JPH07225249A - 振幅・位相検出装置 - Google Patents

振幅・位相検出装置

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JPH07225249A
JPH07225249A JP6016607A JP1660794A JPH07225249A JP H07225249 A JPH07225249 A JP H07225249A JP 6016607 A JP6016607 A JP 6016607A JP 1660794 A JP1660794 A JP 1660794A JP H07225249 A JPH07225249 A JP H07225249A
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俊行 藤井
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伸三 玉井
Hatsuhiko Naito
初彦 内藤
Naohiro Toki
直寛 土岐
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  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 位相遅れなく高速に交流信号の振幅及び位相
を検出することができる振幅・位相検出装置を得ること
を目的とする。 【構成】 交流信号検出手段4により検出された交流信
号vの周波数で所定の位相特性φを有する演算回路14
によってその位相特性φだけ位相が推移した交流信号を
演算するとともに、その交流信号検出手段4により検出
された交流信号vに上記位相特性φの余弦を乗算し、か
つ、その乗算結果から位相が推移された交流信号を減算
した結果に、上記位相特性φの正弦の逆数を乗算するよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力系統に接続され
た機器、例えば遮断機、電力変換器、電力調整装置等の
制御や保護に用いる交流信号(交流電圧または交流電
流)の振幅と位相を検出する振幅・位相検出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図23は従来の振幅・位相検出装置を示
す構成図であり、図において、1は被検出系、2は振幅
0 ,角周波数ω0 の単相交流電源、3は単相交流電源
2に接続された負荷、4は被検出系1の交流電圧(交流
信号)を検出し、その交流電圧に比例した電圧信号vを
出力する交流電圧検出器(交流信号検出手段)である。
この例では、交流信号として交流電圧を検出している
が、交流信号として交流電流を検出するようにしてもよ
い。
【0003】また、5は交流電圧の振幅Vを検出する振
幅検出部であり、特公昭56−28469号公報に開示
されている。一方、6は交流電圧の位相θを検出する位
相検出部であり、「電気工学ハンドブック」 昭和63
年2月 社団法人電気学会発行 第447頁に開示され
ている。
【0004】7は交流電圧検出器4から出力された電圧
信号vを単相全波整流する整流回路、8は電圧信号vの
直流成分に比例した信号を得るために電圧信号vの周波
数の2n倍の周波数を低減する一次遅れ回路、9は電圧
信号vのゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出回
路、10はゼロクロス点検出回路9により検出されたゼ
ロクロス点と後述する電圧制御発振器12により検出さ
れた位相θとの位相差を検出する位相比較回路、11は
位相比較回路10により検出された位相差に含まれる高
調波成分を除去する低域通過フィルタ、12は電圧信号
vの位相θを検出するためにその位相差が小さくなるよ
うに自己の周波数を制御する電圧制御発振器(VCO)
である。
【0005】次に動作について説明する。まず、交流電
圧検出器4が被検出系1の交流電圧を検出し、その交流
電圧に比例した電圧信号vを出力する。そして、その電
圧信号vは振幅検出部5及び位相検出部6に入力され、
それぞれ交流電圧の振幅Vと位相θが検出される。
【0006】即ち、振幅検出部5では、交流電圧の振幅
Vを検出するために整流回路7がその電圧信号vを単相
全波整流し、その電圧信号vの絶対値に比例した信号を
得るが、その信号には電圧信号vの直流成分の他に、そ
の電圧信号vの周波数の2n倍の周波数が含まれている
ため、一次遅れ回路8がその2n倍の周波数を除去して
電圧信号vの直流成分(電圧信号vの振幅V)を検出す
る。
【0007】一方、位相検出部6では、交流電圧の位相
θを検出するためにゼロクロス点検出回路9が電圧信号
vのゼロクロス点を検出したのち、位相比較回路10が
そのゼロクロス点と電圧制御発振器12により前回検出
された位相θとの位相差を検出する。そして、この位相
差が小さくなるように電圧制御発振器12が自己の周波
数を制御することにより、交流電圧の位相θを検出する
が、位相比較回路10の比較結果である位相差には不要
な高調波成分が含まれているため正確に交流電圧の位相
θを検出できないので、位相比較回路10の比較結果に
含まれる高調波成分を低域通過フィルタ11が除去す
る。
【0008】以上より、交流電圧の振幅Vと位相θが検
出されるが、振幅検出部5には一次遅れ回路8が含ま
れ、位相検出部6には低域通過フィルタ11が含まれて
いるため、一次遅れ回路8及び低域通過フィルタ11の
位相特性分だけ電圧信号vの変化を待たなければ、交流
電圧の振幅Vと位相θを検出することができない制約が
あった。
【0009】なお、上記従来例の他に、オブザーバを用
いて、検出した交流信号を互いに位相が90度異なる2
つの交流信号に分離し、その2つの交流信号に基づいて
交流信号の振幅を演算する技術が特開平1−30118
3号公報に開示されているが、一般にオブザーバには応
答遅れが存在するので、その出力は位相遅れを生じ、上
記従来例と同様に、高速に交流電圧の振幅Vを検出でき
ない制約があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の振幅・位相検出
装置は以上のように構成されているので、交流信号の振
幅及び位相を検出するためには一次遅れ回路8及び低域
通過フィルタ11を必要とするが、一次遅れ回路8及び
低域通過フィルタ11の位相特性分だけ位相遅れが生じ
るため高速に交流信号の振幅及び位相を検出することが
できず、その結果、交流信号に対する追従特性が悪く、
十分に機器の制御や保護を行えないなどの問題点があっ
た。
【0011】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、位相遅れなく高速に交流
信号の振幅及び位相を検出することができる振幅・位相
検出装置を得ることを目的とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
を簡略化することができる振幅・位相検出装置を得るこ
とを目的とする。
【0013】請求項3及び請求項8の発明は、請求項1
の発明の目的に加え、被検出系の周波数が変動しても正
確に交流信号の振幅及び位相を検出することができる振
幅・位相検出装置を得ることを目的とする。
【0014】請求項4及び請求項9の発明は、請求項1
の発明の目的に加え、可変周波数の電源によって周波数
が変化する被検出系を対象とする場合であっても、正確
に交流信号の振幅及び位相を検出することができる振幅
・位相検出装置を得ることを目的とする。
【0015】請求項5から請求項7及び請求項10から
請求項11の発明は、請求項1の発明とは別の構成によ
り、位相遅れなく高速に交流信号の振幅及び位相を検出
することができる振幅・位相検出装置を得ることを目的
とする。
【0016】請求項12から請求項15の発明は、請求
項1の発明の目的に加え、微分回路を用いずに構成し、
ノイズの影響を小さくできる振幅・位相検出装置を得る
ことを目的とする。
【0017】請求項16の発明は、請求項1の発明の目
的に加え、高調波に対する影響を小さくできる振幅・位
相検出装置を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る振
幅・位相検出装置は、交流信号検出手段により検出され
た交流信号の周波数で所定の位相特性を有する演算回路
によってその位相特性分だけ位相が推移した交流信号を
演算するとともに、その交流信号検出手段により検出さ
れた交流信号に上記位相特性の余弦を乗算し、かつ、そ
の乗算結果から位相が推移された交流信号を減算した結
果に、上記位相特性の正弦の逆数を乗算するようにした
ものである。
【0019】請求項2の発明に係る振幅・位相検出装置
は、交流信号検出手段により検出された交流信号を微分
する演算回路を信号分離手段に設けたものである。
【0020】請求項3の発明に係る振幅・位相検出装置
は、周波数演算手段により演算された周波数に基づいて
演算回路のゲイン特性及び位相特性を演算し、その演算
回路の出力に該ゲイン特性の逆数を乗算するとともに、
該位相特性の余弦を第1の増幅回路の乗算定数とし、か
つ、該位相特性の正弦の逆数を第2の増幅回路の乗算定
数とするようにしたものである。
【0021】請求項4の発明に係る振幅・位相検出装置
は、周波数指令値に基づいて演算回路のゲイン特性及び
位相特性を演算し、その演算回路の出力に該ゲイン特性
の逆数を乗算するとともに、該位相特性の余弦を第1の
増幅回路の乗算定数とし、かつ、該位相特性の正弦の逆
数を第2の増幅回路の乗算定数とするようにしたもので
ある。
【0022】請求項5の発明に係る振幅・位相検出装置
は、検出した交流信号の位相を一次遅れ回路の位相特性
だけ進める補償信号を発生する補償信号発生器を設けた
ものである。
【0023】請求項6の発明に係る振幅・位相検出装置
は、検出した交流信号の位相を低域通過フィルタの位相
特性だけ進める補償信号を発生する補償信号発生器を設
けたものである。
【0024】請求項7の発明に係る振幅・位相検出装置
は、第1及び第2の増幅回路の出力を一次遅れ回路の位
相特性に基づいて回転座標変換し、その第1及び第2の
増幅回路の出力の位相を当該位相特性分だけ進めるよう
にしたものである。
【0025】請求項8の発明に係る振幅・位相検出装置
は、周波数演算手段により演算された周波数に基づいて
一次遅れ回路の入力側から減算器の出力側までのゲイン
特性と上記一次遅れ回路のゲイン特性及び位相特性を演
算し、その一次遅れ回路の出力にその一次遅れ回路の入
力側から上記減算器の出力側までのゲイン特性の逆数を
乗算し、かつ、上記減算器の出力にその一次遅れ回路の
ゲイン特性の逆数を乗算するとともに、その一次遅れ回
路の位相特性を回転座標変換回路に与えるようにしたも
のである。
【0026】請求項9の発明に係る振幅・位相検出装置
は、周波数指令値に基づいて一次遅れ回路の入力側から
減算器の出力側までのゲイン特性と上記一次遅れ回路の
ゲイン特性及び位相特性を演算し、その一次遅れ回路の
出力にその一次遅れ回路の入力側から上記減算器の出力
側までのゲイン特性の逆数を乗算し、かつ、上記減算器
の出力にその一次遅れ回路のゲイン特性の逆数を乗算す
るとともに、その一次遅れ回路の位相特性を回転座標変
換回路に与えるようにしたものである。
【0027】請求項10の発明に係る振幅・位相検出装
置は、低域通過フィルタ及び微分回路の出力をその低域
通過フィルタの位相特性に基づいて回転座標変換し、そ
の低域通過フィルタ及び微分回路の出力の位相を当該位
相特性分だけ進めるようにしたものである。
【0028】請求項11の発明に係る振幅・位相検出装
置は、交流信号検出手段及び微分演算手段の出力を交流
信号の基準位相に基づいて回転座標変換し、その交流信
号検出手段及び微分演算手段の出力をその交流信号の余
弦波成分と正弦波成分に変換するようにしたものであ
る。
【0029】請求項12の発明に係る振幅・位相検出装
置は、一次遅れ回路及び一次進み回路の出力を交流信号
の基準位相に基づいて回転座標変換し、その一次遅れ回
路及び一次進み回路の出力をその交流信号の余弦波成分
と正弦波成分に変換するようにしたものである。
【0030】請求項13の発明に係る振幅・位相検出装
置は、交流信号検出手段により検出された交流信号から
一次遅れ回路の出力を減算するとともに、その減算結果
及び交流信号にそれぞれ所定値を乗算する位相差発生手
段を設け、その位相差発生手段の出力をそれぞれ上記交
流信号の基準位相に基づいて回転座標変換し、その位相
差発生手段の出力をそれぞれ交流信号の余弦波成分と正
弦波成分に変換するようにしたものである。
【0031】請求項14の発明に係る振幅・位相検出装
置は、交流信号検出手段及び位相進み回路の出力を交流
信号の基準位相に基づいて回転座標変換し、その交流信
号検出手段及び位相進み回路の出力をその交流信号の余
弦波成分と正弦波成分に変換するようにしたものであ
る。
【0032】請求項15の発明に係る振幅・位相検出装
置は、交流信号の基準位相における余弦及び正弦のそれ
ぞれに交流信号検出手段により検出された交流信号を乗
算するとともに、各乗算結果を一次遅れ回路に入力し、
各乗算結果からその一次遅れ回路の出力を減算した減算
結果及びその一次遅れ回路の出力に基づいて、その交流
信号の余弦波成分と正弦波成分を演算するようにしたも
のである。
【0033】請求項16の発明に係る振幅・位相検出装
置は、変換手段が出力する交流信号の余弦波成分と正弦
波成分を低域通過フィルタを通過させたのち振幅・位相
差検出手段に入力させるようにしたものである。
【0034】
【作用】請求項1の発明における振幅・位相検出装置
は、交流信号検出手段により検出された交流信号の周波
数で所定の位相特性を有し、その位相特性分だけ位相が
推移した交流信号を演算する演算回路と、その交流信号
検出手段により検出された交流信号に上記位相特性の余
弦を乗算する第1の増幅回路と、その第1の増幅回路の
出力から上記演算回路の出力を減算した結果に、上記位
相特性の正弦の逆数を乗算する第2の増幅回路とを設け
たことにより、演算によって直ちにその交流信号の周波
数で互いに90度位相が異なる2つの交流信号が求めら
れるため、位相遅れなく交流信号の振幅及び位相を検出
できるようになる。
【0035】請求項2の発明における振幅・位相検出装
置は、交流信号検出手段により検出された交流信号を微
分する演算回路を信号分離手段に設けたことにより、請
求項1の発明における第1の増幅回路を削除できるよう
になる。
【0036】請求項3の発明における振幅・位相検出装
置は、周波数演算手段により演算された周波数に基づい
て演算回路のゲイン特性及び位相特性を演算し、その演
算回路の出力に該ゲイン特性の逆数を乗算するととも
に、該位相特性の余弦を第1の増幅回路の乗算定数と
し、かつ、該位相特性の正弦の逆数を第2の増幅回路の
乗算定数とする補償手段を設けたことにより、被検出系
の周波数が変動しても正確に交流信号の振幅及び位相を
検出することができるようになる。
【0037】請求項4の発明における振幅・位相検出装
置は、周波数指令値に基づいて演算回路のゲイン特性及
び位相特性を演算し、その演算回路の出力に該ゲイン特
性の逆数を乗算するとともに、該位相特性の余弦を第1
の増幅回路の乗算定数とし、かつ、該位相特性の正弦の
逆数を第2の増幅回路の乗算定数とする補償手段を設け
たことにより、可変周波数の電源によって周波数が変化
する被検出系を対象とする場合であっても、正確に交流
信号の振幅及び位相を検出することができるようにな
る。
【0038】請求項5の発明における振幅・位相検出装
置は、検出した交流信号の位相を一次遅れ回路の位相特
性だけ進める補償信号を発生する補償信号発生器を設け
たことにより、その一次遅れ回路による位相遅れを解消
でき、位相遅れなく交流信号の振幅及び位相を検出でき
るようになる。
【0039】請求項6の発明における振幅・位相検出装
置は、検出した交流信号の位相を低域通過フィルタの位
相特性だけ進める補償信号を発生する補償信号発生器を
設けたことにより、その低域通過フィルタによる位相遅
れを解消でき、位相遅れなく交流信号の振幅及び位相を
検出できるようになる。
【0040】請求項7の発明における振幅・位相検出装
置は、第1及び第2の増幅回路の出力を一次遅れ回路の
位相特性に基づいて回転座標変換し、その第1及び第2
の増幅回路の出力の位相を当該位相特性分だけ進める回
転座標変換回路を設けたことにより、その一次遅れ回路
による位相遅れを解消でき、位相遅れなく交流信号の振
幅及び位相を検出できるようになる。
【0041】請求項8の発明における振幅・位相検出装
置は、周波数演算手段により演算された周波数に基づい
て一次遅れ回路の入力側から減算器の出力側までのゲイ
ン特性と上記一次遅れ回路のゲイン特性及び位相特性を
演算し、その一次遅れ回路の出力にその一次遅れ回路の
入力側から上記減算器の出力側までのゲイン特性の逆数
を乗算し、かつ、上記減算器の出力にその一次遅れ回路
のゲイン特性の逆数を乗算するとともに、その一次遅れ
回路の位相特性を回転座標変換回路に与える補償手段を
設けたことにより、被検出系の周波数が変動しても正確
に交流信号の振幅及び位相を検出することができるよう
になる。
【0042】請求項9の発明における振幅・位相検出装
置は、周波数指令値に基づいて一次遅れ回路の入力側か
ら減算器の出力側までのゲイン特性と上記一次遅れ回路
のゲイン特性及び位相特性を演算し、その一次遅れ回路
の出力にその一次遅れ回路の入力側から上記減算器の出
力側までのゲイン特性の逆数を乗算し、かつ、上記減算
器の出力にその一次遅れ回路のゲイン特性の逆数を乗算
するとともに、その一次遅れ回路の位相特性を回転座標
変換回路に与える補償手段を設けたことにより、可変周
波数の電源によって周波数が変化する被検出系を対象と
する場合であっても、正確に交流信号の振幅及び位相を
検出することができるようになる。
【0043】請求項10の発明における振幅・位相検出
装置は、低域通過フィルタ及び微分回路の出力をその低
域通過フィルタの位相特性に基づいて回転座標変換し、
その低域通過フィルタ及び微分回路の出力の位相を当該
位相特性分だけ進める回転座標変換回路を設けたことに
より、その低域通過フィルタによる位相遅れを解消で
き、位相遅れなく交流信号の振幅及び位相を検出できる
ようになる。
【0044】請求項11の発明における振幅・位相検出
装置は、交流信号検出手段及び微分演算手段の出力を交
流信号の基準位相に基づいて回転座標変換し、その交流
信号検出手段及び微分演算手段の出力をその交流信号の
余弦波成分と正弦波成分に変換する変換手段を設けたこ
とにより、演算によって直ちにその交流信号の余弦波成
分と正弦波成分が求められるため、位相遅れなく交流信
号の振幅及び位相を検出できるようになる。
【0045】請求項12の発明における振幅・位相検出
装置は、一次遅れ回路及び一次進み回路の出力を交流信
号の基準位相に基づいて回転座標変換し、その一次遅れ
回路及び一次進み回路の出力をその交流信号の余弦波成
分と正弦波成分に変換する変換手段を設けたことによ
り、その一次遅れ回路による位相遅れを解消でき、微分
回路を設けることなく直ちに交流信号の振幅及び位相を
検出できるようになる。
【0046】請求項13の発明における振幅・位相検出
装置は、交流信号検出手段により検出された交流信号か
ら一次遅れ回路の出力を減算するとともに、その減算結
果及び交流信号にそれぞれ所定値を乗算する位相差発生
手段と、その位相差発生手段の出力をそれぞれ上記交流
信号の基準位相に基づいて回転座標変換し、その位相差
発生手段の出力をそれぞれ交流信号の余弦波成分と正弦
波成分に変換する変換手段とを設けたことにより、その
一次遅れ回路による位相遅れを解消でき、微分回路を設
けることなく直ちに交流信号の振幅及び位相を検出でき
るようになる。
【0047】請求項14の発明における振幅・位相検出
装置は、交流信号検出手段及び位相進み回路の出力を交
流信号の基準位相に基づいて回転座標変換し、その交流
信号検出手段及び位相進み回路の出力をその交流信号の
余弦波成分と正弦波成分に変換する変換手段を設けたこ
とにより、微分回路を設けることなく直ちに交流信号の
振幅及び位相を検出できるようになる。
【0048】請求項15の発明における振幅・位相検出
装置は、交流信号の基準位相における余弦及び正弦のそ
れぞれに交流信号検出手段により検出された交流信号を
乗算するとともに、各乗算結果を一次遅れ回路に入力
し、各乗算結果からその一次遅れ回路の出力を減算した
減算結果及びその一次遅れ回路の出力に基づいて、その
交流信号の余弦波成分と正弦波成分を演算する変換手段
を設けたことにより、その一次遅れ回路による位相遅れ
を解消でき、微分回路を設けることなく直ちに交流信号
の振幅及び位相を検出できるようになる。
【0049】請求項16の発明における振幅・位相検出
装置は、変換手段が出力する交流信号の余弦波成分と正
弦波成分を低域通過フィルタを通過させたのち振幅・位
相差検出手段に入力させるようにしたことにより、高調
波に対する影響を小さくできるようになる。
【0050】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は請求項1の発明の一実施例による振幅・位
相検出装置を示す構成図であり、図において、従来のも
のと同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省
略する。13は交流電圧検出器4(交流信号検出手段)
により検出された電圧信号v(交流信号)を、その電圧
信号vの周波数で互いに90度位相が異なる2つの電圧
信号a,bに分離する信号分離手段、14は交流電圧検
出器4により検出された電圧信号の周波数で所定の位相
特性φ(ただし、ゲイン特性は1(0dB))を有し、
その位相特性分φだけ位相が推移した電圧信号を演算す
る演算回路、15は交流電圧検出器4により検出された
電圧信号vに位相特性φの余弦cosφを乗算する増幅
器(第1の増幅回路)、16は増幅器15の出力から演
算回路14の出力を減算する減算器、17は位相特性φ
の正弦sinφの逆数を乗算する増幅器であり、減算器
16及び増幅器17から第2の増幅回路が構成されてい
る。
【0051】18は信号分離手段13により分離された
2つの電圧信号a,bを極座標変換し、電圧信号vの振
幅Vと位相θを検出する振幅・位相検出手段、19は電
圧信号aを2乗する乗算器、20は電圧信号bを2乗す
る乗算器、21は乗算器19,20の乗算結果を加算す
る加算器、22は加算器21の加算結果の平方根を演算
する平方根演算回路、23は電圧信号aを平方根演算回
路22の演算結果で割り算する除算器、24は除算器2
3の出力の逆余弦(0〜180度の範囲内)を演算する
逆余弦演算回路、25は電圧信号bが正のとき”1”を
出力し、負のとき”−1”を出力する符号演算回路、2
6は逆余弦演算回路24の出力に符号演算回路25の出
力を乗算し、−180〜180度の範囲で電圧信号vの
位相θを演算する乗算器である。
【0052】次に動作について説明する。まず、従来の
ものと同様に、交流電圧検出器4が被検出系1の交流電
圧を検出し、その交流電圧に比例した電圧信号vを出力
する。そして、その電圧信号vを入力すると信号分離手
段13は、その電圧信号vをその電圧信号vの周波数で
互いに90度位相が異なる2つの電圧信号a,bに分離
するが、その詳細は下記に示す。
【0053】例えば、電圧信号vが振幅Vを有するVc
osθであるとすると、Vcosθを電圧信号aとして
出力する一方、演算回路14が下記に示すように位相特
性φだけ位相が推移した電圧信号vを演算する。 ・演算前の電圧信号v v=Vcosθ ・・・(1) ・演算後の電圧信号v v=Vcos(θ+φ) =V(cosθcosφ−sinθsinφ) ・・・(2)
【0054】また、増幅器15は、位相特性φの余弦c
osφを乗算定数として有しているので、下記に示すよ
うに、電圧信号vに位相特性φの余弦cosφを乗算し
た結果を出力する。 増幅器15の出力=Vcosθcosφ ・・・(3)
【0055】そして、減算器16が、下記に示すよう
に、増幅器15の出力から演算回路14の出力を減算し
たのち、増幅器17が位相特性φの正弦sinφの逆数
を乗算し、その乗算結果を電圧信号bとして出力する。 加算器16の出力=Vsinθsinφ ・・・(4) b=Vsinθsinφ/sinφ =Vsinθ ・・・(5)
【0056】従って、信号分離手段13は、電圧信号a
=Vcosθと電圧信号b=sinθを出力することに
なるが、cosθとsinθは互いに位相が90度異な
るので、信号分離手段13は電圧信号vを、互いに90
度位相が異なる2つの電圧信号a,bに分離することに
なる。なお、信号分離手段13では、従来のように、一
次遅れ回路や低域通過フィルタを用いずに、演算によっ
て電圧信号a,bを求めているので、2つの電圧信号
a,bには位相遅れが存在しない。
【0057】次に、2つの電圧信号a,bを入力すると
振幅・位相検出手段18は、2つの電圧信号a,bを極
座標変換し、電圧信号vの振幅Vと位相θを検出するが
(図2参照)、その詳細は下記に示す。
【0058】まず、電圧信号a,bはそれぞれ乗算器1
9,20で2乗されたのち、加算器21が乗算器19,
20の出力を加算するので、加算器21の出力は下記の
ようになる。 加算器21の出力=V2 cos2 θ+V2 sin2 θ ・・・(6) そして、平方根演算回路22は、加算器21の出力の平
方根を演算するので、下記に示すように、平方根演算回
路22の出力は、V(極座標の大きさ)となり、交流電
圧の振幅を検出したことになる。 平方根演算回路22の出力=(V2 cos2 θ+V2 sin2 θ)1/2 ={V2 (cos2 θ+sin2 θ)}1/2 =V ・・・(7)
【0059】また、除算器23では、電圧信号aが平方
根演算回路22の出力で割り算され、逆余弦演算回路2
4が、除算器23の出力の逆余弦cos−1を下記に示
すように演算する。 除算器23の出力=Vcosθ/V =cosθ ・・・(8) 逆余弦演算回路24の出力=θ ・・・(9) ただし、0<θ<180度
【0060】そして、最後に、逆余弦演算回路24の出
力に、符号演算回路25の出力(電圧信号bが正のと
き”1”、負のとき”−1”)が乗算器26で乗算され
るので、−180〜180度の範囲で交流電圧の位相θ
が検出されたことになる。
【0061】このように、実施例1によれば、上述した
ように、互いに位相が90度異なる2つの電圧信号a,
bを演算によって直ちに求めることができるので、位相
遅れなく高速に交流電圧の振幅V及び位相θを検出する
ことができる。従って、本装置によって検出した交流電
圧の振幅V及び位相θを用いれば、機器の制御特性や保
護特性を向上させることができる。
【0062】実施例2.上記実施例1では、交流電圧検
出器4が検出した交流電圧を被検出系1の交流信号とし
たものについて示したが、交流電流検出器等を用いて被
検出系1の交流電流を検出し、その交流電流を被検出系
1の交流信号としてもよく、上記実施例1と同様の効果
が得られる。
【0063】実施例3.上記実施例1では、逆余弦演算
回路24を用いて位相θを演算するものについて示した
が、逆正弦演算回路や逆正接演算回路等を用いて位相θ
を演算するようにしてもよい。
【0064】実施例4.図3は請求項2の発明の一実施
例による振幅・位相検出装置を示す構成図であるが、上
記実施例1における演算回路14を、交流電圧検出器4
により検出された電圧信号vを微分する微分回路14a
によって構成したものである。
【0065】次に動作について説明する。この実施例4
の場合、実施例1における演算回路14を微分回路14
aによって構成したものであるので、上記実施例1と同
様に、電圧信号vが振幅Vを有するVcosθであると
すると、微分回路14aによって電圧信号vを微分する
と微分回路14aの出力は下記のようになる。 微分回路14aの出力=−Vsinθ ・・・(10)
【0066】従って、微分回路14aの出力は、電圧信
号vに対して位相が90度異なるので、微分回路14a
の位相特性は90度になるが、上述したように、増幅器
15の乗算定数は、微分回路14aの位相特性の余弦で
あるので、増幅器15の乗算定数は、cos90°=0
となり、増幅器15のゲインは0となる。また、増幅器
17の乗算定数は、微分回路14aの位相特性の正弦の
逆数であるので、増幅器17の乗算定数は、1/sin
90°=1となり、増幅器17のゲインは1となる。
【0067】従って、減算器16は、零値(増幅器15
のゲインが0であるので、常に零値を出力する)から微
分回路14aの出力である”−Vsinθ”を減算する
ことになるので、減算器16の出力は”Vsinθ”と
なり、また、増幅器17のゲンイが1であるので、電圧
信号bは”Vsinθ”となる。よって、実施例4にお
いても、実施例1と同様の結果を、演算によって位相遅
れなく求めることができる。なお、増幅器15のゲイン
は上述したように”0”であるので、増幅器15を削除
できることはいうまでもない。その他の点は、実施例1
と同様であるため説明を省略する。
【0068】実施例5.上記実施例1では、演算回路1
4の伝達関数について特に言及しなかったが、図4に示
すように、S平面の原点に零点、左半面の実軸上に電圧
信号vの角周波数と等しい大きさの極をもつように演算
回路14の伝達関数を特定してもよい。この場合、増幅
器15のゲインは1/21/2 、増幅器17のゲインは2
1/2 になる。なお、この実施例5によれば、実施例4の
ように微分回路14aを必要としないので、ノイズに対
する感度を低くできる。
【0069】実施例6.上記実施例1では、演算回路1
4の伝達関数について特に言及しなかったが、図5に示
すように、電圧信号vの角周波数と等しい大きさの極を
もつ安定な一次遅れを有するように演算回路14の伝達
関数を特定してもよい。この場合、増幅器15のゲイン
は1/21/2 、増幅器17のゲインは−21/2になる。
なお、この実施例6によれば、実施例4のように微分回
路14aを必要としないので、ノイズの感度を低くでき
る。因に、この実施例6の演算回路14cは上述したよ
うに、安定な一次遅れを有するが、従来例における一次
遅れ回路8とは異なり、一次遅れを演算によって実現し
ているので、演算結果には位相遅れが生じることはな
い。
【0070】実施例7.図6は請求項3の発明の一実施
例による振幅・位相検出装置を示す構成図であり、図に
おいて、30は振幅・位相検出手段18により検出され
た位相θに基づいて電圧信号vの周波数ω1 を演算する
周波数演算手段、31は振幅・位相検出手段18により
検出された位相θから演算によって求めた位相θ1 (詳
細は後述する)を減算する減算器、32は減算器31の
出力が180度より大きい場合、”1”を出力し、18
0度より大きくない場合、”0”を出力する比較器、3
3は減算器31の出力が−180度より小さい場合、”
1”を出力し、−180度より小さくない場合、”0”
を出力する比較器、34,35は比較器32,33の出
力をそれぞれ360倍する増幅器、36は増幅器35の
出力から増幅器34の出力を減算する減算器、37は減
算器31の出力と減算器36の出力を加算する加算器、
38は加算器37の出力を増幅し、電圧信号vの周波数
ω1 を演算する増幅器、39は電圧信号vの周波数変動
に応じて上限値と下限値を設定し、増幅器38により演
算された周波数ω1 がその上限値と下限値の範囲内に収
まるように制限する制限回路である。
【0071】また、40は制限回路39から出力された
周波数ω1 を積分する積分回路、41は積分回路40の
出力の余弦を演算する余弦演算回路、42は積分回路4
0の出力の正弦を演算する正弦演算回路、43は余弦演
算回路41の出力を2乗する乗算器、44は正弦演算回
路42の出力を2乗する乗算器、45は乗算器43,4
4の乗算結果を加算する加算器、46は加算器45の加
算結果の平方根を演算する平方根演算回路、47は余弦
演算回路41の出力を平方根演算回路46の演算結果で
割り算する除算器、48は除算器47の出力の逆余弦
(0〜180度の範囲内)を演算する逆余弦演算回路、
49は正弦演算回路42の出力が正のとき”1”を出力
し、負のとき”−1”を出力する符号演算回路、50は
逆余弦演算回路48の出力に符号演算回路49の出力を
乗算し、−180〜180度の範囲で電圧信号vの位相
θを演算する乗算器である。
【0072】また、51は周波数演算手段30により演
算された周波数ω1 に基づいて演算回路14のゲイン特
性及び位相特性を演算し、その演算回路14の出力に該
ゲイン特性の逆数を乗算するとともに、該位相特性の余
弦を増幅器15の乗算定数とし、かつ、該位相特性の正
弦の逆数を増幅器17の乗算定数とする補償手段、52
は制限回路39から出力された周波数ω1 に基づいて演
算回路14のゲイン特性を演算するゲイン特性演算回
路、53は制限回路39から出力された周波数ω 1 に基
づいて演算回路14の位相特性を演算する位相特性演算
回路、54はゲイン特性の逆数を演算する逆数演算回
路、55は演算回路14の出力にゲイン特性の逆数を乗
算する乗算器、56は位相特性の余弦を演算し、その演
算結果を増幅器15の乗算定数として設定する余弦演算
回路、57は位相特性の正弦を演算する正弦演算回路、
58は正弦演算回路57により演算された正弦の逆数を
演算し、その演算結果を増幅器17の乗算定数として設
定する逆数演算回路である。
【0073】次に動作について説明する。この実施例7
は、被検出系1の周波数が変動しても正確に電圧信号v
の振幅V及び位相θを演算できるようになされたもので
あり、実施例1の構成に周波数演算手段30と補償手段
51を付加したものである。
【0074】まず、周波数演算手段30は振幅・位相検
出手段18により検出された位相θに基づいて電圧信号
vの周波数ω1 を演算するものであり、その詳細は下記
に示すが、電圧信号vの周波数ω1 を演算する理由は、
被検出系1の周波数が変動すると、演算回路14の伝達
特性(ゲイン特性、位相特性)は所定の基準周波数に対
応するように設定されているので、演算回路14の伝達
特性が妥当なものでなくなり、その結果、正確に電圧信
号vの振幅V及び位相θを検出できなくなる。そこで、
電圧信号vの周波数ω1 に応じて演算回路14の伝達特
性を修正すべく、電圧信号vの周波数ω1 を演算するも
のである。
【0075】最初に、減算器31が振幅・位相検出手段
18により検出された位相θから演算によって求めた位
相θ1 を減算することにより、位相差θ−θ1 が生じて
いる否か、即ち、被検出系1の周波数が変動しているか
否かを判定し、その位相差θ−θ1 を出力する。そし
て、減算器31の出力である位相差θ−θ1 は、加算器
37に入力される一方、比較器32、33にそれぞれ入
力されて、180度または−180度と比較され、その
比較結果に応じて減算器36が加算器37に対して0,
360または−360を出力する。従って、加算器37
は位相差θ−θ1 に、0,360または−360を加算
することになるが、このような演算をする理由は、計算
の便宜上、その位相差θ−θ1 を−180度から180
度の範囲内に収めるためであり、また、この結果、周波
数演算手段30の閉ループ系が安定することになる。
【0076】そして、増幅器38が加算器37の加算結
果を増幅することにより、電圧信号vの周波数ω1 が演
算されるが、その周波数ω1 が上限値及び下限値から逸
脱することがないように制限回路39が周波数ω1 の値
を制限し、周波数演算手段30の演算結果として補償手
段51に出力される。
【0077】また、求めた周波数ω1 は、積分回路40
にも入力し、積分回路40で積分したのち、余弦演算回
路41及び正弦演算回路42によって、互いに90度の
位相差を有する2つの信号を作成するが、これは次回電
圧信号vの周波数ω1 を演算する際に、演算によって求
めた位相θ1 を予め演算しておく必要があるからであ
る。なお、周波数演算手段30では、余弦演算回路41
及び正弦演算回路42の出力に基づいて位相θ1 を演算
することになるが、この演算部(乗算器43〜乗算器5
0)は、振幅・位相検出手段18と同様の構成であるた
め説明を省略する。
【0078】そして、ゲイン特性演算回路52及び位相
特性演算回路53は、制限回路39から出力された周波
数ω1 に基づいて演算回路14のゲイン特性、位相特性
をそれぞれ演算する。ここで、演算回路14の伝達関数
がG(s)=sである場合、及び、G(s)=√2/s
+ω0 である場合のゲイン特性、位相特性の例を下記に
示す。 ・G(s)=sの場合 ゲイン特性=ω 位相特性 =π/2 ・G(s)=√2・s/(s+ω0 )の場合 ゲイン特性=√2・ω/(ω2 +ω0 21/2 位相特性 =π/2−tan−1ω/ω0
【0079】このように、ゲイン特性が演算されると逆
数演算回路54が、ゲイン特性の逆数を演算し、その演
算結果を乗算器55が演算回路14の出力に乗算する。
これにより、演算回路の14のゲイン特性が被検出系1
の周波数の変動に応じて修正される。
【0080】また、位相特性が演算されると余弦演算回
路56及び正弦演算回路57が、位相特性の余弦、正弦
をそれぞれ演算する。そして、余弦演算回路56が、そ
の位相特性の余弦を増幅器15の乗算定数として設定す
る。従って、増幅器15は、電圧信号vを入力すると、
その電圧信号vにその位相特性の余弦を乗算するように
なる。一方、逆数演算回路58が、正弦演算回路57に
より演算された正弦の逆数を演算し、その演算結果を増
幅器17の乗算定数として設定する。従って、増幅器1
7は、減算器16の出力を入力すると、その出力にその
正弦の逆数を乗算するようになる。これにより、演算回
路の14の位相特性が被検出系1の周波数の変動に応じ
て修正される。
【0081】以上のように、この実施例7によれば、被
検出系1の周波数の変動に応じて、演算回路14のゲイ
ン特性及び位相特性を補償するので、被検出系1の周波
数が変動しても正確に電圧信号vの振幅V及び位相θを
検出することができる。
【0082】実施例8.上記実施例7では、増幅器38
が加算器37の加算結果を増幅することによって電圧信
号vの周波数ω1 を演算するものについて示したが、図
7に示すように、加算器37の加算結果を積分する積分
回路59を増幅器38と並列に設けるとともに、増幅器
38の出力と積分回路59の出力を合計する加算器60
を設け、その合計結果を電圧信号vの周波数ω1 とする
ようにしてもよい。この実施例8によれば、積分回路5
9によって定常的な誤差分を解消することができ、より
正確に電圧信号vの周波数ω1 を演算することができ
る。
【0083】実施例9.上記実施例8では、増幅器38
と積分回路59から電圧信号vの周波数ω1 を演算する
ものについて示したが、図8に示すように、加算器60
の出力側に一次遅れ回路61を設けるようにしてもよ
い。この実施例9によれば、ノイズの感度を下げること
ができ、より正確に電圧信号vの周波数ω1 を演算する
ことができる。
【0084】実施例10.上記実施例7では、被検出系
1の周波数ω1 を演算によって求め、その周波数ω1
基づいて演算回路14のゲイン特性及び位相特性を補償
するものについて示したが、図9に示すように、周波数
指令値ω* に基づいて制御装置62が被検出系1の周波
数を制御し、電力変換器63が負荷3に可変周波数電力
を供給する場合には、その周波数指令値ω* に基づいて
補償手段51が演算回路14のゲイン特性及び位相特性
を補償するようにしてもよい。その他は実施例7と同様
であるため説明を省略する。これにより、可変周波数の
電源によって周波数が変化する被検出系1を対象とする
場合であっても、正確に電圧信号vの振幅V及び位相θ
を検出することができる。なお、この実施例10は請求
項4の発明に対応している。
【0085】実施例11.図10は請求項5の発明の一
実施例による振幅・位相検出装置を示す構成図であり、
図において、64交流電圧検出器4により検出された電
圧信号vを入力する一次遅れ回路、65は一次遅れ回路
64の出力にその一次遅れ回路64のゲインの逆数を乗
算する増幅器(第1の増幅回路)、66は一次遅れ回路
64の出力から電圧信号vを減算する減算器、67は減
算器66の出力に、一次遅れ回路64の入力側から減算
器66の出力側までのゲインの逆数を乗算する増幅器
(第2の増幅回路)、68は振幅・位相検出手段18に
より検出された電圧信号vの位相θを一次遅れ回路64
の位相特性だけ進める補償信号を発生する補償信号発生
器、69は乗算器26の出力から補償信号発生器68の
出力を減算する減算器である。
【0086】次に動作について説明する。まず、一次遅
れ回路64は位相特性φを有しているので、電圧信号v
の位相をその位相特性φ分だけ遅延する。ここで、一次
遅れ回路64の伝達関数G1 は、1/(sT+1)であ
るので、一次遅れ回路のゲインは、1/{(ω0 T)2
+1}1/2 であるが、直流ゲインは1である。ただし、
Tは時定数である。
【0087】そして、一次遅れ回路64により遅延され
た電圧信号vは、一次遅れ回路64のゲインの逆数
{(ω0 T)2 +1}1/2 を乗算定数として有する増幅
器65に入力されるので、その電圧信号vに当該乗算定
数が乗算され、その乗算結果が電圧信号aとして出力さ
れる。
【0088】また、一次遅れ回路64により遅延された
電圧信号vは、減算器66に入力されるので、その遅延
された電圧信号vから交流電圧検出器4により検出され
た電圧信号vが減算される。さらに、その減算結果は、
一次遅れ回路64の入力側から減算器66の出力側まで
のゲインの逆数を乗算定数{(ω0 T)2 +1}1/2
ω0 Tとして有する増幅器67に入力されるので、その
減算結果vに当該乗算定数が乗算され、その乗算結果が
電圧信号bとして出力される。
【0089】ここで、電圧信号aと電圧信号bを対比す
ると、電圧信号aと電圧信号bは、互いに90度位相が
異なる信号であるといえる。その理由は、一次遅れ回路
64の伝達関数G1 と、一次遅れ回路64の入力側から
減算器66の出力側までの伝達関数G2 を比較すれば明
らかであるので、伝達関数G1 と伝達関数G2 を以下に
示す。 G1 =1/(sT+1) ・・・(11) G2 =1−1/(sT+1) =−Ts/(sT+1) ・・・(12) 従って、電圧信号vがVcosθであるとすると、電圧
信号a及び電圧信号bは、下記に示すように表すことが
できる。 a=Vcos(θ−φ) ・・・(13) b=−Vsin(θ−φ) ・・・(14)
【0090】そして、振幅・位相検出手段18は、その
電圧信号aと電圧信号bに基づいて、上記実施例1と同
様に、電圧信号vの振幅Vと位相θを検出するが、この
実施例11では、信号分離手段4において一次遅れ回路
64を用いているので、式(13)(14)からも明ら
かなように、一次遅れ回路64の位相特性φだけ位相が
遅延しているため、このままでは電圧信号vの振幅Vと
位相θを直ちに検出できない問題点がある。つまり、乗
算器26から出力される位相がθ−φとなる。そこで、
その位相遅れを解消するため、補償信号発生器68が乗
算器26の出力を一次遅れ回路64の位相特性φだけ進
める補償信号−φ=−tan-1ω0 Tを発生し、減算器
69が乗算器26の出力から補償信号−φ=−tan-1
ω0 Tを減算するので、一次遅れ回路64による位相遅
れが解消し、直ちに電圧信号vの振幅Vと位相θを検出
できるようになる。
【0091】実施例12.図11は請求項6の発明の一
実施例による振幅・位相検出装置を示す構成図であり、
図において、70は交流電圧検出器4により検出された
電圧信号vに重畳する高調波を除去する低域通過フィル
タ、71は低域通過フィルタ70の出力を微分する微分
回路である。
【0092】次に動作について説明する。まず、交流電
圧検出器4により検出された電圧信号vを低域通過フィ
ルタ70が入力し、電圧信号vに重畳された高調波を除
去する。そして、高調波が除去された電圧信号vは、電
圧信号aとして振幅・位相検出手段18に出力される一
方、微分回路71に出力される。そして、微分回路71
は高調波が除去された電圧信号vを微分し、その微分結
果を電圧信号bとして振幅・位相検出手段18に出力す
る。
【0093】このように、電圧信号bは電圧信号aを微
分した信号であるので、電圧信号aと電圧信号bは、互
いに90度位相が異なる信号であるといえる。従って、
実施例1と同様に、電圧信号aと電圧信号bに基づいて
電圧信号vの振幅Vと位相θを検出することができる
が、上記実施例11の一次遅れ回路64と同様に、低域
通過フィルタ70の位相特性φだけ位相が遅延するの
で、補償信号発生器68が低域通過フィルタ70の位相
特性φだけ進める補償信号−φ=−tan-1ω0 Tを発
生し、その位相遅れを解消している。これにより、位相
遅れなく直ちに電圧信号vの振幅Vと位相θを検出でき
るようになる。
【0094】実施例13.図12は請求項7の発明の一
実施例による振幅・位相検出装置を示す構成図であり、
図において、72,73は一次遅れ回路64の位相特性
(位相差)の余弦cosφをゲインにもつ増幅器、7
4,75は一次遅れ回路64の位相特性(位相差)の正
弦sinφをゲインにもつ増幅器、76は増幅器72の
出力と増幅器75の出力を加算する加算器、77は増幅
器74の出力から増幅器73の出力を減算する減算器で
ある。なお、増幅器72〜75と加算器76と減算器7
7とから回転座標変換回路が構成されており、当該回転
座標変換回路は、増幅器65,67の出力を一次遅れ回
路64の位相特性φに基づいて回転座標変換し、増幅器
65,67の出力の位相を当該位相特性φだけ進める機
能を有している。
【0095】次に動作について説明する。増幅回路65
及び増幅回路67の出力は、実施例11で説明したよう
に、電圧信号vの位相より一次遅れ回路64の位相特性
φだけ遅れている。そこで、この実施例13では、回転
座標変換回路によって位相遅れを解消しようとするもの
である。
【0096】以下、回転座標変換回路について詳述す
る。まず、電圧信号vがVcosθであるとすると、上
述したように、一次遅れ回路64の位相特性φにより、
増幅器65,67の出力は下記のようになる。 増幅器65の出力=Vcos(θ−φ) ・・・(15) 増幅器67の出力=−Vsin(θ−φ) ・・・(16)
【0097】そして、加算器76は、増幅器72の出力
と増幅器75の出力を加算するので、加算器76の出力
は下記のようになる。 加算器76の出力 =Vcos(θ−φ)cosφ−Vsin(θ−φ)sinφ =Vcosθ ・・・(17)
【0098】一方、減算器77は、増幅器74の出力か
ら増幅器73の出力を減算するので減算器77の出力は
下記のようになる。 減算器77の出力 =Vcos(θ−φ)sinφ+Vsin(θ−φ)cosφ =Vsinθ ・・・(18)
【0099】式(15)(16)と式(17)(18)
を比較すると明らかなように、回転座標変換回路によっ
て、増幅器65,67の出力は、一次遅れ回路64の位
相特性φ分だけ進むことがわかる。従って、一次遅れ回
路64による位相遅れが解消され、直ちに電圧信号vの
振幅Vと位相θを検出できるようになる。その他は上記
実施例1と同様であるため説明を省略する。
【0100】実施例14.図13は請求項8の発明の一
実施例による振幅・位相検出装置を示す構成図であり、
図において、78は周波数演算手段30により演算され
た周波数ω1 に基づいて一次遅れ回路64のゲイン特性
を演算するゲイン特性演算回路、79は周波数演算手段
30により演算された周波数ω1 に基づいて一次遅れ回
路64の入力側から減算器66の出力側までのゲイン特
性を演算するゲイン特性演算回路、80は周波数演算手
段30により演算された周波数ω1 に基づいて一次遅れ
回路64の位相特性を演算する位相特性演算回路であ
る。
【0101】また、81,83はゲイン特性演算回路7
8,79により演算されたゲイン特性の逆数をそれぞれ
演算する逆数演算回路、82は一次遅れ回路64の出力
に逆数演算回路81の演算結果を乗算する乗算器、84
は減算器66の出力に逆数演算回路83の演算結果を乗
算する乗算器、85は上記位相特性の余弦を演算し、そ
の演算結果を増幅器72,73の乗算定数として設定す
る余弦演算回路、86は上記位相特性の正弦を演算し、
その演算結果を増幅器74,75の乗算定数として設定
する余弦演算回路である。
【0102】次に動作について説明する。この実施例1
4では、上記実施例7と同様に、周波数演算手段30に
よって被検出系1の周波数ω1 を演算し、被検出系1の
周波数の変動に応じて、一次遅れ回路64のゲイン特性
及び位相特性を補償するものである。
【0103】即ち、ゲイン特性演算回路78,79が、
上記実施例7と同様にして、ゲイン特性を演算したの
ち、逆数演算回路81,83が当該ゲイン特性の逆数を
それぞれ演算し、乗算器82,84が一次遅れ回路64
の出力と減算器66の出力に逆数演算回路81,83の
演算結果をそれぞれ乗算することにより、ゲイン特性を
補償するものである。これにより、一次遅れ回路の64
のゲイン特性が被検出系1の周波数の変動に応じて修正
されることになる。
【0104】また、位相特性の補償は、位相特性演算回
路80が、上記実施例7と同様にして、位相特性を演算
したのち、余弦演算回路85が当該位相特性の余弦を演
算して、その演算結果を増幅器72,73の乗算定数と
するとともに、正弦演算回路86が当該位相特性の正弦
を演算して、その演算結果を増幅器74,75の乗算定
数とすることにより、位相特性を補償している。これに
より、一次遅れ回路64の位相特性が被検出系1の周波
数の変動に応じて修正されることになる。
【0105】実施例15.上記実施例14では、被検出
系1の周波数ω1 を演算によって求め、その周波数周波
数ω1 に基づいて一次遅れ回路64のゲイン特性及び位
相特性を補償するものについて示したが、図14に示す
ように、周波数指令値ω* に基づいて制御装置62が被
検出系1の周波数を制御し、電力変換器63が負荷3に
可変周波数電力を供給する場合には、その周波数指令値
ω* に基づいて補償手段51が一次遅れ回路64のゲイ
ン特性及び位相特性を補償するようにしてもよい。その
他は実施例14と同様であるため説明を省略する。これ
により、可変周波数の電源によって周波数が変化する被
検出系1を対象とする場合であっても、正確に電圧信号
vの振幅V及び位相θを検出することができる。なお、
この実施例15は請求項9の発明に対応している。
【0106】実施例16.上記実施例13では、回転座
標変換回路が、増幅器65,67の出力を一次遅れ回路
64の位相特性φに基づいて回転座標変換するものにつ
いて示したが、図15に示すように、回転座標変換回路
が、低域通過フィルタ70の出力と微分回路71の出力
を、低域通過フィルタ70の位相特性φに基づいて回転
座標変換するようにしてもよく、上記実施例13と同様
の効果を奏する。なお、この実施例16は請求項10の
発明に対応している。
【0107】実施例17.図16は請求項11の発明の
一実施例による振幅・位相検出装置を示す構成図であ
り、図において、90は交流電圧検出器4により検出さ
れた電圧信号vを微分する微分回路(微分演算手段)、
91は電圧信号vの基準位相θ2 の余弦及び正弦を演算
する三角関数計算器、92は交流電圧検出器4及び微分
回路90の出力を、三角関数計算器91の演算結果に基
づいて回転座標変換し、交流電圧検出器4及び微分回路
90の出力を電圧信号vの余弦波成分と正弦波成分に変
換する積和算器(変換手段)、93は電圧信号vに余弦
波成分を乗算する乗算器、94は電圧信号vに正弦波成
分を乗算する乗算器、95電圧信号v2 に余弦波成分を
乗算する乗算器、96は電圧信号v2 に正弦波成分を乗
算する乗算器、97は乗算器93の出力から乗算器96
の出力を減算する減算器、98は乗算器94の出力と乗
算器95の出力を加算し、その加算結果の符号を反転す
る加算器である。
【0108】また、99は積和算器92により変換され
た電圧信号vの余弦波成分aと正弦波成分bを極座標変
換し、その電圧信号vの振幅Vを検出するとともに、そ
の電圧信号vの位相θと基準位相θ2 との位相差θ−θ
2 を検出する振幅・位相差検出手段、100は振幅・位
相差検出手段99における振幅検出部であり、乗算器1
9,20、加算器21及び平方根演算回路22から構成
されている(図1参照)。101は振幅・位相差検出手
段101における位相差検出部であり、除算器23、逆
余弦演算回路24、符号演算回路25及び乗算器26か
ら構成されている(図1参照)。また、102は位相検
出部101により検出された位相差θ−θ2 に基準位相
θ2 を加算する加算器(加算手段)である。
【0109】次に動作について説明する。まず、交流電
圧検出器4が電圧信号vを検出すると微分回路90は、
その電圧信号vを微分し、その電圧信号vと90度位相
が異なる電圧信号v2 を出力する。即ち、電圧信号v=
Vcosθであるとすると、電圧信号v2 =−sinθ
を出力する。一方、三角関数計算器91は、電圧信号v
の基準位相θ2 を入力し、その基準位相θ2 の余弦co
sθ2 及び正弦sinθ2 を演算する。因に、基準位相
θ2 は、被検出系1の定格周波数と等しい周波数の位相
であるので、被検出系1の定格周波数が特定されれば
(通常、被検出系1の定格周波数は50HZ または60
Z である)、基準位相θ2 は特定される。
【0110】そして、積和算器92は、電圧信号vと電
圧信号v2 を、基準位相θ2 の余弦cosθ2 及び正弦
sinθ2 に基づいて回転座標変換し、電圧信号vと電
圧信号v2 を電圧信号vの余弦波成分aと正弦波成分b
に変換するが、積和算器92は、後段の振幅・位相差検
出手段99が電圧信号vの位相θと基準位相θ2 の位相
差θ−θ2 を検出できるようにするため、回転座標変換
によって電圧信号vと電圧信号v2 の位相を基準位相θ
2 だけ遅延させている。積和算器92の回転座標変換を
式で表すと下記のようになる。
【0111】 減算器97の出力a =Vcosθcosθ2 +Vsinθsinθ2 =Vcos(θ−θ2 ) ・・・(19) 加算器98の出力b =Vcos(θ−φ)sinφ+Vsin(θ−φ)cosφ =Vsin(θ−θ2 ) ・・・(20)
【0112】そして、振幅・位相差検出手段99が、積
和算器92により変換された電圧信号aと電圧信号bを
極座標変換し、その電圧信号vの振幅Vを検出するとと
もに、その電圧信号vの位相θと基準位相θ2 との位相
差θ−θ2 を検出する(詳細な動作は実施例1参照)。
そして、加算器102が、位相差検出部101の出力で
ある位相差θ−θ2 に基準位相θ2 を加算し、電圧信号
vの位相θを演算する。従って、この実施例17におい
ても、位相遅れなく電圧信号vの振幅Vと位相θを検出
することができる。
【0113】実施例18.上記実施例17では、積和算
器92が交流電圧検出器4の出力と微分回路90の出力
を回転座標変換するものについて示したが、図17に示
すように、微分回路90の代わりに、交流電圧検出器4
により検出された電圧信号vを入力する位遅れフィルタ
(一次遅れ回路)103と、交流電圧検出器4により検
出された電圧信号vを入力し、位相遅れフィルタ103
が出力する電圧信号の位相より90度位相が進んだ電圧
信号を出力する位相進みフィルタ(一次進み回路)10
4を設け、この位相遅れフィルタ103の出力と位相進
みフィルタ104の出力を積和算器92が回転座標変換
するようにしてもよく、上記実施例17と同様の効果を
奏する。
【0114】次に動作について説明する。例えば、位相
遅れフィルタ103の伝達関数G1 (s)と位相進みフ
ィルタ104の伝達関数G2 (s)が、下記に示すよう
に設定されているとする。 G1 (s)=Ka /(sT+1) ・・・(21) ただし、Ka ={1+(ω0 T)21/22 (s)=Kb sT/(sT+1) ・・・(22) ただし、Kb ={1+(ω0 T)21/2 /ω0
【0115】ここで、G1 (s)とG2 (s)を比較す
ると、G2 (s)/G1 (s)=sTとなるので、位相
遅れフィルタ103が出力する信号の位相と、位相進み
フィルタ104が出力する信号の位相の差は、90度に
なる。従って、位相遅れフィルタ103が出力と位相進
みフィルタ104が出力を積積和算器92に入力すれ
ば、上記実施例17と同様に、位相遅れなく直ちに電圧
信号vの振幅Vと位相θを検出することができる。な
お、この実施例18によれば、微分回路が不要となるの
で、ノイズに対する影響が軽減される。因に、この実施
例18は請求項12の発明に対応している。
【0116】実施例19.上記実施例17では、積和算
器92が交流電圧検出器4の出力と微分回路90の出力
を回転座標変換するものについて示したが、図18に示
すように、微分回路90の代わりに、交流電圧検出器4
により検出された電圧信号vを入力する位相遅れフィル
タ103と、交流電圧検出器4により検出された電圧信
号vから位相遅れフィルタ103の出力を減算するとと
もに、その減算結果及び電圧信号vにそれぞれ所定値K
a ,Kb を乗算する位相差発生手段105を設け、この
位相差発生手段105の出力を積和算器92が回転座標
変換するようにしてもよく、上記実施例17と同様の効
果を奏する。
【0117】なお、図18において、106は乗算定数
a の乗算器、107は乗算定数Kb の乗算器である
が、このような構成によって実施例17と同様の効果を
奏する理由は、位相進み回路104の伝達関数G2
(s)を示す式(22)は式(23)のように変形でき
るからである。 G2 (s)=Kb sT/(sT+1) =1−1/(sT+1) ・・・(23) ただし、Kb ={1+(ω0 T)21/2 /ω0 T 因に、この実施例19は請求項13の発明に対応してい
る。
【0118】実施例20.上記実施例17では、積和算
器92が交流電圧検出器4の出力と微分回路90の出力
を回転座標変換するものについて示したが、図19に示
すように、微分回路90の代わりに、交流電圧検出器4
により検出された電圧信号vを入力し、その電圧信号v
の位相より90度位相が進んだ電圧信号を出力する位相
進み回路108を設け、この位相進み回路108の出力
を積和算器92が回転座標変換するようにしてもよく、
上記実施例17と同様の効果を奏する。ここで、位相進
み回路108は、実施例1に記載した信号分離手段13
における演算回路14と増幅器15と減算器16と増幅
器17とから構成されている(図1参照)。なお、図1
9の変形例を図20に示すが、図20において、10
9,110は乗算定数cosφ/sinφを乗算する増
幅器、111,112は乗算定数|G(jω0 )|si
nφを乗算する増幅器、113,114は加減算器であ
る。因に、この実施例20は請求項14の発明に対応し
ている。
【0119】実施例21.図21は請求項15の発明の
一実施例による振幅・位相検出装置を示す構成図であ
り、図において、115は基準位相θ2 における余弦及
び正弦のそれぞれに交流電圧検出器4により検出された
電圧信号vを乗算するとともに、各乗算結果を低域通過
フィルタ118,119に入力し、各乗算結果からその
低域通過フィルタ118,119の出力を減算した減算
結果及びその低域通過フィルタ118,119の出力に
基づいて、電圧信号vの余弦波成分aと正弦波成分bを
演算する変換手段である。
【0120】また、116は交流電圧検出器4により検
出された電圧信号vに基準位相θ2の余弦cosθ2
乗算する乗算器、117は交流電圧検出器4により検出
された電圧信号vに基準位相θ2 の正弦sinθ2 を乗
算する乗算器、118,119は伝達関数1/sTを有
する低域通過フィルタ(一次遅れ回路)、120は乗算
器116の出力から低域通過フィルタ118の出力を減
算する減算器、121は乗算器117の出力から低域通
過フィルタ119の出力を減算する減算器、122,1
23は低域通過フィルタ118または119の出力を2
倍する増幅器、124,125は乗算器120または1
21の出力に1/ωTを乗算する増幅器、126は増幅
器122の出力から増幅器125の出力を減算する減算
器、127は増幅器123の出力と増幅器124の出力
を加算し、その加算結果の符号を反転する加算器であ
る。
【0121】次に動作について説明する。この実施例2
1においても、上記実施例18〜20と同様に、微分回
路を設けることなく、電圧信号vを互いに90度位相が
異なる2つの電圧信号a,bに変換し、その電圧信号
a,bに基づいて電圧信号vの位相θと基準位相差θ2
の位相差を検出するものであるが、電圧信号vを電圧信
号a,bに変換する手順のみ相違している。即ち、電圧
信号vを電圧信号a,bに変換する変換手段115の構
成のみ相違している。そこで、変換手段15の変換手順
を説明するが、変換手段115の変換手順を計算式で示
すと下記のようになる。
【0122】
【数1】
【0123】ここで、電圧信号vがVcosθとし、式
(24)に代入して整理すると、電圧信号a,bは下記
のようになる。
【0124】
【数2】
【0125】式(25)から明らかなように、この実施
例21の変換手段115によっても、電圧信号vを互い
に90度位相が異なる2つの電圧信号a,bに変換する
ことができる。従って、この電圧信号a,bに基づい
て、上記実施例17〜20と同様に、電圧信号vの振幅
Vと位相θを検出することができる。
【0126】実施例22.上記実施例17では、振幅・
位相差検出手段99が、積和算器92から出力された電
圧信号aと電圧信号bを極座標変換するものについて示
したが、図22に示すように、電圧信号aと電圧信号b
を低域通過フィルタ118,119に入力させ、低域通
過フィルタ118,119の出力を極座標変換するよう
にしてもよい。
【0127】なお、この実施例22によれば、電圧信号
a及び電圧信号bの位相が遅れることなく、低域通過フ
ィルタ118,119によって電圧信号a及び電圧信号
bに重畳されている高調波成分を除去することができる
が、その理由は、積和算器92によって、電圧信号a及
び電圧信号bは直流信号になっているため、電圧信号a
及び電圧信号bは低域通過フィルタ118,119の影
響を受けないからである。その一方、高調波成分は直流
信号以外の交流信号であるため、低域通過フィルタ11
8,119によって除去される。因に、この実施例22
は請求項16の発明に対応している。
【0128】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、交流信号検出手段により検出された交流信号の周波
数で所定の位相特性を有する演算回路によってその位相
特性分だけ位相が推移した交流信号を演算するととも
に、その交流信号検出手段により検出された交流信号に
上記位相特性の余弦を乗算し、かつ、その乗算結果から
位相が推移された交流信号を減算した結果に、上記位相
特性の正弦の逆数を乗算するように構成したので、演算
によって直ちにその交流信号の周波数で互いに90度位
相が異なる2つの交流信号が求められ、その結果、位相
遅れなく高速に交流信号の振幅及び位相を検出できる効
果がある。
【0129】請求項2の発明の発明によれば、交流信号
検出手段により検出された交流信号を微分する演算回路
を信号分離手段に設けるように構成したので、請求項1
の発明における第1の増幅回路を削除でき、装置の構成
を簡略化することができる効果がある。
【0130】請求項3の発明の発明によれば、周波数演
算手段により演算された周波数に基づいて演算回路のゲ
イン特性及び位相特性を演算し、その演算回路の出力に
該ゲイン特性の逆数を乗算するとともに、該位相特性の
余弦を第1の増幅回路の乗算定数とし、かつ、該位相特
性の正弦の逆数を第2の増幅回路の乗算定数とするよう
に構成したので、被検出系の周波数が変動しても正確に
交流信号の振幅及び位相を検出することができる効果が
ある。
【0131】請求項4の発明の発明によれば、周波数指
令値に基づいて演算回路のゲイン特性及び位相特性を演
算し、その演算回路の出力に該ゲイン特性の逆数を乗算
するとともに、該位相特性の余弦を第1の増幅回路の乗
算定数とし、かつ、該位相特性の正弦の逆数を第2の増
幅回路の乗算定数とするように構成したので、可変周波
数の電源によって周波数が変化する被検出系を対象とす
る場合であっても、正確に交流信号の振幅及び位相を検
出することができる効果がある。
【0132】請求項5の発明の発明によれば、検出した
交流信号の位相を一次遅れ回路の位相特性だけ進める補
償信号を発生する補償信号発生器を設けるように構成し
たので、その一次遅れ回路による位相遅れを解消でき、
位相遅れなく高速に交流信号の振幅及び位相を検出でき
る効果がある。
【0133】請求項6の発明の発明によれば、検出した
交流信号の位相を低域通過フィルタの位相特性だけ進め
る補償信号を発生する補償信号発生器を設けるように構
成したので、その低域通過フィルタによる位相遅れを解
消でき、位相遅れなく高速に交流信号の振幅及び位相を
検出できる効果がある。
【0134】請求項7の発明の発明によれば、第1及び
第2の増幅回路の出力を一次遅れ回路の位相特性に基づ
いて回転座標変換し、その第1及び第2の増幅回路の出
力の位相を当該位相特性分だけ進めるように構成したの
で、その一次遅れ回路による位相遅れを解消でき、位相
遅れなく高速に交流信号の振幅及び位相を検出できる効
果がある。
【0135】請求項8の発明の発明によれば、周波数演
算手段により演算された周波数に基づいて一次遅れ回路
の入力側から減算器の出力側までのゲイン特性と上記一
次遅れ回路のゲイン特性及び位相特性を演算し、その一
次遅れ回路の出力にその一次遅れ回路の入力側から上記
減算器の出力側までのゲイン特性の逆数を乗算し、か
つ、上記減算器の出力にその一次遅れ回路のゲイン特性
の逆数を乗算するとともに、その一次遅れ回路の位相特
性を回転座標変換回路に与えるように構成したので、被
検出系の周波数が変動しても正確に交流信号の振幅及び
位相を検出することができる効果がある。
【0136】請求項9の発明の発明によれば、周波数指
令値に基づいて一次遅れ回路の入力側から減算器の出力
側までのゲイン特性と上記一次遅れ回路のゲイン特性及
び位相特性を演算し、その一次遅れ回路の出力にその一
次遅れ回路の入力側から上記減算器の出力側までのゲイ
ン特性の逆数を乗算し、かつ、上記減算器の出力にその
一次遅れ回路のゲイン特性の逆数を乗算するとともに、
その一次遅れ回路の位相特性を回転座標変換回路に与え
るように構成したので、可変周波数の電源によって周波
数が変化する被検出系を対象とする場合であっても、正
確に交流信号の振幅及び位相を検出することができる効
果がある。
【0137】請求項10の発明の発明によれば、低域通
過フィルタ及び微分回路の出力をその低域通過フィルタ
の位相特性に基づいて回転座標変換し、その低域通過フ
ィルタ及び微分回路の出力の位相を当該位相特性分だけ
進めるように構成したので、その低域通過フィルタによ
る位相遅れを解消でき、位相遅れなく高速に交流信号の
振幅及び位相を検出できる効果がある。
【0138】請求項11の発明の発明によれば、交流信
号検出手段及び微分演算手段の出力を交流信号の基準位
相に基づいて回転座標変換し、その交流信号検出手段及
び微分演算手段の出力をその交流信号の余弦波成分と正
弦波成分に変換するように構成したので、演算によって
直ちにその交流信号の余弦波成分と正弦波成分が求めら
れるため、位相遅れなく高速に交流信号の振幅及び位相
を検出できる効果がある。
【0139】請求項12の発明の発明によれば、一次遅
れ回路及び一次進み回路の出力を交流信号の基準位相に
基づいて回転座標変換し、その一次遅れ回路及び一次進
み回路の出力をその交流信号の余弦波成分と正弦波成分
に変換するように構成したので、微分回路を設けること
なく一次遅れ回路による位相遅れを解消でき、その結
果、位相遅れなく高速に交流信号の振幅及び位相を検出
できるとともに、ノイズの影響を低減できる効果があ
る。
【0140】請求項13の発明の発明によれば、交流信
号検出手段により検出された交流信号から一次遅れ回路
の出力を減算するとともに、その減算結果及び交流信号
にそれぞれ所定値を乗算する位相差発生手段と、その位
相差発生手段の出力をそれぞれ上記交流信号の基準位相
に基づいて回転座標変換し、その位相差発生手段の出力
をそれぞれ交流信号の余弦波成分と正弦波成分に変換す
る変換手段とを設けるように構成したので、微分回路を
設けることなく一次遅れ回路による位相遅れを解消で
き、その結果、位相遅れなく高速に交流信号の振幅及び
位相を検出できるとともに、ノイズの影響を低減できる
効果がある。
【0141】請求項14の発明の発明によれば、交流信
号検出手段及び位相進み回路の出力を交流信号の基準位
相に基づいて回転座標変換し、その交流信号検出手段及
び位相進み回路の出力をその交流信号の余弦波成分と正
弦波成分に変換するように構成したので、微分回路を設
けることなく一次遅れ回路による位相遅れを解消でき、
その結果、位相遅れなく高速に交流信号の振幅及び位相
を検出できるとともに、ノイズの影響を低減できる効果
がある。
【0142】請求項15の発明の発明によれば、交流信
号の基準位相における余弦及び正弦のそれぞれに交流信
号検出手段により検出された交流信号を乗算するととも
に、各乗算結果を一次遅れ回路に入力し、各乗算結果か
らその一次遅れ回路の出力を減算した減算結果及びその
一次遅れ回路の出力に基づいて、その交流信号の余弦波
成分と正弦波成分を演算するように構成したので、微分
回路を設けることなく一次遅れ回路による位相遅れを解
消でき、その結果、位相遅れなく高速に交流信号の振幅
及び位相を検出できるとともに、ノイズの影響を低減で
きる効果がある。
【0143】請求項16の発明の発明によれば、変換手
段が出力する交流信号の余弦波成分と正弦波成分を低域
通過フィルタを通過させたのち振幅・位相差検出手段に
入力させるように構成したので、高調波に対する影響を
低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例による振幅・位相検
出装置を示す構成図である。
【図2】極座標変換を説明する説明図である。
【図3】請求項2の発明の一実施例による振幅・位相検
出装置を示す構成図である。
【図4】請求項1の発明の他の実施例による振幅・位相
検出装置を示す構成図である。
【図5】請求項1の発明の他の実施例による振幅・位相
検出装置を示す構成図である。
【図6】請求項3の発明の一実施例による振幅・位相検
出装置を示す構成図である。
【図7】請求項3の発明の他の実施例による振幅・位相
検出装置を示す構成図である。
【図8】請求項3の発明の他の実施例による振幅・位相
検出装置を示す構成図である。
【図9】請求項4の発明の一実施例による振幅・位相検
出装置を示す構成図である。
【図10】請求項5の発明の一実施例による振幅・位相
検出装置を示す構成図である。
【図11】請求項6の発明の一実施例による振幅・位相
検出装置を示す構成図である。
【図12】請求項7の発明の一実施例による振幅・位相
検出装置を示す構成図である。
【図13】請求項8の発明の一実施例による振幅・位相
検出装置を示す構成図である。
【図14】請求項9の発明の一実施例による振幅・位相
検出装置を示す構成図である。
【図15】請求項10の発明の一実施例による振幅・位
相検出装置を示す構成図である。
【図16】請求項11の発明の一実施例による振幅・位
相検出装置を示す構成図である。
【図17】請求項12の発明の一実施例による振幅・位
相検出装置を示す構成図である。
【図18】請求項13の発明の一実施例による振幅・位
相検出装置を示す構成図である。
【図19】請求項14の発明の一実施例による振幅・位
相検出装置を示す構成図である。
【図20】請求項14の発明の他の実施例による振幅・
位相検出装置を示す構成図である。
【図21】請求項15の発明の一実施例による振幅・位
相検出装置を示す構成図である。
【図22】請求項16の発明の一実施例による振幅・位
相検出装置を示す構成図である。
【図23】従来の振幅・位相検出装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 被検出系 4 交流電圧検出器(交流信号検出手段) 13 信号分離手段 14 演算回路 15 増幅器(第1の増幅回路) 16 減算器(第2の増幅回路) 17 増幅器(第2の増幅回路) 18 振幅・位相検出手段 30 周波数演算手段 51 補償手段 62 制御装置 64 一次遅れ回路 65 増幅器(第1の増幅回路) 66 減算器 67 増幅器(第2の増幅回路) 68 補償信号発生器 70 低域通過フィルタ 71 微分回路 72〜75 増幅器(回転座標変換回路) 76 加算器(回転座標変換回路) 77 減算器(回転座標変換回路) 90 微分回路(微分演算手段) 92 積和算器(変換手段) 99 振幅・位相差検出手段 102 加算器(加算手段) 103 位相遅れフィルタ(一次遅れ回路) 104 位相進みフィルタ(一次進み回路) 105 位相差発生手段 108 位相進み回路 115 変換手段 118、119 低域通過フィルタ(一次遅れ回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土岐 直寛 神戸市兵庫区和田崎1丁目1番2号 三菱 電機株式会社制御製作所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出系の交流信号を検出する交流信号
    検出手段と、上記交流信号検出手段により検出された交
    流信号を、その交流信号の周波数で互いに90度位相が
    異なる2つの交流信号に分離する信号分離手段と、上記
    信号分離手段により分離された2つの交流信号を極座標
    変換し、その交流信号の振幅と位相を検出する振幅・位
    相検出手段とを備えた振幅・位相検出装置において、上
    記信号分離手段は、上記交流信号検出手段により検出さ
    れた交流信号の周波数で所定の位相特性を有し、その位
    相特性分だけ位相が推移した交流信号を演算する演算回
    路と、上記交流信号検出手段により検出された交流信号
    に上記位相特性の余弦を乗算する第1の増幅回路と、上
    記第1の増幅回路の出力から上記演算回路の出力を減算
    した結果に、上記位相特性の正弦の逆数を乗算する第2
    の増幅回路とを備えたことを特徴とする振幅・位相検出
    装置。
  2. 【請求項2】 上記演算回路は、上記交流信号検出手段
    により検出された交流信号を微分することを特徴とする
    請求項1記載の振幅・位相検出装置。
  3. 【請求項3】 上記振幅・位相検出手段により検出され
    た位相に基づいて上記交流信号の周波数を演算する周波
    数演算手段と、上記周波数演算手段により演算された周
    波数に基づいて上記演算回路のゲイン特性及び位相特性
    を演算し、その演算回路の出力に該ゲイン特性の逆数を
    乗算するとともに、該位相特性の余弦を上記第1の増幅
    回路の乗算定数とし、かつ、該位相特性の正弦の逆数を
    上記第2の増幅回路の乗算定数とする補償手段とを設け
    たことを特徴とする請求項1記載の振幅・位相検出装
    置。
  4. 【請求項4】 制御装置が被検出系の周波数を制御する
    ために入力する周波数指令値に基づいて上記演算回路の
    ゲイン特性及び位相特性を演算し、その演算回路の出力
    に該ゲイン特性の逆数を乗算するとともに、該位相特性
    の余弦を上記第1の増幅回路の乗算定数とし、かつ、該
    位相特性の正弦の逆数を上記第2の増幅回路の乗算定数
    とする補償手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の振幅・位相検出装置。
  5. 【請求項5】 被検出系の交流信号を検出する交流信号
    検出手段と、上記交流信号検出手段により検出された交
    流信号を、その交流信号の周波数で互いに90度位相が
    異なる2つの交流信号に分離する信号分離手段と、上記
    信号分離手段により分離された2つの交流信号を極座標
    変換し、その交流信号の振幅と位相を検出する振幅・位
    相検出手段とを備えた振幅・位相検出装置において、上
    記信号分離手段は、上記交流信号検出手段により検出さ
    れた交流信号を入力する一次遅れ回路と、上記一次遅れ
    回路の出力にその一次遅れ回路のゲインの逆数を乗算す
    る第1の増幅回路と、上記一次遅れ回路の出力から上記
    交流信号を減算する減算器と、上記減算器の出力に上記
    一次遅れ回路の入力側からその減算器の出力側までのゲ
    インの逆数を乗算する第2の増幅回路とを備え、上記振
    幅・位相検出手段は検出した交流信号の位相を上記一次
    遅れ回路の位相特性だけ進める補償信号を発生する補償
    信号発生器を備えたことを特徴とする振幅・位相検出装
    置。
  6. 【請求項6】 被検出系の交流信号を検出する交流信号
    検出手段と、上記交流信号検出手段により検出された交
    流信号を、その交流信号の周波数で互いに90度位相が
    異なる2つの交流信号に分離する信号分離手段と、上記
    信号分離手段により分離された2つの交流信号を極座標
    変換し、その交流信号の振幅と位相を検出する振幅・位
    相検出手段とを備えた振幅・位相検出装置において、上
    記信号分離手段は、上記交流信号検出手段により検出さ
    れた交流信号に重畳する高調波を除去する低域通過フィ
    ルタと、上記低域通過フィルタの出力を微分する微分回
    路とを備え、上記振幅・位相検出手段は検出した交流信
    号の位相を上記低域通過フィルタの位相特性だけ進める
    補償信号を発生する補償信号発生器を備えたことを特徴
    とする振幅・位相検出装置。
  7. 【請求項7】 被検出系の交流信号を検出する交流信号
    検出手段と、上記交流信号検出手段により検出された交
    流信号を、その交流信号の周波数で互いに90度位相が
    異なる2つの交流信号に分離する信号分離手段と、上記
    信号分離手段により分離された2つの交流信号を極座標
    変換し、その交流信号の振幅と位相を検出する振幅・位
    相検出手段とを備えた振幅・位相検出装置において、上
    記信号分離手段は、上記交流信号検出手段により検出さ
    れた交流信号を入力する一次遅れ回路と、上記一次遅れ
    回路の出力にその一次遅れ回路のゲインの逆数を乗算す
    る第1の増幅回路と、上記一次遅れ回路の出力から上記
    交流信号を減算する減算器と、上記減算器の出力に上記
    一次遅れ回路の入力側からその減算器の出力側までのゲ
    インの逆数を乗算する第2の増幅回路と、上記第1及び
    第2の増幅回路の出力を上記一次遅れ回路の位相特性に
    基づいて回転座標変換し、その第1及び第2の増幅回路
    の出力の位相を当該位相特性分だけ進める回転座標変換
    回路とを備えたことを特徴とする振幅・位相検出装置。
  8. 【請求項8】 上記振幅・位相検出手段により検出され
    た位相に基づいて上記交流信号の周波数を演算する周波
    数演算手段と、上記周波数演算手段により演算された周
    波数に基づいて上記一次遅れ回路の入力側から上記減算
    器の出力側までのゲイン特性と上記一次遅れ回路のゲイ
    ン特性及び位相特性を演算し、上記一次遅れ回路の出力
    にその一次遅れ回路の入力側から上記減算器の出力側ま
    でのゲイン特性の逆数を乗算し、かつ、上記減算器の出
    力にその一次遅れ回路のゲイン特性の逆数を乗算すると
    ともに、その一次遅れ回路の位相特性を上記回転座標変
    換回路に与える補償手段とを設けたことを特徴とする請
    求項7記載の振幅・位相検出装置。
  9. 【請求項9】 制御装置が被検出系の周波数を制御する
    ために入力する周波数指令値に基づいて上記一次遅れ回
    路の入力側から上記減算器の出力側までのゲイン特性と
    上記一次遅れ回路のゲイン特性及び位相特性を演算し、
    上記一次遅れ回路の出力にその一次遅れ回路の入力側か
    ら上記減算器の出力側までのゲイン特性の逆数を乗算
    し、かつ、上記減算器の出力にその一次遅れ回路のゲイ
    ン特性の逆数を乗算するとともに、その一次遅れ回路の
    位相特性を上記回転座標変換回路に与える補償手段を設
    けたことを特徴とする請求項7記載の振幅・位相検出装
    置。
  10. 【請求項10】 被検出系の交流信号を検出する交流信
    号検出手段と、上記交流信号検出手段により検出された
    交流信号を、その交流信号の周波数で互いに90度位相
    が異なる2つの交流信号に分離する信号分離手段と、上
    記信号分離手段により分離された2つの交流信号を極座
    標変換し、その交流信号の振幅と位相を検出する振幅・
    位相検出手段とを備えた振幅・位相検出装置において、
    上記信号分離手段は、上記交流信号検出手段により検出
    された交流信号に重畳する高調波を除去する低域通過フ
    ィルタと、上記低域通過フィルタの出力を微分する微分
    回路と、上記低域通過フィルタ及び微分回路の出力を上
    記低域通過フィルタの位相特性に基づいて回転座標変換
    し、その低域通過フィルタ及び微分回路の出力の位相を
    当該位相特性分だけ進める回転座標変換回路とを備えた
    ことを特徴とする振幅・位相検出装置。
  11. 【請求項11】 被検出系の交流信号を検出する交流信
    号検出手段と、上記交流信号検出手段により検出された
    交流信号を微分する微分演算手段と、上記交流信号検出
    手段及び微分演算手段の出力を上記交流信号の基準位相
    に基づいて回転座標変換し、その交流信号検出手段及び
    微分演算手段の出力を上記交流信号の余弦波成分と正弦
    波成分に変換する変換手段と、上記変換手段により変換
    された交流信号の余弦波成分と正弦波成分を極座標変換
    し、その交流信号の振幅を検出するとともに、その交流
    信号の位相と上記基準位相との位相差を検出する振幅・
    位相差検出手段と、上記振幅・位相差検出手段により検
    出された位相差に上記基準位相を加算する加算手段とを
    備えた振幅・位相検出装置。
  12. 【請求項12】 被検出系の交流信号を検出する交流信
    号検出手段と、上記交流信号検出手段により検出された
    交流信号を入力する一次遅れ回路と、上記交流信号検出
    手段により検出された交流信号を入力し、上記一次遅れ
    回路が出力する交流信号の位相より90度位相が進んだ
    交流信号を出力する一次進み回路と、上記一次遅れ回路
    及び一次進み回路の出力を上記交流信号の基準位相に基
    づいて回転座標変換し、その一次遅れ回路及び一次進み
    回路の出力を上記交流信号の余弦波成分と正弦波成分に
    変換する変換手段と、上記変換手段により変換された交
    流信号の余弦波成分と正弦波成分を極座標変換し、その
    交流信号の振幅を検出するとともに、その交流信号の位
    相と上記基準位相との位相差を検出する振幅・位相差検
    出手段と、上記振幅・位相差検出手段により検出された
    位相差に上記基準位相を加算する加算手段とを備えた振
    幅・位相検出装置。
  13. 【請求項13】 被検出系の交流信号を検出する交流信
    号検出手段と、上記交流信号検出手段により検出された
    交流信号を入力する一次遅れ回路と、上記交流信号検出
    手段により検出された交流信号から上記一次遅れ回路の
    出力を減算するとともに、その減算結果及び交流信号に
    それぞれ所定値を乗算する位相差発生手段と、上記位相
    差発生手段の出力をそれぞれ上記交流信号の基準位相に
    基づいて回転座標変換し、その位相差発生手段の出力を
    それぞれ上記交流信号の余弦波成分と正弦波成分に変換
    する変換手段と、上記変換手段により変換された交流信
    号の余弦波成分と正弦波成分を極座標変換し、その交流
    信号の振幅を検出するとともに、その交流信号の位相と
    上記基準位相との位相差を検出する振幅・位相差検出手
    段と、上記振幅・位相差検出手段により検出された位相
    差に上記基準位相を加算する加算手段とを備えた振幅・
    位相検出装置。
  14. 【請求項14】 被検出系の交流信号を検出する交流信
    号検出手段と、上記交流信号検出手段により検出された
    交流信号を入力し、その交流信号の位相より90度位相
    が進んだ交流信号を出力する位相進み回路と、上記交流
    信号検出手段及び位相進み回路の出力を上記交流信号の
    基準位相に基づいて回転座標変換し、その交流信号検出
    手段及び位相進み回路の出力を上記交流信号の余弦波成
    分と正弦波成分に変換する変換手段と、上記変換手段に
    より変換された交流信号の余弦波成分と正弦波成分を極
    座標変換し、その交流信号の振幅を検出するとともに、
    その交流信号の位相と上記基準位相との位相差を検出す
    る振幅・位相差検出手段と、上記振幅・位相差検出手段
    により検出された位相差に上記基準位相を加算する加算
    手段とを備えた振幅・位相検出装置。
  15. 【請求項15】 被検出系の交流信号を検出する交流信
    号検出手段と、上記交流信号の基準位相における余弦及
    び正弦のそれぞれに上記交流信号検出手段により検出さ
    れた交流信号を乗算するとともに、各乗算結果を一次遅
    れ回路に入力し、各乗算結果からその一次遅れ回路の出
    力を減算した減算結果及びその一次遅れ回路の出力に基
    づいて、上記交流信号の余弦波成分と正弦波成分を演算
    する変換手段と、上記変換手段により演算された交流信
    号の余弦波成分と正弦波成分を極座標変換し、その交流
    信号の振幅を検出するとともに、その交流信号の位相と
    上記基準位相との位相差を検出する振幅・位相差検出手
    段と、上記振幅・位相差検出手段により検出された位相
    差に上記基準位相を加算する加算手段とを備えた振幅・
    位相検出装置。
  16. 【請求項16】 上記交流信号の余弦波成分と正弦波成
    分に重畳された高調波を除去する低域通過フィルタを設
    け、上記変換手段が出力する交流信号の余弦波成分と正
    弦波成分をその低域通過フィルタを通過させたのち上記
    振幅・位相差検出手段に入力させることを特徴とする請
    求項11から請求項15のうち何れか1項記載の振幅・
    位相検出装置。
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