JP2002356297A - 鉄塔建設用クレーン及び該クレーンを用いた鉄塔建設方法 - Google Patents

鉄塔建設用クレーン及び該クレーンを用いた鉄塔建設方法

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JP2002356297A
JP2002356297A JP2001165364A JP2001165364A JP2002356297A JP 2002356297 A JP2002356297 A JP 2002356297A JP 2001165364 A JP2001165364 A JP 2001165364A JP 2001165364 A JP2001165364 A JP 2001165364A JP 2002356297 A JP2002356297 A JP 2002356297A
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base
tower
steel tower
holder
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JP2001165364A
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English (en)
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Yoshimichi Takayabu
善道 高薮
Kazunori Yabe
和則 矢部
Wataru Kuriyama
渉 栗山
Mitsuru Takeda
充 武田
Isamu Shoji
勇 東海林
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Kyowa Exeo Corp
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Kyowa Exeo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 市街地等の狭隘な場所や山岳地域において、
比較的小型な鉄塔を安全に建設する。 【解決手段】 建設途中の鉄塔1の側方にベースマスト
12を配置し、このベースマスト12を第1のマストホ
ルダ35を用いて鉄塔1に支持すると共に、ベースマス
ト12から上方に伸長するマスト21の途中部位を、第
2のマストホルダ51,51を用いて鉄塔1に支持する
構成とする。これにより、建設途中の鉄塔1とクレーン
11とが互いに揺れに対する強度を補完し合うようにな
り、鉄塔1の内側にマスト21を配置するだけのスペー
スを確保できない場合でも、鉄塔1の側方に配置したク
レーン11を用いて、鉄塔1を安全に建設することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電波鉄塔等
の鉄塔を建設するのに好適に用いられる鉄塔建設用クレ
ーン及び該クレーンを用いた鉄塔建設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、送電線を架設するために用いら
れる送電線鉄塔、携帯電話に送受信される電波の中継基
地となる電波鉄塔等は、骨組み構造をなす多数の鉄塔構
成体を順次高さ方向に連設することにより、大きな地上
高さをもって構成されている。
【0003】このため、送電線鉄塔、電波鉄塔等を建設
するときには大きな揚程をもった大型の油圧クレーンが
必要となるが、例えば民家が密集した市街地、道路の路
側帯等の狭隘な場所、山岳地域においては、このような
大型の油圧クレーンを用いて鉄塔を建設することが困難
である場合が多い。
【0004】これに対し、大型の油圧クレーンの搬入が
困難な場所での鉄塔建設に好適に用いられる鉄塔建設用
クレーンが知られており、この鉄塔建設用クレーンは、
通常、鉄塔の内側に配置され高さ方向に延びるマスト
と、該マストの上端側に旋回可能に設けられた吊荷作業
用の作業装置とにより大略構成され、マストは、1個が
4m程度の高さ寸法を有する多数の継ぎマストにより構
成されている。
【0005】ここで、上述の鉄塔建設用クレーンを用い
て鉄塔を建設するときには、例えば2〜3段の継ぎマス
トを連設することにより地上高さの低いマストを組立
て、このマストの上端側に作業装置を取付けた後、この
作業装置を用いて吊上げた鉄塔構成体を順次高さ方向に
連設することにより鉄塔を徐々に組立てる。そして、マ
ストを持上げてその下端側に次の継ぎマストを接続する
ことにより、組立てられていく鉄塔の地上高さに応じて
マストを高くする。さらに、この高くなったマストを利
用して組立途中の鉄塔上に鉄塔構成体を連設する。
【0006】このようにして、多数の継ぎマストを順次
連設することによりマスト全体を伸長させつつ、該マス
トに取付けた作業装置を用いて多数の鉄塔構成体を順次
連設していくことにより、市街地、道路の路側帯等の狭
隘な場所、山岳地域等においても大きな地上高さを有す
る鉄塔を建設することができる。そして、この鉄塔の建
設時には、伸長するマストの途中部位を、建設途中の鉄
塔にワイヤロープ等を用いて連結することにより、鉄塔
建設用クレーンの安定性を確保している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、送電線鉄塔
は、送電線を架設するために電波鉄塔に比較して大型で
あり、送電線鉄塔の内側には上述した鉄塔建設用クレー
ンのマストを配置するに充分なスペースを確保すること
ができる。
【0008】しかし、電波鉄塔は送電線鉄塔に比較して
支柱間の間隔が狭いため、電波鉄塔の内側に鉄塔建設用
クレーンのマストを配置することができず、従来技術に
よる鉄塔建設用クレーンを用いて電波鉄塔を建設するこ
とが困難であるという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、市街地、道路の路側帯等の狭隘な場所、
山岳地域等において、電波鉄塔等の比較的小型な鉄塔を
安全に建設することができるようにした鉄塔建設用クレ
ーン及び該クレーンを用いた鉄塔建設方法を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1の発明に係る鉄塔建設用クレーンは、多
数の鉄塔構成体を順次高さ方向に連設することにより構
成される鉄塔の側方に設置されるベースマストと、多数
の継ぎマストを順次高さ方向に連設することにより構成
され、最下端側の継ぎマストが該ベースマストに支持さ
れるマストと、該マストの上端側に旋回装置を介して旋
回可能に設けられた吊荷作業用の作業装置と、前記ベー
スマストと建設途中の鉄塔との間に設けられ該ベースマ
ストを支持する第1のマストホルダと、前記マストの途
中部位と建設途中の鉄塔との間に設けられ該マストの途
中部位を支持する第2のマストホルダとにより構成して
なる。
【0011】このように構成したことにより、鉄塔の内
側にマストを配置するだけのスペースを確保できない場
合でも、鉄塔の側方に配置したベースマストによってマ
ストの下端側を支持し、このマストの上端側に設けた作
業装置を用いて鉄塔を建設することができる。この場
合、建設途中の鉄塔、マストは風等の影響により揺れを
生じるが、第1のマストホルダを用いて鉄塔とベースマ
ストとの間を連結し、第2のマストホルダを用いて鉄塔
とマストの途中部位との間を連結することにより、鉄塔
とマストとが、揺れに対する強度を互いに補完し合うよ
うになり、両者を安定させた状態で鉄塔を安全に建設す
ることができる。
【0012】請求項2の発明は、ベースマストには、マ
ストの下端側を高さ方向に持上げるマスト持上げ装置
と、該マスト持上げ装置によりマストの下端側を持上げ
た状態でベースマスト内に次の継ぎマストを挿入する継
ぎマスト挿入装置とを設ける構成としたことにある。
【0013】このように構成したことにより、マスト持
上げ装置によってマストの下端側を持上げた状態で、継
ぎマスト挿入装置を用いてベースマスト内に次の継ぎマ
ストを挿入し、該継ぎマストをマストの下端側に接続す
ることができる。このため、マストに継ぎマストを接続
する作業を、ベースマストに設けたマスト持上げ装置、
継ぎマスト挿入装置を用いて地上作業によって安全に行
うことができる。
【0014】請求項3の発明は、第1のマストホルダ
は、建設途中の鉄塔に固定される基本ビームと、基端側
が該基本ビームに取付けられ先端側がベースマストにピ
ン結合される支持ロッドとにより構成したことにある。
【0015】このように構成したことにより、建設途中
の鉄塔に基本ビームを固定し、支持ロッドの先端側をベ
ースマストにピン結合するだけの簡単な作業で、建設中
の鉄塔を利用してベースマストを強固に支持することが
できる。
【0016】請求項4の発明は、第2のマストホルダ
は、建設途中の鉄塔に固定される基本ビームと、基端側
が該基本ビームに揺動可能に取付けられ先端側がマスト
の途中部位に向けて延びるスイングアームと、マストの
途中部位に取付けられ該スイングアームの先端側に配置
されるマストガイドと、基端側が前記基本ビームに取付
けられ先端側が該マストガイドにピン結合される支持ロ
ッドとにより構成したことにある。
【0017】このように構成したことにより、基本ビー
ムを建設途中の鉄塔に固定し、スイングアームの先端側
をマストの途中部位に向けて揺動させ、マストに取付け
られたマストガイドをスイングアームの先端側に配置し
た後、基本ビームに取付けられた支持ロッドの先端側を
マストガイドにピン結合するだけの簡単な作業で、マス
トをマストガイドを介して建設途中の鉄塔に強固に支持
することができる。
【0018】請求項5の発明は、第2のマストホルダの
基本ビームには、支持ロッドの先端側をマストガイドに
ピン結合するときの作業用の足場となるデッキを設ける
構成としたことにある。
【0019】このように構成したことにより、作業者
は、支持ロッドの先端側をマストガイドにピン結合する
作業等を、デッキ上に広い足場を確保しつつ安全に行う
ことができる。
【0020】請求項6の発明は、多数の鉄塔構成体を順
次高さ方向に連設することにより構成される鉄塔の側方
に設置されるベースマストと、多数の継ぎマストを順次
高さ方向に連設することにより構成され、最下端側の継
ぎマストが該ベースマストに支持されるマストと、該マ
ストの上端側に旋回装置を介して旋回可能に設けられた
吊荷作業用の作業装置と、前記ベースマストと建設途中
の鉄塔との間に設けられ該ベースマストを支持する第1
のマストホルダと、前記マストの途中部位と建設途中の
鉄塔との間に設けられ該マストの途中部位を支持する第
2のマストホルダとを備えた鉄塔建設用クレーンを用い
た鉄塔建設方法に係り、ベースマストを建設途中の鉄塔
の架台側方に設置するベースマスト設置工程と、建設途
中の鉄塔とベースマストとの間に第1のマストホルダを
取付けることにより、この鉄塔を利用してベースマスト
を支持する第1のマストホルダ取付け工程と、ベースマ
ストにマストの下端側を組込むマスト組込み工程と、マ
ストの上端側に作業装置を取付ける作業装置取付け工程
と、作業装置を用いて鉄塔構成体を順次連設することに
より鉄塔を組立る鉄塔組立工程と、マストの下端側に継
ぎマストを接続することにより、建設途中の鉄塔の地上
高さに応じて該マストを伸長させる継ぎマスト接続工程
と、組立られる鉄塔の途中部位と伸長するマストの途中
部位との間に第2のマストホルダを取付けることによ
り、この鉄塔を利用してマストを支持する第2のマスト
ホルダ取付工程とからなる。
【0021】このような鉄塔建設方法を採用することに
より、マストの下端側を支持するベースマストを、第1
のマストホルダを用いて建設中の鉄塔に強固に支持する
ことができ、継ぎマストを接続してマストを伸長させた
後、該マストの途中部位を第2のマストホルダを用いて
建設中の鉄塔に強固に支持することができるので、鉄塔
とマストとが、揺れに対する強度を互いに補完し合うよ
うになり、両者を安定させた状態で鉄塔を安全に建設す
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鉄塔建設用ク
レーンの実施の形態について図1ないし図18を参照し
つつ詳細に説明する。
【0023】図中、1は後述のクレーン11によって建
設される電波鉄塔で、該電波鉄塔1は、例えば携帯電話
に対して送受信される電波の中継基地となるもので、骨
組み構造をなす多数の鉄塔構成体2,2,…を順次高さ
方向に連設することにより構成されている。そして、電
波鉄塔1は、地面に敷設されたコンクリート等の架台3
上に立設され、その上端側にアンテナ4が取付けられる
ことにより、地上高さが50m程度に達するものであ
る。
【0024】ここで、電波鉄塔1を構成する各鉄塔構成
体2は、高さ方向に延びるパイプ材からなる3本の支柱
2A(2本のみ図示)と、水平方向に延びて各支柱2A
間を連結するパイプ材からなる上,下2段のビーム2
B,2Bとにより、上方からみてほぼ三角形状の強固な
骨組み構造をもって形成されている。そして、各支柱2
Aの端部に設けられたフランジ間をボルト(いずれも図
示せず)を用いて締結することにより、各鉄塔構成体2
を高さ方向に順次連設する構成となっている。
【0025】11は本実施の形態に係る鉄塔建設用クレ
ーンで、該クレーン11は、後述するベースマスト1
2、マスト21、作業装置23、第1のマストホルダ3
5、第2のマストホルダ51等により構成されている。
【0026】12は電波鉄塔1の側方に配置されたベー
スマストで、該ベースマスト12は、電波鉄塔1の架台
3に隣接して地面上に敷設されたベースフレーム13上
に立設され、後述するマスト21の下端側を支持するも
のである。
【0027】ここで、ベースマスト12は、図2及び図
4等に示すように、高さ方向に延びる4本の支柱12
A,12A,…と、これら各支柱12A間を連結する複
数のビーム12B,12B,…とにより、ほぼ直方体状
の骨組み構造をもって形成されている。そして、ベース
マスト12の内側は、後述するマスト21の下端側を収
容するマスト収容部12Cとなり、該マスト収容部12
C内には、マスト21の高さ方向への移動を許し水平方
向への移動を規制するガイドローラ(図示せず)が設け
られている。
【0028】そして、ベースマスト12の下端部は、ベ
ースフレーム13にアンカーボルト(図示せず)等を用
いて強固に固定され、ベースマスト12の上端側には、
図5及び図6に示すように、後述する第1のマストホル
ダ35を取付けるためのブラケット14,15と、作業
用の足場16とが設けられている。
【0029】17はベースマスト12に設けられたマス
ト持上げ装置としてのロープウインチで、該ロープウイ
ンチ17は、図2及び図4に示すように、ベースマスト
12の下端側に固着して設けられている。そして、ロー
プウインチ17にはワイヤロープ18の基端側が巻回さ
れ、ワイヤロープ18の先端側は、ベースマスト12の
上端側に回転可能に設けられたシーブ19に巻装されて
ベースフレーム13側へと延び、ベースマスト12のマ
スト収容部12C内に収容されたマスト21の下端部に
接続されている。
【0030】従って、ロープウインチ17によってワイ
ヤロープ18を巻取ることにより、図4に示すように、
マスト21の下端側がベースフレーム13から持上が
り、ベースマスト12のマスト収容部12C内に、マス
ト21に継足すべき次の継ぎマスト22を挿入するため
のスペースを確保することができる構成となっている。
【0031】20はロープウインチ17と共にベースマ
スト12に設けられた継ぎマスト挿入装置で、該継ぎマ
スト挿入装置20は、図3に示すように、ベースマスト
12に回動可能に取付けられ、油圧シリンダ等(図示せ
ず)により図示の位置からベースマスト12に向けて矢
示A方向に回動するものである。そして、継ぎマスト挿
入装置20は、マスト21の下端側に継ぎ足すべき次の
継ぎマスト22を載置し、上述の如くロープウインチ1
7によってマスト21の下端側を持上げた状態でベース
マスト12側へと回動することにより、載置した継ぎマ
スト22をベースマスト12のマスト収容部12C内へ
と挿入するものである。
【0032】21はベースマスト12によって最下端側
を支持され高さ方向に延びたマストで、該マスト21
は、多数の継ぎマスト22,22,…を順次高さ方向に
連設することにより構成されている。
【0033】ここで、マスト21を構成する各継ぎマス
ト22は、上,下方向に延びる4本の支柱22A,22
A,…と、これら各支柱22A間を連結する複数のビー
ム22B,22B,…とにより、ベースマスト12より
も一回り小さな直方体状の骨組み構造をもって形成さ
れ、例えば4m程度の高さ寸法を有している。
【0034】そして、マスト21の最下端側に位置する
継ぎマスト22は、ベースマスト12のマスト収容部1
2C内に収容され、該マスト収容部12C内に設けられ
たガイドローラ(図示せず)により、水平方向への移動
が禁止され、高さ方向にのみ移動可能に支持されてい
る。また、マスト21の最下端側はベースフレーム13
に当接し、該ベースフレーム13によってマスト21、
及び該マスト21に取付けられる後述の作業装置23等
の荷重を受ける構成となっている。
【0035】23はマスト21の上端側に旋回装置24
を介して旋回可能に取付けられた吊荷作業用の作業装置
で、該作業装置23は、後述のA型フレーム25、ジブ
26、吊荷フック34等により構成されている。そし
て、作業装置23は、例えば遠隔操作装置(図示せず)
によって操作され、多数の鉄塔構成体2を吊上げて順次
連設していくことにより、鉄塔1を組立てる作業を行う
ものである。
【0036】25は旋回装置24上に設けられたA型フ
レームで、該A型フレーム25は、骨組み構造をなすジ
ブ26の基端側を俯仰動可能に支持するものである。ま
た、A型フレーム25には、起伏ウインチ27、巻上ウ
インチ28が設けられ、起伏ウインチ27には起伏ロー
プ29が巻回されている。
【0037】ここで、A型フレーム25の上端側にはジ
ブハンガ30が取付けられ、該ジブハンガ30とジブブ
ライドル31との間には起伏ロープ29が巻回され、ジ
ブブライドル31とジブ26の先端側とはペンダントロ
ープ32によって連結されている。従って、起伏ウイン
チ27によって起伏ロープ29を巻取り、巻出すことに
より、ジブハンガ30とジブブライドル31との間隔が
変化し、ペンダントロープ32を介してジブ26が起伏
する構成となっている。
【0038】一方、巻上ウインチ28には巻上ロープ3
3が巻回され、該巻上ロープ33の先端側は、ジブ26
の先端側に設けられたシーブ26Aに巻装されて地面側
に垂下し、その先端部には吊荷フック34が取付けられ
ている。従って、巻上ウインチ28によって巻上ロープ
33を巻取り、巻出すことにより、ジブ26の先端側で
吊荷フック34が昇降する構成となっている。
【0039】35はベースマスト12と鉄塔1との間に
設けられた第1のマストホルダで、該マストホルダ35
は、図5ないし図7に示すように、後述の基本ビーム3
6、各支持ロッド43,44,49等により構成されて
いる。そして、マストホルダ35は、建設途中の鉄塔1
を利用してベースマスト12を支持することにより、両
者を安定させるものである。
【0040】36は建設中の鉄塔1(鉄塔構成体2)に
固定される基本ビームで、該基本ビーム36は、例えば
断面コ字状の溝型鋼等により構成され水平方向に伸長し
ている。ここで、基本ビーム36の両端側には、鉄塔構
成体2の2本の支柱2Aと対向するように、後述の各U
ボルト41を取付けるためのボルト取付板37,37が
溶接等によって固着されている。また、各ボルト取付板
37には、鉄塔構成体2の支柱2A外周面に当接する円
弧状の当板38が溶接等によって固着されている。さら
に、基本ビーム36のうちベースマスト12側の面に
は、後述の支持ロッド43を取付けるためのブラケット
39と、支持ロッド44,49を取付けるためのブラケ
ット40とが、長さ方向に離間した状態で溶接等によっ
て固着されている。
【0041】そして、基本ビーム36は、各ボルト取付
板37の当板38を鉄塔構成体2の支柱2A外周面に当
接させた状態で、該当板38との間で支柱2Aを挟込む
ように2本のUボルト41をボルト取付板37に挿通
し、ボルト取付板37から突出した各Uボルト41の雄
ねじ部にナット42を螺入することにより、鉄塔構成体
2の2本の支柱2Aに固定される構成となっている。
【0042】43,44は基本ビーム36とベースマス
ト12との間に設けられた支持ロッドで、支持ロッド4
3は、長さ方向の両側が伸縮可能なねじ軸43A,43
Bとなり、基端側のねじ軸43Aが、ピン45を用いて
基本ビーム36のブラケット39にピン結合され、先端
側のねじ軸43Bが、ピン46を用いてベースマスト1
2のブラケット14に着脱可能にピン結合されている。
【0043】一方、支持ロッド44は、長さ方向の両側
が伸縮可能なねじ軸44A,44Bとなり、基端側のね
じ軸44Aが、ピン47を用いて基本ビーム36のブラ
ケット40にピン結合され、先端側のねじ軸44Bが、
ピン48を用いてベースマスト12のブラケット15に
着脱可能にピン結合されている。
【0044】49は各支持ロッド43,44間に位置し
て基本ビーム36とベースマスト12との間に斜めに設
けられた他の支持ロッドで、該支持ロッド49は、長さ
方向の両側が伸縮可能なねじ軸49A,49Bとなり、
基端側のねじ軸49Aが、ピン50を用いて基本ビーム
36のブラケット40にピン結合され、先端側のねじ軸
49Bが、ピン46を用いてベースマスト12のブラケ
ット14に着脱可能にピン結合されている。
【0045】これにより、各支持ロッド43,44,4
9は、基本ビーム36を介して建設中の鉄塔1(鉄塔構
成体2)とベースマスト12との間を連結し、この鉄塔
1を利用してベースマスト12を強固に支持する。この
場合、支持ロッド49は、支持ロッド43,44と協働
してベースマスト12を支持すると共に、作業装置23
の旋回動作等によってベースマスト12に作用する回転
方向の力を受ける役目を果たす。
【0046】ここで、支持ロッド43のねじ軸43Aは
ピン45によってブラケット39に常時取付けられ、支
持ロッド44のねじ軸44Aはピン47によってブラケ
ット40に常時取付けられ、支持ロッド49のねじ軸4
9Aはピン50によってブラケット40に常時取付けら
れている。これにより、図7に示すように、基本ビーム
36と各支持ロッド43,44,49とを一体化した状
態で、これらを建設中の鉄塔1に向けて一度に搬送する
ことができる構成となっている。
【0047】51,51は第1のマストホルダ35より
も上側に位置してマスト21の途中部位と建設途中の鉄
塔1との間に設けられる上,下2段の第2のマストホル
ダで、該各マストホルダ51は、図8ないし図11に示
すように、後述の基本ビーム52、各スイングアーム6
2、デッキ63、マストガイド64、各支持ロッド6
9,70,75等により構成されている。そして、各マ
ストホルダ51は、建設途中の鉄塔1を利用してマスト
21の途中部位を支持することにより、両者を安定させ
るものである。
【0048】52は鉄塔1の途中部位(鉄塔構成体2)
に固定された基本ビームで、該基本ビーム52は、H型
鋼等からなり水平方向に延びた上,下の水平ビーム52
A,52Bと、該各水平ビーム52A,52B間に位置
して高さ方向に延び水平ビーム52A,52B間を連結
した複数の垂直ビーム52C,52C,…とにより長方
形の枠状に形成されている。
【0049】ここで、基本ビーム52を構成する水平ビ
ーム52A,52Bの両端側には、鉄塔構成体2の2本
の支柱2Aと対向するように、後述の各Uボルト60を
取付けるためのボルト取付板53,53がそれぞれ溶接
等によって固着されている。そして、各ボルト取付板5
3には、鉄塔構成体2の支柱2A外周面に当接する円弧
状の当板54が溶接等によって固着されている。
【0050】また、上側の水平ビーム52Aのうちマス
ト21と対向する面には、後述のスイングアーム62を
支持する一対の上アームステー55,55が、長さ方向
に離間して固着され、これら上アームステー55間に
は、後述のデッキ63を支持するデッキステー56,5
6が固着されている。一方、下側の水平ビーム52Bの
うちマスト21と対向する面には、各上アームステー5
5と共にスイングアーム62を支持する一対の下アーム
ステー57(1個のみ図示)が、長さ方向に離間して固
着されている。
【0051】さらに、上側の水平ビーム52Aのうちマ
スト21と対向する面には、後述の支持ロッド69を取
付けるためのブラケット58と、後述の支持ロッド7
0,75を取付けるためのブラケット59とが、長さ方
向に離間して固着されている。
【0052】そして、基本ビーム52は、各ボルト取付
板53の当板54を鉄塔構成体2の支柱2A外周面に当
接させた状態で、該当板54との間で支柱2Aを挟込む
ように2本のUボルト60をボルト取付板53に挿通
し、ボルト取付板53から突出した各Uボルト60の雄
ねじ部にナット61を螺入することにより、鉄塔構成体
2の2本の支柱2Aに固定される構成となっている。
【0053】62,62は基本ビーム52に揺動可能に
取付けられた一対のスイングアームで、該各スイングア
ーム62は、上,下方向に延びる縦ビーム62Aと、該
縦ビーム62Aの上端側から水平方向に延びる横ビーム
62Bと、縦ビーム62Aの下端側と横ビーム62Bの
先端側との間で斜め方向に延びる傾斜ビーム62Cとに
より三角形の枠状に形成されている。
【0054】ここで、スイングアーム62の基端側とな
る縦ビーム62Aは、基本ビーム52に設けられた上,
下のアームステー55,57に水平方向に揺動可能にピ
ン結合されている。そして、各スイングアーム62は、
図8及び図9に示す如く横ビーム62Bの先端側がマス
ト21の途中部位に向けて延びた組立位置と、図11に
示す如く横ビーム62Bの先端側が基本ビーム52側に
折畳まれた搬送位置との間で揺動し、各スイングアーム
62を組立位置に位置決めした状態で、横ビーム62B
の先端側に後述のマストガイド64が配置されるもので
ある。
【0055】63は各スイングアーム62間に位置して
基本ビーム52の水平ビーム52Aに取付けられたデッ
キで、該デッキ63は、内側にメッシュが設けられた正
方形状の枠体からなり、その基端側は基本ビーム52の
各デッキステー56に上,下方向に回動可能にピン結合
されている。そして、デッキ63は、図9及び図10に
示す如く各スイングアーム62の横ビーム62B間に挟
持されて水平方向に延びた組立位置と、図11に示す如
く基本ビーム52側に折畳まれた搬送位置との間で回動
し、組立位置に位置決めされることにより作業者の足場
を形成するものである。
【0056】64はマスト21の途中部位に取付けられ
たマストガイドで、該マストガイド64は、マスト21
を外側から取囲むほぼ正方形の枠状に形成されている。
そして、マストガイド64の内側角隅部には、マスト2
1の外側角隅部に常時当接する4個の案内ローラ65,
65,…が回転可能に設けられ、これら各案内ローラ6
5は、マストガイド64がマスト21の高さ方向に移動
するのを許し、マストガイド64がマスト21に対して
水平方向に移動するのを禁止するものである。
【0057】ここで、マストガイド64は、建設途中の
鉄塔1にマストホルダ51を用いてマスト21の途中部
位を支持する前段階では、例えば図14ないし図16に
示すように、マスト21の上端側にストッパ等(図示せ
ず)を用いて仮止めされている。そして、マストガイド
64は、マストホルダ51を用いてマスト21の途中部
位を鉄塔1に支持するときに、マスト21から離脱して
組立位置となった各スイングアーム62(横ビーム62
B)の先端側に配置されるものである。
【0058】また、マストガイド64の下面側には、組
立位置となったスイングアーム62の横ビーム62Bに
係合する4本の位置決めピン66,66,…が突設さ
れ、これら位置決めピン66を各スイングアーム62の
横ビーム62Bに係合させることにより、マストガイド
64をスイングアーム62の先端側に位置決めできる構
成となっている。さらに、マストガイド64の外側角隅
部には、後述の支持ロッド69,75を連結するための
ブラケット67、後述の支持ロッド70を連結するため
のブラケット68が固着されている。
【0059】69,70は基本ビーム52とマストガイ
ド64との間に設けられた支持ロッドで、支持ロッド6
9は、長さ方向の両側が伸縮可能なねじ軸69A,69
Bとなり、基端側のねじ軸69Aが、ピン71を用いて
基本ビーム52のブラケット58にピン結合され、先端
側のねじ軸69Bが、ピン72を用いてマストガイド6
4のブラケット67に着脱可能にピン結合されている。
【0060】一方、支持ロッド70は、長さ方向の両側
が伸縮可能なねじ軸70A,70Bとなり、基端側のね
じ軸70Aが、ピン73を用いて基本ビーム52のブラ
ケット59にピン結合され、先端側のねじ軸70Bが、
ピン74を用いてマストガイド64のブラケット68に
着脱可能にピン結合されている。
【0061】75は各支持ロッド69,70間に位置し
て基本ビーム52とマストガイド64との間に斜めに設
けられた他の支持ロッドで、該支持ロッド75は、長さ
方向の両側が伸縮可能なねじ軸75A,75Bとなり、
基端側のねじ軸75Aが、ピン76を用いて基本ビーム
52のブラケット59にピン結合され、先端側のねじ軸
75Bが、ピン72を用いてマストガイド64のブラケ
ット67に着脱可能にピン結合されている。
【0062】これにより、各支持ロッド69,70,7
5は、基本ビーム52及びマストガイド64を介して建
設中の鉄塔1とマスト21の途中部位との間を連結し、
建設中の鉄塔1を利用してマスト21を支持する。この
場合、支持ロッド75は、支持ロッド69,70と協働
してマスト21を支持すると共に、作業装置23の旋回
動作等によってマスト21に作用する回転方向の力を受
ける役目を果たす。
【0063】ここで、支持ロッド69のねじ軸69Aは
ピン71によってブラケット58に常時取付けられ、支
持ロッド70のねじ軸70Aはピン73によってブラケ
ット59に常時取付けられ、支持ロッド75のねじ軸7
5Aはピン76によってブラケット59に常時取付けら
れている。これにより、図11に示すように、基本ビー
ム52、各スイングアーム62、デッキ63、各支持ロ
ッド69,70,75を一体化した状態で、これらを建
設中の鉄塔1に向けて効率良く一度に搬送することがで
きる構成となっている。
【0064】本実施の形態による鉄塔建設用クレーン1
1は上述の如き構成を有するもので、以下、この鉄塔建
設用クレーン11を用いた鉄塔建設方法について、図1
2ないし図18を参照しつつ説明する。
【0065】まず、図12に示すように、鉄塔1の土台
となる架台3と、クレーン11の土台となるベースフレ
ーム13とを、互いに隣接させて地面上に敷設する。そ
して、例えば市街地、道路の路側帯等の狭隘な場所、山
岳地域等にも搬入できる小型な油圧クレーン81を用
い、架台3上に、例えば2段の鉄塔構成体2を連設して
鉄塔1の基礎を組立てると共に、この鉄塔1の側方に位
置してベースフレーム13上にベースマスト12を設置
する(ベースマスト設置工程)。
【0066】次に、図13に示すように、建設途中にあ
る鉄塔1とベースマスト12の上端側との間に第1のマ
ストホルダ35を取付け、該マストホルダ35によって
両者間を連結する(第1のマストホルダ取付け工程)。
【0067】ここで、第1のマストホルダ取付け工程に
おいては、図7に示すように、マストホルダ35を構成
する基本ビーム36に予め支持ロッド43,44,49
が一体に取付けられているので、これら基本ビーム3
6、各支持ロッド43,44,49を油圧クレーン81
を用いて一度に吊上げ、鉄塔1の近傍まで効率良く搬送
することができる。
【0068】そして、例えば鉄塔1に登った作業者が、
Uボルト41及びナット42を用いて基本ビーム36を
鉄塔1(鉄塔構成体2の支柱2A)に固定した後、図5
及び図6に示すように、支持ロッド43のねじ軸43
B、支持ロッド49のねじ軸49Bを、ピン46を用い
てベースマスト12のブラケット14にピン結合すると
共に、支持ロッド44のねじ軸44Bをピン48を用い
てベースマスト12のブラケット15にピン結合する。
この場合、支持ロッド43,49とブラケット14との
間の連結作業、支持ロッド44とブラケット15との間
の連結作業を、それぞれピン46,48を差込むだけで
効率良く行うことができる。
【0069】このようにして、建設途中の鉄塔1とベー
スマスト12の上端側との間にマストホルダ35を取付
けることにより、マストホルダ35によって一体化され
た鉄塔1とベースマスト12とが互いに揺れに対する強
度を補完し合うようになり、両者を安定させることがで
きる。
【0070】次に、図14に示すように、例えば3段の
継ぎマスト22を連設したマスト21を組立て、このマ
スト21の上端側にストッパ等(図示せず)を用いてマ
ストガイド64,64を取付けた後、油圧クレーン81
を用いてマスト21の下端側をベースマスト12の内側
に組込む(マスト組込み工程)。
【0071】そして、図15に示すように、ベースマス
ト12によって支持されたマスト21の上端側に、油圧
クレーン81を用いて作業装置23を取付ける(作業装
置取付け工程)。これにより、揚程の小さな油圧クレー
ン81に代わり、作業装置23を用いて鉄塔1を組立て
る態勢が整う。
【0072】次に、図16に示すように、遠隔操作装置
(図示せず)を用いて作業装置23を操作し、該作業装
置23を用いて鉄塔構成体2を吊上げ、この鉄塔構成体
2を既設の鉄塔1上に連設することにより、徐々に鉄塔
1を組立てていく(鉄塔組立工程)。
【0073】このようにして、鉄塔構成体2を鉄塔1上
に順次連設することにより鉄塔1の地上高さが増大した
ときには、この鉄塔1の地上高さに応じてマスト21を
高さ方向に伸長させるため、ベースマスト12の下端側
に継ぎマスト22を接続する(継ぎマスト接続工程)。
【0074】ここで、継ぎマスト接続工程においては、
図4に示すように、ロープウインチ17に巻回したワイ
ヤロープ18の先端側をマスト21の下端部に接続し、
ロープウインチ17によってワイヤロープ18を巻取る
ことにより、マスト21の下端側をベースフレーム13
から持上げ、ベースマスト12のマスト収容部12C内
に、接続すべき次の継ぎマスト22を挿入するためのス
ペースを確保する。
【0075】そして、図3に示すように、継ぎマスト挿
入装置20上に継ぎマスト22を載置し、継ぎマスト挿
入装置20をベースマスト12側へと回動させることに
より、継ぎマスト22をベースマスト12のマスト収容
部12C内へと挿入した後、この継ぎマスト22をマス
ト21の下端側に接続する。
【0076】このように、ベースマスト12に設けたロ
ープウインチ17、継ぎマスト挿入装置20を用いて、
継ぎマスト22の接続作業を地上作業によって安全に行
うことができ、鉄塔1の地上高さに応じてマスト21を
高さ方向に伸長させることができる。
【0077】そして、マスト21を伸長させながら作業
装置23を用いて鉄塔1を建設する途中で、図17に示
すように、鉄塔1の途中部位とマスト21の途中部位と
の間に1段目の第2のマストホルダ51を取付け、該マ
ストホルダ51によって両者間を連結する(第2のマス
トホルダ取付け工程)。
【0078】ここで、第2のマストホルダ取付け工程に
おいては、図11に示すように、マストホルダ51を構
成する基本ビーム52に、予め各スイングアーム62、
デッキ63、各支持ロッド69,70,75が一体に取
付けられているので、これら基本ビーム52、スイング
アーム62、デッキ63、各支持ロッド69,70,7
5を作業装置23を用いて一度に吊上げ、鉄塔1の近傍
まで効率良く搬送することができる。
【0079】そして、例えば鉄塔1に登った作業者が、
Uボルト60及びナット61を用いて基本ビーム52を
鉄塔1(鉄塔構成体2の支柱2A)に固定した後、各ス
イングアーム62を搬送位置(図11の位置)から組立
位置(図9の位置)へと揺動させると共に、デッキ63
を搬送位置から組立位置へと回動させ、該デッキ63を
各スイングアーム62の横ビーム62Bに係合させるこ
とにより、両者を作業位置に固定する。
【0080】次に、作業者は、例えばデッキ63を足場
として、マスト21の上端側に取付けられたマストガイ
ド64,64のうち下側のマストガイド64をマスト2
1に沿って下方に下ろし、該マストガイド64を、組立
位置となった各スイングアーム62(横ビーム62B)
の先端側に配置する。
【0081】そして、作業者は、支持ロッド69のねじ
軸69B、支持ロッド75のねじ軸75Bを、ピン72
を用いてマストガイド64のブラケット67にピン結合
すると共に、支持ロッド70のねじ軸70Bをピン74
を用いてマストガイド64のブラケット68にピン結合
する。この場合、支持ロッド69,75とブラケット6
7との間の連結作業、支持ロッド70とブラケット68
との間の連結作業を、それぞれピン72,74を差込む
だけで効率良く行うことができる。
【0082】また、マスト21に取付けられたマストガ
イド64をスイングアーム62の先端側に配置する作
業、各支持ロッド69,70,75の連結作業を行うと
きに、作業者は、基本ビーム52に取付けられたデッキ
63を足場として、これらの作業を安全に、かつ効率良
く行うことができる。
【0083】このようにして、建設途中の鉄塔1とマス
ト21の途中部位との間にマストホルダ51を取付ける
ことにより、マストホルダ51によって一体化された鉄
塔1とマスト21とが互いに揺れに対する強度を補完し
合うようになる。このため、鉄塔1とマスト21とを安
定させた状態で、作業装置23を用いて鉄塔1を安全に
組立てることができる。
【0084】そして、鉄塔1の途中部位とマスト21の
途中部位との間にマストホルダ51を取付けた後、上述
の鉄塔組立工程と継ぎマスト接続工程とを適宜に実施す
ることにより、鉄塔1の地上高さに応じてマスト21を
伸長させながら、作業装置23を用いてさらに鉄塔1を
組立ていく。
【0085】そして、マスト21が既設のマストホルダ
51の上方へと伸長したときには、図18に示すよう
に、1段目のマストホルダ51の上側に2段目のマスト
ホルダ51を取付け、マスト21の途中部位を上,下の
マストホルダ51,51によって支持する。
【0086】これにより、マスト21の地上高さが大き
くなったとしても、該マスト21の途中部位を2個のマ
ストホルダ51,51によって確実に支持することがで
き、このマスト21の上端側に設けられた作業装置23
を用いてさらに鉄塔1を組立てることにより、図1に示
す如く、上端側にアンテナ4が取付けられた鉄塔1を安
全に建設することができる。
【0087】かくして、本実施の形態による鉄塔建設用
クレーン11は、鉄塔1の側方にベースマスト12を配
置し、このベースマスト12を第1のマストホルダ35
を用いて建設中の鉄塔1に支持すると共に、該ベースマ
スト12から上方に伸長するマスト21の途中部位を、
2段の第2のマストホルダ51,51を用いて建設中の
鉄塔1に支持する構成としている。
【0088】これにより、鉄塔1、ベースマスト12、
マスト21が風等の影響により揺れを生じたとしても、
マストホルダ35によって一体化された鉄塔1とベース
マスト12とが互いに揺れに対する強度を補完し合い、
各マストホルダ51によって一体化された鉄塔1とマス
ト21とが互いに揺れに対する強度を補完し合うことが
でき、建設途中の鉄塔1、ベースマスト12、マスト2
1を安定させることができる。
【0089】このため、鉄塔1の内側にマスト21を配
置するだけのスペースを確保できない場合でも、鉄塔1
の側方に配置したクレーン11を用いて、該鉄塔1を安
全に建設することができる。
【0090】しかも、上述のクレーン11を用いた鉄塔
建設方法は、ベースマスト設置工程において、ベースマ
スト12をベースフレーム13上に立上げるだけの揚程
をもった小型な油圧クレーン81を用いるだけで、揚程
の大きな大型の油圧クレーン等を必要としない。このた
め、例えば民家が密集した市街地、道路の路側帯、山岳
地域等の大型の油圧クレーン等を搬入することが困難な
建設現場においても、クレーン11を用いて鉄塔1を建
設することができる。
【0091】なお、上述した本実施の形態によれば、鉄
塔1とベースマスト12との間に1個のマストホルダ3
5を取付けた場合を例に挙げたが、本発明はこれに限る
ものではなく、例えば2個以上のマストホルダ35を取
付けてもよい。
【0092】また、上述した実施の形態によれば、鉄塔
1とマスト21との間に2個のマストホルダ51を取付
けた場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、マス
ト21の高さに応じて1個、または3個以上のマストホ
ルダ51を取付ける構成としてもよい。
【0093】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、鉄塔建設用クレーンを、鉄塔の側方に設置される
ベースマストと、最下端側が該ベースマストに支持され
るマストと、該マストの上端側に設けられた作業装置
と、ベースマストと建設途中の鉄塔との間に設けられた
第1のマストホルダと、マストの途中部位と建設途中の
鉄塔との間に設けられた第2のマストホルダとにより構
成している。
【0094】このため、第1のマストホルダを用いて鉄
塔とベースマストとの間を連結し、第2のマストホルダ
を用いて鉄塔とマストの途中部位との間を連結すること
により、建設途中の鉄塔、マストが風等の影響により揺
れを生じたとしても、鉄塔とマストとが揺れに対する強
度を互いに補完し合うようになり、両者を安定させるこ
とができる。これにより、鉄塔の内側にマストを配置す
るだけのスペースを確保できない場合でも、鉄塔の側方
に配置したクレーンによって鉄塔を安全に建設すること
ができる。
【0095】しかも、揚程の大きな大型の油圧クレーン
等を用いる必要がないので、例えば市街地、道路の路側
帯等の狭隘な場所や山岳地域等においても鉄塔を安全に
建設することができる。
【0096】また、請求項2の発明によれば、ベースマ
ストに、マストの下端側を持上げるマスト持上げ装置
と、ベースマスト内に次の継ぎマストを挿入する継ぎマ
スト挿入装置とを設ける構成としたので、マストの下端
側に継ぎマストを接続する作業を、ベースマストに設け
たマスト持上げ装置、継ぎマスト挿入装置を用いて地上
作業によって安全に行うことができる。
【0097】また、請求項3の発明によれば、第1のマ
ストホルダを、建設途中の鉄塔に固定される基本ビーム
と、基端側が該基本ビームに取付けられ先端側がベース
マストにピン結合される支持ロッドとにより構成したの
で、基本ビームを鉄塔に固定し、支持ロッドの先端側を
ベースマストにピン結合するだけの簡単な作業で、建設
中の鉄塔を利用してベースマストを強固に支持すること
ができる。
【0098】また、請求項4の発明によれば、第2のマ
ストホルダを、建設途中の鉄塔に固定される基本ビーム
と、基端側が該基本ビームに揺動可能に取付けられ先端
側がマストの途中部位に向けて延びるスイングアーム
と、マストの途中部位に取付けられスイングアームの先
端側に配置されるマストガイドと、基端側が基本ビーム
に取付けられ先端側が該マストガイドにピン結合される
支持ロッドとにより構成している。このため、マストに
取付けられたマストガイドをスイングアームの先端側に
配置した後、基本ビームに取付けられた支持ロッドの先
端側をマストガイドにピン結合するだけの簡単な作業
で、マストの途中部位をマストガイドを介して鉄塔に強
固に支持することができる。
【0099】また、請求項5の発明によれば、第2のマ
ストホルダの基本ビームに作業用の足場となるデッキを
設ける構成としたので、作業者は、支持ロッドの先端側
をマストガイドにピン結合する作業を、デッキ上に広い
足場を確保しつつ安全に行うことができる。
【0100】さらに、請求項6の発明に係る鉄塔建設用
クレーンを用いた鉄塔建設方法によれば、マストの下端
側を支持するベースマストを、第1のマストホルダを用
いて建設中の鉄塔に強固に支持することができ、継ぎマ
ストを接続してマストを伸長させた後、該マストの途中
部位を第2のマストホルダを用いて建設中の鉄塔に強固
に支持することができる。このため、第1のマストホル
ダによって一体化された鉄塔とベースマストとが互いに
揺れに対する強度を補完し合い、第2のマストホルダに
よって一体化された鉄塔とマストとが互いに揺れに対す
る強度を補完し合うことにより、これら鉄塔、マストホ
ルダ、マストを安定させた状態で鉄塔を安全に建設する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄塔建設用クレーンを鉄塔と共に
示す正面図である。
【図2】図1中のベースマスト、マスト、ロープウイン
チ等を拡大して示す正面図である。
【図3】ベースマスト、継ぎマスト挿入装置等を図2中
の矢示III−III方向からみた右側面図である。
【図4】図2中のロープウインチによってマストの下端
側を持上げた状態を示す正面図である。
【図5】図1中の鉄塔、ベースマスト、第1のマストホ
ルダ等を拡大して示す要部拡大の正面図である。
【図6】鉄塔、ベースマスト、第1のマストホルダ等を
図5中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。
【図7】第1のマストホルダを鉄塔に取付ける状態を図
6と同様位置からみた断面図である。
【図8】図1中の鉄塔、マスト、第2のマストホルダ等
を拡大して示す要部拡大の正面図である。
【図9】鉄塔、マスト、第2のマストホルダ等を図8中
の矢示IX−IX方向からみた断面図である。
【図10】第2のマストホルダ等を示す斜視図である。
【図11】第2のマストホルダを鉄塔に取付ける状態を
図9と同様位置からみた断面図である。
【図12】本発明に係る鉄塔建設方法のベースマスト設
置工程を示す作業工程図である。
【図13】ベースマスト設置工程に続く第1のマストホ
ルダ取付け工程を示す作業工程図である。
【図14】第1のマストホルダ取付け工程に続くマスト
組込み工程を示す作業工程図である。
【図15】マスト組込み工程に続く作業装置取付け工程
を示す作業工程図である。
【図16】作業装置取付け工程に続く鉄塔組立工程を示
す作業工程図である。
【図17】第2のマストホルダ取付け工程を示す作業工
程図である。
【図18】2度目の第2のマストホルダ取付け工程を示
す作業工程図である。
【符号の説明】
1 鉄塔 2 鉄塔構成体 11 鉄塔建設用クレーン 12 ベースマスト 17 ロープウインチ(マスト持上げ装置) 20 マスト挿入装置 21 マスト 22 継ぎマスト 23 作業装置 24 旋回装置 35 第1のマストホルダ 36,52 基本ビーム 43,44,49,69,70,75 支持ロッド 51 第2のマストホルダ 62 スイングアーム 63 デッキ 64 マストガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢部 和則 東京都渋谷区渋谷3丁目29番20号 株式会 社協和エクシオ内 (72)発明者 栗山 渉 東京都渋谷区渋谷3丁目29番20号 株式会 社協和エクシオ内 (72)発明者 武田 充 山形県東根市大字若木字七窪5600−1 山 形日立建機株式会社内 (72)発明者 東海林 勇 東京都文京区後楽二丁目5番1号 日立建 機株式会社内 Fターム(参考) 3F204 AA04 CA05 FC10 3F205 AB05 AB07 BA02 KA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の鉄塔構成体を順次高さ方向に連設
    することにより構成される鉄塔の側方に設置されるベー
    スマストと、 多数の継ぎマストを順次高さ方向に連設することにより
    構成され、最下端側の継ぎマストが該ベースマストに支
    持されるマストと、 該マストの上端側に旋回装置を介して旋回可能に設けら
    れた吊荷作業用の作業装置と、 前記ベースマストと建設途中の鉄塔との間に設けられ該
    ベースマストを支持する第1のマストホルダと、 前記マストの途中部位と建設途中の鉄塔との間に設けら
    れ該マストの途中部位を支持する第2のマストホルダと
    により構成してなる鉄塔建設用クレーン。
  2. 【請求項2】 前記ベースマストには、前記マストの下
    端側を高さ方向に持上げるマスト持上げ装置と、該マス
    ト持上げ装置によりマストの下端側を持上げた状態でベ
    ースマスト内に次の継ぎマストを挿入する継ぎマスト挿
    入装置とを設ける構成としてなる請求項1に記載の鉄塔
    建設用クレーン。
  3. 【請求項3】 前記第1のマストホルダは、建設途中の
    鉄塔に固定される基本ビームと、基端側が該基本ビーム
    に取付けられ先端側が前記ベースマストにピン結合され
    る支持ロッドとにより構成してなる請求項1または2に
    記載の鉄塔建設用クレーン。
  4. 【請求項4】 前記第2のマストホルダは、建設途中の
    鉄塔に固定される基本ビームと、基端側が該基本ビーム
    に揺動可能に取付けられ先端側が前記マストの途中部位
    に向けて延びるスイングアームと、前記マストの途中部
    位に取付けられ該スイングアームの先端側に配置される
    マストガイドと、基端側が前記基本ビームに取付けられ
    先端側が該マストガイドにピン結合される支持ロッドと
    により構成してなる請求項1,2または3に記載の鉄塔
    建設用クレーン。
  5. 【請求項5】 前記第2のマストホルダの基本ビームに
    は、前記支持ロッドの先端側を前記マストガイドにピン
    結合するときの作業用の足場となるデッキを設ける構成
    としてなる請求項4に記載の鉄塔建設用クレーン。
  6. 【請求項6】 多数の鉄塔構成体を順次高さ方向に連設
    することにより構成される鉄塔の側方に設置されるベー
    スマストと、多数の継ぎマストを順次高さ方向に連設す
    ることにより構成され、最下端側の継ぎマストが該ベー
    スマストに支持されるマストと、該マストの上端側に旋
    回装置を介して旋回可能に設けられた吊荷作業用の作業
    装置と、前記ベースマストと建設途中の鉄塔との間に設
    けられ該ベースマストを支持する第1のマストホルダ
    と、前記マストの途中部位と建設途中の鉄塔との間に設
    けられ該マストの途中部位を支持する第2のマストホル
    ダとを備え、 前記ベースマストを建設途中の鉄塔の架台側方に設置す
    るベースマスト設置工程と、 建設途中の鉄塔と前記ベースマストとの間に前記第1の
    マストホルダを取付けることにより、この鉄塔を利用し
    て前記ベースマストを支持する第1のマストホルダ取付
    け工程と、 前記ベースマストに前記マストの下端側を組込むマスト
    組込み工程と、 前記マストの上端側に前記作業装置を取付ける作業装置
    取付け工程と、 前記作業装置を用いて鉄塔構成体を順次連設することに
    より鉄塔を組立る鉄塔組立工程と、 前記マストの下端側に継ぎマストを接続することによ
    り、建設途中の鉄塔の地上高さに応じて該マストを伸長
    させる継ぎマスト接続工程と、 組立てられる鉄塔の途中部位と伸長する前記マストの途
    中部位との間に前記第2のマストホルダを取付けること
    により、この鉄塔を利用して前記マストを支持する第2
    のマストホルダ取付工程とからなる鉄塔建設用クレーン
    を用いた鉄塔建設方法。
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