JPH088216A - 化学的機械研磨方法および化学的機械研磨装置 - Google Patents

化学的機械研磨方法および化学的機械研磨装置

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JPH088216A
JPH088216A JP32071394A JP32071394A JPH088216A JP H088216 A JPH088216 A JP H088216A JP 32071394 A JP32071394 A JP 32071394A JP 32071394 A JP32071394 A JP 32071394A JP H088216 A JPH088216 A JP H088216A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置の製造プロセス中に発生する層間
絶縁膜等の段差の平坦化に用いる、研磨速度と平坦性に
すぐれた化学的機械研磨方法および化学的機械研磨装置
を提供する。 【構成】 被処理基板11に対し、超音波振動を印加し
つつ研磨する。超音波振動印加手段18、19は、キャ
リア12およびプラテン13に装着する。 【効果】 従来の化学的機械研磨に加え、超音波エネル
ギを併用しつつ研磨するので研磨速度が向上する。また
段差のパターン密度や面積に関わりなくスラリが行き渡
るので、パターン依存性のない均一な平坦面が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化学的機械研磨方法およ
び化学的機械研磨装置に関し、更に詳しくは例えば半導
体装置等の製造工程中で発生する被処理基板上の層間絶
縁膜や電極配線の段差を平坦に加工する、グローバル平
坦化に適した化学的機械研磨方法および化学的機械研磨
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体装置の集積度が進み、
そのデザインルールがサブハーフミクロンからクォータ
ミクロンのレベルへと微細化されるに伴い、内部配線の
パターン幅も縮小されつつある。一方配線抵抗を低いレ
ベルに保ち、信号伝播の遅延や各種マイグレーションを
防止するには配線の断面積を確保する必要がある。すな
わち配線の高さはあまり縮小できないことから、配線の
アスペクト比は増加の傾向にある。
【0003】かかる微細配線を下層とした多層配線構造
を形成する場合には、下層配線により形成された段差や
凹部を埋めるように平坦化層間絶縁膜を形成してフラッ
トな表面を確保し、この上に上層配線を形成するプロセ
スを繰り返すことが必要になる。これは、上層配線の段
切れの防止もさることながら、レジストパターニングの
ためのリソグラフィにおける露光光の短波長化やレンズ
の高NA化にともなう焦点深度の低下を補償する観点か
らも重要である。一例として、波長248nmのKrF
エキシマレーザステッパ露光により0.3μmルールの
ラインアンドスペースを制御性よくパターニングするに
は、露光面の表面段差は0.3〜0.4μm以下が要求
されている。
【0004】従来より各種の平坦化層間絶縁膜の形成方
法が開発されており、例えば月間セミコンダクターワー
ルド誌(プレスジャーナル社刊)1989年11月号7
4〜95ページにわたりこれら形成方法の総説が掲載さ
れている。これらの形成方法は、成膜条件の最適化によ
りセルフフロー特性を向上するか、あるいは成膜後の熱
処理によりリフロー形状を向上するものかのいずれかで
ある。いずれの方法も、配線間隔の広い段差凹部での層
間絶縁膜の平坦形状や、配線間隔の狭い部分での層間絶
縁膜のボイド(鬆)の防止に関して改善の余地が残され
ている。
【0005】これに対し、近年シリコンウェハのミラー
ポリッシュ法を応用した化学的機械研磨(CMP)によ
るグローバル平坦化法が提案されている。この化学的機
械研方法は、一旦形成された被処理基板上の各種段差を
確実に平坦化できる方法として有望視されている。
【0006】図4は従来の化学的機械研磨装置を示す概
略断面図である。同図において、回転するキャリア12
に研磨面を下向きにして貼着した被処理基板11は、こ
れも回転する研磨プレートであるプラテン13と対向す
るようにセッティングする。スラリ供給系15からノズ
ル16を経由し、プラテン上のパッド14と称する研磨
布にスラリ17を供給し、被処理基板11を所定圧力で
パッド14に圧着して研磨をおこなう。このときキャリ
ア12およびプラテン13の回転数と回転軸の調整を最
適化するとともに、被処理基板に適した研磨粒子とpH
等を有するスラリの選択が1つのポイントとなる。一例
として、酸化シリコン系の層間絶縁膜を研磨する場合に
は、シリカ微粒子を懸濁したKOH水溶液等を用いて化
学反応と機械的研磨とを併用した、いわゆるCMP(C
hemical−Mechanical Polish
ing)を施すのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら化学的機
械研磨方法による平坦化法には、実用化に向けて解決す
べき課題が残されている。その一つは平坦化の研磨速度
が小さいことであり、一枚の被処理基板の研磨に10分
以上を要するのが普通である。層間絶縁膜の平坦化にお
いては、下地の配線層等の段差を吸収して厚く堆積した
酸化シリコン系絶縁膜等を研磨することとなるので、研
磨速度の増大によるスループットの向上は重要課題であ
る。
【0008】また他の課題として、研磨速度のパターン
依存性が挙げられる。すなわち小面積の段差凸部の研磨
速度と、広い面積におよぶ段差凸部の研磨速度とに差が
生じることがある。層間絶縁膜の平坦化の場合には、広
い面積の段差凸部の研磨速度が小さくなり、この部分で
の平坦化の制御性が悪化する。
【0009】これらの問題を解決するため、段差凸部の
層間絶縁膜の厚さ方向の一部を、予めレジストパターン
をマスクにして等方性エッチングにより除去しておき、
この後化学的機械研磨を施す方法が米国特許第4,95
4,459号明細書に開示されている。この方法を図3
を参照して説明する。
【0010】図示しない半導体基板上の第1の層間絶縁
膜1上に線幅の異なる複数の配線層2をパターニング
し、さらに第2の層間絶縁膜3を厚く形成する。第2の
層間絶縁膜3は面積の広い段差凸部と面積の狭い段差凸
部とが混在しており、この状態のまま研磨すると、特に
面積の広い段差凸部の研磨速度が小さくなり、満足なグ
ローバル平坦化が達成できない。そこで図3(a)に示
すように段差凹部にレジストパターン4を形成し、これ
をマスク図3(b)に示すように段差凸部の層間絶縁膜
の厚さ方向の1部を除去する。レジストパターン4を除
去すると、図3(c)に示すように第2の層間絶縁膜3
は微少突起を残すのみとなる。この微少突起はその体積
はほぼ均一であるので、この図3(c)に示す状態から
研磨を行えば研磨時間の短縮が可能となるとともに、図
3(d)に示すように極めて表面形状にすぐれた平坦化
が達成できるのである。
【0011】この従来技術によれば下地の配線パターン
依存性のない平坦化が可能となるが、レジストパターン
の形成、エッチングおよびレジストパターンの除去のプ
ロセスの追加が必要であり、平坦化プロセス全体のスル
ープットが低下する問題があらたに発生する。
【0012】そこで本発明の課題は、従来よりも研磨速
度が大きく、しかもパターン依存性のない平坦化形状に
すぐれた化学的機械研磨方法および化学的機械研磨装置
を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の化学的機械研磨
方法は上記の課題を達成するために提案するものであ
り、段差を有する被処理基板表面を平坦化する工程を有
する化学的機械研磨方法において、被処理基板に超音波
を印加しつつ化学的機械研磨を施すことを特徴とするも
のである。化学的機械研磨工程中に超音波の振幅を連続
的または段階的に変化させてもよい。また化学的機械研
磨工程中に超音波周波数を連続的または段階的に変化さ
せてもよい。さらに複数の周波数の超音波を同時に印加
してもよい。さらにまた超音波を間欠的に印加してもよ
い。
【0014】また本発明の化学的機械研磨装置は、段差
を有する被処理基板を平坦化するための化学的機械研磨
装置において、被処理基板への超音波印加手段を備えて
いることを特徴とするものである。超音波印加手段は、
化学的機械研磨装置のプラテンまたはキャリアのいずれ
かを励振するものであればよい。かかる超音波印加手段
としては、公知の圧電型や電磁型の電気/音響トランス
デューサを用いることが可能である。超音波印加手段
は、この超音波印加手段の制御手段をさらに有すること
が望ましい。超音波印加手段の制御手段は、電気/音響
トランスデューサへの入力を制御するものであり、予め
制御プログラムを入力したコンピュータ等を用いること
ができる。
【0015】
【作用】本発明のポイントは、化学的機械研磨の工程中
に被処理基板に超音波を印加する点にある。従来の化学
的機械研磨における研磨に関与するエネルギは、化学反
応を除外すれば、相互に回転するキャリアとプラテンと
の相対的な移動速度、および被処理基板とパッドとの接
触圧である。本発明ではこれら従来の研磨機構に加え
て、超音波振動を新たな研磨エネルギ源として印加す
る。これにより、相対速度や接触圧を無理に高めること
なく研磨速度を上昇することができる。
【0016】また研磨工程中に超音波振動を印加するこ
とにより、被処理基板とパッドの微少間隙にスラリを効
率よく行き渡らせることが可能となる。しかもこの効果
は、段差凸部の面積や疎密の影響が少ないので、パター
ン依存性のない均一で良好な平坦面が得られる。
【0017】さらに、研磨工程中に超音波振動の振幅や
振動数を段階的または連続的に変化することにより、被
処理基板に与える振動モードを変化させ、定在波の影響
を回避する構成を採用すれば、均一な研磨効果を徹底す
ることができる。また、研磨初期あるいは中期における
研磨速度の大きいバルク研磨工程と、研磨終期の研磨表
面形状を優先するミクロ研磨工程とで印加超音波振幅を
変化する使い分けも可能である。
【0018】研磨工程中に超音波を間欠的に印加する場
合には、超音波印加中に使用された研磨済みスラリが、
超音波を印加しない間に被処理基板とパッドの微少間隙
から排出され、新しいスラリと置換される。このため常
に新鮮なスラリによる研磨が可能となり、パターン依存
性や研磨のマイクロローディング効果が抑制でき、より
精密な化学的機械研磨が可能となる。
【0019】本発明のもう1つのポイントは、化学的機
械研磨装置に超音波振動印加手段とこの超音波振動印加
手段の制御手段を装着した点にある。超音波振動印加手
段は、被処理基板に対して最も効率よく超音波振動を印
加できるように、被処理基板のキャリア、またはパッド
を載置するプラテンに装着することにより、研磨速度の
向上および研磨の均一性を達成することが可能となる。
また超音波振動印加手段の制御手段には、被処理基板の
種類に応じた最適の超音波印加プログラムを入力してお
けば、常に最適の超音波振動印加条件により均一な化学
的機械研磨が可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例につき添付図面
を参照しながら説明する。まず実際の研磨プロセスの説
明に入る前に本発明の化学的機械研磨装置について説明
しよう。
【0021】図2は本発明の化学的機械研磨装置の一構
成例を示す概略断面図である。基本的な構成は図4に示
した従来の化学的機械研磨装置と同じであるので、重複
する部分の説明は省略する。本発明の化学的機械研磨装
置の特徴部分は、被処理基板を貼着するキャリア12を
励振する第1の超音波振動印加手段18およびこれを駆
動する第1の超音波発振器20、および研磨プレートで
あるプラテン13を励振する第2の超音波振動印加手段
19およびこれを駆動する第2の超音波発振器21を付
加した点にある。また、第1の超音波発振器20と第2
の超音波発振器21の前段に、超音波振動印加手段の制
御手段22を付加した点も、本発明の化学的機械研磨装
置の特徴部分である。超音波振動印加手段の制御手段2
2は、第1の超音波発振器20と第2の超音波発振器2
1を個別に、あるいは同時に制御することが可能であ
る。
【0022】超音波振動印加手段の制御手段22は、第
1の超音波発振器20と第2の超音波発振器21の出力
レベルと出力周波数および出力波形を任意に制御できる
ものである。出力波形としては一般的には正弦波である
が、この他に矩形波、鋸歯状波等を目的に応じて選択す
る。出力レベル、出力周波数および出力波形等のプロセ
スファクタは、予め最適条件を各被処理基板ごとに実験
により求め、このデータを超音波振動印加手段の制御手
段22に入力しておき、入力データに基づき実プロセス
を制御することが望ましい。制御装置には他のファク
タ、例えばキャリア12およびプラテン13の回転数、
被処理基板11とパッド14との接触圧、スラリ17の
pH、濃度や温度条件等の最適値をインプットしておけ
ばプロセス全体の自動化を達成することができる。
【0023】実施例1 本実施例は、Al系金属配線上に形成する層間絶縁膜の
平坦化に本発明を用いた例であり、これを図1(a)〜
(b)を参照して説明する。なお、従来の化学的機械研
磨方法の説明に供した図4(a)〜(d)と同様の機能
を有する部分には同一の参照符号を付すものとする。
【0024】まず図1(a)に示すように、Si等の半
導体基板(図示せず)上にSiO2等の第1の層間絶縁
膜1およびAl系金属等からなる配線層2を形成する。
配線層2はパターン密度や配線幅に分布が見られる。配
線層2の密な部分のラインアンドスペースは一例として
0.35μm、疎な部分のそれは2.0μmである。配
線層の高さはいずれも0.5μmである。つぎにプラズ
マCVDや減圧CVD等により、第2の層間絶縁膜3を
厚く、例えば平坦部分で0.8μmの厚さに形成する。
ここまで形成したサンプルを被処理基板とする。
【0025】つぎに図2に示す化学的機械研磨装置を用
い、上述の被処理基板11をキャリア12にワックス等
を用いて下向きに貼着し、プラテン13を励振しつつ一
例として下記条件で第2の層間絶縁膜3の化学的機械研
磨を行った。なおスラリとしてはシリカ微粒子をKOH
/アルコール/水系の溶媒に懸濁した一般的なものを用
いた。 プラテン回転数 50 rpm キャリア回転数 17 rpm 研磨圧力 8 psi パッド温度 30〜40 ℃ スラリ流量 225 ml/分 超音波出力 300 W (第2の超音波発振
器出力) 超音波周波数 40 kHz(第2の超音波発振
器周波数)
【0026】この結果、図1(b)に示すように第2の
層間絶縁膜3は平坦に化学的機械研磨された。研磨速度
は超音波を印加しない従来法と比較して約2倍であり、
下地配線層2のパターン密度依存性はほとんど測定され
ず、均一な平坦面が得られた。第2の層間絶縁膜の研磨
は配線層上で一例として0.2μmの厚さを残して終了
し、必要に応じてさらにプラズマCVDや減圧CVD等
で絶縁膜を積み増しし、上層配線を形成する。本実施例
によれば、従来の化学的機械研磨方法に加え、プラテン
に内蔵した第2の超音波振動印加手段を励振することに
より、研磨速度および研磨面の平坦度ともに好結果を収
めることができた。
【0027】実施例2 実施例1は超音波振動を連続的にプラテン13に印加し
たが、本実施例では被処理基板や他の研磨条件は実施例
1と同一にしておき、超音波振動を間欠的に印加する方
法を採用した。一例としてプラテン13への超音波振動
印加を10秒間ON、10秒間OFFのサイクルで施し
たところ、研磨速度は超音波を印加しない従来法と比較
して約1.5倍であったが、下地配線層2のパターン密
度依存性はほとんど測定されず、極めて均一な平坦面が
得られた。
【0028】実施例3 本実施例は、前実施例と同じ被処理基板および化学的機
械研磨装置を用い、キャリア12に超音波振動を印加し
た例である。前記実施例と重複する説明は省略し、研磨
条件の一例のみを次に記す。 プラテン回転数 50 rpm キャリア回転数 17 rpm 研磨圧力 8 psi パッド温度 30〜40 ℃ スラリ流量 225 ml/分 超音波出力 300 W (第1の超音波発振
器出力) 超音波周波数 50 kHz(第1の超音波発振
器周波数)
【0029】この結果、同じく図1(b)に示すように
第2の層間絶縁膜3は平坦に化学的機械研磨された。研
磨速度は超音波を印加しない従来法と比較して約2.5
倍であり、下地配線層2のパターン密度依存性はほとん
ど測定されず、均一な平坦面が得られた。第2の層間絶
縁膜の研磨は配線層上で0.2μmの厚さを残して終了
し、必要に応じてさらに減圧CVD等で絶縁膜を積み増
しし、上層配線を形成する。本実施例によれば、従来の
化学的機械研磨方法に加え、キャリア13に内蔵した第
1の超音波振動印加手段を励振することにより、研磨速
度および研磨面の平坦度ともに好結果を収めることがで
きた。また本実施例では、被処理基板に極く近い位置に
ある第1の超音波振動印加手段により被処理基板を励振
したので、超音波振動印加の効果は一層向上することが
できる。
【0030】実施例4 実施例2は超音波振動を連続的にキャリア12に印加し
たが、本実施例では被処理基板や他の研磨条件は実施例
2と同一にしておき、超音波振動を間欠的にキャリア1
2に印加する方法を採用した。一例としてキャリア12
への超音波振動印加を10秒間ON、10秒間OFFの
サイクルで施したところ、研磨速度は超音波を印加しな
い従来法と比較して約2.0倍であったが、下地配線層
2のパターン密度依存性はほとんど測定されず、極めて
均一な平坦面が得られた。
【0031】実施例5 本実施例は、前実施例と同じ被処理基板および化学的機
械研磨装置を用い、キャリア12およびプラテン13の
両方に超音波振動を印加した例である。前記実施例と重
複する説明は省略し、研磨条件の一例のみを次に記す。 プラテン回転数 50 rpm キャリア回転数 17 rpm 研磨圧力 8 psi パッド温度 30〜40 ℃ スラリ流量 225 ml/分 超音波出力 150 W (第1の超音波発振
器出力) 超音波周波数 50 kHz(第1の超音波発振
器周波数) 超音波出力 200 W (第2の超音波発振
器出力) 超音波周波数 40 kHz(第2の超音波発振
器周波数)
【0032】この結果、同じく図1(b)に示すように
第2の層間絶縁膜3は平坦に化学的機械研磨された。研
磨速度は超音波を印加しない従来法と比較して約3.0
倍であり、下地配線層2のパターン密度依存性はほとん
ど測定されず、均一な平坦面が得られた。第2の層間絶
縁膜の研磨は配線層上で0.2μmの厚さを残して終了
し、必要に応じてさらに減圧CVD等で絶縁膜を積み増
しし、上層配線を形成する。本実施例によれば、従来の
化学的機械研磨方法に加え、キャリア13に内蔵した第
1の超音波振動印加手段を励振することにより、研磨速
度および研磨面の平坦度ともに好結果を収めることがで
きた。本実施例によれば、キャリア12およびプラテン
13を共に励振することにより、前実施例に比してより
一層効率的な研磨を施すことができる。
【0033】以上、本発明を5例の実施例をもって説明
したが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるもので
はない。
【0034】超音波として正弦波を例示したが、矩形
波、鋸歯状波あるいはこれらの複合波であってもよい。
印加周波数は基本的には数十kHz〜数百kHzの超音
波を採用するが、目的に応じて20kHz以下の可聴帯
域や、MHzオーダのメガソニック帯域であってもよ
い。また複数の周波数を重畳してもよく、ホワイトノイ
ズやピンクノイズによる励振も可能である。
【0035】超音波振動印加手段はキャリアあるいはプ
ラテンのいずれか、あるいは同時に励振する構成を採用
したが、キャリアの回転軸またはプラテンの回転軸を励
振する構成としてもよい。基本的には被処理基板近傍に
超音波振動印加手段を接近させて、振動の減衰を低減す
る構成とすれば研磨速度の向上が図れる。
【0036】被処理基板として半導体装置のSiO2
らなる層間絶縁膜の平坦化を例示したが、PSG、BS
G、BPSG、AsSG等のシリケートガラスやSiO
N、Si3 4 等の絶縁膜の平坦化であってもよい。ま
た素子間分離やDRAMのキャパシタセルを構成するト
レンチへの絶縁材料や誘電材料の埋め込み平坦化に応用
してもよい。さらにW等の高融点金属層CVD形成後
や、Al系金属層形成後の平坦化に用いてもよい。本発
明の化学的機械研磨装置は、化学反応を伴わない半導体
基板等のミラーポリッシュに用いることも可能である。
【0037】スラリとしてシリカ微粒子とKOH/エタ
ノール/水系溶媒の組み合わせを例示したが、Al2
3 等他の研磨微粒子や、他の系統の溶媒を被処理基板に
合わせて選択してよい。例えば、W層の平坦化にはH2
2 /KOH系の溶媒が好適であるし、Al系金属層の
平坦化にがH3 PO4 /H2 2 系の溶媒を用いればよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば化学的機械研磨時に被処理基板に超音波振動を
印加することにより、従来の化学的機械研磨方法に比較
して約1.5倍以上の研磨速度の向上が可能となる。こ
の効果は、キャリアおよびプラテンの回転速度や研磨圧
力を無理に高めることなく達成できるので、被処理基板
に与えるダメージも少ない。
【0039】また被処理基板表面の平坦化すべきパター
ンの疎密や面積の大小による研磨速度の不均一が解消さ
れ、良好な均一平坦面を得ることが可能となる。
【0040】上記均一でスループットの高い化学的機械
研磨方法は、被処理基板の支持部材であるキャリアおよ
び研磨プレートであるプラテンに超音波印加手段を付加
した化学的機械研磨装置を採用することにより達成で
き、スラリ等の組成は従来のままでもよいので、比較的
簡単に効果を享受することが可能である。
【0041】以上の効果により、多層配線構造の採用に
より高段差が発生した半導体装置の表面平坦化プロセス
のスループット向上と均一化の向上が同時に達成される
こととなり、本発明が高集積化された半導体装置等の製
造プロセスに寄与する効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化学的機械研磨方法を説明する概略断
面図であり、(a)は複数の配線層上に形成した層間絶
縁膜に段差が発生した状態、(b)は層間絶縁膜を平坦
化した状態である。
【図2】本発明の化学的機械研磨装置を示す概略断面図
である。
【図3】従来の化学的機械研磨方法を説明する概略断面
図であり、(a)は複数の配線層上に形成した層間絶縁
膜に段差が発生した状態、(b)は層間絶縁膜の段差凹
部上にレジストパターンを形成した状態、(c)はレジ
ストパターンをマスクに層間絶縁膜の段差凸部をエッチ
ング除去した状態、(d)は層間絶縁膜を化学的機械研
磨により平坦化した状態である。
【図4】従来の化学的機械研磨装置を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1 第1の層間絶縁膜 2 配線層 3 第2の層間絶縁膜 4 レジストパターン 11 被処理基板 12 キャリア 13 プラテン 14 パッド 15 スラリ供給系 16 ノズル 17 スラリ 18 第1の超音波振動印加手段 19 第2の超音波振動印加手段 20 第1の超音波発振器 21 第2の超音波発振器 22 超音波振動印加手段の制御手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学的機械研磨により段差を有する被処
    理基板表面を平坦化する工程を有する化学的機械研磨方
    法において、 該被処理基板に超音波を印加しつつ化学的機械研磨を施
    すことを特徴とする化学的機械研磨方法。
  2. 【請求項2】 化学的機械研磨工程中に、超音波の振幅
    を段階的に変化させることを特徴とする、請求項1記載
    の化学的機械研磨方法。
  3. 【請求項3】 化学的機械研磨工程中に、超音波の振幅
    を連続的に変化させることを特徴とする、請求項1記載
    の化学的機械研磨方法。
  4. 【請求項4】 化学的機械研磨工程中に、超音波周波数
    を段階的に変化させることを特徴とする、請求項1記載
    の化学的機械研磨方法。
  5. 【請求項5】 化学的機械研磨工程中に、超音波周波数
    を連続的に変化させることを特徴とする、請求項1記載
    の化学的機械研磨方法。
  6. 【請求項6】 化学的機械研磨工程中に、複数の周波数
    の超音波を同時に印加することを特徴とする、請求項1
    記載の化学的機械研磨方法。
  7. 【請求項7】 化学的機械研磨工程中に、超音波を間欠
    的に印加することを特徴とする、請求項1記載の化学的
    機械研磨方法。
  8. 【請求項8】 化学的機械研磨により段差を有する被処
    理基板表面を平坦化するための化学的機械研磨装置にお
    いて、 該被処理基板への超音波振動印加手段を具備してなるこ
    とを特徴とする化学的機械研磨装置。
  9. 【請求項9】 超音波振動印加手段の制御手段をさらに
    有することを特徴とする、請求項8記載の化学的機械研
    磨装置。
  10. 【請求項10】 超音波振動印加手段は、プラテンおよ
    びキャリアのいずれかを励振するものであることを特徴
    とする、請求項8記載の化学的機械研磨装置。
  11. 【請求項11】 超音波振動印加手段は、プラテンおよ
    びキャリアを同時に励振するものであることを特徴とす
    る、請求項8記載の化学的機械研磨装置。
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