JPH0722489Y2 - 有孔物品の円柱体締付機構 - Google Patents

有孔物品の円柱体締付機構

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JPH0722489Y2
JPH0722489Y2 JP6294889U JP6294889U JPH0722489Y2 JP H0722489 Y2 JPH0722489 Y2 JP H0722489Y2 JP 6294889 U JP6294889 U JP 6294889U JP 6294889 U JP6294889 U JP 6294889U JP H0722489 Y2 JPH0722489 Y2 JP H0722489Y2
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tightening
perforated article
perforated
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circular hole
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誠一 久保田
弘 大森
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、各種の有孔物品において、その孔に挿通した
円柱体を締め付けて固定するための円柱体締付機構に関
する。
「従来の技術」 一般に、プーリやギヤなどの有孔物品を回転軸等の円柱
体の外周に固定する構造としては、有孔物品の孔に円柱
体を挿通した状態で、有孔物品を貫通するネジにより直
接円柱体を固定する構成や、あるいは第5図に示すよう
に、有孔物品1の一部を切断して間隙2を形成したう
え、この間隙2の両側部分を貫通して締め込まれたネジ
3により、間隙量を調節して有孔物品1を縮径させる構
成などが多用されている。
「考案が解決しようとする課題」 しかし、円柱体をネジで直接固定する構造では、円柱体
の表面に傷を付けるうえ、ネジ先端の摩耗などにより緩
みやすい欠点があった。
また、第5図のように有孔物品1を縮径させる構造で
は、有孔物品1が大径または厚肉であると、これを縮径
させるのに多大な力を要し、ネジ3の回転抵抗が大きく
なって締め付け操作が困難になるうえ、有孔物品1の形
状によっては間隙2の形成が不可能な場合があった。
また、縮径に伴い有孔物品1の外径まで寸法変化するた
め、外径の寸法精度が要求される場合には適用できない
欠点もあった。
「課題を解決するための手段」 本考案は上記課題を解決するためになされたもので、有
孔物品の円形孔の内壁の一部を、有孔物品の内部に形成
され円形孔の内周面と略平行に周方向に延びる切断面で
分割することにより、周方向の一端部のみが有孔物品へ
つながり他端側が半径方向内方へ弾性変形可能な円弧状
の締付部を画成するとともに、円形孔の内壁に前記締付
部が前記他端側に変位しうるように空隙を形成し、さら
に締付部の先端部にはこの先端部の延長方向に有孔物品
を貫通する調節ネジを締め込み、この調節ネジの回転に
より締付部を空隙内で変位可能としたことを特徴とす
る。
「作用」 この有孔物品の円柱体締付機構は、有孔物品の内部に締
付部を画成する構成であるから、有孔物品が大形の場合
にも締付部の寸法設定を自由に行なうことができ、締結
に要する力を任意値に設定して良好な操作性を得ること
ができる。
また、有孔物品の形状に拘わらず適用可能であるうえ、
締め付け前後で有孔物品の外径が変化しないため、外径
変化が不可能な用途にも適用できる。
「実施例」 第1図および第2図は、本考案に係わる有孔物品の円柱
体締付機構の一実施例を示す正面図および側面図であ
り、図中符号10は円形孔11を有する固定リング(有孔物
品)、12は円形孔11と略同径の軸(円柱体)である。
固定リング10の内周面には、軸方向の全長に亙って幅W
の溝(空隙)13が垂直に深さTまで形成され、さらにこ
の溝13の底面から、前記内周面と平行に周方向に延びる
切断面14が長さLに亙って形成されている。これによ
り、周方向の一端部のみが固定リング10へつながり、他
端側が円形孔11の内方へ弾性変形可能な湾曲した矩形状
の締付部15が画成されている。
締付部15の長さLは、中心角にして30〜225°であるこ
とが望ましい。30°未満では内方への変位量が不足して
十分に締め付けが行なえず、225°より大では締結状態
で軸12および締付部15が固定リング10に対して揺動可能
となり、固定リング10の位置決め精度が低下する。また
締付部15の厚さTは、要求される可撓性および強度に応
じて決定すべきである。さらに溝13の幅Wは、十分に締
め付けが行なえる変位量を考慮して決定される。
固定リング10にはまた、締付部15の先端部15Aの延長方
向に、外周面から溝13に達するネジ孔16が形成されると
ともに、このネジ孔16に調節ネジ17が挿通され、その先
端が先端部15Aの中央に締め込まれている。これにより
調節ネジ17を回転すると、締付部15が溝13側に変位し、
円形孔11の内方に撓むようになっている。
上記構成からなる円柱体締付機構によれば、固定リング
10の内部に締付部15を画成する構成であるから、固定リ
ング10が大形または厚肉の場合にも締付部15の寸法設定
を自由に行なうことができ、締結に要する力を任意の所
望値に設定して良好な操作性を得ることが可能である。
また、締め付け前後で固定リング10の外径が変化しない
ため、外径変化が不可能な用途にも使用できるうえ、図
示のような円環状の固定リング10に限らず、いかなる形
状の有孔物品にも適用可能である。さらに、構成が単純
なのでコストが安い利点も有する。
次に、第3図および第4図は、本考案のより具体的な実
施例として、丸刃工具に使用される丸刃固定治具への適
用例を示す。
図中符号20は回転軸、21はこの回転軸20の外周に挿通さ
れた円筒状の被固定体(円柱体)である。この被固定体
21の固定孔22の内周面中央には、周面が固定孔22の軸線
に対して偏心した円筒形をなす偏心凹部23が形成され、
この偏心凹部23の内部に金属製の偏心リング24が収容さ
れている。また、被固定体21の右端部の外周面には、雄
ネジ25および細径部26がそれぞれ同軸に形成されてい
る。
偏心凹部23内には、2列に亙ってボール溝27が形成さ
れ、ここに多数の金属球28が収められ、偏心リング24を
回転自在に支持している。
偏心リング24は外周面および内周面が共に円筒形で、こ
れら周面が偏心凹部23と同程度に偏心しており、薄肉部
分24Aが1箇所切断されている。そして、解放状態での
内径は回転軸20の外径よりも若干小さく、回転軸20を通
した状態では弾性的に拡径して、外径が偏心凹部23の内
径より僅かに小さくなる。
一方、被固定体21の右端部の外周には、円環状の丸刃支
持体29が被着されている。この丸刃支持体29の右端部に
は細径部26の外径と内径がほぼ等しい円環部30が形成さ
れている。この円環部30の一部は、その内面と平行に円
弧状に延びる切断面31によって円弧状の締付部32とさ
れ、この締付部32の先端と円環部30との間には、一定厚
の空隙33が形成されている。さらに締付部32の先端に
は、被固定体21を接線方向に貫通する調節ネジ32Aが締
め込まれている。
一方、丸刃支持体29の内面には、前記雄ネジ25と螺合す
る雌ネジ34が形成されるとともに、丸刃支持体29の左端
部の内径は相対的に大径とされ、ここにも雌ネジ35が形
成されている。さらに丸刃支持体29には、軸線と平行に
ネジ孔36が貫通して形成され、このネジ孔36内にはリン
グ固定ネジ37が締め込まれている。
一方、被固定体21の左端部には、多数の円柱形のコロ38
を介して、回転自在かつ軸方向摺動可能に円筒状の固定
リング39が被着されている。この固定リング39の右端部
の外周面には雄ネジ40が形成され、この雄ネジ40が前記
雌ネジ35と螺合している。
また、固定リング39の左端には大径のフランジ部41が形
成され、このフランジ部41と前記丸刃支持体29の左端面
との間に、丸刃42および皿バネ43が通され、これらの内
周部が締め付けられて固定されるようになっている。
さらにまた、被固定体21の左端には、固定リング39の左
端面を覆うカバー44が固定されている。
上記構成からなる丸刃固定治具において、回転軸20に被
固定体21を固定するには、まず偏心リング24の厚肉部分
24Bを偏心凹部23の最深部に合わせ、固定孔22に回転軸2
0を通したうえ、被固定体21を回転させる。すると、偏
心リング24は回転軸20と共に回り、偏心凹部23の浅い側
に偏心リング24の厚肉部分24Bが移動するため、この厚
肉部分24Bが回転軸20を固定孔22の内面に圧接して固定
する。
次に、丸刃42の軸方向位置を微調整するには、まず調節
ネジ32Aを緩め、締付部32による細径部26の締め付けを
解除したうえ、丸刃支持体29と丸刃42と固定リング39を
一体に回転させる。さらに、これらを軸方向に徐々に移
動して最適な位置を決めたうえ、調節ネジ32Aを締めて
丸刃支持体29を固定すればよい。
この実施例では、丸刃支持体29の内面に雌ネジ34,35が
形成されているため、第5図に示した締付機構は適用で
きない。それに対し、本考案の締付機構ならば上述のよ
うに十分に対応することができる。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案に係わる有孔物品の円柱体
締付機構によれば、有孔物品の内部に締付部を画成する
構成であるから、有孔物品が大形の場合にも締付部の寸
法設定を自由に行なうことができ、締結に要する力を任
意値に設定して良好な操作性を得ることができる。
また、有孔物品の形状に拘わらず適用可能であるうえ、
締め付け前後で有孔物品の外径が変化しないため、外径
変化が不可能な用途にも適用できる。さらに、構成が単
純なのでコストが安い利点も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本考案に係わる有孔物品の円柱
体締付機構の一実施例を示す正面図および側面図、第3
図および第4図は本考案の他の実施例を示す正面図およ
び側面図である。 一方、第5図は従来の円柱体締付機構の一例を示す正面
図である。 10…固定リング(有孔物品)、11…円形孔、12…軸(円
柱体)、13…溝(空隙)、14…切断面、15…締付部、15
A…先端部、16…ネジ孔、17…調節ネジ、20…回転軸、2
1…被固定体(円柱体)、29…丸刃支持体(有孔物
品)、30…円環部、31…切断面、32…締付部、32A…調
節ネジ、33…空隙、42…丸刃。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】有孔物品の円形孔内に挿入した円柱体を締
    め付けて固定するための有孔物品の円柱体締付機構であ
    って、 前記有孔物品の円形孔の内壁の一部を、有孔物品の内部
    に形成され円形孔の内周面と略平行に周方向に延びる切
    断面で分割することにより、周方向の一端部のみが有孔
    物品へつながり他端側が半径方向内方へ弾性変形可能な
    円弧状の締付部を画成するとともに、円形孔の内壁に前
    記締付部が前記他端側に変位しうるように空隙を形成
    し、さらに締付部の先端部にはこの先端部の延長方向に
    有孔物品を貫通する調節ネジを締め込み、この調節ネジ
    の回転により締付部を空隙内で変位可能としたことを特
    徴とする有孔物品の円柱体締付機構。
JP6294889U 1989-05-30 1989-05-30 有孔物品の円柱体締付機構 Expired - Lifetime JPH0722489Y2 (ja)

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JPH031320U JPH031320U (ja) 1991-01-09
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