JPH05114558A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH05114558A
JPH05114558A JP3296045A JP29604591A JPH05114558A JP H05114558 A JPH05114558 A JP H05114558A JP 3296045 A JP3296045 A JP 3296045A JP 29604591 A JP29604591 A JP 29604591A JP H05114558 A JPH05114558 A JP H05114558A
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JP
Japan
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film
carbon film
processed
reflectance
resin layer
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JP3296045A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yano
博之 矢野
Haruo Okano
晴雄 岡野
Toru Watanabe
徹 渡辺
Keiji Horioka
啓治 堀岡
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、金属膜や絶縁膜等のパターン加工の
高精度化、高信頼性を実現できる半導体装置の製造方法
を提供することを目的とする。 【構成】SiO2 4を介してAl配線3上にAl膜5を
形成する工程と、このAl膜5上に厚さ50nmの炭素
膜6,フォトレジスト7を順次形成する工程と、このフ
ォトレジスト7に露光,現像を行ないフォトレジストパ
ターンを形成する工程と、これをマスクにして炭素膜
6,Al膜5をパターニングする工程とを備えているこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係わり、特に金属膜や絶縁膜等のパターン加工の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の製造工程において、
金属膜、例えば金属配線等を形成するには、次のように
している。図45,図46はその方法を示す工程断面図
である。
【0003】即ち、図45(a)に示す如く、まず、半
導体基板51上に絶縁膜52を堆積した後、この絶縁膜
52上に下層配線53を形成し、更に全面に層間絶縁膜
54を堆積する。
【0004】次に図45(b)に示す如く、層間絶縁膜
54上に金属膜55を形成した後、図45(c)に示す
如く、この金属膜55上にフォトレジスト(感光性樹脂
層)56を直接塗布する。
【0005】次に図45(d)に示す如く、フォトレジ
スト56に所望のパターンを露光し、続いて図46
(a)に示す如く、フォトレジスト56の現像工程を行
なってフォトレジストパターン56を形成する。
【0006】次に図46(b)に示す如く、このフォト
レジストパターン56をマスクとして反応性イオンエッ
チング(RIE)法を用いて金属膜55を選択エッチン
グする。最後に、図46(c)に示す如く、フォトレジ
ストパターン56を除去し、金属膜55からなる上層配
線が完成する。しかしながら、この種の方法には次のよ
うな問題があった。
【0007】即ち、露光の際にフォトレジスト56を通
過して金属膜55の表面に到達した入射光57は、この
表面で反射光58として反射した後、再びフォトレジス
ト56に侵入するので、フォトレジスト56の異常露光
が起こる。特に、図45(d)に示したように、金属膜
55の表面の凹凸が大きい場合には、上記異常露光の影
響が大きく、この結果、図46(a)に示したように、
フォトレジスト56に転写されるパターンはマスクパタ
ーンに比べ歪んだものとなってしまう。このフォトレジ
ストパターン56の歪みは、このフォトレジストパター
ン56をマスクとして金属膜55をRIE法によりパタ
ーニングする際に問題となる。
【0008】即ち、図46(a)に示したように、フォ
トレジストパターン56が欠損してしまうので、図46
(b)に示したように、パターニングされた金属膜55
も同様に欠損してしまう。そしてこの現象がひどくなる
と、パターニングされた金属膜55に断線が発生し、パ
ターニングの精度、信頼性が著しく低下してしまうばか
りでなく、製品の歩留まりもまた低下してしまう。そこ
で、上記問題を避けるために、色素含有レジストを用い
たり、金属膜とフォトレジストとの間に窒化チタン膜を
形成する方法が提案されている。
【0009】しかしながら、色素含有レジストを用いた
方法では、異常露光によるフォトレジストパターンの歪
みを抑えるのには不十分であり、前述した問題を解決す
ることができない他、更に、露光時にフォーカスのマー
ジンが小さくなるという問題があった。
【0010】また、窒化チタン膜を用いる方法では、金
属膜の選択エッチング後の腐食などの問題を防止するた
めに、金属膜上の窒化チタン膜をエッチング除去してい
た。しかしながら、窒化チタン膜と絶縁膜との間では十
分大きな選択比を取ることが難しいため、窒化チタン膜
のエッチング除去の際に絶縁膜も一緒にエッチングされ
てしまっていた。この結果、製品の信頼性や歩留まりが
低下するという問題があった。
【0011】以上述べた方法以外に、被加工膜とフォト
レジスト膜との間に炭素膜を設けて微細パターンの形成
を行なう方法が、特開昭60−117723号に開示さ
れている。
【0012】しかしながら、この方法では、炭素膜は1
80nm或いは110nmといった厚膜なので、フォト
レジストの寸法と炭素膜の寸法との間で寸法変換差が生
じるという問題があった。例えば、ダイオードタイプの
プラズマエッチング装置を用い、酸素流量100SCC
M,圧力40mTorr,電力密度2W/cm2 の条件
で、厚さ100nmの炭素膜をエッチングしようとする
と、炭素膜の側壁部には63°程度のテーパが形成され
るので、上記のように厚さが100nmの場合には、炭
素膜の上面と下面との間で90nm以上の差が生じる。
半導体集積回路においては、このような寸法変換差を小
さくすることが望まれる。
【0013】また、ウエハとフォトレジストとの間に炭
素からなる反射防止膜を介在させて露光を行なうことに
より、ウエハからの反射を防止したものに、発明協会公
開技法78−2427がある。ここでは、炭素膜厚が厚
くなるにつれて反射率が減少することが示されている
が、炭素膜の薄膜化と低反射率との両立は実現されてい
ない。一方、従来、層間絶縁膜等の絶縁膜のパターニン
グは、次のように行なっていた。
【0014】即ち、半導体基板或いは金属配線上に絶縁
膜を堆積した後、この絶縁膜上にフォトレジストを直接
塗布し、次いでこのフォトレジストにマスクパターンを
露光する。続いて、フォトレジストの現像工程を行なっ
てフォトレジストパターンを形成し、このフォトレジス
トパターンをマスクに用いてRIE法により絶縁膜を選
択エッチングする。これにより、マスクパターンが絶縁
膜に転写されることになる。しかしながら、この種の方
法にあっては次のような問題があった。
【0015】即ち、露光の際にフォトレジストを通過
し、更に絶縁膜を通過した光は半導体基板或いは金属配
線の表面で乱反射し、この乱反射した光は再びフォトレ
ジストに侵入し、これにより所望しない部分のフォトレ
ジストまでが感光されてしまう。特に、半導体基板或い
は金属配線の表面に凹凸がある場合には、上記異常露光
の影響が大きく、フォトレジストに転写されるパターン
はマスクパターンに比べ歪んだものとなってしまう。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く従来の金属
膜のパターニング工程においては、フォトレジストに対
して露光を行なう際に、金属膜の表面で露光光が反射
し、これによりフォトレジストに転写されるパターンが
歪んでしまった。
【0017】一方、絶縁膜のパターニング工程において
は、半導体基板或いは金属配線の表面で露光光が反射す
るため、フォトレジストに転写されるパターンが歪んで
しまった。
【0018】この結果、歪んだフォトレジストパターン
をマスクとして金属膜や絶縁膜等の被加工膜をパターニ
ングするため、パターニングの精度や信頼性が低下し、
製造歩留まりが低下するという問題があった。
【0019】この問題を解決するため、厚膜の炭素膜を
被加工膜とフォトレジストとの間に介在させて露光を行
なう方法があるが、寸法変換差が生じたりするなど問題
点が多かった。
【0020】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、金属膜や絶縁膜等のパ
ターン加工の高精度化、高信頼性を実現できる半導体装
置の製造方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の半導体装置の製造方法は、光反射性の被
加工膜上に炭素膜を形成する工程と、この炭素膜上に感
光性樹脂層を形成する工程と、この感光性樹脂層に所望
のパターンを露光し現像を行なうことにより、前記感光
性樹脂層をパターン加工する工程と、この感光性樹脂層
をマスクとして前記炭素膜をエッチングする工程と、前
記感光性樹脂層又は前記炭素膜をマスクとして前記被加
工膜をエッチングする工程とを含み、前記炭素膜の膜厚
を前記光反射性の被加工膜及び炭素膜による反射率が、
炭素膜の有する固有の反射率より小さくなる領域に設定
することを特徴とする。
【0022】また、本発明の他の半導体装置の製造方法
は、光反射性膜上に透光性の被加工膜を形成する工程
と、この被加工膜上に炭素膜を形成する工程と、この炭
素膜上に感光性樹脂層を形成する工程と、この感光性樹
脂層に所望のパターンを露光し現像を行なうことによ
り、前記感光性樹脂層をパターン加工する工程と、この
感光性樹脂層をマスクとして前記炭素膜をエッチングす
る工程と、前記感光性樹脂層又は前記炭素膜をマスクと
して前記被加工膜をエッチングする工程とを含み、前記
炭素膜の膜厚を所定の領域に設定することを特徴とす
る。
【0023】
【作用】本発明者等の研究によれば、炭素膜の膜厚を1
00nm未満にすると、感光性樹脂層と炭素膜との界面
で反射された露光光と、炭素膜と被加工膜との界面で反
射された露光光とを相殺でき、最小の反射率が得られる
ことが分った。また、本発明者等の研究によれば、反射
率が十分小さくなる炭素膜の膜厚範囲は、膜厚100n
m未満で広いことが分った。また、感光性樹脂層を通過
した露光光は炭素膜中で十分弱められることも分った。
【0024】したがって、被加工膜と感光性樹脂層との
間に炭素膜を設けて、感光性樹脂層の露光,現像を行な
えば、正確なレジストパターンを容易に形成でき、もっ
て、被加工膜のパターニングの精度や信頼性が改善され
る。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1,図2には本発明の第1の実施例に係る金属配
線の形成工程断面図が示されている。
【0026】まず、図1(a)に示す如く、表面に素子
(不図示)が形成されたSi基板1上に、厚さ1μmの
SiO2 膜2を形成する。次いでこのSiO2 膜2上に
厚さ800nmのAl配線3を形成した後、全面に層間
絶縁膜として厚さ1μmのSiO2 膜4を形成する。こ
こで、SiO2 膜4の表面にはAl配線3に対応して段
差が生じた。次に図1(b)に示す如く、SiO2 膜4
上に上層配線となる厚さ800nmのAl膜5(被加工
膜)を全面に堆積する。
【0027】次に図1(c)に示す如く、Al膜5上に
厚さ50nmの炭素膜6を形成する。この炭素膜6は、
Ar雰囲気中でグラファイト板をターゲットとしたDC
マグネトロンスパッタリング法を用いることで形成でき
る。その形成条件は、室温、圧力4×10-3Torr、
電力密度3.5W/cm2 、Ar流量40SCCMであ
る。なお、この炭素膜6の構造をX線回折を用いて調べ
たところ、その構造は非晶質若しくはマイクロクリスタ
ル(微結晶)の構造となっていることが判明した。ま
た、光学エリプソンメーターを用いて光学定数を測定し
たところ、露光波長が365nmの場合には、屈折率n
が1.86,消衰係数kは0.79であった。更に四探
針法により比抵抗を測定したところ、0.3Ωcmとい
う値が得られた。
【0028】次に図1(d)に示す如く、炭素膜6上に
厚さ1.5μmのフォトレジスト(感光性樹脂層,住友
化学性PFI15AA)7を塗布し、マスクパターン
(図示せず)を用いてこのフォトレジスト7を露光す
る。このとき、露光波長λは365nmとした。
【0029】次に図2(a)に示す如く、現像液、例え
ばコリンを主成分とするアルカリ現像溶液を用いてフォ
トレジスト7を現像して、パターン幅0.8μmのフォ
トレジストパターン7を形成する。このフォトレジスト
パターン7を調べたところ、露光時におけるAl膜5か
らの反射による影響が殆どなく、マスクパターンに忠実
なものだった。また、炭素膜6を調べたところ、溶出,
剥離等は全く観察されなかった。更に、Al膜5を調べ
たところ、アルカリ性である現像液による浸蝕は全く観
察されなかった。一方、炭素膜6を設けない場合のAl
膜を調べたところ、現像液により浸蝕されていた。これ
は本実施例のように炭素膜6によりAl膜が保護されて
いないからである。
【0030】次に図2(b)に示す如く、フォトレジス
トパターン7をマスクとして、O2ガスを使用したRI
E法により、炭素膜6をパターニングし、引き続き、図
2(c)に示す如く、BCl3 とCl2 との混合ガスを
使用したRIE法により、Al膜5をパターニングし
て、Al配線5を形成する。
【0031】最後に、図2(d)に示す如く、フォトレ
ジストパターン7を酸素アッシング、即ち、酸素プラズ
マを用いた灰化処理により、フォトレジストパターン7
並びに炭素膜6を同時に剥離する。
【0032】図3(a),図3(b)にはそれぞれ本実
施例の方法によって形成された配線パターンの上面図と
従来の方法の場合のそれとが示されている。図中、斜線
部が配線パターンを表している。図3(a)に示すよう
に本実施例の方法では、Al配線パターンに断線部は全
く観察されず、マスクパターンを忠実にAl膜5に転写
できることが分かる。
【0033】これに対して、図3(b)に示すように従
来の方法によりAl膜5aのパターニングを行なった場
合、Al膜5aの表面で露光光が反射するので、フォト
レジストに転写されたパターンは歪んだものとなり、こ
のためAl配線パターンには、特に段差が著しい場所で
多くの断線部8が観察された。なお、図中、4aは層間
絶縁膜である。
【0034】以上のように、本実施例の方法により形成
されたAl配線パターンは、歪みや断線が殆どなく、極
めて良好なものであった。これは、炭素膜6がAl膜5
の表面からの反射光を吸収することにより、フォトレジ
スト7に到達する光を効率的に軽減せしめると共に、炭
素膜6とフォトレジスト7との界面からの反射光が炭素
膜6とAl膜5との界面からの反射光を、打ち消すよう
に炭素膜6の膜厚等を設定し、両反射光の位相を調整し
ているからである。また、本発明者等は炭素膜6の反射
防止膜としての効果を窒化チタン膜,シリコン膜のそれ
と比較してみた。
【0035】図7は炭素膜の膜厚と露光光の反射率(入
射光のレジスト中の強度に対する反射光のレジスト中の
強度の百分率)との関係を示す特性図である。被加工膜
としてAl膜を用い、露光波長として365nmを選ん
だ。反射率は、以下の表に示した光学定数,多重反射を
考慮にいれた次の(1)式で得られる。
【0036】
【表1】
【0037】
【数3】
【0038】ここで、dB は炭素膜の膜厚,λは露光光
の波長,NA はAl膜の光学定数,NB は炭素膜の光学
定数,NR は感光性樹脂層の光学定数,rR =(NR
B)/(NR +NB ),rB =(NB −NA )/(N
B +NA )である。光学定数Nは、N=n−ik(n:
屈折率,k:消衰係数)で表わされる。この式において
iは複素数である。
【0039】なお、上記表に示す光学定数は分光エリプ
ソンメーターを用いた測定によって得られたものであ
る。同様に図5,図6は、それぞれ窒化チタン膜の膜厚
と露光光の反射率との関係を示す特性図,シリコン膜の
膜厚と露光光の反射率との関係を示す特性図である。反
射率は、フォトレジストから基板に垂直に入射する光の
強度と、被加工膜表面で反射しフォトレジストに再び垂
直に侵入する光の強度から求めた。
【0040】図5から窒化チタン膜の場合、膜厚が35
nm程度で反射率が最小になりその値は3%程度とな
る。しかしながら、下地の凹凸による光の乱反射を考慮
に入れると、反射率は5%以下程度まで下げることが望
ましいが、これを満たす膜厚の範囲は26nm〜33n
mという狭い範囲となり、膜厚の制御や管理が難しくな
るという問題がある。
【0041】また、図6からシリコン膜の場合、膜厚が
5nm程度で反射率が5%以下になるが、これを満たす
膜厚の範囲は非常に狭く、窒化チタン膜の場合と同様な
問題が生じる。5nmという薄い厚さで反射率が最小に
なるのは、反射防止効果がシリコン膜の光吸収特性とシ
リコン内部での光の干渉作用で決まるからである。即
ち、シリコン膜の屈折率は約6.6と非常に大きいの
で、反射光は膜厚が非常に薄いときに強度が最小にな
る。
【0042】一方、炭素膜6の場合は、図7から分かる
ように、反射率が5%以下となる膜厚の範囲は38nm
〜78nmと広く、しかも、その最小値も窒化チタン
膜,シリコン膜より小さい。ここで、(1)式を用いれ
ば、反射率が5%以下となる条件は次式(数式1)で与
えられる。
【0043】
【数4】 また、本発明者等は被加工膜の凹凸が反射率にどのよう
な影響を与えるかを調べてみた。
【0044】図4は被加工膜として表面が平坦なAl膜
を用い、炭素膜厚を50nm,露光波長を365nmと
した場合の露光光の入射角度と反射率との関係を示す特
性図である。これは被加工膜の表面に凹凸がある場合の
反射率を調べたことに相当する。
【0045】図4から入射角度90度の場合、つまり、
凹凸がない場合に最も反射率が小さくなるが、入射角度
が45度と非常に浅い場合でも反射率はたかだか5%程
度となり、被加工膜の表面に凹凸がある場合でも、炭素
膜は反射防止膜として有効に機能することが分る。
【0046】かくして本実施例によれば、Al膜5とフ
ォトレジスト7との間に炭素膜6を形成することによ
り、マスクパターンを歪なくフォトレジスト7に転写す
ることができる。更に、炭素膜6の膜厚や、屈折率n,
消衰係数kなどの光学係数を調整することで、反射防止
効果を十分に高くすることができる。したがって、Al
膜5のパターニング精度の向上、ひいては製造の歩留ま
り向上を達成することができる。
【0047】また、炭素膜6はレジストパターン7の剥
離時に同時に剥離される。したがって、Al膜5のエッ
チング後に炭素膜6を剥離する新たな工程が不要であ
り、工程数の増加を抑えることができる。
【0048】更にまた、炭素膜6は化学的に安定であ
り、Al膜5のエッチングの際にマスクとなるフォトレ
ジストパターンが後退しても、この炭素膜6がマスクと
して働く。したがって、エッチングを精度良く行なうこ
とができる。例えば、圧力2Pa、電力密度1.5W/
cm2 の条件で、Cl2 ガス(流量30SCCM)及び
BCl3 ガス(30SCCM)を用いてRIEによりA
l膜、レジスト膜、炭素膜のエッチングを行ない、エッ
チング速度の比較を行なったところ、各エッチング速度
は、Al膜が10nm/sec、レジスト膜が3〜5n
m/sec、炭素膜が0.4nm/secであった。こ
の結果から、炭素膜が十分にエッチングの際のマスクと
して働くことが分かる。したがって、炭素膜のみをエッ
チングマスクとして被加工膜をエッチングしても良い。
【0049】なお、本実施例では、被加工膜がAlで、
露光波長が365nmの場合について説明したが、他の
被加工膜や、他の露光波長でも同様な効果が得られる。
図8〜図24はそのことを示す図である。
【0050】図13,図19はAlの場合の炭素膜膜厚
と露光光の反射率との関係を示す特性図で、それぞれ露
光波長が440nm,250nmの場合のものである。
同様に図8,図14,図20は被加工膜がポリシリコン
膜の場合、図9,図15,図21は被加工膜がモリブデ
ンシリサイド膜の場合、図10,図16,図22は被加
工膜がAg膜の場合、図11,図17,図23は被加工
膜がCu膜の場合、図12,図18,図24は被加工膜
がMo膜の場合の炭素膜の膜厚と露光光の反射率との関
係を示す特性図で、それぞれ露光波長λが365nm,
440nm,250nmの場合のものである。反射率の
見積もりには、上述したAl膜の場合に用いた表1及び
式1を用いて行なった。
【0051】図7〜図12から露光波長λが365nm
の場合には、いずれの被加工膜においても、炭素膜厚が
100nm未満で、反射率が最小となり、しかも、5%
以下となる範囲も広いことが分かる。また、図13〜図
18から露光波長λが440nmの場合にも、炭素膜厚
が100nm未満で、最小の反射率が得られ、広い範囲
で反射率が5%なることが分かる。同様に図19〜図2
4から露光波長λが250nmの場合も、炭素膜厚が1
00nm未満で、反射率が最小になり、広い範囲で反射
率が5%になっていることが分かる。
【0052】以上の結果、いずれの被加工膜,露光波長
においても、炭素膜厚が100nm未満で最小の反射率
が得られ、しかも、広い範囲で反射率が5%以下になっ
ており、炭素膜厚が100nm以上の炭素膜では得られ
ない高い反射防止効果が得られることが分かった。
【0053】また、本発明者等は膜厚が100nm未満
の炭素膜において、反射率が5%以下となる、炭素膜の
屈折率n及び消衰係数kの範囲を、上記被加工膜(A
l,ポリシリコン,モリブデンシリサイド,Ag,C
u,Mo)の場合について調べたところ、図25〜図4
2のような結果が得られた。
【0054】図25,図31,図37は被加工膜がAl
膜の場合に、反射率が5%以下となる、炭素膜の屈折率
nと消衰係数kとの範囲を示す図で、それぞれ露光波長
λが365nm,440nm,250nmの場合のもの
である。同様に図26,図32,図38は被加工膜がポ
リシリコン膜の場合、図27,図33,図39は被加工
膜がモリブデンシリサイド膜の場合、図28,図34,
図40は被加工膜がAg膜の場合、図29,図35,図
41は被加工膜がCu膜の場合、図30,図36,図4
2は被加工膜がMo膜の場合に、反射率が5%以下とな
る、炭素膜の屈折率nと消衰係数kとの範囲を示す図
で、それぞれ露光波長λが365nm,440nm,2
50nmの場合のものである。なお、反射率の見積もり
には、表1に示す光学定数を用い、多重反射を考慮にい
れた式1を用いて行なった。
【0055】図25〜図30から露光波長λが365n
mの場合には、いずれの被加工膜においても、屈折率n
が1.3以上2.5以下、消衰係数kが0.3以上1.
0以下であれば、反射率を5%以下となることが分か
る。また、図31〜図36から露光波長λが440nm
の場合にも、屈折率nが1.3以上2.5以下、消衰係
数kが0.3以上1.0以下で反射率が5%以下となる
ことが分かる。同様に図37〜図42から露光波長λが
250nmの場合も、屈折率nが1.3以上2.5以
下、消衰係数kが0.3以上1.0以下で、反射率が5
%以下になることが分かる。また、Al−Si−Cu,
Al−Si,タングステンシリサイドでも同様である。
【0056】以上の結果、反射率を十分に低減させるた
めには、炭素膜の光学定数に制限があることが分かる
が、屈折率nを1.3以上2.5以下、消衰係数kを
0.3以上1.0以下にすれば、いずれの被加工膜,露
光波長λにおいても、反射率を5%以下に抑えられ、高
い反射防止効果が得られることが分かった。上記範囲外
の炭素膜の例としてはダイヤモンド構造の炭素膜が挙げ
られる。ダイヤモンド構造の炭素膜は、露光波長λが2
00nm以上で消衰係数kがほぼ0となるので、反射防
止効果は非常に小さい。このように、上記被加工膜とし
て、金属膜,合金膜,シリサイド膜,半導体膜等を用い
た場合、本発明の効果は絶大なものがある。また、本発
明で用いる炭素膜の膜厚は次のように設定すれば良い。
【0057】炭素膜厚が増加するに従い、反射率の値
は、100nm未満で極小値をとり、次に極大値をと
り、その後、炭素膜固有の反射率に近づいていく。ここ
で、炭素膜の固有の反射率とは、炭素膜厚を無限大とし
た場合の反射率である。したがって、反射率が極小値を
とるときの炭素膜厚を含み、反射率が極大値以下となる
膜厚領域に炭素膜厚を設定すれば良く、特にエッチング
精度の観点からは100nm未満が良い。
【0058】更に、この中でも、反射率が炭素膜固有の
反射率(例えば、図7では約5%で安定している)より
小さくなるような膜厚領域に炭素膜厚を設定すると更に
好ましい。このように炭素膜厚を、反射率が極小となる
条件を含む極小領域に設定することにより、十分な反射
防止効果を得ることができると共に、エッチング精度の
向上を図ることができる。図43,図44は本発明の第
2の実施例に係る絶縁膜パターンの形成工程断面図であ
る。
【0059】まず、図43(a)に示す如く、Si基板
21の表面を選択的に酸化し、厚さ1μmのSiO2
22を形成する。次いでSiO2膜22が形成された基
板21上に厚さ800nmのSiO2 膜23,厚さ1μ
mのポリシリコン膜(光反射性膜)24を順次形成す
る。ここで、ポリシリコン膜24の表面にはSiO2
22の対応した段差が生じた。次に図43(b)に示す
如く、ポリシリコン膜24上に厚さ300nmのSiO
2 膜25(被加工膜)を堆積する。次に図43(c)に
示す如く、SiO2 膜25上に厚さ25nmの炭素膜2
6を堆積する。
【0060】次に図44(a)に示す如く、炭素膜26
上に厚さ1.5μmのフォトレジスト(感光性樹脂層,
住友化学製PFI155AA)27を塗布し、配線のマ
スクパターン(不図示)を用いてこのフォトレジスト2
7を露光する。このとき、露光波長は365nmとす
る。
【0061】次に図44(b)に示す如く、現像液を用
いてフォトレジスト27を現像して、パターン幅0.8
μmのフォトレジストパターン27を形成する。このフ
ォトレジストパターン27を調べたところ、露光時にお
けるポリシリコン膜24で反射した光による影響はほと
んどなく、マスクパターンに忠実なものであった。
【0062】最後に、フォトレジストパターン27をマ
スクにしてRIE加工を炭素膜26及びSiO2 膜25
に施した後、炭素膜26,フォトレジストパターン27
をアッシング除去する。
【0063】本実施例の方法で得られたフォトレジスト
パターンと、従来の方法で得られたフォトレジストパタ
ーンとを調べたところ、その上面図は図3と同様なもの
であった。
【0064】即ち、フォトレジストパターン27に断線
は全く観察されず、マスクパターンを忠実にフォトレジ
スト27に転写できることが分った。一方、従来の方法
によりフォトレジストのパターンニングを行なった場合
には、ポリシリコン膜の表面で露光光が反射し、フォト
レジストに転写されたパターンは歪んだものとなり、フ
ォトレジストパターンに多くの断線部が観察された。
【0065】また、本実施例の場合も、先の実施例と同
様に炭素膜26の膜厚を100nm未満で反射率が最小
になり、広い範囲で十分小さい反射率が得られるのを確
認した。また、100nm未満で反射率を十分小さくす
るには、次式を満たすように炭素膜26の膜厚dC を選
べば良い。
【0066】
【数5】
【0067】ここで、dB はSiO2 膜25の膜厚,λ
は露光光の波長,NA はポリシリコン膜24の光学定
数,NB はSiO2 膜25の光学定数,NC は炭素膜2
6の光学定数,NR はフォトレジスト27の光学定数で
あり、rR =(NR −NC )/(NR +NC ),rC
(NC −NB )/(NC +NB ),rB =(NB
A)/(NB +NA )である。光学定数Nは、N=n
−ik(n:屈折率,k:消衰係数)で表わされる。
【0068】また、Al膜,ポリシリコン膜,モリブデ
ンシリサイド膜,Ag膜,Cu膜,Mo膜などの各種被
加工膜について調べたところ、屈折率nが1.3以上
2.5以下、消衰係数kが0.3以上1.0以下であれ
ば、反射率が十分小さくなることが分かった。炭素膜2
6をSiO2 膜25上に設けることで反射率が小さくな
るのは次のように考えられる。
【0069】即ち、炭素膜26の膜厚を上述した範囲に
選ぶと、炭素膜26が基板側からの反射光を吸収し弱め
ると共に、フォトレジスト27と炭素膜26との界面か
らの反射光の位相と、SiO2 膜25とポリシリコン膜
24との界面からの反射光の位相との関係が逆位相にな
り、互いに打ち消し合うからである。
【0070】なお、炭素膜26とSiO2 膜25との界
面からの反射光も存在するが、その強度は非常に小さい
のでその影響はほとんど無い。また、SiO2 膜25と
ポリシリコン膜24との界面からの反射光の位相は、S
iO2 膜25の膜厚によって変化するが、これは炭素膜
26の膜厚によって調整できる。また、SiO2 膜25
の膜厚も調整すれば、更に高い反射防止効果が得られ
る。なお、SiO2 膜25の膜厚は基板上どこでも同じ
膜厚であることが望ましいが、SiO2 膜25の膜厚の
ばらつきが、±λ/24n以下であれば、反射率を十分
小さくできることが分った。なお、nはSiO2 膜25
の屈折率である。
【0071】かくして本実施例によれば、炭素膜26に
より反射光が弱められるので、フォトレジスト27に転
写されるパターンの歪みが低減され、解像度も向上し、
安定で均一性のよい正確なフォトレジストパターン27
を形成でき、もってSiO2膜25のパターニングの高
精度化、高信頼化を達成できる。したがって、この後さ
らにSiO2 膜25をマスクとしてポリシリコン膜24
をパターニングする場合にも、パターニングの高精度
化,高信頼化を図ることができる。
【0072】なお、本実施例では、光反射成膜としてA
lを用いた場合について説明したが、他の金属膜,合金
膜,シリサイド膜,半導体膜等であっても良い。例え
ば、ポリシリコン膜,モリブデンシリサイド膜,Ag
膜,Cu膜,Mo膜や、Al−Si−Cu,Al−S
i,MoSix,WSix等の金属化合物であっても良
い。
【0073】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。上記実施例では、ポジ型のフォトレジ
ストを用いたが、他のレジスト材料を用いてもよく、ま
た、ネガ型のフォトレジストを用いても良い。この場
合、接続孔の開孔パターンなどのように、露光面積が広
い場合に特に有効である。また、上記実施例では、スパ
ッタリング法を用いて炭素膜を形成したが、真空加熱蒸
着法など他の方法を用いて形成しても良い。
【0074】更にまた、上記実施例では、波長が365
nm,440nm,250nmの露光光を用いたが、波
長が180nm〜530nmの範囲の露光光であれば上
記実施例と同様な効果が得られる。その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施できる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、被
加工膜とレジストとの間に厚さ100nm以下の炭素膜
を設けてあるので、レジストを通過した光は炭素膜中で
弱められ、露光光の反射光は干渉作用により弱められ
る。このため、反射光によりレジストの所望しない部分
が感光されるのを防止できる。
【0076】したがって、感光性樹脂層に転写されるパ
ターンの歪みを抑制できるので、この感光性樹脂層のパ
ターンをマスクに用いれば、被加工膜を高精度でパター
ニングでき、もって、装置の信頼性や製造歩留まりの向
上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る金属配線の形成工
程断面図。
【図2】本発明の第1の実施例に係る金属配線の形成工
程断面図。
【図3】第1の実施例の方法で形成さられた配線パター
ンの上面図を従来の方法の場合のそれと比較して示す
図。
【図4】露光光の入射角度と反射率との関係を示す特性
図。
【図5】窒化チタン膜の膜厚と露光光の反射率との関係
を示す特性図。
【図6】シリコン膜の膜厚と露光光の反射率との関係を
示す特性図。
【図7】被加工膜がAl膜で、露光波長が365nmの
場合の炭素膜の膜厚と露光光の反射率との関係を示す特
性図。
【図8】被加工膜がポリシリコン膜で、露光波長が36
5nmの場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係を
示す特性図。
【図9】被加工膜がモリブデンシリサイド膜で、露光波
長が365nmの場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率と
の関係を示す特性図。
【図10】被加工膜がAg膜で、露光波長が365nm
の場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係を示す特
性図。
【図11】被加工膜がCu膜で、露光波長が365nm
の場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係を示す特
性図。
【図12】被加工膜がMo膜で、露光波長が365nm
の場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係を示す特
性図。
【図13】被加工膜がAl膜で、露光波長が440nm
の場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係を示す特
性図。
【図14】被加工膜がポリシリコン膜で、露光波長が4
40nmの場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係
を示す特性図。
【図15】被加工膜がモリブデンシリサイド膜で、露光
波長が440nmの場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率
との関係を示す特性図。
【図16】被加工膜がAg膜で、露光波長が440nm
の場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係を示す特
性図。
【図17】被加工膜がCu膜で、露光波長が440nm
の場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係を示す特
性図。
【図18】被加工膜がMo膜で、露光波長が440nm
の場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係を示す特
性図。
【図19】被加工膜がAl膜で、露光波長が250nm
の場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係を示す特
性図。
【図20】被加工膜がポリシリコン膜で、露光波長が2
50nmの場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係
を示す特性図。
【図21】被加工膜がモリブデンシリサイド膜で、露光
波長が250nmの場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率
との関係を示す特性図。
【図22】被加工膜がAg膜で、露光波長が250nm
の場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係を示す特
性図。
【図23】被加工膜がCu膜で、露光波長が250nm
の場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係を示す特
性図。
【図24】被加工膜がMo膜で、露光波長が250nm
の場合の炭素膜膜厚と露光光の反射率との関係を示す特
性図。
【図25】被加工膜がAl膜で、露光波長が365nm
の場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折率と消衰
係数との範囲を示す図。
【図26】被加工膜がポリシリコン膜で、露光波長が3
65nmの場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折
率と消衰係数との範囲を示す図。
【図27】被加工膜がモリブデンシリサイド膜で、露光
波長が365nmの場合の反射率が5%以下となる炭素
膜の屈折率と消衰係数との範囲を示す図。
【図28】被加工膜がAg膜で、露光波長が365nm
の場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折率と消衰
係数との範囲を示す図。
【図29】被加工膜がCu膜で、露光波長が365nm
の場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折率と消衰
係数との範囲を示す図。
【図30】被加工膜がMo膜で、露光波長が365nm
の場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折率と消衰
係数との範囲を示す図。
【図31】被加工膜がAl膜で、露光波長が440nm
の場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折率と消衰
係数との範囲を示す図。
【図32】被加工膜がポリシリコン膜で、露光波長が4
40nmの場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折
率と消衰係数との範囲を示す図。
【図33】被加工膜がモリブデンシリサイド膜で、露光
波長が440nmの場合の反射率が5%以下となる炭素
膜の屈折率と消衰係数との範囲を示す図。
【図34】被加工膜がAg膜で、露光波長が440nm
の場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折率と消衰
係数との範囲を示す図。
【図35】被加工膜がCu膜で、露光波長が440nm
の場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折率と消衰
係数との範囲を示す図。
【図36】被加工膜がMo膜で、露光波長が440nm
の場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折率と消衰
係数との範囲を示す図。
【図37】被加工膜がAl膜で、露光波長が250nm
の場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折率と消衰
係数との範囲を示す図。
【図38】被加工膜がポリシリコン膜で、露光波長が2
50nmの場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折
率と消衰係数との範囲を示す図。
【図39】被加工膜がモリブデンシリサイド膜で、露光
波長が250nmの場合の反射率が5%以下となる炭素
膜の屈折率と消衰係数との範囲を示す図。
【図40】被加工膜がAg膜で、露光波長が250nm
の場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折率と消衰
係数との範囲を示す図。
【図41】被加工膜がCu膜で、露光波長が250nm
の場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折率と消衰
係数との範囲を示す図。
【図42】被加工膜がMo膜で、露光波長が250nm
の場合の反射率が5%以下となる炭素膜の屈折率と消衰
係数との範囲を示す図。
【図43】本発明の第2の実施例に係る絶縁膜パターン
の形成工程断面図。
【図44】本発明の第2の実施例に係る絶縁膜パターン
の形成工程断面図。
【図45】従来の金属配線の形成工程断面図。
【図46】従来の金属配線の形成工程断面図。
【符号の説明】
1,21…基板、2,4,22,25…SiO2 膜、3
…Al配線,5…Al膜、6,26…炭素膜、7,27
…フォトレジスト(感光性樹脂層)、8…断線部、24
…ポリシリコン膜。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3205 (72)発明者 堀岡 啓治 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光反射性の被加工膜上に炭素膜を形成する
    工程と、 この炭素膜上に感光性樹脂層を形成する工程と、 この感光性樹脂層に所望のパターンを露光し現像を行な
    うことにより、前記感光性樹脂層をパターン加工する工
    程と、 この感光性樹脂層をマスクとして前記炭素膜をエッチン
    グする工程と、 前記感光性樹脂層又は前記炭素膜をマスクとして前記被
    加工膜をエッチングする工程とを含み、 前記炭素膜厚の膜厚を、前記光反射性の被加工膜及び炭
    素膜による反射光の反射率が、炭素膜の有する固有の反
    射率より小さくなる領域に設定することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】光反射性の被加工膜上に炭素膜を形成する
    工程と、 この炭素膜上に感光性樹脂層を形成する工程と、 この感光性樹脂層に所望のパターンを露光し現像を行な
    うことにより、前記感光性樹脂層をパターン加工する工
    程と、 この感光性樹脂層をマスクとして前記炭素膜をエッチン
    グする工程と、 前記感光性樹脂層又は前記炭素膜をマスクとして前記被
    加工膜をエッチングする工程とを含み、 露光光の波長をλ,被加工膜の光学定数をNA ,炭素膜
    の光学定数をNB ,感光性樹脂層の光学定数をNR ,r
    R =(NR −NB )/(NR +NB ),rB =(NB
    A )/(NB +NA )とすると、 前記炭素膜の膜厚dB が、 【数1】 を満たすことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記炭素膜は、屈折率が1.3以上2.5
    以下、且つ消衰係数が0.3以上1.0以下であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】前記炭素膜の膜厚が100nm未満である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】光反射性膜上に透光性の被加工膜を形成す
    る工程と、 この被加工膜上に炭素膜を形成する工程と、 この炭素膜上に感光性樹脂層を形成する工程と、 この感光性樹脂層に所望のパターンを露光し現像を行な
    うことにより、前記感光性樹脂層をパターン加工する工
    程と、 この感光性樹脂層をマスクとして前記炭素膜をエッチン
    グする工程と、 前記感光性樹脂層又は前記炭素膜をマスクとして前記被
    加工膜をエッチングする工程とを含み、 被加工膜の膜厚をdB ,露光光の波長をλ,光反射性膜
    の光学定数をNA ,被加工膜の光学定数をNB ,炭素膜
    の光学定数をNC ,感光性樹脂層の光学定数をNR ,r
    R =(NR −NC )/(NR +NC ),rC =(NC
    B )/(NC+NB ),rB =(NB −NA )/(N
    B +NA )とすると、 前記炭素膜の膜厚dC が、 【数2】 を満たすことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記炭素膜は、屈折率が1.3以上2.5
    以下、且つ消衰係数が0.3以上1.0以下であること
    を特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
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