JP4191582B2 - 交流電圧低下検出装置 - Google Patents
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Description
しかし、このような交流電圧低下検出装置にあっては、交流電圧を90度進めるときに高調波成分を増幅するように動作するため、基本波電圧の低下を検出する場合の電圧低下検出精度が低下し、誤検出する問題があった。また、その誤検出を低減する目的で交流信号にフィルタを構成するようにしているが、高調波やノイズの低減効果を高くするに従って検出が遅れる問題もあった。
交流電力系統の電圧を検出する交流電圧検出器と、
前記電圧検出器が検出した電圧信号から電圧位相信号を検出すると共に基準正弦波と基準余弦波を発生する位相検出器と、
前記交流電力系統の定格電圧振幅と前記基準正弦波とを乗算して基準電圧信号を発生する乗算器と、前記基準電圧信号をオフセット電圧で加算あるいは減算する加減算器と、前記加算器の出力と上記電圧信号とを比較し、前記電圧信号が前記加算器の出力より大きい場合に電圧低下を示す論理出力を発生する第1の比較器と、前記減算器の出力と前記電圧信号とを比較し、前記電圧信号が前記減算器の出力より小さい場合に電圧低下を示す論理出力を発生する第2の比較器とで構成された第1の電圧低下検出器と、
前記電圧信号を基本波成分について90度位相を進める位相進み回路と、
前記位相検出器の基準正弦波と基準余弦波をそれぞれ電圧信号と90度進み信号に乗算する乗算器と、前記それぞれの乗算器の乗算出力を互いに加算し電圧振幅信号を得る加算器と、この電圧振幅信号を濾波する低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタを通過した電圧振幅信号と、前記定格電圧振幅からオフセット電圧を減算した信号とを比較し、前記低域通過フィルタを通過した電圧振幅信号の出力が前記定格電圧振幅からオフセット電圧を減算した信号の出力よりも小さい場合に電圧低下を示す論理出力を発生する第3の比較器とで構成された第2の電圧低下検出器を備え、
前記第1の電圧低下検出器と前記第2の電圧低下検出器のいずれか一方が前記交流電圧系統の電圧が低下したことを判断したときに電圧低下信号を出力するようにしたものである。
図1は本発明の実施の形態1による交流電圧低下検出装置を示す構成図である。交流電力系統1の電圧Vpを電圧検出器2で検出し、位相検出器3により電圧位相を検出する。位相検出器3は電圧検出器2で検出した電圧信号に同期する基準正弦波sinθとその90度進みの基準余弦波cosθを出力する。交流電力系統1の定格電圧振幅Vと基準正弦波sinθを乗算器5aで乗算して基準電圧信号Vrを得た後、加減算器6aと6bでオフセット電圧Δvをそれぞれ加算、減算する。
図3は本発明の実施の形態2による交流電圧低下検出装置を示す構成図である。交流系統1はそれぞれ120度の電気角を持つ3相構成であり、その電圧を検出する電圧検出器2も3相の電圧を検出する。位相検出器3は3相交流電圧信号から同期位相θを検出することができ、その位相θから3相基準正弦波と3相基準余弦波を構成する。各相の電圧低下検出回路10a〜10cの構成は図1と同様であり、電圧低下以前に入力される電圧は、電圧低下検出回路10aへは同期位相θの正弦波と同位相、電圧低下検出回路10bへは120度遅れた正弦波と同位相、電圧低下検出回路10cへは120度進んだ正弦波と同位相である。
この実施の形態2では以上のように構成されているので、交流系統の電圧が不平衡な状態で電圧が低下しても、最も低下の大きな相に応じて電圧低下を検出することが可能である。
低域通過フィルタ9は高調波及びノイズを低減すると同時に、その遮断周波数に応じて比較器7cの遅れ時間を変化させる。図4は低域通過フィルタ9を1次遅れ回路とし、その時定数を変えたときの特性の一例を示している。この例では、時定数が2ミリ秒以上では、論理和8aの遅れと同程度かそれ以上となる。従って、本実施の態様においては、図1または図3の構成において、低域通過フィルタ9の遮断周波数を、比較器7cが電圧低下から論理値1を出力するまでの遅れ時間が論理和8aの遅れ時間よりも短くなる電圧低下位相が存在するように設定するものである。
図1または図3の構成例では90度位相進み回路4は微分回路を含んでいる。このため、高調波およびノイズを増幅する。増幅された高調波およびノイズは低域通過フィルタ9で減衰される。基本波に加えて高調波が重畳したときに、低域通過フィルタ9の出力が変動するが、図5は基本波を1としたときに大きさ0.05の単一高調波成分が重畳したときの出力の最小値を、横軸重畳高調波次数(高調波周波数の基本波周波数に対する比)で示した特性図の一例を測定したものである。図5におけるそれぞれの曲線は、低域通過フィルタを1次遅れ回路としたときの時定数の違いによる特性を表している。
このように、低域通過フィルタの遮断周波数はその出力に含まれる高調波成分が所定値以下になるよう構成しており、交流系統1の電圧に高調波が重畳しても、その高調波により電圧低下検出の精度を向上して誤検出を防止することができる。
3 位相検出器 4 90°位相進み回路
5a、5b 乗算器 6a〜6d 加減算器
7a〜7c 比較器 8a、8b 論理和
9 低域通過フィルタ
Claims (4)
- 交流電力系統の電圧を検出する交流電圧検出器と、
前記電圧検出器が検出した電圧信号から電圧位相信号を検出すると共に基準正弦波と基準余弦波を発生する位相検出器と、
前記交流電力系統の定格電圧振幅と前記基準正弦波とを乗算して基準電圧信号を発生する乗算器と、前記基準電圧信号をオフセット電圧で加算する加算器と、前記基準電圧信号を前記オフセット電圧で減算する減算器と、前記加算器の出力と前記電圧信号とを比較し、前記電圧信号が前記加算器の出力より大きい場合に電圧低下を示す論理出力を発生する第1の比較器と、前記減算器の出力と前記電圧信号とを比較し、前記電圧信号が前記減算器の出力より小さい場合に電圧低下を示す論理出力を発生する第2の比較器とで構成された第1の電圧低下検出器と、
前記電圧信号を基本波成分について90度位相を進める位相進み回路と、
前記位相検出器の基準正弦波と基準余弦波をそれぞれ電圧信号と90度進み信号に乗算する乗算器と、前記それぞれの乗算器の乗算出力を互いに加算し電圧振幅信号を得る加算器と、この電圧振幅信号を濾波する低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタを通過した電圧振幅信号と、前記定格電圧振幅から前記オフセット電圧を減算した信号とを比較し、前記低域通過フィルタを通過した電圧振幅信号の出力が前記定格電圧振幅から前記オフセット電圧を減算した信号の出力よりも小さい場合に電圧低下を示す論理出力を発生する第3の比較器とで構成された第2の電圧低下検出器を備え、
前記第1の電圧低下検出器と前記第2の電圧低下検出器のいずれか一方が前記交流電圧系統の電圧が低下したことを判断したときに電圧低下信号を出力するようにしたことを特徴とする交流電圧低下検出装置。 - 多相交流電力系統の電圧を検出する多相交流電圧検出器と、
前記多相電圧検出器が検出した多相電圧信号から電圧位相信号を検出すると共に多相基準正弦波と多相基準余弦波を発生する位相検出器と、
前記多相交流電力系統の定格電圧振幅と前記多相基準正弦波とを乗算して基準電圧信号を発生する乗算器と、前記基準電圧信号をオフセット電圧で加算する加算器と、前記基準電圧信号を前記オフセット電圧で減算する減算器と、前記加算器の出力と前記多相電圧信号とを比較し、前記多相電圧信号が前記加算器の出力より大きい場合に電圧低下を示す論理出力を発生する第1の比較器と、前記減算器の出力と前記多相電圧信号とを比較し、前記多相電圧信号が前記減算器の出力より小さい場合に電圧低下を示す論理出力を発生する第2の比較器とで構成された第1の電圧低下検出器と、
前記多相電圧信号を各々基本波成分について90度位相を進める位相進み回路と、
前記位相検出器の基準正弦波と基準余弦波をそれぞれ電圧信号と90度進み信号に乗算する乗算器と、前記それぞれの乗算器の乗算出力を互いに加算し電圧振幅信号を得る加算器と、この電圧振幅信号を濾波する低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタを通過した電圧振幅信号と、前記定格電圧振幅から前記オフセット電圧を減算した信号とを比較し、前記低域通過フィルタを通過した電圧振幅信号の出力が前記定格電圧振幅から前記オフセット電圧を減算した信号の出力よりも小さい場合に電圧低下を示す論理出力を発生する第3の比較器とで構成された第2の電圧低下検出器を備え、
前記第1の電圧低下検出器と前記第2の電圧低下検出器のいずれか一方のいずれか一つの相が前記多相交流電圧系統の電圧が低下したことを判断したときに電圧低下信号を出力するようにしたことを特徴とする交流電圧低下検出装置。 - 請求項1または請求項2の交流電圧低下検出装置において、前記第1の電圧低下検出器の検出遅れ時間が最大となるときに、第2の電圧低下検出器の検出遅れ時間が前記第1の電圧低下検出器の検出遅れ時間よりも短くなるように前記低域通過フィルタの遮断周波数を設定することを特徴とする交流電圧低下検出装置。
- 請求項1または請求項2の交流電圧低下検出装置において、前記低域通過フィルタの出力に残留する高調波が所定値以下になるよう前記低域通過フィルタの遮断周波数を設定することを特徴とする交流電圧低下検出装置。
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