JPH072225U - 容 器 - Google Patents
容 器Info
- Publication number
- JPH072225U JPH072225U JP3705393U JP3705393U JPH072225U JP H072225 U JPH072225 U JP H072225U JP 3705393 U JP3705393 U JP 3705393U JP 3705393 U JP3705393 U JP 3705393U JP H072225 U JPH072225 U JP H072225U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- surface portion
- hinge
- sheet
- polyolefin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 衝撃により破損し易い精密部品などの緩衝
と、熱で変質しやすい薬品などの断熱が要求される物品
を運搬または保存するための容器を提供する。 【構成】 少なくとも前面部11、底面部12、後面部
13、上蓋部14が一体的に連続している容器であっ
て、片面もしくは両面に表層材2が貼着された、単層も
しくは複数層のポリオレフィン系発泡シート1から成形
され、それら各部の境界が、熱プレス成形時の加圧によ
り非発泡状態にまで圧縮されて、折曲げ可能なヒンジ部
5が形成されているとともに、ヒンジ部以外は元の発泡
シートの緩衝性を保有している。
と、熱で変質しやすい薬品などの断熱が要求される物品
を運搬または保存するための容器を提供する。 【構成】 少なくとも前面部11、底面部12、後面部
13、上蓋部14が一体的に連続している容器であっ
て、片面もしくは両面に表層材2が貼着された、単層も
しくは複数層のポリオレフィン系発泡シート1から成形
され、それら各部の境界が、熱プレス成形時の加圧によ
り非発泡状態にまで圧縮されて、折曲げ可能なヒンジ部
5が形成されているとともに、ヒンジ部以外は元の発泡
シートの緩衝性を保有している。
Description
【0001】
この考案は、衝撃により破損し易い精密部品などの緩衝と、熱で変質しやすい 薬品などの断熱が要求される物品を運搬または保存するための容器に関する。
【0002】
このような目的の容器に関して、例えば実公平3−8585号公報には、緩衝 性や断熱性が要求される物品その他の包装に用いる合成樹脂発泡体製の容器とし て、ヒンジ部を支点にして折曲することにより、容体と蓋体の側縁部の対向面同 士を対接させるように確実に閉合でき、開閉操作が容易に行なえるものが開示さ れている。
【0003】
しかしながら前記考案は、その容体と蓋体とは両体の側縁部両者にインサート 成形により架渡されて合成樹脂発泡体と一体化せしめられた合成樹脂発泡板によ り蓋体を容体に対して開いた状態において両体間に若干の間隔を有するように連 接され、前記発泡板の両体間の部分が裏側より溝状に加熱押圧されたヒンジ部と して形成されてなる容器に関するものである。
【0004】 すなわち、その考案ではヒンジ部を形成する容体と蓋体との連接部に、両体の 発泡体材料とは別に、その成形時に発泡板がインサートされていることが要件と なっている。したがって、その発泡板が両体の発泡成形の際に、両体に確実に融 着一体化されなければ、ヒンジ部としての機能が果たせないのである。しかしな がら、比較的低い発泡成形温度で、かつ比較的低い発泡圧力で発泡板を確実に融 着させるには、かなり厳密な成形条件が要求される。
【0005】 また両体の発泡成形に先立ち、成形型にヒンジ部となる発泡板を装着する必要 があり、手間がかかり成形サイクルタイムが長くなるため、製造コストが高くな る。さらに前述のように、ヒンジ部も発泡された発泡板から形成されており、そ のうえ折曲げ位置に溝が設けられているから、両体の開閉操作は容易であるが、 繰り返しの開閉により破損して切断することも予想される。
【0006】
この考案の容器は、単層もしくは複数層のポリオレフィン系発泡シートの片面 もしくは両面に表層材が貼着されたシート状材料から熱プレス成形され、組立て られた蓋付きであって、少なくとも前面部、底面部、後面部、上蓋部が一体的に 連続しており、かつそれら各部の境界が、熱プレス成形時の加圧により非発泡状 態にまで圧縮されて、折曲げ可能なヒンジ部が形成されているとともに、ヒンジ 部以外は元の発泡シートの緩衝性を保有していることを特徴とするものであるか ら、課題を解決することができるのである。
【0007】
この考案の容器の主要部は、一連のポリオレフィン系発泡シートから成形され たものであり、かつそのヒンジ部は熱プレス成形時の加圧により非発泡状態にま で圧縮されているから、前記従来例のようにヒンジ部に別の板をインサートする 必要がなく、成形操作が簡素化されるとともに、ヒンジ部の気泡がほぼ無くなる 程度にまで圧縮されていて、発泡前のポリオレフィンの性質を取り戻しているか ら、繰り返しの折曲げに対して抜群の耐久性を示す。
【0008】
この考案の実施例を図面を参照しながらその詳細を説明する。図1は一例とし て挙げた容器の断面図である。この容器の前面部11、底面部12、後面部13 、上蓋部14、前蓋部15は、それぞれヒンジ部5を介して一体的に連続してい る。そして両側の側壁部18,18の一縁は後面部13と同様に連続していて、 他の二縁はそれぞれ面ファスナーまたは接着剤で、前面部11および底面部12 に固着されて容器を形成している。
【0009】 そしてこの例では、それらの各部の裏面側すなわち容器の内側は平坦な面であ って、その面には表層材2として織布が一体的に貼着されている。この表層材2 は容器内部の装飾とヒンジ部5の補強を兼ねている。
【0010】 図1に例示した容器では、前面部11の一部分として、内蓋部16が同様にヒ ンジ部6を介して連続している。この内蓋部16の表面側と前蓋部15の裏面側 にはそれぞれ面ファスナー7が取り付けられていて、前蓋部15を内蓋部16か ら引き剥がし、さらに上蓋部14とともに上方に持上げれば、この容器が開口さ れる。このとき内蓋部16はそのヒンジ部6により前面に傾斜させることができ るので、貯蔵物品の収納や取出しが容易である。また図2に示したように、上蓋 部14には取っ手21が装着されていて、容器の持ち運びが便利になるようにし てある。
【0011】 この考案の容器は例えばつぎのような方法で製造される。図3に二点鎖線で示 したようなポリオレフィン系発泡シート1、この例では、ポリエチレンの20倍 発泡シートを用い、その一方の面に表層材2を貼着したのち、図4に示した容器 の展開図に相当する成形型で熱プレス成形される。このときヒンジ部5,6は、 図5に示したように、成形型の突条により、殆ど非発泡状態になるまで圧縮成形 されている。なお、ヒンジ部以外はそれ程も圧縮成形されないので、元の発泡シ ートの緩衝性を保持している。なお、図5において斜線が込合っている部分ほど 、発泡シートの発泡倍率が低いことを示す。
【0012】 この考案で使用されるポリオレフィン系発泡シートとしては、エチレン、プロ ピレンなどの単独樹脂や共重合樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、オレフィ ン系熱可塑性エラストマーおよび前記各種樹脂の混合物から、5〜40倍に発泡 されたシート材料がある。ただ発泡の際の架橋の程度は、低架橋度もしくは無架 橋の材料が好ましい。厚さは3〜30mm程度であり、スライス品も使用するこ とができる。
【0013】 前記の実施例ではポリオレフィン系発泡シート1として単層のシートを用いて いるが、発泡倍率の異なる2枚の以上の発泡シートを積層した複数層状態で成形 されることもある。例えば表面側に発泡倍率が20倍、裏面側に8倍の発泡シー トが積層された材料を使用すると、表面はソフト感があり、容器自体は剛性のあ る品物が得られる。
【0014】 ポリオレフィン系発泡シート1は、製作しようとする容器の発泡層の最大厚さ の85〜115%の相当する厚さのものを使用するのが一般的である。さらにポ リオレフィン系発泡シートの架橋度や加熱時の二次発泡性を考慮して決められる 。熱プレス成形は、熱プレス型を利用する場合と予熱されたシートを冷プレス型 で実施する場合がある。
【0015】 加熱されたポリオレフィン系発泡シートの表面は溶融し、成形型面に接するか ら、スライスして表面に気泡が現出している材料からも、その面に表層材が貼着 されていない場合でも、図5に示したように滑らかなスキン層9が形成され、傷 が付き難くなる。成形と同時に成形品の周囲をトリミングすることも可能である 。
【0016】 この考案において使用される、ポリオレフィン系発泡シートの片面もしくは両 面に貼着される表層材2としては、熱可塑性合成樹脂フィルム、織布、不織布、 紙、レザーなどがある。そして熱プレス時にヒンジ部5を形成するため、成形型 の突条により押込まれる側の面に貼着される表層材2には、熱時に伸展性があり 、成形型の成形面形状に追従することが可能な、熱可塑性合成樹脂フィルムや不 織布が使用される。
【0017】 図4に示した例では、側壁部18,18の一縁は後面部13と連続させて成形 しているが、ポリオレフィン系発泡シートからの材料取りの効率を高めるために 、側壁部を別型で成形し、容器の主要部に接着剤、面ファスナー、ホックなどで 接続して組立てることもある。
【0018】 図6は別の実施例の、組立て前の容器の展開図を示す。この例では前記のヒン ジ部 5と同様な押込み溝8が上蓋部27に形成されていて、側壁部28の円弧 端縁形状に沿って曲りやすくなっている。また成形型面に彫刻を施しておくと、 図6に示したように、成形と同時に反転された模様4が容器の表面に描かれる。
【0019】
この考案の容器は上記のように構成されているから、ポリオレフィン系発泡シ ートの熱プレス成形時に、ヒンジ部は加圧により非発泡状態にまで圧縮されてい るから、従来例のようにヒンジ部に別の板をインサートする必要がなく、成形操 作が簡素化されるとともに、ヒンジ部が圧縮により気泡がほとんど無くなって、 発泡前のポリオレフィンの性質を取り戻しているから、繰り返しの折曲げに対し て抜群の耐久性を示す。
【0020】 ヒンジ部が上記したように、ポリオレフィン系発泡シートの発泡倍率にかかわ らず耐久性を保たせることができるから、ソフト感のあるものから、弾力性のあ るものまで、広い範囲の発泡倍率の材料から最も適したものを、容器の用途に応 じて選択することができる。
【図1】この考案の容器の一例を示す断面図である。
【図2】図1の容器の上蓋部の詳細を示す断面図であ
る。
る。
【図3】図1の容器が熱プレス成形された状態を示す断
面図である。
面図である。
【図4】図1の容器の組立て前の平面図を示す。
【図5】図1の容器の組立て前のヒンジ部の詳細を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】別の実施例の容器の組立て前の平面図を示す。
1 ポリオレフィン系発泡シート 2 表層材 5 ヒンジ部 11 前面部 12 底面部 13 後面部 14 上蓋部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 杉崎 敏男 東京都豊島区駒込1丁目14番7号 (72)考案者 松浦 春夫 東京都大田区久が原2丁目20番22号
Claims (1)
- 【請求項1】 単層もしくは複数層のポリオレフィン系
発泡シートの片面もしくは両面に表層材が貼着されたシ
ート状材料から熱プレス成形され、組立てられた蓋付き
の容器であって、その容器の少なくとも前面部、底面
部、後面部、上蓋部が一体的に連続しており、かつそれ
ら各部の境界が、熱プレス成形時の加圧により非発泡状
態にまで圧縮されて、折曲げ可能なヒンジ部が形成され
ているとともに、ヒンジ部以外は元の発泡シートの緩衝
性を保有していることを特徴とする容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3705393U JPH072225U (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 容 器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3705393U JPH072225U (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 容 器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072225U true JPH072225U (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=12486837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3705393U Pending JPH072225U (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 容 器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072225U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52112569A (en) * | 1976-03-12 | 1977-09-21 | Shiyuuji Fukutome | Method of catching and killing animals |
JP2012062077A (ja) * | 2010-09-15 | 2012-03-29 | Kawakami Sangyo Co Ltd | 樹脂ヒンジ |
JP2012522690A (ja) * | 2009-04-03 | 2012-09-27 | ガーモンド プロプライエタリー リミテッド | 改良された容器 |
JP2019051649A (ja) * | 2017-09-15 | 2019-04-04 | キョーラク株式会社 | 構造体及びその製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5711862U (ja) * | 1980-06-24 | 1982-01-21 | ||
JPS63162458A (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-06 | 日立化成工業株式会社 | 組立自在箱およびその製造方法 |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP3705393U patent/JPH072225U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5711862U (ja) * | 1980-06-24 | 1982-01-21 | ||
JPS63162458A (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-06 | 日立化成工業株式会社 | 組立自在箱およびその製造方法 |
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JP2019051649A (ja) * | 2017-09-15 | 2019-04-04 | キョーラク株式会社 | 構造体及びその製造方法 |
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