JPH0722503A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JPH0722503A
JPH0722503A JP5164595A JP16459593A JPH0722503A JP H0722503 A JPH0722503 A JP H0722503A JP 5164595 A JP5164595 A JP 5164595A JP 16459593 A JP16459593 A JP 16459593A JP H0722503 A JPH0722503 A JP H0722503A
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JP
Japan
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region
insulating film
forming
film
semiconductor substrate
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JP5164595A
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Inventor
Hirokazu Fujimaki
浩和 藤巻
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホトリソ技術に比例した素子サイズの短縮を
可能とする半導体集積回路装置の製造方法を提供するこ
と。 【構成】 半導体基体の一主面にCVD酸化膜104を
形成し、素子形成予定領域を取り囲む第1領域と、素子
形成予定領域内を複数領域に分割する第2領域とに開口
部105a〜105cを設ける工程と、全面にCVD法
により耐酸化性のCVD窒化膜106を生成し、更に、
前記第2領域内のCVD窒化膜をホトリソ/エッチング
技術により除去した後、開口部を熱酸化し、酸化膜10
7を形成する工程と、残存したCVD窒化膜106を全
て除去した後、CVD酸化膜104a〜104dをマス
クにして、熱酸化膜と半導体基体とのエッチングの選択
比を利用して、前記第1領域には深い分離溝108a,
108cを、第2領域には浅い分離溝108bを形成す
る工程とを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイポーラ型半導体集
積回路装置の製造方法に係り、特に、トレンチ分離法に
よる素子分離領域の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、特開平4−50739号公報に記載されるよう
なものがあった。図7はかかる従来の半導体集積回路装
置の製造工程断面図(その1)、図8は従来の半導体集
積回路装置の製造工程断面図(その2)である。
【0003】(1)まず、図7(A)に示すように、P
- 型基板601の表面上に、アンチモンもしくは砒素の
ドーピングを行い、高濃度のN+ 層602を2〜4μm
程度形成し、次に、このN+ 層602の表面上にCVD
法により、N- 型のエピタキシャル層603を約1μm
形成する。 (2)その後、全面にCVD窒化膜を生成した後、公知
のホトリソ技術により、図7(B)に示すように、この
窒化膜上を604a,604bに分離する。次に、この
残存した窒化膜をマスクにして、選択酸化を行い、フィ
ールド領域酸化膜605a,605b及びベース/コレ
クタ間の分離酸化膜605cを形成する。
【0004】(3)次に、前記窒化膜604を全て除去
した後、図7(C)に示すように、全面に新たな窒化膜
606及びCVD酸化膜607を形成し、これにホトリ
ソ技術により、レジスト608にトレンチパターン60
8a,608b,608cを形成する。 (4)その後、このトレンチパターン608a,608
b,608cをマスクにして、図7(D)に示すよう
に、前記CVD酸化膜607、窒化膜606及び酸化膜
605を連続的にエッチングする。
【0005】(5)続いて、前記レジスト608を除去
した後、図8(A)に示すように、前記CVD酸化膜6
07をマスクにして、RIEにより溝609a、609
bをほぼ垂直に4μm程度形成する。 (6)次いで、前記CVD酸化膜607をRIEにより
全て除去した後、図8(B)に示すように、全面にCV
D酸化膜610を減圧下で生成させ、前記トレンチ60
9内部を埋め込む。
【0006】(7)次に、RIEにより、前記CVD酸
化膜610をエッチバックさせる。この時、前記窒化膜
606の露出時に発生するEPD(終点検出)を利用す
ることにより、トレンチ内部にのみ酸化膜を残存させ
る。最後に前記窒化膜606を除去することにより、図
8(C)に示すように、分離工程が完了する。 以上の工程により、従来のLOCOS分離法と比較し
て、より素子の微細化が可能になり、その結果、容量成
分、特にコレクタ/基板間接合容量の大幅な低減が可能
になり、素子の高速化性能や、高集積化が可能になっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の方法では、以下のような問題点があった。 (1)トレンチ形成とフィールド酸化膜形成のためのホ
トリソ工程として、別々のマスクを用いているので、合
わせ余裕が必要となり、素子面積のさらなる縮小を困難
にしている。 (2)トレンチ形成より前に1μm程度のLOCOS酸
化を行っているので、トレンチ形成のプロセスが複雑化
してしまう。 (3)トレンチ内部のアクティブ領域内にLOCOSを
形成しているので、この時、バーズビークが発生する。
この変換差によりアクティブ面積の削減が阻害される。
【0008】特に、第3番目の問題は深刻で、トランジ
スタのアクティブ領域が、ホトリソの微細加工技術が進
歩しても、それにしたがって素子サイズを縮小すること
に困難をきたすことになる。本発明は、以上述べた問題
点を解決して、ホトリソ技術に比例した素子サイズの短
縮を可能とする半導体集積回路装置の製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、半導体集積回路装置の製造方法におい
て、半導体基体の一主面に第1の絶縁膜を形成し、素子
形成予定領域を取り囲む第1領域と、素子形成予定領域
内を複数領域に分割する第2領域とに開口部を設ける工
程と、全面にCVD法により耐酸化性の第2の絶縁膜を
生成し、更に、前記第2領域内の第2の絶縁膜をホトリ
ソ/エッチング技術により除去した後、開口部を熱酸化
する工程と、残存した第2の絶縁膜を全て除去した後、
第1の絶縁膜をマスクにして熱酸化膜と半導体基体との
エッチングの選択比を利用して、前記第1領域には深い
分離溝を、第2領域には浅い分離溝を形成する工程とを
施すようにしたものである。
【0010】また、第1導電型の第1の半導体基体の表
面に高濃度の第1導電型の不純物ドーピングを行った
後、全面に金属膜を生成し、続いてCVD法により二酸
化シリコン膜を順次生成する工程と、第2の半導体基体
の表面に二酸化シリコンを生成させた後、第1の半導体
基体の二酸化シリコン膜と第2の半導体基体の二酸化シ
リコン膜を接触させた後、高温でアニールすることによ
り2枚の半導体基体を接着させる工程と、第1の半導体
基体の裏面を研磨して前記金属膜上に半導体基体を薄く
残存させ、鏡面状態に研磨する工程と、前記鏡面に第1
の絶縁膜を生成し、素子形成予定領域を取り囲む第1領
域と残存予定領域を複数領域に分割する第2領域とに開
口部を設ける工程と、全面にCVD法により耐酸化性の
第2の絶縁膜を生成し、更に、前記第2領域内の第2の
絶縁膜をホトリソ/エッチング技術により除去した後、
開口部を熱酸化する工程と、残存した第2の絶縁膜を全
て除去した後、第1の絶縁膜をマスクにして、熱酸化膜
と半導体基体とのエッチングの選択比を利用して、任意
の深さの異なる2種類の分離溝を形成する工程とを施す
ようにしたものである。
【0011】更に、前記分離溝を形成した後、前記分離
溝内壁を含む全面に耐酸化性の第3の絶縁膜を生成した
後、分離溝を第3の絶縁膜とは異なる種類の第4の絶縁
膜もしくは、多結晶シリコンで埋め込む工程と、第4の
絶縁膜もしくは前記多結晶シリコンを異方性ドライエッ
チングでエッチバックし、第3の絶縁膜の露出した後、
多結晶シリコンの場合は表面を酸化する工程と、ホトリ
ソ/エッチング技術により素子形成予定領域外の第3の
絶縁膜を除去する工程と、残存した第3の絶縁膜を利用
して自己整合的に前記素子形成予定領域外の半導体基体
をエッチングする工程と、前記分離溝内の絶縁膜を利用
して厚いフィールド酸化膜を形成する工程とを施すよう
にしたものである。
【0012】また、素子形成予定領域を2分割する前記
第2領域は第1領域とは接触しない閉じた領域であっ
て、前記第2領域によって囲まれた素子形成領域にトラ
ンジスタの活性エミッタ/ベース領域を形成し、第1領
域と第2領域とによって囲まれた素子形成領域にコレク
タ領域を形成する工程とを施すようにしたものである。
更に、素子形成予定領域を2分割する前記第2領域は第
1領域とは接触しない閉じた領域であって、第1領域と
第2領域とによって囲まれた領域にトランジスタの活性
エミッタ/ベース領域を形成し、第2領域によって囲ま
れた素子形成領域にコレクタ領域を形成する工程とを施
すようにしたものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、上記のように構成したので、
素子分離を行うホトリソ工程は、トレンチを形成する1
枚のマスクによってのみ完了し、従来のような複数枚の
マスク合わせ余裕を考える必要がなく、その分、素子面
積を縮小することができる。
【0014】また、同時に二酸化シリコンとシリコンの
選択比を利用して、深さの異なる分離溝を同時に形成で
きるので、高速性能に影響度の高いベース/コレクタ間
の接合容量の削減を図ることができる。更に、分離溝内
に生成した耐酸化性絶縁膜をマスクにして、半導体基体
のエッチングとそれに続く酸化により、平坦性が良く、
厚いフィールド酸化膜を変換差なく生成することができ
る。
【0015】また、上記方法を用いてトランジスタを製
造することにより、コレクタ抵抗をさらに低減し、単位
面積あたりのトランジスタのエミッタ長を最大限に長く
できる。更に、トランジスタの高速性能性を妨げる、コ
レクタ/基板間接合容量やベース/コレクタ間接合容量
の大幅な削減を行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照しな
がら詳細に説明する。まず、本発明の第1の実施例を図
1及び図2を用いて説明する。図1は本発明の第1の実
施例を示す半導体集積回路装置の製造工程断面図(その
1)、図2はその半導体集積回路装置の製造工程断面図
(その2)である。
【0017】(1)まず、図1(A)に示すように、P
- 型基板上101の表面上に、アンチモンもしくは砒素
のドーピングを行い、高濃度のN+ 層102を2〜4μ
m程度形成する。次に、このN+ 層102表面上にCV
D法により、N- 型のエピタキシャル層103を約1μ
m形成する。 (2)次いで、全面にCVD酸化膜104を10000
Å程度堆積し、これを公知のホトリソ技術により、図1
(B)に示すように、パターニング104a〜104d
し、開口窓105a,105b,105cを設ける。
【0018】(3)次に、開口部の露出シリコンを10
0Åから200Å程度熱酸化した後、全面にCVD窒化
膜106を1000Å程度生成する。次に、ホトリソ技
術により、図1(C)に示すように、CVD窒化膜10
6の一部を除去する。その後、前記残存したCVD窒化
膜106をマスクにして、開口窓105bの露出シリコ
ン表面のみを酸化し、2000Å程度の酸化膜107を
形成する。
【0019】(4)次いで、図1(D)に示すように、
全面のCVD窒化膜106a,106bを熱燐酸により
除去する。 (5)次に、CVD酸化膜104をマスクにして、図1
(E)に示すように、RIEによりトレンチを形成す
る。この時、RIEの酸化膜とシリコンのエッチングレ
ートの選択比を制御することにより、開口窓105a,
105cの部分には、深いトレンチ108a,108c
が形成され、中心の開口窓105b付近には浅いトレン
チ108bが形成される。
【0020】ここで、選択比をシリコン:酸化膜=1:
10とした場合、深いトレンチ108a,108cを4
μmの深さにした場合、2000Åの酸化膜の存在によ
り、浅いトレンチ108bは2μmの深さとなる。その
後、全面からCVD酸化膜104を除去した後、全面を
2000Å程度熱酸化し、酸化膜109を生成する。
【0021】次に、図1(F)に示すように、全面にC
VD窒化膜110を2000Å程度生成する。次に、図
2(A)に示すように、減圧CVD法により、酸化膜1
11を8000Å程度生成して、その後、連続的にBP
SG膜112の生成と熱処理により表面の平坦化を行
う。
【0022】その後、CVD窒化膜110によるEPD
(終点検知)を利用してBPSG膜112と酸化膜11
1をエッチングして、図2(B)に示すように、CVD
窒化膜110を露出させる。次に、図2(C)に示すよ
うに、深いトレンチ108a,108cの外周部のCV
D窒化膜110、酸化膜109をホトリソ技術によりエ
ッチングする。
【0023】その後、図2(D)に示すように、HCl
/H2 で、800℃程度の気相中でのSiエッチングに
より露出シリコン部を5000Å程度エッチングして、
溝113a,113bを形成する。次に、露出シリコン
部を、図2(E)に示すように、15000Å程度熱酸
化して、厚いフィールド酸化膜114a,114bを形
成する。
【0024】最後に、図2(F)に示すように、表面に
露出しているCVD窒化膜110をエッチングして分離
工程は完了する。次に、本発明の第2の実施例を図3乃
至図5を用いて説明する。図3は本発明の第2の実施例
を示す半導体集積回路装置の製造工程断面図(その
1)、図4はその半導体集積回路装置の製造工程断面図
(その2)、その半導体集積回路装置の製造工程断面図
(その3)である。
【0025】(1)まず、図3(A)に示すように、燐
濃度が1019/cm3 程度のN- 型シリコン鏡面ウエハ
201(以下、第1のウエハという)上の表面近傍10
00Å以内の部分に、砒素もしくはアンチモンの極めて
急峻で固溶度レベルの高濃度のN+ 層202を形成す
る。 (2)その後、図3(B)に示すように、スパッタリン
グ法によりタングステン層203を約1000Å程度生
成し、その上面に5000Å以上のCVD酸化膜204
を400℃以下の低温で成長させる。
【0026】(3)また、図3(B)′に示すように、
基板として、前記ウエハと同じ径で、比抵抗が0.01
Ωcm以下の表面が鏡面状のウエハ200(以下、第2
のウエハという)を用意する。この第2のウエハ200
の表面に5000Å以上の酸化膜205を熱酸化法もし
くはCVD法によって生成する。 (4)次いで、図3(C)に示すように、第2のウエハ
200と第1のウエハ201の鏡面同士を接合させ、8
00℃以上で2時間以上保持させる。
【0027】(5)これにより、図3(D)に示すよう
に、前記2枚のウエハ200と201が張り合わせられ
る。 (6)次に、図3(E)に示すように、第1のウエハ2
01の裏面から研磨を行い、このウエハ201を酸化膜
上から1μm程度残存させて最終の鏡面研磨を完了させ
る。
【0028】以上の工程により、図3(E)の構造を持
ったSOIウエハが得られる。 (7)次に、図3(F)に示すように、全面にCVD酸
化膜206を10000Å程度堆積し、これを公知のホ
トリソ技術によりパターニングし、開口窓207a,2
07b,207cを形成する。 (8)次に、図4(A)に示すように、開口部の露出シ
リコンを100Åから200Å程度熱酸化した後、全面
にCVD窒化膜208を1000Å程度生成する。次い
で、ホトリソ技術により、レジストを前記開口窓207
b付近のみを残して覆う。その後、前記レジストをマス
クにして、窒化膜208の一部を除去する。その後、レ
ジストを除去し、前記残存した窒化膜208a,208
bをマスクにして開口窓207bの露出シリコン表面の
みを2000Å程度酸化し、酸化膜209を形成する。
【0029】(9)次いで、図4(B)に示すように、
全面の窒化膜208a,208bをを熱燐酸により除去
する。 (10)次に、図4(C)に示すように、CVD酸化膜
204をマスクにして、RIEによりトレンチ210
a,210b,210cを形成する。この時、先に外側
のトレンチ210a,210cがタングステン層203
に到達する。ここで、トレンチのエッチングは完了であ
るが、この時、中心部分に浅いトレンチが形成される。
これはRIEによる酸化膜とシリコンとのエッチングの
選択比を利用している。
【0030】(11)次に、この状態〔図4(C)参
照〕で露出したタングステン層203を、図4(D)に
示すように、エッチングで除去する。この時、図4
(D)に示すように、タングステン層203にアンダー
カット部203aを形成させる。 (12)その後、全面にCVD酸化膜を生成した後、R
IEによって前記酸化膜のサイドウォール211を形成
し、かつ、図4(E)に示すように、前記タングステン
層203のアンダーカット部203aを埋め込む。
【0031】(13)この後、図4(F)に示すよう
に、全面を2000Å程度熱酸化させることにより、前
記トレンチ形成時や酸化膜のサイドウォール形成時に発
生した、RIEによるシリコン中のダメージ層を酸化さ
せ、酸化膜212を形成する。 (14)次に、図5(A)に示すように、全面にCVD
窒化膜213を1500Å程度生成する。
【0032】(15)その後、図5(B)に示すよう
に、減圧CVDにより、酸化膜214を5000Å程度
形成し、更に、全面にBPSG膜215を5000Å程
度形成した後、900℃で30分程度アニールすること
により平坦化する。 (16)次いで、これらの酸化膜をドライエッチングに
より、エッチバックする。この時、CVD窒化膜213
による終点検出(EPD)を利用することによって、図
5(C)に示すような断面形状を得る。
【0033】(17)最後に、図5(D)に示すよう
に、表面上に露出したCVD窒化膜213を除去するこ
とにより、素子分離工程を完了させる。図6は第1の実
施例及び第2の実施例により形成された半導体集積回路
装置の構成図であり、図6(A)はその半導体集積回路
装置の平面図、図6(B)はその半導体集積回路装置の
断面図である。
【0034】これらの図に示すように、周辺部分に閉じ
た四角形もしくは、これに準じた形の深いトレンチ30
1が形成される。そして、素子工程完了時に真性のエミ
ッタ/ベース形成領域303と、コレクタ電極引き出し
部304を、浅いトレンチ302によって分離した構造
のトランジスタ構造が形成される。次に、本発明の第3
の実施例について説明する。
【0035】この第3の実施例は、前記した第1もしく
は第2の製造工程フローによって形成するが、前記第1
及び第2実施例のものとは、異なった構造を有する。図
9に示すように、2重構造の四角形もしくはこれに準じ
る形のトレンチを形成する。この時、外側には深いトレ
ンチ401を、内側には浅いトレンチ402を形成する
ようにする。素子工程完了時の真性エミッタ/ベース形
成領域403は、内側の浅いトレンチ402の内部に形
成し、コレクタ電極引き出し部404は浅いトレンチ4
02の外側であって、かつ深いトレンチ401の内側の
部分に形成する。
【0036】この実施例によって形成した断面トランジ
スタ構造を図10に示す。図10(A)は本発明の第3
の実施例を示す半導体集積回路装置の平面図、図10
(B)はその半導体集積回路装置の断面図である。図1
0(B)に示すように、P- 型基板501の表面上に、
アンチモンもしくは砒素のドーピングを行い、高濃度の
+ 層502を形成する。次に、このN+層502表面
上にCVD法により、N- 型のエピタキシャル層503
を形成した基板を有し、外側には深いトレンチ401、
内側には浅いトレンチ402を形成し、浅いトレンチ4
02によって囲まれた素子形成領域403にトランジス
タの活性エミッタ/ベース領域を形成し、深いトレンチ
401と浅いトレンチ402とによって囲まれた素子形
成領域404にコレクタ領域を形成するつまり、図10
(b)に示すように、基板の中央部には、エミッタ領域
511とその両側にベース領域512が形成され、更
に、その両側にコレクタ領域513が形成される。因み
に、両側の深いトレンチ401間の寸法l1 は、例え
ば、10μmである。
【0037】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。この実施例は、第1もしくは第2の実施例と同様
の製造工程フローを用いる。平面的構造が前記の実施例
と異なる。その平面構造を図11に示す。すなわち、2
重の円形もしくは、これに準じる平面構造とする。外側
に深いトレンチ701を形成し、内側に浅いトレンチ7
02を形成する。トランジスタの真性のエミッタ/ベー
ス形成領域703は、浅いトレンチ702の外側で、か
つ深いトレンチ701の内側のドーナツ形の領域に形成
する。また、コレクタ電極引き出し部704は、浅いト
レンチ702の内部の円形部分に形成する。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、次のような効果を奏することができる。 (1)素子分離を行うホトリソ工程は、トレンチを形成
する1枚のマスクによってのみ完了するので、従来のよ
うな複数枚のマスク合わせ余裕を考える必要がないの
で、その分、素子面積を縮小することができる。
【0040】また、同時に二酸化シリコンとシリコンの
選択比を利用して、深い分離溝と浅い分離溝とを同時に
形成できるので、高速性能に影響度の高いベース/コレ
クタ間の接合容量の削減に大いに効果がある。 (2)更に、本発明の請求項2の製造方法によれば、分
離溝の内側に生成した耐酸化性の絶縁膜を利用して、素
子形成予定領域外のシリコンの選択エッチングと、その
後、フィールド酸化を行うので、これに伴う変換差をほ
ぼ0にすることが可能で、かつフィールド酸化膜厚はエ
ッチング量をコントロールするのみで酸化後の平坦性を
維持したままで任意に厚くすることが可能である。
【0041】この結果、配線・基板間容量を大幅に削減
することができる。 (3)更に、本発明の請求項3の製造方法によれば、S
OI(SiliconOn Insulator)構造
と、金属もしくはシリサイドによるコレクタ領域を形成
しているので、基板/コレクタ間接合容量とコレクタ抵
抗を大幅に削減することが可能になる。
【0042】また、深い分離溝は、埋め込まれた酸化膜
露出位置によりエッチングが完了するので、浅い分離溝
は、これとは無関係に深さをコントロールすることがで
きる。 (4)更に、本発明の請求項4の製造方法によれば、コ
レクタ電極引き出し部を広くとることが可能なので、コ
レクタ抵抗の低減に有利である。特に、金属電極との接
触面積を大幅に広げることが可能であり、コンタクト抵
抗の低減を図ることができる。また、電極引き出しの自
由度が大きくなるので、設計上有利となる。
【0043】(5)更に、本発明の請求項5の製造方法
によれば、トランジスタのエミッタ長を素子の接合面積
の増大を最小限に抑えたままで引き伸ばすことが可能で
ある。すなわち、各種の接合容量の増大を抑えつつ、駆
動電流を大幅に増大できる。この駆動電流増大は、エミ
ッタ長を長くしても可能であるが、本発明の構造では、
素子面積に対するエミッタ長としては、最も大きくでき
る。
【0044】その結果、エミッタ電流に対する相対的な
寄生容量を大幅に低下させることが可能で、高速ECL
(Emitter Coupled Logic)等の
大電流域での高速性能を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す半導体集積回路装
置の製造工程断面図(その1)である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す半導体集積回路装
置の製造工程断面図(その2)である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す半導体集積回路装
置の製造工程断面図(その1)である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す半導体集積回路装
置の製造工程断面図(その2)である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す半導体集積回路装
置の製造工程断面図(その3)である。
【図6】本発明の第1及び第2の実施例により形成され
た半導体集積回路装置の構成図である。
【図7】従来の半導体集積回路装置の製造工程断面図
(その1)である。
【図8】従来の半導体集積回路装置の製造工程断面図
(その2)である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す半導体集積回路装
置の平面図である。
【図10】本発明の第3の実施例を示す半導体集積回路
装置の構造を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施例を示す半導体集積回路
装置の平面図である。
【符号の説明】
101,501 P- 型基板上 102,202,502 高濃度のN+ 層 103,503 N- 型のエピタキシャル層 104,204,206 CVD酸化膜 105a,105b,105c,207a,207b,
207c 開口窓 106,106a,106b,110,208,208
a,208b,213CVD窒化膜 107,109,111,205,209,212,2
14 酸化膜 108a,108c,301,401,701 深い
トレンチ 108b,302,402,702 浅いトレンチ 112,215 BPSG膜 113a,113b 溝 114a,114b フィールド酸化膜 200 鏡面状のウエハ(第2のウエハ) 201 N- 型シリコン鏡面ウエハ(第1のウエハ) 203 タングステン層 210a,210b,210c トレンチ 211 サイドウォール 203a アンダーカット部 303,403,703 真性のエミッタ/ベース形
成領域 304,404,704 コレクタ電極引き出し部 511 エミッタ領域 512 ベース領域 513 コレクタ領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)半導体基体の一主面に第1の絶縁膜
    を形成し、素子形成予定領域を取り囲む第1領域と、素
    子形成予定領域内を複数領域に分割する第2領域とに開
    口部を設ける工程と、(b)全面にCVD法により耐酸
    化性の第2の絶縁膜を生成し、更に、前記第2領域内の
    第2の絶縁膜をホトリソ/エッチング技術により除去し
    た後、開口部を熱酸化する工程と、(c)残存した第2
    の絶縁膜を全て除去した後、第1の絶縁膜をマスクにし
    て、熱酸化膜と半導体基体とのエッチングの選択比を利
    用して、前記第1領域には深い分離溝を、第2領域には
    浅い分離溝を形成する工程とを施すことを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】(a)第1導電型の第1の半導体基体の表
    面に高濃度の第1導電型の不純物ドーピングを行った
    後、全面に金属膜を生成し、続いてCVD法により二酸
    化シリコン膜を順次生成する工程と、(b)第2の半導
    体基体の表面に二酸化シリコンを生成させた後、第1の
    半導体基体の二酸化シリコン膜と第2の半導体基体の二
    酸化シリコン膜を接触させた後、高温でアニールするこ
    とにより2枚の半導体基体を接着させる工程と、(c)
    第1の半導体基体の裏面を研磨して前記金属膜上に半導
    体基体を薄く残存させ、鏡面状態に研磨する工程と、
    (d)前記鏡面に第1の絶縁膜を生成し、素子形成予定
    領域を取り囲む第1領域と残存予定領域を複数領域に分
    割する第2領域とに開口部を設ける工程と、(e)全面
    にCVD法により耐酸化性の第2の絶縁膜を生成し、更
    に、前記第2領域内の第2の絶縁膜をホトリソ/エッチ
    ング技術により除去した後、開口部を熱酸化する工程
    と、(f)残存した第2の絶縁膜を全て除去した後、第
    1の絶縁膜をマスクにして、熱酸化膜と半導体基体との
    エッチングの選択比を利用して、任意の深さの異なる2
    種類の分離溝を形成する工程とを施すことを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】(a)前記分離溝を形成した後、前記分離
    溝内壁を含む全面に耐酸化性の第3の絶縁膜を生成した
    後、分離溝を第3の絶縁膜とは異なる種類の第4の絶縁
    膜もしくは、多結晶シリコンで埋め込む工程と、(b)
    第4の絶縁膜もしくは前記多結晶シリコンを異方性ドラ
    イエッチングでエッチバックし、第3の絶縁膜の露出し
    た後、多結晶シリコンの場合は表面を酸化する工程と、
    ホトリソ/エッチング技術により素子形成予定領域外の
    第3の絶縁膜を除去する工程と、(c)残存した第3の
    絶縁膜を利用して自己整合的に前記素子形成予定領域外
    の半導体基体をエッチングする工程と、(d)前記分離
    溝内の絶縁膜を利用して厚いフィールド酸化膜を形成す
    る工程とを施すことを特徴とする請求項1又は2記載の
    半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】素子形成予定領域を2分割する前記第2領
    域は第1領域とは接触しない閉じた領域であって、前記
    第2領域によって囲まれた素子形成領域にトランジスタ
    の活性エミッタ/ベース領域を形成し、第1領域と第2
    領域とによって囲まれた素子形成領域にコレクタ領域を
    形成する工程とを施すことを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】素子形成予定領域を2分割する前記第2領
    域は第1領域とは接触しない閉じた領域であって、第1
    領域と第2領域とによって囲まれた領域にトランジスタ
    の活性エミッタ/ベース領域を形成し、第2領域によっ
    て囲まれた素子形成領域にコレクタ領域を形成する工程
    とを施すことを特徴とする請求項1、2又は3記載の半
    導体集積回路装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100389929B1 (ko) * 2001-07-28 2003-07-04 삼성전자주식회사 트렌치 소자분리막을 구비하는 soi 소자 및 그 제조 방법

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