JPH07227003A - 移動体の無接触給電装置 - Google Patents

移動体の無接触給電装置

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Publication number
JPH07227003A
JPH07227003A JP6013057A JP1305794A JPH07227003A JP H07227003 A JPH07227003 A JP H07227003A JP 6013057 A JP6013057 A JP 6013057A JP 1305794 A JP1305794 A JP 1305794A JP H07227003 A JPH07227003 A JP H07227003A
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JP
Japan
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power supply
transformer
series
contactless
contactless power
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Application number
JP6013057A
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English (en)
Inventor
Takao Yanase
孝雄 柳瀬
Toshihiro Nomura
年弘 野村
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電源装置や無接触給電変圧器を小形にすると共
に、負荷容量が増大しても給電線の太さや重量の増加の
程度を緩和し、且つ無接触給電変圧器二次側機器を簡単
化することで、負荷へ安定な電力を供給しつつ装置全体
を小形・軽量・低価格化し、且つ耳障りな電磁騒音を低
減することにある。 【構成】給電線7に直列に直列コンデンサ21を挿入
し、これの静電容量と回路インダクタンス5と交流電源
20の周波数とで直列共振させることで、給電線7のリ
アクタンス分をキャンセルするから、電源が高い周波数
でもリアクタンス電圧降下が無く、無接触給電変圧器も
小形になる。交流電源を共振型インバータにし、電流
形、又は方形波出力インバータにすれば無接触給電変圧
器10の二次側に接続する直流−直流変換器14の構成
は簡素化されるし、二次巻線を短絡するスイッチで、複
数負荷の運転と停止を選択することも可能になる。更に
電源の多相化で給電線7を細くする。給電線7と直列コ
ンデンサ21の分割で共振時の端子電圧上昇を回避す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動する物体へ無接
触で電力を供給することができる移動体の無接触給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電源を地上に設置し、この電源から移動
する物体,例えば電車へ電力を供給する場合は、電源か
らの電力を供給するために地上に固定している架線と電
車に装備してこの電力を車内へ取り入れるためのパンタ
グラフなどの集電装置とを接触させ、パンタグラフが架
線をこすりながら電力を取り入れる接触型の給電方法を
採用している。しかしながらこのような接触型給電装置
ではパンタグラフや架線が磨耗するし、架線とレールと
の間隔が一定していないとパンタグラフが離線して火花
を発生し、ますます磨耗を促進してしまうので、これら
架線や集電装置の保守・点検に多大の労力と費用を投入
しなければならない。更にパンタグラフの離線に伴う火
花はノイズの発生源となって、通信装置や電子機器に悪
影響を与えるので、誤動作防止のためのノイズ対策に多
大の費用が必要となる。そこで移動体の移動距離があま
り長くない場合、例えば建物の内部で使用する走行台車
や天井走行クレーンなどでは、無接触で電力を集電でき
るようにした無接触給電装置を使用することにより、架
線や集電装置の保守・点検にかける手間と費用の省略を
図っている。
【0003】無接触給電装置として、移動距離分の長さ
の電力ケーブルを巻き取ることができるリールを移動体
に搭載し、このリールから電力ケーブルを繰り出した
り、リールへ電力ケーブルを巻き取りながら移動するの
が、最も簡便な方法であるが、これは移動距離に対応し
た長い電力ケーブルが必要になり、ケーブルの電圧降下
を考慮して大きな断面積のものを使用せざるを得ない。
従って電力ケーブルは高価で重量も大になるし、これを
巻き取るリールの直径も大になる。更にこの電力ケーブ
ルには常時機械的な応力が加わるので、絶縁物に亀裂が
入ったり、心線が断線する恐れもあり、保守点検に手間
と費用がかかる不都合がある。更にこのリール中心部か
らはスリップリングを介して電力を取り出すので、厳密
な意味での無接触給電とはならないし、このスリップリ
ングの保守が必要である。そこで以下に説明する無接触
給電変圧器を使用した無接触給電装置が採用されるよう
になってきている。
【0004】図8は無接触給電変圧器を使用した無接触
集電装置の構成の一例を示した概念図である。この図8
の概念図において、交流電源1と給電線7とは地上に固
定された設備である。リング状の鉄心8に二次巻線9を
巻付け、この鉄心8の中央の穴に給電線7を通せば、こ
の給電線7は巻数が1回の一次巻線となり、これら給電
線7と鉄心8と二次巻線9とで変圧器を構成する。給電
線7は鉄心8の中央穴を貫通しているだけなので、給電
線7を固定していても鉄心8を左右方向(矢印で図示し
ている方向)へ移動させることができる。即ち、鉄心
8,二次巻線9,及び負荷13は移動可能であり、交流
電源1からの交流電力を移動する負荷13へ無接触で給
電することができる。尚、U字型をして交流電源1を往
復する給電線7を一括してしまうことはできないので、
往きの線と帰りの線との間には間隔dが必要である。
【0005】図9は無接触給電変圧器を使用した無接触
給電装置の従来例を示した回路図である。この従来例回
路において、商用電源よりも高い周波数の交流電力を出
力する交流電源としての電圧形インバータ2に給電線7
を接続し、この給電線7には無接触で交流電力を取り出
せる無接触給電変圧器10を設ける。この無接触給電変
圧器10は図8で既述した一次巻線としての給電線7と
鉄心8と二次巻線9とで構成しているので、給電線7に
沿って移動しながら交流電力を無接触給電変圧器10の
二次巻線から取り出すことができる。ここで電圧形イン
バータ2が出力する交流電力の周波数を高くすれば、移
動体に搭載することになる無接触給電変圧器10を小さ
くすることができるので、移動体を小型・軽量にできる
効果が得られる。
【0006】電圧形インバータ2として一般にパルス幅
変調制御インバータ(以下ではPWMインバータと略記
する)を使用することが多い。当該PWMインバータの
出力側にはフィルタコンデンサ3Cとフィルタリアクト
ル3Lとで構成した高調波フィルタ3を接続して、出力
に含まれている高調波成分を吸収・除去する。尚、給電
線7には回路インダクタンス5と回路抵抗6とが存在す
るが、往復する給電線7の間隔dが大であることから、
回路インダクタンス5の値は大きくなり、電圧形インバ
ータ2の出力する無効電力成分が大きくなる。そこでこ
の無効電力を補償するために並列コンデンサ4を給電線
7に接続している。
【0007】無接触給電変圧器10から取り出した高周
波数の交流電力は整流器11で直流電力に変換した後、
昇降圧チョッパ12へ入力する。この昇降圧チョッパ1
2の動作の概略は次の通りである。即ちチョッパ12S
をオンにすると整流器11が電源になってリアクトル1
2Lに電流が流れ、この電流の2乗に比例したエネルギ
ーが当該リアクトル12Lに蓄えられる。次いでチョッ
パ12Sをオフにすると、リアクトル12L→平滑コン
デンサ12C→還流ダイオード12D→リアクトル12
Lの経路で電流が還流して、リアクトル12Lのエネル
ギーは平滑コンデンサ12Cへ移された後、負荷13で
消費される。電圧検出器12Vは平滑コンデンサ12C
の端子電圧が一定となるようにチョッパ12Sの導通率
を制御する信号を出力する。かくして負荷13へは所望
電圧の直流電力が供給されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、無接
触給電装置では給電線7の往復する線の間隔dを大きく
しなければならないので、往復の電線が密着しているケ
ーブルにくらべると回路インダクタンス5の値が大きく
なる。この回路インダクタンス5による電圧降下は、電
圧形インバータ2が出力する交流電力の周波数の上昇に
対応して大きくなるので、出力周波数をより高くできる
能力を有するインバータであっても、その周波数をあま
り高くすることはできず、せいぜい数kHz程度にとど
めざるを得なかった。従って無接触給電変圧器10をあ
まり小形にできない不都合があるし、この数kHz程度
の周波数は人間にとって最も耳障りな周波数帯域である
から、電圧形インバータ2,回路インダクタンス5,無
接触給電変圧器10などがこのような耳障りな電磁騒音
を発生する不都合がある。
【0009】更に、電圧形インバータ2の出力には無効
電力分が含まれるが、前述したようにこの無効電力を補
償するために並列コンデンサ4を設置する。電圧形イン
バータ2としてはPWMインバータが多用されている
が、PWMインバータの出力に高調波成分が含まれてい
ると並列コンデンサ4に過大な電流が流れてしまう。そ
こで当該電圧形インバータ2の出力側にはこの高調波成
分を吸収・除去するために、フィルタコンデンサ3Cと
フィルタリアクトル3Lとで構成した高調波フィルタ3
を設ける必要があり、これらの高調波フィルタ3,前述
の並列コンデンサ4が装置を大形化・高価格化させる不
都合もある。又、電圧形インバータ2は電圧源であるか
ら、無接触給電変圧器10を介して負荷13へ安定した
電力を供給するためには、無接触給電変圧器10の二次
側に高価な昇降圧チョッパ12を設ける必要も生じる。
【0010】又、負荷の容量増大に伴う電流の増加に対
応して給電線7も太くしなければならないので重量も増
加する。そのために給電線7の保持構造を強固にしなけ
ればならず、太くて重い給電線7の取付け作業が困難に
なる不具合もある。そこでこの発明の目的は、移動体へ
無接触で電力を供給する際に、電源装置や無接触給電変
圧器を小形にすると共に、負荷容量が増大しても給電線
の太さや重量の増加の程度を緩和し、且つ無接触給電変
圧器二次側機器を簡単化することで、負荷へ安定な電力
を供給しつつ装置全体を小形・軽量・低価格化し、且つ
耳障りな電磁騒音を低減することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めにこの発明の移動体の無接触給電装置は、一次巻線と
二次巻線とが鉄心を介して磁気結合している変圧器の前
記一次巻線と鉄心との相対位置を変えることができる構
造の無接触給電変圧器と、交流電源と、この交流電源に
接続して前記無接触給電変圧器の一次巻線となる給電線
と、前記無接触給電変圧器の二次巻線に接続して前記鉄
心と共に移動することができる負荷とでなる移動体の無
接触給電装置において、前記交流電源としてその出力交
流の周波数を変化させることができる可変周波数電源
と、前記給電線に直列接続する直列コンデンサとを備
え、この直列コンデンサのキャパシタンスと前記給電線
のインダクタンスとで直列共振となる共振周波数付近の
周波数で前記可変周波数電源を運転するものとする。
【0012】又は、前記無接触給電変圧器の二次巻線に
接続してその出力を直流に変換する整流手段と、この整
流手段の出力電圧を変換する直流−直流変換手段と、前
記交流電源としてその出力交流の周波数を変化させるこ
とができる可変周波数電源と、前記給電線に直列接続す
る直列コンデンサとを備え、前記直流−直流変換手段の
出力側に前記負荷を接続し、前記直列コンデンサのキャ
パシタンスと前記給電線のインダクタンスとで直列共振
となる共振周波数付近の周波数で前記可変周波数電源を
運転するものとする。
【0013】又は、前記無接触給電変圧器の二次巻線を
短絡する短絡スイッチと、前記交流電源としてその出力
交流の周波数を変化させることができ、且つ出力電流が
別途に定める指令電流の波形と一致するように制御され
る可変周波数電源と、前記給電線に直列接続する直列コ
ンデンサとを備え、この直列コンデンサのキャパシタン
スと前記給電線のインダクタンスとで直列共振となる共
振周波数付近の周波数で前記可変周波数電源を運転する
ものとする。
【0014】又は、前記無接触給電変圧器の二次巻線を
短絡する短絡スイッチと、この二次巻線に接続してその
出力を直流に変換する整流手段と、この整流手段の出力
電圧を変換する直流−直流変換手段と、前記交流電源と
してその出力交流の周波数を変化させることができ、且
つ出力電流が別途に定める指令電流の波形と一致するよ
うに制御される可変周波数電源と、前記給電線に直列接
続する直列コンデンサとを備え、前記直流−直流変換手
段の出力側に前記負荷を接続し、前記直列コンデンサの
キャパシタンスと前記給電線のインダクタンスとで直列
共振となる共振周波数付近の周波数で前記可変周波数電
源を運転するものとする。
【0015】又は、前記可変周波数電源は多相の可変周
波数電源で構成し、この可変周波数多相電源の相数と同
数の前記給電線のそれぞれに直列コンデンサを別個に直
列接続するものとする。又は、前記給電線とこれに直列
接続する直列コンデンサとはそれぞれを複数に分割し、
この各分割給電線のそれぞれに当該分割給電線のインダ
クタンスに対応した静電容量に分割されている直列コン
デンサを別個に直列接続して複数の分割共振給電回路を
構成し、これら各分割共振給電回路を相互に直列接続す
るものとする。
【0016】
【作用】交流電源に接続する給電線に直列に直列コンデ
ンサを挿入し、この直列コンデンサの静電容量と前記回
路インダクタンスとで直列共振状態となる周波数、又は
その付近の周波数を前記交流電源に出力させるが、その
周波数は極力高い値となるように前記直列コンデンサの
静電容量を選定する。給電線が直列共振状態になればこ
の給電線のリアクタンス分は零になって抵抗分のみとな
る。無接触給電変圧器を使用すれば給電線の往路と復路
との間隔dのために当該給電線のリアクタンスは大きく
ならざるを得ないが、直列共振状態になればこのリアク
タンス分を零にできる。それ故交流電源は無効電力を出
力する必要が無くなるし、リアクタンス分に起因する電
圧降下は生じないから周波数を高くできる。周波数が高
くなれば無接触給電変圧器をより小形にできるし、耳障
りな周波数帯域を回避することかできる。
【0017】インバータが電流形か、電流制御形の場合
は無接触給電変圧器の二次巻線を短絡するスイッチを設
ければ、負荷への電力供給を簡単に遮断することも可能
になる。更に、交流電源の出力側に並列コンデンサを接
続していないので、交流電源として方形波インバータを
使用することができるし、共振型インバータを採用する
ことができる。
【0018】ここで前記可変周波数電源を可変周波数多
相電源で構成し、この可変周波数多相電源の相数と同数
の前記給電線のそれぞれに直列コンデンサを別個に直列
接続するならば、各給電線に流れる電流が同じであって
も負荷へより大きな電力を供給できる。例えば可変周波
数3相電源の場合は給電線の電圧と電流が従来と同じで
あっても1.73倍の電力を供給できる。
【0019】又、直列共振している場合に直列コンデン
サの端子には電源電圧よりも高い電圧が印加されるが、
この電圧は直列共振回路のQ値に対応して増加する。よ
って給電線を接続する端子や直列コンデンサの接続端子
を高電圧に耐える構造にしなければならないが、給電線
を分割してそれぞれに静電容量を分割した直列コンデン
サを直列に接続して複数の分割共振給電回路を構成し、
これら各分割共振給電回路を相互に直列接続したものを
給電回路にすることで、各端子に印加される電圧の軽減
を図っている。
【0020】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を表した回路図で
あって請求項1に対応するが、この第1実施例回路で図
示の回路インダクタンス5,回路抵抗6,給電線7,無
接触給電変圧器10,及び負荷13の名称・用途・機能
は、図9で既述の従来例回路の場合と同じであるから、
これらの説明は省略する。
【0021】図1の第1実施例回路では、給電線7に直
列に直列コンデンサ21を挿入しているが、この直列コ
ンデンサ21の静電容量と回路インダクタンス5とで直
列共振状態となるように交流電源20の出力周波数を制
御する。或いは直列共振に近い周波数となるように制御
する。このような状態では給電線7の回路インダクタン
ス5はほぼ零になるので、無効電力を供給するための余
分な電源容量は不必要になる。又、図9の従来例回路で
使用していた無効電力補償用の並列コンデンサ4は不要
になるし、この並列コンデンサ4へ高調波電流が流入す
るを抑制するために、高調波フィルタ3を交流電源20
の出力側に接続することも不要になる。交流電源20と
してはあらゆるタイプのインバータを使用することが可
能であるから、共振型インバータも勿論使用できる。
【0022】共振型インバータも一般のインバータと同
様に半導体スイッチ素子のブリッジ接続で構成してお
り、給電線7の回路インダクタンス5と直列コンデンサ
21と電源周波数とでほぼ直列共振の状態にして、電流
が零となる時点か又は電圧が零となる時点で各半導体ス
イッチ素子のオン・オフを切り換えるので、半導体スイ
ッチ素子の負担を大幅に軽減することができる。更に、
前述したように並列コンデンサ4と高調波フィルタ3を
省略できることから、一般的に多用されてはいるが高価
なPWMインバータの代わりに、安価な方形波インバー
タの使用が可能になる。
【0023】図2は本発明の第2実施例を表した回路図
であって請求項2に対応するが、この第2実施例回路で
図示の回路インダクタンス5,回路抵抗6,給電線7,
無接触給電変圧器10,負荷13,交流電源20,及び
直列コンデンサ21の名称・用途・機能は、図1で既述
の第1実施例回路の場合と同じであるから、これらの説
明は省略する。
【0024】図2の第2実施例回路は、無接触給電変圧
器10の二次巻線から取り出した交流電力を整流器11
でいったん直流電力に変換し、この直流電力を直流−直
流変換器14で所望電圧の直流電力に変換した後、負荷
13へ供給する構成である。負荷13がインバータであ
るならば、このインバータから所望の電圧と周波数の交
流電力を取り出すことができる。この第2実施例回路に
記載の交流電源20としては、前述した図1の第1実施
例回路の場合と同様に、あらゆるタイプのインバータが
使用できるが、安価な共振型インバータ、方形波形イン
バータの使用が可能である。
【0025】図3は本発明の第3実施例を表した回路図
であって請求項3に対応するが、この第3実施例回路で
図示の回路インダクタンス5,回路抵抗6,給電線7,
交流電源20,及び直列コンデンサ21の名称・用途・
機能は、図1で既述の第1実施例回路の場合と同じであ
るから、これらの説明は省略する。但し交流電源20に
使用するインバータは、電流形インバータか、出力電流
が別途に定める指令電流波形と一致するように制御され
る,所謂電流制御形インバータであれば、方形波形イン
バータでもPWMインバータでも、或いは共振型の方形
波形インバータでもPWMインバータでも構わない。
【0026】図3の第3実施例回路では、1組の交流電
源20と給電線7が複数の負荷(図3では2組の負荷)
へ交流電力を供給する場合を表している。即ち第1無接
触給電変圧器30が第1負荷32へ交流電力を供給する
と共に、第2無接触給電変圧器40が第2負荷42へ交
流電力を供給しているが、第1無接触給電変圧器30の
二次巻線を短絡するための第1短絡スイッチ31と、第
2無接触給電変圧器40の二次巻線を短絡するための第
2短絡スイッチ41とが、負荷への供給電力を零にする
ために設置されている。即ち、この図3に図示のように
第1短絡スイッチ31をオンにすれば第1無接触給電変
圧器30の二次巻線は短絡になるので、第1負荷32へ
の供給電力は零になるが、第2短絡スイッチ41はオフ
しているので、第2無接触給電変圧器40は第2負荷4
2へ電力を供給できる。
【0027】図4は本発明の第4実施例を表した回路図
であって請求項4に対応するが、この第4実施例回路で
図示の回路インダクタンス5,回路抵抗6,給電線7,
交流電源20,及び直列コンデンサ21の名称・用途・
機能は、図1で既述の第1実施例回路の場合と同じであ
るから、これらの説明は省略する。但し交流電源20に
使用するインバータは前述した図3の第3実施例回路の
場合と同様に、電流形インバータか、出力電流が別途に
定める指令電流波形と一致するように制御される,所謂
電流制御形インバータであれば、方形波形インバータで
もPWMインバータでも、或いは共振型の方形波形イン
バータでもPWMインバータでも構わない。
【0028】図4の第4実施例回路では、1組の交流電
源20と給電線7が複数の負荷(図4では2組の負荷)
へ交流電力を供給する場合を表している。即ち、第1無
接触給電変圧器30の出力は第1整流器33と第1直流
−直流変換器34とを介して第1負荷32へ電力を供給
するが、第1無接触給電変圧器30の二次側にはその二
次巻線を短絡する第1短絡スイッチ31も備えている。
又、第2無接触給電変圧器40も第2整流器43と第2
直流−直流変換器44とを介して第2負荷42へ電力を
供給するが、第2無接触給電変圧器40の二次側にはそ
の二次巻線を短絡する第2短絡スイッチ41を備えてい
る。このような構成により、第1短絡スイッチ31がオ
フのときは第1無接触給電変圧器30は第1負荷32へ
電力を供給し続けるが、第1短絡スイッチ31をオンに
すれば第1負荷32への供給電力は零になる。同様に第
2短絡スイッチ41がオフのときは第2無接触給電変圧
器40は第2負荷42へ電力を供給し続けるが、第2短
絡スイッチ41をオンにすれば第2負荷42への供給電
力は零になる。それ故、複数負荷のうちのいずれへ電力
を供給するかは、無接触給電変圧器二次巻線を短絡する
スイッチのオン・オフにより選択することができる。
【0029】図5は図2の第2実施例回路に記載の直流
−直流変換器14の回路構成を表した回路図である。無
接触給電変圧器10の一次巻線を兼ねている給電線7が
図示していない交流電源から交流電力を供給し、整流器
11は無接触給電変圧器10からの交流電力を直流電力
に変換する。この直流電力が平滑コンデンサ16を充電
し、この充電エネルギーが負荷13へ供給される。ここ
で平滑コンデンサ16の端子電圧は電圧検出器17が監
視している。電圧検出器17の検出電圧が設定値を越え
れば無接触給電変圧器10の二次巻線を短絡するスイッ
チ素子15をオンにするので、二次巻線から整流器11
を介して平滑コンデンサ16への充電電流が無くなるの
で、コンデンサ電圧は徐々に低下し、その電圧が設定値
以下になればスイッチ素子15をオフにする指令が電圧
検出器17へ与えられて、平滑コンデンサ16は充電を
再開する。即ちスイッチ素子15のオン・オフ比率を適
切に制御することで、負荷13の消費電力が変化しても
その端子電圧を一定値に維持することができる。
【0030】別途の指令信号でスイッチ素子15のオン
状態をそのまま維持させれば、無接触給電変圧器10か
ら負荷13への電力は中断される。この場合は図3の第
3実施例回路に記載の第1短絡スイッチ31,或いは第
2短絡スイッチ41と同じ役割を果たすことになる。図
6は図5で既述の回路の応用例を表した回路図であっ
て、前述した図5の回路に短絡スイッチ18を付加した
構成であり、この短絡スイッチ18以外の各構成要素の
名称・用途・機能は、図5と同じであるから、同じ部分
の説明は省略する。
【0031】前述したように、スイッチ素子15をオン
にすれば平滑コンデンサ16への充電は中断となる。従
って負荷13への電力供給を零にしたいときはこのスイ
ッチ素子15をオンにすれば良いが、スイッチ素子15
がオン状態を維持するためには、スイッチ素子15の制
御回路が動作していなければならない。そこで例えば手
動でオンとオフを切り換える構造の短絡スイッチ18を
スイッチ素子15に並列に設置しておいて、負荷13の
運転を長時間停止する場合はこの短絡スイッチ18をオ
ンにすれば、エネルギーの節約を図ることができる。よ
って図6に図示の回路は図3で既述の第3実施例回路
や、図4で既述の第4実施例回路に適用することができ
る。
【0032】本発明では、安価な方形波形インバータを
使用できることは既に述べた。即ち給電線7に直列に直
列コンデンサ21を挿入して並列コンデンサ4を省略す
れば、交流電源20が高調波を含んだ交流を出力した場
合に備えている高調波フィルタ3が不要になるので、高
価なPWMインバータを使用せずに、方形波を出力する
安価なインバータの使用が可能になるし、当該インバー
タの出力電圧波形が方形であっても、回路インダクタン
ス5と直列コンデンサ21との共振により、インバータ
出力電流や給電線7の電圧は正弦波形になる。
【0033】図7は交流電源として方形波インバータを
使用したときの各部の波形を表した動作波形図であっ
て、図7はインバータの出力電圧波形、図7はイン
バータの出力電流波形、図7は直列コンデンサ21の
電圧波形、図7は給電線7の電圧波形、をそれぞれが
表している。この図7に図示のように、交流電源20で
あるインバータの出力電圧波形が方形であっても、給電
線7の電圧は正弦波形になるから、無接触給電変圧器1
0の二次側電圧・電流も正弦波形となる。尚、この図7
は回路インダクタンス5と直列コンデンサ21とは不完
全共振の状態であるから、インバータ出力電圧と電流と
には僅かな位相差があるが、完全に共振すればこの位相
差は零になる。
【0034】図10は本発明の第5実施例を表した回路
図であって請求項5に対応しており、多相回路の例とし
て3相回路を表している。この図10の第5実施例回路
は、多相交流電源としての3相交流電源50には第1相
給電線7A,第2相給電線7B,及び第3相給電線7C
を接続しているが、第1相給電線7Aには第1相直列コ
ンデンサ21Aを接続しているので、これと第1相回路
インダクタンス5Aとは3相交流電源50の出力周波数
で直列共振する。尚、6Aは第1相回路抵抗である。同
様に第2相給電線7Bには第2相直列コンデンサ21B
を接続して第2相回路インダクタンス5Bとにより直列
共振し、第3相給電線7Cには第3相直列コンデンサ2
1Cを接続して第3相回路インダクタンス5Cとにより
直列共振する。ここで6Bは第2相回路抵抗であり、6
Cは第3相回路抵抗である。
【0035】第1相給電線7Aには第1相無接触給電変
圧器10A,第2相給電線7Bには第2相無接触給電変
圧器10B,第3相給電線7Cには第3相無接触給電変
圧器10Cをそれぞれ設けており、これら各無接触給電
変圧器の二次側を3相接続(図10ではデルタ接続)し
て、負荷13へ交流電力を与えている。図11は図10
で既述の第5実施例回路の応用例を表した回路図であ
り、前述の図10と同様に多相回路の例として3相回路
を表している。この図11の応用例回路は、給電線に中
性線7Nを設けていることと、各相無接触給電変圧器1
0A,10B,10Cの二次側をスター接続にしている
(各相無接触給電変圧器の二次側をスター接続してその
中性点と負荷13とを接続する場合もあるが、その図示
は省略)のが、前述した図10の第5実施例回路とは異
なっているが、それ以外はすべて同じである。よって図
11の説明は省略する。
【0036】前述した図10の第5実施例回路と図11
の第5実施例の応用回路では、各相無接触給電変圧器1
0A,10B,10Cの二次側に接続している負荷13
は、図1で既述の第1実施例回路と同じ回路構成の場合
を図示している。しかしながら、図10で図示の如く3
相交流電源50に3本の給電線7A,7B,7Cを接続
た場合の3組の無接触給電変圧器10A,10B,10
Cの二次側に図2で既述の第2実施例回路に図示の回路
を接続した請求項6の発明の場合、又は図3で既述の第
3実施例回路に図示の回路を接続した請求項7の発明の
発明の場合、又は図4で既述の第4実施例回路に図示の
回路を接続した請求項8の発明の場合とがある。更に、
図11で図示の如く3相交流電源50に3本の給電線7
A,7B,7Cと中性線7Nとを接続し、各給電線に設
けた3組の無接触給電変圧器10A,10B,10Cの
二次側に図2で既述の第2実施例回路に図示の回路を接
続した請求項6の発明の場合、又は図3で既述の第3実
施例回路に図示の回路を接続した請求項7の発明の発明
の場合、又は図4で既述の第4実施例回路に図示の回路
を接続した請求項8の発明の場合とがある。しかし、こ
れらの回路の図示と説明も省略する。
【0037】図12は本発明の第6実施例を表した回路
図であって請求項9に対応する。この図12の第6実施
例回路は、交流電源20に接続する給電線を4分割して
第1分割給電線51,第2分割給電線52,第3分割給
電線53,及び第4分割給電線54とし、直列コンデン
サのも4分割して第1分割直列コンデンサ61,第2分
割直列コンデンサ62,第3分割直列コンデンサ63,
及び第4分割直列コンデンサ64としている。これら第
1分割給電線51と第1分割直列コンデンサ61とを直
列接続して分割共振給電回路を構成し、同様に第2分割
給電線52と第2分割直列コンデンサ62との直列接
続、第3分割給電線53と第3分割直列コンデンサ63
との直列接続、第4分割給電線54と第4分割直列コン
デンサ64との直列接続でそれぞれが分割共振給電回路
を構成している。そこでこれら4組の分割共振給電回路
を直列接続することで給電線を構成する。
【0038】直列共振回路を構成しているコンデンサの
端子電圧とリアクトルの端子電圧は、直列共振状態にあ
るときは電源電圧よりも高くなるが、共振回路のQが大
きければ端子電圧はより高くなる。そこで図12に図示
のように給電線と直列コンデンサとを分割すれば、各端
子の電圧もこれに対応して分割されるので、低くするこ
とができる。
【0039】図13は図12の第6実施例回路に図示し
ている分割共振給電回路の構成を表した構成図であっ
て、請求項10に対応する。角周波数をω, 回路インダ
クタンスをLX ,直列コンデンサの静電容量をCXとす
れば、直列共振の条件は下記の数1で表されるのは周知
である。
【0040】
【数1】ω2 ・LX ・CX =1 そこで給電線を任意の長さに切り取って得られる分割給
電線55のインダクタンスをLX とすると、各周波数が
ωのときに直列共振状態となる分割直列コンデンサ65
の静電容量は、前記の数1から求まり、その値はCX
ある。給電線のインダクタンスLX はほぼその長さに比
例する。よって分割給電線55の長さを半減したとき
は、これに直列接続する分割直列コンデンサ65の静電
容量を2倍にすれば、共振角周波数は依然としてωであ
る。そこで、分割給電線55は各種の長さのものを用意
し、共振角周波数が同一なるように選択された静電容量
の分割直列コンデンサ65を分割給電線55に予め直列
接続しておくことにより、各種の長さの分割共振給電回
路ユニットが得られる。このユニットの中から適切な長
さのものを選択して組合せれば、所望の長さの給電線を
直ちに構成することができるし、直列共振時に端子電圧
が過大になるのを回避することもできる。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、一次側の交流電力を
無接触で二次側へ供給できる無接触給電変圧器を使用す
る場合に、この無接触給電変圧器の一次側巻線を兼ねて
いる給電線に直列に直列コンデンサを挿入し、この直列
コンデンサの静電容量と給電線の回路インダクタンスと
前記交流電源の周波数とで直列共振状態にすれば、給電
線のインピーダンスは抵抗分のみとなり、リアクタンス
分はほぼキャンセルできる。給電線のリアクタンス分が
零になれば交流電源の周波数を高くしてもリアクタンス
分による電圧降下は無い。従ってより高い周波数を採用
して無接触給電変圧器を小形・軽量化できる効果が得ら
れるし、可聴周波数よりも高い周波数にすることで不快
な電磁騒音の発生を回避できる効果も得られる。又、並
列コンデンサは使用しないから、交流電源の出力に高調
波成分が含まれていても差し支え無い。本発明ではあら
ゆるタイプのインバータを交流電源として使用すること
ができる。よって、高調波成分を抑制するための高価な
PWMインバータや、その出力側に設置していた高調波
フィルタが不要になるので、安価な共振型インバータを
使用することができる。この共振型インバータで出力電
圧波形が方形となる安価なインバータであっても、直列
共振により無接触給電変圧器へは正弦波形の交流が供給
される。更に電流形インバータ或いは電流制御形インバ
ータを交流電源として使用するならば、負荷電圧を一定
に維持する直流−直流変換器の構成が、交流電源が電圧
源の場合よりも簡素になる効果も得られる。そのため全
体として、従来の無接触給電装置にくらべて、負荷へ安
定な電力を供給しつつ装置全体を小形・軽量・低価格化
できる。
【0042】更に可変周波数多相交流電源を使用し、電
源の相数に対応した数の給電線を敷設すれば、負荷の容
量が増大しても給電線を太くせずに負荷電力の増大に対
応することができるので、給電線の重量は増加しないで
すむので、重い給電線の取付けによる作業効率の低下を
回避できるし、給電線支持構造も簡素化できる効果が得
られる。又、給電線と直列コンデンサとを複数に分割し
て複数の分割共振給電回路を構成し、各分割共振給電回
路同士を直列接続すれば、直列共振時に直列コンデンサ
の端子電圧や給電線の端子電圧の上昇を抑制できるの
で、絶縁構造を簡略にできるし、感電の危険も低減でき
る効果が得られる。更に分割共振給電回路をユニット化
することによる部品の標準化と、これに伴って工期が短
縮できる効果も合わせて得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を表した回路図
【図2】本発明の第2実施例を表した回路図
【図3】本発明の第3実施例を表した回路図
【図4】本発明の第4実施例を表した回路図
【図5】図2の第2実施例回路に記載の直流−直流変換
器14の回路構成を表した回路図
【図6】図5で既述の回路の応用例を表した回路図
【図7】交流電源として方形波インバータを使用したと
きの各部の波形を表した動作波形図
【図8】無接触給電変圧器を使用した無接触集電装置の
構成の一例を示した概念図
【図9】無接触給電変圧器を使用した無接触給電装置の
従来例を示した回路図
【図10】本発明の第5実施例を表した回路図
【図11】図10で既述の第5実施例回路の応用例を表
した回路図
【図12】本発明の第6実施例を表した回路図
【図13】図12の第6実施例回路に図示している分割
共振給電回路の構成を表した構成図
【符号の説明】
1,20 交流電源 2 電圧形インバータ 3 高調波フィルタ 4 並列コンデンサ 5 回路インダクタンス 5A 第1相回路インダクタンス 5B 第2相回路インダクタンス 5C 第3相回路インダクタンス 6 回路抵抗 6A 第1相回路抵抗 6B 第2相回路抵抗 6C 第3相回路抵抗 7 給電線 7A 第1相給電線 7B 第2相給電線 7C 第3相給電線 7N 中性線 8 鉄心 9 二次巻線 10 無接触給電変圧器 10A 第1相無接触給電変圧器 10B 第2相無接触給電変圧器 10C 第3相無接触給電変圧器 11 整流器 12 昇降圧チョッパ 13 負荷 14 直流−直流変換器 15 スイッチ素子 16 平滑コンデンサ 17 電圧検出器 18 短絡スイッチ 21 直列コンデンサ 21A 第1相直列コンデンサ 21B 第2相直列コンデンサ 21C 第3相直列コンデンサ 30 第1無接触給電変圧器 31 第1短絡スイッチ 32 第1負荷 33 第1整流器 34 第1直流−直流変換器 40 第2無接触給電変圧器 41 第2短絡スイッチ 42 第2負荷 43 第2整流器 44 第2直流−直流変換器 50 多相交流電源としての3相交流電源 51〜55 分割給電線 61〜65 分割直列コンデンサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次巻線と二次巻線とが鉄心を介して磁気
    結合している変圧器の前記一次巻線と鉄心との相対位置
    を変えることができる構造の無接触給電変圧器と、交流
    電源と、この交流電源に接続して前記無接触給電変圧器
    の一次巻線となる給電線と、前記無接触給電変圧器の二
    次巻線に接続して前記鉄心と共に移動することができる
    負荷とでなる移動体の無接触給電装置において、 前記交流電源としてその出力交流の周波数を変化させる
    ことができる可変周波数電源と、前記給電線に直列接続
    する直列コンデンサとを備え、この直列コンデンサのキ
    ャパシタンスと前記給電線のインダクタンスとで直列共
    振となる共振周波数付近の周波数で前記可変周波数電源
    を運転することを特徴とする移動体の無接触給電装置。
  2. 【請求項2】一次巻線と二次巻線とが鉄心を介して磁気
    結合している変圧器の前記一次巻線と鉄心との相対位置
    を変えることができる構造の無接触給電変圧器と、交流
    電源と、この交流電源に接続して前記無接触給電変圧器
    の一次巻線となる給電線と、前記無接触給電変圧器の二
    次巻線に接続して前記鉄心と共に移動することができる
    負荷とでなる移動体の無接触給電装置において、 前記無接触給電変圧器の二次巻線に接続してその出力を
    直流に変換する整流手段と、この整流手段の出力電圧を
    変換する直流−直流変換手段と、前記交流電源としてそ
    の出力交流の周波数を変化させることができる可変周波
    数電源と、前記給電線に直列接続する直列コンデンサと
    を備え、前記直流−直流変換手段の出力側に前記負荷を
    接続し、前記直列コンデンサのキャパシタンスと前記給
    電線のインダクタンスとで直列共振となる共振周波数付
    近の周波数で前記可変周波数電源を運転することを特徴
    とする移動体の無接触給電装置。
  3. 【請求項3】一次巻線と二次巻線とが鉄心を介して磁気
    結合している変圧器の前記一次巻線と鉄心との相対位置
    を変えることができる構造の無接触給電変圧器と、交流
    電源と、この交流電源に接続して前記無接触給電変圧器
    の一次巻線となる給電線と、前記無接触給電変圧器の二
    次巻線に接続して前記鉄心と共に移動することができる
    負荷とでなる移動体の無接触給電装置において、 前記無接触給電変圧器の二次巻線を短絡する短絡スイッ
    チと、前記交流電源としてその出力交流の周波数を変化
    させることができ、且つ出力電流が別途に定める指令電
    流の波形と一致するように制御される可変周波数電源
    と、前記給電線に直列接続する直列コンデンサとを備
    え、この直列コンデンサのキャパシタンスと前記給電線
    のインダクタンスとで直列共振となる共振周波数付近の
    周波数で前記可変周波数電源を運転することを特徴とす
    る移動体の無接触給電装置。
  4. 【請求項4】一次巻線と二次巻線とが鉄心を介して磁気
    結合している変圧器の前記一次巻線と鉄心との相対位置
    を変えることができる構造の無接触給電変圧器と、交流
    電源と、この交流電源に接続して前記無接触給電変圧器
    の一次巻線となる給電線と、前記無接触給電変圧器の二
    次巻線に接続して前記鉄心と共に移動することができる
    負荷とでなる移動体の無接触給電装置において、 前記無接触給電変圧器の二次巻線を短絡する短絡スイッ
    チと、この二次巻線に接続してその出力を直流に変換す
    る整流手段と、この整流手段の出力電圧を変換する直流
    −直流変換手段と、前記交流電源としてその出力交流の
    周波数を変化させることができ、且つ出力電流が別途に
    定める指令電流の波形と一致するように制御される可変
    周波数電源と、前記給電線に直列接続する直列コンデン
    サとを備え、前記直流−直流変換手段の出力側に前記負
    荷を接続し、前記直列コンデンサのキャパシタンスと前
    記給電線のインダクタンスとで直列共振となる共振周波
    数付近の周波数で前記可変周波数電源を運転することを
    特徴とする移動体の無接触給電装置。
  5. 【請求項5】一次巻線と二次巻線とが鉄心を介して磁気
    結合している変圧器の前記一次巻線と鉄心との相対位置
    を変えることができる構造の無接触給電変圧器と、交流
    電源と、この交流電源に接続して前記無接触給電変圧器
    の一次巻線となる給電線と、前記無接触給電変圧器の二
    次巻線に接続して前記鉄心と共に移動することができる
    負荷とでなる移動体の無接触給電装置において、 前記交流電源としてその出力交流の周波数を変化させる
    ことができる可変周波数多相電源と、この可変周波数多
    相電源の相数と同数の前記給電線と、これら各給電線に
    別個に直列接続する直列コンデンサとを備え、前記各直
    列コンデンサのキャパシタンスと前記各給電線のインダ
    クタンスとで直列共振となる共振周波数付近の周波数で
    前記可変周波数多相電源を運転することを特徴とする移
    動体の無接触給電装置。
  6. 【請求項6】一次巻線と二次巻線とが鉄心を介して磁気
    結合している変圧器の前記一次巻線と鉄心との相対位置
    を変えることができる構造の無接触給電変圧器と、交流
    電源と、この交流電源に接続して前記無接触給電変圧器
    の一次巻線となる給電線と、前記無接触給電変圧器の二
    次巻線に接続して前記鉄心と共に移動することができる
    負荷とでなる移動体の無接触給電装置において、 前記無接触給電変圧器の二次巻線に接続してその出力を
    直流に変換する整流手段と、この整流手段の出力電圧を
    変換する直流−直流変換手段と、前記交流電源としてそ
    の出力交流の周波数を変化させることができる可変周波
    数多相電源と、この可変周波数多相電源の相数と同数の
    前記給電線と、これら各給電線に別個に直列接続する直
    列コンデンサとを備え、前記直流−直流変換手段の出力
    側に前記負荷を接続し、前記各直列コンデンサのキャパ
    シタンスと前記各給電線のインダクタンスとで直列共振
    となる共振周波数付近の周波数で前記可変周波数多相電
    源を運転することを特徴とする移動体の無接触給電装
    置。
  7. 【請求項7】一次巻線と二次巻線とが鉄心を介して磁気
    結合している変圧器の前記一次巻線と鉄心との相対位置
    を変えることができる構造の無接触給電変圧器と、交流
    電源と、この交流電源に接続して前記無接触給電変圧器
    の一次巻線となる給電線と、前記無接触給電変圧器の二
    次巻線に接続して前記鉄心と共に移動することができる
    負荷とでなる移動体の無接触給電装置において、 前記無接触給電変圧器の二次巻線を短絡する短絡スイッ
    チと、前記交流電源としてその出力交流の周波数を変化
    させることができ、且つ出力電流が別途に定める指令電
    流の波形と一致するように制御される可変周波数多相電
    源と、この可変周波数多相電源の相数と同数の前記給電
    線と、これら各給電線に別個に直列接続する直列コンデ
    ンサとを備え、前記各直列コンデンサのキャパシタンス
    と前記各給電線のインダクタンスとで直列共振となる共
    振周波数付近の周波数で前記可変周波数多相電源を運転
    することを特徴とする移動体の無接触給電装置。
  8. 【請求項8】一次巻線と二次巻線とが鉄心を介して磁気
    結合している変圧器の前記一次巻線と鉄心との相対位置
    を変えることができる構造の無接触給電変圧器と、交流
    電源と、この交流電源に接続して前記無接触給電変圧器
    の一次巻線となる給電線と、前記無接触給電変圧器の二
    次巻線に接続して前記鉄心と共に移動することができる
    負荷とでなる移動体の無接触給電装置において、 前記無接触給電変圧器の二次巻線を短絡する短絡スイッ
    チと、この二次巻線に接続してその出力を直流に変換す
    る整流手段と、この整流手段の出力電圧を変換する直流
    −直流変換手段と、前記交流電源としてその出力交流の
    周波数を変化させることができ、且つ出力電流が別途に
    定める指令電流の波形と一致するように制御される可変
    周波数多相電源と、この可変周波数多相電源の相数と同
    数の前記給電線と、これら各給電線に別個に直列接続す
    る直列コンデンサとを備え、前記直流−直流変換手段の
    出力側に前記負荷を接続し、前記各直列コンデンサのキ
    ャパシタンスと前記各給電線のインダクタンスとで直列
    共振となる共振周波数付近の周波数で前記可変周波数多
    相電源を運転することを特徴とする移動体の無接触給電
    装置。
  9. 【請求項9】請求項1から請求項8までに記載の移動体
    の無接触給電装置のいずれかにおいて、前記給電線とこ
    れに直列接続する直列コンデンサとはそれぞれを複数に
    分割し、この各分割給電線のそれぞれに当該分割給電線
    のインダクタンスに対応した静電容量に分割されている
    直列コンデンサを別個に直列接続して複数の分割共振給
    電回路を構成し、これら各分割共振給電回路を相互に直
    列接続することを特徴とする移動体の無接触給電装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の移動体の無接触給電装
    置において、前記各分割共振給電回路のいずれもが同じ
    周波数で直列共振するように前記分割給電線の長さと分
    割直列コンデンサの静電容量とを任意に選択して分割共
    振給電回路を構成することを特徴とする移動体の無接触
    給電装置。
  11. 【請求項11】請求項5から請求項8までに記載の移動
    体の無接触給電装置のいずれかにおいて、前記可変周波
    数多相電源は可変周波数3相電源とすることを特徴とす
    る移動体の無接触給電装置。
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