JP2008154342A - 非接触給電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁誘導現象を利用して、負荷に対して非接触で効率的に電力を供給する。
【解決手段】高周波電源32から給電線34へ高周波電流を供給し、この給電線34に対して非接触で磁気的に磁気コア41を結合させ、この磁気コア41に巻回された二次巻線42に誘起される交流電圧を電力変換して負荷46に供給する非接触給電装置において、給電線34を複数の芯線36からなる1本の多芯ケーブルで形成する。さらに、この多芯ケーブルの両端と高周波電源32との間に、多芯ケーブルを構成する複数の芯線36の自由端どうしを互いに接続して1本の導線とするとともに、この1本の導線の両端を高周波電源32の高周波出力端子40a、40bへ接続するケーブル接続コネクタ38を設けている。
【選択図】 図2
【解決手段】高周波電源32から給電線34へ高周波電流を供給し、この給電線34に対して非接触で磁気的に磁気コア41を結合させ、この磁気コア41に巻回された二次巻線42に誘起される交流電圧を電力変換して負荷46に供給する非接触給電装置において、給電線34を複数の芯線36からなる1本の多芯ケーブルで形成する。さらに、この多芯ケーブルの両端と高周波電源32との間に、多芯ケーブルを構成する複数の芯線36の自由端どうしを互いに接続して1本の導線とするとともに、この1本の導線の両端を高周波電源32の高周波出力端子40a、40bへ接続するケーブル接続コネクタ38を設けている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば、商用電源等の固定された交流電源から、例えば、列車、電車、モノレール、エレベータ等の予め定められた経路を移動する移動体に搭載された負荷に対して非接触で電力を供給する非接触給電装置に関する。
エレベータのかご等のように予め定められた経路を移動する移動体に搭載された負荷に外部から非接触で電力を供給する手法として、図10に示す電磁誘導原理を採用することが実用化されている(非特許文献1参照)。図示するように、電線(一次コイル)に交流電流i1を流すと電流の周囲に磁束φが発生する。この磁束φが二次コイルを貫通すると二次コイルの両端に交流電圧V2が誘導される。この交流電圧V2により負荷であるランプに電力が供給される。
具体的には、図11に示すように、電力供給側の高周波電源1から給電線(一次コイル)2へ高周波電流を供給する。電力受領側において、E字断面形状を有する磁気コア3の各溝に前記給電線2が通過する。この磁気コア3に二次巻線(二次コイル)4が巻回され、この二次巻線4に受信ユニット5が接続されている。すなわち、磁気コア3に巻回された二次巻線(二次コイル)4で電磁誘導により給電線2から電気エネルギーを非接触で取出す。給電線2は、損失の少ないリッツ線が適用されている。
図12(a)に特許文献1に記載されている非接触給電装置の構成を示す。この装置は、電源6、給電線7(軌道側に設置された部分7a、電源と軌道との間の区間に敷設された部分7b)、ピックアップ手段8を搭載した台車9から構成される。電源6は給電線7に高周波電流を流す。台車9に搭載されたピックアップ手段8は、電磁誘導により磁束を介して給電線7から電力を取出し負荷に供給する。
同軸ケーブルからなる給電線7aは図12(b)に示す断面形状を有する。芯線10の外郭部に絶縁線11を挟んで外皮線12が芯線10を取り巻くように配置されており、全体がシース13で被覆されている。芯線10は、単線またはリッツ線が用いられる。外皮線12は、芯線10と平行状に配置された複数の単線または網組みした配線部材で構成される。
図13(a)に特許文献2に記載されているエレベータに組込まれた非接触給電装置を示す。図示しない昇降路内の互いに対向する側面にガイドレール14a、14bが取付けられており、このガイドレール14a、14bに沿ってかご15が昇降内を上下移動する。かご15の側面には、図13(b)の拡大図に示すE字断面形状を有する磁気コア16が固定され、かご15の上下移動に伴って、各溝に給電線17、17が通過する。昇降路の上側の機械室に設けられた高周波電源18から給電線17、17に対して高周波電流が供給される。磁気コア16には二次巻線19が巻回され、この二次巻線19で生起された誘起電圧を降圧トランスで、かご15内の負荷に供給可能な電力に変換する。
高三 正巳、近藤 直、森田 勝幸、渡辺 勲、大立 泰治、「非接触給電を用いた高速搬送台車の開発」、平成9年電気学会産業応用部門全国大会、pp1−4 特開2002−2335号公報
特開2000−355474号公報
高三 正巳、近藤 直、森田 勝幸、渡辺 勲、大立 泰治、「非接触給電を用いた高速搬送台車の開発」、平成9年電気学会産業応用部門全国大会、pp1−4
しかしながら、上述した特許文献1、2に記載された非接触給電装置においても、まだ解消すべき次のような課題があった。
図10を用いて動作原理説明したように、磁気コア8、16の溝内を通過するように配線された給電線7、17(一次コイル)を通流する高周波電流がこの給電線7、17の回りに生起する磁束Φは、一次コイルの巻数、すなわち、給電線7、17の本数に比例して増加する。この磁束Φと鎖交する二次コイル(二次巻線)4、19に、電磁誘導により誘起電力が発生する。
したがって、この二次コイル(二次巻線)4、19に所望の誘起電圧Vを得るためには、一次コイルの巻数、すなわち、給電線7、17の本数を増加することが必要となる。前述したように、この非接触給電装置で電力を送信される移動体は高速で移動しており、非動作部分との隙間が狭い等の物理的要因にて、給電線7、17の本数を増加すると、非接触給電装置が組込まれた装置又はシステムの構成が複雑になり、装置又はシステムの製造費が上昇し、製造時間が増大する。また、配線(給電線)7,17の本数が増大するので、定期的な点検保守が煩雑になる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、保守・点検作業の作業効率を向上できるとともに、電源供給側から移動体に搭載された負荷に対する高い電力送信効率を実現できる非接触給電装置を提供することを目的とする。
上記課題を解消するために本発明は、交流電源から供給される交流電力から、50Hzから10kHzの範囲内の周波数を有する高周波電流を生成する高周波電源と、この高周波電源から供給された高周波電流が通流する給電線と、この給電線に対して非接触で磁気的に結合する磁気コアと、この磁気コアに巻回され、給電線に流れる高周波電流に対応した交流電圧が誘起される二次巻線と、この二次巻線に誘起された交流電圧を負荷に対応した電力形態に変換する受電部とを備えている。
そして、本発明の非接触給電装置においては、給電線を複数の芯線からなる1本の多芯ケーブルで形成している。そして、この多芯ケーブルの両端と高周波電源との間に、多芯ケーブルを構成する複数の芯線の自由端どうしを互いに接続して1本の導線とするとともに、この1本の導線の両端を高周波電源の高周波出力端子へ接続するケーブル接続コネクタを設けている.
このように構成された非接触給電装置においては、高周波電流が流れる給電線は複数の芯線からなる1本の多芯ケーブルで形成されている。したがって、この高周波電流が流れる給電線は見かけ上、1本のケーブルと見なせるので、配線が煩雑になることはない。また、回路構成が複雑化することはない。
このように構成された非接触給電装置においては、高周波電流が流れる給電線は複数の芯線からなる1本の多芯ケーブルで形成されている。したがって、この高周波電流が流れる給電線は見かけ上、1本のケーブルと見なせるので、配線が煩雑になることはない。また、回路構成が複雑化することはない。
そして、多芯ケーブルを構成する複数の芯線は、ケーブル接続コネクタでもって、1本の導線になるように接続される。したがって、磁気コア近傍に生じる磁界Φが増大して、電力の送信効率が向上する。
また別の発明は、上記発明の非接触給電装置の高周波電源は、交流電源から供給される交流電力を直流に整流する整流器と、この整流器で整流された直流を平滑する平滑回路と、この平滑回路で平滑された直流を単相の高周波電力に変換するインバータと、このインバータの出力周波数及び出力電圧を制御するインバータ制御部と、インバータから出力された単相の高周波電圧を低圧の高周波電流に変換して高周波出力端子へ出力する降圧トランスとを有する。
このように構成された高周波電源を用いることにより、交流電源から簡単に高周波電流を作成できる。さらに、降圧トランスを採用することにより、低圧・大電流を通流できるので、より芯数の少ない多芯ケーブルを採用できる。
また別の発明は、上記構成の高周波電源を有した非接触給電装置において、インバータと降圧トランスとの間に、インバータから出力された高周波電電圧に含まれる高調波成分を除去するローパスフィルタを挿入している。さらに、降圧トランスと高周波出力端子との間に、降圧トランスから出力された低圧の高周波電流に含まれる高調波成分を除去するローパスフィルタを挿入することも可能である。
さらに、別の発明においては、ケーブル接続コネクタで接続構成された1本の導線に対して、当該1本の導線が巻回されていることに起因するインダクタンス成分による電圧降下を補償するコンデンサを直列介挿している。
給電線を構成する複数の芯線を互いに接続して1本の導線となるともに、巻数が芯線の本数で示されるコイルを形成するので、このコイルに交流を通流させると、インダクタンス成分に起因する電圧降下が生じる。したがって、このコイルにコンデンサを直列介挿して、電圧降下を補償している。
本発明においては、簡単な構成で、保守・点検作業の作業効率を向上でき、電源供給側から、例えば、移動体に搭載された負荷に対する高い電力の変換効率を実現できる。
以下、本発明の各実施形態の非接触給電装置を図面を用いて説明する。なお、この明細書においては、非接触給電装置がエレベータに組込まれた場合を例にして説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わる非接触給電装置が組込まれたエレベータの概略構成図である。
図1は本発明の第1実施形態に係わる非接触給電装置が組込まれたエレベータの概略構成図である。
ビル等の建屋内に形成されたエレベータの昇降路21の上側に設けられた機械室22内に制御盤23及び巻上機24が設置されている。巻上機24の主シーブ25及びそらせシーブ26に、一端にかご27が取付けられ、他端に釣合錘28が取付けられた主ロープ29が掛けられている。外部の三相商用電源30から電源ケーブル31を介して三相交流電力が供給される制御盤23内には、巻上機24に組込まれた電動機を回転駆動するモータ駆動回路、図示しない乗場呼びボタンやかご呼びボタンのボタン操作による行先階を指定した呼びに応じて、モータ駆動回路へかご27を指定階へ移動させる指示を出す運転制御部等が組込まれている。
さらに、機械室22内には、三相商用電源30から電源ケーブル31を介して三相交流電力が供給される高周波電源32が設置されている。この高周波電源32は入力された例えば200Vの三相交流電力から、50Hzから10kHzの範囲内の前記制御盤23の設定器33で設定された周波数fSを有する単相の高周波電流Iを生成して、昇降路21内に配線された給電線34に通流させる。
この給電線34は、例えば、昇降路21内の側壁21aに支持部材を介して固定された、かご27の上下方向の移動をガイドするガイドレール35に支持されている。具体的には、この給電線34は1本の多芯ケーブルからなり、両端が高周波電源32に取付けられたケーブル接続コネクタに接続されている。そして、この給電線34はガイドレール35の下端で折り返されており、便宜的に、折返部を挟んで互いに並行する給電線34a、34bが存在するとする。
図2(a)は、多芯ケーブルからなる給電線34の断面図である。例えば15本の芯線36の外周が樹脂等の絶縁層57で覆われている。芯線36は銅等の良導体で構成された単線である。
図2(b)は、折り返された給電線34(34a、34b)の高周波電源32に対する接続部分の詳細構成図である。ケーブル接続コネクタ38には、1個の開始端子(TS)39a、1個の終了端子(TE)39b、14個の接続端子(T1〜T14)39cが設けられている。開始端子39a及び終了端子39bは、高周波電源32の高周波出力端子40a、40bに接続されている。
開始端子39aには給電線34(34a)の1番(L1)の芯線36の一端が接続されている。この1番(L1)の芯線36の他端(給電線34(34b))は、1番目の接続端子(T1)39cに接続されている。一方、終了端子39bには、給電線34(34b)の15番(L15)の芯線36の他端が接続されている。この15番(L15)の芯線36の一端(給電線34(34a))は、14番目の接続端子(T14)39cに接続されている。
そして、給電線34(34a)の2番(L2)の芯線36の一端は1番目の接続端子(T1)39cに接続され、他端(給電線34(34b))は2番目の接続端子(T1)39cに接続されている。給電線34(34a)の3番(L3)の芯線36の一端は2番目の接続端子(T2)39cに接続され、他端(給電線34(34b))は3番目の接続端子(T4)39cに接続されている。
また、給電線34(34a)の14番(L14)の芯線36の一端は13番目の接続端子(T13)39cに接続され、他端(給電線34(34b))は14番目の接続端子(T14)39cに接続されている。
このように、給電線34に含まれる15本の芯線36の一方端と他方端とを、接続端子39cを順番にずらせながら、順番に接続していくことにより、給電線34に含まれる15本の芯線36の自由端どうしが互いに接続されて、1本の導線が形成される。そして、この形成された1本の導線の両端は、ケーブル接続コネクタ38の開始端子39a、終了端子39bを介して、高周波電源32の高周波出力端子40a、40bに接続される。さらに、この形成された1本の導線は、「15」の巻数を有するコイルを構成する。したがって、高周波電源32から、この1本の導線に高周波電流が供給される。
一方、かご27の側面27aには、図3に示すように、E字形断面を有する磁気コア41が取付けられている。この磁気コア41の各溝41a、41bに前記給電線34における各給電線34a、34bが貫通し、この磁気コア41の中央の磁極41cに二次巻線42が巻回されている。この二次巻線42の両端は受電部43の入力端子に接続されている。
この受電部43においては、図4に示すように、二次巻線42に誘起された高周波の交流電圧は、整流器44で直流に変換され、直流リアクトル45aと平滑コンデンサ45bとで、この直流に含まれる高調波成分が除去され、受電部43の出力端子に接続された直流の負荷46に供給される。この直流の負荷46は、例えば、かご27内を照明する照明器や、かご呼びボタン、行き先等を含む各種表示器の電源回路、ドアの開閉器等である。
図5は、高周波電源32の概略構成図である。三相商用電源30から電源ケーブル31を介して供給された50Hz、200vの三相交流は、三相ブリッジ回路からなる整流器47で直流に変換され、直流リアクトル48aとコンデンサ48bとからなる平滑回路48で、この直流に含まれる高調波成分が除去される。高調波成分が除去された直流は次のインバータ49の直流側端子50a、50bに入力される。このインバータ49においては、直流側端子50a、50b相互間に、ダイオードとスイッチング素子との並列回路51が4個、単相ブリッジ接続されている。各並列回路51のスイッチング素子は、インバータ制御部52から出力されるPWM(パルス幅変調)信号で通電制御される。
したがって、このインバータ49は入力された直流を交流に変換する。このインバータ49の交流側端子(出力端子)53a、53b間には、インバータ49から出力された高周波電圧を低圧の高周波電圧に変換して、高周波出力端子40a、40bへ出力する降圧トランス54が接続されている。
三相商用電源30から駆動電源が供給されているインバータ制御部52は、制御盤23からの制御に基づいて、インバータ49へ送出するPWM信号のパルス幅、周期を変更することによって、インバータ49の出力の振幅、周波数を可変できる。したがって、操作員は、設定器33にて、高周波電源32から給電線34(34a、34b)へ出力される高周波電圧Vの振幅と周波数fを任意の値に設定可能である。
このように構成された第1実施形態の非接触給電装置においては、高周波電源32から出力された高周波電流Iが流れる給電線34(34a、34b)は、かご27の側面に取付けられた、磁気コア41に磁気的に結合し、この磁気コア41の磁極41cに巻回された二次巻線42にて、高周波電流Iに対応した交流電圧が誘起され、この交流電圧は受電部43で直流に変換されて、直流の負荷46に供給される。
そして、図2(a)に示すように、給電線34(34a、34b)は、15本の芯線36を含むで1本の多芯ケーブルで構成されている。そして、図2(b)に示すように、給電線34(34a、34b)の両端(34a、34b)が高周波電源32に取付けられたケーブル接続コネクタ38の各端子39a、39b、39cに、1本の導線が形成されるように接続されている。
その結果、磁気コア41の各溝41a、41b内を通過する給電線34b、34aにおける実際の導線の本数が例えば、15本となり、この給電線34b、34aに流れる高周波電流を容易に増加できるので、二次巻線42に生起される誘導電圧を上昇できる。したがって、負荷46に供給できる電力を容易に増加できる。
さらに、高周波電源32として、図5に示す、交流を整流器47で一旦直流に変換した後、インバータ49で任意の電流値と周波数を有する高周波電流を得るようにしているので、負荷46の状況に応じて、この負荷46に供給する電力を簡単に調整可能である。
さらに、高周波電源32の出力段に、降圧トランス54を採用することにより、低圧・大電流を給電線34に通流できるので、より芯数の少ない多芯ケーグルを採用できる。
磁気コア41の各溝41a、41b内を通過する給電線34b、34aは、複数の芯線36及びそれらを覆う被覆層からなる1本の多芯ケーブルで形成されている。したがって、高周波電流が流れる給電線34は見かけ上1本のケーブルと見なせるので、配線が煩雑になることはない。また、回路構成が複雑化することはない。その結果、点検・保守作業が効率的に実施できるともに、製造工程の簡素化を図ることができる。
(第2実施形態)
図6は本発明の第2実施形態に係わる非接触給電装置に組込まれた高周波電源の概略構成図である。図5に示す第1実施形態の高周波電源32と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の説明を省略する。また、その他の部分は、図1〜図5と同じであるので説明を省略する。
図6は本発明の第2実施形態に係わる非接触給電装置に組込まれた高周波電源の概略構成図である。図5に示す第1実施形態の高周波電源32と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の説明を省略する。また、その他の部分は、図1〜図5と同じであるので説明を省略する。
この第2実施形態に係わる非接触給電装置における高周波電源32aにおいては、インバータ49の出力端子53a、53bと降圧トランス54との間に、直列リアクトル55aとコンデンサ55bとからなるローパスフィルタ55が介挿されている。
このように構成された第2実施形態に係わる非接触給電装置における高周波電源32aにおいては、インバータ49から出力された高周波の交流に含まれるリップル成分がこのローパスフィルタ55にて除去されるので、降圧トランス54の負担を低減できる。また、給電線34(34a、34b)に供給される高周波電流の高調波成分も除去され、波形がサイン波形となり、無駄な電力損失が抑制され、消費電力を抑制することができる。
(第3実施形態)
図7は本発明の第3実施形態に係わる非接触給電装置に組込まれた高周波電源の概略構成図である。図5に示す第1実施形態の高周波電源32と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の説明を省略する。また、その他の部分は、図1〜図5と同じであるので説明を省略する。
図7は本発明の第3実施形態に係わる非接触給電装置に組込まれた高周波電源の概略構成図である。図5に示す第1実施形態の高周波電源32と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の説明を省略する。また、その他の部分は、図1〜図5と同じであるので説明を省略する。
この第3実施形態に係わる非接触給電装置における高周波電源32bにおいては、降圧トランス54と高周波出力端子40a、40bとに間に直列リアクトル56aとコンデンサ56bとからなるローパスフィルタ56が介挿されている。
このように構成された第2実施形態に係わる非接触給電装置における高周波電源32bにおいては、インバータ49から出力され、降圧トランス54にて低圧された高周波電流に含まれるリップル成分がこのローパスフィルタ55にて除去される。この第3実施形態においては、降圧トランス54に起因する高調波成分も除去されるので、第2実施形態に比較して、給電線34(34a、34b)に供給される高周波電流の高調波成分をより低減することができる。
(第4実施形態)
図8は本発明の第4実施形態に係わる非接触給電装置における折り返された給電線34(34a、34b)の高周波電源32に対する接続部分の詳細構成図である。図2(b)に示す第1実施形態の高周波電源32に対する接続部分の詳細構成図と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の説明を省略する。また、その他の部分は、図1、図2〜図5と同じであるので説明を省略する。
図8は本発明の第4実施形態に係わる非接触給電装置における折り返された給電線34(34a、34b)の高周波電源32に対する接続部分の詳細構成図である。図2(b)に示す第1実施形態の高周波電源32に対する接続部分の詳細構成図と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の説明を省略する。また、その他の部分は、図1、図2〜図5と同じであるので説明を省略する。
この第4実施形態においては、高周波電源32の一方の高周波出力端子40aとケーブル接続コネクタ38の開始端子39aとの間に、直列にコンデンサ57を介挿している。
前述したように、給電線34を構成する15本の芯線36はケーブル接続コネクタ38で、巻数15を有するコイルを構成する1本の導線となる。したがって、高周波電源32から、コイルを構成する1本の導線に高周波電流が供給される。その結果、コイルのインダクタンス成分に起因する電圧降下が生じる。したがって、このコイルにコンデンサ57を直列介挿して、電圧降下を補償している。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。ケーブル接続コネクタとして、図9に示す端子配列を有したケーブル接続コネクタ38aを採用することが可能である。
このケーブル接続コネクタ38aにおいては、給電線34の一端(給電線34a)の1番(L1)から15番(L15)の各芯線36が接続される1番(TA1)から15番(TA15)の各端子58と、給電線34の他端(給電線34b)の1番(L1)から15番(L15)の各芯線36が接続される1番(TB1)から15番(TB15)の各端子59とが設けられている。
そして、各端子58と各端子59とは番号をずらせて、互いに接続されている。そして、1番(TA1)の端子58が、高周波電源32の一方の高周波出力端子40aに接続され、15番(TB15)の端子59が、高周波電源32の他方の高周波出力端子40bに接続されている。
このような構成のケーブル接続コネクタ38aにおいても、図2(b)で示した、ケーブル接続コネクタ38と同様に、給電線34の多芯ケーブルを構成する複数の芯線36の自由端どうしを互いに接続して1本の導線とするとともに、この1本の導線の両端を高周波電源32の高周波出力端子40a、40bへ接続する機能を実現できる。
なお、本発明の非接触給電装置はエレベータ以外にも適用できることは言うまでもない。例えば列車、電車、モノレール等の予め定められた経路を移動する移動体に対して非接触で電力を供給することが可能である。
21…昇降路、22…機械室、23…制御盤、27…かご、30…三相商用電源、31…電源ケーブル、32,32a,32b…高周波電源、34,34a,34b…給電線、35…ガイドレール、36…芯線、38,38a…ケーブル接続コネクタ、40a,40b…高周波出力端子、41…磁気コア、42…二次巻線、43…受電部、46…負荷、47…整流器、48…平滑回路、49…インバータ、52…インバータ制御部、54…降圧トランス、55,56…ローパスフィルタ、57…コンデンサ
Claims (5)
- 交流電源から供給される交流電力から、50Hzから10kHzの範囲内の周波数を有する高周波電流を生成する高周波電源と、
この高周波電源から供給された高周波電流が通流する給電線と、
この給電線に対して非接触で磁気的に結合する磁気コアと、
この磁気コアに巻回され、前記給電線に流れる高周波電流に対応した交流電圧が誘起される二次巻線と、
この二次巻線に誘起された交流電圧を負荷に対応した電力形態に変換する受電部とを備え、
前記給電線は複数の芯線からなる1本の多芯ケーブルで形成され、
この多芯ケーブルの両端と前記高周波電源との間に、前記多芯ケーブルを構成する複数の芯線の自由端どうしを互いに接続して1本の導線とするとともに、この1本の導線の両端を前記高周波電源の高周波出力端子へ接続するケーブル接続コネクタを設けた
ことを特徴とする非接触給電装置。 - 前記高周波電源は、
前記交流電源から供給される交流電力を直流に整流する整流器と、この整流器で整流された直流を平滑する平滑回路と、この平滑回路で平滑された直流を単相の高周波電力に変換するインバータと、このインバータの出力周波数及び出力電圧を制御するインバータ制御部と、前記インバータから出力された単相の高周波電圧を低圧の高周波電流に変換して前記高周波出力端子へ出力する降圧トランスとを有する
ことを特徴とする請求項1記載の非接触給電装置。 - 前記インバータと前記降圧トランスとの間に、前記インバータから出力された高周波電電圧に含まれる高調波成分を除去するローパスフィルタを挿入したことを特徴とする請求項2記載の非接触給電装置。
- 前記降圧トランスと前記高周波出力端子との間に、前記降圧トランスから出力された低圧の高周波電流に含まれる高調波成分を除去するローパスフィルタを挿入したことを特徴とする請求項2記載の非接触給電装置。
- 前記ケーブル接続コネクタで接続構成された1本の導線に対して、当該1本の導線が巻回されていることに起因するインダクタンス成分による電圧降下を補償するコンデンサを直列介挿したことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の非接触給電装置。
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