JPH07223290A - 積層複合体 - Google Patents

積層複合体

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JPH07223290A
JPH07223290A JP6017386A JP1738694A JPH07223290A JP H07223290 A JPH07223290 A JP H07223290A JP 6017386 A JP6017386 A JP 6017386A JP 1738694 A JP1738694 A JP 1738694A JP H07223290 A JPH07223290 A JP H07223290A
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JP
Japan
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foam
resin
parts
sheet
laminated composite
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Withdrawn
Application number
JP6017386A
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English (en)
Inventor
Koichi Shibayama
晃一 柴山
Masao Ogasa
眞男 小笠
Kenji Iuchi
謙治 居内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】圧縮歪み回復性に優れるポリオレフイン系樹脂
発泡体と表皮材からなり、且つ、複雑な形状の2次加工
も可能な積層複合体を提供する。 【構成】圧縮歪み回復性に優れ、複雑な形状の2次加工
も可能なポリオレフイン系樹脂発泡体と表皮材よりなる
積層複合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオレフイン系樹脂
発泡体と表皮材とよりなる積層複合体に関し、特に圧縮
歪み回復性に優れるポリオレフイン系樹脂発泡体と表皮
材からなり、且つ、複雑な形状の2次加工も可能な積層
複合体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にポリオレフイン系樹脂よりなる
発泡体は、柔軟性、断熱性に優れており、従来、天井、
ドア、インストルメントパネル等の車両内装材として用
いられてきた。これらの内装材は、主にポリオレフイン
系樹脂発泡体に、ポリ塩化ビニル樹脂シート、熱可塑性
エラストマーシート、布状物、皮革等の表皮材が積層さ
れ、真空成形や圧縮成形等の2次加工により成形されて
いる。上記の自動車内装材の内、インストルメントパネ
ルは炎天下でこの上に缶等が置かれると、跡形が残ると
いった問題があった。
【0003】上記の問題を解決する、発泡体の表面部分
の強度を向上させるため、特開平1−222937号公
報においては、ポリオレフイン系樹脂発泡体の両表面の
一方の面に表皮材を貼り合わせ、他方の面に骨材用熱可
塑性合成樹脂等を一体成形した自動車等に用いられる車
両用内装成形品が記載されており、表皮材と積層される
面の表層部分の密度を下げた発泡体が提案されている。
又、特公昭57−26207号公報においては、表層部
分の架橋度を上げた発泡体と、その製造方法が記載され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平1−222937号公報記載、及び特公昭57−
26207号公報記載の発泡体は、いずれも表層部分の
強度は向上するものの、発泡体内部において気泡破れ等
が発生するため、圧力がかかった表面の跡形は残ったま
まとなる欠点がある。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、その目的とするところは、上
記問題点を解消し、圧縮歪み回復性に優れるポリオレフ
イン系樹脂発泡体と表皮材からなり、且つ、複雑な形状
の2次加工も可能な積層複合体を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の積層複合体にお
いては、見かけの密度が0.03g/cm3 〜0.20
g/cm3 、厚みが1.5mm〜5.0mm、且つ、温
度20℃〜110℃において20g/cm2 の荷重をか
けた後、荷重を除去して温度23℃で1時間放置し、厚
みの回復率が86%以上であることを特徴とするポリオ
レフイン系樹脂発泡体と、表皮材とを積層してなるもの
である。
【0007】本発明の積層複合体の製造方法は、所定量
のポリオレフイン系樹脂、熱可塑性樹脂、架橋助剤、熱
分解型発泡剤等よりなる配合材料を押出機に供給し、押
し出して樹脂シートにし、この樹脂シートに電子線を照
射して架橋させ、この架橋シートを発泡炉に入れて発泡
させる方法、或いは上記の樹脂シートを押し出しと同時
に加熱ロールにより発泡させる方法、更には、上記の配
合材料を金型に供給して加熱し、バッチ方式で発泡させ
る方法等により、ポリオレフイン系樹脂発泡体とし、表
皮材として、ポリ塩化ビニル樹脂シート、熱可塑性エラ
ストマーシート、布状物、皮革等を用いて、接着材によ
り上記ポリオレフイン系樹脂発泡体に接着する方法、或
いは熱ラミネートにより接着する方法により積層複合体
とするものである。
【0008】本発明の積層複合体に用いられるポリオレ
フイン系樹脂発泡体(以下発泡体と呼称する)の見かけ
の密度は、小さ過ぎると発泡体の強度が低下するため、
荷重がかかった際に気泡破れ等が生じて歪みが回復せ
ず、大き過ぎると発泡体の柔軟性が低下するため、0.
03g/cm3 〜0.20g/cm3 が好ましい。
【0009】上記発泡体の厚みは、厚くなり過ぎると成
形時に加熱時間が長くかかり工業生産的には好ましくな
い。一般的に、厚みが5.0mmを越えると、発泡体を
成形可能な温度まで加熱する際、発泡体全体が加熱され
ると、表面が過加熱となり表面荒れが生じることがあり
好ましくない。又、逆に薄くなり過ぎ、1.5mm未満
では発泡体の柔軟性が低下するため、1.5mm〜5.
0mmが好ましい。
【0010】本発明の積層複合体において、温度20℃
〜110℃の範囲で、20g/cm 2 の荷重を1時間か
けた後、荷重を除去して温度ど23℃で1時間放置した
結果、厚みの回復率が小さいと、インストルメントパネ
ルとして用いた場合、圧縮歪みが解消しないことがある
ため、厚みの回復率は86%以上が必要である。厚みの
回復率が86%以下では、発泡体の厚みが1.5mm〜
5.0mmであると、0.21mm〜0.70mm以上
発泡体が陥没することになり、表皮材が積層されていて
も、明らかに陥没部が観察されて外観上の不具合とな
る。
【0011】上記圧縮歪みの回復率を高くする方法とし
ては、例えば、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系
樹脂の配合比率において、ポリプロピレン系樹脂の配合
比率を高くしたり、或いは柔軟性を失わない範囲で架橋
度を上げたりする方法が挙げられる。圧縮歪みの回復率
を高くする方法としては、上記以外にも、結晶性の高い
樹脂を用いたり、発泡体の気泡を小さくし、発泡体の大
きさを揃えたりする方法が挙げられる。
【0012】具体的には、ポリプロピレン系樹脂とポリ
エチレン系樹脂の総和100重量部に対して、ポリプロ
ピレン系樹脂60重量部〜100重量部、ポリエチレン
系樹脂40重量部〜0重量部が好ましい。又、架橋度に
関しては、発泡体の温度120℃におけるキシレン抽出
残分値が小さくなると、発泡体の強度が低下し、大きく
なると発泡体の柔軟性が低下するため、キシレン抽出残
分値は20重量%〜70重量%が好ましい。
【0013】上記キシレン抽出残分値は、発泡体を0.
1秤量して取り出し、気泡を潰し、温度120℃のキシ
レン50ml中で24時間保持した後、200メッシュ
の金網を透過させた残存物の乾燥重量(g)を秤り、次
式〔1〕により算出される。 残分値(重量%)=(残存物の乾燥重量/0.1)×100 〔1〕
【0014】本発明の積層複合体に用いられる樹脂マト
リックスは、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹
脂からなるものである。
【0015】本発明の積層複合体に用いられるポリプロ
ピレン系樹脂は、プロピレン単独重合、或いはプロピレ
ンとプロピレン以外のα−オレフィンとを構造単位とす
る樹脂である。上記プロピレン以外のα−オレフィンと
しては、例えばエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテ
ン等が挙げられる。上記ポリプロピレン系樹脂のメルト
インデックス(MI)は小さくなると発泡体の成形性が
低下し、大きくなると発泡体の耐熱性が低下するため、
メルトインデックス(MI)は0.1g/10分〜12
g/10分、より好ましくは0.3g/10分〜10g
/10分である。
【0016】本発明の積層複合体に用いられるポリエチ
レン系樹脂は、エチレン単独、又は、エチレンとα−オ
レフィンとを構造単位とする樹脂である。上記α−オレ
フィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1
−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン等が挙げられる。
【0017】本発明の積層複合体においては、上記ポリ
プロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂に他の熱可塑性
樹脂、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレンゴム、ポリエチ
レン酢酸ビニル、或いはポリブテン等を加えて発泡体と
することもできる。
【0018】本発明の積層複合体に用いられる架橋助剤
としては、例えば、過酸化ベンゾイル等のラジカル発生
剤、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、6−ヘキサンジオージル(メ
タ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸ト
リアリルエステル等の多官能性モノマー等が挙げられ
る。これらは単独で用いられてもよく、併用されてもよ
い。これらの多官能性モノマーの添加量は、少な過ぎて
も多過ぎても発泡体の成形性が低下するため、ポリオレ
フイン系樹脂の総量100重量部に対して0.1〜10
重量部が好ましい。
【0019】本発明の積層複合体に用いられる熱分解型
発泡剤としては、例えば、アゾジカルボンアミド、ベン
ゼンスルホニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレン
テトラミン、トルエンスルホニルヒドラジド、4,4−
オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)等が挙げ
られる。これらは単独で用いられてもよく、併用されて
もよい。上記熱分解型発泡剤の添加量は、少なくなると
発泡体の成形性が低下し、多くなると発泡体の強度が低
下するため、ポリオレフイン系樹脂の総量100重量部
に対して1〜50重量部が好ましい。
【0020】上記ポリオレフイン系樹脂には、得られる
発泡体の特性を損なわない範囲で、フェノール系、リン
系、アミン系、或いはイオン系等の抗酸化剤、金属害防
止剤、難燃剤、充填剤、滞電防止剤、顔料等が添加され
てもよい。
【0021】本発明の積層複合体に用いられる表皮材と
しては、軟質塩化ビニルシート、塩化ビニル樹脂とAB
S樹脂との混合物と可塑材を主成分とするシート、熱可
塑性エラストマーシート、布状物、及び皮革等があげら
れる。
【0022】上記表皮材は、接着剤により接着したり、
熱ラミネートにより接着することにより積層することが
できる。又、積層体は車の内装等に用いられる場合に
は、通常表皮材側が目に触れる側として用いられる。
【0023】
【作用】本発明の積層複合体においては、ポリオレフイ
ン系樹脂発泡体の見かけの密度が0.03g/cm3
0.20g/cm3 、厚みが1.5mm〜5.0mmで
あり、更に、温度20℃〜110℃において20g/c
2 の荷重をかけた後、荷重を除去して温度23℃で1
時間放置し、厚みの回復率が86%以上であるポリオレ
フイン系樹脂発泡体とすることにより、真空成形時に破
泡等が起こらず、又、表皮材と積層することにより、自
動車のインストルメントパネルのように、高温下で荷重
がかかるような場合においても、跡形が残ることがな
く、圧縮歪み回復性に優れ、且つ複雑な2次加工も可能
な積層複合体とすることができる。
【0024】
〔実施例1〕
(1)発泡体の製造 ポリプロピレン系樹脂としてエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体(エチレン含有率4.0重量%、MI;
1.5g/10分)70部、ポリエチレン系樹脂として
直鎖状低密度ポリエチレン(密度0.920g/cm3
MI;10g/10分)30部に対して、架橋助剤とし
てジビニルベンゼン2.5部、有機系熱分解型発泡剤と
してアゾジカルボンアミド10部、酸化防止剤として
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.5部、及
びジラウリルチオジプロピオネート0.3部、金属害防
止剤としてメチルベンゾトリアゾール0.5部を配合し
て原料とし、2軸押出機(池貝鉄工社製、形式:PCM
87)により温度190℃で溶融混練して押し出し、厚
さ1.3mmのシートを製造した。
【0025】上記シートに加速電圧600KVで電子線
6.0Mradを照射して架橋させ、得られた架橋シー
トをオーブンに入れ、温度250℃で5分間自由発泡さ
せ、ポリオレフイン系架橋発泡体を得た。
【0026】得られた上記ポリオレフイン系架橋発泡体
の密度は0.05g/cm3 、厚みは3.1mm、架橋
度は45%であった。この密度の測定には、ミラージュ
社製ED120T型比重計を用いた。圧縮後の厚みの圧
縮歪み回復率(下記の測定方法による)は、温度20℃
において99.8%、70℃において99.5%、11
0℃において95.0%であり、外観は均一で、良好な
ものであった。
【0027】発泡体の圧縮歪み回復性の評価は、発泡体
の上に底面積5cm2 の円柱状の金属製の100gの重
りを載せて温度ど20℃、70℃、及び110℃の恒温
槽中に1時間放置し、重りを取り除いた後、温度23℃
にて1時間放置し、試験前と試験後の中心部の厚みを測
定して回復率を求めた。
【0028】(2)積層複合体の製造 上記の発泡体の表面をコロナ放電処理し、2液硬化型ポ
リエステル系接着剤(ポリエステル:日立化成ポリマー
社製、商品名:ハイボン、イソシアネート:住友バイエ
ルウレタン社製、商品名:DesmodurR)を用
い、厚さ0.65mmの塩化ビニル樹脂、及びアクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂の混合樹脂
シートと接着し積層複合体とした。
【0029】得られた積層複合体について、真空成形を
行い、外観、及び真空成形性を評価した。外観は、目視
にて破れ、膨れ、へこみ、表面荒れ等が観察されなかっ
た場合は○、1箇所でも観察された場合は×とした。
【0030】真空成形性は、H/Dを測定した。このH
/D値は発泡体を遠赤外線ヒーターにて発泡体の表面温
度が150℃〜160℃になるように加熱し、直径10
0mmの円柱状メス型金型を用いて真空成形し、この真
空成形の深さH(cm)と、直径D(cm)を測定して
H/Dを求めた。このH/Dが大きい方が成形性が良い
ことを示す。
【0031】更に、積層複合体の圧縮歪み回復性を観察
した。圧縮歪み回復性は、得られた積層複合体の表皮材
が積層された面に200gの分銅を載せて温度100℃
の恒温槽中に30分放置し、分銅を取り除いた後、温度
23℃にて30分放置し、分銅の跡形が残るがどうかを
目視により観察し、跡形が残っていない場合は○、少し
でも跡形が残っている場合は×とした。
【0032】〔実施例2〕ポリプロピレン系樹脂として
エチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン含有
率3.0重量%、MI;0.5g/10分)65部、ポ
リエチレン系樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(密
度0.922g/cm3 MI;6g/10分)35部に
対して、架橋助剤としてトリメチロールプロパントリメ
タクリレート3.0部、有機系熱分解型発泡剤としてア
ゾジカルボンアミド10部、酸化防止剤として2,6−
ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.3部、及びジラウ
リルチオジプロピオネート0.3部、金属害防止剤とし
てメチルベンゾトリアゾール0.5部を配合して原料と
し、2軸押出機(池貝鉄工社製、形式:PCM87)に
より温度190℃で溶融混練して押し出し、厚さ1.5
mmのシートを製造した。
【0033】上記シートに加速電圧700KVで電子線
5.0Mradを照射して架橋させ、得られた架橋シー
トをオーブンに入れ、温度250℃で5分間自由発泡さ
せ、ポリオレフイン系架橋発泡体を得た。
【0034】得られたポリオレフイン系架橋発泡体につ
いて、〔実施例1〕と同様の評価を行い、〔実施例1〕
と同様に積層複合体を製造し、その評価を実施した。
【0035】〔実施例3〕ポリプロピレン系樹脂として
エチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン含有
率4.0重量%、MI;1.5g/10分)80部、ポ
リエチレン系樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(密
度0.920g/cm3 MI;10g/10分)20部
に対して、架橋助剤としてトリメリット酸トリアリルエ
ステル3.5部、有機系熱分解型発泡剤としてアゾジカ
ルボンアミド6部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−
ブチル−p−クレゾール0.3部、及びジラウリルチオ
ジプロピオネート0.3部、金属害防止剤としてメチル
ベンゾトリアゾール0.5部を配合して原料とし、2軸
押出機(池貝鉄工社製、形式:PCM87)により温度
190℃で溶融混練して押し出し、厚さ2.0mmのシ
ートを製造した。
【0036】上記シートに加速電圧700KVで電子線
7.0Mradを照射して架橋させ、得られた架橋シー
トをオーブンに入れ、温度250℃で5分間自由発泡さ
せ、ポリオレフイン系架橋発泡体を得た。
【0037】得られたポリオレフイン系架橋発泡体につ
いて、〔実施例1〕と同様の評価を行い、〔実施例1〕
と同様に積層複合体を製造し、その評価を実施した。
【0038】〔実施例4〕ポリプロピレン系樹脂として
エチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン含有
率4.0重量%、MI;1.5g/10分)60部、ポ
リエチレン系樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(密
度0.920g/cm3 MI;10g/10分)40部
に対して、架橋助剤としてジビニルベンゼン2.5部、
有機系熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド13
部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.3部、及びジラウリルチオジプロピオネー
ト0.3部、金属害防止剤としてメチルベンゾトリアゾ
ール0.5部を配合して原料とし、2軸押出機(池貝鉄
工社製、形式:PCM87)により温度190℃で溶融
混練して押し出し、厚さ2.1mmのシートを製造し
た。
【0039】上記シートに加速電圧600KVで電子線
5.0Mradを照射して架橋させ、得られた架橋シー
トをオーブンに入れ、温度250℃で5分間自由発泡さ
せ、ポリオレフイン系架橋発泡体を得た。
【0040】得られたポリオレフイン系架橋発泡体につ
いて、〔実施例1〕と同様の評価を行い、〔実施例1〕
と同様に積層複合体を製造し、その評価を実施した。
【0041】〔比較例1〕ポリプロピレン系樹脂として
エチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン含有
率4.0重量%、MI;1.5g/10分)70部、ポ
リエチレン系樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(密
度0.920g/cm3 MI;10g/10分)30部
に対して、架橋助剤としてジビニルベンゼン2.5部、
有機系熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド4
部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.3部、及びジラウリルチオジプロピオネー
ト0.3部、金属害防止剤としてメチルベンゾトリアゾ
ール0.5部を配合して原料とし、2軸押出機(池貝鉄
工社製、形式:PCM87)により温度190℃で溶融
混練して押し出し、厚さ1.3mmのシートを製造し
た。
【0042】上記シートに加速電圧600KVで電子線
6.0Mradを照射して架橋させ、得られた架橋シー
トをオーブンに入れ、温度250℃で5分間自由発泡さ
せ、ポリオレフイン系架橋発泡体を得た。
【0043】得られたポリオレフイン系架橋発泡体につ
いて、〔実施例1〕と同様の評価を行い、〔実施例1〕
と同様に積層複合体を製造し、その評価を実施した。
【0044】〔比較例2〕ポリプロピレン系樹脂として
エチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン含有
率4.0重量%、MI;1.5g/10分)70部、ポ
リエチレン系樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(密
度0.920g/cm3 MI;10g/10分)30部
に対して、架橋助剤としてジビニルベンゼン2.5部、
有機系熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド10
部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.3部、及びジラウリルチオジプロピオネー
ト0.3部、金属害防止剤としてメチルベンゾトリアゾ
ール0.5部を配合して原料とし、2軸押出機(池貝鉄
工社製、形式:PCM87)により温度190℃で溶融
混練して押し出し、厚さ0.7mmのシートを製造し
た。
【0045】上記シートに加速電圧600KVで電子線
6.0Mradを照射して架橋させ、得られた架橋シー
トをオーブンに入れ、温度250℃で5分間自由発泡さ
せ、ポリオレフイン系架橋発泡体を得た。
【0046】得られたポリオレフイン系架橋発泡体につ
いて、〔実施例1〕と同様の評価を行い、〔実施例1〕
と同様に積層複合体を製造し、その評価を実施した。
【0047】〔比較例3〕ポリプロピレン系樹脂として
エチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン含有
率4.0重量%、MI;1.5g/10分)40部、ポ
リエチレン系樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(密
度0.920g/cm3 MI;10g/10分)60部
に対して、架橋助剤としてジビニルベンゼン2.5部、
有機系熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド10
部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.3部、及びジラウリルチオジプロピオネー
ト0.3部、金属害防止剤としてメチルベンゾトリアゾ
ール0.5部を配合して原料とし、2軸押出機(池貝鉄
工社製、形式:PCM87)により温度190℃で溶融
混練して押し出し、厚さ1.3mmのシートを製造し
た。
【0048】上記シートに加速電圧600KVで電子線
6.0Mradを照射して架橋させ、得られた架橋シー
トをオーブンに入れ、温度250℃で5分間自由発泡さ
せ、ポリオレフイン系架橋発泡体を得た。
【0049】得られたポリオレフイン系架橋発泡体につ
いて、〔実施例1〕と同様の評価を行い、〔実施例1〕
と同様に積層複合体を製造し、その評価を実施した。
【0050】〔比較例4〕ポリプロピレン系樹脂として
エチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン含有
率3.0重量%、MI;0.5g/10分)50部、ポ
リエチレン系樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(密
度0.922g/cm3 MI;6g/10分)50部に
対して、架橋助剤としてトリメチロールプロパントリメ
タクリレート3.0部、有機系熱分解型発泡剤としてア
ゾジカルボンアミド10部、酸化防止剤として2,6−
ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.3部、及びジラウ
リルチオジプロピオネート0.3部、金属害防止剤とし
てメチルベンゾトリアゾール0.5部を配合して原料と
し、2軸押出機(池貝鉄工社製、形式:PCM87)に
より温度190℃で溶融混練して押し出し、厚さ1.5
mmのシートを製造した。
【0051】上記シートに加速電圧700KVで電子線
2.0Mradを照射して架橋させ、得られた架橋シー
トをオーブンに入れ、温度250℃で5分間自由発泡さ
せ、ポリオレフイン系架橋発泡体を得た。
【0052】得られたポリオレフイン系架橋発泡体につ
いて、〔実施例1〕と同様の評価を行い、〔実施例1〕
と同様に積層複合体を製造し、その評価を実施した。
【0053】〔比較例5〕ポリプロピレン系樹脂として
エチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン含有
率4.0重量%、MI;1.5g/10分)50部、ポ
リエチレン系樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(密
度0.920g/cm3 MI;10g/10分)50部
に対して、架橋助剤としてジビニルベンゼン2.5部、
有機系熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンアミド10
部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.3部、及びジラウリルチオジプロピオネー
ト0.3部、金属害防止剤としてメチルベンゾトリアゾ
ール0.5部を配合して原料とし、2軸押出機(池貝鉄
工社製、形式:PCM87)により温度190℃で溶融
混練して押し出し、厚さ0.8mmのシートを製造し
た。
【0054】上記シートに加速電圧600KVで電子線
6.0Mradを照射して架橋させ、得られた架橋シー
トをオーブンに入れ、温度250℃で5分間自由発泡さ
せ、ポリオレフイン系架橋発泡体を得た。
【0055】得られたポリオレフイン系架橋発泡体につ
いて、〔実施例1〕と同様の評価を行い、〔実施例1〕
と同様に積層複合体を製造し、その評価を実施した。
【0056】以上の〔実施例1〕〜〔実施例4〕、及び
〔比較例1〕〜〔比較例5〕の発泡体の物性と、積層複
合体の物性とその評価結果を〔表1〕に纏めて示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明の積層複合体においては、見かけ
の密度が0.03g/cm3 〜0.20g/cm3 、厚
みが1.5mm〜5.0mm、且つ、温度20℃〜11
0℃において20g/cm2 の荷重をかけた後、荷重を
除去して温度23℃で1時間放置し、厚みの回復率が8
6%以上であるポリオレフイン系樹脂発泡体とすること
により、以下の効果が得られる。 1)二次加工の真空成形時に破泡等が起こらない。 2)1)の効果により、複雑な2次加工も可能である。 3)表皮材と積層して積層複合体とすることにより、自
動車のインストルメントパネルのように、高温下で荷重
がかかるような場合においても、跡形が残ることがな
く、圧縮歪み回復性に優れたものとすることができる。 従って、工業分野等の用途における積層複合体として好
適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】見かけの密度が0.03g/cm3 〜0.
    20g/cm3 、厚みが1.5mm〜5.0mm、且
    つ、温度20℃〜110℃において20g/cm2 の荷
    重をかけた後、荷重を除去して温度23℃で1時間放置
    し、厚みの回復率が86%以上であることを特徴とする
    ポリオレフイン系樹脂発泡体と、表皮材とを積層してな
    る積層複合体。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63159447A (ja) * 1986-12-22 1988-07-02 Japan Styrene Paper Co Ltd ポリオレフイン系樹脂架橋発泡体及びその製造方法
JPH01222929A (ja) * 1988-03-01 1989-09-06 Toray Ind Inc 表皮材ラミネート用ポリオレフィン系樹脂発泡体、その製造方法およびそれを用いた複合材

Patent Citations (2)

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