JP3080586B2 - 収納容器 - Google Patents

収納容器

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JP3080586B2
JP3080586B2 JP08172813A JP17281396A JP3080586B2 JP 3080586 B2 JP3080586 B2 JP 3080586B2 JP 08172813 A JP08172813 A JP 08172813A JP 17281396 A JP17281396 A JP 17281396A JP 3080586 B2 JP3080586 B2 JP 3080586B2
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文一 山田
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ムサシ化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラスチックフ
ォーム材によって、緩衝的に物品の収納、保持をなし得
るようにした収納容器、特に、型付けの施されたプラス
チックフォーム材を用いて物品を弾性的に収め入れ保持
し得るようにした収納容器の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】物品、例えば、自動車用工具などを収め
入れる収納容器などにあっては、これに収め入れられる
工具類を緩衝的に保持する目的から、発泡ポリスチロー
ルとポリエチレンビーズとを混合して発泡成形をなし、
これに植毛加工を施したものがあった。
【0003】また、かかる自動車用工具などの収納容器
として、所定の厚さに成形されているポリエチレンフォ
ーム材を当該工具などの収め入れ可能な態様に型抜きを
なし、この型抜きの施されたポリエチレンフォーム材を
シート状のポリエチレンフォーム材に対し添装状態で粘
着することによって構成した工具などの収納容器があっ
た。
【0004】また、工具等の収め入れ凹部などの型づけ
成形の施された2枚のポリプロピレンシート材を用意
し、この型づけ成形の施された各ポリプロピレンシート
材を、その周辺部分において相互に溶着することによっ
て構成した工具類の収納容器があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
発泡ポリスチロールとポリエチレンビーズとを混合して
発泡成形し、これに植毛を施した収納容器にあっては、
工具などの各収納物の夫々の態様に対応して各個別に成
形型を用意し、夫々各別に型発泡成形をなす必要があ
り、これが、植毛処理などと共に当該収納容器における
成形コストを割高とする要因となっていた。
【0006】また、かかる収納容器にあっては、成形素
材がポリスチロールと、ポリエチレンとであることか
ら、収納容器使用後における素材再利用が難しく、ま
た、比較的多量のスチロール樹脂を含むことから、焼却
処理に際して生ずる熱量が多く、これが焼却炉に悪影響
をもたらすなど、収納容器としての使用後における取扱
い処理に難があった。
【0007】また、かかる収納容器にあっては、この収
納容器の表面に生ずる発泡スチロールの発泡粒パターン
を隠す手段として当該収納容器面に施される植毛が、比
較的容易に剥がれ出し、容器の外観を損う難があると共
に、この植毛処理に際して用いられる接着剤が、焼却処
理時に焼却炉に対して高温をもたらすなどの難があっ
た。
【0008】次いで、前記の型抜きをしたポリエチレン
フォーム材を、別段に用意したシート状のポリエチレン
フォーム材に添装、粘着して構成される収納容器にあっ
ては、ポリエチレンフォーム材の取付けに用いられる粘
着剤が、粘着面から、はみ出し、このはみ出し粘着剤に
収納物が付着し、あるいは粘着剤に塵芥などが付着する
などの難を有すると共に、この両者の粘着組み付けを、
粘着シートを用いてなした場合にあっては、該粘着シー
ト部分が、該収納容器としての使用後における素材再利
用を困難としていた。
【0009】また、かかる収納容器にあっては、型抜き
部分の利用に難があると共に、構成される収納容器の軽
量化に難があり、製品コストが割高とされる不都合を有
していた。
【0010】次いで、前記の型付け用意される一組みの
ポリプロピレンシートを、その型付け周辺部分において
溶着した収納容器にあっては、構成される製品の軽量化
に難があると共に、金型成形などの面から製品コストが
割高となる不都合を有していた。
【0011】かかる点から、構成される収納容器を、薄
いシート材を用いて構成した場合にあっては、強度が不
足し、外力の付加によって容易に凹状に変形すると共
に、変形状態にある容器の補正、修理に難があった。
【0012】この発明に係る収納容器は、かかる従来の
収納容器における不都合を解消するものとして提案され
たものであって、製作コストが割安で、しかも軽量、且
つ堅牢であると共に、収納物を確実に、且つ弾性的に保
持する収納容器の提供を目的とし、特に、収納容器構成
材をポリオレフィン系フォーム材とすることによって、
使用後における素材の再利用を容易とし、且つ、焼却処
理に際して炉を損うことのない収納容器の提供を目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る収納容器
は、前記の目的を達成するために、請求項1の発明に係
る収納容器を、物品Mの収納部Aを備えてなる収納容器
とし、この収納容器における収納部Aが、プラスチック
フォーム材Yよりなる基板10と、この基板10に対し
て備付けられ、且つ、物品Mを保持する型付けのされた
保持部30を有するプラスチックフォーム材Yよりなる
型付け材20とを有し、該型付け材20における保持部
30が、この型付け材20の前記基板10に対する取付
け面側から該プラスチックフォーム材Yに対して型付け
される凹陥状部40によって構成される下面開口の起立
突部50によって構成してあり、該起立突部50間に物
品Mを納め入れ保持可能に構成してある。
【0014】次いで請求項2の発明に係る収納容器を、
前記の目的を達成するために、物品Mの収納部Aと、こ
の収納部Aに収納される物品Mを該収納部Aと共に保持
する蓋部Bとを備えてなる収納容器であって、この収納
容器における収納部Aが、プラスチックフォーム材Yよ
りなる基板10と、この基板10に対して備付けられ、
且つ、物品Mを保持する型付けのされた保持部30を有
するプラスチックフォーム材Yよりなる型付け材20と
を有し、該型付け材20における保持部30が、この型
付け材20の前記基板10に対する取付け面側から該プ
ラスチックフォーム材Yに対して型付けされる凹陥状部
40によって構成される下面開口の起立突部50によっ
て構成してあり、該起立突部50間に物品Mを納め入れ
保持可能に構成してある。
【0015】次いで、請求項3の発明に係る収納容器
を、前記請求項2の発明に係る収納容器にあって、収納
容器における蓋部Bが、プラスチックフォーム材Yより
なる基板110と、この基板110に対して備付けら
れ、且つ、型付けされた当接部130を有するプラスチ
ックフォーム材Yよりなる型付け材120とを有し、該
型付け材120における当接部130が、この型付け材
120の前記基板110に対する取付け面側から該プラ
スチックフォーム材Yに対して型付けされる凹陥状部1
40によって構成される下面開口の起立突部150によ
って構成してあり、該起立突部150によって構成され
る当接部130を収納部Aにおける起立突部50に対し
て弾性的に当接可能に構成してある。
【0016】更に、請求項4の発明に係る収納容器を、
前記請求項1、請求項2又は請求項3の発明に係る収納
容器にあって、プラスチックフォーム材が、ポリオレフ
ィン系フォーム材である構成としてある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る典型的な実施
の形態に係る各収納容器について詳細に説明する。
【0018】図1及び図2は、第1の実施の形態に係る
収納容器を、図3及び図4は、第2の実施の形態に係る
収納容器を示すものであって、図1では、該収納容器を
開蓋状態の斜視で、図2では、これを断面して、図3で
は、第2の実施の形態に係る収納容器を開蓋状態の斜視
で、更に図4では、これを断面して示している。
【0019】先ず、この実施の形態に係る収納容器は、
物品Mの収納部Aを備えてなる収納容器であって、この
収納容器における収納部Aが、プラスチックフォーム材
Yよりなる基板10と、この基板10に対して備付けら
れ、且つ、物品Mを保持する型付けのされた保持部30
を有するプラスチックフォーム材Yよりなる型付け材2
0とを有し、該型付け材20における保持部30が、こ
の型付け材20の前記基板10に対する取付け面側から
該プラスチックフォーム材Yに対して型付けされる凹陥
状部40によって構成される下面開口の起立突部50に
よって構成してあり、該起立突部50間に物品Mを納め
入れ保持可能に構成してある。
【0020】また、この実施の形態に係る収納容器は、
物品Mの収納部Aと、この収納部Aに収納される物品M
を、該収納部Aと共に保持する蓋部Bとを備えてなる収
納容器であって、この収納容器における収納部Aが、プ
ラスチックフォーム材Yよりなる基板10と、この基板
10に対して備付けられ、且つ、物品Mを保持する型付
けのされた保持部30を有するプラスチックフォーム材
Yよりなる型付け材20とを有し、該型付け材20にお
ける保持部30が、この型付け材20の前記基板10に
対する取付け面側から該プラスチックフォーム材Yに対
して型付けされる凹陥状部40によって構成される下面
開口の起立突部50によって構成してあり、該起立突部
50間に物品Mを納め入れ保持可能に構成してある。
【0021】このように構成される収納容器にあって
は、比較的軽量の収納容器を低コストで製作、提供でき
ると共に物品Mを緩衝状態で確実に収納、保持すること
ができる。
【0022】また、かかる構成よりなる収納容器にあっ
ては、物品Mの保持部30が、下面開口の中空台状の構
成としてあり、しかも、この中空台状の下面が、その全
周において基板10の面に止着された構成としてあるこ
とから、物品Mを確実に、しかも安定に、緩衝状態に保
持することができる。
【0023】次いで、前記の構成に係る収納容器にあっ
て、収納容器における蓋部Bが、プラスチックフォーム
材Yよりなる基板110と、この基板110に対して備
付けられ、且つ、型付けされた当接部130を有するプ
ラスチックフォーム材Yよりなる型付け材120とを有
し、該型付け材120における当接部130が、この型
付け材120の前記基板110に対する取付け面側から
該プラスチックフォーム材Yに対して型付けされる凹陥
状部140によって構成される下面開口の起立突部15
0によって構成してあり、該起立突部150によって構
成される当接部130を収納部Aにおける起立突部50
に対して弾性的に当接可能に構成したことを、他の典型
的な実施の形態の一つとしてある。
【0024】このように構成される収納容器にあって
は、収納容器を構成する蓋部Bを、比較的軽量のものと
して、しかも低コストで製作、提供できると共に、物品
Mを、前記収納部Aと共に緩衝状態で確実に収納、保持
することができる。
【0025】更に、かかる構成よりなる収納容器を構成
する蓋部Bにあっては、収納部Aの起立突部50に当接
する当接部130を、下面開口の中空台状の構成として
あり、この中空台状をなす当接部130の下面が、その
全周において基板110の面に止着し構成としてあるこ
とから、収納部Aの起立突部50に対して、確実に、且
つ、安定して、緩衝状態で当接させることができる。
【0026】更に、前記の構成に係る収納容器にあっ
て、各プラスチックフォーム材Yをポリオレフィン系フ
ォーム材として構成したことを、更に他の典型的な実施
の形態の一つとしてある。
【0027】このように構成される収納容器にあって
は、基板10に対する型付け材20の備えつけ、及び基
板110に対する型付け材120の備えつけを夫々熱融
着によって確実になすことができると共に、使用済み収
納容器における素材の再利用を容易とし、しかも使用済
み収納容器の無難な焼却処理をなすことができる。
【0028】なお、ここで用いられるプラスチックフォ
ーム材Yは、比較的厚めの板状をなすプラスチックフォ
ーム材Y、比較的薄めのプラスチックフォーム材Y、シ
−ト状をなすプラスチックフォーム材Y、フイルム状を
なすプラスチックフォーム材Yなどを典型的なプラスチ
ックフォーム材Yの構成形態の一つとしている。
【0029】(1)第1の実施の形態に係る収納容器 先ず、図1及び図2で示される第1の実施の形態に係る
収納容器について詳細に説明する。
【0030】ここで図1及び図2に示される第1の実施
の形態に係る収納容器は、物品Mの収納部Aと、この収
納部Aに収納される物品Mを、該収納部Aと共に保持す
る蓋部Bとを備えてなる収納容器としてあり、しかも、
この収納容器における収納部Aが、板状をなすプラスチ
ックフォーム材Yよりなる基板10と、この基板10に
対して備付けられ、且つ、物品Mを保持する型付けのさ
れた保持部30を有する板状のプラスチックフォーム材
Yよりなる型付け材20とを有する構成としてあり、更
に、該型付け材20における保持部30が、この型付け
材20の前記基板10に対する取付け面側から、前記板
状のプラスチックフォーム材Yに対して型付けされる凹
陥状部40によって構成される下面開口の起立突部50
によって構成した収納容器としてあり、該起立突部50
間に物品Mを納め入れ保持可能に構成してある。
【0031】また、かかる構成に係る収納容器にあっ
て、特に、収納容器における蓋部Bを、板状をなすプラ
スチックフォーム材Yよりなる基板110と、この基板
110に対して備付けられ、且つ、型付けされた当接部
130を有する板状のプラスチックフォーム材Yよりな
る型付け材120とを備え、しかも、該型付け材120
における当接部130が、この型付け材120の前記基
板110に対する取付け面側から該板状をなすプラスチ
ックフォーム材Yに対して型付けされる凹陥状部140
の構成する下面開口の起立突部150によって構成して
あり、該起立突部150によって構成される当接部13
0を、収納部Aにおける起立突部50に対して弾性的に
当接可能な構成としてある。
【0032】この実施の形態に係る収納容器にあって
は、ポリエチレンフォーム材、ポリプロピレンフォーム
材などのポリオレフィン系フォーム材よりなる四角形の
比較的大版の板状をなすプラスチックフォーム材Y’を
プラスチックフォーム材Yとして用意し、このプラスチ
ックフォーム材Y’における一方の側を型付け材20の
溶着、備えつけられる基板10とし、且つ、他方の側
を、型付け材120の溶着、備えつけられる基板110
として用いるようになすと共に、この各基板10、11
0間のプラスチックフォーム材Y’を背板210として
構成してある。
【0033】かかる収納容器における各基板10、11
0及び背板210を構成するプラスチックフォーム材
Y’は、構成される収納部A及び蓋部Bが、この収納容
器に物品Mを収め入れた際に、これを確実に保持状態に
収納可能な板厚及び腰の強さを備えたものとして用意さ
れる。
【0034】かかるプラスチックフォーム材Y’よりな
る基板10の面に添装、備えつけられる型付け材20
は、平板状に成形用意されたポリエチレンフォーム材、
ポリプロピレンフォーム材などのポリオレフィン系フォ
ーム材よりなるプラスチックフォーム材Y”をプラスチ
ックフォーム材Yとして用意し、この板状をなすプラス
チックフォーム材Y”によって構成されるものであっ
て、この平板状をなすプラスチックフォーム材Y”を真
空成形、その他の適宜の手法で所定形状に型付け整えて
構成する。
【0035】かかる収納部Aを構成する型付け材20
は、上面側に、物品Mの収納凹部60を備えるように、
プラスチックフォーム材Y”の下面側から、上方に向け
て型付けによる凹陥状部40を設け、これによって、該
プラスチックフォーム材Y”に中空台状をなす下面開口
の起立突部50を、前記収納凹部60を形成するように
設けると共に、この起立突部50を構成するように起立
されているプラスチックフォーム材Y”以外のプラスチ
ックフォーム材Y”における下面を、前記基板10に対
して加熱溶着して、物品Mの保持部30を構成してあ
る。
【0036】かかる型付け材20は、この実施の形態に
係る収納容器にあっては、基板10の面に添装状態に止
着できる下面形状としてあり、この基板10に対する添
装時に、該基板10の前縁部と、両側縁部の夫々の面に
添装される水平の底板部21に対して、追って説明する
蓋部Bにおける起立突部150の嵌まり合う間隔を残し
た状態で、この外周にある底板部21から起立されてい
る外板部23を設けると共に、基板10の背面側にあっ
て底板部21の設けられていない側縁から起立する外板
部23aを設け、更に、前記収納凹部60の側にある底
板部22から起立する内板部24を設けると共に、この
内板部24及び外板部23の上端相互を連設する水平な
天板部25を備えた構成としてあり、この各外板部2
3、23a、内板部24及び天板部25によって構成さ
れる起立突部50を、その内側に収納凹部60を構成す
るものとし、底板部21を備えていない外板部23aの
下端と、各底板部21、22の各下面とが、夫々略面一
の状態となるように構成してある。
【0037】かかる態様の型付け材20は、例えば、物
品Mの収納凹部60、及び、起立突部50、各底板部2
1の夫々の面に当接される面を備えた成形型に対して、
プラスチックフォーム材Y”を真空吸着させることで型
付け提供することができ、前記起立突部50の内側に設
けた収納凹部60を物品Mの保持部30として構成して
あり、この保持部30に対して、起立突部50における
溝状の凹陥状部40が特有の弾性保持機能をもたらすと
共に、この溝状の凹陥状部40の構成が、該起立突部5
0に特有の保形機能をもたらす構成としてある。
【0038】かかる構成よりなる型付け材20を、前記
基板10を構成するプラスチックフォーム材Y’の面に
添装し、このプラスチックフォーム材Y’に当接してい
る底板部21及び22の下面と、外板部23aの下端と
を、このプラスチックフォーム材Y’に対して加熱溶着
して、これらを相互に一体に備えつける。
【0039】次いで、プラスチックフォーム材Y’にお
ける背板210を介した他方側の基板110に対して、
前記型付け材20におけると同様に型付け材120を添
装し、これを加熱溶着によって、該基板110に対して
一体に備えつける。
【0040】ここで、蓋部Bを構成する型付け材120
は、ポリエチレンフォーム材、ポリプロピレンフォーム
材などのポリオレフィン系フォーム材を、板状をなすプ
ラスチックフォーム材Yとしてのプラスチックフォーム
材Y”の典型例とし、このプラスチックフォーム材Y”
に対する型付けによって構成してある。
【0041】かかる蓋部Bに備えつけられる型付け材1
20は、基板110の先端部側と、両側部側との三方に
亘って添装される底板部121と、前記収納部Aを構成
する型付け材20の収まり入る凹部160を構成する底
板部122と、この底板部122の三方の縁に沿って底
板部121との間に設けられる起立突部150とを備え
た構成としてある。
【0042】かかる蓋部Bに備えつけられる型付け材1
20に設けられる起立突部150は、底板部121の側
から起立する外板部123と、底板部122の側から起
立される内板部124の頂端間を、水平な天板部125
によって連設してあると共に、底板部121の設けられ
ていない側の外板部123と内板部124との間が、基
板110から起立する外板部123aとしてあり、その
頂端間が、前記天板部125によって連設される構成と
してあり、この外板部123aの下端と、前記底板部1
21、122の各底面とが面一となる構成としてある。
【0043】かかる構成よりなる型付け材120を、前
記基板110の面に添装し、底板部121及び122
と、外板部123aの下端とを、夫々基板110に対し
て加熱溶着によって一体に備えつけることで、蓋部Bを
構成してある。
【0044】かかる構成よりなる蓋部Bにあっては、前
記起立突部150内の凹部160内に収納部Aの各起立
突部50が、密に収まり入る構成としてあり、この起立
突部150の内側の面が、前記起立突部50に対する当
接部130として機能し、この起立突部50に対して該
起立突部150が弾性的に撓み変形した態様で当接する
ことによって、蓋部Bは、収納部Aに対して、安定に閉
蓋状態を維持して組み付けられる。
【0045】かかる蓋部Bにおける当接部130の弾性
的な当接機能は、基板110に備えられる型付け材12
0における起立突部150を、凹陥状部140によって
区分される外板部123と内板部124とによって構成
したことによって、より確実に当該当接部130にもた
らすようにしてあり、起立突部150を中空の溝状構成
としたことによって、該起立突部150における保形性
が、より良好となるように構成してある。
【0046】かくして構成される収納部Aと蓋部Bと
を、一連の且つ一枚のプラスチックフォーム材Y’にお
ける基板10と基板110部分に夫々構成するようにな
すと共に、このプラスチックフォーム材Y’における前
記基板10と基板110との間を、背板210として構
成し、この背板210が、重ね合せの状態に組み付けら
れる前記収納部Aに対する蓋部Bの閉蓋に際して、この
収納部Aと蓋部Bとの側面部を構成するようにしてあ
る。
【0047】かかる構成よりなる収納容器、特に、収納
部Aを構成している各起立突部50が、蓋部Bの起立突
部150に備えられる凹部160内に都合良く収まり入
ると共に、この起立突部150の内側面として構成され
る当接部130が、前記起立突部50の外側面に対して
密着し、且つ、弾性的に、若干の撓み変形を相互の接触
面にもたらすように当接し、蓋部Bを、収納部Aに対し
て、確実に留め付けの状態に保持する構成としてある。
【0048】かかる蓋部Bにおける各起立突部150の
凹部160に対する収納部A、特に、収納部Aの保持部
30を構成する起立突部50の導き入れを容易とする点
から、蓋部Bにおける凹部160を構成する各起立突部
150を、前記起立突部50の備えられている側を除い
た三方の側に備えられる構成とし、この起立突部150
の両側にある各起立突部150間に構成される欠設部分
から、この起立突部150によって構成される凹部16
0内に、収納部A、特に、容易に起立突部50を収め入
れ得る構成としてある。
【0049】かかる構成よりなる収納容器の各収納部
A、及び蓋部Bにあって、夫々起立突部50及び150
の備えられていない側のプラスチックフォーム材Y’の
面に化粧シート220を添装し、止着し、収納容器の外
観を整えるように構成してある。
【0050】かかる収納容器に添装、止め付けられる化
粧材220は、各種のプラスチックシート、例えば、ポ
リウレタンシート、塩化ビニルシート、ポリプロピレン
シート、ポリエチレンシート、あるいは各種のプラスチ
ックフィルム、例えば、ポリウレタンフィルム、塩化ビ
ニルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレン
フィルムなどを用いることができる。
【0051】かかる化粧材220は、前記プラスチック
フォーム材Y’の面を一連に覆うと共に、前記起立突部
50における底板部21、及び起立突部150における
底板部121の夫々の上面をも一連に覆う構成としてあ
り、熱溶着その他の適宜の手法によって、これらの各プ
ラスチックフォーム材Y’、Y”に対して、止着される
構成としてある。
【0052】尚、前記のプラスチックフォーム材Y’、
Y”は、いずれも板状をなすプラスチックフォーム材
Y’を用いて各基板10、110及び背板210を構成
し、また、プラスチックフォーム材Y”を用いて各型付
け材20、120を構成してある。これらのプラスチッ
クフォーム材Y’、Y”を、シート状、またはフィルム
状のプラスチックフォーム材Y’、Y”として、これら
の各基板10、110、背板210、及び各型付け材2
0、120などを構成してあっても良い。
【0053】更に、前記のプラスチックフォーム材
Y’、Y”を、二葉以上の板状、シート状、またはフィ
ルム状をなすプラスチックフォーム材として用意し、こ
れらの板状、シート状、またはフィルム状をなすプラス
チックフォーム材を積層状態に一体のものとして構成し
たプラスチックフォーム材Y’、Y”とし、この積層プ
ラスチックフォーム材Y’、Y”を用いて前記の基板1
0、110及び背板210、及び各型付け材20、12
0を構成するようにしてあっても良い。
【0054】(2)第2の実施の形態に係る収納容器 先ず、図3及び図4で示される第2の実施の形態に係る
収納容器について詳細に説明する。
【0055】ここで図3及び図4に示される第2の実施
の形態に係る収納容器は、物品Mの収納部Aと、この収
納部Aに収納される物品Mを、該収納部Aと共に保持す
る蓋部Bとを備えてなる収納容器としてあり、しかも、
この収納容器における収納部Aが、シ−ト状をなすプラ
スチックフォーム材Yよりなる基板10と、この基板1
0に対して備付けられ、且つ、物品Mを保持する型付け
のされた保持部30を有するシ−ト状のプラスチックフ
ォーム材Yよりなる型付け材20とを有する構成として
あり、更に、該型付け材20における保持部30が、こ
の型付け材20の前記基板10に対する取付け面側か
ら、前記シ−ト状のプラスチックフォーム材Yに対して
型付けされる凹陥状部40によって構成される下面開口
の起立突部50によって構成した収納容器としてあり、
該起立突部50間に物品Mを納め入れ保持可能に構成し
てある。
【0056】また、かかる構成に係る収納容器にあっ
て、特に、収納容器における蓋部Bを、シ−ト状をなす
プラスチックフォーム材Yよりなる基板110と、この
基板110に対して備付けられ、且つ、型付けされた当
接部130を有するシ−ト状のプラスチックフォーム材
Yよりなる型付け材120とを備え、しかも、該型付け
材120における当接部130が、この型付け材120
の前記基板110に対する取付け面側から該シ−ト状を
なすプラスチックフォーム材Yに対して型付けされる凹
陥状部140の構成する下面開口の起立突部150によ
って構成してあり、該起立突部150によって構成され
る当接部130を、収納部Aにおける起立突部50に対
して弾性的に当接可能な構成としてある。
【0057】この第2の実施の形態に係る収納容器は、
基板10、基板110に備付けられる型付け材20及び
型付け材120を構成するプラスチックフォーム材Yを
相互に一連に連続する一枚のシ−ト状をなすプラスチッ
クフォーム材Yによって構成し、この一枚のシ−ト状を
なすプラスチックフォーム材Yに対して保持部30及び
当接部130を、背板210と共に設けるようにした以
外の構成を前記第1の実施の形態に係る収納容器におけ
る構成と同一、又は実質的に同一の構成としてある。
【0058】したがって、前記の第1の実施の形態にか
かる収納容器におけると同一又は実質的に同一の構成部
分については同一の番号を付して説明を省略する。
【0059】この実施の形態に係る収納容器にあって
は、ポリエチレンフォーム材、ポリプロピレンフォーム
材などのポリオレフィン系フォーム材よりなる2枚の四
角形のシ−ト状をなすプラスチックフォーム材Y’、
Y’をプラスチックフォーム材Yとして用意し、このプ
ラスチックフォーム材Y’、Y’における一方を型付け
材20の溶着、備えつけられる基板10とし、且つ、他
方を、型付け材120の溶着、備えつけられる基板11
0として用いるようにしてある。
【0060】かかる収納容器における各基板10、11
0を構成するプラスチックフォーム材Y’、Y’は、構
成される収納部A及び蓋部Bが、この収納容器に物品M
を収め入れた際に、これを確実に保持状態に収納可能な
板厚及び腰の強さを備えたものとして用意される。
【0061】かかるプラスチックフォーム材Y’よりな
る基板10の面に添装、備えつけられる型付け材20及
び基板110の面に添装、備えつけられる型付け材12
0は、比較的大版のシ−ト状に成形用意されたポリエチ
レンフォーム材、ポリプロピレンフォーム材などのポリ
オレフィン系フォーム材よりなるプラスチックフォーム
材Y”を、プラスチックフォーム材Yとして用意し、こ
のシ−ト状をなす1枚のプラスチックフォーム材Y”に
よって構成されるものであって、このシ−ト状をなす1
枚のプラスチックフォーム材Y”を真空成形、その他の
適宜の手法で所定形状に型付け整えて、各型付け材2
0、120と背板210とを構成するようにしたある。
【0062】かかる収納部Aを構成する一方の型付け材
20は、上面側に、物品Mの収納凹部60を備えるよう
に、プラスチックフォーム材Y”の下面側から、上方に
向けて型付けによる凹陥状部40を設け、これによっ
て、該プラスチックフォーム材Y”に中空台状をなす下
面開口の起立突部50を、前記収納凹部60を形成する
ように設けると共に、この起立突部50を構成するよう
に起立されているプラスチックフォーム材Y”以外のプ
ラスチックフォーム材Y”における下面を、前記基板1
0に対して加熱溶着して、物品Mの保持部30を構成し
てある。
【0063】かかる型付け材20は、この実施の形態に
係る収納容器にあっては、基板10の面に添装状態に止
着できる下面形状としてあり、この基板10に対する添
装時に、該基板10の前縁部と、両側縁部の夫々の面に
添装される水平の底板部21から起立されている外板部
23を設けると共に、基板10の背面側にあって底板部
21の設けられていない側縁から起立する外板部23a
を設け、更に、前記収納凹部60の側にある底板部22
から起立すると共に、下部側が物品Mの保持部30とな
る収納凹部60aとされ、且つ上部側が蓋部Bの嵌め込
まれる段差状凹部60bされている内板部24を設ける
と共に、この内板部24及び外板部23の上端相互を連
設するように天板部25を備えた構成としてある。
【0064】かかる各外板部23、23a、内板部24
及び天板部25によって構成される起立突部50を、そ
の内側に収納凹部60、特に、物品Mの収納凹部60a
及び蓋部B、特に蓋部Bの起立突部150の嵌め込まれ
る収納凹部60bとが構成されるようにしてあり、さら
に、この、各起立突部50における前記蓋部Bの側にあ
る起立突部50aを他の各起立突部50よりも一段と低
い突き出し構成とし、しかも、この、起立突部50aを
一部欠設の状態とし、この各起立突部50a間に空所7
0を設けるようになすと共に、この空所70の側にある
起立突部50aの側面を側板部26として構成してあ
る。また、かくして構成される外板部23aの下端と、
各底板部21、22の各下面とが、夫々略面一の状態と
なるように構成してある。
【0065】かかる態様の型付け材20は、例えば、物
品Mの収納凹部60a、蓋部Mの起立突部150の収め
入れられる収納凹部60b、及び、起立突部50、各底
板部21の夫々の面に当接される面を備えた成形型に対
して、プラスチックフォーム材Y”を真空吸着させるこ
とで型付け提供することができ、前記起立突部50の内
側に設けた収納凹部60を物品Mの保持部30として用
い得る構成としてあり、この保持部30に対して、起立
突部50における溝状の凹陥状部40が特有の弾性保持
機能をもたらすと共に、この溝状の凹陥状部40の構成
が、該起立突部50に特有の保形機能をもたらし得る構
成としてある。
【0066】次いで、プラスチックフォーム材Y”にお
ける背板210を介した他方側に、基板110に対して
取付けられる型付け材120を、前記型付け材20にお
けると同様に型付け用意し、これを、基板110に対し
て添装すると共に、加熱溶着によって、該基板110に
対して一体に備えつけ得る構成としてある。
【0067】ここで、蓋部Bを構成する型付け材120
は、前記の型付け材20と一連に構成されるものであっ
て、ポリエチレンフォーム材、ポリプロピレンフォーム
材などのポリオレフィン系フォーム材を、シ−ト状をな
すプラスチックフォーム材Yとしてのプラスチックフォ
ーム材Y”の典型例とし、このプラスチックフォーム材
Y”に対する型付けによってなす構成としてある。
【0068】かかる蓋部Bに備えつけられる型付け材1
20は、基板110の面に備えられるものであって、先
端部側と、両側部側との三方に亘って備えられる底板部
121と、この底板部121の内側及び該底板部121
の無い底板部122の側縁に沿って起立されている起立
突部150と、この起立突部150によって囲まれて構
成されている物品Mの収まり入る凹部160とを備えた
構成としてある。
【0069】かかる蓋部Bに備えつけられる型付け材1
20に設けられる起立突部150は、底板部121及び
該型付け材120の外側から起立する外板部123と、
底板部122の側から起立される内板部124の頂端間
を、天板部125によって連設してあると共に、底板部
121の設けられていない側の外板部123と内板部1
24との間が、基板110から起立する外板部123a
としてあり、その頂端間が、前記天板部125によって
連設される構成としてあり、この外板部123aの下端
と、前記底板部121、122の各底面とが面一となる
構成としてある。
【0070】また、前記の起立突部150は、その外板
部123が、下部側で大きい段差状に構成してあり、こ
の外板部123によって構成される下部側突部150a
と上部側突部150bとの間の段差面150cを、前記
起立突部50の天板部25の頂面に当接する構成として
あり、この段差面150cから上方にある上部側突部1
50bが、前記起立突部50における収納凹部60b内
に収まる構成としてある。
【0071】このように構成される蓋部Bにあっては、
この蓋部Bを構成する起立突部150の上部側突部15
0bが、前記収納部Aにおける起立突部50内の収納凹
部、特に上部側にある収納凹部60bの内壁面に、密
に、且つ、弾性的に接触する当接部130として構成さ
れており、この上部側突部150bが、収納凹部60b
の内壁面を押圧変形し、あるいは、相互に撓み変形を生
ずるように相互に圧接されることによって、蓋部Bが収
納部Aに対して安定に留めつけられる。
【0072】かかる構成よりなる型付け材20と、型付
け材120とを備え、且つ、背板210によって一連に
形成されているプラスチックフォ−ム材Y”を、前記基
板10、及び基板120を構成するプラスチックフォー
ム材Y’の面に夫々位置付け添装し、このプラスチック
フォーム材Y’に当接している底板部21及び22の下
面と、外板部23aの下端を基板10のプラスチックフ
ォーム材Y’に、また底板部121及び122と、外板
部123aの下端を基板110のプラスチックフォ−ム
材Y’に対して夫々加熱溶着によって一体に備えつける
ことによって収納部Aと蓋部Bとを備える収納容器を構
成してある。
【0073】かかる構成よりなる収納容器にあっては、
蓋部Bの前記起立突部150が、収納部Aの各起立突部
50の構成する収納凹部60b内に密に収まり入る構成
としてあり、この起立突部150の外側、特に、上部起
立突部150bの外面が、前記起立突部50に対する当
接部130として機能し、この起立突部50に対して該
起立突部150が弾性的に撓み変形した態様で当接する
ことによって、蓋部Bは、収納部Aに対して、安定に閉
蓋状態を維持して組み付けられる。
【0074】かかる蓋部Bにおける当接部130の弾性
的な当接機能は、基板110に備えられる型付け材12
0における起立突部150を、凹陥状部140によって
区分される外板部123と内板部124とによって構成
したことによって、より確実に当該当接部130にもた
らすようにしてあり、起立突部150を中空の溝状構成
としたことによって、該起立突部150における保形性
が、より良好となるように構成してある。
【0075】かくして構成される収納部Aと蓋部Bと
を、一連の且つ一枚のプラスチックフォーム材Y”に対
する基板10と基板110の添装取付けによって構成し
てあり、このプラスチックフォーム材Y”における前記
基板10と基板110の取付間にあるプラスチックフォ
ーム材Y”が背板210として構成してあり、この背板
210が、重ね合せの状態に組み付けられる前記収納部
Aに対する蓋部Bの閉蓋に際して、この収納部Aと蓋部
Bとの側面部を構成するようにしてある。
【0076】かかる構成よりなる収納容器、特に、収納
部Aを構成している各起立突部50の収納凹部60b内
に、蓋部Bの起立突部150の上部起立突部150bが
都合良く収まり入ると共に、この起立突部150の外側
面として構成される当接部130が、前記起立突部50
の内側面に対して密着し、且つ、弾性的に、若干の撓み
変形を相互の接触面にもたらすように当接し、蓋部B
を、収納部Aに対して、確実に留め付けの状態に保持す
る構成としてある。
【0077】なお、前記の蓋部Bにおける各起立突部1
50における収納部Aに連設する側にある起立突部15
0’に欠設状の空所170を設けるように構成してある
と共に、収納部A及び蓋部Bにおける各保持部30を構
成する起立突部50、150の内側面に支承突部80、
180を突き出しの状態に設けるようにしてある。
【0078】かかる構成よりなる収納容器における各基
板10及び110の各起立突部50、150の備えられ
ていない側と背板210との面に亙って化粧シート22
0を添装し、止着し、収納容器の外観を整えるように構
成してある。
【0079】かかる収納容器に添装、止め付けられる化
粧材220は、各種のプラスチックシート、例えば、ポ
リウレタンシート、塩化ビニルシート、ポリプロピレン
シート、ポリエチレンシート、あるいは各種のプラスチ
ックフィルム、例えば、ポリウレタンフィルム、塩化ビ
ニルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレン
フィルムなどを用いることができる。
【0080】かかる化粧材220は、前記各基板10、
110の面と、背板210の面とを一連に覆うと共に、
前記起立突部50における底板部21、及び起立突部1
50における底板部121の夫々の側端面をも一連に覆
う構成としてあり、熱溶着その他の適宜の手法によっ
て、これらの各プラスチックフォーム材Y’、Y”に対
して、止着される構成としてある。
【0081】尚、前記のプラスチックフォーム材Y’、
Y”は、いずれもシ−ト状をなすプラスチックフォーム
材Y’を用いて各基板10、110を構成し、また、プ
ラスチックフォーム材Y”を用いて各型付け材20及び
120と背板210とを一連に構成してある。これらの
プラスチックフォーム材Y’、Y”を、板状、またはフ
ィルム状のプラスチックフォーム材Y’、Y”として、
これらの各基板10、110、背板210、及び各型付
け材20、120などを構成してあっても良い。
【0082】更に、前記のプラスチックフォーム材
Y’、Y”を、二葉以上の板状、シート状、またはフィ
ルム状をなすプラスチックフォーム材として用意し、こ
れらの板状、シート状、またはフィルム状をなすプラス
チックフォーム材を積層状態に一体のものとして構成し
たプラスチックフォーム材Y’、Y”とし、この積層プ
ラスチックフォーム材Y’、Y”を用いて前記の基板1
0及び110、各型付け材20及び120と背板210
とを構成するようにしてあっても良い。
【0083】
【発明の効果】この発明に係る収納容器は、前記の特長
ある構成、特に、物品Mの収納部Aを備えてなる収納容
器であって、この収納容器における収納部Aが、プラス
チックフォーム材Yよりなる基板10と、この基板10
に対して備付けられ、且つ、物品Mを保持する型付けの
された保持部30を有するプラスチックフォーム材Yよ
りなる型付け材20とを有し、該型付け材20における
保持部30が、この型付け材20の前記基板10に対す
る取付け面側から該プラスチックフォーム材Yに対して
型付けされる凹陥状部40によって構成される下面開口
の起立突部50によって構成してあり、該起立突部50
間に物品Mを納め入れ保持可能に構成してあり、また、
この発明に係る収納容器を、物品Mの収納部Aと、この
収納部Aに収納される物品Mを、該収納部Aと共に保持
する蓋部Bとを備えてなる収納容器であって、この収納
容器における収納部Aが、プラスチックフォーム材Yよ
りなる基板10と、この基板10に対して備付けられ、
且つ、物品Mを保持する型付けのされた保持部30を有
するプラスチックフォーム材Yよりなる型付け材20と
を有し、該型付け材20における保持部30が、この型
付け材20の前記基板10に対する取付け面側から該プ
ラスチックフォーム材Yに対して型付けされる凹陥状部
40によって構成される下面開口の起立突部50によっ
て構成してあり、該起立突部50間に物品Mを納め入れ
保持可能に構成してある。
【0084】かかる構成としたことによって、比較的軽
量の収納容器を低コストで製作、提供できると共に物品
Mを緩衝状態で確実に収納、保持することができる特長
を有している。
【0085】また、かかる構成としたことによって、物
品Mの保持部30が、下面開口の中空台状の構成として
あり、しかも、この中空台状の下面が、その全周におい
て基板10の面に止着された構成としてあることから、
物品Mを確実に、しかも安定に、緩衝状態に保持するこ
とができる特長を有している。
【0086】次いで、前記の構成に係る収納容器にあっ
て、収納容器における蓋部Bが、プラスチックフォーム
材Yよりなる基板110と、この基板110に対して備
付けられ、且つ、型付けされた当接部130を有するプ
ラスチックフォーム材Yよりなる型付け材120とを有
し、該型付け材120における当接部130が、この型
付け材120の前記基板110に対する取付け面側から
該プラスチックフォーム材Yに対して型付けされる凹陥
状部140によって構成される下面開口の起立突部15
0によって構成してあり、該起立突部150によって構
成される当接部130を収納部Aにおける起立突部50
に対して弾性的に当接可能に構成したことによって、収
納容器を構成する蓋部Bを、比較的軽量のものとして、
しかも低コストで製作、提供できると共に、物品Mを、
前記収納部Aと共に緩衝状態で確実に収納、保持するこ
とができる特長を有している。
【0087】更に、かかる構成よりなる収納容器を構成
する蓋部Bにあっては、収納部Aの起立突部50に当接
する当接部130を、下面開口の中空台状の構成として
あり、この中空台状をなす当接部130の下面が、その
全周において基板110の面に止着し構成としてあるこ
とから、収納部Aの起立突部50に対して、確実に、且
つ、安定して、緩衝状態で当接させることができる特長
を有している。
【0088】更に、前記の構成に係る収納容器にあっ
て、各プラスチックフォーム材Yをポリオレフィン系フ
ォーム材として構成したことによって、基板10に対す
る型付け材20の備えつけ、及び基板110に対する型
付け材120の備えつけを夫々熱融着によって確実にな
すことができると共に、使用済み収納容器における素材
の再利用を容易とし、しかも使用済み収納容器の無難な
焼却処理をなすことができる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る収納容器の斜視図
【図2】 同断面図
【図3】 第2の実施の形態に係る収納容器の斜視図
【図4】 同断面図
【符号の説明】
A 収納部 B 蓋部 M 物品 Y プラスチックフォ−ム材 10 基板 20 型付け材 30 保持部 40 凹陷状部 50 起立突部 60 収納凹部 110 基板 120 型付け材 130 保持部 140 凹陷状部 150 起立突部 160 収納凹部 210 背板 220 化粧材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも物品の収納部を備えてなる収
    納容器であって、 この収納容器における収納部が、プラスチックフォーム
    材よりなる基板と、この基板に対して備付けられ、且
    つ、物品を保持する型付けのされた保持部を有するプラ
    スチックフォーム材よりなる型付け材とを有し、 該型付け材における保持部が、この型付け材の前記基板
    に対する取付け面側から該プラスチックフォーム材に対
    して型付けされる凹陥状部によって構成される下面開口
    の起立突部によって構成してあり、該起立突部間に物品
    を納め入れ保持可能としてあることを特徴とする収納容
    器。
  2. 【請求項2】 物品の収納部と、この収納部に収納され
    る物品を、該収納部と共に保持する蓋部とを備えてなる
    収納容器であって、 この収納容器における収納部が、プラスチックフォーム
    材よりなる基板と、この基板に対して備付けられ、且
    つ、物品を保持する型付けのされた保持部を有するプラ
    スチックフォーム材よりなる型付け材とを有し、 該型付け材における保持部が、この型付け材の前記基板
    に対する取付け面側から該プラスチックフォーム材に対
    して型付けされる凹陥状部によって構成される下面開口
    の起立突部によって構成してあり、該起立突部間に物品
    を納め入れ保持可能としてあることを特徴とする収納容
    器。
  3. 【請求項3】 収納容器における蓋部が、プラスチック
    フォーム材よりなる基板と、この基板に対して備付けら
    れ、且つ、型付けされた当接部を有するプラスチックフ
    ォーム材よりなる型付け材とを有し、 該型付け材における当接部が、この型付け材の前記基板
    に対する取付け面側から該プラスチックフォーム材に対
    して型付けされる凹陥状部によって構成される下面開口
    の起立突部によって構成してあり、該起立突部によって
    構成される当接部を収納部における起立突部に対して弾
    性的に当接可能としてあることを特徴とする請求項2記
    載に係る収納容器。
  4. 【請求項4】 プラスチックフォーム材が、ポリオレフ
    ィン系フォーム材であることを特徴とする請求項1、請
    求項2又は請求項3記載に係る収納容器。
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