JPH08313451A - 表面検査装置 - Google Patents

表面検査装置

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JPH08313451A
JPH08313451A JP11711295A JP11711295A JPH08313451A JP H08313451 A JPH08313451 A JP H08313451A JP 11711295 A JP11711295 A JP 11711295A JP 11711295 A JP11711295 A JP 11711295A JP H08313451 A JPH08313451 A JP H08313451A
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JP
Japan
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movable plate
drive coil
magnetic field
coil
torsion bar
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JP11711295A
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English (en)
Inventor
Norihiro Asada
規裕 浅田
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Publication date
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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋外で手軽に使用でき、通常の可視光以外に
レーザ光,赤外線も用いることができて劣化予測等の基
礎データが得られる表面検査装置を提供する。 【構成】 半導体プロセスで製造した、ガルバノメータ
原理で動作するガルバノミラー101,光検出器103
によって、検査対象102の表面を走査する。 【効果】 半導体プロセスで製造した素子101,10
3を用いているので、装置を小型にでき、屋外で手軽に
使用できる。また画像データが得られるので、過去の同
一個所での画像データと比較し、劣化予測ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検査対象をレーザ光等
で照射し、レーザ光等の反射像により検査対象表面の微
細欠陥を検出する表面検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、検査対象表面をレーザ光で走査し
微細欠陥を検出する表面検査装置としては、図14に示
す構成のものがある。
【0003】図14において、半導体レーザ140でレ
ーザ光を発生し、このレーザ光を振動ミラー141で振
り、反射ミラー142で検査対象143へ反射し、その
表面を走査する。検査対象143の表面で反射したレー
ザ光は反射ミラー144で光検出器145へ反射され、
光検出器145で電気信号に変換され、信号処理装置1
46へ送られる。検査対象143は不図示の移送装置に
より矢印方向に移送される。
【0004】信号処理装置146では、光検出器145
からの信号を内蔵のフレームメモリに一旦記憶する。フ
レームメモリに記憶された画像はコントラスト補正,ブ
ライトネス補正等の所要の画像処理を行った後、表示部
に表示される。
【0005】このように、従来のレーザ光を用いる表面
検査装置は、走査部が大型のためすえ置き形であり、工
場のライン等で使用されている。
【0006】この種の表面検査装置は、屋外で手軽に使
用できないため、屋外では目視検査が行われている。た
とえば、JR新幹線の橋梁検査では、目視検査が行われ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のような目視検査
は、可視光のみの検査であり熟練を要する。また、目視
検査は、結果を画像データとして保存しておけず、経時
変化を見つけることが難しく、き裂等のはっきりした兆
候が現われるまでは検査対象の欠陥を発見することがで
きない。
【0008】また、前述の橋梁検査の本来の目的は、列
車運行上の安全性が保てるかどうかの判定にある。した
がって、き裂等が目視で発見される前に、劣化が予測で
きれば安全性が飛躍的に高まるが、そのための適当な表
面検査装置がない。
【0009】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、屋外で手軽に使用でき、通常の可視光以外に
レーザ光,赤外線等を用いることができて劣化予測等の
基礎データの得られる表面検査装置を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、ガルバノミラー形式の走査素子を用
い、またこの走査素子に半導体製造プロセスで製造でき
るものを用いるものである。
【0011】詳しくは、本発明は表面検査装置を次の
(1)〜(4)のとおりに構成するものである。
【0012】(1)発光素子と、この発光素子で発生し
た光を1次元または2次元に振りながら検査対象へ反射
するガルバノミラーと、このガルバノミラーと同期して
光軸を1次元または2次元に振りながら、前記検査対象
で反射された前記光を検出する光検出器とを備えた表面
検査装置。
【0013】(2)ガルバノミラーは、半導体基板に一
体形成した、可動板とこの可動板を前記半導体基板に対
し揺動自在に軸支するトーションバーと、前記可動板の
周縁部に設けた駆動コイルと、この駆動コイルに静磁界
を与える磁界発生手段と、前記可動板に形成したミラー
とを備え、前記駆動コイルに電流を流すことにより発生
する力により前記可動板を駆動して前記ミラーの光軸方
向を可変するものであり、光検出器は、半導体基板に一
体形成した、可動板とこの可動板を前記半導体基板に対
し揺動自在に軸支するトーションバーと、前記可動板の
周縁部に設けた駆動コイルと、この駆動コイルに静磁界
を与える磁界発生手段と、前記可動板に形成した光検出
素子とを備え、前記駆動コイルに電流を流すことにより
発生する力により前記可動板を駆動して前記光検出素子
の光軸方向を可変するものである前記(1)記載の表面
検査装置。
【0014】(3)ガルバノミラーは、半導体基板に一
体形成した、外側可動板と、この外側可動板を前記半導
体基板に対し揺動自在に軸支する第1のトーションバー
と、前記外側可動体の内側にある内側可動板と、この内
側可動板を前記外側可動板に対し揺動自在に軸支する、
前記第1のトーションバーと軸方向が直交する第2のト
ーションバーとを備えた構成であって、前記外側可動板
の周縁部に設けた第1の駆動コイルと、前記内側可動板
の周縁部に設けた第2の駆動コイルと、前記第1の駆動
コイルに静磁界を与える第1の磁界発生手段と、前記第
2の駆動コイルに静磁界を与える第2の磁界発生手段
と、前記内側可動板に形成したミラーとを備え、前記第
1の駆動コイル,第2の駆動コイルに電流を流すことに
より発生する力により前記外側可動板,内側可動板を駆
動して前記ミラーの光軸方向を可変するものであり、光
検出器は、半導体基板に一体形成した、外側可動板と、
この外側可動板を前記半導体基板に対し揺動自在に軸支
する第1のトーションバーと、前記外側可動体の内側に
ある内側可動板と、この内側可動板を前記外側可動板に
対し揺動自在に軸支する、前記第1のトーションバーと
軸方向が直交する第2のトーションバーとを備えた構成
であって、前記外側可動板の周縁部に設けた第1の駆動
コイルと、前記内側可動板の周縁部に設けた第2の駆動
コイルと、前記第1の駆動コイルに静磁界を与える第1
の磁界発生手段と、前記第2の駆動コイルに静磁界を与
える第2の磁界発生手段と、前記内側可動板に形成した
光検出素子とを備え、前記第1の駆動コイル,第2の駆
動コイルに電流を流すことにより発生する力により前記
外側可動板,内側可動板を駆動して前記光検出素子の光
軸方向を可変するものである前記(1)記載の表面検査
装置。
【0015】(4)駆動コイルと電磁結合する検出コイ
ルを設け、前記検出コイルの出力により駆動コイルへの
付勢をフィードバック制御する前記(2)または(3)
記載の表面検査装置。
【0016】
【作用】前記(1)〜(4)の構成により、光発光素子
で発生した光は、ガルバノミラーで検査対象へ反射さ
れ、検査対象表面で反射した光は光検出器で検出され
る。前記(2)〜(4)の構成では、光による走査は、
半導体基板に一体に形成した、トーションバーで支えら
れる可動板の振動により行われる。前記(4)の構成で
は、検出コイルで可動板の振動状態が検出され、可動板
の駆動コイルのフィードバック制御が行われる。
【0017】
【実施例】以下本発明を実施例により詳しく説明する。
【0018】(実施例1)図1は実施例1である“表面
検査装置”の概略的構成を示す図である。図1におい
て、105は表面検査装置で、検査対象102の表面と
平行に矢印106方向(Y軸方向、副走査方向)に、不
図示の装置で移動される。半導体レーザ100で発生し
たレーザ光108は、後で詳しく説明するガルバノミラ
ー101で検査対象102方向に反射される。このとき
ガルバノミラー101は矢印107方向(X軸方向、主
走査方向)にレーザ光108を振り、検査対象102の
表面をX軸方向に走査する。検査対象102の表面で反
射したレーザ光108は、ガルバノミラー101と同期
して光軸を振る光検出器103で受光され、電気信号に
変換される。半導体レーザ100の発光タイミング、ガ
ルバノミラー101,光検出器103の駆動状態は制御
装置104により制御される。光検出器103の出力は
制御装置104内のフレームメモリに一旦記憶される。
【0019】図2は本実施例のブロック図である。発振
器20の出力は、分周器21で分周され、マイクロコン
ピュータ(以下マイコンという)26により利得制御さ
れる増幅器22を介して、ガルバノミラー101の反射
ミラーを設けた可動板を駆動する駆動コイル23に供給
される。可動板の変位(傾き)は検出コイル24で検出
され、A−Dコンバータ25でデジタルデータとしマイ
コン26に供給され、ここで分周器21の出力に同期し
た基準値と比較し、比較出力により増幅器22の利得が
制御されて反射ミラーの変位はフィードバック制御され
る。
【0020】分周器21の出力はまた、マイコン26で
利得される増幅器27を介して、光検出器103の光検
出素子を設けた可動板を駆動する駆動コイル28に供給
される。可動板の変位は検出コイル29で検出され、A
−Dコンバータ30でデジタルデータとしマイコン26
に供給され、ここで分周器21の出力に同期した基準値
と比較され、比較出力により増幅器27の利得が制御さ
れて光検出素子103の変位はフィードバック制御され
る。
【0021】光検出器103の光検出素子であるフォト
ダイオード31の出力は、マイコン26で指示するタイ
ミングで取り込まれ、増幅器32,A−Dコンバータ3
3を介して画像データ出力部34のフレームメモリに記
憶される。所定のフレーム数記憶すると、マイコン26
の指示により外部の記憶装置たとえばミニディスクに転
送される。このようにして外部の記憶装置に書き込まれ
た画像データは、保存されている同一場所の過去の画像
データと比較され、経時変化が抽出される。この変化を
データベース化することにより将来の劣化判断の基礎デ
ータとする。このような基礎データをデータベース化す
ることにより、画像処理によってき裂等の劣化予測が可
能となり、例えば新幹線の橋梁の構造体の安全性が予測
可能となる。
【0022】図3,図4はガルバノミラー101の構成
を示す図である。このガルバノミラーは、検流計(ガル
バノメータ)と同じ原理で回動動作するものである。な
お、図3,図4で判り易くするため大きさを誇張して示
している。後述の図5,図8,図9,図10,図11に
ついても同様である。
【0023】図3及び図4において、ガルバノミラー1
01は、半導体基板であるシリコン基板2の上下面に、
それぞれ例えばホウケイ酸ガラス等からなる上側及び下
側絶縁基板としての平板状の上側及び下側ガラス基板
3,4を接合した3層構造となっている。前記上側ガラ
ス基板3は、後述する可動板5上部分を開放するようシ
リコン基板2の左右端(図3における)に積層されてい
る。
【0024】前記シリコン基板2には、平板状の可動板
5と、この可動板5の中心位置でシリコン基板2に対し
て基板上下方向に揺動可能に可動板5を軸支するトーシ
ョンバー6とが半導体製造プロセスにおける異方性エッ
チングによって一体形成されている。従って、可動板5
及びトーションバー6もシリコン基板2と同一材料から
なっている。前記可動板5の上面周縁部には、可動板5
駆動用の駆動電流と、この駆動電流に重畳する変位角検
出用の検出用電流とを流すための銅薄膜からなる平面コ
イル7が、絶縁被膜で覆われて設けられている。前記検
出用電流は、下側ガラス基板4に後述するように設けら
れる検出コイル12A,12Bとの相互インダクタンス
に基づいて可動板5の変位を検出するためのものであ
る。
【0025】ここで、コイルは抵抗分によってジュール
熱損失があり、抵抗の大きな薄膜コイルを平面コイル7
として高密度に実装すると発熱により駆動力が制限され
ることから、ここでは、公知の電解メッキによる電鋳コ
イル法によって前記平面コイル7を形成してある。電鋳
コイル法は、基板上にスパッタで薄いニッケル層を形成
し、このニッケル層の上に銅電解めっきを行って銅層を
形成し、コイルに相当する部分を除いて銅層及びニッケ
ル層を除去することで、銅層とニッケル層からなる薄膜
の平面コイルを形成するもので、薄膜コイルを低抵抗で
高密度に実装できる特徴があり、マイクロ磁気デバイス
の小型化・薄型化に有効である。
【0026】また、可動板5の平面コイル7で囲まれた
上面中央部には、反射ミラー8が公知の手法で形成され
ている。更に、シリコン基板2のトーションバー6の側
方上面には、平面コイル7とトーションバー6の部分を
介して電気的に接続する一対の電極端子9,9が設けら
れており、この電極端子9,9は、シリコン基板2に電
鋳コイル法による平面コイル7と同時に形成される。
【0027】上側及び下側ガラス基板3,4の左右側
(図3における)には、前記トーションバー6の軸方向
と平行な可動板5の対辺の平面コイル7部分に磁界を作
用させる、互いに対をなす円形状の永久磁石10A,1
0Bと11A,11Bが設けられている。上下の互いに
対をなす各3個づつの永久磁石10A,10Bは、上下
の極性が同じとなるよう、例えば図4に示すように、下
側がN極、上側がS極となるよう設けられている。ま
た、他方の各3個づつの永久磁石11A,11Bも、上
下の極性が同じとなるよう、例えば図4に示すように、
下側がS極、上側がN極となるよう設けられている。そ
して、上側ガラス基板3側の永久磁石10Aと11A及
び下側ガラス基板4側の永久磁石10Bと11Bは、図
4からも判るように、互いに上下の極性が反対となるよ
うに設けられる。
【0028】また、前述したように、下側ガラス基板4
の下面には、平面コイル7と電磁結合可能に配置され各
端部がそれぞれ対をなす電極端子13,14に電気的に
接続された一対のコイル12A,12Bがパターニング
されて設けられている(なお、図3では、模式的に1本
の破線で示したが実際は複数巻回してある)。検出コイ
ル12A,12Bは、トーションバー6に対して対称位
置に配置されて可動板5の変位角を検出するもので、平
面コイル7に駆動電流に重畳して流す検出用電流に基づ
く平面コイル7と検出コイル12A,12Bとの相互イ
ンダクタンスが、可動板5の角度変位により一方が接近
して増加し他方が離間して減少するよう変化するので、
例えば相互インダクタンスに基づいて出力される電圧信
号の変化を差動で検出することにより可動板5の変位角
をが検出できる。
【0029】次に、動作について説明する。
【0030】例えば、一方の電極端子9を+極、他方の
電極端子9を一極として平面コイル7に電流を流す。可
動板5の両側では、永久磁石10Aと10B、永久磁石
11Aと11Bによって、図5の矢印Bで示すような可
動板5の平面に沿って平面コイル7を横切るような方向
に磁界が形成されており、この磁界中の平面コイル7に
電流が流れると、平面コイル7の電流密度と磁束密度に
応じて平面コイル7、言い換えれば可動板5の両端に、
電流・磁束密度・力のフレミングの左手の法則に従った
方向(図5の矢印Fで示す)に力Fが作用し、この力は
ローレンツ力から求められる。
【0031】この力Fは、平面コイル7に流れる電流密
度をi、上下永久磁石による磁束密度をBとすると、下
記の(1)の式で求められる。
【0032】F=i×B……(1) 実際には、平面コイル7の巻数nと、力Fが働くコイル
長w(図5中に示す)により異なり、下記の(2)の式
のようになる。
【0033】F=nw(i×B)……(2) 一方、可動板5が回動することによりトーションバー6
が捩じられ、これによって発生するトーションバー6の
ばね反力F′と可動板5の変位角φの関係は、下記の
(3)式のようになる。
【0034】 θ=(Mx/GIp)=F′L/8.5×1094 )×l1 ……(3) ここで、Mxは捩りモーメント、Gは横弾性係数、Ip
は極断面二次モーメントである。また、L、l1 、rは
それぞれ、トーションバーの中心軸から力点までの距
離、トーションバーの長さ、トーションバーの半径であ
り、図5に示してある。
【0035】そして、前記力Fとばね反力F′が釣り合
う位置まで可動板5が回動する。従って、(3)式の
F′に(2)式のFを代入することにより、可動板5の
変位角φは平面コイル7に流れる電流iに比例すること
が判る。
【0036】従って、平面コイル7に流す電流を制御す
ることにより、可動板5の変位角φを制御するとができ
るので、例えば、トーションバー6の軸に対して垂直な
面内において反射ミラー8の光軸方向を自由に制御で
き、連続的にその変位角を変化させれば、検査対象を1
次元に走査できる。
【0037】この反射ミラー8の光軸の変位角φを制御
する際に、平面コイル7に、駆動電流に重畳して駆動電
流周波数に比べて少なくとも100倍以上の周波数で変
位角検出用の検出用電流を流す。すると、この検出用電
流に基づいて、平面コイル7と下側ガラス基板5に設け
た検出コイル12A,12Bとの間の相互インダクタン
スによる誘導電圧がそれぞれの検出コイル12A,12
Bに発生する。検出コイル12A,12Bに発生する各
誘導電圧は、可動板5、いい換えれば、反射ミラー8が
水平位置にある時には、検出コイル12A,12Bと対
応する平面コイル7との距離が等しいことから等しくな
りその差は零である。可動板5が前述の駆動力でトーシ
ョンバー6を支軸として回動すると、一方の検出コイル
12A(または12B)では接近して相互インダクタン
スの増加により誘導電圧は増大し、他方の検出コイル1
2B(又は12A)では離間して相互インダクタンスの
減少により誘導電圧は低下する。従って、検出コイル1
2A,12Bに発生する誘導電圧は反射ミラー8の変位
に応じて変化し、この誘導電圧を検出することで、反射
ミラー8の光軸変位角φを検出することができる。
【0038】そして、例えば、図6に示すように、検出
コイル12A,12Bの他に2つの抵抗を設けて構成し
たブリッジ回路に電源を接続し、検出コイル12Aと検
出コイル12Bとの中点と2つの抵抗の中点との電圧を
入力とする差動増幅器を設けて構成した回路を用い、前
記両中点の電圧差に応じた差動増幅器の出力を、可動板
5の駆動系にフィートバックし、駆動電流を制御するこ
とにより、反射ミラー8の光軸変位角φを精度良く制御
するとができる。
【0039】光検出器103にも前述のガルバノミラー
101と同様の構成の半導体走査素子を用いる。すなわ
ち反射ミラー8のかわりに、反射ミラー8の位置に公知
の手法でフォトダイオード31を形成した半導体走査素
子を用いる。
【0040】以上説明したように、本実施例では、ガル
バノミラーおよび光検出器に、ガルバノミラー形式の半
導体走査素子を用いているので、装置全体を小型,軽量
にでき、屋外で手軽に使用できる。また、表面の微細な
構造に敏感なレーザ光を用いているので、高い検出感度
で所要の画像データを得ることができる。
【0041】(実施例2)図7は実施例2である“表面
検査装置”の概略的構成を示す図である。本実施例で
は、ガルバノミラー701,光検出器703に、X軸方
向走査707の他にY軸方向走査706のできる半導体
走査素子を用いる例である。
【0042】図7に示すように、半導体レーザ100で
発生したレーザ光708は、2次元に光軸方向を振るこ
とのできるガルバノミラー701で検査対象102へ反
射され、検査対象102の表面で反射したレーザ光は、
ガルバノミラー701と同期して2次元に光軸方向を振
ることのできる光検出器703で検出され、電気信号に
変換される。半導体レーザ100の発光タイミング、ガ
ルバノミラー701,光検出器703の光軸方向は制御
装置704により制御される。光検出器703の出力
は、制御装置704内のフレームメモリに一旦記憶さ
れ、その後は実施例1と同様に処理される。
【0043】図8は実施例2で用いるガルバノミラー7
01の構成を示す図である。
【0044】前述した実施例1で用いるガルバノミラー
101は、反射ミラー8の光軸方向を1次元で振るもの
であるが、このガルバノミラー701は、2次元で振る
ことができるように、トーションバーを互いに直交させ
て2つ設けたものである。なお実施例1と同一の要素に
は同一符号を付し説明を省略する。
【0045】図8において、本実施例で用いるガルバノ
ミラー701は、半導体基板であるシリコン基板2の上
下面に、それぞれホウケイ酸ガラス等からなる上側及び
下側絶縁基板としての上側及び下側ガラス基板3,4
を、矢印で示すように重ねて接合した3層構造とする。
上側及び下側ガラス基板3,4は、図に示すように、そ
れぞれ中央部に例えば超音波加工によって形成した方形
状の凹部3A,4Aを設けた構造であり、シリコン基板
2に接合する場合、上側ガラス基板3では、凹部3Aを
下側にしてシリコン基板2側に位置するようにして接合
し、下側ガラス基板4では、凹部4Aを上側にして同じ
くシリコン基板2側に位置するようにして接合する。こ
れにより、後述する反射ミラー8を設ける可動板5の揺
動空間を確保すると共に密閉する構成としている。
【0046】前記シリコン基板2には、枠状に形成され
た外側可動板5Aと、この外側可動板5Aの内側に軸支
される内側可動板5Bとからなる平板状の可動板5が設
けられている。前記外側可動板5Aは、第1のトーショ
ンバー6A,6Aによってシリコン基板2に軸支され、
前記内側可動板5Bは、前記第1のトーションバー6
A,6Aとは軸方向が直交する第2のトーションバー6
B,6Bで外側可動板5Aの内側に軸支されている。可
動板5A,5Bと第1及び第2の各トーションバー6
A,6Bは、シリコン基板2に異方性エッチングによる
一体形成されており、シリコン基板2と同一材料からな
っている。
【0047】また、外側可動板5Aの上面には、シリコ
ン基板2上面に形成した一対の外側電極端子9A,9A
に一方の第1のトーションバー6Aの部分を介して両端
がそれぞれ電気的に接続する平面コイル7A(図では模
式的に1本線で示すが可動板5A上では複数の巻数とな
っている)が絶縁層で被覆されて設けられている。ま
た、内側可動板5Bの上面には、シリコン基板2に形成
された一対の内側電極端子9B,9Bに、一方の第2の
トーションバー6Bから外側可動板5A部分を通り、第
1のトーションバー6Aの他方側を介してそれぞれ電気
的に接続する平面コイル7B(図では模式的に1本線で
示すが外側可動板5Aと同様に内側可動板5B上では複
数の巻数となっている)が絶縁層で被覆されて設けられ
ている。これら平面コイル7A,7Bは実施例1におけ
るガルバノミラーと同様に、前述した公知の電解めっき
による電鋳コイル法によって形成してある。なお、前記
外側及び内側電極端子9A,9Bは、シリコン基板2上
に電鋳コイル法により平面コイル7A,7Bと同時に形
成される。平面コイル7Bで囲まれた内側可動板5Bの
中央部には、公知の手法で反射ミラー8が形成されてい
る。
【0048】上側及び下側ガラス基板3,4には、2個
づつ対となったそれぞれ8個づつの円板状の永久磁石1
0A〜13A,10B〜13Bが、図示のように配置さ
れている。上側ガラス基板3の互いに向かい合う永久磁
石10A,11Aは、下側ガラス基板4の永久磁石10
B,11Bとで外側可動板5Aの平面コイル7Aに磁界
を作用して平面コイル7Aに流す駆動電流との相互作用
によって外側可動板5Aを回動駆動させるためのもので
あり、また、上側ガラス基板3の互いに向かい合う永久
磁石12Aと13Aは、下側ガラス基板4の永久磁石1
2B,13Bとで内側可動板5Bの平面コイル7Bに磁
界を作用させて平面コイル7Bに流す駆動電流との相互
作用によって内側可動板5Bを回動駆動させるためのも
のである。そして、互いに向き合った永久磁石10Aと
11Aは上下の極性が互いに反対、例えば永久磁石10
Aの上面がS極の時は永久磁石11Aの上面はN極とな
るように設けられ、しかも、その磁束が可動板5の平面
コイル部分に対して平行に横切るよう配置されている。
その他の互いに向き合っている永久磁石12Aと13
A、永久磁石10Bと11B及び永久磁石12Bと13
Bも同様である。更に、上下方向で対応する永久磁石1
0Aと10Bとの間の関係は、上下の極性は同じ、例え
ば永久磁石10Aの上面がS極の時は永久磁石10Bの
上面もS極となるように設ける。その他の上下で対応し
ている永久磁石11Aと11B、永久磁石12Aと12
B及び永久磁石13Aと13Bも同様であり、これによ
り、可動体5の両端部で互いに相反する方向に力が作用
するようになる。
【0049】そして、下側ガラス基板4の下面には、前
述した平面コイル7A,7Bとそれぞれ電磁結合可能に
配置された検出コイル15A,15Bと16A,16B
がパターニングされて設けられている。検出コイル15
A,15Bは、第1のトーションバー6Aに対して対称
位置に設けられ、検出コイル16A,16Bは第2のト
ーションバー6Bに対して対称位置に設けられそれぞれ
対をなしている。そして、一対の検出コイル15A,1
5Bは、外側可動板5Aの変位角を検出するもので、平
面コイル7Aに駆動電流に重畳して流す検出用電流に基
づく平面コイル7Aと検出コイル15A,15Bとの相
互インダクタンスが、外側可動板5Aの角度変位により
変化し、この変化に応じた電気信号を出力する。この電
気信号によって外側可動板5Aの変位角が検出できる。
一対の検出コイル16A,16Bは同様にして内側可動
板5Bの変位角を検出するものである。
【0050】次に動作を説明する。
【0051】外側可動板5Aの平面コイル7Aに駆動電
流を流せば、第1のトーションバー6A,6Aを支点と
して外側可動板5Aが電流方向に応じて回動し、この際
に内側可動板5Bも外側可動板5Aと一体に回動する。
この場合、反射ミラー8は、実施例1で用いるガルバノ
ミラーと同様の動きとなる。一方、内側可動板5Bの平
面コイル7Bに駆動電流を流せば、外側可動板5Aの回
動方向と直角方向に、外側可動板5Aに対して内側可動
板5Bが第2のトーションバー6B,6Bを支点として
回動する。
【0052】従って、平面コイル7Aの駆動電流を制御
して、外側可動板5Aを1周期回動操作した後、平面コ
イル7Bの駆動電流を制御し内側可動板5Bを一定角度
変位させるようにし、この操作を周期的に繰り返せば反
射ミラー8の光軸を2次元に振ることができ、検査対象
102を2次元に走査できる。
【0053】なお、本実施例のように、反射ミラー8の
上方にガラスが存在する場合にはこのガラス面に反射防
止膜等を被覆しておくと良い。
【0054】一方、平面コイル7A及び平面コイル7B
に流す各駆動電流に重畳させて、検出用電流を流せば、
検出コイル15A,15Bと平面コイル7A間及び検出
コイル16A,16Bと平面コイル7Bの相互インダク
タンスにより実施例1で用いるガルバノミラーと同様の
原理で、外側可動板5Aの変位は例えば図6と同様の回
路を介して検出コイル15A,15Bの差動出力によっ
て検出することができ、内側可動板5Bの変位検出コイ
ル16A,16Bの差動出力によって検出することがで
き、この差動出力を外側可動板5A及び内側可動板5B
の各駆動系にフィードバックさせて、外側可動板5A及
び内側可動板5Bの変位を精度よく制御することができ
る。なお、言うまでもないが、本実施例の2軸の走査素
子701,703の場合は、図6と同様の回路を、外側
可動板変位検出用と内側可動板変位検出用として2つ設
けるものである。
【0055】かかるガルバノミラー701の構成によれ
ば、検査対象の走査が2次元的に行え、走査領域を1次
元の場合に比べて増大させることができる。また、可動
板5の揺動空間を、上下のガラス基板3,4と周囲のシ
リコン基板2とによって密閉するので、この密閉空間を
真空状態とすることにより、可動板5の回動動作に対す
る空気抵抗がなくなり、可動板5A,5Bの応答性が向
上するという効果を有する。
【0056】更に、平面コイル7A,7Bに流す駆動電
流を大きくして可動板5A,5Bの変位量を大きく設定
する場合には、密閉した可動板揺動空間内を真空とせ
ず、ヘリウム,アルゴン等の不活性ガスを封入するのが
望ましく、特に熱伝導性の良いヘリウムが好ましい。こ
れは、平面コイル7に流す電流量を大きくすると平面コ
イル7からの発熱量が多くなり、可動板5A,5B周囲
が真空状態では可動板からの放熱が悪くなるので、不活
性ガスを封入することによって可動板5A,5Bからの
放熱性を真空状態に比べて高め熱影響を低減させること
ができる。なお、不活性ガスを封入することで、可動板
5A,5Bの応答性に関しては、真空状態に比べて多少
低下することになる。
【0057】なお、前述の実施例1で用いるガルバノミ
ラーの上下のガラス基板を、実施例2で用いるガルバノ
ミラー701と同様の凹部を設ける構造として可動板部
分を密閉構造としてもよいことは言うまでもない。
【0058】光検出器703にも前述のガルバノミラー
701と同様の構成の半導体走査素子を用いる。すなわ
ち反射ミラー8のかわりに、反射ミラー8の位置に公知
の手法でフォトダイオードを形成した半導体走査素子を
用いる。
【0059】以上の説明から明らかなように、本実施例
においても実施例1と同様の効果が得られ、更に2次元
に走査できるので、走査領域を増大でき、場合によって
は、表面検査装置705の移動手段を省略できる。
【0060】(実施例3)図9,図10,図11は、実
施例3で用いるガルバノミラーの構成を示す図である。
【0061】本実施例で用いるガルバノミラーは、実施
例2で用いるガルバノミラーと同様の2軸である。な
お、実施例2のガルバノミラーと同一要素には同一符号
を付して説明を省略する。
【0062】本実施例で用いる2軸のガルバノミラー3
1は、前述した実施例2のガルバノミラーと略同様の構
成であるが、本実施例のガルバノミラー31では、図9
〜図11に示すように、上下のガラス基板3,4が、実
施例2のガルバノミラーのものとは異なり、凹部3A,
4Aのない平板状なっている。そして、上側ガラス基板
3には、可動板5上方部分に可動板5の形状に応じて角
状の開口部3aを設け、反射ミラー8上方の部分を開放
状態として検出光が直接反射ミラー8に入射できるよう
にしてある。そして、上下のガラス基板3,4が平板状
としてあるため、中間のシリコン基板2を上下に別のシ
リコン基板を積層して3層構造とし、その中間層に可動
板5を形成することで可動板5の回動スペースを確保す
るようにしてある。
【0063】また、図9に破線で示すように、下側ガラ
ス基板4の下面に、外側可動板5Aの変位検出用の検出
コイル15A,15B及び内側可動板5Bの変位検出用
の検出コイル16A,16Bが、対応する平面コイル7
A,7Bと電磁結合可能な位置にパターニングされて設
けられている。
【0064】かかる構成の本実施例のガルバノミラー動
作は、実施例2のガルバノミラーと同様であり、説明を
省略する。
【0065】本実施例で用いる光検出器にも前述のガル
バノミラーと同様の構成の半導体走査素子を用いる。す
なわち反射ミラー8のかわりに、反射ミラー8の位置に
公知の手法でフォトダイオードを形成した半導体走査素
子を用いる。
【0066】(変形)以上の各実施例では、レーザ光を
用いているが本発明はこれに限定されるものではなく、
可視光,赤外線等を用いる形で実施することができる。
また各実施例では、光検出素子としてホトダイオードを
形成しているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、複数のホトダイオードからなるラインセンサ、ある
いはエリアセンサを形成する形で実施することができ
る。また光検出素子としてホトトランジスタ,ホトコン
ダクタ,CCD等を用いる形で実施することができる。
なお必要に応じてこれらの光検出素子の前面には入射光
を収束するマイクロレンズを設ける。
【0067】また実施例2ではX軸,Y軸方向に直線的
に走査しているが、対象によっては同心円状にあるいは
らせん状に走査する形で実施することができる。
【0068】また、各実施例では、可動板の中央部をト
ーションバーで軸支しているが、これに限らず、可動板
の端部たとえば図3における可動板5の右辺部を軸支す
る形で実施することができ、この場合、左辺側に1個の
検出コイルを設けて変位角を検出することになる。
【0069】また各実施例では、可動板に設けた平面コ
イルに駆動電流と検出用電流を流しているが、駆動電流
の周波数が数キロヘルツと高いときは駆動用電流を検出
用電流に兼用し、検出用電流を重畳しない形で実施する
ことができる。
【0070】また各実施例では、2個の検出コイルの出
力の差により変位角を検出しているが、1個の検出コイ
ルを設けその出力により変位角を検出する形で実施する
ことができる。
【0071】(使用例)以上に説明した“表面検査装
置”の使用例を図12,図13により説明する。
【0072】図12は、表面検査装置で鉄骨,コンクリ
ート等の検査対象の表面を検査する例を示す概念図であ
る。図示のように、3脚120上に手動ステージ121
を介して表面検査装置122を取り付け、検査対象12
3の表面を線122−1に沿って走査し、データを表面
検査装置122内のフレームメモリに書き込む。所定量
のデータが蓄積されると、表面検査装置122からケー
ブル124を介して携帯形コンピュータ125に転送
し、コンピュータ125内に保存されている、前記検査
対象123の表面における同一個所の過去のデータと比
較され、経時変化が抽出され、劣化判断の基礎データと
される。手動ステージとしては、X,Y,Z軸方向に微
動可能なX・Y・Z軸ステージ、回転方向に粗微動切換
えのできる回転ステージ等が用いられる。
【0073】図13は、表面検査装置で鉄骨,コンクリ
ート等の検査対象における隙間の表面を検査する例を示
す概念図である。図示のように、3脚130上に手動ス
テージ131を介して表面検査装置132を配置する。
表面検査装置132には予め光軸を90°曲げる反射体
133が取り付けられており、この反射体133部分を
検査対象134の隙間134−1に挿入し、隙間の表面
を線134−2に沿って走査する。走査データは図12
の場合と同様に、携帯形コンピュータ136に転送さ
れ、同一個所の過去のデータと比較され、経時変化が抽
出され、劣化判断の基礎データとされる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
屋外で手軽に使用でき、通常の可視光線以外にレーザ
光,赤外線等も用いることができて劣化予測等の基礎デ
ータの得られる表面検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の概略的構成を示す図
【図2】 実施例1のブロック図
【図3】 実施例1で用いるガルバノミラーの構成を示
す図
【図4】 図3のA−A断面図
【図5】 実施例1で用いるガルバノミラーの動作説明
【図6】 実施例1で用いるガルバノミラーにおける可
動板の変位角検出の説明図
【図7】 実施例2の概略的構成を示す図
【図8】 実施例2で用いるガルバノミラーの構成を示
す図
【図9】 実施例3で用いるガルバノミラーの構成を示
す図
【図10】 図9のB−B断面図
【図11】 図9のC−C断面図
【図12】 使用例を示す図
【図13】 使用例を示す図
【図14】 従来例の構成を示す図
【符号の説明】
100 半導体レーザ 101 ガルバノミラー 103 光検出器 104 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と、この発光素子で発生した光
    を1次元または2次元に振りながら検査対象へ反射する
    ガルバノミラーと、このガルバノミラーと同期して光軸
    を1次元または2次元に振りながら、前記検査対象で反
    射された前記光を検出する光検出器とを備えたことを特
    徴とする表面検査装置。
  2. 【請求項2】 ガルバノミラーは、半導体基板に一体形
    成した、可動板とこの可動板を前記半導体基板に対し揺
    動自在に軸支するトーションバーと、前記可動板の周縁
    部に設けた駆動コイルと、この駆動コイルに静磁界を与
    える磁界発生手段と、前記可動板に形成したミラーとを
    備え、前記駆動コイルに電流を流すことにより発生する
    力により前記可動板を駆動して前記ミラーの光軸方向を
    可変するものであり、光検出器は、半導体基板に一体形
    成した、可動板とこの可動板を前記半導体基板に対し揺
    動自在に軸支するトーションバーと、前記可動板の周縁
    部に設けた駆動コイルと、この駆動コイルに静磁界を与
    える磁界発生手段と、前記可動板に形成した光検出素子
    とを備え、前記駆動コイルに電流を流すことにより発生
    する力により前記可動板を駆動して前記光検出素子の光
    軸方向を可変するものであることを特徴とする請求項1
    記載の表面検査装置。
  3. 【請求項3】 ガルバノミラーは、半導体基板に一体形
    成した、外側可動板と、この外側可動板を前記半導体基
    板に対し揺動自在に軸支する第1のトーションバーと、
    前記外側可動体の内側にある内側可動板と、この内側可
    動板を前記外側可動板に対し揺動自在に軸支する、前記
    第1のトーションバーと軸方向が直交する第2のトーシ
    ョンバーとを備えた構成であって、前記外側可動板の周
    縁部に設けた第1の駆動コイルと、前記内側可動板の周
    縁部に設けた第2の駆動コイルと、前記第1の駆動コイ
    ルに静磁界を与える第1の磁界発生手段と、前記第2の
    駆動コイルに静磁界を与える第2の磁界発生手段と、前
    記内側可動板に形成したミラーとを備え、前記第1の駆
    動コイル,第2の駆動コイルに電流を流すことにより発
    生する力により前記外側可動板,内側可動板を駆動して
    前記ミラーの光軸方向を可変するものであり、光検出器
    は、半導体基板に一体形成した、外側可動板と、この外
    側可動板を前記半導体基板に対し揺動自在に軸支する第
    1のトーションバーと、前記外側可動体の内側にある内
    側可動板と、この内側可動板を前記外側可動板に対し揺
    動自在に軸支する、前記第1のトーションバーと軸方向
    が直交する第2のトーションバーとを備えた構成であっ
    て、前記外側可動板の周縁部に設けた第1の駆動コイル
    と、前記内側可動板の周縁部に設けた第2の駆動コイル
    と、前記第1の駆動コイルに静磁界を与える第1の磁界
    発生手段と、前記第2の駆動コイルに静磁界を与える第
    2の磁界発生手段と、前記内側可動板に形成した光検出
    素子とを備え、前記第1の駆動コイル,第2の駆動コイ
    ルに電流を流すことにより発生する力により前記外側可
    動板,内側可動板を駆動して前記光検出素子の光軸方向
    を可変するものであることを特徴とする請求項1記載の
    表面検査装置。
  4. 【請求項4】 駆動コイルと電磁結合する検出コイルを
    設け、前記検出コイルの出力により駆動コイルへの付勢
    をフィードバック制御することを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3記載の表面検査装置。
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