JPH07221058A - 平坦化方法および研磨装置 - Google Patents

平坦化方法および研磨装置

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JPH07221058A
JPH07221058A JP2745694A JP2745694A JPH07221058A JP H07221058 A JPH07221058 A JP H07221058A JP 2745694 A JP2745694 A JP 2745694A JP 2745694 A JP2745694 A JP 2745694A JP H07221058 A JPH07221058 A JP H07221058A
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flattening
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つの研磨装置で金属膜の化学的機械研磨お
よび絶縁膜の化学的機械研磨を行う。また、研磨寸法の
精度を上げる。 【構成】 塩基性雰囲気下で金属膜の化学的機械研磨お
よび絶縁膜の化学的機械研磨を行う。また、物理的パラ
メータに加えて化学的パラメータをも制御して研磨を行
う。このため、化学的機械研磨に用いる薬液の濃度をモ
ニターし、そのモニター結果に基づいて薬液の供給量を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、平坦化方法および研
磨装置に関し、例えば、高度に微細化および集積化した
半導体メモリー素子等の半導体集積回路の製造において
層間絶縁膜などのグローバル平坦化を行う工程に適用し
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴って、その配
線は、益々微細化、多層化の方向に進んでいる。しかし
ながら、配線の高集積化は、一方では半導体装置の信頼
性を低下させる要因になる場合がある。なぜなら、配線
の微細化および多層化の進展に伴い、層間絶縁膜の段差
は大きく、かつ急峻となり、その上に形成される配線の
加工精度や信頼性を低下させているからである。
【0003】このため、特にAlによる配線の段差被覆
性の大幅な改善が困難な現在では、層間絶縁膜の平坦性
を向上させる必要がある。これは、リソグラフィーに用
いられる露光用の光の短波長化に伴う焦点深度の低下と
いう観点からも重要になりつつある。
【0004】これまでに、表1に示すような各種の絶縁
膜の形成技術および平坦化技術が開発されてきている
が、微細化、多層化した配線の層間絶縁膜にこれらの技
術を適用した場合、配線間隔が大きい場合の平坦化の不
足や配線間の部分における層間絶縁膜での鬆の発生によ
る配線間の接続不良等が問題となっている。
【表1】
【0005】そこで、この問題を解決する手段として最
近、従来のシリコンウェハーの鏡面研磨法を応用した化
学的機械研磨法と呼ばれる方法を層間絶縁膜の平坦化に
用いることが提案されている。この方法を簡単に説明す
ると以下のようになる。
【0006】図6はこの方法に用いられる研磨装置を示
す。この研磨装置においては、ウェハー51をセットし
たキャリア52をウェハー51がプラテンと呼ばれる研
磨プレート53に対向するようにセットし、スラリー供
給系54のスラリー供給口55から研磨プレート53上
のパッドと呼ばれる研磨布56の上にスラリー57を供
給し、研磨プレート回転軸58の回転数、キャリア回転
軸59の回転数および研磨圧力調整器60の圧力を調整
してウェハー51の研磨を行う装置である。このとき、
絶縁膜のエッチングを行う意味でKOH等を添加して塩
基性雰囲気で研磨を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法にも解決すべき問題点がいくつかある。すなわち、上
述のように今後の多層配線を考えると、絶縁膜と金属膜
との両方を研磨平坦化する必要があるが、これを一つの
研磨装置で行おうとすると、金属膜は塩基性雰囲気下で
は研磨されにくいため酸性雰囲気下で研磨を行う必要が
ある。
【0008】ところが、一つの研磨装置で酸性雰囲気下
および塩基性雰囲気下での研磨を行うには装置的な制約
がかなり多くなり、現実的ではない。また、今後の多層
配線を考えると、研磨寸法の精度が高い研磨平坦化方法
が求められるが、実際の研磨寸法の制御は上述のように
物理的なパラメータの制御により行っているに過ぎない
のが現状であり、高い研磨寸法を得ることは困難であっ
た。
【0009】従って、この発明の目的は、一つの装置で
金属膜の化学的機械研磨および絶縁膜の化学的機械研磨
を行い、平坦化することができる平坦化方法を提供する
ことにある。この発明の他の目的は、高い研磨寸法精度
で化学的機械研磨を行い、良好な平坦化形状を得ること
ができる平坦化方法および研磨装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明者は、上記課題
を解決すべく鋭意考察した結果、金属膜の化学的機械研
磨および絶縁膜の化学的機械研磨を同一の研磨装置で行
うにはこれらの化学的機械研磨を塩基性雰囲気下で行え
ばよく、また、高い研磨寸法精度で化学的機械研磨を行
うには物理的パラメータに加えて化学的パラメータをも
制御すればよいことを見い出してこの発明を案出するに
到った。
【0011】すなわち、上記目的を達成するために、こ
の発明の第1の発明による平坦化方法は、化学的機械研
磨を用いて段差を有する基体を平坦化する工程を少なく
とも1回以上有する平坦化方法において、金属膜の化学
的機械研磨および絶縁膜の化学的機械研磨を塩基性雰囲
気下で行うようにしたことを特徴とするものである。
【0012】この発明の第1の発明による平坦化方法に
おいて、金属膜の化学的機械研磨および絶縁膜の化学的
機械研磨は同一の研磨装置で行われる。ここで、金属膜
は、Alに代表される両性金属からなる。この発明の第
2の発明による平坦化方法は、化学的機械研磨を用いて
段差を有する基体を平坦化する工程を少なくとも1回以
上有する平坦化方法において、化学的機械研磨に用いら
れる薬液の濃度をモニターし、そのモニター結果に基づ
いて薬液の供給量を制御するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0013】この発明の第2の発明による平坦化方法に
おいては、好適には、薬液の濃度を平坦化用の研磨パッ
ド直前で常時モニターする。
【0014】この発明の第2の発明による平坦化方法に
おいては、さらに好適には、薬液の濃度を平坦化用の研
磨パッド直前および研磨後の廃液回収部で常時モニター
する。
【0015】この発明の第2の発明による平坦化方法に
おいては、研磨パッド直前でモニターされた薬液の濃度
と廃液回収部でモニターされた薬液の濃度との差を求
め、その差に基づいて薬液の供給量を制御する。
【0016】この発明の第3の発明による研磨装置は、
化学的機械研磨に用いられる薬液の濃度をモニターする
ための濃度モニターと、濃度モニターによりモニターさ
れた薬液の濃度に基づいて薬液の供給量を制御する制御
手段とを有することを特徴とするものである。
【0017】この発明の第3の発明による研磨装置にお
いては、好適には、濃度モニターは平坦化用の研磨パッ
ド直前に設けられる。この発明の第3の発明による研磨
装置においては、さらに好適には、濃度モニターは平坦
化用の研磨パッド直前および研磨後の廃液回収部にそれ
ぞれ設けられる。
【0018】この発明の第3の発明による研磨装置にお
いては、好適には、制御手段により、研磨パッド直前に
設けられた濃度モニターによりモニターされた薬液の濃
度と廃液回収部に設けられた濃度モニターによりモニタ
ーされた薬液の濃度との差を求め、その差に基づいて薬
液の供給量を制御する。
【0019】
【作用】この発明の第1の発明による平坦化方法によれ
ば、絶縁膜は塩基性雰囲気下で化学的機械研磨により容
易に研磨され、金属膜もAlに代表される両性金属から
なる場合には塩基性雰囲気下で化学的機械研磨により研
磨されるので、一つの研磨装置で金属膜の化学的機械研
磨および絶縁膜の化学的機械研磨を行うことができる。
なお、両性金属以外の金属からなる金属膜は機械的研磨
を行うことにより平坦化することができ、この場合にも
これらの絶縁膜の化学的機械研磨および金属膜の機械研
磨を一つの研磨装置で行うことができる。
【0020】この発明の第2の発明による平坦化方法に
よれば、化学的機械研磨に用いられる薬液の濃度、すな
わち化学的パラメータを制御することができることによ
り、研磨速度を制御することができる。このため、高い
研磨寸法精度を得ることができ、良好な平坦化形状を得
ることができる。
【0021】特に、研磨パッド直前でモニターされた薬
液の濃度と廃液回収部でモニターされた薬液の濃度との
差を求め、その差に基づいて薬液の供給量を制御するこ
とにより、研磨速度をより正確に制御することができ、
より高い研磨寸法精度を得ることができる。
【0022】この発明の第3の発明による研磨装置によ
れば、制御手段により、化学的機械研磨に用いられる薬
液の濃度、すなわち化学的パラメータを制御することが
できることにより、研磨速度を制御することができる。
このため、高い研磨寸法精度を得ることができ、良好な
平坦化形状を得ることができる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について説明する。
【0024】まず、この発明の第1実施例について説明
する。この第1実施例においては、図6に示す研磨装置
を用いる。図6に示すように、この研磨装置において
は、ウェハー51をセットしたキャリア52をウェハー
51がプラテンと呼ばれる研磨プレート53に対向する
ようにセットし、スラリー供給系54のスラリー供給口
55から研磨プレート53上のパッドと呼ばれる研磨布
56の上にスラリー57を供給し、研磨プレート回転軸
58の回転数、キャリア回転軸59の回転数および研磨
圧力調整器60の圧力を調整してウェハー51の研磨を
行う。スラリー57としては例えばコロイダルシリカス
ラリーが用いられる。
【0025】なお、上述の研磨装置の構成はあくまでも
一例であり、ウェハー載置の方法などやプラテン、キャ
リアの数や構成およびパッド、スラリーの種類について
は、特に限定されるものではない。
【0026】図1はこの発明の第1実施例を示す。この
第1実施例は、Al配線層間における金属膜と絶縁膜と
の両方を化学的機械研磨により平坦化する場合である。
図1Aに示すように、まず、シリコン等から成る半導体
基板1上に酸化シリコン等から成る第1の層間絶縁膜2
および第1のAl配線層3が順次形成されたウェハーを
用意する。
【0027】次に、図1Bに示すように、Al配線層3
上に第2の層間絶縁膜4を形成した後、図6に示す研磨
装置を用いてこの層間絶縁膜4の化学的機械研磨を以下
の条件で行う。 研磨プレート回転数 : 50rpm キャリア回転数 : 17rpm 研磨圧力 : 8psi 研磨パッド温度 : 30〜40°C スラリー流量 : 225ml/min
【0028】この研磨条件は絶縁膜の研磨条件としては
一般的なものである。ここでは、塩基性の雰囲気下で化
学的機械研磨を行うために、スラリーをKOH/水/ア
ルコールに懸濁させたものが用いられる。
【0029】図1Cは層間絶縁膜4の研磨後の状態を示
す。次に、リソグラフィーにより層間絶縁膜4上に所定
形状のレジストパターン(図示せず)を形成した後、こ
のレジストパターンをマスクとして層間絶縁膜4をドラ
イエッチングすることによって開口部5を形成する。こ
れらの工程は全て通常の条件で行われる。
【0030】次に、図1Dに示すように、開口部5を埋
めるように第2の層間絶縁膜4上にAl膜6を高温スパ
ッタ法により以下の条件で形成する。このAl膜6の膜
厚は例えば、500nmである。 Arガス流量 : 100SCCM 圧力 : 0.27〜0.40Pa 温度 : 500〜550°C DC出力 : 10kW ここでは、高温スパッタ法を用いているため、セルフフ
ロー形状が得られ、開口部5にAl膜6を埋め込むこと
ができる。
【0031】次に、図6に示す化学的機械研磨装置によ
ってAl膜6の化学的機械研磨を以下の条件で行う。 研磨プレート回転数 : 50rpm キャリア回転数 : 17rpm 研磨圧力 : 6psi 研磨パッド温度 : 30〜40°C スラリー流量 : 225ml/min
【0032】ここでは、弱塩基性の雰囲気下で化学的機
械研磨を行うため、スラリーをKOH/水/アルコール
に懸濁させたものが用いられる。また、Al膜6は柔ら
かいので研磨圧力を多少低くし、KOHの濃度は絶縁膜
の場合の10分の1の値にする。このようにして化学的
機械研磨を行うことにより、図1Eに示すように、Al
膜6の表面は完全に平坦化される。次に、このAl膜6
をパターニングして第2の配線層を形成する。
【0033】この第1実施例では、塩基性物質としてK
OHを添加したが、これに限定されるものではない。例
えば、有機塩基としてメチルアミンやエチルアミン、イ
ソプロピルアミン等を用いることも可能であり、研磨速
度とAl膜の成膜条件とを勘案して添加量とともに決定
される。
【0034】この後、第3の層間絶縁膜(図示せず)を
通常の条件で形成し、以下同様の方法で多層配線を形成
する。以上のように、この第1実施例によれば、層間絶
縁膜4の化学的機械研磨およびAl膜6の化学的機械研
磨をいずれも塩基性雰囲気下で行っているので、同一の
研磨装置でこれらの層間絶縁膜4およびAl膜6の化学
的機械研磨を行うことができる。そして、これらの化学
的機械研磨により、層間絶縁膜4およびAl膜6の平坦
化を行うことができる。
【0035】次に、この発明の第2実施例について説明
する。この第2実施例もAl配線を例に採り、金属膜と
絶縁膜との両方を平坦化する場合である。但し、Al膜
に対しては機械的研磨を用いる。
【0036】この第2実施例においては、第1実施例と
同様に、図1Aに示すような、シリコン等から成る半導
体基板1上に酸化シリコン等から成る第1の層間絶縁膜
2およびAl配線層3が形成されたウェハーを用意す
る。
【0037】次に、図1Bに示すように、Al配線層3
上に第2の層間絶縁膜4を形成した後、図6に示す研磨
装置を用いてこの層間絶縁膜4の化学的機械研磨を以下
の条件で行う。 研磨プレート回転数 : 50rpm キャリア回転数 : 17rpm 研磨圧力 : 8psi 研磨パッド温度 : 30〜40°C スラリー流量 : 225ml/min
【0038】この研磨条件は絶縁膜の研磨条件としては
一般的なものである。ここでは、塩基性の雰囲気下で化
学的機械研磨を行うために、スラリーをKOH/水/ア
ルコールに懸濁させたものが用いられる。図1Cは層間
絶縁膜4の研磨後の状態を示す。
【0039】次に、リソグラフィーにより層間絶縁膜4
上に所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成し
た後、このレジストパターンをマスクとして層間絶縁膜
4をドライエッチングすることによって開口部5を形成
する。これらの工程は全て通常の条件で行われる。
【0040】次に、図1Dに示すように、開口部5を埋
めるように第2の層間絶縁膜4上にAl膜6を高温スパ
ッタ法により以下の条件で形成する。このAl膜6の膜
厚は例えば、500nmである。 Arガス流量 : 100SCCM 圧力 : 0.27〜0.40Pa 温度 : 500〜550°C DC出力 : 10kW ここでは、高温スパッタ法を用いているため、セルフフ
ロー形状が得られ、開口部105にAl膜106を埋め
込むことができる。
【0041】次に、図6に示す化学的機械研磨装置によ
ってAl膜6の機械的研磨を以下の条件で行う。 研磨プレート回転数 : 50rpm キャリア回転数 : 17rpm 研磨圧力 : 8psi 研磨パッド温度 : 30〜40°C スラリー流量 : 225ml/min
【0042】ここでは、中性の雰囲気下で機械的研磨を
行うため、スラリーを水/アルコールのみに懸濁させた
ものが用いられる。また、その分、研磨圧力を多少高く
する。このようにして工程の一部分において機械的研磨
法を用いてもウェハー上のAl膜6を完全平坦化するこ
とができ、このAl膜6をパターニングすることにより
第2の配線層を形成することができる。この後、第3の
層間絶縁膜(図示せず)を通常の条件で形成し、以下同
様の方法で多層配線を形成する。この第2実施例によれ
ば、層間絶縁膜4の化学的機械研磨およびAl膜6の機
械的研磨を同一の研磨装置で行うことができる。そし
て、これの層間絶縁膜4およびAl膜6の平坦化を行う
ことができる。
【0043】次に、この発明の第3実施例について説明
する。この第3実施例は、配線間の電気的接続を取るた
め、所謂プラグを形成した場合を例に採り、金属膜と絶
縁膜との両方を平坦化した場合である。この第3実施例
においては、第1実施例と同様に、図2Aに示すよう
な、シリコン等から成る半導体基板1上に酸化シリコン
等から成る第1の層間絶縁膜2およびAl配線層3が形
成されたウェハーを用意する。
【0044】次に、図2Bに示すように、Al配線層3
上に第2の層間絶縁膜4を形成した後、図6に示す研磨
装置を用いて、第1実施例および第2実施例と同様に化
学的機械研磨によって層間絶縁膜4の平坦化を行う。図
2Cは層間絶縁膜4の研磨後の状態を示す。
【0045】次に、第1実施例および第2実施例と同様
にして層間絶縁膜にドライエッチングによって開口部5
を形成する。これらの工程は全て通常の条件で行われ
る。
【0046】次に、図2Dに示すように、開口部5を埋
めるように第2の層間絶縁膜4上にブランケットW膜7
を以下の条件で形成する。このブランケットW膜7の膜
厚は例えば、500nmである。 ガス流量: WF6 /SiH4 /H2 =50/35/5
00SCCM 圧力 : 67Pa 温度 : 450°C ここでは、ブランケットW法を用いているため、コンフ
ォーマル形状が得られ、開口部5にブランケットW膜7
を埋め込むことができる。
【0047】次に、図6に示す研磨装置によってブラン
ケットW膜7の機械的研磨を以下の条件で行う。 研磨プレート回転数 : 50rpm キャリア回転数 : 17rpm 研磨圧力 : 8psi 研磨パッド温度 : 30〜40°C スラリー流量 : 225ml/min
【0048】ここでも、第2実施例と同様に、中性の雰
囲気下で機械的研磨を行うため、スラリーを水/アルコ
ールのみに懸濁させたものが用いられる。また、その
分、研磨圧力を多少高くする。このようにして工程の一
部分において機械的研磨法を用いて、ウェハー上のブラ
ンケットW膜7を完全平坦化することができる。次に、
このW膜7をパターニングすることにより第2の配線層
を形成する。
【0049】この後、第3の層間絶縁膜(図示せず)を
通常の条件で形成し、以下同様の方法で多層配線を形成
する。この第3実施例によれば、層間絶縁膜4の化学的
機械研磨およびW膜7の機械的研磨を同一の研磨装置で
行うことができる。そして、これらの層間絶縁膜4およ
びW膜7の平坦化を行うことができる。
【0050】図3はこの発明の第4実施例において用い
る研磨装置を示す。図3に示すように、この研磨装置に
おいては、ウェハー11をセットしたキャリア12をウ
ェハー11がプラテンと呼ばれる研磨プレート13に対
向するようにセットし、スラリー供給系14のスラリー
供給口15から研磨プレート13上のパッドと呼ばれる
研磨布16の上にスラリー17を供給し、研磨プレート
回転軸18の回転数、キャリア回転軸19の回転数およ
び研磨圧力調整器20の圧力を調整してウェハー11の
研磨を行う。
【0051】図3に示すように、この研磨装置において
は、図6に示す研磨装置と同様な上述の構成に加えて、
スラリー供給口15の直前に薬液濃度モニター21が設
けられ、この薬液濃度モニター21により薬液の濃度を
研磨パッド直前でモニターすることができるようになっ
ている。この濃度モニターの方法は種々考えられるが、
ここでは単純に薬液の比抵抗をモニターする。ここでモ
ニターされた濃度は制御系22を介してスラリー供給系
14にフィードバックされ、モニター結果に応じてその
供給量が制御される。
【0052】これによって、研磨に用いられる薬液の濃
度を一定に保つことができ、研磨速度を一定に保つこと
ができる。あるいは、場合によっては、薬液の濃度が所
望の変化をするように制御することにより、それに応じ
て研磨速度が所望の変化をするように制御することがで
きる。なお、ウェハー載置の方法などやプラテン、キャ
リアの数や構成およびパッド、スラリーの種類について
は、上記の例に限定されるものではない。
【0053】図4はこの発明の第4実施例を示す。この
第4実施例は、Al配線上の層間絶縁膜を平坦化する場
合である。
【0054】この第4実施例においては、図5Aに示す
ように、シリコン等からなる半導体基板1上に酸化シリ
コン等からなる第1の層間絶縁膜2およびAl配線層3
が形成されたウェハーを用意する。
【0055】次に、図4Bに示すように、第2の層間絶
縁膜4を形成した後、図3に示す研磨装置を用いてこの
層間絶縁膜4の化学的機械研磨を以下の条件で行う。こ
の場合、スラリー供給口15の直前に設けられた薬液濃
度モニター12によって常時、薬液の濃度をモニターし
て薬液の供給量を制御しながら以下の条件で化学的機械
研磨を行う。 研磨プレート回転数 : 50rpm キャリア回転数 : 17rpm 研磨圧力 : 8psi 研磨パッド温度 : 30〜40°C スラリー流量 : 225ml/min
【0056】この研磨条件は絶縁膜の研磨条件としては
一般的なものである。ここでは、塩基性の雰囲気で化学
的機械研磨を行うためスラリーをKOH/水/アルコー
ルに懸濁させたものを用いる。図4Cは層間絶縁膜4の
研磨後の状態を示す。
【0057】この第4実施例では、10-3規定のKOH
を用いるが、上述のように化学的機械研磨を行う際に常
時その濃度をモニターして薬液の供給量を制御すること
によって、従来の方法に比べて研磨寸法精度を例えば約
20%向上させることができる。なお、この第4実施例
では、塩基性物質としてKOHを添加したが、これに限
定されるものではない。例えば、有機塩基であるメチル
アミンやエチルアミン、イソプロピルアミン等を用いる
ことも可能であり、研磨速度と層間絶縁膜4の成膜条件
とを勘案して添加量とともに決めればよい。
【0058】図5はこの発明の第5実施例において用い
る研磨装置を示す。図5に示すように、この研磨装置に
おいては、第4実施例において用いた図3に示す研磨装
置と同様な構成に加えて、廃液回収口23の部分にもう
一つの薬液濃度モニター24が設けられている。すなわ
ち、この研磨装置においては、スラリー供給口21の直
前に設けられた薬液濃度モニター21により研磨パッド
直前の薬液の濃度をモニターすることができるととも
に、廃液回収部に設けられた薬液濃度モニター24によ
り薬液の濃度をモニターすることができるようになって
いる。これらの薬液濃度モニター21、24によりモニ
ターされた濃度はともに制御系22に送られる。そし
て、制御系22でこれらの濃度の差が演算処理され、そ
の濃度差に応じてスラリー供給系14が制御され、供給
量が制御される。
【0059】図5はこの発明の第5実施例を示す。この
第5実施例も、Al配線層上の層間絶縁膜を平坦化する
場合である。この第5実施例においては、第4実施例と
同様に、図4Aに示すように、シリコン等からなる半導
体基板1上に酸化シリコン等からなる第1の層間絶縁膜
2およびAl配線層3が形成されたウェハーを用意す
る。
【0060】次に、図4Bに示すように、第2の層間絶
縁膜4を形成した後、図5に示す研磨装置を用いてこの
層間絶縁膜4の化学的機械研磨を以下の条件で行う。こ
の場合、スラリー供給口15の直前に設けられた薬液濃
度モニター12および廃液回収口23の所に設けられた
薬液濃度モニター24によってKOHの濃度を供給直前
および廃液の2箇所で常時モニターし、制御系22によ
ってそれらの濃度の差を演算処理してKOHの供給量を
制御しながら化学的機械研磨を行う。 研磨プレート回転数 : 50rpm キャリア回転数 : 17rpm 研磨圧力 : 8psi 研磨パッド温度 : 30〜40°C スラリー流量 : 225ml/min この研磨条件は絶縁膜の研磨条件としては一般的なもの
である。ここでも、塩基性の雰囲気下で化学的機械研磨
を行うためスラリーをKOH/水/アルコールに懸濁さ
せたものを用いる。また、KOHの濃度は第4実施例と
同様に10-3規定のものを用いる。図4Cは層間絶縁膜
4の研磨後の状態を示す。
【0061】この第5実施例では、上述のようにKOH
の濃度を供給直前と廃液回収後の2点でモニターし、そ
の差を制御系22によって演算処理してKOHの供給量
を制御することによって、従来の方法に比べて、研磨寸
法の精度を例えば25%向上させることができる。
【0062】以上のように、この第5実施例によれば、
層間絶縁膜4の研磨寸法精度をより一層向上させること
ができる。なお、この発明は、当然のことながら以上説
明した実施例に限定されるものではなく、この発明の主
旨を逸脱しない範囲内で構造、条件等は適宜変更可能で
ある。例えば、薬液の濃度モニターは、比抵抗以外にp
Hなどをモニターすることによって行うこともできる。
場合によっては、光学的方法などによって薬液の濃度を
モニターすることも可能である。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
一つの研磨装置で金属膜の化学的機械研磨および絶縁膜
の化学的機械研磨を行い、平坦化することができる。ま
た、この発明によれば、高い研磨寸法精度で化学的機械
研磨を行い、良好な平坦化形状を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を説明するための断面図
である。
【図2】この発明の第2実施例を説明するための断面図
である。
【図3】この発明の第4実施例において用いられる研磨
装置の構成を示す略線図である。
【図4】この発明の第4実施例を説明するための断面図
である。
【図5】この発明の第5実施例において用いられる研磨
装置の構成を示す略線図である。
【図6】従来の研磨装置の構成を示す略線図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2、4 層間絶縁膜 3 Al配線層 6 Al膜 7 W膜 11 ウェハー 13 研磨プレート 14 スラリー供給系 15 スラリー供給口 17 スラリー 21、24 薬液濃度モニター 22 制御系

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学的機械研磨法を用いて段差を有する
    基体を平坦化する工程を少なくとも1回以上有する平坦
    化方法において、 金属膜の化学的機械研磨および絶縁膜の化学的機械研磨
    を塩基性雰囲気下で行うようにしたことを特徴とする平
    坦化方法。
  2. 【請求項2】 上記金属膜の化学的機械研磨および上記
    絶縁膜の化学的機械研磨を同一の研磨装置で行うように
    したことを特徴とする請求項1記載の平坦化方法。
  3. 【請求項3】 化学的機械研磨法を用いて段差を有する
    基体を平坦化する工程を少なくとも1回以上有する平坦
    化方法において、 化学的機械研磨に用いられる薬液の濃度をモニターし、
    そのモニター結果に基づいて上記薬液の供給量を制御す
    るようにしたことを特徴とする平坦化方法。
  4. 【請求項4】 上記薬液の濃度を平坦化用の研磨パッド
    直前で常時モニターするようにしたことを特徴とする請
    求項3記載の平坦化方法。
  5. 【請求項5】 上記薬液の濃度を平坦化用の研磨パッド
    直前および研磨後の廃液回収部で常時モニターするよう
    にしたことを特徴とする請求項3記載の平坦化方法。
  6. 【請求項6】 上記研磨パッド直前でモニターされた上
    記薬液の濃度と上記廃液回収部でモニターされた上記薬
    液の濃度との差を求め、その差に基づいて上記薬液の供
    給量を制御するようにしたことを特徴とする請求項3記
    載の平坦化方法。
  7. 【請求項7】 化学的機械研磨に用いられる薬液の濃度
    をモニターするための濃度モニターと、 上記濃度モニターによりモニターされた上記薬液の濃度
    に基づいて上記薬液の供給量を制御する制御手段とを有
    することを特徴とする研磨装置。
  8. 【請求項8】 上記濃度モニターは平坦化用の研磨パッ
    ド直前に設けられていることを特徴とする請求項7記載
    の研磨装置。
  9. 【請求項9】 上記濃度モニターは平坦化用の研磨パッ
    ド直前および研磨後の廃液回収部にそれぞれ設けられて
    いることを特徴とする請求項7記載の研磨装置。
  10. 【請求項10】 上記制御手段により、上記研磨パッド
    直前に設けられた上記濃度モニターによりモニターされ
    た上記薬液の濃度と上記廃液回収部に設けられた上記濃
    度モニターによりモニターされた上記薬液の濃度との差
    を求め、その差に基づいて上記薬液の供給量を制御する
    ようにしたことを特徴とする請求項9記載の研磨装置。
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