JP3080880U - 盗難防止中空吊り下げカードの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊密な包装構造を提供可能で、高い透明度を
有し、良好な展示効果を具え、しかも、展示製品の脱
落、盗難を防止し、かつ製品外観の好感度を高める視覚
効果を具える盗難防止中空吊り下げカードの構造を提供
する。 【解決手段】 主に透明プラスチック材料により一体成
型し、上、下蓋体１，２間は接続部３により連続し、上
蓋体は凸部２１を具え、下蓋体の凹部１１と対応する。
凸部外周囲の複数の係合ほぞ１２と凹部内周囲の緊密な
対応を利用し、凸部と凹部を対合する。また、凹部表面
には製品を装入する製品収容部１３を形成し、凸部表面
には説明書等を装入する凹部２２を形成する。下蓋体の
辺縁には粘着片１４を連結し、上、下蓋体の対合後、粘
着片を利用し、上、下蓋体の辺縁を相互に粘着、固定さ
せる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の盗難防止中空吊り下げカードの構造に関する。特に一種の緊密 な包装構造を提供可能で、高い透明度を有し、良好な展示効果を具え、しかも、 展示製品の脱落、盗難を防止し、かつ製品外観の好感度を高める視覚効果を具え る盗難防止中空吊り下げカードの構造に係る。

【０００２】

【従来の技術】

一般の中空吊り下げカード構造は、製品の包装に用い、また展示時には吊り下 げて使用可能な構造である。 公知の中空吊り下げカード構造は主に上蓋体、及び下蓋体を含む。 該上蓋体は透明プラスチック材料を採用し、真空成型技術を用い製造する。該 上蓋体は製品収容部を具え、該上蓋体両側と下縁にはそれぞれガード片を形成す る。 該下蓋体は平面形式の板体である。 製品を該上蓋体の製品収容部に入れた後、該下蓋体を該上蓋体両側のガード片 に沿って滑り入れ、最後に該下蓋体の端縁を該上蓋体下縁のガード片内に挿入し 、ホッチキス等の工具を用い、該ガード片と該下蓋体を結合する。これにより、 上、下蓋体の対応位置にフック孔を形成し、製品展示棚上において吊り下げるこ とができる。 前記公知の下蓋体は、通常は説明文、或いは商標図案等が印刷されており、不 透明な製品であることが多い。このため、展示製品外観の可視範囲には制限があ る。しかも、全体組合せ後の密封度が十分でないため、しばしば製品の脱落、或 いは盗難、或いは盗用等の損害が起きている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記公知構造の欠点を解決するため、本考案は盗難防止中空吊り下げカードの 構造の提供を課題とする。 それは、一体成型の製造方式により構成し、上、下蓋体を相対して粘着後、優 れた密封効果を発揮し、内部に包装されている製品の脱落、盗難の発生率を低下 させることができる。 またその全体構造は、透明プラスチック材料により一体成型するため、内部に 包装されている製品は最良の視覚範囲内で展示可能である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は下記の盗難防止中空吊り下げカードの構造 を提供する。 それは主に、透明プラスチック材料により一体成型し、上、下蓋体間は接続部 により連接し、上蓋体は凸部を具え、下蓋体の凹部と対応する。凸部外周囲の複 数の係合ほぞと凹部内周囲の緊密な対応を利用し、凸部と凹部を嵌合する。また 、凹部表面には製品を装入する製品収容部を形成し、凸部表面には説明書等を装 入する浅い凹部を形成する。下蓋体の辺縁には粘着片を連結し、上、下蓋体の対 合後、粘着片を利用し、上、下蓋体の辺縁を相互に粘着、固定させる。 該構造は緊密な包装構造を提供可能で、高い透明度を有し、良好な展示効果を 具え、しかも、展示製品の脱落、盗難を防止し、かつ製品外観の好感度を高める 視覚効果を具える。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図３、４が示すように、本考案は透明プラスチック材料により一体成型し、上 蓋体１、下蓋体２により構成する。 該上、下蓋体１、２間は接続部３により接続し、該上、下蓋体１、２は該接続 部３を利用し相対屈折を行うことができる。 該上蓋体１は凹部１１を具え、該凹部１１内周囲の各辺と各角には、わずかに 突出した係合ほぞ１２をそれぞれ設置する。該凹部１１表面の適当な位置には、 装入する製品の輪郭形状に対応した製品収容部１３を形成する。 該上蓋体１の辺縁は粘着片１４を延設し、該粘着片１４の該下蓋体２に近い面 には粘着剤を塗布する。該粘着片１４の該上蓋体１と接する位置には折れ線１５ を形成し、該折れ線１５により該粘着片１４を該上蓋体１に相対して屈折させる ことができる。 該上蓋体１上部の適当な位置にはフック孔１６を具える。 該下蓋体２は該凹部１１にほぼ対応した凸部２１を具え、該凸部２１底面中の 適当な位置には凹部２２を設置する。該凹部２２は説明書、商品識別図案等の紙 、或いはカードを入れることができる。

【０００６】 上記構造を利用し、製品を該上蓋体１の製品収容部１３内に入れ、説明書、商 品識別図案等の紙、或いはカードを該下蓋体２の凹部２２に入れた後、該下蓋体 ２を該接続部３を中心とし屈折し、該下蓋体２を以って該上蓋体１を覆う。しか も、該下蓋体２の凸部２１を該上蓋体１の凹部１１に嵌入する。 該係合ほぞ１２は該凹部１１内壁面にわずかに突出した形態であるため、該凸 部２１を該凹部１１に嵌入する時、該係合ほぞ１２は圧迫を受け変形する。よっ て、該係合ほぞ１２と該凸部２１周囲間の摩擦力は該凸部２１を該凹部１１内に 固定するため、該上、下蓋体１、２は第一段階の密封固定を達成する。 次に、該折れ線１５を中心とし、該粘着片１４を屈折させ、該粘着片１４を該 下蓋体２外面に粘着させ（図２参照）、該上、下蓋体１、２はさらに密接に固定 される。 包装を開く時には、該粘着片１４を該下蓋体２から剥がし、いくらか力を入れ 該下蓋体２を離す。さらに、該凸部２１を該上蓋体１の凹部１１から離脱させ、 包装されていた製品を取り出す。この時、該係合ほぞ１２はそれ自身の弾力によ り元の状態を回復し、再度、該凸部２１を該凹部１１に嵌入し、固定する時に備 える。

【０００７】 本考案上蓋体１の製品装入に用いる製品収容部１３は、図３が示す形状に成型 可能である他、図５、或いは図６が示すような形状とすることもでき、ファンデ ーションケース等の楕円形の製品、或いは化粧用ペン等の棒状、或いは図７に示 すようなマニキュアの瓶のような形状の製品も装入可能である。その場合にも、 該上、下蓋体１、２間の固定構造は前記同様である。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は０．３ｍｍ厚さのＰＥＴ材質を利用し、熱プレス成型技術により製造 するため、生産量が多くなり、当然生産コストも低廉となる。また、本考案が使 用する材質は成型後は高い透明度を有するため、包装し、展示する製品の外観は さらに大きな可視範囲が得られる。さらに、全体包装は従来品に比較し高い密封 度を具えるため、製品と説明書の汚染を防止可能であるばかりでなく、製品の脱 落、或いは盗難、盗用を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】公知の中空吊り下げカード構造の立体分解図で
ある。

【図２】本考案上下蓋体の対合後の状態を示す立体図で
ある。

【図３】本考案上下蓋体の展開状態を示す立体図であ
る。

【図４】本考案上下蓋体の展開状態を示す平面図であ
る。

【図５】本考案構造を応用し製造した吊り下げカードの
第二実施例立体図である。

【図６】本考案構造を応用し製造した吊り下げカードの
第三実施例立体図である。

【図７】本考案構造を応用し製造した吊り下げカードの
第四実施例立体図である。

【符号の説明】

１ 上蓋体 １１ 凹部 １２ 係合ほぞ １３ 製品収容部 １４ 粘着片 １５ 折れ線 １６ フック孔 ２ 下蓋体 ２１ 凸部 ２２ 浅い凹部 ３ 接続部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主に上蓋体、下蓋体により構成し、 該上、下蓋体の一辺は接続部により相互に連接し、該
   上、下蓋体は該接続部を中心とし相対屈折を行うことが
   でき、 該上蓋体は凹部を具え、該凹部内周囲は複数個の係合ほ
   ぞを具え、該凹部表面には製品収容部を形成し、 該下蓋体は該凹部にほぼ対応した凸部を具え、該凸部に
   は凹部を設置し、該凸部を該凹部に嵌入する時、該係合
   ほぞと該凸部周辺間の摩擦力を利用し、該凸部を該凹部
   中に固定することを特徴とする盗難防止中空吊り下げカ
   ードの構造。
2. 【請求項２】前記上蓋体の辺縁には粘着片を延設し、該
   粘着片の前記下蓋体に近い面には粘着剤を塗布し、該粘
   着片の該上蓋体と接する位置には折れ線を形成したこと
   を特徴とする請求項１記載の盗難防止中空吊り下げカー
   ドの構造。