JP2000255623A - 包装用のコーナーパッド、サイドパッドおよびそれらを使用した包装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性を持つシート状の材料で窓のある箱を作
り、その窓に柔軟で強靭なフィルムを貼ったものを、コ
ーナーパッドとして使用する緩衝包装において、従来品
より強度が高いものを提供すること。また、それを使用
して、汎用性が高く、かつ包装容積比（被包装物の容積
に対する包装体の容積）を低く抑えた包装箱を提供する
こと。コーナーパッドとあわせて使用するサイドパッド
を提供することも含む。 【解決手段】 コーナーパッドは、プラスチックや段ボ
ールで製造したほぼ三角錐形の中空体（１Ａ）であっ
て、ひとつの面（１）に窓（１３）を設け、この窓を覆
って柔軟で強靭なフィルム（４）を貼り付けてなる。サ
イドパッドは、同様の材料からなるほぼ三角錐形の中空
体（１Ｂ）であって、鈍角の稜を共有し菱形を形成して
隣接する二つの面（５）にまたがって窓（５４）を設
け、この窓を覆って柔軟で強靭なフィルム（４）を貼り
付けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、包装材料に関し、
とくに、直方体状の被包装物を固定するとともに緩衝し
て支持するコーナーパッドおよびサイドパッドと、それ
らを使用した包装箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】発明者らは、柔軟であるが強靭なフィル
ムのもつ緩衝力を利用して内容物を支持する包装箱を改
良し、すでに開示した（特開平１０―５９３５３号）。
その構造は、窓をあけたシートにフィルムを張った内箱
構成部材を２枚、向かい合わせて外箱の中に置く包装箱
において、内外の箱を連続した１枚のシートから構成し
たものである。このタイプの包装箱は、比較的小型で重
量もあまり大きくないが破損し易いもの、たとえば電子
機器や精密機械の部品のようなものを緩衝包装するに適
している。

【０００３】しかし、大型で重量も増大した内容物の包
装には、強度の面で不充分であり、かつ被包装物の容積
に対する包装体の容積が過大になり、輸送および取り扱
いの面で不利になる。この包装容積比をできるだけ小さ
く抑えようとすれば、内容物ごとに包装箱を用意しなけ
ればならず、規格品の汎用性が失われて、コスト高を免
れない。

【０００４】一方、形状が長方形その他のありふれたも
のを緩衝包装するには、被包装物の角の部分を支えれば
よい、ということに着目して、窓を設けた支持体に柔軟
で強靭なフィルムを貼ったものが提案された（アメリカ
特許第５０７１００９号）。これは、図１に示すよう
に、ダンボール紙などの剛性のあるシート状材料で、側
面が直角三角形の、直方体を対向する二つの稜を結んで
切断した箱（９Ａ）の形状をもっていて、切断面つまり
斜面の部分に正方形の窓があり、この窓を覆うように、
エチレン・酢酸ビニル共重合体のフィルム（９Ｂ）など
を貼り付けた構造のものである。使用のときは、この窓
に貼ったフィルムに被包装物の角部を当てて支える。

【０００５】この「コーナーパッド」と呼ばれる支持具
は、包装箱の任意の位置に固定して使用できるから、比
較的汎用性が高く、かつ包装容積比を低く抑えた包装を
可能にする。しかし、強度は必ずしも高いとはいえず、
窓に張ったフィルムに過大な力が加わったときは、フィ
ルムが破れるか、フィルムが破れないほど強靭である場
合は、支持具の窓の周囲に対角線方向の折れ線が入っ
て、そこから挫屈してしまう。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の当初の目的
は、上記のコーナーパッドがもつ比較的高い汎用性と、
低い包装容積比とを利用し、しかもその欠点である低い
強度を改善したものを提供することにある。

【０００７】本発明の次の目的は、上記のコーナーパッ
ドとともに使用して被包装物の稜を支持するのに適し
た、同じ原理によるサイドパッドを提供することにあ
る。

【０００８】本発明のさらなる目的は、上記のコーナー
パッドを使用し、またはコーナーパッドとサイドパッド
との両方を使用し、汎用性が高く、かつ包装容積比を低
く抑えた包装箱を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の包装用のコーナ
ーパッドは、基本的には、図２、図３および図４に示す
ように、ほぼ三角錐形の中空体（１Ａ）であって、ひと
つの面（１）に窓（１３）を設け、この窓を覆って柔軟
で強靭なフィルム（４）を貼り付けてなる。

【００１０】本発明の包装用のサイドパッドは、基本的
には、図１０、図１１および図１２に示すように、ほぼ
三角錐形の中空体（１Ｂ）であって、鈍角の稜を共有し
菱形を形成して隣接するふたつの面（５）にまたがって
窓（５４）を設け、この窓を覆って柔軟で強靭なフィル
ム（４）を貼り付けてなる。

【００１１】本発明の包装箱は、図１８に示すように、
長方形の包装箱（８）の内部において、その四隅または
四隅近くに上記のコーナーパッドを固定するか、また
は、コーナーパッドとともに、長辺および（または）短
辺の適宜の位置に上記のサイドパッドを固定してなる。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明のコーナーパッドは、以下
に例を示すようにいくつかの態様が可能である。そのひ
とつは、窓を設けたほぼ三角錐形の中空体（１Ａ）を、
プラスチック材料の射出成形により製造したものであ
る。図１３に、プラスチック製のコーナーパッドの断面
を示す。この、ほぼ三角錐形の中空体を成形する材料と
しては、任意のプラスチックが使用できるが、好適な例
を挙げれば、ポリスチレン系のもの、およびポリプロピ
レン系のものである。これに貼りつける柔軟で強靭なフ
ィルムの材料としては、それぞれポリスチレン系エラス
トマーおよびエチレン−プロピレン共重合体系エラスト
マーが好適である。これらのフィルムは成形体に対し
て、適宜の接着剤を用いた接着または熱融着により、強
固に貼りつけることができる。

【００１３】ほぼ三角錐形の中空体（１Ａ）をプラスチ
ック材料で製造した場合は、窓を設けた面以外の面に、
柔軟なプラスチックまたはゴムで製造した吸盤を備える
とよい。そのような吸盤は、比較的軽い物品を、たとえ
ば自動車の窓ガラスに吊り下げる目的などに多用されて
いる。包装箱の内面が吸盤による固定を可能にするもの
であれば、吸盤の吸着により、包装箱の所定の位置にコ
ーナーパッドを固定することが容易にできる。この態様
は、プラスチック製の通い箱を使用するときなどに好都
合である。

【００１４】成形品によらない態様は、剛性をもつシー
ト状の材料を使用して三角錐形を形成する。一例を挙げ
れば、図６に展開したところを示すように、三角形
（１）を中心にして、その底辺（１１）を延長し三角形
の底部固定片（２）を設けるとともに、中心にある三角
形の両側辺（１２，１２’）を延長して三角形の両側部
固定片（３，３’）を設け、これら周囲にある三角形が
相互に接触する各辺の一方にノリシロ（３２，３３，３
４）を与え、中心にある三角形の中央部を打ち抜いて窓
（１３）をつくり、この窓を覆って柔軟で強靭なフィル
ム（４）を貼り付けたものを、上記中心にある三角形の
各辺（１１，１２，１２’）から外折りに折り曲げ、上
記ノリシロ（３２，３３，３４）に接着剤を適用して、
ほぼ三角錐形の支持具に構成してなる。

【００１５】この構成のものは、三角錐が成形品に劣ら
ず強固であって、重量のある被包装物出会っても、フィ
ルムが耐える限り、緩衝包装することができる。

【００１６】剛性をもつシート状の材料を使用するコー
ナーパッドのいま一つの態様は、図７に示すように、三
角形（１）を中心にして、その底辺（１１）を延長し、
ほぼ三角形で先端には両側に広がる２個のカギ状体（２
１，２１’）を備えた底部固定片（２）を設けるととも
に、中心にある三角形の両側辺（１２，１２’）を延長
して、ほぼ三角形で、中心にある三角形の底辺から遠い
辺に上記固定片のカギ状体と係合する切り欠き（３１）
を設けた両側部固定片（３，３’）を設け、中心にある
三角形の中央部を打ち抜いて窓（１３）をつくり、この
窓を覆って柔軟で強靭なフィルム（４）を貼り付けたも
のを、上記中心にある三角形の各辺（１１，１２，１
２’）から外折りに折り曲げ、上記両側片の切り欠き
（３１）と上記カギ状体（２１，２１’）とを係合させ
て、図８および図９に示すような、ほぼ三角錐形の支持
具に構成してなる。

【００１７】この態様のコーナーパッドは、使用時に組
み立てればよく、それまでは平たい状態でおくことがで
きるから、保管や輸送に場所を取らなくて済むという利
点がある。

【００１８】コーナーパッドの窓の形状には制限がな
く、図示した支持具の中心の三角形に相似の三角形のほ
か、円形、半円形そのほか任意に選ぶことができる。打
ち抜きに当たっては、窓の部分の材料を取り除くことは
必要でない。窓としての機能を果たせばよいからであ
る。図示した例では、底辺よりの中辺（１４）部分で接
続したまま、そこで外折りしてある。

【００１９】本発明の包装用のサイドパッドもまた、い
くつかの態様が可能である。そのひとつは、コーナーパ
ッドと同様に、窓を設けたほぼ三角錐形の中空体を、プ
ラスチック材料の射出成形により製造したものである。
図１３に、プラスチック製のサイドパッドの断面を示
す。この成形体の材料と、これに貼りつける柔軟で強靭
なフィルムの材料としては、いずれもコーナーパッドに
関して前記したところが当てはまる。

【００２０】コーナーパッドに関して前記した吸盤によ
る固定は、いうまでもなく、サイドパッドに対しても適
用可能である。

【００２１】成形体によらないサイドパッドの態様は、
やはり剛性をもつシート状の材料を使用したものであ
る。その一例を挙げれば、図１４に展開したところを示
すように、菱形（５）を中心にして、その隣接する両下
辺（５１，５１’）をそれぞれ延長してともに三角形の
底部固定片（６，６’）を設けるとともに、隣接する両
上辺（５２，５２’）をそれぞれ延長してともに三角形
の背面固定片（７，７’）を設け、底部固定片（６，
６’）どうしが突き合わされる辺、背面固定片（７，
７’）どうしが突き合わされる辺、および底部固定片と
背面固定片とが相互に接触する各辺の少なくともひとつ
にノリシロ（６２，６３；７２，７３）を与え、中心に
ある三角形の中央部を打ち抜いて窓（５４）をつくり、
この窓を覆って柔軟で強靭なフィルム（４）を貼り付け
たものを、上記中心にある菱形の両下辺（５１，５
１’）、両上辺（５２，５２’）および中心線（５３）
から外折りに折り曲げ、上記ノリシロ（６２，６３；７
２，７３）に接着剤を適用して、ほぼ三角錐形の中空体
である支持具に構成してなる。

【００２２】この構成のサイドパッドは、接着剤を使用
したコーナーパッドと同様に、強度が高い。

【００２３】接着剤を使用せずに組み立てるサイドパッ
ドの別の態様は、図１５に示すように、剛性をもつシー
ト状の材料を使用し、菱形（５）を中心にして、その隣
接する両下辺（５１，５１’）を延長し、ほぼ三角形で
相互に係合し得るカギ状体（６１，６１’）を備えた底
部固定片（６，６’）を設け、中心にある菱形の中央部
を打ち抜いて窓（５４）を設け、この窓を覆って柔軟で
強靭なフィルム（４）を貼り付けたものを、上記中心に
ある底部固定片のカギ状体（６１，６１’）どうしを係
合させて、底面が平らであり、それに対し傾斜した表面
がその中心を縦方向に走る鈍角の稜を有し、背面が開放
された支持具に構成してなるものである。

【００２４】剛性をもつシート状の材料を使用したサイ
ドパッドのさらに別の態様は、図１６に示すように、菱
形（５）を中心にして、その隣接する両下辺（５１，５
１’）を延長し、ほぼ三角形で相互に係合し得るカギ状
体（６１，６１’）を備えた底部固定片（６，６’）を
設けるとともに、隣接する両上辺（５２，５２’）を延
長して、ほぼ三角形で相互に係合し得るカギ状体（７
１，７１’）を備えた背面固定片（７，７’）を設け、
中心にある菱形の中央部を打ち抜いて窓（５４）を設
け、この窓を覆って柔軟で強靭なフィルム（４）を貼り
付けたものを、上記中心にある菱形の両下辺（５１，５
１’）、両上辺（５２，５２’）および中心線（５３）
から外折りに折り曲げ、底部固定片のカギ状体（６１，
６１’）どうしを係合させるとともに、背面固定片のカ
ギ状体（７１，７１’）どうしを係合させて、底面が平
らであり、それに対し傾斜した表面がその中心を縦方向
に走る鈍角の稜を有し、背面が閉鎖された支持具に構成
してなるものである。

【００２５】上記したサイドパッドの３種の態様いずれ
においても、窓の形状が任意に選択できることは、コー
ナーパッドと同じである。窓（５４）の一部または全部
を打ち抜かず、両上辺に平行な二つの中辺（５５，５
５’）で接続したままとし、両中辺（５５，５５’）で
外折りするとともに中心線（５６）で内折りし、補強材
として役立てることもできる。

【００２６】コーナーバッドおよびサイドパッドを構成
するための、剛性をもつシート状の材料としては、ダン
ボール紙またはプラスチック段ボールが好適である。プ
ラスチック段ボールとは、押出し成形により製造され
る、段ボール紙と似た構造の中空プラスチック板であっ
て、「ダンプラ」「サンプライ」などの商品名で市販さ
れているものを指す。これに加えて、厚手のプラスチッ
クフィルムで押出し成形と真空成形との組み合わせで製
造される、気泡シートの気泡室の上にライナーフィルム
を貼った製品、たとえば「プラパール」「メイトーン」
などの商品名のものも、本発明で好都合に使用すること
ができる。

【００２７】柔軟で強靭なフィルムとしては、前記した
エチレン−酢酸ビニル共重合体が挙げられるが、近年、
その物性が注目されるようになってきた「熱可塑性エラ
ストマー」も好適である。熱可塑性エラストマーには多
くの種類があるが、従来の押出し機でフィルムを作るこ
とが容易であるという点から、ポリオレフィン系エラス
トマーが取り扱い易く、本発明にとってとりわけ有用で
ある。フィルムをシート状材料に貼るには、材料の組み
合わせに応じて選択した接着剤または粘着剤を使用する
か、または熱融着させればよい。

【００２８】本発明の包装箱の構成は、図１８を参照し
て前記したとおりであるが、必要に応じて、コーナーパ
ッドとともに前述のサイドパッドを使用する。図示した
例においては、サイドパッドを、長辺の中央に１個固定
してある。サイドパッドは、必要であれば短辺にも設け
てよいし、また、２個以上を設けてもよいことはもちろ
んである。

【００２９】包装箱の内部におけるコーナーパッドおよ
びサイドパッドの固定は、必要であれば適宜の接着剤や
粘着剤、場合によっては粘着テープを使用して行なう。
前記した吸盤を備えたコーナーパッドやサイドパッドで
あれば、包装箱の底面または側壁への吸着によって、好
都合に固定を行なうことができる。場合によっては、包
装箱の内寸にあわせた大きさのシート状材料の、コーナ
ーまたはサイドにパッドが入るだけの形状・寸法の切り
欠きを設けたものを敷き、そこへコーナーパッドおよび
サイドパッドを置くことによっても、固定することがで
きる。パッドを配置すべき場所が包装箱の隅や辺に一致
していて、その外側に空間を設ける必要がない場合は、
単にパッドをそれぞれの位置に置くだけで足りることが
多い。

【００３０】

【発明の効果】前述した既知のコーナーパッドは、被包
装物の重量を受け止める窓を持つ傾斜面が四角形である
ため、挫屈しやすかった。これに対し本発明のコーナー
パッドは、シート状の材料から作れる形状のうち最も強
固である三角錐の形の傾斜面に窓を設けたから、対角線
方向に折れ目が入って挫屈することがなく、従来品より
はるかに強度が高い。サイドパッドも、同じ原理で、丈
夫である。

【００３１】コーナーパッドもサイドパッドも、プラス
チックの成形品を使用したもの、および段ボール紙など
でも接着剤で三角錐を形成したものは、すこぶる強固で
あって、フィルムが耐える限り、かなりの重量をもつ被
包装物を包装し、緩衝作用を示すことができる。一方、
接着剤を用いず、カギ状片の係合で三角錐を形成する態
様のものは、コーナーパッド、サイドパッドとも使用時
まで平面状態で輸送・保管できるから、スペースをとら
れずに済んで好都合である。同じことは、使用後の廃棄
とそのための輸送などに関しても言える。従来この種の
パッドに多用されていた発泡スチロールの製品は、嵩高
さが難点であったところ、本発明はその難点を解消した
パッドを提供したものである。

【００３２】本発明の包装箱は、被包装物の大きさに応
じ、それを収容可能であって最も近いサイズの箱を選
び、コーナーパッドやサイドパッドの位置を適切に選択
することによって、高い汎用性を実現することができ
る。

【００３３】コーナーパッドもサイドパッドも、プラス
チックの射出成形や段ボール紙の打ち抜き、およびフィ
ルム貼りつけという簡単な工程で製造できるから、コス
トは安い。

【図面の簡単な説明】

【図１】 既知のコーナーパッドの形状を示す斜視図。

【図２】 本発明のコーナーパッドの基本的態様を示す
平面図。

【図３】 図２に示したコーナーパッドの白抜き矢印方
向の側面図。

【図４】 図２に示したコーナーパッドの矢印方向の側
面図。

【図５】 本発明のコーナーパッドの一態様を示す、図
２のＩ―Ｉ方向に対応する方向の断面図。

【図６】 本発明のコーナーパッドの異なる態様を示す
展開図。

【図７】 本発明のコーナーパッドのさらにことなる態
様を示す、図６と同様な展開図。

【図８】 図７のコーナーパッドを組み立てたところを
示す斜視図。

【図９】 図７のコーナーパッドを組み立てたところを
示す背面図。

【図１０】 本発明のサイドパッドの基本的態様を示
す、図２と同様な平面図。

【図１１】 図１０に示したサイドパッドの白抜き矢印
方向の側面図。

【図１２】 図１０に示したサイドパッドの矢印方向の
側面図。

【図１３】 本発明のサイドパッドの一態様を示す、図
１０のII―II方向に対応する方向の断面図。

【図１４】 本発明のサイドパッドの異なる態様を示す
展開図。

【図１５】 本発明のサイドパッドのさらに異なる態様
を示す、図１４と同様な展開図。

【図１６】 本発明のサイドパッドのなお異なる態様を
示す、図１４と同様な展開図。

【図１７】 図１６のサイドパッドを組み立てたところ
を、背面から示す斜視図。

【図１８】 本発明のコーナーパッドとサイドパッドと
を併用した包装箱を説明する、一部を切り欠いて内部を
示した斜視図。

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ 三角錐形の中空体（支持具） １ 中心にある三角形 １１ 三角形の底辺 １２，１２’ 三角形の側辺 １３ 窓 １４ 中辺 ２ 底部固定片 ２１，２１’ カギ状体 ３，３’ 両側部固定片 ３１ 切り欠き ３２，３３，３４ ノリシロ ４ フィルム ５ 中心にある菱形 ５１，５１’ 菱形の両下辺 ５２，５２’ 菱形の
両上辺 ５３，５６ 中心線 ５４ 窓 ５５，５５’ 両
中辺 ６，６’ 底部固定片 ６１，６１’ カギ状体 ６２，６３ ノリシロ ７，７’ 背面固定片 ７１，７１’ カギ状体 ７２，７３ ノリシロ ８ 包装箱 ９Ａ 箱（従来技術） ９Ｂ フィルム（従来技術）

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ほぼ三角錐形の中空体（１Ａ）の面
   （１）に窓（１３）を設け、この窓を覆って柔軟で強靭
   なフィルム（４）を貼り付けてなる包装用のコーナーパ
   ッド。
2. 【請求項２】 窓を設けたほぼ三角錐形の中空体（１
   Ａ）を、プラスチック材料の射出成形により製造した請
   求項１に記載の包装用のコーナーパッド。
3. 【請求項３】 窓を設けた面以外の面に、包装箱の底ま
   たは側壁に固定するための吸盤を備えた請求項１または
   ２に記載の包装用のコーナーパッド。
4. 【請求項４】 剛性をもつシート状の材料を使用し、三
   角形（１）を中心にして、その底辺（１１）を延長し三
   角形の底部固定片（２）を設けるとともに、中心にある
   三角形の両側辺（１２，１２’）を延長して三角形の両
   側部固定片（３，３’）を設け、これら周囲にある三角
   形が相互に接触する各辺の一方にノリシロ（３２，３
   ３，３４）を与え、中心にある三角形の中央部を打ち抜
   いて窓（１３）をつくり、この窓を覆って柔軟で強靭な
   フィルム（４）を貼り付けたものを、上記中心にある三
   角形の各辺（１１，１２，１２’）から外折りに折り曲
   げ、上記ノリシロ（３２，３３，３４）に接着剤を適用
   して、ほぼ三角錐形の支持具に構成してなる請求項１に
   記載の包装用のコーナーパッド。
5. 【請求項５】 剛性をもつシート状の材料を使用し、三
   角形（１）を中心にして、その底辺（１１）を延長し、
   ほぼ三角形で先端には両側に広がる２個のカギ状体（２
   １，２１’）を備えた底部固定片（２）を設けるととも
   に、中心にある三角形の両側辺（１２，１２’）を延長
   して、ほぼ三角形で、中心にある三角形の底辺から遠い
   辺に上記固定片のカギ状体と係合する切り欠き（３１）
   を設けた両側部固定片（３，３’）を設け、中心にある
   三角形の中央部を打ち抜いて窓（１３）をつくり、この
   窓を覆って柔軟で強靭なフィルム（４）を貼り付けたも
   のを、上記中心にある三角形の各辺（１１，１２，１
   ２’）から外折りに折り曲げ、上記両側片の切り欠き
   （３１）と上記カギ状体（２１，２１’）とを係合させ
   て、ほぼ三角錐形の支持具に構成してなる請求項１に記
   載の包装用のコーナーパッド。
6. 【請求項６】 剛性をもつシート状の材料として、ダン
   ボール紙またはプラスチック段ボールを使用し、柔軟で
   強靭なフィルムとしてエチレン−酢酸ビニル共重合体ま
   たはポリオレフィン系エラストマーを使用した請求項４
   または５に記載の包装用のコーナーパッド。
7. 【請求項７】 ほぼ三角錐形の中空体（１Ｂ）の鈍角の
   稜を共有して隣接し菱形を形成する二つの面（５，
   ５’）にまたがって窓（５４）を設け、この窓を覆って
   柔軟で強靭なフィルム（４）を貼り付けてなる包装用の
   サイドパッド。
8. 【請求項８】 窓を設けたほぼ三角錐形の中空体（１
   Ｂ）を、プラスチック材料の射出成形により製造した請
   求項７に記載の包装用のサイドパッド。
9. 【請求項９】 窓を設けた面以外の面に、包装箱の底ま
   たは側壁に固定するための吸盤を備えた請求項７または
   ８に記載の包装用のサイドパッド。
10. 【請求項１０】 剛性をもつシート状の材料を使用し、
    菱形（５）を中心にして、その隣接する両下辺（５１，
    ５１’）をそれぞれ延長してともに三角形の底部固定片
    （６，６’）を設けるとともに、隣接する両上辺（５
    ２，５２’）をそれぞれ延長してともに三角形の背面固
    定片（７，７’）を設け、底部固定片（６，６’）同士
    が突き合わされる片、背面固定片（７，７’）同士が突
    き合わされる片、および底部固定片と背面固定片とが相
    互に接触する各辺の少なくともひとつにノリシロ（６
    ２，６３；７２，７３）を与え、中心にある菱形の中央
    部を打ち抜いて窓（５４）をつくり、この窓を覆って柔
    軟で強靭なフィルム（４）を貼り付けたものを、上記中
    心にある菱形の両下辺（５１，５１’）、両上辺（５
    ２，５２’）および中心線（５３）から外折りに折り曲
    げ、上記ノリシロ（６２，６３；７２，７３）に接着剤
    を適用して、ほぼ三角錐形の中空体である支持具に構成
    してなる請求項７に記載の包装用のサイドパッド。
11. 【請求項１１】 剛性をもつシート状の材料を使用し、
    菱形（５）を中心にして、その隣接する両下辺（５１，
    ５１’）を延長し、ほぼ三角形で相互に係合し得るカギ
    状体（６１，６１’）を備えた底部固定片（６，６’）
    を設け、中心にある菱形の中央部を打ち抜いて窓（５
    ４）を設け、この窓を覆って柔軟で強靭なフィルム
    （４）を貼り付けたものを、上記中心にある底部固定片
    のカギ状体（６１，６１’）同士を係合させて、底面が
    平らであり、それに対し傾斜した表面がその中心を縦方
    向に走る鈍角の稜を有し、背面が開放された支持具に構
    成してなる請求項７に記載の包装用のサイドパッド。
12. 【請求項１２】 剛性をもつシート状の材料を使用し、
    菱形（５）を中心にして、その隣接する両下辺（５１，
    ５１’）を延長し、ほぼ三角形で相互に係合し得るカギ
    状体（６１，６１’）を備えた底部固定片（６，６’）
    を設けるとともに、隣接する両上辺（５２，５２’）を
    延長して、ほぼ三角形で相互に係合し得るカギ状体（７
    １，７１’）を備えた背面固定片（７，７’）を設け、
    中心にある菱形の中央部を打ち抜いて窓（５４）を設
    け、この窓を覆って柔軟で強靭なフィルム（４）を貼り
    付けたものを、上記中心にある菱形の両下辺（５１，５
    １’）、両上辺（５２，５２’）および中心線（５３）
    から外折りに折り曲げ、底部固定片のカギ状体（６１，
    ６１’）同士を係合させるとともに、背面固定片のカギ
    状体（７１，７１’）同士を係合させて、底面が平らで
    あり、それに対し傾斜した表面がその中心を縦方向に走
    る鈍角の稜を有し、背面が閉鎖された支持具に構成して
    なる請求項７に記載の包装用のサイドパッド。
13. 【請求項１３】 窓（５４）の一部または全部を打ち抜
    かず、両上辺に平行な二つの中辺（５５，５５’）で接
    続したままとし、両中辺（５５，５５’）で外折りする
    とともに中心線（５６）で内折りし、補強材として役立
    てた請求項１０ないし１２のいずれかに記載の包装用の
    サイドパッド。
14. 【請求項１４】 剛性をもつシート状の材料として、ダ
    ンボール紙またはプラスチック段ボールを使用し、柔軟
    で強靭なフィルムとしてエチレン−酢酸ビニル共重合体
    またはポリオレフィン系エラストマーを使用した請求項
    １０ないし１３のいずれかに記載の包装用のサイドパッ
    ド。
15. 【請求項１５】 長方形の包装箱（８）の内部におい
    て、その四隅または四隅近くに請求項１に記載のコーナ
    ーパッドを固定するか、または、コーナーパッドととも
    に、長辺および（または）短辺の適宜の位置に請求項７
    に記載のサイドパッドを固定してなる包装箱。