JPH07235513A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH07235513A
JPH07235513A JP6027149A JP2714994A JPH07235513A JP H07235513 A JPH07235513 A JP H07235513A JP 6027149 A JP6027149 A JP 6027149A JP 2714994 A JP2714994 A JP 2714994A JP H07235513 A JPH07235513 A JP H07235513A
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JP
Japan
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film
wafer
oxygen
aluminum
semiconductor device
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Application number
JP6027149A
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English (en)
Inventor
Tomoo Takayama
智生 高山
Yoichi Hashimoto
陽一 橋本
Takashi Yamauchi
隆 山内
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置の不良品に記されたマークを光散
乱強度測定器で正確に認識できるようにする。 【構成】 ウエハ1の鏡面状態のP層2と粗面状態のN
層3とが共存する表面全面にアルミニウム膜をスパッタ
リングにより成膜するとき、または成膜後に、粗面化処
理にてアルミニウム膜の表面を粗面に形成する。その
後、アルミニウム膜にパターニングとエッチングとを施
すことにより、電極4A、5Aがウエハ1の表面に存在
するP層2とN層3との上に形成され、これら電極4
A、5Aの表面粗さは例えば0.03〜0.05μmの
範囲で均一になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばトランジスタ
のような半導体装置およびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば1984年にオーム社発
行の「半導体ハンドブック」第404頁に開示された、
従来の半導体装置を示す断面図である。図10におい
て、ウエハ1の表面には表面粗さの異なるP層2とN層
3とが共存し、P層2の表面とN層3の表面それぞれに
は金属または合金製の電極4,5が形成され、このP層
2上の電極4の表面は鏡面で、N層3上の電極5の表面
は粗面になっている。具体的には、図9に示す半導体装
置は、ウエハ1のP層2とN層3とが共存する表面全面
に金属膜または合金膜の例としてアルミニウム膜をアル
ゴンガス雰囲気中のスパッタリングで成膜し、このアル
ミニウム膜にパターニングとエッチングとを施すことに
より、電極4,5がウエハ1の表面に存在するP層2と
N層3との上に形成されたものである。
【0003】次に、上記半導体装置の製造方法を図11
を用いて説明する。P層2とN層3とが共存するウエハ
1の表面を希沸酸によりエッチングし、ウエハ1の表面
の自然酸化膜を除去する。この自然酸化膜が除去された
ウエハ1を図11に示すスパッタ装置の成膜室6内に装
着し、成膜室6内を真空ポンプ7により10-6Torr
程度以下に排気した後、アルゴンガスをガス供給管8か
ら成膜室6内に導入し、成膜室6内の圧力を10-3〜1
-2Torr程度に調整する。その状態で、酸素を含有
しない無酸素アルミニウムターゲット9に負の電圧を印
加し、この無酸素アルミニウムターゲット9をスパッタ
させると、このスパッタされたアルミニウム原子がウエ
ハ1上に堆積すると同時に表面拡散を起こし、アルミニ
ウム膜10が膜の表面エネルギを小さくするように平坦
化されながらウエハ1上に所定の厚さに形成される。こ
の成膜されたウエハ1を成膜室6から取り出し、アルミ
ニウム膜10にパターニングとエッチングとを施すこと
により、図10に示す半導体装置としての半導体チップ
が製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような半導体装
置では図10に示すように、N層3の表面の粗さはP層
2のそれよりも大きいので、P層2上に形成された電極
4の表面は鏡面で、N層3上に形成された電極5の表面
は粗面となり、表面反射率が単一の半導体装置内で不均
一となる。一方、図10に示すように製造された半導体
装置は性能評価試験によって良否判定され、不良と判定
された半導体装置の表面にはインクでマークを付ける。
その後、組み立て工程において、半導体装置の表面に光
を照射し、マークが有るものと無いものとの光の散乱強
度を測定することにより、良品と不良品との区別がなさ
れる。よって、組み立て工程において、P層2上の電極
4の表面は鏡面であるため入射光をほとんど全反射し、
また不良品に記されたマーク上では入射光はほとんど吸
収され、光の散乱強度測定器がP層2上の電極4の表面
および不良品に記されたマークの表面からの散乱光をほ
とんど同じように検知できないため、マークとP層2上
の電極4とを区別できず、良品と不良品との認識不良を
引き起こすという問題があった。
【0005】この発明は上記のような組み立て工程で生
じる課題を解決するためになされたもので、その目的は
アルミニウム膜のような金属膜または合金膜の表面を粗
面化し、不良品に記されたマークを正確に認識できるよ
うにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項第1項に記載した
第1の発明に係る半導体装置は、ウエハの表面上に共存
する表面粗さを異にする複数の層それぞれの上に位置す
る金属膜または合金膜の表面が粗面に形成される構成と
したものである。
【0007】請求項第2項に記載した第2の発明に係る
製造方法は、アルゴンガスと酸素を構成元素とするガス
とからなる雰囲気中で金属ターゲットまたは合金ターゲ
ットをスパッタすることにより、表面粗さを異にする複
数の層が共存するウエハの表面上に金属膜または合金膜
を形成する構成である。
【0008】請求項第3項に記載した第3の発明に係る
製造方法は、アルゴンガス雰囲気中で金属ターゲットま
たは合金ターゲットをスパッタするときにイオンガンに
よるウエハ表面への酸素イオンの照射を併用し、表面粗
さを異にする複数の層が共存するウエハの表面上に金属
膜または合金膜を形成する構成である。
【0009】請求項第4項に記載した第4の発明に係る
製造方法は、アルゴンガス雰囲気中で表面粗さを異にす
る複数の層が共存するウエハの表面上に金属膜または合
金膜をスパッタするときに、酸素を含有させた有酸素金
属ターゲットまたは有酸素合金ターゲットを用いる構成
である。
【0010】請求項第5項に記載した第5の発明に係る
製造方法は、表面粗さを異にする複数の層が共存するウ
エハの表面上にスパッタ法にて形成した金属膜または合
金膜の表面をドライエッチングにより粗面化する構成で
ある。
【0011】請求項第6項に記載した第6の発明に係る
製造方法は、表面粗さを異にする複数の層が共存するウ
エハの表面をドライエッチングまたはウエットエッチン
グにて粗面化し、このウエハの表面上に金属膜または合
金膜をスパッタ法にて形成する構成である。
【0012】
【作用】第1の発明の半導体装置は、組み立て工程にお
いて、表面粗さを異にする複数の層それぞれの上に形成
された金属膜または合金膜の表面が光散乱強度測定器か
らの光を散乱し、性能評価実験で不良品に記されたマー
クの表面が光散乱強度測定器からの光を吸収するので、
光散乱強度測定器が不良品に記されたマークを正確に認
識できる。
【0013】第2の発明の製造方法は、活性度の低い酸
素を構成元素とするガスをアルゴンガスの添加ガスとし
ているので、スパッタ前にウエハの表面の酸化を阻止
し、このウエハに形成される金属膜または合金膜とウエ
ハとの界面で低い接触抵抗を確保し、しかも、市販され
ている従前のスパッタ装置がそのまま使用可能であるの
で、実施が容易である。
【0014】第3の発明の製造方法は、無酸素金属また
は合金ターゲットのスパッタにて、ウエハ上に金属また
は合金膜を或る程度の厚さ形成し、引き続き酸素イオン
を照射しながら無酸素金属または合金ターゲットのスパ
ッタを行うことによって、ウエハの表面上に粗面化され
た金属膜または合金膜を形成するので、ウエハの表面の
酸化を防止しつつ、粗面化された金属膜または合金膜と
ウエハの界面で低い接触抵抗が得られ、しかも、市販さ
れている酸素イオンガンを備えた従前のスパッタ装置と
そのプロセスがそのまま使用可能であるので、実施が容
易である。
【0015】第4の発明の製造方法は、有酸素金属また
は合金ターゲットのスパッタにて、有酸素金属または合
金ターゲットから活性度の低い酸素を含有するスパッタ
ガス雰囲気を作りながら、ウエハの表面上に粗面化され
た金属膜または合金膜を形成するので、無酸素金属また
は合金ターゲットを有酸素金属または合金ターゲットに
代替するだけで、市販されている従前のスパッタ装置と
そのプロセスがそのまま使用可能であるので、実施が容
易である。
【0016】第5の発明の製造方法は、金属膜または合
金膜を成膜後、スパッタ装置をそのまま使用し、スパッ
タリング時と同じ圧力下で無酸素金属または合金ターゲ
ットへの電圧印加に代替してウエハに負電圧を印加し、
上記成膜された金属膜または合金膜の表面をスパッタエ
ッチングして、表面が粗面化された金属膜または合金膜
を形成するので、市販されている従前のスパッタ装置と
そのプロセスがそのまま使用可能であるので、実施が容
易である。
【0017】第6の発明の製造方法は、ウエハの表面を
ドライエッチングまたはウエットエッチングにて粗面化
した後、無酸素金属または合金ターゲットのスパッタに
て、上記粗面化されたウエハの表面上に金属膜または合
金膜を形成することによって、その金属膜または合金膜
の表面がウエハ1の表面の粗面に倣い粗面化されるの
で、市販されている従前のドライエッチング装置または
ウエットエッチングとそのプロセスがそのまま使用可能
であるので、実施が容易である。
【0018】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図1乃至図9を
用い前述の従来例と同一部分に同一符号を付して説明す
る。 実施例1(請求項1に対応).図1はこの発明の実施例
1としての半導体装置を示す断面図である。図1におい
て、ウエハ1の表面には鏡面状態のP層2と粗面状態の
N層3とが共存し、P層2の表面とN層3の表面それぞ
れにはアルミニウムのような金属膜または合金膜として
の電極4A、5Aが形成され、これら電極4A、5Aの
表面粗さは例えば0.03〜0.05μmの範囲で均一
になっている(図4参照)。具体的には、図1に示す半
導体装置は、ウエハ1の鏡面状態のP層2と粗面状態の
N層3とが共存する表面全面に金属膜または合金膜の一
例としてのアルミニウム膜をスパッタリングにより成膜
するとき、または成膜後に、粗面化処理にてアルミニウ
ム膜の表面を粗面に形成し、その後、アルミニウム膜に
パターニングとエッチングとを施すことにより、電極4
A、5Aがウエハ1の表面に存在するP層2とN層3と
の上に形成されたものである。
【0019】したがって、この実施例1によれば、P層
2上の電極4Aの表面とN層3上の電極5Aの表面とが
粗面になっているので、組み立て工程での光の散乱強度
による良品と不良品との選別工程において、電極4A、
5Aの表面では散乱光が明確に検知でき、性能評価試験
によって不良品に記されたマークの表面では散乱光がほ
とんど検知できないため、マークと電極4A、5Aとが
正確に区別でき、結果として、不良品に記されたマーク
を正確に認識でき、半導体装置の良品と不良品とが正確
に区別できる。
【0020】実施例2(請求項2に対応).図2はこの
発明の実施例2としての半導体装置の製造方法に使用す
るスパッタ装置を示す断面図、図3はこの実施例2のア
ルミニウム膜の比抵抗(抵抗率)とスパッタリング時の
酸素流量比との関係の測定結果を示す図、図4はこの実
施例2のP層とN層および不純物が形成されたいないS
iウエハ(bare Si)上でのアルミニウム膜の表
面粗さと酸素流量比との関係の測定結果を示す図であ
る。
【0021】図2において、スパッタ装置は成膜室6と
真空ポンプ7とアルゴンガス(Arガス)および酸素ガ
ス(O2ガス)のガス供給管8Aと無酸素アルミニウム
ターゲット9とを有し、このスパッタ装置で半導体装置
を製造するには、P層2とN層3とが形成された表面の
自然酸化膜が除去されたウエハ1を成膜室6内に装着
し、成膜室6内を真空ポンプ7により10-6Torr程
度以下に排気した後、アルゴンガス(Arガス)とアル
ゴンガスに対し10〜10000ppmの酸素ガス(O
2ガス)とをガス供給管8Aから成膜室6内に供給し、
成膜室6内の圧力を10-3〜10-2Torr程度に調整
する。その状態で、無酸素アルミニウムターゲット9に
負の電圧を印加し、この無酸素アルミニウムターゲット
9をスパッタさせると、このスパッタされたアルミニウ
ム原子の一部は添加ガスの酸素と反応しながらウエハ1
上に堆積する、あるいは堆積した後に添加ガスの酸素と
反応するなどして、原子レベルで見ると酸化されたアル
ミニウム原子と酸化されないアルミニウム原子とが共存
し、アルミニウム膜10Aを構成するアルミニウム原子
の一部が酸化される。酸素と反応したアルミニウム原子
はそうでないアルミニウム原子に比べ表面拡散が起こり
にくいため、アルミニウム膜10Aの平坦化が抑制され
る。このため、ウエハ1上には表面全面が0.03〜
0.25μmの範囲で粗面化されたアルミニウム膜10
Aが形成される(図4参照)。その後、粗面化されたア
ルミニウム膜10Aにパターニングとエッチングとを施
すことにより、図1に示すような電極4A、5Aがウエ
ハ1の表面に存在するP層2とN層3との上に形成され
る。
【0022】図3を考察すると、酸素流量比が500p
pmを越えると比抵抗が増加し、理論的には電極として
の機能が損なわれると言えるが、実際には、比抵抗の多
少の増加は許容できるので、その比抵抗の増加の傾向か
ら酸素流量比の上限値は1000ppmまでと見ること
も可能である。また、酸素流量比の下限値について述べ
ると、スパッタリング時の全圧は10-2Torr程度で
10ppmの酸素を添加した場合、酸素分圧は10-7
orrとなる。通常のスパッタ装置の到達真空度は10
-7Torr程度であるので、10ppm以下の酸素を制
御するのは実質上困難である。したがって、酸素流量比
の下限値としては10ppm程度が適切であると言え
る。
【0023】この酸素流量比が10〜1000ppmの
範囲ではアルミニウム膜10Aの表面粗さは図4に示す
よに30〜200nm=0.03〜0.2μmの間で変
化し、特に、アルミニウム膜10AのP層2上に位置す
る部分の表面粗さ(図4の△印でプロットした曲線参
照)とN層3と上に位置する部分の表面粗さ(図4の□
印でプロットとした曲線参照)とは同じように変化して
いる。つまり、図4を考察すると、酸素流量比が10〜
1000ppmの範囲では、P層2上のアルミニウム膜
10Aの表面粗さとN層3上のアルミニウム膜10Aの
表面粗さとが均一であると言える。さらに、図4を考察
すると、酸素流量比が200ppmを越えると、急激に
表面粗さが増加するので、酸素流量比が「0」を含まな
い200ppm以下に設定されると、アルミニウム膜1
0Aの表面粗さがほぼ一定値に制御される。つまり、ア
ルミニウム膜10Aの表面を粗面化するための適正な酸
素添加量の範囲は、成膜速度によって異なるが、例え
ば、成膜速度が0.25μm/min程度の場合、酸素
添加量が10〜200ppmであれば、電極としての抵
抗率などの電気的特性を損なうことなく、表面粗さのも
を0.03〜0.06μmの範囲で粗面化できる。しか
し、アルミニウム膜10Aの酸化の度合いはアルミニウ
ム原子の到達速度、すなわち成膜速度と酸素分子の供給
速度との比で決まるので、成膜速度が速くなれば、適切
な酸素添加量範囲は多いほうに移行させる必要がある。
このため、上記10〜200ppmが適切な酸素添加量
であるのは、成膜速度が0.25μm/min程度の場
合であるが、スパッタ装置によっては上記数値より1桁
高い成膜速度が得られるので、一般性を考慮すると、酸
素流量比は10〜10000ppmと上限値が1桁高く
なる。
【0024】この実施例2によれば、活性度の低い酸素
ガスを用いるので、アルミニウム膜10Aをアルゴンガ
スに酸素ガスを添加したガス雰囲気中のスパッタリング
で成膜してもウエハ1の表面が酸化することがなく、ア
ルミニウム膜10Aとウエハ1との界面で低い接触抵抗
を得ることができる。しかも、アルゴンガスと酸素ガス
とを使用するが、現在、2系統以上のガスラインを有す
るスパッタ装置が市販されいるので、実際にはスパッタ
装置自体には改良を加えることなく実施できる。また、
スパッタ装置が1系統のガスラインしか備えていなくて
も、酸素を混合したアルゴンガスボンベを使用するれば
実施できる。結果として、市販されている従前のスパッ
タ装置をそのまま使用でき、実施が容易である。
【0025】なお、この実施例2ではアルゴンガスに酸
素ガスを添加した場合を例として説明したが、添加ガス
は例えばH2OやO3のように酸化作用のあるガスであれ
ば同様の効果がある。
【0026】実施例3(請求項3に対応).図5はこの
発明の実施例3としての半導体装置の製造方法に使用す
るスパッタ装置を示す断面図である。図5において、ス
パッタ装置は成膜室6と真空ポンプ7とアルゴンガスの
ガス供給管8と無酸素アルミニウムターゲット9と酸素
イオン(O2 +イオン)を発生するイオンガン11とを有
し、このスパッタ装置で半導体装置を製造するには、P
層2とN層3とが形成された表面の自然酸化膜が除去さ
れたウエハ1を成膜室6内に装着し、成膜室6内を真空
ポンプ7により10-6Torr程度以下に排気した後、
アルゴンガスをガス供給管8から成膜室6内に供給し、
成膜室6内の圧力を10-3〜10-2Torr程度に調整
する。その状態で、無酸素アルミニウムターゲット9に
負の電圧を印加し、無酸素アルミニウムターゲット9の
スパッタを開始させる。そして、ウエハ1上に従来と同
様なアルミニウム膜が0.1μm程度の厚さに堆積した
後、イオンガン11から酸素イオンの照射を開始し、酸
素イオンを照射しながら上記無酸素アルミニウムターゲ
ット9のスパッタを行うことにより、上記実施例2と同
様にウエハ1上にはアルミニウム膜10Aを構成するア
ルミニウム原子の一部が酸化されながら0.03〜0.
2μmの範囲で粗面化されたアルミニウム膜10Aが形
成される。その後、粗面化されたアルミニウム膜10A
にパターニングとエッチングとを施すことにより、図1
に示すような電極4A、5Aがウエハ1の表面に存在す
るP層2とN層3との上に形成される。
【0027】この実施例3によれば、活性度の高い酸素
イオンを用いるので、成膜前にイオン照射を行うとウエ
ハ1の表面が酸化する恐れがある。このため、従来と同
様なアルミニウム膜をある程度形成してから酸化イオン
の照射を行うことによって、ウエハ1の表面が酸化しな
いように保護され、表面が粗面化されたアルミニウム膜
10Aとウエハ1との界面で低い接触抵抗を得ることが
できる。
【0028】なお、この実施例3では酸素イオンを連続
的に照射する場合を例として説明したが、酸素イオンは
断続的に照射しても差し支えない。
【0029】実施例4(請求項4に対応).図6はこの
発明の実施例4としての半導体装置の製造方法に使用す
るスパッタ装置を示す断面図である。図6において、ス
パッタ装置は成膜室6と真空ポンプ7とアルゴンガスの
ガス供給管8と10〜1000ppmの酸素を含有した
有酸素アルミニウムターゲット12とを有し、このスパ
ッタ装置で半導体装置を製造するには、P層2とN層3
とが形成された表面の自然酸化膜が除去されたウエハ1
を成膜室6内に装着し、成膜室6内を真空ポンプ7によ
り10-6Torr程度以下に排気した後、アルゴンガス
をガス供給管8から成膜室6内に供給し、成膜室6内の
圧力を10-3〜10-2Torr程度に調整する。その状
態で、有酸素アルミニウムターゲット12に負の電圧を
印加し、有酸素アルミニウムターゲット12のスパッタ
を開始させると、有酸素アルミニウムターゲット12に
は酸素が含まれているため、上記実施例2と同様にウエ
ハ1上にはアルミニウム膜10Aを構成するアルミニウ
ム原子の一部が酸化されながら0.03〜0.2μmの
範囲で粗面化されたアルミニウム膜10Aが形成され
る。その後、粗面化されたアルミニウム膜10Aにパタ
ーニングとエッチングとを施すことにより、図1に示す
ような電極4A、5Aがウエハ1の表面に存在するP層
2とN層3との上に形成される。
【0030】上記有酸素アルミニウムターゲット12の
酸素含有量について説明する。上記実施例2、3で使用
した無酸素アルミニウムターゲット9と言っても、実際
には不純物として酸素がわずかに含まれている。具体的
には、半導体装置の製造に用いられるターゲットは通常
99.999%以上の純度、すなわち不純物が100p
pm以下である。したがって、この実施例4では、故意
に含有させた酸素と不純物として含有している酸素とを
区別する必要から、有酸素アルミニウムターゲット12
が含有する酸素の下限値を100ppmとした。また、
上記実施例2のように酸素ガス流量比の下限値を10p
pmに設定した場合、アルミニウム膜10A中の酸素含
有量は100ppmのオーダであることが本発明者らが
行った実験で確認できた。したがって、この実施例4の
ように、有酸素アルミニウムターゲット12を用いて成
膜する場合には、有酸素アルミニウムターゲット12中
に少なくとも100ppmの酸素が必要になるので(ア
ルミニウム膜10A中の酸素含有量はターゲット中のそ
れよりも低くなると言われている)、図3および図4の
測定結果からも上記下限値は100ppmが妥当である
と言える。また、図3の測定結果に示すアルミニウム膜
10Aの比抵抗の安定性から酸素ガス流量比の上限値を
1000ppmにすると、このときアルミニウム膜10
A中の酸素含有量は本発明者らが行った実験によると約
0.6at%であった。仮に、有酸素アルミニウムター
ゲット12の組成がそのままアルミニウム膜10Aの組
成になるとすると、有酸素アルミニウムターゲット12
中の酸素含有量の上限値は6000ppmとなる。しか
し、組成のずれ量を考えると、実際には、有酸素アルミ
ニウムターゲット12の酸素含有量の上限値は1000
0ppmと言える。けれども、有酸素アルミニウムター
ゲット12の組成とアルミニウム膜10Aの組成とのず
れ量はスパッタ装置の有酸素アルミニウムターゲット1
2以外の条件によっても異なるので、この実施例4での
上限値10000ppmという値の根拠は明確ではな
い。
【0031】この実施例4によれば、従前のスパッタ装
置において、無酸素アルミニウムターゲット9を有酸素
アルミニウムターゲット12に代替すればよいので、従
来のスパッタ装置とそのプロセスがそのまま使える利点
がある。
【0032】実施例5(請求項4に対応).図7はこの
発明の実施例5としての半導体装置の製造方法に使用す
るスパッタ装置を示す断面図である。図5において、ス
パッタ装置は成膜室6と真空ポンプ7とアルゴンガスの
ガス供給管8と無酸素アルミニウムターゲット9と有酸
素アルミニウムターゲット12とを有し、このスパッタ
装置で半導体装置を製造するには、P層2とN層3とが
形成された表面の自然酸化膜が除去されたウエハ1を成
膜室6内に装着し、成膜室6内を真空ポンプ7により1
-6Torr程度以下に排気した後、アルゴンガスをガ
ス供給管8から成膜室6内に供給し、成膜室6内の圧力
を10-3〜10-2Torr程度に調整する。その状態
で、無酸素アルミニウムターゲット9と有酸素アルミニ
ウムターゲット12との両方のターゲットに負の電圧を
印加し、無酸素アルミニウムターゲット9と有酸素アル
ミニウムターゲット12とのスパッタを開始させると、
有酸素アルミニウムターゲット12には酸素が含まれて
いるため、上記実施例2と同様にウエハ1上にはアルミ
ニウム膜10Aを構成するアルミニウム原子の一部が酸
化されながら0.03〜0.2μmの範囲で粗面化され
たアルミニウム膜10Aが形成される。その後、粗面化
されたアルミニウム膜10Aにパターニングとエッチン
グとを施すことにより、図1に示すような電極4A、5
Aがウエハ1の表面に存在するP層2とN層3との上に
形成される。
【0033】この実施例5によれば、無酸素アルミニウ
ムターゲット9と有酸素アルミニウムターゲット12と
を併用してスパッタを行うことによって、アルミニウム
膜10A酸素濃度が低くなり、有酸素アルミニウムター
ゲット12の酸素含有量が少し多くても、アルミニウム
膜10Aの比抵抗の増加を防止できる。よって、有酸素
アルミニウムターゲット12の酸素含有量にさほど厳密
さが要求されず、有酸素アルミニウムターゲット12の
製造が容易となる。しかも、この実施例5においては、
従前の複数のターゲットを使用できる多元スパッタ装置
を用いれば、従来のスパッタ装置とそのプロセスがその
まま使える利点がある。
【0034】なお、この実施例5では無酸素アルミニウ
ムターゲット9と有酸素アルミニウムターゲット12と
を同時にスパッタする場合を例として説明したが、両方
のターゲット9、12を交互にスパッタしても差し支え
ない。
【0035】実施例6(請求項5に対応).図8のa図
はこの発明の実施例6としての製造方法の過程でのスパ
ッタリング後の半導体装置を示す断面図、図8のb図は
この実施例6の製造過程でのドライエッチング後の半導
体装置を示す断面図である。
【0036】この実施例6の製造方法においては、先
ず、成膜室6と真空ポンプ7とアルゴンガスのガス供給
管8と無酸素アルミニウムターゲット9とを有するスパ
ッタ装置を使用し、P層2とN層3とが形成された表面
の自然酸化膜が除去されたウエハ1をスパッタ装置の成
膜室6内に装着し、成膜室6内を真空ポンプ7により1
-6Torr程度以下に排気した後、アルゴンガスをガ
ス供給管8から成膜室6内に供給し、成膜室6内の圧力
を10-3〜10-2Torr程度に調整し、無酸素アルミ
ニウムターゲット9に負の電圧を印加し、無酸素アルミ
ニウムターゲット9をスパッタさせ、図8のa図に示す
ように、ウエハ1上にアルミニウム膜10を所定の厚さ
に堆積する。このa図におけるアルミニウム膜10の表
面は、P層2上において鏡面で、N層3上において粗面
となる。引き続き、上記アルゴンガス雰囲気中でウエハ
1に負の電圧を印加し、数百ワット程度の電力で上記ア
ルミニウム膜10の表面全面をスパッタエッチングして
粗面化する。このスパッタエッチングによる粗面によっ
て、ウエハ1上には図8のb図に示すような表面全面が
粗面化されたアルミニウム膜10Aが形成される。その
後、粗面化されたアルミニウム膜10Aにパターニング
とエッチングとを施すことにより、図1に示すような電
極4A、5Aがウエハ1の表面に存在するP層2とN層
3との上に形成される。
【0037】この実施例6によれば、アルミニウム膜1
0を成膜後、アルゴンガス雰囲気状態を解除することな
くスパッタ装置をそのまま使用するので、スパッタリン
グ時と同じ圧力下で無酸素アルミニウムターゲット9へ
の電圧印加に代替してウエハ1に数百V程度の負電圧を
印加し、アルミニウム膜10の表面をアルゴンガスイオ
ン(Ar+イオン)でスパッタエッチングすることによ
り、表面が粗面化されたアルミニウム膜10Aを得るこ
とができる。
【0038】なお、この実施例6ではウエハ1に負の電
圧を印加してアルミニウム膜10の表面をスパッタエッ
チングする場合を例として説明したが、図6に示すよう
なイオンガン11を備えたスパッタ装置を使用し、図8
のa図に示すようなウエハ1上へのアルミニウム膜10
の成膜に引き続き、アルゴンガス雰囲気中でイオンガン
11にてAr+イオンをアルミニウム膜10の表面全面
に照射し、アルミニウム膜10の表面全面をイオンエッ
チングすることにより、図8のb図に示すような粗面化
されたアルミニウム膜10Aを形成しても差し支えな
い。この場合には、アルミニウム膜10を形成した後
に、アルミニウム膜10の表面のみを単に物理的に粗面
化してアルミニウム膜10Aを形成するので、粗面化さ
れたアルミニウム膜10Aの電気的な特性が変化するこ
とはない。
【0039】また、上記実施例6およびなお書きの実施
態様では成膜するスパッタ装置でそままスパッタエッチ
ングを行う場合を例として説明したが、アルミニウム膜
10を成膜するスパッタ装置とは別のスパッタエッチン
グ装置やイオンエッチング装置を使用してもよい。つま
り、この場合は、アルミニウム膜10を成膜した後にウ
エハ1をスパッタ装置から取り出し、この取り出したウ
エハ1を別のスパッタエッチング装置やイオンエッチン
グ装置に装着してドライエッチングを行うことを意味す
る。この場合は、アルミニウム膜10の成膜と粗面化と
が別々の装置で行えるので、生産効率がよくなる。
【0040】実施例7(請求項6に対応).図9のa図
はこの発明の実施例7としての製造方法の過程でのアル
ミニウム成膜前でのエッチング前のウエハ1の断面図、
図9のb図はこの実施例7の製造過程でのアルミニウム
成膜前でのエッチング後のウエハ1の断面図、図9のb
図はこの実施例7の製造過程でのアルミニウム成膜後の
半導体装置を示す断面図である。
【0041】この実施例7の製造方法においては、先
ず、成膜室6と真空ポンプ7とアルゴンガスのガス供給
管8と無酸素アルミニウムターゲット9とを有するスパ
ッタ装置を使用し、図9のa図に示すようなP層2とN
層3とが形成された表面の自然酸化膜が除去されたウエ
ハ1をスパッタ装置の成膜室6内に装着し、成膜室6内
を真空ポンプ7により10-6Torr程度以下に排気し
た後、アルゴンガスをガス供給管8から成膜室6内に供
給し、成膜室6内の圧力を10-3〜10-2Torr程度
に調整する。そして、ウエハ1に負のバイアス電圧を印
加し、数百ワット程度の電力でウエハ1の表面全面をス
パッタエッチングすることにより、図9のb図に示すよ
うに、アルミニウム膜9の表面全面を粗面化する。この
図9のb図において粗面化されたP層には符号2Aを付
し、この粗面化されたP層2Aと図9のa図の鏡面状態
のP層2とを区別する。引き続き、上記アルゴンガス雰
囲気中で、無酸素アルミニウムターゲット9に負の電圧
を印加し、無酸素アルミニウムターゲット9をスパッタ
させることによって、図9のc図に示すように、ウエハ
1上には表面が粗面化されたアルミニウム膜10Aが所
定の厚さに形成される。このアルミニウム膜10Aの表
面はその下地であるウエハ1の表面の粗面に倣い粗面化
されている。その後、粗面化されたアルミニウム膜10
Aにパターニングとエッチングとを施すことにより、図
1に示すような電極4A、5Aがウエハ1の表面に存在
するP層2とN層3との上に形成される。
【0042】この実施例7によれば、アルミニウム膜1
0Aの下地であるウエハ1の表面全面が粗面化されてい
るので、従来のスパッタ装置とそのプロセスがそのまま
使え、粗面化されたウエハ1の表面上に粗面アルミニウ
ム膜10Aを成膜することにより、表面が粗面化された
アルミニウム膜9を得ることができる。
【0043】なお、この実施例7ではウエハ1に負の電
圧を印加してウエハ1の表面をスパッタエッチングする
場合を例として説明したが、図6に示すようなイオンガ
ン11を備えたスパッタ装置を使用し、図9のa図に示
すようなウエハ1の成膜室6内への装着に引き続き、ア
ルゴンガス雰囲気中でイオンガン11にてアルゴンイオ
ンをウエハ1の表面全面に照射し、ウエハ1の表面全面
をイオンエッチングすることにより、図9のb図に示す
ようにウエハ1の表面全面を均一に粗面化し、引き続
き、上記アルゴンガス雰囲気中で、無酸素アルミニウム
ターゲット9に負の電圧を印加し、無酸素アルミニウム
ターゲット9をスパッタさせることによって、図9のc
図に示すように、ウエハ1上に表面が粗面化されたアル
ミニウム膜10Aを所定の厚さに形成しても差し支えな
い。
【0044】また、上記実施例7およびなお書きの実施
態様ではウエハ1の粗面化を行うスパッタ装置でそまま
アルミニウム膜9を成膜する場合を例として説明した
が、ウエハ1の粗面化を行うスパッタエッチング装置や
イオンエッチング装置とは別のスパッタ装置でアルミニ
ウム膜10Aを成膜してもよい。つまり、この場合は、
ウエハ1の粗面化を行った後にウエハ1をスパッタエッ
チング装置やイオンエッチング装置から取り出し、この
取り出したウエハ1を別のスパッタ装置に装着してアル
ミニウム膜10Aを成膜することを意味する。この場合
は、アルミニウム膜10Aの成膜と粗面化とが別々の装
置で行えるので、生産効率がよくなる。さらに、上記各
ドライエッチングをウエットエッチングに代替しても同
様な効果がある。
【0045】
【発明の効果】この第1の発明によれば、表面粗さを異
にする複数の層それぞれの上に表面が粗面化された金属
膜または合金膜を有するように半導体装置を構成したの
で、その半導体装置の組み立て工程において、表面粗さ
を異にする複数の層それぞれの上に形成された金属膜ま
たは合金膜の表面が光散乱強度測定器からの光を散乱
し、性能評価実験で不良品に記されたマークの表面が光
散乱強度測定器からの光を吸収するので、光散乱強度測
定器が不良品に記されたマークを正確に認識できるとい
う効果がある。
【0046】第2の発明によれば、活性度の低い酸素を
構成元素とするガスをアルゴンガスの添加ガスとしてス
パッタを行うので、スパッタ時にウエハの表面の酸化を
阻止し、このウエハに形成される粗面化された金属膜ま
たは合金膜とウエハとの界面で低い接触抵抗を確保で
き、しかも、市販されている従前のスパッタ装置がその
まま使用可能であるので容易に実施でき、加えて、第1
の発明のウエハに形成される金属膜または合金膜の表面
を粗面化した半導体装置を容易に得ることができるとい
う効果がある。
【0047】第3の発明によれば、無酸素金属または合
金ターゲットのスパッタにてウエハ上に金属または合金
膜を或る程度の厚さ形成した後、酸素イオンを照射しな
がら無酸素金属または合金ターゲットのスパッタを行う
ことによって、ウエハの表面上に粗面化された金属膜ま
たは合金膜を形成するので、ウエハの表面の酸化を防止
しつつ、粗面化された金属膜または合金膜のウエハの界
面で低い接触抵抗を確保でき、しかも、市販されている
酸素イオンガンを備えた従前のスパッタ装置とそのプロ
セスがそのまま使用可能であるので容易に実施でき、加
えて、第1の発明のウエハに形成される金属膜または合
金膜の表面を粗面化した半導体装置を容易に得ることが
できるという効果がある。
【0048】第4の発明によれば、有酸素金属または合
金ターゲットのスパッタにて、有酸素金属または合金タ
ーゲットから活性度の低い酸素を含有するスパッタガス
雰囲気を作りながら、ウエハの表面上に粗面化された金
属膜または合金膜を形成するので、無酸素金属または合
金ターゲットを有酸素金属または合金ターゲットに代替
するだけで、市販されている従前のスパッタ装置とその
プロセスがそのまま使用可能であるので容易に実施で
き、加えて、第1の発明のウエハに形成される金属膜ま
たは合金膜の表面を粗面化した半導体装置を容易に得る
ことができるという効果がある。
【0049】第5の発明によれば、金属膜または合金膜
を成膜後、スパッタ装置をそのまま使用し、スパッタリ
ング時と同じ圧力下で無酸素金属または合金ターゲット
への電圧印加に代替してウエハに負電圧を印加し、上記
成膜された金属膜または合金膜の表面をスパッタエッチ
ングして、表面が粗面化された金属膜または合金膜を形
成するので、市販されている従前のスパッタ装置とその
プロセスがそのまま使用可能であるので容易に実施で
き、加えて、第1の発明のウエハに形成される金属膜ま
たは合金膜の表面を粗面化した半導体装置を容易に得る
ことができるという効果がある。
【0050】第6の発明によれば、ウエハの表面をドラ
イエッチングまたはウエットエッチングにて粗面化した
後、無酸素金属または合金ターゲットのスパッタにて、
上記粗面化されたウエハの表面上に粗面化された金属膜
または合金膜を形成するので、市販されている従前のド
ライエッチング装置またはウエットエッチング装置とそ
のプロセスがそのまま使用可能であるので容易に実施で
き、加えて、第1の発明のウエハに形成される金属膜ま
たは合金膜の表面を粗面化した半導体装置を容易に得る
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の半導体装置を示す断面図である。
【図2】実施例2の製造方法に使用するスパッタ装置を
示す断面図である。
【図3】実施例2による酸素流量比と比抵抗との関係を
測定した結果図である。
【図4】実施例2による酸素流量比と表面粗さとの関係
を測定した結果図である。
【図5】実施例3の製造方法に使用するスパッタ装置を
示す断面図である。
【図6】実施例4の製造方法に使用するスパッタ装置を
示す断面図である。
【図7】実施例5の製造方法に使用するスパッタ装置を
示す断面図である。
【図8】実施例6の製造方法の過程を説明するための半
導体装置の断面図である。
【図9】実施例7の製造方法の過程を説明するための半
導体装置の断面図である。
【図10】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図11】従来の製造方法に使用するスパッタ装置を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 ウエハ 2、2A P層 3 N層 4A、5A 電極 10、10A アルミニウム膜(金属膜または合金膜)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面粗さを異にする複数の層が共存する
    ウエハの表面上に金属膜または合金膜を形成した半導体
    装置において、前記複数の層それぞれの上に位置する金
    属膜または合金膜の表面が粗面に形成されたことを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 アルゴンガス雰囲気中で金属ターゲット
    または合金ターゲットをスパッタすることにより、表面
    粗さを異にする複数の層が共存するウエハの表面上に金
    属膜または合金膜を形成する半導体装置の製造方法にお
    いて、添加ガスとして酸素を構成元素とするガスを用い
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 アルゴンガス雰囲気中で金属ターゲット
    または合金ターゲットをスパッタすることにより、表面
    粗さを異にする複数の層が共存するウエハの表面上に金
    属膜または合金膜を形成する半導体装置の製造方法にお
    いて、前記スパッタ時にイオンガンによるウエハ表面へ
    の酸素イオンの照射を併用することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 アルゴンガス雰囲気中で表面粗さを異に
    する複数の層が共存するウエハの表面上に金属膜または
    合金膜をスパッタ法にて形成する半導体装置の製造方法
    において、ターゲットとして酸素を含有させた有酸素金
    属ターゲットまたは有酸素合金ターゲットを用いること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 表面粗さを異にする複数の層が共存する
    ウエハの表面上に金属膜または合金膜をスパッタ法にて
    形成し、この金属膜または合金膜の表面をドライエッチ
    ングにて粗面化することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 表面粗さを異にする複数の層が共存する
    ウエハの表面をドライエッチングまたはウエットエッチ
    ングにて粗面化し、このウエハの表面上に金属膜または
    合金膜をスパッタ法にて形成することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
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