体13の伸長の動作
もこの伸縮ハシゴ体14の動作と同一であり、しかもそ
の動作は図10において対称形に表れるため、説明を省
略している。
【0107】前述のように、ワイヤー29が巻上げドラ
ム27の外周に巻き取られると、ワイヤー29は順次巻
上げドラム27の方向に引き寄せられ、このワイヤー2
9が巻上げドラム27に向かって移動する際には先ずプ
ーリー37を転動させると共もに、プーリー48、4
9、中間プーリー50、プーリー51を順次転動させる
(図2、図3を参照)。すると、下ハシゴ23、中ハシ
ゴ24、上ハシゴ25のそれぞれの間に二重のS字形に
巻き付けられていた長いワイヤー29は巻上げドラム2
7で巻き取られ、このS字形を描くように冗長に配置し
てあったワイヤー29の全長は徐々に縮小されるので、
ワイヤー29の先端に結束してある連結具52は上方に
引き上げることになる。
【0108】この連結具52が引上げられることで、連
結具52を固定してある最下段のステップ46及びレー
ル45も同時に引き上げられ、上ハシゴ25は中ハシゴ
24より上方に移動することになる。同時に、ワイヤー
29が巻上げドラム27で巻き上げられることにより、
プーリー48とプーリー51の間において下側からV字
形に巻き廻されていたワイヤー29はプーリー49を引
上げることになる。このため、このプーリー49を軸支
してある最下段のステップ44及びレール43も同時に
引き上げられ、中ハシゴ24は下ハシゴ23より上方に
移動することになる。このようにして、ワイヤー29が
巻き上げられると、中ハシゴ24、上ハシゴ25はそれ
ぞれ同時に下ハシゴ23より上昇することになる。
【0109】この時、ワイヤー29は図2、図3で示す
ように、プーリー51、中間プーリー50、プーリー4
9、48、37を転動させているが、プーリー51、4
9、48はそれぞれワイヤー29の移動方向を反転させ
ており、中間プーリー50はその外周に接触して転動し
ながらプーリー51で反転したワイヤー29を中ハシゴ
24の内側(ステップ44の内側であって、ステップ4
6の外側であり、両者の隙間の空間)に押し出す作用を
している。
【0110】上述した説明では、ワイヤー29を巻き上
げる作用で中ハシゴ24、上ハシゴ25を引き上げる動
作を説明したが、図2、図3で省略したワイヤー28に
よっても中ハシゴ21、上ハシゴ22は下ハシゴ20よ
り同時に引き上げられることになる。そして、ワイヤー
28と29は巻上げドラム27で同時に同じ速度で巻き
上げられているため、中ハシゴ21、上ハシゴ22が下
ハシゴ20より引き上げられる速度と、中ハシゴ24、
上ハシゴ25が下ハシゴ23より引き上げられる速度は
同期している。このため、上ハシゴ22の上端と下ハシ
ゴ20の下端との間隔が拡大する速度は、上ハシゴ25
の上端と下ハシゴ23の下端との間隔が拡大する速度と
常時同一となり、側面から昇降装置10を視て常時やや
二等辺三角形に似た形状を維持することになる。
【0111】この中ハシゴ24と上ハシゴ25が上方に
移動する動作において、下ハシゴ23を構成するレール
41の下面は下ハシゴ23を構成するレール43の上面
と接触して摺動し、中ハシゴ24を構成するレール43
の下面は上ハシゴ25を構成するレール45の上面と接
触して摺動することになる。このとき、図4、図5、図
6で示すように、下ハシゴ23の上端には中ハシゴ24
のレール43の内側面に接触するガイド片55が固着し
てあり、中ハシゴ24の下端には下ハシゴ23のレール
41の内側面に接触するガイド片56が固着してある。
このため、両レール41、43が相互に摺動すると、ガ
イド片55はレール43の内側面に案内されて移動し、
ガイド片56はレール41の内側面に案内されて移動
し、両ガイド片55、56はレール41、43がその長
さ方向にのみ摺動するように規制している。
【0112】また、中ハシゴ24の上端には上ハシゴ2
5のレール45の内側面に接触するガイド片57が固着
してあり、上ハシゴ25の下端には中ハシゴ24のレー
ル43の内側面に接触するガイド片58が固着してあ
る。このため、両レール43、45が相互に摺動する
と、ガイド片57はレール45の内側面に案内されて移
動し、ガイド片58はレール43の内側面に案内されて
移動し、両ガイド片57、58はレール43、45がそ
の長さ方向にのみ摺動するように規制している。
【0113】従って、中ハシゴ24、上ハシゴ25が下
ハシゴ23に対して上方に移動する際には、各レール4
1、43、45が相互に摺動し、それぞれの上端、下端
に固定してあるガイド片55、56、57、58はレー
ル41、43、45が左右方向に外れないように規制し
ていることになる。こうして、下ハシゴ23、中ハシゴ
24、上ハシゴ25で三段に組立てられている伸縮ハシ
ゴ体14は、ワイヤー29が巻き取られることによりそ
の長さ方向にのみ伸長し、下ハシゴ23、中ハシゴ2
4、上ハシゴ25が左右に外れることを防止している。
【0114】この図4、図5、図6においては、伸縮ハ
シゴ体14を構成する下ハシゴ23、中ハシゴ24、上
ハシゴ25の動作に付いてのみ説明しているが、伸縮ハ
シゴ体13を構成する下ハシゴ20、中ハシゴ21、上
ハシゴ22における伸縮の動作も同様であり、中ハシゴ
21は下ハシゴ20よりその長さ方向にのみ摺動し、上
ハシゴ22は中ハシゴ21に対してその長さ方向にのみ
摺動させられる。
【0115】このように、ウインチ26が作動してワイ
ヤー28、29が巻上げドラム27の外周に巻き取ら
れ、両ワイヤー28、29が引っ張られることにより、
基台11の左右に配置した伸縮ハシゴ体13、14がそ
の全長を拡大するように徐々に伸長していくことにな
り、両伸縮ハシゴ体13、14の伸長量は両ワイヤー2
8、29の巻き上げ量が同一であることから常に同期し
ている。そして、両伸縮ハシゴ体13、14が伸長する
と、各伸縮ハシゴ体13、14の上段にある上ハシゴ2
2、25の先端にはマスト支持台15が連結してあるた
め、このマスト支持台15は両伸縮ハシゴ体13、14
の伸長と共に上方に持ち上げられることになる。
【0116】さて、この昇降装置10の主要部材は基台
11、伸縮ハシゴ体13、14、マスト支持台15から
構成され、側面から昇降装置10を見たならばやや二等
辺三角形であるが、基台11と伸縮ハシゴ体13、14
は軸支片33、34で回動自在に連結され、伸縮ハシゴ
体13、14とマスト支持台15はピン53、65で回
動自在に連結されているため、厳密には上端が切り落と
された台形である。このため、四つの連結点が回動自由
に連結されているため、例え一対の伸縮ハシゴ体13、
14が同じ速度で伸長しても、マスト支持台15は基台
11に対して垂直上方に上昇せず、図10において左右
の何れか一方に傾斜する可能性もある。このような偏位
を防止し、昇降装置10が常にやや二等辺三角形を形成
するように各伸縮ハシゴ体13、14と基台11の開角
度が同一となり、マスト支持台15が基台11の中心か
ら垂直上方にのみ上昇させるように規制するのが垂直安
定機構18である。
【0117】以下において、この垂直安定機構18の動
作を図7、図8と共に説明する。
【0118】前述のように、両伸縮ハシゴ体13、14
が伸長しても、基台11における軸支片33と34の間
隔、マスト支持台15におけるピン53と65の間隔は
何れも変動しない。このため、伸縮ハシゴ体13、14
が伸長してマスト支持台15が上昇し、図10の状態か
ら図11の状態に変化すると伸縮ハシゴ体13、14で
形成されたハ字形の開角度は鋭角に変動する。すると、
上ハシゴ22、25のレール45と64に連結してある
ピン73と74の間隔が狭められるが、リンク71と7
2の長さは一定であることからピン73と74が接近す
ることにより両リンク71、72の先端を連結する連動
ピン75は下方に移動する。この連動ピン75は長穴6
9内に挿入されているため、連動ピン75はこの長穴6
9の長さ方向に沿って下方に直線的に移動することにな
り、リンク71と72で形成されたV字形の開角度は下
方に向けて鋭くなる。
【0119】また、同時に上ハシゴ22、25のレール
45と64に連結してあるピン78と79の間隔も狭め
られるが、リンク76と77の長さは一定であることか
ら、ピン78と79が接近することにより両ピン78、
79の先端を連結する連動ピン80は下方に移動する。
この連動ピン80は長穴69内に挿入されているため、
連動ピン80はこの長穴69の長さ方向に沿って下方に
直線的に移動することになり、リンク76と77で形成
されたハ字形の開角度は上方に向けて鋭くなる。このよ
うにして、一対のリンク71、72の開角度と一対のリ
ンク76と77の開角度が変化していく動作は、前述し
た上ハシゴ22、25が上昇していく動作と連動して作
動することになる。
【0120】このように、一対のリンク71、72およ
び一対のリンク76、77の開角度が変化する際に、連
動ピン75、80は長穴69の長さ方向には自由に摺動
するが、両連動ピン75、80は図7における左右方向
(長穴69の左右方向と同じである)には移動すること
ができない。これは、長穴69の上下の位置にそれぞれ
連動ピン75、80が挿通してあるため、図7の左側或
いは右側に支持棒67が傾こうとしても、上側の連動ピ
ン75或いは下側の連動ピン80はリンク71、72、
76、77によって傾動を阻止され(各リンク71、7
2、76、77の長さは変わらないため)、支持棒67
は垂直方向に保持される。このように、リンク71、7
2によるリンク機構とリンク76、77によるリンク機
構でマスト支持台15の中心に搭載された支持棒67は
常時垂直に維持される。
【0121】従って、支持棒67、リンク71、レール
45、マスト支持台15で形成された四辺形と、支持棒
67、リンク72、レール64、マスト支持台15で形
成された四辺形とは、支持棒67を中心線として常に左
右対称形に維持する。同様にして、支持棒67、リンク
76、レール45、マスト支持台15で形成された四辺
形と、支持棒67、リンク77、レール64、マスト支
持台15で形成された四辺形とは、支持棒67を中心線
として常に左右対称形を維持する。
【0122】このようにして、垂直安定機構18のリン
ク機構は左右に対称形になり、これにより、伸縮ハシゴ
体13、14が図10、図11中で左右に倒れないよう
に維持していて、同時に支持棒67を基台11に対して
垂直になるように維持している。この支持棒67は左右
の伸縮ハシゴ体13、14の間にあり、両伸縮ハシゴ体
13、14の長さは常に同一であるため、この昇降装置
10は側面から視て、左右の伸縮ハシゴ体13、14が
等辺であるやや二等辺三角形となる。そして、支持棒6
7が基台11に対して垂直に保持されているため、昇降
装置10の全体は支持棒67を中心にして左右対象に各
構成部材が配置されている。この動作は、あたかもコウ
モリ傘が開く際に、傘の中心にある柄に対して摺動する
スライダーに連結した骨が傘を左右対象に開かせるのと
似た作用となっている。
【0123】このように、ウインチ26が駆動すること
により巻き上げドラム27にワイヤー28、29が巻き
取られ、中ハシゴ21は下ハシゴ20に対して上方に、
上ハシゴ22は中ハシゴ21に対して上方に摺動する。
同様に、中ハシゴ24は下ハシゴ23に対して上方に、
上ハシゴ25は中ハシゴ24に対して上方に移動する。
だが、中ハシゴ21が下ハシゴ20に対して最大限に伸
長し、上ハシゴ22が中ハシゴ21に対して最大限に伸
長し、中ハシゴ24が下ハシゴ23に対して最大限に伸
長し、上ハシゴ25が中ハシゴ24に対して最大限に伸
長するとなると、それぞれの重複している長さが短くな
り、各部材を連結しているガイド片55、56、57、
58には大きな力が働き、荷重を支えきれなくなること
になる。また、接触面が短くなることから、上下の運動
がスムースに行われなくなることにもなる。
【0124】このため、各部材の伸長の動作において、
中ハシゴ21、24、上ハシゴ22、25が最大に移動
する量は、図11で示すようにそれらの全長の1/4程
度を残してその伸長の動作を停止させている。すなわ
ち、下ハシゴ20と中ハシゴ21は全長の1/4程度重
なっており、中ハシゴ21と上ハシゴ22は全長の1/
4程度重なっており、同様にして下ハシゴ23、中ハシ
ゴ24、上ハシゴ25の関係でも同じ重なり合いをして
いる。この図11における状態が伸縮ハシゴ体13、1
4を最大限に伸長させ、マスト支持台15を最大の高さ
位置に持ち上げた状態を示すものである。
【0125】このようにして、マスト支持台15を上昇
させると、このマスト支持台15に保持した支持棒67
も上昇し、支持棒67に連結した支持旋回機構16、バ
ケット17も上昇する。このバケット17が地面から高
い位置に持ち上げられると、このバケット17に作業員
Pが搭乗し、このバケット17に搭乗しながら高所での
建築、塗装、清掃などの各種の作業を行うことができ
る。この作業員Pの搭乗においては、図10の状態のバ
ケット17には作業員Pを乗せず、負荷が空の状態でウ
インチ26を駆動し、伸縮ハシゴ体13、14をそれぞ
れ伸長させて図11に示すように目的とする高さ位置に
までバケット17を持ち上げてから搭乗するのが好まし
い。
【0126】すなわち、バケット17を目的とする位置
にまで持ち上げたなら、伸長した伸縮ハシゴ体14の下
ハシゴ23、中ハシゴ24、上ハシゴ25にそれぞれ固
定してあるステップ42、44、46を作業員Pが伝わ
って登り、マスト支持台15まで到達したならば作業員
Pは手摺り31を乗り越え、踏み板30内に入り込むこ
とで作業員Pがバケット17に搭乗することになる(ま
た、伸縮ハシゴ体13を構成する下ハシゴ20、中ハシ
ゴ21、上ハシゴ22に固定したステップを伝わって登
っても良い)。これは、図10に示すように、伸縮ハシ
ゴ体13、14が縮小していてバケット17が最下位置
にあるときに、このバケット17に作業員Pを乗せたま
までウインチ26を駆動させたならば、ウインチ26に
大きな負荷がかかり、伸縮ハシゴ体13、14が迅速に
かつスムースに伸長することができないからである。
【0127】次に、前記支持旋回機構16の作用に付い
て説明する。
【0128】図11のように、伸縮ハシゴ体13、14
を最大に伸長させ、バケット17を高い位置に設定し、
このバケット17の踏み板30上に作業員Pが搭乗した
ままで作業員Pが作業できる範囲を変更したい場合があ
る。例えば、天井の取付け、塗装、修理、点検などで、
最初に作業していた部分を終了し、次に作業すべき部分
に移動して作業員Pの手が届く範囲を変更しなければな
らない必要性がある。このような場合に、バケット17
が図11のように高い位置にあり、作業員Pをバケット
17に搭載したままで基台11を次の作業位置に水平に
移動させるとすれば、昇降装置10の重心の位置が高い
ために転倒する恐れがある。この図11のように、高い
位置のバケット17が作業員Pと共に転倒することは人
災事故につながり、極めて危険なことである。このよう
な場合には、前述した支持旋回機構16を用いることに
より、バケット17を水平方向に旋回させ、作業員Pの
手の届く位置を変更して作業範囲を拡大させることがで
きる。
【0129】この支持旋回機構16を操作するには、バ
ケット17に搭乗した作業員Pが支持旋回機構16のハ
ンドル98を回転させることにより行われる。すなわ
ち、ハンドル98を回転させるとウオーム97が従動
し、このウオーム97の回転はウオーム97の外周に噛
み合わせたウオームギア92を回転させることになる。
このため、水平方向の軸線で回転していたウオーム97
の回転方向は、ウオームギア92により垂直方向の軸線
の回転に変換される。このウオームギア92の内周に形
成したキー溝93と支持棒67の外周に形成したキー溝
84の間には、両者を結ぶようにキー94が挿入してあ
るため、このキー94によってウオームギア92の回転
は支持棒67を回転させるようとする。
【0130】しかし、支持棒67の下部には垂直安定機
構18のリンク71、72、76、77が長穴69に連
結してあるため、ウオームギア92により支持棒67を
回転させようとしても支持棒67は回転することができ
ない。このため、ウオーム97によるウオームギア92
を回転させる力は、その反作用として逆にウオーム97
自体をウオームギア92の廻りで旋回させることにな
る。すると、ウオームギア92の廻りでウオーム97が
回転する力は軸支金具96及び保持体87に伝えられ、
支持棒67の周囲で保持体87を水平に旋回させる。こ
の保持体87の旋回では、保持体87の上下に形成した
旋回穴88、89が支持棒67の外周で摺動し、保持体
87の上端にあるL字形に曲げられた下面とカプラー9
0が摺動することにより支持棒67と保持体87は円滑
に回転する。
【0131】こうして、保持体87が支持棒67の廻り
を回転することにより、支持棒67に固着したバケット
17全体は支持棒67を旋回の中心として水平方向の全
周で回転することになる。支持旋回機構16の作用によ
りバケット17が回転した状態は図11中の破線で示さ
れる。すなわち、実線で描かれたバケット17が水平に
回転し、180度旋回した位置は図11において破線で
描かれたバケット17ーAの位置に示される。このバケ
ット17ーAが180度旋回すると、踏み板30ーA、
手摺り31ーAも破線のようにその位置を変えることに
なる。このため、作業員Pはバケット17の踏み板30
に搭乗した状態のままで、基台11を移動させずともハ
ンドル98を駆動させることでバケット17ーAのよう
に旋回させることができ、作業員Pの手の届く範囲を変
更することができる。
【0132】上述のようにして、図10の状態で縮小し
ていた伸縮ハシゴ体13、14が伸長し、図11、図1
のようにバケット17を最大の高さまで持ち上げること
ができる。
【0133】なお、上述の説明とは逆に、伸長させた伸
縮ハシゴ体13、14を縮小させてバケット17を降下
させるには、前述とは逆の手順によって行う。
【0134】すなわち、前述の手順とは逆にウインチ2
6を作動させて巻き上げドラム27を図11中で反時計
方向に回転させる。すると、巻き上げドラム27に巻き
取られていたワイヤー28、29が巻き上げドラム27
より引き出され、両ワイヤー28、29は順次伸縮ハシ
ゴ体13、14の方向に引き戻される。伸縮ハシゴ体1
3、14の中ハシゴ21、24、上ハシゴ22、25に
はそれぞれ上方から荷重が加えられているため、前述と
は逆にワイヤー28は下ハシゴ20、中ハシゴ21、上
ハシゴ22の間で二重のS字形に巻き廻され、ワイヤー
29は下ハシゴ23、中ハシゴ24、上ハシゴ25の間
で二重のS字形に巻き廻されて収納される。
【0135】このワイヤー29(ワイヤー28の収納状
態は図面では省略してある)が収納される状態は図2、
図3で示されるように、ワイヤー29はプーリー37、
48、49、中間プーリー50、51を転動させて、中
ハシゴ24と上ハシゴ25の間の隙間、及び下ハシゴ2
3と中ハシゴ24の間の隙間に引き込められる(この動
作は中ハシゴ21と上ハシゴ22の間の隙間、及び下ハ
シゴ20と中ハシゴ21の間の隙間に引き込められるワ
イヤー28も同様である)。こうして、前述とは逆に中
ハシゴ24は下ハシゴ23の内側に移動し、上ハシゴ2
5は中ハシゴ24の内側に移動することになる(同様
に、中ハシゴ21は下ハシゴ20の内側に移動し、上ハ
シゴ22は中ハシゴ21の内側に移動する)。
【0136】このようにして、中ハシゴ24、上ハシゴ
25が順次下方に移動することにより、伸縮ハシゴ体1
4を構成する中ハシゴ24が下ハシゴ23の長さの範囲
に収納され、上ハシゴ25が中ハシゴ24の長さの範囲
に収納され、伸縮ハシゴ体14の全長は下ハシゴ23の
全長とほぼ同じ長さになるように縮小する(同様に、中
ハシゴ21、上ハシゴ22が順次下方に移動することに
より、伸縮ハシゴ体13を構成する中ハシゴ21が下ハ
シゴ20の長さの範囲に収納され、上ハシゴ22が中ハ
シゴ21の長さの範囲に収納され、伸縮ハシゴ体13の
全長は下ハシゴ20の全長とほぼ同じ長さになるように
縮小する)。そして、最終的には図10で示すように、
伸縮ハシゴ体13、14はその全長が最小限に縮小さ
れ、マスト支持台15の高さ位置は最低の高さ位置とな
り、バケット17も最低の高さ位置に降下させられる。
【0137】このようにして昇降装置10を縮小させて
バケット17を降下させる場合に、作業員Pがバケット
17に搭乗したままで伸縮ハシゴ体13、14を縮小さ
せる動作を行わせることもできる。だが、昇降装置10
が転倒して作業員Pに災害を与えないために、ウインチ
26を逆転させて伸縮ハシゴ体13、14を縮小させる
前に、作業員Pが下ハシゴ23、中ハシゴ24、上ハシ
ゴ25にあるステップ42、44、46を伝わって地面
や床面に降り、バケット17が無人になった状態で伸縮
ハシゴ体13、14を縮小させることが好ましい(な
お、作業員Pが地面や床面に降りる際には、下ハシゴ2
0、中ハシゴ21、上ハシゴ22の各ステップを伝わっ
て降りることであっても良い)。
【0138】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る昇降装置によ
れば、その長さ方向に伸縮できる一対の伸縮保持手段の
下端を基台に間隔をおいて連結し、一対の伸縮保持手段
の先端を連結することで側面から見て二等辺三角形とな
るように組合せ、両伸縮保持手段の上端でバケットを支
えるように構成している。このため、バケットは垂直に
なった一本のマストやポールで支えるのではなく、左右
から伸び上がる伸縮保持手段よって持ち上げることがで
きるのでバケットが振れずに安定させることができる。
【0139】また、請求項1記載の発明に係る昇降装置
によれば、従来のマスト式やポール式のようにバケット
を安定させるためのワイヤーや補助棒を使用する必要が
なく、昇降機構が極めて簡易となる。
【0140】請求項2記載の発明に係る昇降装置によれ
ば、基台の上面に間隔を置いて一対の伸縮保持手段の下
端を連結し、両伸縮保持手段の上端を上部連結手段に連
結してあり、両伸縮保持手段の長さ方向の伸縮動作を同
期させるように構成してある。このため、基台と一対の
伸縮保持手段と上部連結手段により、側面から見て常時
やや二等辺三角形となるように作動させることができる
ので、上部連結手段に連結したバケットを安定して持ち
上げることができる。
【0141】請求項3記載の発明に係る昇降装置によれ
ば、基台の上面に間隔を置いて一対の伸縮保持手段を下
端を連結し、両伸縮保持手段の上端を連結し、この伸縮
保持手段の上端に支持旋回手段を連結し、支持旋回手段
にバケットを取り付けてある。そして、一対の伸縮保持
手段を同期して伸縮の動作を行わせるため、基台と伸縮
保持手段によって側面から見て常時やや二等辺三角形と
なるように作動させることができるので、支持旋回手段
とバケットを垂直上方に安定して持ち上げることができ
る。そして、バケットは支持旋回手段により水平方向に
旋回できるように保持されているため、この支持旋回手
段でバケットを水平方向に旋回させ、バケットの位置を
移動して作業員の手の届く範囲を変更することができ、
高所での作業範囲を拡大することができる。
【0142】請求項4記載の発明に係る昇降装置によれ
ば、基台の上面に間隔を置いて一対の伸縮保持手段を連
結し、両伸縮保持手段の上端を上部連結手段に連結して
あり、両伸縮保持手段の長さ方向の伸縮動作を同期させ
るように構成してある。この上部連結手段には支持旋回
手段を連結してあり、支持旋回手段にはバケットを取り
付けてある。このため、基台と一対の伸縮保持手段と上
部連結手段により、側面から見て常時やや二等辺三角形
となるように作動させることができるので、上部連結手
段に連結した支持旋回手段とバケットを垂直上方に安定
して持ち上げることができる。この支持旋回手段は上部
連結手段で保持されているため、安定して保持すること
ができ、さらに、支持旋回手段でバケットを水平方向に
旋回させ、バケットの位置を移動して作業員の手の届く
範囲を変更することができ、高所での作業範囲を拡大す
ることができる。
【0143】請求項5記載の発明に係る昇降装置によれ
ば、基台の上面に間隔を置いて一対の伸縮保持手段を連
結し、両伸縮保持手段の上端を連結し、これらの伸縮保
持手段の上端にバケットを連結して構成してある。両伸
縮保持手段は長さ方向に同期して伸縮できるため、基台
と一対の伸縮保持手段により、側面から見て常時やや二
等辺三角形となるように作動させることができるので、
伸縮保持手段に連結したバケットを垂直上方に安定して
持ち上げることができる。そして、これらの一対の伸縮
保持手段の伸縮の動作を行わせるためには、基台上に設
けられた駆動手段により行うため、伸縮保持手段には油
圧や動力などの駆動源を設ける必要がなく、伸縮保持手
段の重量を軽することができる。
【0144】請求項6記載の伸縮保持手段によれば、基
台の上面に間隔を置いて一対の伸縮保持手段を連結し、
両伸縮保持手段の上端を連結し、これらの伸縮保持手段
の上端にバケットを連結し、両伸縮保持手段の間には両
者の開角度を同一に維持する回動規制手段を設けた構成
である。両伸縮保持手段は長さ方向に同期して伸縮でき
るため、基台と一対の伸縮保持手段により、側面から見
て常時やや二等辺三角形となるように作動させることが
できるので、伸縮保持手段に連結したバケットを垂直上
方に安定して持ち上げることができる。この伸縮保持手
段が伸縮する際には、回動規制手段が作用してそれぞれ
の伸縮保持手段の開角度が同一となるように制御するた
め、基台から傾斜したそれぞれの伸縮保持手段の角度が
常時同一になり、バケットを基台に対して垂直に上下動
させることができる。このため、基台と両伸縮保持手段
は常時二等辺三角形の形状を維持することができ、伸縮
保持手段が転倒したり変形することを防止することがで
きる。
【0145】請求項7記載の伸縮保持手段によれば、複
数本のハシゴを摺動自在に重ね合わせて構成してあり、
各ハシゴには階段状のステップを固着してある。このハ
シゴを摺動させることにより伸縮保持手段の全長を伸縮
させることができ、作業員がバケットに搭乗する際には
各ハシゴのステップを伝わって登ることができる。この
ため、伸縮保持手段はバケットを保持する機能と作業員
が登るための機能を兼用することができる。
【0146】請求項8記載の伸縮保持手段によれば、複
数本のハシゴを摺動自在に重ね合わせて構成してあり、
このハシゴを摺動させることにより伸縮保持手段の全長
を伸縮させることがでる。そして、重ね合わせたハシゴ
のそれぞれの外側を基台に連結し、ハシゴのそれぞれの
内側を上端で連結してあるので、伸縮保持手段が伸縮す
る際に上部のハシゴが外側に出っ張らず、ハシゴを伝わ
って登る作業員の邪魔にならない。また、内側のハシゴ
の上端を連結してあるため、伸長した場合であっても伸
縮保持手段が左右に拡大せず、機構の容積を小さくする
ことができる。
【0147】請求項9記載の伸縮保持手段によれば、複
数本のハシゴを摺動自在に重ね合わせて構成してあり、
各ハシゴはそれらの上端と下端に摺動案内機構を設けて
ある。これらのハシゴはそれらの長さ方向に自由に摺動
することができ、しかも隣接するハシゴ間では、摺動案
内機構によりハシゴの長さ方向にのみ摺動を許諾してい
るため、伸縮保持手段を確実にその長さ方向にのみ伸縮
させることができる。
【0148】請求項10記載の伸縮保持手段によれば、
複数本のハシゴを摺動自在に重ね合わせて構成してあ
り、各ハシゴはコ字形の一対のレールと両レールの間に
固着したステップから構成してあり、各レールの上端と
下端には他のレールのコ字形の開口に嵌め合わされるL
字形のガイド片を固着してある。このガイド片がレール
のコ字形の空間内を摺動するため、各レールはその長さ
方向にのみ摺動し、左右に外れることなく安定して伸縮
させることができる。
【0149】請求項11記載の上部連結手段によれば、
基台の長さよりも短く、一対の伸縮保持手段の下端は基
台に回動自在に連結され、それらの上端は上部連結手段
に回動自在に連結されていて、基台、一対の伸縮保持手
段、上部連結手段によって上部が切り取られたやや二等
辺三角形を形成するように組み立てられる。この上部連
結手段は平坦で水平であるため、バケットや支持旋回手
段を搭載するのが容易となる。
【0150】請求項12記載の支持旋回手段によれば、
垂直に設定された支持棒と、この支持棒に回転自在に挿
通された保持体により構成されているので、保持体は支
持棒の廻りで水平方向に自由に回転することができる。
このため、保持体に固着してあるバケットは水平方向に
旋回でき、バケットに搭乗した作業員の作業範囲を拡大
することができる。
【0151】請求項13記載の支持旋回手段によれば、
垂直に設定された支持棒と、この支持棒に回転自在に挿
通された保持体と、支持棒に固着したウオームギャと、
保持体に軸支されてウオームギャに噛み合うウオームに
よって構成されている。このため、ウオームを回転させ
ると、支持棒は回転せずにその反作用で保持体が支持棒
の周囲を回転することができ、小さな力で保持体とバケ
ットを水平方向に旋回させることができ、バケットに搭
乗した作業員の作業範囲を拡大することができる。
【0152】請求項14記載の駆動手段によれば、ウイ
ンチと、巻上げドラムと、一対のワイヤーによって構成
されているため、油圧シリンダーなどの油圧作動機器を
使用しないため、機構が簡易となり軽量化を図ることが
できる。
【0153】請求項15記載の駆動手段によれば、ウイ
ンチと、巻上げドラムと、一対のワイヤーによって構成
され、ワイヤーはそれぞれ伸縮保持手段を構成するハシ
ゴの間で上下に巻き廻してあり、その終端を上段のハシ
ゴの下端に結束してある。このため、巻上げドラムをウ
インチにより回転させると、それぞれのワイヤーが同期
して巻上げられて各ハシゴの間に巻き廻してあったワイ
ヤーの長さを縮めるように作用するため、簡易な機構で
伸縮保持手段を伸縮させることができる。
【0154】請求項16記載の回動規制手段によれば、
垂直に垂れ下がった支持棒と、支持棒と両側の伸縮保持
手段の間に介在させたリンクにより構成されているた
め、両側の伸縮保持手段が伸縮してそれらの開角度が変
化しても、リンクによりその開角度が規制されるため、
両伸縮保持手段の基台に対する角度は常時等しくなる。
このため、伸縮保持手段の上端に連結したバケットは基
台に対して垂直上方に移動するように規制される。
【0155】請求項17記載の回動規制手段によれば、
垂直に垂れ下がった支持棒と、この支持棒の長さ方向に
開口された長穴と、長穴の上下に摺動自在に挿通した一
対のピンと、両伸縮保持手段と第一のピンの間に介在さ
れた一対の第一のリンクと、両伸縮保持手段と第二のピ
ンの間に介在された一対の第二のリンクとから構成さ
れ、伸縮保持手段の間には上下に一対のリンク機構が形
成されたことになる。両伸縮保持手段の伸縮動作に連動
してこれらのリンク機構が開閉動すると、リンク機構は
左右対称形に動作するため、両側の伸縮保持手段の開閉
動も左右対称となり、伸縮保持手段が基台に対する開角
度は常時同一となる。このため、伸縮保持手段の上端に
連結したバケットは基台に対して垂直上方に移動するよ
うに規制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による昇降装置の一実施例を示し、バケ
ットを最大に上昇させた状態を示す装置全体の斜視図で
ある。
【図2】本発明による昇降装置の一実施例を示し、一方
の伸縮ハシゴ体と巻き上げ機構の構成を示す分解斜視図
である。
【図3】本発明による昇降装置の一実施例を示し、一方
の伸縮ハシゴ体に巻き廻したワイヤーの配置を示す要部
の分解斜視図である。
【図4】本発明による昇降装置の一実施例を示し、一方
の伸縮ハシゴ体における摺動の規制機構を示す要部の斜
視図である。
【図5】本発明による昇降装置の一実施例を示し、一方
の伸縮ハシゴ体における摺動の規制機構を示し、図4中
でAーAの矢視断面図である。
【図6】本発明による昇降装置の一実施例を示し、一方
の伸縮ハシゴ体における摺動の規制機構を示し、図4中
でBーBの矢視断面図である。
【図7】本発明による昇降装置の一実施例を示し、左右
の伸縮ハシゴ体の開角度を同期させるための垂直安定機
構を示す一部断面の側面図である。
【図8】本発明による昇降装置の一実施例を示し、左右
の伸縮ハシゴ体の開角度を同期させるための垂直安定機
構の構成を示す分解斜視図である。
【図9】本発明による昇降装置の一実施例を示し、支持
棒に取り付けられる支持旋回機構とバケットの構造を示
す分解斜視図である。
【図10】本発明による昇降装置の一実施例を示し、伸
縮ハシゴ体を最小に縮小し、バケットを降下させた状態
を示す側面図である。
【図11】本発明による昇降装置の一実施例を示し、伸
縮ハシゴ体を最大に伸長し、バケットを上昇させた状態
を示す側面図である。 10 昇降装置 11 基台 13 伸縮ハシゴ体 14 伸縮ハシゴ体 15 支持台 16 支持旋回機構 17 バケット 18 垂直安定機構 19 巻上げ機構 20 下ハシゴ 21 中ハシゴ 22 上ハシゴ 23 下ハシゴ 24 中ハシゴ 25 上ハシゴ 26 ウインチ 27 巻き上げドラム 28 ワイヤー 29 ワイヤー 41 レール 42 ステップ 43 レール 44 ステップ 45 レール 46 ステップ 55 ガイド片 56 ガイド片 57 ガイド片 58 ガイド片 63 ステップ 64 レール 71 リンク 72 リンク 73 ピン 74 ピン 75 連動ピン 76 リンク 77 リンク 78 ピン 79 ピン 80 連動ピン 87 保持体 92 ウオームギア 97 ウオーム

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦でやや水平に保持された基台と、そ
    れぞれの下端を前記基台の左右に間隔を置いて回動自在
    に連結するとともに、それぞれの上端を回動自在に連結
    し、その長さ方向に同期して伸縮することができる一対
    の伸縮保持手段と、両伸縮保持手段の上端に連結され、
    作業員が搭乗することができるバケットとから成り、基
    台と一対の伸縮保持手段で構成された機構が側面より見
    てやや二等辺三角形に似た形状を維持させることを特徴
    とする昇降装置。
  2. 【請求項2】 平坦でやや水平に保持された基台と、そ
    れぞれの下端を前記基台の左右に間隔を置いて回動自在
    に連結、その長さ方向に同期して伸縮することができる
    一対の伸縮保持手段と、両伸縮保持手段の上端を回動自
    在に連結した上部連結手段と、この上部連結手段に連結
    され、作業員が搭乗することができるバケットから成
    り、両伸縮保持手段の上端の間隔を両伸縮保持手段の下
    端の間隔より狭くし、基台と一対の伸縮保持手段と上部
    連結手段で構成された機構が側面より見てやや二等辺三
    角形に似た形状を維持させることを特徴とする昇降装
    置。
  3. 【請求項3】 平坦でやや水平に保持された基台と、そ
    れぞれの下端を前記基台の左右に間隔を置いて回動自在
    に連結するとともに、それぞれの上端を回動自在に連結
    し、その長さ方向に同期して伸縮することができる一対
    の伸縮保持手段と、両伸縮保持手段の上端に連結された
    支持旋回手段と、この支持旋回手段に連結され、作業員
    が搭乗することができ、支持旋回手段によって水平方向
    へ回転することができるバケットとから成り、基台と一
    対の伸縮保持手段で構成された機構が側面より見てやや
    二等辺三角形に似た形状を維持させることを特徴とする
    昇降装置。
  4. 【請求項4】 平坦でやや水平に保持された基台と、そ
    れぞれの下端を前記基台の左右に間隔を置いて回動自在
    に連結、その長さ方向に同期して伸縮することができる
    一対の伸縮保持手段と、両伸縮保持手段の上端を回動自
    在に連結した上部連結手段と、この上部連結手段に連結
    された支持旋回手段と、この支持旋回手段に連結され、
    作業員が搭乗することができ、支持旋回手段によって水
    平方向へ回転することができるバケットとから成り、両
    伸縮保持手段の上端の間隔を両伸縮保持手段の下端の間
    隔より狭くし、基台と一対の伸縮保持手段と上部連結手
    段で構成された機構が側面より見てやや二等辺三角形に
    似た形状を維持させることを特徴とする昇降装置。
  5. 【請求項5】 平坦でやや水平に保持された基台と、そ
    れぞれの下端を前記基台の左右に間隔を置いて回動自在
    に連結するとともに、それぞれの上端を回動自在に連結
    し、その長さ方向に同期して伸縮することができる一対
    の伸縮保持手段と、両伸縮保持手段の上端に連結され、
    作業員が搭乗することができるバケットと、前記基台に
    設けられ、左右の伸縮保持手段の伸縮の作動を行う駆動
    手段とから成り、基台と一対の伸縮保持手段で構成され
    た機構が側面より見てやや二等辺三角形に似た形状を維
    持させることを特徴とする昇降装置。
  6. 【請求項6】 平坦でやや水平に保持された基台と、そ
    れぞれの下端を前記基台の左右に間隔を置いて回動自在
    に連結するとともに、それぞれの上端を回動自在に連結
    し、その長さ方向に同期して伸縮することができる一対
    の伸縮保持手段と、両伸縮保持手段の上端に連結され、
    作業員が搭乗することができるバケットと、両伸縮保持
    手段の間に設けられ、両者の開角度が常時等しくなるよ
    うに規制する回動規制手段とから成り、基台と一対の伸
    縮保持手段で構成された機構が側面より見てやや二等辺
    三角形に似た形状を維持させることを特徴とする昇降装
    置。
  7. 【請求項7】 前記伸縮保持手段は、それぞれに階段状
    のステップを設けたハシゴを複数本重ね合わせ、それぞ
    れのハシゴの長さ方向にのみ摺動できるように構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至6記載の昇降装置。
  8. 【請求項8】 前記伸縮保持手段は、それぞれに階段状
    のステップを設けたハシゴを複数本重ね合わせると共
    に、重ね合わせた外側にあるハシゴの下端を基台に連結
    し、重ね合わせた内側にあるハシゴの上端を連結し、そ
    れぞれのハシゴの長さ方向にのみ摺動できるように構成
    したことを特徴とする請求項1乃至7記載の昇降装置。
  9. 【請求項9】 前記伸縮保持手段は、それぞれに階段状
    のステップを上下に間隔をおいて設け、その長さ方向に
    揃えて重ね合わせた複数本のハシゴと、各ハシゴの上端
    と下端に設けられ、隣接するハシゴをその長さ方向にの
    み摺動できるように規制する摺動案内機構とから構成し
    たことを特徴とする請求項1乃至8記載の昇降装置。
  10. 【請求項10】 前記伸縮保持手段は、左右平行に並べ
    られた細長い断面形状がコ字形のレールと両レールの間
    に間隔を置いて固着したステップとから構成された複数
    本のハシゴと、各ハシゴの上端と下端にそれぞれ固着さ
    れたガイド片とから成り、各レールのコ字形の開口を外
    側に向けてあり、ガイド片はこのレールのコ字形の開口
    に嵌め合わせられるL字形をしており、ハシゴの上端と
    下端に固着したL字形のガイド片が他のハシゴのコ字形
    の開口に嵌め合わせることにより、それぞれのハシゴを
    長さ方向にのみ摺動できるように構成したことを特徴と
    する請求項1乃至9記載の昇降装置。
  11. 【請求項11】 前記上部連結手段は、左右に伸縮保持
    手段の上端を回動自在に連結でき、基台の長さよりも短
    く、平坦な形状をしたことを特徴とする請求項2、4記
    載の昇降装置。
  12. 【請求項12】 前記支持旋回手段は、一対の伸縮保持
    手段の連結された上端或いは上部連結手段に垂直に固定
    された支持棒と、この支持棒に旋回自在に挿通され、バ
    ケットを固着した保持体とから構成したことを特徴とす
    る請求項3、4記載の昇降装置。
  13. 【請求項13】 前記支持旋回手段は、一対の伸縮保持
    手段の連結された上端或いは上部連結手段に垂直に固定
    された支持棒と、この支持棒に旋回自在に挿通され、バ
    ケットを固着した保持体と、支持棒に固着されたウオー
    ムギャと、保持体に回転自在に軸支され、その歯面をウ
    オームギャの歯面と噛み合うウオームとから構成したこ
    とを特徴とする請求項3、4及び12記載の昇降装置。
  14. 【請求項14】 前記駆動手段は、ウインチと、このウ
    インチによって回転される巻上げドラムと、この巻上げ
    ドラムにそれぞれ独立して巻き付けられた一対のワイヤ
    ーとから構成したことを特徴とする請求項6記載の昇降
    装置。
  15. 【請求項15】 前記駆動手段は、ウインチと、このウ
    インチによって回転される巻上げドラムと、この巻上げ
    ドラムにそれぞれ独立して巻き付けられた一対のワイヤ
    ーとから構成され、前記伸縮保持手段は、それぞれに階
    段状のステップを設けたハシゴを複数本重ね合わせ、そ
    れぞれのハシゴの長さ方向にのみ摺動できるように構成
    し、各ワイヤーはそれぞれの伸縮保持手段にあるハシゴ
    の上端と下端の間に巻き廻し、各ワイヤーの終端を伸縮
    保持手段の上段のハシゴの下端に結束したことを特徴と
    する請求項14記載の昇降装置。
  16. 【請求項16】 前記回動規制手段は、一対の伸縮保持
    手段の連結された上端或いは上部連結手段より垂直に下
    方に垂れ下がり、一対の伸縮保持手段の間に位置した支
    持棒と、各伸縮保持手段の上部にそれぞれの一端を回動
    自在に連結し、他端を支持棒の長さ方向で摺動できるよ
    うに連結したリンクとから構成したことを特徴とする請
    求項3、4及び12記載の昇降装置。
  17. 【請求項17】 前記回動規制手段は、一対の伸縮保持
    手段の連結された上端或いは上部連結手段より垂直に下
    方に垂れ下がり、一対の伸縮保持手段の間に位置した支
    持棒と、この支持棒の長さ方向に開口した長穴と、各伸
    縮保持手段の上部にそれぞれの一端を回動自在に連結し
    た一対の第一のリンクと、この第一のリンクの他端を回
    動自在に連結すると共に前記長穴に挿通されて長穴の方
    向に摺動できる第一のピンと、各伸縮保持手段の上部に
    それぞれの一端を回動自在に連結した一対の第二のリン
    クと、この第二のリンクの他端を回動自在に連結すると
    共に前記長穴に挿通されて長穴の方向に摺動できる第二
    のピンとから構成したことを特徴とする請求項3、4、
    12及び16記載の昇降装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015067987A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 株式会社大垣共立銀行 ドライブスルー用金融店舗
KR200487678Y1 (ko) * 2017-08-10 2018-10-19 주식회사 한일항공기계 계단장치
CN110292733A (zh) * 2019-07-31 2019-10-01 徐工集团工程机械股份有限公司 消防车
CN111976863A (zh) * 2020-09-01 2020-11-24 国网江苏省电力有限公司高邮市供电分公司 一种配电房辅助维修装置
CN114408817A (zh) * 2021-12-17 2022-04-29 国网河南省电力公司温县供电公司 电路维修用防护装置

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