JPH07218857A - 変位検出機能を備えたプレーナー型ガルバノミラー及びその製造方法 - Google Patents

変位検出機能を備えたプレーナー型ガルバノミラー及びその製造方法

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JPH07218857A
JPH07218857A JP6009824A JP982494A JPH07218857A JP H07218857 A JPH07218857 A JP H07218857A JP 6009824 A JP6009824 A JP 6009824A JP 982494 A JP982494 A JP 982494A JP H07218857 A JPH07218857 A JP H07218857A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薄型及び小型で且つミラーの変位角を検出でき
るガルバノミラーを提供する。 【構成】シリコン基板2に、可動板5と該可動板5を軸
支するトーションバー6とを半導体素子製造技術で一体
形成する。可動板5側の平面コイル7に流す駆動電流と
ガラス基板3,4側の永久磁石10A,10B及び11A,11
Bによる磁気力によって可動板5を介して全反射ミラー
8を駆動する。また、シリコン基板2の上下に結合する
ガラス基板3,4のうちの下側ガラス基板4に、検出コ
イル12A,12Bを設け、平面コイル7に、駆動電流に重
畳させて検出電流を流すことにより、この検出電流に基
づく平面コイル7と検出コイル12A,12Bとの間の相互
インダクタンスの変化によってミラーの変位角検出を行
う。また、このガルバノミラーを半導体素子の製造プロ
セスによって製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばレーザ光のスキ
ャニングシステム等に適用するガルバノミラーに関し、
特に、レーザ光をスキャンする反射鏡の変位検出を可能
とする極めて小型のプレーナー型ガルバノミラー及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガルバノミラーは、レーザ光を偏向走査
するレーザスキャナ等に利用されるもので、その原理
は、磁界中に配置した可動コイルに電流を流すと、電流
と磁束とに関連して電磁力が発生して電流に比例した回
転力(トルク)が生じる。このトルクとバネ力とが平衡
する角度まで可動コイルが回動し、この可動コイルを介
して指針を振らせて電流の有無や大小を検出するという
ガルバノメータの原理を利用したもので、可動コイルと
一体に回転する軸に、前記指針の代わりに反射鏡を設け
て構成される。
【0003】そして、従来の実用的なガルバノミラーと
しては、例えば、磁界中に配置する可動コイルの代わり
に可動鉄片を用い、その周囲に2つの永久磁石と4つの
磁極を設けた磁性体とで磁路を構成し、前記磁性体に巻
回した駆動コイルに流す電流の大小及び方向によって磁
極間の磁束を変化させることにより、可動鉄片を介して
反射鏡を回動させ、レーザ光を偏光走査するようにした
ものがある(例えば、共立出版株式会社「実用レーザ技
術」,P210〜212,1987年12月10日発
行、等参照)。
【0004】しかし、上記の構成のガルバノミラーで
は、駆動コイルが機械巻き等であることから小型化する
ことが難しい。そこで、かかるガルバノミラーの小型化
を図った技術として、例えば特開平4−211218号
公報等に開示されたものがある。このものは、枠部分
と、反射鏡部分及び枠に反射鏡部分を軸支するビーム部
分を、シリコン基板を用い半導体製造プロセスを利用し
て一体的に成形したもので、これらシリコン基板で形成
した部分を、反射鏡部分を回動駆動するための電極を設
けたガラス基板上に配置し、反射鏡部分と前記電極間に
作用する静電引力を利用して反射鏡を回動駆動するよう
に構成されている。そして、ガルバノミラーの小型化を
損なうことなく小さい駆動力で板状部材を駆動させるこ
とを目的として、前記ビーム部分をS字状にすることで
少ないスペースに長いビームを形成しそのねじり剛性を
小さくするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガルバノミ
ラーでは、オープンループでミラーの変位角を制御する
のが一般的であるが、ミラーの変位角を検出し、その検
出信号をミラーの駆動系にフィードバックすることでミ
ラーの変位角を高精度に制御することができる。そし
て、上述のようなプレーナー型ガルバノミラーにおける
ミラーの変位角検出方法としては、図24に示すよう光
式と図25に示すような静電容量式等が考えられる。
【0006】図24の光式では、軸51を中心に回動する
反射鏡52の裏面側の中心位置に、例えば光ファイバ53等
を用いて光ビームを当て、その反射光をガラス基板54側
に設けたPSD55で受光する。そして、反射鏡52の角度
変位に伴う反射光のPSD55への入射位置Xの変化を検
出して反射鏡52の変位角φを検出する。尚、前記入射位
置Xは、ガラス基板54から水平位置にある反射鏡52まで
の距離をL、水平位置にある反射鏡52と光ファイバ53か
らの光ビームとのなす角をθとした時に、X=L/tan
(θ+φ) として表される。
【0007】この方法では、光路が短いため光ビームの
パワーの減衰が少なく検出信号を大きくできる等の利点
があるが、光路が短いため光ビーム径を可能な限り絞ら
ないと最小検出角度(反射鏡の角度検出の分解能)が制
限される、入射光ビームの角度と軸合わせが難しい、超
薄型のPSDが必要である等の欠点を有する。また、図
25の静電容量式では、反射鏡52の裏面側に軸51に対し
て対称位置に電極56A,57Aを設け、ガラス基板4側に
前記電極56A,57Aと対をなす電極56B,57Bを設け
て、コンデンサC1,C2を構成し、反射鏡52の角度変
位に伴う両コンデンサC1,C2 の容量差に基づいて反
射鏡52の変位角を検出する。
【0008】この方法では、反射鏡52の単位角度当たり
の変位量に対してコンデンサC1,C2のギャップ(ガ
ラス基板54と水平位置にある反射鏡52との距離L)が極
めて大きく、反射鏡52の角度変化に対するコンデンサC
1,C2の容量変化分が小さくやはり反射鏡の角度検出
の分解能が制限されること、反射鏡52の裏面の電極56
A,57Aから配線を引き出す必要があり反射鏡部分の製
造が面倒である等の欠点を有する。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みなされたもの
で、半導体製造プロセスを利用したプレーナー型ガルバ
ノミラーにおけるミラーの変位を、コイル間の電磁結合
による相互インダクタンス変化に変換して検出させるこ
とにより、反射鏡の角度変位を高分解能で検出可能にす
ると共に、製造プロセスの容易な変位検出機能を備えた
プレーナー型ガルバノミラーを提供することを目的とす
る。また、このような変位検出機能を備えたプレーナー
型ガルバノミラーの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため本発明のプレー
ナー型ガルバノミラーでは、半導体基板に、平板状の可
動板と該可動板を半導体基板に対して基板上下方向に揺
動可能に軸支するトーションバーとを一体形成し、前記
可動板の上面周縁部に可動板駆動用電流と変位検出用電
流とを通電可能な平面コイルを敷設し、該平面コイルで
囲まれる上面中央部に反射鏡を設ける一方、半導体基板
の下面に下側絶縁基板を設け、半導体基板の上面には前
記反射鏡への外部からの入射光及び外部への反射光が通
過可能な上側絶縁基板を設け、前記トーションバーの軸
方向と平行な可動板の対辺の平面コイル部に磁界を作用
させる互いに対をなす永久磁石を前記上下絶縁基板に固
定する構成のプレーナー型ガルバノミラーであって、前
記下側絶縁基板側に、前記平面コイルと電磁結合可能で
前記可動板の変位を検出するための複数の検出コイルを
設け、これら検出コイルは、前記トーションバーに対し
て略対称位置に配置される構成とした。
【0011】また、前記可動板が、第1のトーションバ
ーで半導体基板に対して軸支される枠状の外側可動板
と、前記第1のトーションバーと軸方向が直交する第2
のトーションバーで前記外側可動板の内側に軸支される
内側可動板とからなり、前記外側可動板の上面に第1の
平面コイルを設け、前記内側可動板の上面周縁部に第2
の平面コイルを設けると共に、当該第2の平面コイルで
囲まれた内側可動板中央部に前記反射鏡を設ける構成で
あり、前記検出コイルが、第1及び第2のトーションバ
ーに対してそれぞれ対称位置に配置される構成とすると
よい。
【0012】また、上側絶縁基板が、透光性を有するガ
ラス基板で構成され、上下側絶縁基板と半導体基板とで
囲まれる可動板収納空間を密閉空間として真空状態とす
る構成とするとよい。また、前記上側絶縁基板が、透光
性を有するガラス基板で構成され、上下側絶縁基板と半
導体基板とで囲まれる可動板収納空間を密閉空間とし、
この密閉空間内に不活性ガスを封入する構成とするとよ
い。
【0013】本発明のガルバノミラーの製造方法では、
半導体基板のトーションバー形成部分を除いて基板の下
面から上面に向けて異方性エッチングより貫通させて前
記トーションバー部分で半導体基板に揺動可能に軸支さ
れる可動板を形成する工程と、可動板上面周囲に電解め
っきにより平面コイルを形成する工程と、平面コイルで
囲まれた可動板中央部にアルミニウムの蒸着により反射
鏡を形成する工程と、下側絶縁基板の所定位置に検出コ
イルを形成する工程と、半導体基板の上下面に陽極接合
により下側絶縁基板と少なくとも可動板上方部分が光の
通過が可能な構造の上側絶縁基板とを固定する工程と、
トーションバー軸方向と平行な可動板の対辺に対応する
上側絶縁基板部分と下側絶縁基板部分に永久磁石を固定
する工程とからなることを特徴とする。
【0014】
【作用】かかる構成によれば、半導体素子製造プロセス
を利用して半導体基板に反射鏡可動部を形成すると共
に、反射鏡可動部に設けた平面コイルと電磁結合する反
射鏡変位角検出用の検出コイルを下側絶縁基板に設け、
平面コイルに駆動電流に重畳して検出電流を通電する。
これにより、反射鏡の変位角変化に応じて平面コイルと
検出コイル間の相互インダクタンスが変化するので、こ
の変化を検出すれば反射鏡の変位角が検出できる。
【0015】このようにすれば、検出コイルの巻数に応
じて相互インダクタンスの検出値が変化するので、反射
鏡の変位角の検出分解能に合わせて検出コイルの巻数を
設定すればよい。また、反射鏡側には何ら新たに付加す
るものはなく、従来のプレーナー型ガルバノミラーと同
じであるので、製造が容易である。また、可動板を反射
鏡と平面コイルを設けた内側可動板と平面コイルのみを
設けた外側可動板とに分割構成し、内側可動板を軸支す
るトーションバーと外側可動板を軸支するトーションバ
ーとを互いに直交するよう配置すると共に、各可動板の
平面コイルに対応させて検出コイルを所定位置に配置す
る構成とすれば、各可動板の変位角度の検出が可能であ
ると共に、レーザ光の偏光走査を2次元で行うことがで
きレーザ光等のスキャン領域を拡大できる。
【0016】更に、可動板の収納空間を密閉して真空封
止するようにすれば、空気等による可動板の回動抵抗を
低減できるようになり、可動板の追従性を高めることが
できるようになる。また、密閉空間に不活性ガス(ヘリ
ウム、アルゴン等)を封入するようにすれば、可動板の
変位量を大きくするべく平面コイルに流す駆動電流を大
きくした場合に、平面コイルの発熱の影響を真空の場合
に比べて低減できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1及び図2に本発明に係るプレーナー型ガルバ
ノミラーの第1実施例を示す。これはトーションバーが
1軸の場合の例である。図1及び図2において、ガルバ
ノミラー1は、半導体基板であるシリコン基板2の上下
面に、それぞれ例えばホウケイ酸ガラス等からなる上側
及び下側絶縁基板としての平板状の上側及び下側ガラス
基板3,4を陽極接合した3層構造となっている。前記
上側ガラス基板3は、後述する可動板5上方部分を開放
するようシリコン基板2の図1の左右端に積層されてい
る。
【0018】前記シリコン基板2には、平板状の可動板
5と、この可動板5の中心位置でシリコン基板2に対し
て基板上下方向に揺動可能に可動板5を軸支するトーシ
ョンバー6とが半導体製造プロセスにおける異方性エッ
チングによって一体形成されている。従って、可動板5
及びトーションバー6もシリコン基板2と同一材料から
なっている。前記可動板5の上面周縁部には、可動板5
駆動用の駆動電流と、この駆動電流に重畳する変位角検
出用の検出電流とを流すための銅薄膜からなる平面コイ
ル7が、絶縁被膜で覆われて設けられている。前記検出
電流は、下側ガラス基板4に後述するように設けられる
検出コイル12A,12Bとの相互インダクタンスに基づい
て可動板5の変位を検出するためのものである。
【0019】ここで、コイルは抵抗分によってジュール
熱損失があり抵抗の大きな薄膜コイルを平面コイル7と
して高密度に実装すると発熱により駆動力が制限される
ことから、本実施例では、従来公知の電解めっきによる
電鋳コイル法によって前記平面コイル7を形成してあ
る。電鋳コイル法は、基板上にスパッタで薄いニッケル
層を形成し、このニッケル層の上に銅電解めっきを行っ
て銅層を形成し、コイルに相当する部分を除いて銅層及
びニッケル層を除去することで、銅層とニッケル層から
なる薄膜の平面コイルを形成するもので、薄膜コイルを
低抵抗で高密度に実装できる特徴があり、マイクロ磁気
デバイスの小型化・薄型化に有効である。また、可動板
5の平面コイル7で囲まれる上面中央部には、反射鏡と
しての全反射ミラー8がアルミニウム蒸着により形成さ
れている。更に、シリコン基板2のトーションバー6の
側方上面には、平面コイル7とトーションバー6の部分
を介して電気的に接続する一対の電極端子9,9が設け
られており、この電極端子9,9は、シリコン基板2上
に電鋳コイル法により平面コイル7と同時形成される。
【0020】上側及び下側ガラス基板3,4の図中左右
側には、前記トーションバー6の軸方向と平行な可動板
5の対辺の平面コイル7部分に磁界を作用させる互いに
対をなす円形状の永久磁石10A,10Bと11A,11Bが設
けられている。上下の互いに対をなす各3個づつの永久
磁石10A,10Bは、上下の極性が同じとなるよう、例え
ば図2に示すように、下側がN極、上側がS極となるよ
う設けられる。また、他方の各3個づつの永久磁石11
A,11Bも、上下の極性が同じとなるよう、例えば図2
に示すように、下側がS極、上側がN極となるよう設け
られている。そして、上側ガラス基板3側の永久磁石10
Aと11A及び下側ガラス基板4側の永久磁石10Bと11B
は、図2からも判るように、互いに上下の極性が反対と
なるように設けられる。
【0021】また、前述したように、下側ガラス基板4
の下面には、平面コイル7と電磁結合可能に配置され各
端部がそれぞれ対をなす電極端子13,14に電気的に接続
された一対の検出コイル12A,12Bがパターニングされ
て設けられている(尚、図1では、模式的に1本の破線
で示したが複数巻回してある)。検出コイル12A,12B
は、トーションバー6に対して対称位置に配置されて可
動板5の変位角を検出するもので、平面コイル7に駆動
電流に重畳して流す検出電流に基づく平面コイル7と検
出コイル12A,12Bとの相互インダクタンスが、可動板
5の角度変位により一方が接近して増加し他方が離間し
て減少するよう変化するので、例えば相互インダクタン
スに基づいて出力される電圧信号の変化を差動で検出す
ることより可動板5の変位角が検出できる。
【0022】次に、第1実施例の動作について説明す
る。例えば、一方の電極端子9を+極、他方の電極端子
9を−極として平面コイル7に電流を流す。可動板5の
両側では、永久磁石10Aと10B、永久磁石11Aと11Bに
よって、図3の矢印で示すような可動板5の平面に沿っ
て平面コイル7を横切るような方向に磁界が形成されて
おり、この磁界中の平面コイル7に電流が流れると、平
面コイル7の電流密度と磁束密度に応じて平面コイル
7、言い換えれば可動板5の両端に、電流・磁束密度・
力のフレミングの左手の法則に従った方向(図3の矢印
で示す)に磁気力Fが作用し、この力はローレンツ力か
ら求められる。
【0023】この磁気力Fは、平面コイル7に流れる電
流密度をi、上下の永久磁石による磁束密度をBとする
と、下記の(1)式で求められる。 F=i×B ・・・ (1) 実際には、平面コイル7の巻数nと、磁気力Fが働くコ
イル長w(図3中に示す)により異なり、下記の(2)
式のようになる。
【0024】F=nw(i×B) ・・・ (2) 一方、可動板5が回動することによりトーションバー6
が捩じられ、これによって発生するトーションバー6の
ばね反力F′と可動板5の変位角φの関係は、下記の
(3)式のようになる。 φ=(Mx /GIp )=(F′L/8.5 ×109 4 )×l1 ・・・(3) ここで、Mx は捩りモーメント、Gは横弾性係数、Ip
は極断面二次モーメントである。また、L、l1 、r
は、それぞれ、トーションバーの中心軸から力点までの
距離、トーションバーの長さ、トーションバーの半径で
あり、図3に示してある。
【0025】そして、前記磁気力Fとばね反力F′が釣
り合う位置まで可動板5が回動する。従って、(3)式
のF′に(2)式のFを代入することにより、可動板5
の変位角φは平面コイル7に流れる電流iに比例するこ
とが判る。従って、平面コイル7に流す電流を制御する
ことにより、可動板5の変位角φを制御することができ
るので、例えば、トーションバー6の軸に対して垂直な
面内において全反射ミラー8に入射するレーザ光の反射
方向を自由に制御でき、全反射ミラー8を反復動作させ
て連続的にその変位角を変化させれば、レーザ光のスキ
ャニングができる。
【0026】この全反射ミラー8の変位角φをに制御す
る際に、平面コイル7に、駆動電流に重畳して駆動電流
周波数(ミラー8の駆動周波数に関連する)に比べて少
なくとも100倍以上の周波数で変位角検出用の検出電
流を流す。すると、この検出電流に基づいて、平面コイ
ル7と下側ガラス基板4に設けた検出コイル12A,12B
との間の相互インダクタンスによる誘導電圧がそれぞれ
の検出コイル12A,12Bに発生する。検出コイル12A,
12Bに発生する各誘導電圧は、可動板5、言い換えれ
ば、全反射ミラー8が水平位置にある時には、検出コイ
ル12A,12Bと対応する平面コイル7との距離が等しい
ことから等しくなりその差は零である。可動板5が前述
の駆動力でトーションバー6を支軸として回動すると、
一方の検出コイル12A(又は12B)では接近して相互イ
ンダクタンスの増加により誘導電圧は増大し、他方の検
出コイル12B(又は12A)では離間して相互インダクタ
ンスの減少により誘導電圧は低下する。従って、検出コ
イル12A,12Bに発生する誘導電圧は全反射ミラー8の
変位に応じて変化し、この誘導電圧を検出することで、
全反射ミラー8の変位角φを検出することができる。
【0027】そして、例えば、図4に示すように、検出
コイル12A,12Bの他に2つの抵抗を設けて構成したブ
リッジ回路に電源を接続し、検出コイル12Aと検出コイ
ル12Bとの中点と2つの抵抗の中点との電圧を入力とす
る差動増幅器を設けて構成した回路を用い、前記両中点
の電圧差に応じた差動増幅器の出力を、可動板の駆動系
にフィードバックし、駆動電流を制御するようにすれ
ば、全反射ミラー8の変位角φを精度良く制御すること
が可能である。
【0028】ここで、例えば可動板の大きさを6mm×
6mm、検出コイルエリアを5mm×5mm、可動板と
検出コイル間の距離を250μmとし、検出コイルの巻
数が10ターンの時の一方の検出コイルの相互インダク
タンスを、相互インダクタンスのノイマンの公式を用い
て計算した結果を図5に示す。尚、図5は、可動板が水
平の時の変位角を0度とし、相反する方向にそれぞれ3
度づつ変位させた時の結果である。
【0029】図5から、0度では0.222 μH、−3度で
0.202 μH、+3度で0.247 μHであり、±3度での相
互インダクタンスの差は0.045 μHである。従って、ミ
ラーの最小分解能を0.1 度とすると0.75nHを検出する
必要があり、相互インダクタンスの検出値は極めて小さ
い値となる。しかし、例えば検出コイルの巻数を20タ
ーンとすれば、約4倍の3nHが検出できればよい。こ
のことから、検出コイルの巻数を適当に設定すれば、十
分に精度良くミラーの変位角の検出が可能となる。
【0030】次に、本発明のプレーナー型ガルバノミラ
ーの特性について説明する。まず、永久磁石による磁束
密度分布について説明する。図6は、第1実施例に使用
した円柱状の永久磁石の磁束密度分布計算モデルを示
し、永久磁石のN極とS極それぞれの表面を微小領域dy
に分割し、求める点の磁束を計算した。
【0031】N極表面で形成される磁束密度をBn 、S
極表面で形成される磁束密度をBsとすると、これらは
円柱状の永久磁石による磁束密度分布の計算式から数
1、数2の各(4)、(5)式によって求めることがで
き、任意の点における磁束密度Bは、Bn とBs を合成
したものになり、(6)式で示される。
【0032】
【数1】
【0033】
【数2】
【0034】B=Bn +Bs ・・・(6) ここで、数1、数2の各式において、Br は永久磁石の
残留磁束密度、x、y、zは永久磁石の周りの空間の任
意の点を表す座標、lは永久磁石のN極面とS極面との
距離、dは各極面の半径である。例えば、半径1mm,
高さ1mm,残留磁束密度0.85TのSm−Co永久磁石
DIANET DM−18(商品名、セイコー電子部品
製)を用いて、図7に示すように配置した永久磁石の表
面に垂直な面aの磁束密度分布を計算した結果を図8に
示す。図7のように配置した場合には、磁石間の空間
は、略0.3 T以上の磁束密度となっている。
【0035】次に、可動板の変位量について説明する。
例えば、可動板に形成する平面コイルの幅を100μ
m、巻数を14、可動板の厚さを20μmとし、トーシ
ョンバーの半径を25μm,長さを1mm、可動板の幅
を4mm、長さを5mmとして、(2)式と(3)式か
ら求めた。尚、磁束密度は、前述の磁束密度分布計算で
得られた0.3 Tを使用した。
【0036】その結果、図9の(A)及び(B)図から
電流1.5 mAで2度の変位角が得られることがわかる。
尚、(C)は電流と発生する熱量Qとの関係を示すもの
で、この時の単位面積当たりの発生熱量は13μワット
/cm2 となった。次に、発熱量と放熱の関係について説
明する。発熱量はコイルの抵抗で発生するジュール熱で
あり、従って、単位時間当たりに発生する熱量Qは下記
の(7)式によって表される。
【0037】Q=i2 R ・・・ (7) ここで、iはコイルに流れる電流、Rはコイルの抵抗で
ある。発熱量対流による放熱量Qc は下記の(8)式で
表される。 Qc =hSΔT ・・・ (8) ここで、hは熱伝達係数(空気は5×10-3〜5×10
-2〔ワット/cm2 ℃〕)、Sは素子の表面積、ΔTは素
子表面と空気との温度差である。
【0038】発熱部となる可動板の面積を20mm
2 (4×5)とすると、(8)式は、 Qc =1.0 ΔT〔mワット/℃〕 ・・・ (8)′ となり、数十μワット/cm2 程度の発熱量ならば素子の
温度上昇の問題は無視できることがわかる。尚、参考ま
で、輻射による放熱量Qr は下記の(9)式で表され
る。
【0039】Qr =εSσT4 ・・・ (9) ここで、εは輻射率(黒体はε=1D 一般にε<
1)、Sは素子の表面積、σはステファンボルツマン定
数(π2k4/60h3c2)、Tは素子の表面温度である。ま
た、トーションバーからの伝導による放熱量Qa は下記
の(10)式で表される。
【0040】 Qa =2λ(S/l1 )ΔT ・・・ (10) ここで、λは熱伝導率(シリコンは84ワット/m
K)、Sはトーションバーの断面積、l1 はトーション
バーの長さ、ΔTはトーションバーの両端の温度差であ
る。トーションバーの半径を25μm、長さを1mmと
すると(10)式は、 Qa =0.1 ΔT〔mワット/℃〕 ・・・ (10)′ となる。
【0041】次にトーションバーの可動板自重による撓
みと、電磁力による可動板の撓みについて説明する。図
10にこれらの計算モデルを示す。トーションバーの長
さをl1 、トーションバーの幅をb、可動板の重さを
f、可動板の厚さをt、可動板の幅をW、可動板の長さ
をL1 とすると、トーションバーの撓み量ΔYは、片持
ち梁の撓み量の計算方法を用いて、下記の(11)式のよ
うになる。
【0042】 ΔY=(1/2)(4l1 3f/Ebt3 ) ・・・ (11) ここで、Eはシリコンのヤング率である。また、可動板
の重さfは下記の(12)式で表される。 f=WL1 tρg ・・・ (12) ここで、ρは可動板の体積密度、gは重力加速度であ
る。
【0043】また、可動板の撓み量ΔXは、同じく片持
ち梁の撓み量の計算方法を用いて、下記の(13)式のよ
うになる。 ΔX=4(L1/2)3F/EWt3 ・・・ (13) ここで、Fは可動板の端に作用する磁気力である。そし
て、前記磁気力Fは(2)式のコイル長wを可動板の長
さWと見做して求めた。
【0044】これら、トーションバーの撓み量と可動板
の撓み量の計算結果を表1に示す。尚、可動板の撓み量
は、磁気力Fを30μNとして計算したものである。
【0045】
【表1】
【0046】上記の表1から明らかなように、幅50μ
m、長さ1.0 mmのトーションバーの場合、幅6mm、
長さ13mm、厚さ50μmの可動板による撓み量ΔY
は、0.178 μmであり、可動板の厚さを倍の100μm
としても、撓み量ΔYは、0.356 μmである。また、幅
6mm、長さ13mm、厚さ50μmの可動板の場合、
磁気力による撓み量ΔXは、0.125 μmであり、可動板
両端の変位量を200μm程度とすれば、プレーナー型
ガルバノミラーの特性には何ら影響はない。
【0047】次に、変位角を検出するために平面コイル
に流す変位角検出電流の全反射ミラーの変位に与える影
響について説明する。モーメントM(t)=M cosωt
が作用し、減衰系がある場合のねじり振動の方程式は以
下のようになる。 (d2φ/dt2) +2γ(dφ/dt)+ω0 2φ=(M/J) cosωt ・・ (14) ただし、2γ=c/Jである。ここで、φ:変位角、
J:慣性モーメント、c:減衰係数、ω0 :固有振動数
である。
【0048】尚、前記固有振動数ω0 は、 ω0 =(k/J)1/2 ・・・ (15) と表され、ここで、kはバネ定数であり、以下のように
表される。 k=(G・Ip )/l1 ・・・ (16) G、Ip は、前述した横弾性係数、極断面二次モーメン
トであり、l1 はトーションバーの長さである。
【0049】(15)式と(16)式から、 ω0 =(G・Ip /J・l1 1/2 ・・・ (17) となる。一方、慣性モーメントJ、極断面二次モーメン
トIp は次式で表される。 J=〔M(t2 +L1 2)〕/12 ・・・ (18) Ip =πr4 /32 ・・・ (19) Mは可動板の質量、tは可動板の厚さ、L1 は可動板の
長さ、rはトーションバーの半径である。
【0050】従って、(17)〜(19)式から前記固有振
動数ω0 が算出できる。(14)式から、振幅、即ち可動
板の変位角の大きさをAとすると、 A=(M/J)〔1/{( ω0 2−ω2)2 +4 γ2 ω2 1/2 〕 ・・(20) が求められる。ここで、検出に用いる周波数ωs をnω
0 、ミラーを駆動する周波数ωd を(1/n) ω0 (n:
(検出電流周波数/駆動電流周波数)>1)とすると、
それぞれの変位角の大きさAs 、Ad の比をとると次の
数3のようになる。
【0051】
【数3】
【0052】この結果から、変位角検出に用いる周波数
の電流によるミラーに与える影響は減衰にかかわりなく
駆動周波数電流による変位の1/n2 となることがわか
る。従って、例えば検出電流周波数を駆動電流周波数の
100倍以上、即ちn=100以上とすれば、As /A
d は1/10000以下となり、平面コイルに、駆動電
流に重畳させて検出電流を流したとしても、ミラーの駆
動に殆ど影響を及ぼすことなくミラーの変位検出ができ
る。
【0053】更に、駆動に固有振動数を使用した場合に
ついて検討してみる。検出に用いる周波数ωs をn2 ω
0 、ミラーを駆動する周波数ωd をω0 とすると、それ
ぞれの変位角の大きさAs 、Ad の比をとると次の数4
のようになる。
【0054】
【数4】
【0055】ここで、数4の式の平方根の中をYとおい
て、Yとγとの関係を求めると、数5のようになる。
【0056】
【数5】
【0057】かかる数5におけるYとγとの関係を図示
すると図11のようになる。図11からγ>0の範囲で
は、0から1/n4 に単調増加していることがわかる。
これは、変位角の大きさAs 、Ad の比(=As /Ad
)が1/n2 より小さいことを示している。このよう
に、駆動周波数を固有振動数とすると、以下の2つの特
徴があることがわかる。1つは駆動周波数が固有振動数
より小さい場合と比較して変位角検出周波数電流がミラ
ーに与える影響は小さいと言える。更に、減衰がない場
合には変位角検出周波数電流がミラーに与える影響は零
となることがわかる。
【0058】以上説明したように、かかるプレーナー型
ガルバノミラー1では、コイルの発熱による影響も無視
でき、また、可動板5の揺動特性も何ら問題はなく、従
来と同様の機能を発揮できることが判る。そして、半導
体素子の製造プロセスを利用することによって、超小型
で薄型のガルバノミラーとすることができる。このた
め、ガルバノミラーによるレーザ光のスキャニングシス
テムの小型化を図ることができ、延いては、このスキャ
ニングシステムを利用するレーザ応用機器の小型化が図
れる。また、半導体素子の製造プロセスで製造すること
で、大量生産が可能となる。そして、平面コイル7に駆
動電流に重畳して所定周波数の検出電流を流すと共に、
下側ガラス基板4に平面コイル7と電磁結合させて一対
の検出コイル12A,12Bを配置し、可動板5の変位に応
じた平面コイル7と検出コイル12A,12Bとの間の相互
インダクタンス変化を検出することで、可動板5、即
ち、全反射ミラー8の変位角を検出するようにしたの
で、ミラーの変位角の検出を精度よく検出でき、変位角
の制御精度を向上させることが可能である。また、可動
板5側に新たな構成を付加することなく、下側ガラス基
板4側に検出コイル12A,12Bを設けるだけでよく可動
板5側の構成を変更する必要はないので、ミラーの変位
角検出機能を容易に付加することができ、製造が容易で
ある。
【0059】次に上記第1実施例のガルバノミラーの製
造工程を、図12〜図14を参照しながら説明する。厚
さ300 μmのシリコン基板101 の上下面を熱酸化して酸
化膜(1μm)102を形成する(a工程)。次に、裏面
側にホトリソグラフにより貫通穴のパターンを形成し、
貫通穴部分の酸化膜をエッチング除去し(b工程)、更
に、可動板形成部の酸化膜を厚さ0.5 μmまで除去する
(工程c)。
【0060】次に、表面側にワックス層103 を設けた
後、貫通穴部分に異方性エッチングを100 μm行う(工
程d)。裏面側の可動板部分の薄い酸化膜を除去し(工
程e)、貫通穴と可動板部分に異方性エッチングを100
μm行う(工程f)。表面側のワックス層103 を除去
し、表面側の酸化膜102 上に、従来公知の電鋳コイル法
によって平面コイル、電極端子部(図示せず)を形成
し、また、アルミニウムの蒸着によって全反射ミラーを
形成する(工程g)。電鋳コイル法は、シリコン基板10
1 の表面側にニッケルのスパッタを行ってニッケル層を
形成し、銅電解めっきを行って銅層を形成する。次にポ
ジ型のレジストで平面コイル及び電極端子に相当する部
分をマスクし、銅エッチング、ニッケルエッチングを順
次行い、エッチング後、レジストを除去し、更に、銅電
解めっきを行ってニッケル層の全周を銅で覆い平面コイ
ル及び電極端子に相当する銅層を形成する。次に、銅層
を除いた部分にネガ型のメッキレジストを塗布した後、
銅電解めっきを行って銅層を厚くして、平面コイル及び
電極端子を形成する。そして、平面コイル部分を例えば
感光性ポリイミド等の絶縁層で覆う。平面コイルを2層
にする場合は、再度ニッケルのスパッタ工程から絶縁層
形成までの工程を繰り返し行えばよい。
【0061】次に、表面側にワックス層103 ′を設けた
後、貫通穴及び可動板部分に異方性エッチングを100 μ
m行い、貫通穴部分を貫通させ、可動板部分を除いてワ
ックス層103 ′を除去する。この際に、上下の酸化膜10
2 も除去する。これにより、可動板5とトーションバー
(図示せず)が形成され、図1のシリコン基板2が形成
される(工程h,i)。
【0062】次に、可動板部分のワックス層を除去した
後、シリコン基板2の上下面に上側ガラス基板3と検出
コイル12A,12B(図示せず)を備えた下側ガラス基板
4とをそれぞれ陽極接合によって結合する(工程j,
k)。尚、この陽極接合する以前に、下側ガラス基板4
の接合面とは反対側の所定位置に、検出コイル12A,12
Bを予め形成しておく。この検出コイルは、下側ガラス
基板4の形成面に全体にニッケル或いは銅等の導電性の
良好な金属をスパッタして金属層を形成し、検出コイル
に相当する部分をマスクしてその他の金属をエッチング
して除去することで形成する。
【0063】次に、上下のガラス基板3,4の所定位置
に永久磁石10A,10Bと11A,11Bを取付ける
(工程l)。このように、半導体の製造プロセスを利用
して製造することで、相互インダクタンスを利用したミ
ラーの変位検出機能を備えたプレーナー型ガルバノミラ
ーの大量生産が可能となる。
【0064】次に、本発明に係るプレーナー型ガルバノ
ミラーの第2実施例を図15に示し説明する。前述した
第1実施例のガルバノミラーでは、レーザ光等を1次元
でスキャンするものであるが、この第2実施例は、レー
ザ光等を1次元でスキャンする場合に比べてそのスキャ
ン領域を拡大するため、2次元でスキャンできるように
トーションバーを互いに直交させて2つ設けた2軸のガ
ルバノミラーの例である。尚、第1実施例と同一の要素
には同一符号を付してある。
【0065】図15において、第2実施例のガルバノミ
ラー21は、半導体基板であるシリコン基板2の上下面
に、それぞれホウケイ酸ガラス等からなる上側及び下側
絶縁基板としての上側及び下側ガラス基板3,4を、矢
印で示すように重ねて陽極接合した3層構造とする。上
側及び下側ガラス基板3,4は、図に示すように、それ
ぞれ中央部に例えば超音波加工によって形成した方形状
の溝3A,4Aを設けた構造であり、シリコン基板2に
陽極接合する場合、上側ガラス基板3では、溝3Aを下
側にしてシリコン基板2側に位置するようにして接合
し、下側ガラス基板4では、溝4Aを上側にして同じく
シリコン基板2側に位置するようにして接合する。これ
により、後述する全反射ミラー8を設ける可動板5の揺
動空間を確保すると共に密閉する構成としている。
【0066】前記シリコン基板2には、枠状に形成され
た外側可動板5Aと、該外側可動板5Aの内側に軸支さ
れる内側可動板5Bとからなる平板状の可動板5が設け
られている。前記外側可動板5Aは、第1のトーション
バー6A,6Aによってシリコン基板2に軸支され、前
記内側可動板5Bは、前記第1のトーションバー6A,
6Aとは軸方向が直交する第2のトーションバー6B,
6Bで外側可動板5Aの内側に軸支されている。可動板
5と第1及び第2の各トーションバー6A,6Bは、シ
リコン基板2に異方性エッチングにより一体形成されて
おり、シリコン基板と同一材料からなっている。
【0067】また、外側可動板5Aの上面には、シリコ
ン基板2上面に形成した一対の外側電極端子9A,9A
に一方の第1のトーションバー6Aの部分を介して両端
がそれぞれ電気的に接続する平面コイル7A(図では模
式的に1本線で示すが可動板上では複数の巻数となって
いる)が絶縁層で被覆されて設けられている。また、内
側可動板5Bの上面には、シリコン基板2に形成された
一対の内側電極端子9B,9Bに、一方の第2のトーシ
ョンバー6Bから外側可動板5A部分を通り、第1のト
ーションバー6Aの他方側を介してそれぞれ電気的に接
続する平面コイル7B(図では模式的に1本線で示すが
外側可動板と同様に可動板上では複数の巻数となってい
る)が絶縁層で被覆されて設けられている。これら平面
コイル7A,7Bは第1実施例と同様に、上述した従来
公知の電解めっきによる電鋳コイル法によって形成して
ある。尚、前記外側及び内側電極端子9A,9Bは、シ
リコン基板2上に電鋳コイル法により平面コイル7A,
7Bと同時形成される。平面コイル7Bで囲まれた内側
可動板5Bの中央部には、アルミニウム蒸着等による反
射鏡としての全反射ミラー8が形成されている。
【0068】上側及び下側ガラス基板3,4には、2個
づつ対となったそれぞれ8個づつ円板状の永久磁石10A
〜13A,10B〜13Bが、図示のように配置されている。
上側ガラス基板3の互いに向かい合う永久磁石10A,11
Aは、下側ガラス基板4の永久磁石10B,11Bとで外側
可動板5Aの平面コイル7Aに磁界を作用して平面コイ
ル7Aに流す駆動電流との相互作用によって外側可動板
5Aを回動駆動させるためのものであり、また、上側ガ
ラス基板3の互いに向かい合う永久磁石12Aと13Aは、
下側ガラス基板4の永久磁石12B,13Bとで内側可動板
5Bの平面コイル7Bに磁界を作用して平面コイル7B
に流す駆動電流との相互作用によって内側可動板5Bを
回動駆動させるためのものである。そして、互いに向き
合った永久磁石10Aと11Aは上下の極性が互いに反対、
例えば永久磁石10Aの上面がS極の時は永久磁石11Aの
上面はN極となるように設けられ、しかも、その磁束が
可動板5の平面コイル部分に対して平行に横切るよう配
置されている。その他の互いに向き合っている永久磁石
12Aと13A、永久磁石10Bと11B及び永久磁石12Bと13
Bも同様である。更に、上下方向で対応する永久磁石10
Aと10Bとの間の関係は、上下の極性は同じ、例えば永
久磁石10Aの上面がS極の時は永久磁石10Bの上面もS
極となるように設ける。その他の上下で対応している永
久磁石11Aと11B、永久磁石12Aと12B及び永久磁石13
Aと13Bも同様であり、これにより、可動体5の両端部
で互いに相反する方向に磁気力が作用するようになる。
【0069】そして、下側ガラス基板4の下面には、前
述した平面コイル7A,7Bとそれぞれ電磁結合可能に
配置された検出コイル15A,15Bと16A,16Bがパター
ニングされて設けられている。検出コイル15A,15B
は、第1のトーションバー6Aに対して対称位置に設け
られ、検出コイル16A,16Bは第2のトーションバー6
Bに対して対称位置に設けられそれぞれ対をなしてい
る。そして、一対の検出コイル15A,15Bは、外側可動
板5Aの変位角を検出するもので、平面コイル7Aに駆
動電流に重畳して流す検出電流に基づく平面コイル7A
と検出コイル15A,15Bとの相互インダクタンスが、外
側可動板5Aの角度変位により変化し、この変化に応じ
た電気信号を出力する。この電気信号によって外側可動
板5Aの変位角が検出できる。一対の検出コイル16A,
16Bは同様にして内側可動板5Bの変位角を検出するも
のである。
【0070】次に動作を説明する。外側可動板5Aの平
面コイル7Aに電流を流せば、第1のトーションバー6
A,6Aを支点として外側可動板5Aが電流方向に応じ
て回動し、この際に内側可動板5Bも外側可動板5Aと
一体に回動する。この場合、全反射ミラー8は、第1実
施例と同様の動きとなる。一方、内側可動板5Bの平面
コイル7Bに電流を流せば、外側可動板5Aの回動方向
と直角方向に、外側可動板5Aに対して内側可動板5B
が第2のトーションバー6B,6Bを支点として回動す
る。
【0071】従って、例えば、平面コイル7Aの駆動電
流を制御して、外側可動板5Aを1周期回動操作した
後、平面コイル7Bの駆動電流を制御し内側可動板5B
を一定角度変位させるようにし、この操作を周期的に繰
り返せば、全反射ミラー8に入射し反射するレーザ光の
偏光走査を2次元的に行える。尚、第2実施例のよう
に、全反射ミラー8の上方にガラスが存在する場合に
は、レーザ光の通過するガラス面に反射防止膜等を被覆
しておくと良い。
【0072】一方、平面コイル7A及び平面コイル7B
に流す各駆動電流に重畳させて、検出電流を流せば、検
出コイル15A,15Bと平面コイル7A間及び検出コイル
16A,16Bと平面コイル7B間の相互インダクタンスに
より第1実施例と同様の原理で、外側可動板5Aの変位
は例えば図4と同様の回路を介して検出コイル15A,15
Bの差動出力によって検出することができ、内側可動板
5Bの変位は検出コイル16A,16Bの差動出力によって
検出することができ、この差動出力を外側可動板5A及
び内側可動板5Bの各駆動系にフィードバックさせれ
ば、外側可動板5A及び内側可動板5Bの変位を精度よ
く制御することが可能となる。尚、言うまでもないが、
本実施例の2軸のガルバノミラーの場合は、図4と同様
の回路を、外側可動板変位検出用と内側可動板変位検出
用として2つ設けるものである。
【0073】かかる第2実施例の構成のガルバノミラー
21によれば、第1実施例と同様の効果に加えて、全反射
ミラー8でレーザ光の偏光走査が2次元的に行え、レー
ザ光のスキャニングの自由度が増大し、スキャニングの
領域を第1実施例の1軸の場合に比べて増大させること
ができる。また、可動板5の揺動空間を、上下のガラス
基板3,4と周囲のシリコン基板2とによって密閉する
ので、この密閉空間を真空状態とすることにより、可動
板5の回動動作に対する空気抵抗がなくなり、可動板5
の応答性が向上するという効果を有する。
【0074】更に、平面コイル7に流す駆動電流を大き
くして可動板5の変位量を大きく設定する場合には、密
閉した可動板揺動空間内を真空とせず、ヘリウム,アル
ゴン等の不活性ガスを封入するのが望ましく、特に熱伝
導性の良いヘリウムが好ましい。これは、平面コイル7
に流す電流量を大きくすると平面コイル7からの発熱量
が多くなり、可動板周囲が真空状態では可動板からの放
熱が悪くなるので、不活性ガスを封入することによって
可動板5からの放熱性を真空状態に比べて高め熱影響を
低減させることができる。尚、不活性ガスを封入するこ
とで、可動板5の応答性に関しては、真空状態に比べて
多少低下することになる。
【0075】尚、前述の第1実施例の上下のガラス基板
を、この第2実施例と同様の溝を設ける構造として可動
板部分を密閉構造としてもよいことは言うまでもない。
次に、上記第2実施例のガルバノミラーの製造工程につ
いて図16〜図20を参照して説明する。厚さが例えば
200 μm程度のシリコン基板201 の上下面を熱酸化して
酸化膜(0.5 μm)202 を形成し、表面側にホトリソグ
ラフにより所定の貫通穴パターンを形成し、貫通穴部分
の酸化膜をエッチング除去する(a工程)。
【0076】次に、表面を熱酸化して貫通穴部分に薄い
酸化膜(0.1 μm)202 ′を形成し、裏面側に、表面側
と対応する位置にホトリソグラフにより貫通穴のパター
ンを形成する(b工程)。次に、裏面側の貫通穴部分に
異方性エッチングを170 μm行う(工程c)。次に、表
面側にニッケルのスパッタを行ってニッケル層を形成
し、次いで銅のスパッタを行い銅層を形成し、ポジ型の
レジストで内側可動板の平面コイルと外側可動板の平面
コイルとを互いに接触させずに交差させて電極端子に接
続させるための交差部に相当する部分及び可動板5の側
方のシリコン基板上の電極端子に相当する部分をマスク
し、銅エッチング、ニッケルエッチングを順次行う。こ
れにより、シリコン基板表面にニッケル層と銅層からな
る前記交差部203 及び電極端子部204 を形成する(工程
d)。
【0077】次に、交差部203 の両端部及び電極端子部
204 の部分を除いてマスクし、感光性ポリイミド等の絶
縁層205 を形成する(工程e)。次に、電鋳コイル法に
よって外側可動板と内側可動板の平面コイルを形成す
る。即ち、絶縁層205 上にニッケルのスパッタを行って
ニッケル層を形成し、銅電解めっきを行って銅層を形成
する。次にポジ型のレジストで平面コイル、電極端子や
コイルと端子間の接続部分に相当する部分をマスクし、
銅エッチング、ニッケルエッチングを順次行い、エッチ
ング後、レジストを除去し、更に、銅電解めっきを行っ
てニッケル層の全周を銅で覆い外側と内側の各平面コイ
ルに相当する銅層206 ,207 を形成する。この工程によ
って、平面コイル部分の形成と共に工程dで形成した電
極端子部204 及び交差部204 を厚くする(工程f)。
【0078】次に、工程eと同様にして絶縁層205 を形
成する(工程g)。尚、本実施例では、各平面コイルを
2層に形成するため、工程gの絶縁層形成時には、内外
両方の上下のコイルを接続するターミナル部分208 ,20
9 をマスクして絶縁層が形成されないようにしている。
次に、工程fと同様にして上層側の平面コイルに相当す
る銅層210 ,211 を形成し、更に、絶縁層205 を形成す
る。これにより、絶縁層によって絶縁被覆された平面コ
イル7A,7Bが形成される(工程h,i)。
【0079】次に、SiO2 をスパッタして酸化膜を形
成し、裏面側から異方性エッチングを行って、シリコン
基板201 を貫通させる。これにより、各トーションバー
部分と内外可動板部分が形成される(工程j,k)。次
に、表面側のSiO2 をエッチングして除去した後、全
反射ミラー部分を除いてマスクし、アルミニウムの蒸着
によって全反射ミラー8を形成する(工程l)。
【0080】以上により、可動板部分が形成される。一
方、下側ガラス基板側に形成する検出コイルは、図20
のようにして形成される。まず、下側ガラス基板4に、
例えば超音波加工等によって、可動板の収納空間を確保
するための方形状の溝4Aを形成する(工程a)。
【0081】次に、下側ガラス基板4の平坦面側に、ニ
ッケル或いは銅等の導電性の良好な金属をスパッタリン
グして金属層220 を形成する(工程b)。次に、検出コ
イル及び電極端子を形成する部分をマスクし、その他の
金属層部分をエッチングして除去する。これにより、検
出コイルが所定位置に検出コイルが形成される。尚、上
側ガラス基板3の溝3Aも、下側ガラス基板4と同様に
超音波加工によって形成する。
【0082】このようにして形成した上側ガラス基板3
と下側ガラス基板4を、シリコン基板2の上下面にそれ
ぞれ陽極接合によって結合し、更に、上下のガラス基板
3,4の所定位置に各永久磁石10A〜13Aと10B〜13B
を取付ける。このように、半導体の製造プロセスを利用
して製造することで、ミラーの変位検出機能を備えた2
軸のプレーナー型ガルバノミラーの製造も容易であり、
大量生産が可能となる。
【0083】次に、本発明に係るガルバノミラーの第3
実施例について図21〜図23に示し説明する。この第
3実施例は、第2実施例と同様の2軸の例である。尚、
第2実施例と同一要素には同一符号を付して説明を省略
する。図21〜23において、本実施例の2軸のガルバ
ノミラー31は、前述した第2実施例と略同様の構成であ
るが、本実施例では、上下のガラス基板3,4が、第2
実施例のものとは異なり、溝3A,4Aのない平板状に
なっている。そして、上側ガラス基板3には、可動板5
上方部分に可動板5の形状に応じて角状の開口部3aを
設け、全反射ミラー上方の部分を開放状態としてレーザ
光が直接全反射ミラー8に入射できるようにしてある。
そして、上下のガラス基板3,4が平板状としてあるた
め、中間のシリコン基板2を上下に別のシリコン基板を
積層して3層構造とし、中間層に可動板5を形成するこ
とで可動板5の回動スペースを確保するようにしてあ
る。
【0084】また、図21に破線で示すように、下側ガ
ラス基板4の下面に、外側可動板5Aの変位検出用の検
出コイル15A,15B及び内側可動板5Bの変位検出用の
検出コイル16A,16Bが、対応する平面コイル7A,7
Bと電磁結合可能な位置にパターニングされて設けられ
ている。かかる構成の第3実施例のプレーナー型ガルバ
ノミラーの動作は、第2実施例と同様であり、説明を省
略する。また、製造工程としては、シリコン基板2に可
動板5及びトーションバー6A,6Bの部分を一体形成
する工程までは、第2実施例で説明した図16〜19に
示した工程と同様である。そして、第3実施例の場合で
は、その後、可動板に対応する位置に開口部を形成した
上下シリコン基板を積層して3層構造とし、更に、上下
のガラス基板3,4を陽極接合によってシリコン基板2
の上下に結合し、上下のガラス基板3,4の所定位置に
永久磁石を取付けるようにする。
【0085】以上説明した第3実施例のガルバノミラー
では、第1実施例のガルバノミラーの効果に加えて、第
2実施例と同様にレーザ光の偏光走査が2次元で行え、
レーザ光のスキャニング領域が増大できるという効果を
有する。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガルバノミ
ラーによれば、半導体基板に、可動板、この可動板を揺
動可能に軸支するトーションバー、平面コイル及び反射
鏡を形成し、半導体基板の上下の絶縁基板に永久磁石を
設ける構成とすると共に、前記平面コイルと電磁結合可
能に半導体基板に結合する下側絶縁基板側に検出コイル
を設け、平面コイルに反射鏡駆動用電流に重畳して反射
鏡変位検出用の検出電流を流すようにし、平面コイルと
検出コイルの反射鏡変位に伴う相互インダクタンス変化
を利用して反射鏡の変位角を検出するする構成としたの
で、ガルバノミラーを半導体素子の製造技術を用いて形
成でき、ガルバノミラーを極めて薄型化及び小型化で
き、ガルバノミラーを用いた光のスキャニングシステム
の小型化を図ることが可能となり、延いては、レーザ光
応用機器の小型化を達成できるという効果に加え、この
ようなプレーナー型ガルバノミラーのミラー変位角を精
度良く検出することができ、変位角の制御精度を向上で
きる。また、可動板側に新たな構成を付加することな
く、下側ガラス基板側に検出コイルを設けるだけでよい
ので、可動板側の構成を変更する必要はなくミラーの変
位角検出機能を容易に付加でき、従来の変位角検出機能
を付与する場合に比べて製造が容易となる。
【0087】また、反射鏡の支軸を、互いに直交する2
軸構造とすれば、反射鏡による光の偏光走査を2次元で
行え、光のスキャニング自由度を増大でき、スキャニン
グ領域を増大できるという効果を奏する。また、可動板
の揺動空間を密閉空間として真空封止する構成とすれ
ば、可動板の動きに対する空気抵抗をなくすことがで
き、可動板の応答性を向上できるという効果を有する。
また、可動板の変位量を大きくすべく平面コイルに大き
な駆動電流を流す場合には、密閉空間内に不活性ガスを
封入することで、平面コイルの発熱の影響を、真空状態
に比べて抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガルバノミラーの第1実施例を示
す構成図
【図2】図1のA−A線矢視断面図
【図3】同上第1実施例のガルバノミラーの動作原理を
説明する図
【図4】同上第1実施例の検出コイル出力に基づく変位
検出回路の一例を示す回路図
【図5】相互インダクタンスと変位角との関係の計算結
果の例を示す図
【図6】永久磁石による磁束密度分布の計算モデル図
【図7】計算した磁束密度分布位置を示す図
【図8】図7に示す位置の磁束密度分布の計算結果を示
す図
【図9】可動板の変位量と電流量との計算結果を示すグ
ラフ
【図10】トーションバー及び可動板の撓み量の計算モ
デル図
【図11】変位角検出電流のミラー変位に与える影響を
説明するための図
【図12】同上第1実施例の製造工程の説明図
【図13】図12に続く製造工程の説明図
【図14】図13に続く製造工程の説明図
【図15】本発明に係るガルバノミラーの第2実施例の
構成を示す斜視図
【図16】同上第2実施例の製造工程の説明図
【図17】図16に続く製造工程の説明図
【図18】図17に続く製造工程の説明図
【図19】図18に続く製造工程の説明図
【図20】同上第2実施例の下側ガラス基板の製造工程
の説明図
【図21】本発明に係るガルバノミラーの第3実施例の
構成を示す平面図
【図22】図21のB−B線矢視断面図
【図23】図21のC−C線矢視断面図
【図24】光式変位角検出の例を示す図
【図25】静電容量式変位角検出の例を示す図
【符号の説明】
1,21,31, ガルバノミラー 2 シリコン基板 3 上側ガラス基板 4 下側ガラス基板 5 可動板 6 トーションバー 7 平面コイル 8 全反射ミラー 10A〜13A,10B〜13B, 永久磁石 12A,12B,15A,15B,16A,16B 検出コイル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガルバノミ
ラーでは、オープンループでミラーの変位角を制御する
のが一般的であるが、ミラーの変位角を検出し、その検
出信号をミラーの駆動系にフィードバックすることでミ
ラーの変位角を高精度に制御することができる。そし
て、上述のようなプレーナー型ガルバノミラーにおける
ミラーの変位角検出方法としては、図24に示すよう
光式と図25に示すような静電容量式等が考えられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】このため本発明のプレー
ナー型ガルバノミラーでは、半導体基板に、平板状の可
動板と該可動板を半導体基板に対して揺動可能に軸支す
るトーションバーとを一体形成し、前記可動板の周縁部
に可動板駆動用電流と変位検出用電流とを通電可能な平
面コイルを敷設し、前記可動板の中央部に反射鏡を設け
一方、前記トーションバーの軸方向と平行な可動板の
対辺の平面コイル部に静磁界を与える磁界発生手段を備
える構成のプレーナー型ガルバノミラーであって、可動
板揺動方向に、前記平面コイルと電磁結合可能で前記可
動板の変位を検出するための複数の検出コイルを設け、
これら検出コイルは、前記トーションバーに対して略対
称位置に配置され、前記平面コイルに可動板駆動用電流
に重畳して変位検出用電流を流す構成とした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 また、前記磁界発生手段は、半導体基板
の上下面にそれぞれ上側基板と下側基板を設けてこれら
上側基板と下側基板に固定する構成とするとよい。ま
た、上側基板が、透光性を有するガラス基板で構成さ
れ、上下側基板と半導体基板とで囲まれる可動板収納空
間を密閉空間として真空状態とする構成とするとよい。
また、上側基板が、透光性を有するガラス基板で構成さ
れ、上下側基板と半導体基板とで囲まれる可動板収納空
間を密閉空間とし、この密閉空間内に不活性ガスを封入
する構成とするとよい。また、前記上側基板及び下側基
板を絶縁基板とするとよい。また、磁界発生手段は、永
久磁石とするとよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 本発明のガルバノミラーの製造方法で
は、半導体基板のトーションバー形成部分を除いて基板
の下面から上面に向けて異方性エッチングより貫通させ
て前記トーションバー部分で半導体基板に揺動可能に軸
支される可動板を形成する工程と、可動板上面周囲に電
解めっきにより平面コイルを形成する工程と、平面コイ
ルで囲まれた可動板中央部にアルミニウムの蒸着により
反射鏡を形成する工程と、半導体基板の上下面に陽極接
合により下側基板と少なくとも可動板上方部分が光の通
過が可能な構造の上側基板とを固定する工程と、トーシ
ョンバー軸方向と平行な可動板の対辺に対応する上側基
板部分と下側基板部分に磁界発生手段を固定する工程
、下側基板の所定位置に検出コイルを形成する工程と
からなることを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【作用】かかる構成によれば、半導体素子製造プロセス
を利用して半導体基板に反射鏡可動部を形成すると共
に、反射鏡可動部に設けた平面コイルと電磁結合する反
射鏡変位角検出用の検出コイルを設け、平面コイルに駆
動電流に重畳して検出電流を通電する。これにより、反
射鏡の変位角変化に応じて平面コイルと検出コイル間の
相互インダクタンスが変化するので、この変化を検出す
れば反射鏡の変位角が検出できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 この全反射ミラー8の変位角φを制御
る際に、平面コイル7に、駆動電流に重畳して駆動電流
周波数(ミラー8の駆動周波数に関連する)に比べて少
なくとも100倍以上の周波数で変位角検出用の検出電
流を流す。すると、この検出電流に基づいて、平面コイ
ル7と下側ガラス基板4に設けた検出コイル12A,12B
との間の相互インダクタンスによる誘導電圧がそれぞれ
の検出コイル12A,12Bに発生する。検出コイル12A,
12Bに発生する各誘導電圧は、可動板5、言い換えれ
ば、全反射ミラー8が水平位置にある時には、検出コイ
ル12A,12Bと対応する平面コイル7との距離が等しい
ことから等しくなりその差は零である。可動板5が前述
の駆動力でトーションバー6を支軸として回動すると、
一方の検出コイル12A(又は12B)では接近して相互イ
ンダクタンスの増加により誘導電圧は増大し、他方の検
出コイル12B(又は12A)では離間して相互インダクタ
ンスの減少により誘導電圧は低下する。従って、検出コ
イル12A,12Bに発生する誘導電圧は全反射ミラー8の
変位に応じて変化し、この誘導電圧を検出することで、
全反射ミラー8の変位角φを検出することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】 Qr =εSσT4 ・・・ (9) ここで、εは輻射率(黒体はε=1 一般にε<
1)、Sは素子の表面積、σはステファンボルツマン定
数(π2k4/60h3c2)、Tは素子の表面温度である。ま
た、トーションバーからの伝導による放熱量Qa は下記
の(10)式で表される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】 以上説明したように、かかるプレーナー
型ガルバノミラー1では、コイルの発熱による影響も無
視でき、また、可動板5の揺動特性も何ら問題はなく、
従来と同様の機能を発揮できることが判る。そして、半
導体素子の製造プロセスを利用することによって、超小
型で薄型のガルバノミラーとすることができる。このた
め、ガルバノミラーによるレーザ光のスキャニングシス
テムの小型化を図ることができ、延いては、このスキャ
ニングシステムを利用するレーザ応用機器の小型化が図
れる。また、半導体素子の製造プロセスで製造すること
で、大量生産が可能となる。そして、平面コイル7に駆
動電流に重畳して所定周波数の検出電流を流すと共に、
下側ガラス基板4に平面コイル7と電磁結合させて一対
の検出コイル12A,12Bを配置し、可動板5の変位に応
じた平面コイル7と検出コイル12A,12Bとの間の相互
インダクタンス変化を検出することで、可動板5、即
ち、全反射ミラー8の変位角を検出するようにしたの
で、ミラーの変位角を精度よく検出でき、変位角の制御
精度を向上させることが可能である。また、可動板5側
に新たな構成を付加することなく、下側ガラス基板4側
に検出コイル12A,12Bを設けるだけでよく可動板5側
の構成を変更する必要はないので、ミラーの変位角検出
機能を容易に付加することができ、製造が容易である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】 次に上記第1実施例のガルバノミラー
の製造工程を、図12〜図14を参照しながら説明す
る。厚さ300 μmのシリコン基板101 の上下面を熱酸化
して酸化膜(1μm)102を形成する(a工程)。次
に、表裏両面にホトリソグラフにより貫通穴のパターン
を形成し、貫通穴部分の酸化膜をエッチング除去し(b
工程)、更に、可動板形成部の酸化膜を厚さ0.5 μmま
で除去する(工程c)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガルバノミ
ラーによれば、半導体基板に、可動板、この可動板を揺
動可能に軸支するトーションバー、平面コイル及び反射
鏡を形成し、半導体基板の上下に磁界発生手段を設ける
構成とすると共に、前記平面コイルと電磁結合可能な検
出コイルを設け、平面コイルに反射鏡駆動用電流に重畳
して反射鏡変位検出用の検出電流を流すようにし、平面
コイルと検出コイルの反射鏡変位に伴う相互インダクタ
ンス変化を利用して反射鏡の変位角を検出するする構成
としたので、ガルバノミラーを半導体素子の製造技術を
用いて形成でき、ガルバノミラーを極めて薄型化及び小
型化でき、ガルバノミラーを用いた光のスキャニングシ
ステムの小型化を図ることが可能となり、延いては、レ
ーザ光応用機器の小型化を達成できるという効果に加
え、このようなプレーナー型ガルバノミラーのミラー変
位角を精度良く検出することができ、変位角の制御精度
を向上できる。また、可動板側に新たな構成を付加する
ことなく、検出コイルを設けるだけでよいので、可動板
側の構成を変更する必要はなくミラーの変位角検出機能
を容易に付加でき、従来の変位角検出機能を付与する場
合に比べて製造が容易となる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に、平板状の可動板と該可動板
    を半導体基板に対して基板上下方向に揺動可能に軸支す
    るトーションバーとを一体形成し、前記可動板の上面周
    縁部に可動板駆動用電流と変位検出用電流とを通電可能
    な平面コイルを敷設し、該平面コイルで囲まれる上面中
    央部に反射鏡を設ける一方、半導体基板の下面に下側絶
    縁基板を設け、半導体基板の上面には前記反射鏡への外
    部からの入射光及び外部への反射光が通過可能な上側絶
    縁基板を設け、前記トーションバーの軸方向と平行な可
    動板の対辺の平面コイル部に磁界を作用させる互いに対
    をなす永久磁石を前記上下絶縁基板に固定する構成のプ
    レーナー型ガルバノミラーであって、前記下側絶縁基板
    側に、前記平面コイルと電磁結合可能で前記可動板の変
    位を検出するための複数の検出コイルを設け、これら検
    出コイルは、前記トーションバーに対して略対称位置に
    配置される構成であることを特徴とする変位検出機能を
    備えたプレーナー型ガルバノミラー。
  2. 【請求項2】前記可動板が、第1のトーションバーで半
    導体基板に対して軸支される枠状の外側可動板と、前記
    第1のトーションバーと軸方向が直交する第2のトーシ
    ョンバーで前記外側可動板の内側に軸支される内側可動
    板とからなり、前記外側可動板の上面に第1の平面コイ
    ルを設け、前記内側可動板の上面周縁部に第2の平面コ
    イルを設けると共に、当該第2の平面コイルで囲まれた
    内側可動板中央部に前記反射鏡を設ける構成であり、前
    記検出コイルが、第1及び第2のトーションバーに対し
    てそれぞれ対称位置に配置される構成である請求項1記
    載の変位検出機能を備えたプレーナー型ガルバノミラ
    ー。
  3. 【請求項3】前記上側絶縁基板が、透光性を有するガラ
    ス基板で構成され、上下側絶縁基板と半導体基板とで囲
    まれる可動板収納空間を密閉空間として真空状態とする
    構成とした請求項1又は2に記載の変位検出機能を備え
    たプレーナー型ガルバノミラー。
  4. 【請求項4】前記上側絶縁基板が、透光性を有するガラ
    ス基板で構成され、上下側絶縁基板と半導体基板とで囲
    まれる可動板収納空間を密閉空間とし、この密閉空間内
    に不活性ガスを封入する構成とした請求項1又は2に記
    載の変位検出機能を備えたプレーナー型ガルバノミラ
    ー。
  5. 【請求項5】半導体基板のトーションバー形成部分を除
    いて基板の下面から上面に向けて異方性エッチングより
    貫通させて前記トーションバー部分で半導体基板に揺動
    可能に軸支される可動板を形成する工程と、可動板上面
    周囲に電解めっきにより平面コイルを形成する工程と、
    平面コイルで囲まれた可動板中央部にアルミニウムの蒸
    着により反射鏡を形成する工程と、下側絶縁基板の所定
    位置に検出コイルを形成する工程と、半導体基板の上下
    面に陽極接合により下側絶縁基板と少なくとも可動板上
    方部分が光の通過が可能な構造の上側絶縁基板とを固定
    する工程と、トーションバー軸方向と平行な可動板の対
    辺に対応する上側絶縁基板部分と下側絶縁基板部分に永
    久磁石を固定する工程とからなる変位検出機能を備えた
    プレーナー型ガルバノミラーの製造方法。
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